JP3783854B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビティ内に挿入された端子金具を樹脂ランスにより抜け止めする形式のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタの一般的な構造は、図10に示すように、コネクタハウジング1内に端子金具2が挿入されるキャビティ3が形成される一方、キャビティ3の例えば底面に、ランス4が端子金具2の挿入方向に沿った片持ち状の撓み変形可能に設けられ、端子金具2がキャビティ3内に後方から挿入されると、ランス4が撓み変形しつつ押し込まれ、正規位置まで挿入されると、ランス4が復元変形してランス孔5に嵌まることで、抜け止めされるようになっている。
なお、このようなコネクタは、例えば特開平5−144499号に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種のコネクタにおいて、端子金具2の抜け止め力を増強するには、ランス4をさらに厚肉(背を高く)とすることが考えられるが、そうすると、ランス4の撓み変形を許容する撓み空間6も大きく取る必要があり、もう一つの要望であるコネクタの低背化を図る上では大きな妨げとなっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、コネクタの小型化の妨げとなることなくランスを増強できるようにするところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには端子金具が挿入されるキャビティが形成され、このキャビティの一壁面には、前記端子金具に係止するランスが端子金具の挿入方向を向いた姿勢で撓み変形可能に設けられたコネクタにおいて、前記ランスにおける前記キャビティの前記一壁面と対向する面の一部には突部が形成されるとともに、この一壁面には前記突部を嵌めて逃がす凹部が形成され、かつ前記ランスの幅方向の側方では前記キャビティの側壁が除去されるとともに、ランスの幅方向の側縁が前記端子金具の側面から突出して形成されていて、この突出縁が、係止解除用にランスを撓み変形させるべく解除治具により押圧操作される操作部となっている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記突部が、前記ランスの幅方向の中央部に設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記突部が、少なくとも前記ランスの幅方向の一方の側縁を除いた領域に形成されており、前記ランスが撓み変形した場合に、前記一方の側縁のみが前記凹部の口縁に当接可能となっているところに特徴を有する。
【0006】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記コネクタハウジングにおける前記キャビティの前壁を構成する部分には、別体の前壁部材が装着されるようになっており、この前壁部材には、前記キャビティにおける前記ランスを設けた側とは反対側の壁面との間で前記端子金具を挟持可能ながた詰め壁部が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記前壁部材には、前記ランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制するリテーナ部が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ランスの一部に突部を設けたことで、ランスの持つ抜け止め力は増強される。突部を設けた位置では撓み量が大きくなるが、対向するキャビティの壁面には突部を嵌めて逃がす凹部が設けられているから、ランスとキャビティ壁の間に必要とされる撓み空間の大きさは抑えることでき、コネクタの小型化を図る場合に有利となる。また、操作部を解除治具で押圧してランスを強制的に撓み変形させることによって、端子金具に対する係止が解除される。ランスが幅広となったことで抜け止め力が増強されることに加え、ランスの係止解除部分の構造が簡単にまとまる。
【0008】
<請求項2の発明>
ランスをバランス良く真っ直ぐに撓み変形させることができ、ひいては端子金具をスムーズに挿入することができる。
<請求項3の発明>
ランスが端子金具の挿入に伴って撓み変形する場合に、一方の側縁のみが凹部の口縁に当たって捻れるように撓み変形する。このことで、端子金具の通過に必要となるランスの所定位置の持ち上げ量を確保する場合に、ランス全体の撓み量が小さく抑えられる。その結果、撓み空間を小さくできて、コネクタハウジングのさらなる低背化を図ることができる。
【0009】
<請求項4の発明>
前壁部材の装着に伴い、がた詰め壁と、対向するキャビティの壁面との間で端子金具が挟持され、強固にがた止めされる。
<請求項5の発明>
