JP6462908B1 - エスカレータ診断装置およびエスカレータ診断方法 - Google Patents

エスカレータ診断装置およびエスカレータ診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エスカレータの診断を効率的に行うこと。
【解決手段】エスカレータの踏段100に設けられ、ガイドレール300に接触してガイドレール300に沿って走行することで、踏段を昇降させる踏段車輪220,230と、踏段車輪220,230を走行させる踏段チェーン240と、を備える踏段駆動部200に対して診断を行うエスカレータ診断装置10であって、保守点検時に、ガイドレール300の主面上でガイドレール300に生じるひずみを検出するひずみ検出部40からの出力信号を処理し、出力信号が異常である場合は踏段駆動部200に異常が生じたと判定する信号処理部22と、踏段駆動部200に異常が生じた場合に、踏段駆動部200に異常が生じたことを外部に出力する外部出力部23と、を備え、信号処理部22は、保守点検時の出力信号を基準値と比較し、両者に閾値以上の乖離があった場合、車輪220,230に異常が生じたと判定する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エスカレータ診断装置およびエスカレータ診断方法に関する。
従来からエスカレータにおいては、高い安全性を確保するため、定期的に保守点検が行われている。従来のエスカレータの保守点検は、エスカレータの乗降板を外して、各部状態および動作状態を目視にて確認している。
特開2011−116495号公報 特開2015−174729号公報
ところで、従来技術においては保守点検作業にさらなる効率化の余地がある。
実施形態のエスカレータ診断装置は、エスカレータの踏段に設けられ、ガイドレールに接触して前記ガイドレールに沿って走行することで、前記踏段を昇降させる踏段車輪と、前記踏段車輪を走行させる踏段チェーンと、を備える踏段駆動部に対して診断を行うエスカレータ診断装置であって、保守点検時に、前記ガイドレールの主面上で前記ガイドレールに生じるひずみを検出するひずみ検出部からの出力信号を処理し、前記出力信号が異常である場合は前記踏段駆動部に異常が生じたと判定する信号処理部と、前記踏段駆動部に異常が生じた場合に、前記踏段駆動部に異常が生じたことを外部に出力する外部出力部と、を備え、前記信号処理部は、前記保守点検時の前記出力信号を基準値と比較し、両者に予め設定された閾値以上の乖離があった場合、前記車輪に異常が生じたと判定する。
図1は、実施形態1にかかるエスカレータの概略構成を示す図である。 図2は、実施形態1にかかる踏段周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置を示す図である。 図3は、実施形態1にかかるひずみセンサの概略構成を示す図である。 図4は、実施形態1にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態1の変形例1にかかる踏段周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置を示す図である。 図6は、実施形態1の変形例2にかかる踏段周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置を示す図である。 図7は、実施形態1の変形例3にかかる基準踏段周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置を示す図である。 図8は、実施形態1の変形例3にかかる位置検出部の概略構成を示す図である。 図9は、実施形態1の変形例3にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態2にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態4にかかる踏段周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置を示す図である。 図12は、実施形態4の変形例にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
(エスカレータの構成例)
図1は、実施形態1にかかるエスカレータ1の概略構成を示す図である。図1に示すように、エスカレータ1は、複数の踏段100と、1対の欄干パネル101a,101bと、手摺りベルト102a,102bと、乗降口103a,103bとを備える。
複数の踏段100は、無端状に連結されている。各々の踏段100は、エスカレータ1の利用者Rがエスカレータ1に乗っている際に足場とするものであり、図示しないトラスにより設定された傾斜角度を有して支持されている。図示しない駆動モータがトラスの上下端部に内設されたスプロケット105a,105bを回転させることにより、各々の踏段100が、乗降口103a,103bとの間の階段状の乗り台として循環移動する。すなわち、各々の踏段100は、乗降口103aと乗降口103bとの間を周回しながら移動する。各々の踏段100は、例えばアルミダイカストから形成されている。
