JP2011116495A - エスカレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】異常検出装置の作動に伴う点検作業において、簡便且つ迅速に異常検出に関与したステップの点検を行なうことが可能なエスカレータを提供することである。
【解決手段】エスカレータ10は、ステップ11の走行経路中に設置されステップ11の浮き上がりを検出するCRS21を備え、さらに、CRS21の作動時における特定のステップ11の位置を検出する位置検出装置22及び制御装置30を備える。そして、制御装置30は、異常検出情報取得手段と、ステップ配置取得手段と、緊急停止手段と、操作情報取得手段と、ステップ配置再現手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エスカレータに関し、特に、ステップの走行経路中に設置され、ステップの浮き上がりを検出する異常検出装置と、ステップの走行を制御する制御装置と、を備えたエスカレータに関する。
エスカレータには、ステップ(踏段)等の設備の異常を検出する装置として、例えば、踏段異常走行検出装置(Curved Rail Safety Switch:以下、CRSとする)やスカートガード安全スイッチ、ステップチェーン安全装置等が設置されている。CRSは、ステップの間に靴等が挟まることで発生するステップの浮き上りを検出する装置であって、CRSが作動したときには、ステップの走行(エスカレータの運転)が停止される。なお、CRSは、通常、ステップが水平走行から傾斜走行に変化する位置付近、又は傾斜走行から水平走行に変化する位置付近であって、上階側及び下階側の左右2箇所、合計4箇所に設置される。
CRSが作動してステップが停止すると、運行管理者によるステップの点検等が行なわれ、ステップの走行に支障がないことを確認してからエスカレータの運転が再開される。異常検出装置の中には、CRSのように、専門技術者による復旧点検作業をしなくてもエスカレータの運転を再開できる装置がある。しかし、CRSが作動したときには、可能な限り速やかに専門技術者による点検がなされることが好ましく、通常、エスカレータが使用されない時間帯や使用頻度が低い時間帯に専門技術者による点検作業が行なわれる。なお、CRSの作動後にエスカレータの運転が再開されてステップ配置が変化していることから、専門技術者は、CRSの作動に関与したステップを特定することができず、全てのステップについて点検を余儀なくされる。
本発明に関連する技術として、ステップ(踏段)の位置検出装置を備えたエスカレータが幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、踏段検出手段、踏段検出手段から予め定められた第1位置に設けられ踏段に関係する異常を検出すると共に該異常に基づいて第1異常検出信号を発生する第1異常検出手段、第1異常検出信号が発生した時の踏段特定信号に基づいて異常に関与した踏段を特定する踏段特定手段、及び第1位置に対応して踏段の数に換算した第1踏段数を記憶する記憶手段を備え、第1異常検出信号を発生すると第1踏段数を読み出し踏段特定信号に基づいて特定した踏段数に第1踏段数を加算した踏段を異常に関与した踏段とするエスカレータが開示されている。また、特許文献1には、制御装置に、異常に関与した踏段等を表示する表示器が設置されることが記載されている。
また、特許文献2には、踏段に設けた識別マークを読み取り、読み取った識別信号に基づいて、入力装置で検索目標として設定された踏段を検索して所定位置に停止させる踏段検索装置が開示されている。
特開2008‐222357号公報 特開2000‐53359号公報
上記特許文献1に開示されたシステムによれば、異常検出に関与したステップを特定することができるものの、ステップの特定手法が煩雑であるし、また、専門技術者は、点検作業を行なう際に表示器の表示に従い、適当なステップ配置となるようにステップを手動運転により走行させる等の操作が必要になるから、点検作業の簡便性、迅速性の観点から改良の余地がある。
また、特許文献2に開示されたシステムでは、入力装置で検索目標のステップを設定する必要があるため、異常検出装置が作動したときの点検作業において、簡便且つ迅速に異常検出に関与したステップを特定し、異常点検を行なうことが可能なシステムではない。
本発明の目的は、異常検出装置の作動に伴う点検作業において、簡便且つ迅速に異常検出に関与したステップの点検を行なうことが可能なエスカレータを提供することである。
本発明に係るエスカレータは、ステップの走行経路中に設置され、ステップの浮き上がりを検出する異常検出装置と、ステップの走行を制御する制御装置と、を備えたエスカレータにおいて、ステップの走行経路中に設置され、異常検出時における特定ステップの位置を検出する位置検出装置を備え、制御装置は、位置検出装置の位置検出情報に基づいて、異常検出時におけるステップ配置を自動的に再現する手段を有することを特徴とする。
