JP6236329B2 - 紙製バリア包装材料 - Google Patents
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Description
従来から、紙基材に金属箔やフィルムを積層してガスバリア性を付与した紙製の包装材料が提供されている。バリア層を形成する材料として、アルミニウム等の金属からなる金属箔や金属蒸着フィルム、ポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂フィルム、あるいはこれらの樹脂をコーティングしたフィルム、更に酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機酸化物を蒸着したセラミック蒸着フィルム等がある。
紙基材上に水蒸気バリア性に優れる樹脂フィルム、あるいはこれらの水蒸気バリア性に優れる樹脂をコーティングしたフィルム等を紙基材に押し出しラミネート、または、貼合する方法によって、水蒸気バリア性を付与した紙製包装材が提案されている。合成樹脂ラテックス、ワックス及び無機微粒子からなる防湿層を有する包装用紙が特許文献3に開示されている。
[1]少なくとも紙基材上に形成された顔料及びバインダー樹脂を含有する水蒸気バリア層、及び水蒸気バリア層上に形成されたバインダー樹脂を含有するガスバリア層を有する紙製バリア包装材料において、
該水蒸気バリア層に含有する顔料とバインダー樹脂の配合比率が、顔料100重量部に対してバインダー樹脂30〜200重量部であり、
該ガスバリア層に含有するバインダー樹脂が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする紙製バリア包装材料。
[2]前記水蒸気バリア層のバインダー樹脂が、スチレン・ブタジエン系合成樹脂であることを特徴とする[1]に記載の紙製バリア包装材料。
[3]前記水蒸気バリア層の顔料が、平均粒子径5μm以上、アスペクト比10以上のカオリンであることを特徴とする[1]または[2]に記載の紙製バリア包装材料。
[4]前記平均粒子径5μm以上且つアスペクト比10以上のカオリンの配合比率が、水蒸気バリア層中の全顔料に対して50重量%以上含有されていることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[5]前記水蒸気バリア層は平均粒子径5μm以下の顔料が含まれていることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[6]前記水蒸気バリア層を形成する塗工料が、架橋剤を含有していることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[7]前記ガスバリア層が、平均粒子径5μm以上、アスペクト比10以上のカオリンを含有していることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[8]前記ガスバリア層を形成する塗工料が、架橋剤を含有していることを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[9]前記水蒸気バリア層の塗工量が乾燥重量で4〜30g/m2、ガスバリア層の塗工量が乾燥重量で0.2〜10g/m2であることを特徴とする[1]〜[8]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
[10]前記水蒸気バリア層が、水溶性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする[1]〜[9]のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
ガスバリア層の形成には、水溶性高分子樹脂が用いられている例が多い。紙基材上にガスバリア層、水蒸気バリア層をこの順に設けた場合、紙基材を経由して浸透する空気中の水分などが作用して、水溶性高分子を含有するガスバリア層が劣化する。一方、紙基材上に、耐水性の良好な樹脂を含有する水蒸気バリア層、ガスバリア層をこの順に設けた場合、紙基材を経由した水分は水蒸気バリア層にブロックされるのでガスバリア層への影響(劣化)を防止することができる。このため、本発明の紙製バリア包装材料は良好な水蒸気バリア性およびガスバリア性を有する。
本発明において紙基材とは、パルプ、填料、各種助剤からなるシートである。パルプとしては、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、サルファイトパルプなどの化学パルプ、ストーングラインドパルプ、サーモメカニカルパルプなどの機械パルプ、ケナフ、竹、麻などから得られた非木材繊維などがある。これらの素材を適宜配合して用いることが可能である。これらの中でも、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)などの化学パルプが好ましい。化学パルプは、原紙中への異物混入が発生し難いこと、使用後の紙容器を古紙原料に供してリサイクル使用する際に経時変色が発生し難いこと、高い白色度を有するため印刷時の面感が良好であり包装材料として使用価値が高くなること、などの理由から適している。
さらに、紙基材の表面を各種薬剤で処理することが可能である。使用される薬剤としては、酸化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、酸素変性澱粉、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、表面サイズ剤、耐水化剤、保水剤、増粘剤、滑剤などを例示することができ、これらを単独あるいは2種類以上を混合して用いることができる。