スプロケット105aには、パルス発生器106が設けられている。パルス発生器106は、踏段100の移動速度に応じた所定間隔でパルスを発生させる。かかるパルス数をカウントすることで、各々の踏段100の移動距離を算出できる。
欄干パネル101a,101bは、エスカレータ1の幅方向において、複数の踏段100の両側に設置されている。欄干パネル101a,101bは、複数の踏段100を挟んで対向して設置されている。欄干パネル101a,101bは、例えば透明のガラスやアクリルなどによって形成されている。
手摺りベルト102a,102bは、利用者Rが手を掛けるものである。手摺りベルト102a,102bは、無端状のベルトであり、欄干パネル101a,101bのそれぞれの周縁部に移動可能に巻き付けられている。手摺りベルト102a,102bは、駆動モータにより各々の踏段100の移動に同期して移動する。手摺りベルト102a,102bは、例えばゴムなどで形成されている。
乗降口103a,103bは、それぞれ乗降板104a,104bを備える。乗降板104a,104bは、利用者Rがエスカレータ1に乗降する際の足場となる。また、乗降板104a,104bは、取り外し可能に設置されている。乗降板104a,104bの下には、駆動モータ及び折り畳まれた踏段100等が格納されている。
(踏段駆動部の構成例)
次に、図2を用い、踏段100を駆動させる踏段駆動部200の構成について説明する。図2は、実施形態1にかかる踏段100周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置10を示す図である。
図2に示すように、踏段100は、踏段支持部250により下方から支持されている。これにより、踏段100は階段状の乗り台として機能する。
踏段100には、ガイドレール300上に踏段駆動部200が設けられている。踏段駆動部200は、踏段前車輪220、踏段後車輪230、及び踏段チェーン240を備える。
ガイドレール300は、図示しないトラス上にトラスの傾斜角度に沿うよう設置され、踏段100の両側で1対をなす。ガイドレール300は、板状の部材およびかかる部材の短手方向両側に屹立する1対の側壁を備える。ガイドレール300が備える板状の部材は、ガイドレール300の主面を構成する。つまり、ガイドレール300の上面(後述する踏段前車輪220等が接する面)と下面とがガイドレール300の主面である。
踏段前車輪220は、例えば、車軸221で接続された2対の車輪である。これら2対の踏段前車輪220は、踏段100両側のガイドレール300にそれぞれ接触するよう設置される。踏段後車輪230は、例えば、車軸231で接続された1対の車輪である。この1対の踏段後車輪230は、踏段前車輪220の内側(踏段100寄り)であって、踏段100両側のガイドレール300にそれぞれ接触するよう設置される。2対の踏段前車輪220及び1対の踏段後車輪230により、主に踏段車輪が構成される。
踏段チェーン240は、例えば、2対の踏段前車輪220同士を連結する1対のチェーン、及び2対の踏段前車輪220と1対の踏段後車輪230とを連結する1対のチェーンから構成される。1対の踏段チェーン240は、2対の踏段前車輪220のハブに接続されることで、これら2対の踏段前車輪220同士を連結する。もう1対の踏段チェーン240は、2対の踏段前車輪220及び1対の踏段後車輪230のハブに接続されることで、これら踏段前車輪220と踏段後車輪230とを連結する。
踏段駆動部200においては、図示しない駆動モータにより踏段チェーン240が送り動作される。これにより、2対の踏段前車輪220と1対の踏段後車輪230とが、ガイドレール300に沿って走行することで、踏段100をトラスの傾斜角度に沿って昇降させる。なお、ガイドレール300、踏段前車輪220、踏段後車輪230、及び踏段チェーン240の個数や配置は、様々に変更することが可能であり、上述の説明の構成に限られない。
ガイドレール300の上面には、ひずみ検出部40が設置されている。ひずみ検出部40は、踏段車輪が通過することによるガイドレール300のひずみを検出する複数のひずみセンサ40aを含む。具体的には、ひずみセンサ40aは、1つのガイドレール300に対し、例えば、踏段前車輪220が通過する軌道220t上および踏段後車輪230が通過する軌道230t上の2箇所に設置されている。つまり、ひずみセンサ40aは、踏段100両側のガイドレール300上に1対ずつ2対、設置されている。ひずみセンサ40aの詳細構成については後述する。
(エスカレータ診断装置の構成例)
次に、引き続き図2を用いてエスカレータ診断装置10の構成について説明する。
エスカレータ1においては、高い安全性を確保するため、定期的に保守点検が行われる。保守点検は、例えば、エスカレータ1が設置された施設の始業前や終業後等、利用者Rのいないときに、手動または定時の自動運転等により行われる。エスカレータ1は、通常稼働時の稼働モードと、保守点検時の点検モードとに状態を切り替えることが可能に構成される。保守点検時には、点検モードでエスカレータ1を作動させ、利用者Rのいない状態で、ひずみ検出部40からの出力信号を取得する。