上記構成によれば、位置検出装置の位置検出情報に基づいて、異常検出時におけるステップ配置を自動的に再現することができるので、異常検出に関与したステップについて簡便且つ迅速に点検を実施することが可能である。即ち、ステップ配置を再現する手段であるステップ配置再現手段によって、異常検出装置の設置位置に、異常検出に関与したステップが位置するようにステップが配置されるので、点検作業を実施する専門技術者は、異常検出に関与したステップのみを点検することが可能になる。なお、当該ステップ配置は、専門技術者によるステップの手動操作によらず、例えば、ステップ配置再現手段が点検作業開始の信号を取得することで自動的に再現される。
また、制御装置は、異常検出装置により検出された複数の異常検出情報と各異常に対応する位置検出装置の位置検出情報とを関連付けて記憶する手段と、記憶された複数の異常検出情報から選択される異常について、当該異常の検出時におけるステップ配置を自動的に再現する手段と、を有することが好ましい。
上記構成によれば、ある異常検出後において、専門技術者による点検作業が実施される前に再度異常検出がなされた場合であっても、各異常について専門技術者による簡便且つ迅速な点検作業を実施することが可能である。また、異常の履歴が多数存在する場合には、優先順位をつけて点検作業を実施することもできる。
また、制御装置は、異常検出時におけるステップ配置の再現を開始する点検操作スイッチを有することが好ましい。
上記構成によれば、点検操作スイッチを操作(ON操作)するだけで、異常検出時におけるステップ配置が自動的に再現されるから、例えば、専門技術者は、位置検出装置の位置検出情報に基づいて手動操作によりステップを移動させる必要がない。
本発明に係るエスカレータによれば、異常検出装置の作動に伴う点検作業において、簡便且つ迅速に異常検出に関与したステップの異常点検を行なうことが可能になる。
本発明に係る実施の形態におけるエスカレータの構成を示す模式図である。 図1に示すエスカレータにおいて、制御装置を詳説するための図である。 図1に示すエスカレータにおいて、CRSの作動に伴うステップの点検に係る制御の手順を示すフローチャートである。
図面を用いて、本発明に係るエスカレータの実施形態につき、以下詳細に説明する。まず初めに、図1及び図2を用いて、本発明に係る実施の形態におけるエスカレータ10の構成について説明する。なお、図1に、エスカレータ10の概略構成を、図2に、制御装置30の各手段及び制御装置30と各構成機器との接続関係を、それぞれ示している。
図1に示すように、エスカレータ10は、複数のステップ11が上階と下階との間を循環する昇降装置である。ステップ11の両側には、ステップ11と共に移動する移動手摺12を取り付ける欄干13が設けられている。なお、エスカレータ10の運転(ステップ11の走行等)は、制御装置30によって制御されている。
ステップ11は、乗客を運搬するための踏段であって、乗客が乗る踏板14と、段差を塞ぐためのライザ15と、踏板14及びライザ15を固定する図示しないフレームとを備える。フレームには、各ステップ11を連結するステップチェーン16に取り付けられた図示しないステップ軸が設置される。そして、駆動装置17によってステップチェーン16が駆動されることでステップ11が上階と下階との間を循環走行する。
また、ステップ11は、ステップ軸の両端に設置される駆動ローラと、ライザ側に設置される従動ローラとを有する。駆動ローラ及び従動ローラは、ステップチェーン16の駆動により図示しない2つのレールに沿って移動する。なお、ステップ11の間に靴等が挟まってライザ側が浮き上がると、従動ローラがレールから浮き上がり、後述のCRS21が作動することになる。
移動手摺12は、ステップ11と共に移動する手摺であって、欄干13の手摺レールに取り付けられている。移動手摺12は、図示しない移動手摺駆動装置によって駆動され、移動手摺駆動装置は、ステップ11を移動させる駆動装置17によって駆動されるので、ステップ11及び移動手摺12を連動させることが可能になる。
駆動装置17や制御装置30は、自重及び荷重を支える土台部分であるトラス20に設置されている。トラス20には、他にも、ステップチェーン16、ステップチェーン16が撒き掛けられる上部スプロケット18及び下部スプロケット19、図示しない移動手摺駆動装置やステップレールなどが設置されている。なお、エスカレータ10は、駆動装置17の動力が駆動チェーンを介して上部スプロケット18に伝達されることでステップチェーン16が動き、上部スプロケット18と上部スプロケット18の間でステップ11を回転させる仕組みになっている。