紙基材の表面処理の方法は特に限定されるものではないが、ロッドメタリング式サイズプレス、ポンド式サイズプレス、ゲートロースコーター、スプレーコーター、ブレードコーター、カーテンコーターなど公知の塗工装置を用いることができる。
本発明において、紙基材上に形成された顔料及びバインダー樹脂を含有する水蒸気バリア層のバインダー樹脂の配合比率を顔料100重量部に対してバインダー樹脂30〜200重量部、より好ましくは35〜150重量部にすることが重要である。バインダー樹脂の配合量が30重量部未満であると、バインダー樹脂が顔料と顔料の間に生じる空隙を十分に埋設することができないためバリア性が低下する。また、200重量部を越えると、顔料の有する水蒸気バリア効果を十分に活用できなくなるため、バリア性が低下する。
水蒸気バリア層に含有させるバインダー樹脂としては、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体、ポリオレフィン・無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等を例示することができる。これらを単独あるいは2種類以上混合して使用することができる。特に、スチレン・ブタジエン系共重合体が水蒸気バリア性の点から好ましい。
上記バインダー樹脂は界面活性剤あるいは界面活性効果のある化合物により水中に樹脂が安定的に分散された水分散性樹脂である。一方、水溶性ポリエステル樹脂はポリエステル樹脂にカルボキシル基などの親水基を導入した樹脂であり、水中で電離することにより、安定的に存在しているものである。
なお、水溶性ポリエステル樹脂の配合部数は水蒸気バリア層の顔料100重量部に対して1〜50重量部であることが好ましい。
本発明において、水蒸気バリア層に顔料を含有させることは、水蒸気バリア性を向上させる点、水蒸気バリア層とガスバリア層の密着性を向上させる点から重要である。
顔料として、無機顔料、有機顔料がある。
無機顔料は、カオリン、クレー、エンジニアードカオリン、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどである。
有機顔料は、密実型、中空型、またはコアーシェル型などである。
これらの顔料を単独または2種類以上混合して使用することができる。顔料は、大きく扁平の形状が適している。更に、大粒径と小粒径を併用することにより水蒸気バリア性が向上する。
扁平な顔料は、ガスバリア層中でも同様の作用が期待できる。
水蒸気バリア層に顔料を含有させる場合、バインダー樹脂と顔料の配合量は、顔料(乾燥重量)100重量部に対して、バインダー樹脂(乾燥重量)30〜200重量部の範囲で使用されることが好ましく、より好ましくはバインダー樹脂35〜150重量部である。
本発明において、水蒸気バリア層には、バインダー樹脂、顔料の他、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、染料、蛍光染料等の通常使用される各種助剤を使用することができる。
本発明において、水蒸気バリア層に多価金属塩などに代表される架橋剤を添加することが好ましい。架橋剤は水蒸気バリア層に含有されるバインダー樹脂と架橋反応を起こすため、水蒸気バリア層内の結合の数(架橋点)が増加する。つまり、水蒸気バリア層が緻密な構造となり、良好な水蒸気バリア性を発現する。
本発明において、紙基材上に設ける水蒸気バリア層表面の水との接触角は、90°未満が好ましく、より好ましくは85°未満、更に好ましくは80°未満である。水との接触角が90°以上であると、水蒸気バリア層上に均一なガスバリア層を設けることが困難となり、高いガスバリア性を発現することが困難となる。90°未満であると、水蒸気バリア層とガスバリア層の反発性を抑えて両層間の剥離を抑制することできる。この接触角は水蒸気バリア層とガスバリア層の親和性を推測する目安となる。
本発明の実施例では、150〜380g/m2・dayの水蒸気透過量が達成されており、本発明の水蒸気バリア層を備えた紙製バリア包装材料を使用することで、包装物を水蒸気による劣化から保護することができる。
(バインダー樹脂)
本発明において、ガスバリア層を形成する塗工料のバインダー樹脂としては、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、エチレン共重合ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコールを使用することが重要である。ポリビニルアルコールをガスバリア層のバインダー樹脂として含有させることで良好なガスバリア性を得ることができる。
本発明において、ガスバリア層に顔料を含有させることにより、ガスバリア性を向上させることができる。ガスバリア層に使用される顔料としてはカオリン、クレー、エンジニアードカオリン、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイト、マイカなどの無機顔料、および密実型、中空型、またはコアーシェル型などの有機顔料がある。これらを単独または2種類以上混合して使用することができる。これらの中では、ガスバリア性の点から無機顔料を使用することが好ましい。
本発明において、ガスバリア層に多価金属塩などに代表される架橋剤を添加することが好ましい。架橋剤はポリビニルアルコールの水酸基どうしを架橋構造にて結合させるため、高湿度となった場合に結合が緩む(または切れる)水酸基量が減少し、層全体の耐水性が向上する。そのため、高湿度下でのガスバリア性の低下を抑制することができる。
本発明において、顔料をバインダー樹脂中に配合する際に、顔料を水分散してスラリー化したものを添加し混合することが好ましい。