図2に示すように、エスカレータ診断装置10は、ひずみ検出部40に電気的に接続され、制御部20および記憶部30を備える。エスカレータ診断装置10が備える各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、または光ディスク等である。記憶部30には、設置時点検モードデータ31が格納されている。設置時点検モードデータ31は、エスカレータ1の設置時に、点検モードでエスカレータ1を作動させ、利用者Rのいない状態で、ひずみ検出部40から取得した出力信号のデータである。設置時点検モードデータ31は、後述する保守点検時の出力信号に対する基準値となる。
制御部20は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、バックアップRAM、及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータおよび駆動回路を備えている。制御部20は、機能概念的に、入力部21、信号処理部22、および外部出力部23を含む。
入力部21は、ひずみ検出部40からの出力信号を取得する。
信号処理部22は、保守点検時、ひずみ検出部40からの出力信号が取得されると、かかる出力信号を処理し、出力信号が異常であるか否かを判定する。具体的には、信号処理部22は、記憶部30に格納された設置時点検モードデータ31(基準値)と、保守点検時に取得された出力信号のデータとを比較し、保守点検時の出力信号が異常であるか否かを判定する。保守点検時の出力信号が異常である場合には、エスカレータ1の踏段駆動部200に何らかの異常が生じていることを意味する。
異常の検出例としては、例えば、踏段前車輪220および踏段後車輪230のいずれか1つ、または複数の車輪が、所定の軌道から外れる横ズレを起こした場合である。この場合、踏段前車輪220または踏段後車輪230がひずみ検出部40に接触する部分は一部となる。このため、踏段前車輪220または踏段後車輪230がひずみ検出部40を通過しても、ひずみ検出部40のひずみ量は通常時より小さくなり、出力信号も小さくなる。異常検出の他の例としては、例えば、踏段前車輪220および踏段後車輪230のいずれか1つ、または複数の車輪が、破損している場合である。この場合も、ひずみ検出部40からの出力信号は小さくなるか、または全く検出されない。破損した車輪に突起様のものが生じているときは、出力信号が突発的に大きくなることもありうる。
つまり、ひずみ検出部40上を正常な車輪が通過する際、ひずみ検出部40の出力信号は、ほぼ一定の強度で推移する。車輪の異常は、一定強度から突出する凸ピーク、または、凹ピークとして検出される。このようなピークと基準値とに、予め設定された閾値以上の乖離があった場合、保守点検時の出力信号が異常であると判定する。閾値は、例えばエスカレータ1のスペック値等から求められる。信号処理部22は、保守点検時の出力信号が異常である場合には、エスカレータ1の踏段駆動部200に何らかの異常が生じていると判定する。
外部出力部23は、ひずみ検出部40からの出力信号が異常であると判定された場合に、踏段駆動部200に異常が生じたことを外部に出力する。外部への出力は、例えば、監視担当者へのアラームの発報またはアナウンス、図示しない監視モニタへの警告表示、保守担当者へのメール送信等である。
(ひずみセンサの構成例)
ここで、図3を用いて、ひずみ検出部40に含まれるひずみセンサ40aの詳細構成について説明する。図3は、実施形態1にかかるひずみセンサ40aの概略構成を示す図である。
図3に示すように、ひずみセンサ40aは、ジグザグに蛇行しながら一方向に延伸するゲージ40Gと、ゲージ40Gを支持するベース40Bと、ゲージ40Gから出力信号を引き出すリード線40Lと、を備える金属ひずみゲージである。ゲージ40Gが延伸する方向の長さをゲージ長Lといい、ゲージ40Gが延伸する方向に直行する方向の長さをゲージ幅Wという。ゲージ40Gは、荷重等が加えられて自身がひずむことで、ひずみ量に応じた所定の電圧を生じる。
エスカレータ1を作動させると、踏段前車輪220と踏段後車輪230とが、ガイドレール300に沿って走行する。このとき、ガイドレール300には所定量のひずみが生じる。踏段前車輪220と踏段後車輪230とが、それぞれひずみセンサ40a上を通過すると、ガイドレール300に生じたひずみがひずみセンサ40aに伝わり、所定量のひずみが出力信号として検出される。
なお、ひずみセンサ40aは、例えば、圧電素子を用いた半導体ひずみゲージ等であってもよい。
また、ひずみセンサ40aは、ガイドレール300の上面に設置されるとしたが、下面に設置されても構わない。これにより、踏段車輪等によって、ひずみセンサ40aが損傷することを抑制することができる。このように、ひずみセンサ40a(ひずみ検出部40)は、ガイドレール300の主面、つまり、上面または下面のいずれに設置されてもよい。ただし、踏段車輪等により生じるガイドレール300のひずみ量は、ガイドレール300の上面の方が大きい。よって、ひずみセンサ40aがガイドレール300の上面に設置されることで出力信号が大きくなり、より微小なひずみを検出することが可能となる。