エスカレータ10には、ステップ11の浮き上がりを検出する異常検出装置としてCRS21が設置されている。CRS21が作動すると、ステップ11の走行が停止されるので、ステップ11が浮き上がった状態で走行が継続することを防止できる。なお、ステップ11の浮き上がりは、ライザ15側が持ち上がることであり、例えば、ステップ11の間に靴等が挟まることによって発生する。
CRS21は、例えば、上階側と下階側の水平部の端(上階側及び下階側の左右2箇所、合計4箇所)、即ち、ステップ11が水平走行から傾斜走行に変化する位置付近、又は傾斜走行から水平走行に変化する位置付近に設置される。ここで、水平部とは、ステップ11の走行経路中で、ステップ11が建物の床面に対して略水平に走行する部分をいう。
CRS21としては、上階側と下階側の水平部の端に設置でき、ステップ11の浮き上がりを検出できるものであれば特に限定されず、例えば、マイクロスイッチを用いることができる。マイクロスイッチを用いたCRS21としては、ステップ11の従動ローラが移動する従動ローラレールの上方に従動ローラの抑えレールを設け、当該抑えレール上にマイクロスイッチを設置した構成とすることができる。なお、マイクロスイッチは、抑えレールに従動ローラが接触すると作動するように配置される。ここで、抑えレールは、従動ローラレールから所定間隔あけて平行に設置されるので、ステップ11が水平部にさしかかると、従動ローラが従動ローラレールと抑えレールとの間を移動することになる。即ち、ステップ11に浮き上がりが生じていると、従動ローラが抑えレール側に偏位した状態で移動して抑えレールに接触し、マイクロスイッチが作動する仕組みである。
なお、エスカレータ10には、設備異常を検出する装置として、CRS21の他にも、スカートガード安全スイッチ、ステップチェーン安全装置、駆動チェーン安全装置等を設置することができる。スカートガード安全スイッチは、欄干13の下方に設けられる図示しないスカートガードとステップ11との間に靴等が挟まれたときに作動する装置である。
エスカレータ10は、CRS21の作動に伴う点検作業において、CRS21の作動に関与したステップ11の簡便且つ迅速な点検を可能にする。この機能を実現するために、エスカレータ10は、位置検出装置22及び制御装置30の各手段を備える。また、制御装置30には、点検操作スイッチ(以下、点検操作SWとする)が設けられ、詳しくは後述するように、この点検操作SWを操作することで、CRS21の作動時におけるステップ配置が自動的に再現される。
点検操作SWは、例えば、制御装置30に接続した点検操作装置31により操作することができる。点検操作装置31は、例えば、制御装置30を操作するコントローラ、或いは点検作業を実行するためのプログラムがインストールされモニタを有するポータブルコンピュータ(ノートパソコン)である。ポータブルコンピュータ(点検操作装置31)は、制御装置30の記憶部から異常の履歴等を読み出して表示することができ、専門技術者は、表示された履歴から点検作業を実施する異常を選択することができる。
位置検出装置22は、特定のステップ11の位置を検出する装置である。位置検出装置22としては、ステップ11の走行経路中に設置でき、特定のステップ11の位置を検出できものであれば特に限定されず、例えば、磁気センサ、光学式センサ、又は機械式スイッチ等を用いることができる。ここで、特定のステップ11としては、例えば、所定数のステップ毎に等間隔で設定することもできるし、全てのステップ、或いは1つのステップとすることもできる。
例えば、光学式センサを用いた位置検出装置22は、例えば、特定のステップ11のライザ15やフレーム、ステップ軸等に、当該センサにより検出されるマークを設置しておき、トラス20の適当な位置に設置されたセンサにより当該マークを検出する構成とすることができる。当該マークとしては、所定の色彩が施されたものやバーコードなどを用いることができ、特定のステップ11が複数存在する場合には、各ステップ11に設置されるマークは異なるもの(例えば、色彩が異なる、バーコードが異なる等)が使用される。なお、ステップ11の走行速度は一定であるから、特定のステップ11が1つであっても、例えば、特定のステップ11の検出後の時間を測定することにより、特定のステップ11の位置検出が可能である。
制御装置30は、エスカレータ10の機械的要素の動作を統一的に制御する装置であって、例えば、駆動装置17の駆動を制御して、ステップ11を走行又は停止させる機能を有する。なお、制御装置30は、CPUと、入出力ポートと、制御プログラムや位置検出装置22により検出されたステップ配置等を記憶する記録部などを備える装置であって、コンピュータによって構成することができる。
図2に示すように、制御装置30は、CRS21の作動に伴う点検作業を簡便化、迅速化するための手段として、異常検出情報取得手段32と、ステップ配置取得手段33と、操作情報取得手段35と、ステップ配置再現手段36とを有する。また、制御装置30は、通常のエスカレータと同様に、CRS21等が作動するとステップ11を緊急停止させる緊急停止手段34を有する。