本発明において、水蒸気バリア層、ガスバリア層の塗工方法については特に限定されるものではなく、公知の塗工装置を用いることができる。例えば、ブレードコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、リバースロールコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、サイズプレスコーター、ゲートロールコーターなどが挙げられる。また、塗工層を乾燥させる手法としては、例えば、蒸気加熱ヒーター、ガスヒーター、赤外線ヒーター、電気ヒーター、熱風加熱ヒーター、マイクロウェーブ、シリンダードライヤー等の通常の方法が用いられる。
本発明の実施例では、23℃−0%RHである乾燥条件下で酸素透過量が0.5〜2.0ml/m2・day、23℃−85%RHである高湿度条件下での酸素透過量が50〜320ml/m2・dayが達成されており、本発明のガスバリア層を備えた紙製バリア包装材料を使用することで、包装物を酸化などのガスによる劣化から保護することができる。
(1)水蒸気透過度:温度40±0.5℃、相対湿度90±2%の条件下で、透湿度測定器(Dr.Lyssy社製、L80−4000)を用いて測定した。
(2)酸素透過度:MOCON社製OX−TRAN2/21を使用し、23℃−0%RH条件および23℃−85%RH条件にて測定した。
(3)接触角度:23℃、50%RH雰囲気下で、動的表面接触角測定装置(Fibro社製、ダイナミックアブソープションテスタ DAT1100)を用い、水滴を滴下後0.1秒後の表面接触角を測定した。
(4)体積平均粒子径:試料スラリーを、分散剤としてヘキサメタリン酸ソーダ0.2重量%を添加した純水中で滴下混合して均一分散体とし、レーザー法粒度測定機(使用機器:マルバーン社製マスターサイザーS型)を使用して、体積平均粒子系を測定した。
(5)アスペクト比:顔料の平面方向および断面方向をSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて撮影し、顔料配向面の直径と厚さを測定して、[アスペクト比=顔料配向面の直径/厚さ]により算出した。
(紙基材の作製)
カナダ式標準ろ水度(CSF)500mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)とCSF530mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を80/20の重量比で配合して、原料パルプとした。原料パルプスラリーに、乾燥紙力増強剤として分子量250万のポリアクリルアミド(PAM)を対絶乾パルプ重量あたり0.1%、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー(AKD)を対絶乾パルプ重量あたり0.35%、湿潤紙力増強剤としてポリアミドエピクロロヒドリン(PAEH)系樹脂を対絶乾パルプ重量あたり0.15%、さらに歩留剤として分子量1000万のポリアクリルアミド(PAM)を対絶乾パルプ重量あたり0.08%添加した後、デュオフォーマーFM型抄紙機にて300m/minの速度で抄紙し、坪量59g/m2の紙を得た。次いで、得られた紙に固形分濃度2%に調製したポリビニルアルコール(クラレ社製PVA117)をロッドメタリングサイズプレスで、両面に1.0g/m2塗工、乾燥し、坪量60g/m2の原紙を得た。得られた原紙をチルドカレンダーを用いて、速度300min/m、線圧50kgf/cm 1パスにて平滑処理を行った。
顔料である大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製バリサーフHX、粒子径:9.0μm、アスペクト比:80〜100)に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダを、前記顔料100重量部に対して0.2部添加し、セリエミキサーで分散して固形分濃度55%のスラリーを調製した。得られたスラリー中にスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)を前記顔料100重量部に対して100重量部(固形分)となるように配合し、固形分濃度50%に調整し、塗工液Aを得た。
ポリビニルアルコール(クラレ社製PVA117)を固形分濃度10%となるよう調製し、塗工液Bを得た。
得られた原紙上に塗工液Aを塗工量(乾燥)12g/m2となるよう塗工速度300m/minでブレードコーターを用いて片面塗工、乾燥した後、その上に塗工液Bを塗工量(乾燥)2.0g/m2となるよう塗工速度300m/minでロールコーターを用いて片面塗工し、紙製バリア包装材料を得た。
顔料である大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製バリサーフHX)に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダを、前記顔料100重量部に対して0.2部添加し、セリエミキサーで分散して固形分濃度55%のスラリーを調製した。得られたスラリーと、固形分濃度10%のポリビニルアルコール溶液である塗工液Bとを、固形分で顔料:ポリビニルアルコール=100:100として固形分濃度が10%となるよう混合した塗工液を、ガスバリア層用塗工液とした以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
カリウムミョウバンの5%(w/v)水溶液を、ポリビニルアルコールに対して固形分で3部となるよう配合して固形分濃度が10%となるように調製した分散液を、ガスバリア層用塗工液とした以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