(エスカレータ診断処理の例)
次に、図4を用いてエスカレータ診断装置10の診断処理について説明する。図4は、実施形態1にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS11において、エスカレータ診断装置10の制御部20が備える入力部21は、エスカレータ1の設置時に検出されたひずみ検出部40からの出力信号を取得し、記憶部30に設置時点検モードデータ31として記憶する。
ステップS12において、制御部20の入力部21は、エスカレータ1の保守点検時に検出されたひずみ検出部40からの出力信号を取得する。
ステップS13において、制御部20の信号処理部22は、エスカレータ1の設置時の出力信号と保守点検時の出力信号とを比較する。
ステップS14において、2つの出力信号の乖離が閾値未満であれば(No)、ステップS12に戻り、以下のフローを繰り返す。ステップS14において、2つの出力信号の乖離が閾値以上であれば(Yes)、ステップ15において、制御部20の外部出力部23が、エスカレータ1の異常を外部に出力する。
以上により、エスカレータ診断装置10の診断処理が終了する。エスカレータ1の異常が外部に出力された場合には、例えば、作業者がエスカレータ1の乗降板104a,104bを外して、各部状態および動作状態を目視にて確認し、必要な補修作業を行う。
従来のエスカレータにおいては、保守点検時には、作業者がエスカレータの乗降板を外して、各部状態および動作状態を目視にて確認しなければならない。エスカレータの安全性担保のため、保守点検は日常的に行われており、作業者の負担は大きい。また、目視での確認には、時間がかかり、エスカレータの稼働時間が低下してしまう。
実施形態1のエスカレータ診断装置10によれば、乗降板104a,104bを外して確認しなくとも、エスカレータ1内部の踏段前車輪220及び踏段後車輪230の異常を検出することが可能である。これにより、保守点検作業の省力化および時間削減が可能となる。また、早期の異常検出が可能となる。
なお、上述の説明において、エスカレータ1設置時にひずみ検出部40からの出力信号を取得し、これを保守点検時の出力信号に対する基準値とした。しかし、エスカレータ1設置時の出力信号の代わりに、同一の仕様を有するエスカレータの出力信号を、例えばスペック値に基づき一般化し、この値を基準値としてもよい。または、保守点検時の出力信号における安定値または平均値を基準値としてもよい。この点は、以下の各種の変形例についても同様である。
(変形例1)
次に、実施形態1の変形例1について説明する。変形例1のエスカレータ診断装置は、ひずみ検出部の構成が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図5を用いて説明する。図5は、実施形態1の変形例1にかかる踏段100周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置10を示す図である。
図5に示すように、変形例1のひずみ検出部41が含む複数のひずみセンサ40aは、例えば、ガイドレール300の両端部近傍と、ガイドレール300の両端部に挟まれる領域に等間隔で配置されるよう設置されている。つまり、ひずみセンサ40aは、踏段前車輪220が通過する軌道220t上の複数個所に設置される。また、ひずみセンサ40aは、踏段後車輪230が通過する軌道230t上の複数個所に設置される。このように、変形例1のエスカレータ診断装置10では、複数のひずみセンサ40aが、ガイドレール300の全域に亘って点在するよう配置される。
変形例1のエスカレータ診断装置10によれば、1つの軌道220t(または軌道230t)上に複数のひずみセンサ40aが設置されているので、異常検出の精度がより高まる。
(変形例2)
次に、実施形態1の変形例2について説明する。変形例2のエスカレータ診断装置は、ひずみ検出部の構成が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図6を用いて説明する。図6は、実施形態1の変形例2にかかる踏段100周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置10を示す図である。
図6に示すように、変形例2のひずみ検出部42が含む複数のひずみセンサ42aは、実施形態1のひずみセンサ40aよりも長いゲージ長を有する。ひずみセンサ42aのゲージ長は、例えば、踏段前車輪220(または踏段後車輪230)が1回転したときに進む距離Ro以上である。ただし、図6の例によらず、実施形態1のひずみセンサ40aを複数個連ね、全体のゲージ長が距離Ro以上となるようにしてもよい。
変形例2のエスカレータ診断装置10によれば、ひずみセンサ42aのゲージ長を、踏段前車輪220(または踏段後車輪230)が1回転したときに進む距離Ro以上としたので、踏段前車輪220(または踏段後車輪230)のガイドレール300との接触面全体の異常を検出することができる。これにより、例えば、踏段前車輪220(または踏段後車輪230)の一部が欠損したような場合等でも異常を検出することができる。つまり、異常検出の制度がより高まる。