端子金具がキャビティ内に挿入されてランスにより係止されたのち、前壁部材の装着に伴いリテーナ部がランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制し、端子金具は抜け止め状に二重係止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図8によって説明する。この実施形態では雌側のコネクタを例示しており、大まかには図1に示すように、コネクタハウジング20(以下、ハウジングという)と、これに収容される雌側端子金具10とから構成され、ハウジング20はさらに、ハウジング本体21と前壁部材40の2ピースから構成されている。
なお以下では、図1の左側を前方として説明する。
【0011】
雌側端子金具10は、導電性に優れた金属板をプレス成形して形成されており、相手の雄側端子金具のタブと接続される角筒形の接続部11が先端側に設けられ、後端側のバレル12をかしめることで電線Wの端末に固着されている。
接続部11の上面には、全幅にわたるランス孔14が所定の長さ領域において形成され、このランス孔14の前縁の幅方向の中央部に、係止部15が突出形成されている。
【0012】
ハウジング20は、上記したようにハウジング本体21と、前壁部材40との2ピースから構成されている。
ハウジング本体21は合成樹脂製であって、図2及び図3にも示すように、タワー部22と、このタワー部22の前端側の外周を覆うフード部23とを備えている。タワー部22内には、前後方向を向いたキャビティ25が、図示6個ずつ上下2段に分かれて形成され、上記した雌側端子金具10が後方から挿入可能とされている。また、タワー部22における前端側では、キャビティ25の形成位置ごとに対応して、個別の端子収容部26に分割されている。
【0013】
各端子収容部26では、キャビティ25の前面から両側面の下部側を形成すべく溝状の下収容壁27が形成され、この下収容壁27内に、雌側端子金具10がその接続部11を横幅方向に緊密に嵌めて収容可能となっている(図3参照)。この下収容壁27の前面には、相手の雄側端子金具のタブが挿入される端子挿入口28の下側の部分28Lが形成されている。
【0014】
各キャビティ25の天井側には、雌側端子金具10に抜け止め状に一次係止するランス30が設けられている。
ここで、上段のキャビティ25では、上記した端子収容部26の領域において、天井壁に相当する部分が切除された状態となっている。一方、下段のキャビティ25では、同じく端子収容部26の領域において、上段の下収容壁27が天井壁を兼ねて形成されている。
ランス30は詳細には、図4及び図7にも示すように、上記した下収容壁27の左右の外側面間の寸法とほぼ等しい幅寸法を持ち、言い換えると、その左右両側縁が、雌側端子金具10の接続部11の左右両側面から所定寸法ずつ突出した幅広形状に形成されている。ランス30は、図1に示すように、端子収容部26の根元付近から先端側をやや下げた斜め姿勢で前方を向いた片持ち状に形成され、先端側が上方に向けて撓み変形可能となっている。このランス30の先端面が、図7及び図8に示すように、雌側端子金具10のランス孔14の前縁から係止部15の裾部にわたって係止可能となっている。
【0015】
さて、ランス30の上面には、その幅方向の中央において、先端縁から長さ方向の中央部付近に延びた突条31が形成されている。この突条31は、図7に示すように、断面が台形状に形成され、図1に示すように、自然状態では、前側の上面がキャビティ25の底面とほぼ平行な姿勢を取るようになっているとともに、先端面がオーバーハング状に形成されている。
これに対し、下段のキャビティ25の天井壁、すなわち上段の下収容壁27の底面には、上記した下段側のランス30の突条31を嵌めて逃がす逃がし溝34が、上段のキャビティ25側及び前方に開口して形成されている。
【0016】
したがって下側のランス30は、突条31を逃がし溝34に嵌めつつ上方に向けて撓み変形可能であって、ランス30の両側縁が逃がし溝34の下面側の側縁に当接することで、撓み変形が規制されるようになっている。このとき突条31は、上側のキャビティ25内に突出することなく、逃がし溝34内に留まる設定となっている。
なお、上側のランス30の撓み変形の規制は、後記する前壁部材40によって行われるようになっている。
【0017】
前壁部材40は同じく合成樹脂材により形成され、ハウジング本体21のタワー部22の前端部に嵌まるキャップ状に形成されている。前壁部材40の前壁41の裏面には、左右で隣り合うランス30の間に挿入される仕切壁42が突設され、この仕切壁42によって、各キャビティ25における主にランス30が設けられた部分の側壁が構成されている。
前壁41には、図5に示すように、各キャビティ25と対応した位置ごとに、端子挿入口28の上側の部分28Uが形成されており、下収容壁27の前面の端子挿入口28の下側の部分28Lと整合可能となっている。
【0018】
前壁41における上記した端子挿入口28の上側の部分28Uの裏面側には、仕切壁42の間の位置において、各キャビティ25の前端側における前面から左右の側面の上部側を形成すべく上収容溝44が形成されている。この上収容溝44内には、雌側端子金具10の接続部11の先端側が横幅方向に緊密に嵌まって収容可能であるとともに、上収容溝44の天井面の先端側ががた詰め壁部45となって、下収容壁27の底面との間で接続部11を挟持し得るようになっている。