実施例2にて調製したカオリンスラリーを、10%ポリビニルアルコール溶液である塗工液Bに、固形分で顔料:ポリビニルアルコール=100:100となるよう混合し、更に5%(w/v)のカリウムミョウバン水溶液をポリビニルアルコールに対して固形分で3部となるよう配合して固形分濃度が10%になるように調製した分散液を、ガスバリア層用塗工液とした以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液を、塗工液Aの顔料中に重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−90、平均粒子径:1.2μm、アスペクト比:1)を、顔料の重量比(固形分)が、大粒径エンジニアードカオリン:重質炭酸カルシウム=75:25となるように混合、撹拌した塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液を、実施例5で得られた塗工液中に5%(w/v)のカリウムミョウバン水溶液を顔料に対して3部となるよう配合して、固形分濃度50%の塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液を実施例4で得られた塗工液、水蒸気バリア層用塗工液を実施例5で得られた塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液を実施例4で得られた塗工液、水蒸気バリア層用塗工液を実施例6で得られた塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリンをマイカ(松尾産業株式会社製B−82、粒子径:180μm)に変更した以外は実施例2と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリンをモンモリロナイト(東新化成株式会社製ニッカナイト A−36、粒子径:400μm)に変更した以外は実施例2と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリンをマイカ(松尾産業株式会社製B−82、粒子径:180μm)に変更し、スラリー中の顔料分散濃度を20%、塗工液濃度を30%に変更し、塗工量を9g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリンをモンモリロナイト(東新化成株式会社製ニッカナイト A−36、粒子径:400μm)に変更し、スラリー中の顔料分散濃度を20%、塗工液濃度を30%に変更し、塗工量を9g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックスをアクリルスチレン共重合体エマルジョン(サイデン化学社製X−511−374E)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)をスチレン・ブタジエン系ラテックス(旭化成ケミカルズ社製L7360)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製バリサーフHX)を大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製Capim CC、粒子径:8.0μm、アスペクト比:10〜15)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製バリサーフHX)を微粒カオリン(KaMin社製Hydragloss、平均粒子径:0.3μm、アスペクト比:10〜15)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中の大粒径エンジニアードカオリン(イメリス社製バリサーフHX)を2級カオリン(イメリス社製KCS、平均粒子径:3.6μm、アスペクト比:10〜15)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)をスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7889)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックスをアクリル系共重合体ラテックス(旭化成ケミカルズ社製E316)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックスをアクリル共重合体水系エマルジョン(サイデン化学社製EK−61)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
塗工液Aの塗工量を、乾燥重量で12g/m2から6g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
塗工液Aの塗工量を、乾燥重量で12g/m2から15g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
塗工液Bの塗工量を、乾燥重量で2g/m2から1g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
塗工液Bの塗工量を、乾燥重量で2g/m2から3g/m2に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)の配合量を顔料100重量部(固形分)に対して50部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)の配合量を顔料100重量部(固形分)に対して150部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液中のカオリンスラリーの配合量を固形分で顔料:ポリビニルアルコール=100:100から150:100となるよう変更した以外は実施例2と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層用塗工液中のカオリンスラリーの配合量を固形分で顔料:ポリビニルアルコール=100:100から50:100となるよう変更した以外は実施例2と