(変形例3)
次に、実施形態1の変形例3について説明する。変形例3のエスカレータ診断装置は、踏段100の位置を検出する位置検出部を備える点が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図7〜図9を用いて説明する。図7は、実施形態1の変形例3にかかる基準踏段100s周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置10を示す図である。
変形例3の位置検出部は、上述の実施形態1および変形例1,2のいずれのエスカレータ診断装置10に対しても適用可能である。図7においては、実施形態1のエスカレータ診断装置10に、位置検出部50を適用した場合について示している。図7に示すように、変形例3のエスカレータ1においては、踏段支持部250に基準踏段検出部51を備える基準踏段100sを設ける。変形例3のエスカレータ診断装置10は、基準踏段検出部51の検出信号と、上述のスプロケット105a(図1参照)に設けられたパルス発生器106からのパルス信号とにより、異常が発生した踏段100の位置を特定する。異常が発生した踏段100の位置情報は、例えば、記憶部30に異常踏段位置情報50iとして格納される。基準踏段検出部51及びパルス発生器106を含む位置検出部、及びひずみ検出部40は、変形例3のエスカレータ診断装置10に接続される。
図8は、実施形態1の変形例3にかかる位置検出部50の概略構成を示す図である。図8に示すように、位置検出部50は、基準踏段100sの基準踏段検出部51、基準点スイッチ51a、スイッチ支持部51b、及びパルス発生器106を備える。
基準踏段検出部51、基準点スイッチ51a、及びスイッチ支持部51bは、基準踏段100s及び複数の踏段100の踏段前車輪220、踏段後車輪230、ガイドレール300等とともに、基準踏段100s下方の機械室107に格納されている。
基準踏段100sの基準踏段検出部51は、踏段支持部250の下端に設けられる板状の部材である。基準点スイッチ51aは、枠の一辺が開放された形(U字形)をしている。基準点スイッチ51aのU字構造の内側を基準踏段検出部51が通過することで、基準踏段100sの通過が検出される。スイッチ支持部51bは、一端がガイドレール300の下面に据え付けられ、もう一端に基準点スイッチ51aが取り付けられている。これにより、スイッチ支持部51bは、基準踏段検出部51の通過位置に基準点スイッチ51aを配置する。基準点スイッチ51a及びスイッチ支持部51bは、例えば、基準踏段100sの進行方向に直行する方向において、ひずみセンサ40aと並ぶ位置に配置されている。
ここで、基準踏段100sの通過が、基準点スイッチ51aによって検出されたものとする。その後、パルス発生器106のカウントで例えば100カウント後に、基準点スイッチ51a上方のひずみセンサ40aが異常を検出したとする。位置検出部50によれば、基準踏段100sの通過後100カウントで基準踏段100sがどれほどの距離を進んだかがわかる。つまり、ひずみセンサ40aが異常を検出した時にひずみセンサ40a上に位置していた踏段100が、例えば、基準踏段100sから5番目の踏段100である、というように、異常が検出された踏段100を特定することができる。これらパルス発生器106及び基準点スイッチ51aからの信号は、エスカレータ診断装置10の入力部21によって取得され、このように特定された異常のある踏段100の位置情報(異常踏段位置情報50i)は、例えば記憶部30に記憶される。
所定の踏段100に異常が検出されると、直ちに保守点検が行われる。この場合の保守点検は、作業員が介在する保守点検である。エスカレータ診断装置10は、人が介在する次回保守点検時、つまり、異常が検出された後の直近の保守点検時に、異常踏段位置情報50iに基づき、異常が検出された踏段100を所定の点検位置に移動させる。所定の点検位置とは、例えば、乗降板104a,104bの真下の位置等である。
なお、基準踏段検出部51は、基準踏段100sの踏段支持部250に設けることとしたが、踏段前車輪220および踏段後車輪230のいずれかの車輪に設けてもよい。この場合、基準踏段検出部51は、基準踏段100sに振動を生じさせない程度の微小な突起状の部材(不図示)とする。基準踏段100sは、所定のひずみセンサ40aの出力信号の変化として検出される。これにより、基準点スイッチ51a及びスイッチ支持部51bが不要となる。つまり、かかる構成では、基準踏段検出部51、ひずみセンサ40a、及びパルス発生器106が位置検出部50として機能する。
次に、図9を用いて変形例3のエスカレータ診断装置10の診断処理について説明する。図9は、実施形態1の変形例3にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、ステップS11〜ステップS13終了後からの処理について説明する。