異常検出情報取得手段32は、CRS21の作動信号を取得する機能を有する。また、異常検出情報取得手段32は、CRS21以外の装置による異常検出情報、例えば、スカートガード安全スイッチ等の作動信号等も取得することができ、さらに、これらの異常検出情報を記憶部に記憶する機能を有する。ここで、異常検出情報としては、作動した装置や異常検出日時等が挙げられる(例えば、上階側CRS作動;A年B月C日・X時Y分など)。また、異常検出情報取得手段32は、複数の異常検出情報を記憶させて記憶部に履歴を作成することができる。故に、専門技術者は、直近だけでなく過去のCRS21の作動についても点検作業を実施することができるし、CRS21以外の装置による異常検出についても点検作業を実施することができる。
ステップ配置取得手段33は、位置検出装置22による位置検出情報を取得して、当該情報を記憶部に記憶する手段である。具体的に、ステップ配置取得手段33は、CRS21が作動したとき、即ち、異常検出情報取得手段32がCRS21の作動信号を取得したときに、位置検出装置22により検出された特定のステップ11の位置を記憶部に記憶する。ここで、位置検出装置22による特定のステップ11の位置検出は常時行なわれ、ステップ配置取得手段33は、CRS21が作動したときにのみ位置検出情報を取得して記憶部に記憶する設定とすることができる。
なお、ステップ配置取得手段33は、CRS21の作動時における特定のステップ11の位置(位置検出情報)を異常検出情報と関連付けて記憶する。記憶部には、複数の異常検出情報を記憶して履歴を作成しておくことができるが、CRS21の作動については、位置検出情報が併せて記憶される。
緊急停止手段34は、CRS21等の作動により駆動装置17の駆動を停止させて、ステップ11を停止させる手段である。CRS21が作動すると、緊急停止手段34によって、ステップ11の走行が停止されるので、ステップ11が浮き上がった状態で走行が継続することを防止することができる。
操作情報取得手段35は、点検操作SWの操作信号を取得して、記憶部から対応する位置検出装置22の位置検出情報、即ち、CRS21の作動時における特定のステップ11の位置(ステップ配置)を読み出す機能を有する。なお、点検操作SWは、点検操作装置31によりON操作することができる。制御装置30に接続された点検操作装置31には、読み出された異常の履歴を表示することができ、専門技術者は、異常の履歴から点検作業を実施する異常を選択し、点検操作SWを操作することができる。したがって、操作情報取得手段35は、点検操作装置31の操作情報を取得して、選択された異常に対応する位置検出装置22の位置検出情報を読み出すことができる。
ステップ配置再現手段36は、点検操作SWの操作がなされたときに、CRS21の作動時におけるステップ配置を自動的に再現する機能を有する。具体的には、操作情報取得手段35が点検操作装置31の操作情報を取得して対応する位置検出装置22の位置検出情報を記憶部から読み出し、ステップ配置再現手段36は、読み出された位置検出情報、即ち、CRS21等の作動時における特定のステップ11の位置(ステップ配置)に基づいて、駆動装置17を駆動させて自動的にCRS21の作動時におけるステップ配置を再現する。
上記構成を備えるエスカレータ10の作用、特に、制御装置30によるCRS21の作動に伴う点検に係る制御について、図3を用いて以下詳細に説明する。ここで、図3は、CRS21の作動から専門技術者による点検作業の実施までの手順を示すフローチャートである。
まず初めに、CRS21の作動信号(作動情報)を取得する(S10)。この手段は、異常検出情報取得手段32の機能によって実行され、異常検出情報取得手段32は、CRS21の作動に関する情報、例えば、作動したCRS21(上階側又は下階側)、作動日時等の異常検出情報を記憶部に記憶する。なお、CRS21が作動せず、CRS21の作動信号が取得されないときには、S11以降のステップは実行されない。
S10において、CRS21の作動信号を取得したときには、CRS21の作動時における特定ステップ11の位置を取得する(S11)。この手順は、ステップ配置取得手段33の機能によって実行され、CRS21の作動と連動して、位置検出装置22による位置検出情報を取得する。そして、ステップ配置取得手段33は、取得された位置検出情報を異常検出情報と関連付けて記憶する。
次に、エスカレータ10を緊急停止する(S12)。この手順は、緊急停止手段34の機能によって実行され、緊急停止手段34は、CRS21が作動してCRS21の作動信号を受信すると(S10)、ステップ配置の記憶(S11)の後直ぐに或いは同時に、駆動装置17の駆動を停止させてステップ11の走行を停止する。