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)の配合量を顔料100重量部(固形分)に対して35部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中を、塗工液Aの顔料中に重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−90、平均粒子径:1.2μm、アスペクト比:1)を顔料の重量比(固形分)で大粒径エンジニアードカオリン:重質炭酸カルシウム=50:50となるように混合、撹拌した塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中を、塗工液Aの顔料中に重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−90)を顔料の重量比(固形分)で大粒径エンジニアードカオリン:重質炭酸カルシウム=90:10となるように混合、撹拌した塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液を、塗工液Aの顔料中に重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−65、平均粒子径:1.9μm、アスペクト比:1)を顔料の重量比(固形分)で大粒径エンジニアードカオリン:重質炭酸カルシウム=50:50となるように混合、撹拌した塗工液に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液に水溶性ポリエステル樹脂(互応化学工業株式会社製Z−687)を顔料100重量部(固形分)に対して20重量部(固形分)となるよう配合して、固形分濃度40%にした以外は実施例2と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層塗工液中の水溶性ポリエステル樹脂を20重量部から10重量部(固形分)に変更した以外は実施例33と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液中のスチレン・ブタジエン系ラテックスの配合量を50重量部に変更した以外は実施例33と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
紙基材にガスバリア層、水蒸気バリア層をこの順に設けた以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層を設けなかった以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
ガスバリア層を設けなかった以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
水蒸気バリア層用塗工液の調製において、スチレン・ブタジエン系ラテックス(日本ゼオン社製PNT7868)の配合量を顔料100重量部に対して25重量部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様にして紙製バリア包装材料を得た。
Claims (10)
- 少なくとも紙基材上に形成された顔料及びバインダー樹脂を含有する水蒸気バリア層、及び水蒸気バリア層上に形成されたバインダー樹脂を含有するガスバリア層を有する紙製バリア包装材料において、
該水蒸気バリア層に含有する顔料とバインダー樹脂の配合比率が、顔料100重量部に対してバインダー樹脂30〜200重量部であり、
該ガスバリア層に含有するバインダー樹脂が、ポリビニルアルコールであり、
前記水蒸気バリア層が、水溶性ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする紙製バリア包装材料。 - 前記水蒸気バリア層のバインダー樹脂が、スチレン・ブタジエン系合成樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の紙製バリア包装材料。
- 前記水蒸気バリア層の顔料が、平均粒子径5μm以上、アスペクト比10以上のカオリンであることを特徴とする請求項1または2に記載の紙製バリア包装材料。
- 前記平均粒子径5μm以上且つアスペクト比10以上のカオリンの配合比率が、水蒸気バリア層中の全顔料に対して50重量%以上含有されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記水蒸気バリア層は平均粒子径5μm以下の顔料が含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記水蒸気バリア層を形成する塗工料が、架橋剤を含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記ガスバリア層が、平均粒子径5μm以上、アスペクト比10以上のカオリンを含有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記ガスバリア層を形成する塗工料が、架橋剤を含有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記水蒸気バリア層の塗工量が乾燥重量で4〜30g/m2、ガスバリア層の塗工量が乾燥重量で0.2〜10g/m2であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
- 前記水溶性ポリエステル樹脂の配合部数が、前記水蒸気バリア層の顔料100重量部に対して1〜50重量部であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の紙製バリア包装材料。
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