ステップS14において、2つの出力信号の乖離が閾値以上であれば(Yes)、ステップS31において、異常が検出された踏段100の位置を、位置検出部50が検出した位置情報と照らし合わせて特定する。入力部21が取得した位置情報は、異常踏段位置情報50iとして記憶部30に記憶される。
ステップS32において、次回の保守点検時に、変形例3のエスカレータ診断装置10は、記憶した位置情報を読み出す。かかる位置情報に基づき、変形例3のエスカレータ診断装置10は、異常の発生した踏段100を所定の点検位置に移動させる。
変形例3のエスカレータ診断装置10によれば、異常の発生した個所の特定が容易となる。また、異常発生個所を所定の点検位置に自動で移動させるので、保守点検時間の削減および異常個所の見逃し抑制ができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2について説明する。実施形態2のエスカレータ診断装置は、踏段チェーン240の伸びを診断する点が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図10を用いて説明する。図10は、実施形態2にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。
実施形態2のエスカレータ診断装置10は、上述の実施形態1及び変形例1〜3のいずれのエスカレータ診断装置10に対しても適用することができる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10への適用例について説明する。
ステップS41において、エスカレータ診断装置10の制御部20が備える入力部21は、エスカレータ1の設置時に検出されたひずみ検出部40からの出力信号を取得し、記憶部30に設置時点検モードデータ31として記憶する。この設置時点検モードデータ31には、出力信号の出力周期もデータとして含まれている。出力信号の出力周期とは、所定の踏段100の車輪が所定のひずみセンサ40a上を通過した時の出力信号のピークと、次の踏段100の車輪がそのひずみセンサ40a上を通過した時の出力信号のピークとの間の長さである。この出力信号の出力周期は、後述する保守点検時の出力信号の出力周期に対する規定値となる。
このように、出力周期の規定値は、同一個体のエスカレータ1を設置した時の出力信号のデータが用いられることが好ましい。個々のエスカレータ1ごとに、走行速度の設定を異ならせる場合があり、その場合、出力周期が異なるからである。
ステップS42において、入力部21は、エスカレータ1の保守点検時に検出されたひずみ検出部40からの出力信号を取得する。この保守点検時の取得データには、出力信号の出力周期もデータとして含まれている。
ステップS43において、制御部20の信号処理部22は、エスカレータ1の設置時の出力周期(規定値)と保守点検時の出力周期とを比較する。
ステップS44において、2つの出力信号周期の乖離が閾値未満であれば(No)、ステップS42に戻り、以下のフローを繰り返す。ステップS44において、2つの出力信号周期の乖離が閾値以上であれば(Yes)、信号処理部22は、保守点検時の出力信号周期が異常であると判定する。
エスカレータ1は、通常、一定速度で稼働する。各々の踏段100の車輪が所定のひずみセンサ40a上を通過する間隔も一定である。保守点検時の出力信号周期に閾値以上の乖離が見られるとき、各々の踏段100のひずみセンサ40a上の通過間隔がずれている(遅延している)。これは、劣化等により踏段チェーン240に伸びが生じたことを意味する。かかる閾値は、例えばエスカレータ1のスペック値等から求められる。信号処理部22は、保守点検時の出力信号周期が異常である場合には、踏段チェーン240に伸びが生じたと判定する。
ステップ45において、制御部20の外部出力部23が、エスカレータ1の異常を外部に出力する。以上により、エスカレータ診断装置10の診断処理が終了する。
実施形態2のエスカレータ診断装置10によれば、乗降板104a,104bを外して確認しなくとも、踏段チェーン240の伸びを検出することが可能である。これにより、保守点検作業の省力化および時間削減が可能となる。また、早期の異常検出が可能となる。
[実施形態3]
次に、実施形態3のエスカレータ診断装置について説明する。実施形態3のエスカレータ診断装置は、ガイドレール300の変形を診断する点が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図4,5を援用して説明する。
援用する図5に示すように、実施形態3のエスカレータ診断装置10には、例えば、実施形態1の変形例1にかかるひずみ検出部41が適用される。また、保守点検時のひずみ検出部41の出力信号に対する基準値としては、同一個体のエスカレータ1を設置した時の出力信号のデータが用いられることが好ましい。ガイドレール300の設置時には、ごくわずかながら初期ひずみが生じている場合があり、かかる初期ひずみの量は、個々のエスカレータ1によってばらつく場合があるためである。また、ガイドレール300の変形は、通常、ごくわずかであり、踏段駆動部200の異常検出よりも高い精度が求められるためである。