CRS21の作動によりエスカレータ10の運転が停止された場合には、運行管理者によるステップ11の点検等が行なわれ、ステップ11の走行等に支障がないことが確認されるとエスカレータ10の運転を再開することができる。そして、エスカレータ10が使用されない時間帯や使用頻度が低い時間帯に専門技術者による点検作業が行なわれる。なお、エスカレータ10の運転再開により当該点検作業時にはCRS21の作動時からステップ配置が変化しているので、専門技術者は、点検操作SWをON操作してCRS21の作動時におけるステップ配置を再現する。
まず初めに、専門技術者は、制御装置30に点検操作装置31を接続する。そして、点検操作装置31により、例えば、目的とする異常を選択して、点検操作SWをON操作する。このとき、制御装置30の操作情報取得手段35が点検操作SWの操作信号を取得する(S13)。操作情報取得手段35は、点検操作SWの操作信号(点検操作装置31の操作情報)に応じて、記憶部から対応する位置検出装置22の位置検出情報を読み出す。
次に、読み出された位置検出情報に基づいて、CRS21の作動時におけるステップ配置を自動的に再現する(S14)。この手順は、ステップ配置再現手段36の機能によって実行される。ステップ配置再現手段36は、読み出された位置検出情報、即ち、CRS21の作動時における特定のステップ11の位置に基づいて、特定のステップ11の位置がCRS21の作動時の位置にくるように駆動装置17を駆動させ、CRS21の作動時におけるステップ配置を再現する。
S14において、CRS21の作動時におけるステップ配置が再現されると、専門技術者は、作動したCRS21付近のステップ11について異常の有無等を点検する。
以上のように、エスカレータ10は、ステップ11の走行経路中に設置されステップ11の浮き上がりを検出するCRS21を備え、さらに、CRS21の作動時における特定のステップ11の位置を検出する位置検出装置22及び制御装置30を備える。そして、制御装置30は、CRS21の作動情報及びCRS21の作動時におけるステップ配置に関する位置検出情報を関連付けて記憶する手段である異常検出情報取得手段32及びステップ配置取得手段33と、緊急停止手段34と、点検操作SWの操作により位置検出情報に基づき、CRS21作動時におけるステップ配置を自動的に再現する手段である操作情報取得手段35及びステップ配置再現手段36とを有する。
エスカレータ10によれば、点検操作SWをON操作するだけで、CRS21作動時におけるステップ配置が自動的に再現される。したがって、専門技術者は、位置検出装置22の位置検出情報に基づいて手動操作によりステップ11を移動させる必要がなく、CRS21の作動に伴う点検作業において、簡便且つ迅速にCRS21の作動に関与したステップ11の異常点検を行なうことが可能になる。
10 エスカレータ、11 ステップ、12 移動手摺、13 欄干、14 踏板、15 ライザ、16 ステップチェーン、17 駆動装置、18 上部スプロケット、19 下部スプロケット、20 トラス、21 CRS、22 位置検出装置、30 制御装置、31 点検操作装置、32 異常検出情報取得手段、33 ステップ配置取得手段、34 緊急停止手段、35 操作情報取得手段、36 ステップ配置再現手段。

Claims (3)

  1. ステップの走行経路中に設置され、ステップの浮き上がりを検出する異常検出装置と、
    ステップの走行を制御する制御装置と、
    を備えたエスカレータにおいて、
    ステップの走行経路中に設置され、異常検出時における特定ステップの位置を検出する位置検出装置を備え、
    制御装置は、
    位置検出装置の位置検出情報に基づいて、異常検出時におけるステップ配置を自動的に再現する手段を有することを特徴とするエスカレータ。
  2. 請求項1に記載のエスカレータにおいて、
    制御装置は、
    異常検出装置により検出された複数の異常検出情報と各異常に対応する位置検出装置の位置検出情報とを関連付けて記憶する手段と、
    記憶された複数の異常検出情報から選択される異常について、当該異常の検出時におけるステップ配置を自動的に再現する手段と、
    を有することを特徴とするエスカレータ。
  3. 請求項1又は2に記載のエスカレータにおいて、
    制御装置は、
    異常検出時におけるステップ配置の再現を開始する点検操作スイッチを有することを特徴とするエスカレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6462908B1 (ja) * 2018-01-10 2019-01-30 東芝エレベータ株式会社 エスカレータ診断装置およびエスカレータ診断方法

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