信号処理部22は、エスカレータ1設置時の出力信号と、保守点検時の出力信号とを比較し、これらに予め設定された閾値以上の乖離があった場合、エスカレータ1のガイドレール300に変形が生じていると判定する。閾値は、例えばエスカレータ1のスペック値等から求められる。
実施形態3のエスカレータ診断装置10を地震発生後の保守点検に用いる場合の処理について、図4を援用して説明する。
ステップS11において、エスカレータ診断装置10の制御部20は、エスカレータ1の設置時のひずみ検出部40からの出力信号を記憶部30に設置時点検モードデータ31として記憶する。
地震が発生すると、図示しない地震検出器から地震発生信号が発せられる。
ステップS12において、地震発生信号を受信した制御部20は、自動で保守点検を開始し、入力部21がひずみ検出部40からの出力信号を取得する。
ステップS13において、制御部20の信号処理部22は、エスカレータ1の設置時の出力信号と保守点検時の出力信号とを比較する。
ステップS14において、2つの出力信号の乖離が閾値未満であれば(No)、ステップS12に戻り、以下のフローを繰り返す。ステップS14において、2つの出力信号の乖離が閾値以上であれば(Yes)、ステップ15において、制御部20の外部出力部23が、エスカレータ1の異常を外部に出力する。
以上により、エスカレータ診断装置10の診断処理が終了する。ガイドレール300の変形が検出されたエスカレータ1は、作業者による復旧作業が終了するまで停止状態とされる。
実施形態3のエスカレータ診断装置10によれば、1つの軌道220t(または軌道230t)上に複数のひずみセンサ40aが設置されているので、例えば、踏段前車輪220(または踏段後車輪230)のみならず、ガイドレール300の地震等による残留ひずみの検出が容易となる。よって、上記のように地震発生後に実施形態2のエスカレータ診断装置10による保守点検を行えば、エスカレータ1の再稼働の可否を判断する際の一助となる。
[実施形態4]
次に、実施形態4のエスカレータ診断装置について説明する。実施形態4のエスカレータ診断装置は、エスカレータ1の積載状態を判定する点が実施形態1のエスカレータ診断装置10とは異なる。以下、実施形態1のエスカレータ診断装置10と異なる点についてのみ、図11,12を用いて説明する。図11は、実施形態4にかかる踏段100周辺の概略構成およびエスカレータ診断装置10を示す図である。
図11に示すように、実施形態4のエスカレータ診断装置10は、例えば、実施形態1の変形例1のひずみ検出部41に適用されることが好ましい。また、エスカレータ診断装置10の記憶部30には、設置時積載荷重データ32が格納されている。設置時積載荷重データ32は、エスカレータ1の設置時に、稼働モードでエスカレータ1を作動させ、エスカレータ1に積載荷重をかけた状態で、ひずみ検出部40から取得した出力信号のデータである。積載荷重をかけた状態は、例えば、利用者Rを模した人物を乗せることで作り出すことができる。このとき、例えば、エスカレータ1の搭乗者を1名以上、複数の踏段100上に等間隔で複数名以上、及び最大積載量となる人数、というように、何段階かに分けて、データ取得されることが好ましい。積載荷重が大きくなると、ガイドレール300のひずみ量も大きくなり、ひずみ検出部41からの出力信号も大きくなる。
制御部20の入力部21は、エスカレータ1の稼働時、ひずみ検出部40からの出力信号を取得する。信号処理部22は、かかる出力信号の総和と、設置時積載荷重データ32の出力信号の総和とを比較する。出力信号の総和とは、ひずみ検出部40に含まれる全ひずみセンサ40aの総和である。これにより、信号処理部22は、その時のエスカレータ1の積載状態を判定する。積載状態の判定には、例えば、「低荷重」、「中荷重」、「高荷重」等がある。このとき、稼働時の出力信号の総和が予め設定された閾値以上となっているときは、制御部20は、例えば、エスカレータ1の走行速度を一時的に低下させる等、エスカレータ1の運転調整を行う。このときの閾値は、例えば、設置時積載荷重データ32のデータのうち、最大積載荷重近傍であるときの出力信号の総和とすることができる。
次に、実施形態4のエスカレータ診断装置10の処理について、図12を用いて説明する。図12は、実施形態4の変形例にかかるエスカレータ診断処理の手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS51において、エスカレータ診断装置10の制御部20が備える入力部21は、エスカレータ1の設置時の積載負荷状態でのひずみ検出部40からの出力信号を取得し、記憶部30に設置時積載荷重データ32として記憶する。
ステップS52において、入力部21は、エスカレータ1の稼働時にひずみ検出部40からの出力信号を取得する。
ステップS53において、制御部20の信号処理部22は、エスカレータ1の設置時の出力信号の総和と稼働時の出力信号の総和とを比較し、エスカレータ1の積載状態を判定する。
ステップS54において、稼働時の出力信号が閾値未満であれば(No)、ステップS52に戻り、以下のフローを繰り返す。ステップS54において、稼働時の出力信号が閾値以上であれば(Yes)、ステップ55において、制御部20はエスカレータ1の運転調整を行う。
実施形態4のエスカレータ診断装置10によれば、エスカレータ1に過負荷がかかることを抑制することができる。また、エスカレータ1を保護するためにエスカレータ1が停止してしまうことを回避することができる。
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エスカレータ,10…エスカレータ診断装置,20…制御部,21…入力部,22…信号処理部,23…外部出力部,30…記憶部,31…設置時点検モードデータ,32…設置時積載荷重データ,40,41,42…ひずみ検出部,40a,42a…ひずみセンサ,50…位置検出部,51…基準踏段検出部,100…踏段,100s…基準踏段,106…パルス発生器,200…踏段駆動部,220…踏段前車輪,230…踏段後車輪,240…踏段チェーン,250…踏段支持部,300…ガイドレール。

Claims (7)

  1. エスカレータの踏段に設けられ、ガイドレールに接触して前記ガイドレールに沿って走行することで、前記踏段を昇降させる踏段車輪と、
    前記踏段車輪を走行させる踏段チェーンと、を備える踏段駆動部に対して診断を行うエスカレータ診断装置であって、
    保守点検時に、前記ガイドレールの主面上で前記ガイドレールに生じるひずみを検出するひずみ検出部からの出力信号を処理し、前記出力信号が異常である場合は前記踏段駆動部に異常が生じたと判定する信号処理部と、
    前記踏段駆動部に異常が生じた場合に、前記踏段駆動部に異常が生じたことを外部に出力する外部出力部と、を備え、
    前記信号処理部は、
    前記保守点検時の前記出力信号を基準値と比較し、両者に予め設定された閾値以上の乖離があった場合、前記車輪に異常が生じたと判定する、
    エスカレータ診断装置。
  2. 前記エスカレータの設置時に検出された前記ひずみ検出部の出力信号を記憶する記憶部を備え、
    前記ひずみ検出部は、前記ガイドレールの両端部近傍を含む複数個所に設けられる複数のひずみセンサを含み、
    前記信号処理部は、
    前記保守点検時の前記出力信号を前記エスカレータ設置時の前記出力信号と比較し、両者に予め設定された閾値以上の乖離があった場合、前記ガイドレールに変形が生じたと判定する、
    請求項1に記載のエスカレータ診断装置。
  3. 前記ガイドレールの延在方向に延びる前記ひずみ検出部のゲージの長さを、前記踏段車輪が1回転したときに進む距離以上とする、
    請求項1に記載のエスカレータ診断装置。
  4. 前記踏段の位置を検出する位置検出部と、
    前記踏段駆動部に異常が生じたと判定された場合、前記ひずみ検出部の前記出力信号と前記位置検出部が検出した前記踏段の位置とから前記踏段駆動部に異常が発生した踏段を特定し、前記踏段駆動部に異常が発生した前記踏段を、次回の保守点検時に所定の点検位置に移動させる制御部と、を備える、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエスカレータ診断装置。
  5. 前記信号処理部は、
    前記ひずみ検出部の出力信号の出力周期を検出し、前記出力周期に規定値からのズレが生じた場合には、前記踏段チェーンに伸びが生じたと判定する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のエスカレータ診断装置。
  6. 前記エスカレータ設置時の前記出力信号は、前記エスカレータに積載荷重がかかった状態で取得され、
    前記信号処理部は、
    前記エスカレータが稼働している状態での前記ひずみ検出部からの出力信号を、前記エスカレータ設置時の出力信号と比較し、前記エスカレータの積載状態を判定する、
    請求項2に記載のエスカレータ診断装置。
  7. エスカレータの踏段に設けられ、ガイドレールに接触して前記ガイドレールに沿って走行することで、前記踏段を昇降させる踏段車輪と、
    前記踏段車輪を走行させる踏段チェーンと、を備える踏段駆動部に対して診断を行うエスカレータ診断方法であって、
    所定のタイミングで行われる保守点検時に、ひずみ検出部が前記ガイドレールに生じたひずみを出力信号として発する点検時ひずみ検出ステップと、
    前記出力信号を処理し、前記出力信号が異常である場合は前記踏段駆動部に異常が生じたと判定する信号処理ステップと、
    前記踏段駆動部に異常が生じたと判定された場合に、前記踏段駆動部に異常が生じたことを外部に出力する外部出力ステップと、を含み、
    前記信号処理ステップでは、
    前記保守点検時の前記出力信号を基準値と比較し、両者に予め設定された閾値以上の乖離があった場合、前記車輪に異常が生じたと判定する、
    エスカレータ診断方法。
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