【0019】
下段側の上収容溝44の天井壁は比較的薄肉であり、がた詰め壁部45の後方では、雌側端子金具10の係止部15等を逃がすべく天井面が一段立ち上げられ、仕切壁42の後縁の少し手前まで延出している。この天井壁の一段立ち上がった部分がリテーナ部46となっており、このリテーナ部46は、その上面に突設されたリブ47を、上段の下収容壁27の逃がし溝34に挿入しつつ、下段のランス30の撓み空間35に進入可能となっている。なお、リブ47の上面は、逃がし溝34の上面と面一となって収まるようになっている。
【0020】
一方、上段側の上収容溝44の天井壁は比較的厚肉であり、同じくがた詰め壁部45の後方では、雌側端子金具10の係止部15等を逃がすべく天井面が一段立ち上げられて、仕切壁42の後縁の少し手前まで延出しており、その後方でさらに一段上げられて仕切壁42の後縁に達している。上記の天井面の初めに一段上げられた部分がリテーナ部46となっており、このリテーナ部46は、上段のランス30の上面(撓み空間35)に進入可能となっている。リテーナ部46の後方の段付部48は、上側のランス30の撓み空間35の一部を構成するように機能する。
【0021】
前壁部材40は、タワー部22の先端に対して、図6に示す仮係止位置と、図8に示す本係止位置とでそれぞれ保持可能とされている。なお、両位置での保持構造についての説明は省略する。
仮係止位置では、リテーナ部46がランス30の撓み空間35の手前に留まっていて、ランス30の撓み変形が許容された状態にある。一方、本係止位置では、その前壁41がタワー部22の前面と面一となり、それとともにリテーナ部46が撓み空間35に進入するようになっている。
【0022】
なお、前壁部材40における前壁41の表面には、図5に示すように、各端子挿入口28の上側の部分28Uの左右両側に、一対の治具挿入口49が開口されている。各治具挿入口49は、ランス30における左右両側縁の下面(操作面37)に達するように形成されている。例えば、二股状の解除治具(図示せず)を両治具挿入口49から挿入して、ランス30の左右の操作面37に当てることができるようになっている。
また、前壁部材40の底部には、図1に示すように、前面に開口して奥側で鈎形に曲がった治具挿入溝50が形成され、前壁部材40を本係止位置から仮係止位置に戻すべく戻し治具(図示せず)を挿入することに使用される。
【0023】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
まず、図6に示すように、タワー部22の先端に前壁部材40が仮係止位置に装着される。この仮係止位置では、上下のリテーナ部46が、それぞれ対応するランス30の撓み空間35の手前に退避し、ランス30の撓み空間35側への撓み変形を許容した状態にある。また、ランス30の先端側の領域に仕切壁42の一部が進入し、キャビティ25の側壁の一部が形成されている。
この状態から、雌側端子金具10が対応するキャビティ25内に後方から挿入される。下段を例に取ると、雌側端子金具10は、図6及び図7に示すように、途中で係止部15がランス30の下面に当たり、突条31を天井壁の逃がし溝34内に逃がしつつ、ランス30を撓み空間35に向けて撓み変形させて押し込まれる。
【0024】
雌側端子金具10の接続部11が、下収容壁27の前面に当たる正規位置まで押し込まれると、係止部15がランス30の先端を通過することから、ランス30が復元変形してランス孔14に嵌まり、突条31も含めたランス30の先端面が、ランス孔14の前縁から係止部15の全高にわたって係止し、いわゆる雌側端子金具10が一次係止される(図8参照)。
一方、上段側でも、雌側端子金具10は、ランス30を前壁部材40の段付部48を含む撓み空間35に向けて撓み変形させつつ押し込まれ、正規位置まで押し込まれると、ランス30が復元変形して、図7に示すように、同じく突条31も含めたランス30の先端面が、ランス孔14の前縁から係止部15の全高にわたって一次係止する。
【0025】
すべての雌側端子金具10の挿入が完了したら、仮係止位置にある前壁部材40を、図8に示す本係止位置に押し込む。前壁部材40はその前壁41がタワー部22の前面と面一となり、上下の端子挿入口28が整合して方形状に開口される。また、上収容溝44のがた詰め壁部45と、下収容壁27の底面との間で、雌側端子金具10の接続部11ががたつきなく挟持される。
それとともに、各リテーナ部46が対応する撓み空間35に突入し、これによりランス30が撓み空間35側に撓み変形することが規制されて、雌側端子金具10が間接的に二重係止される。
【0026】
なお、雌側端子金具10をキャビティ25内に挿入したとき、図6の下段に参照して示すように、正規位置まで挿入されない、すなわち半挿入状態に留め置かれる場合があり得る。そのときは、ランス30が未だ撓み空間35側に撓み変形しているため、前壁部材40が本係止位置に向けて押し込まれる際に、リテーナ部46の先端がランス30の先端面に突き当たってそれ以上の押し込みができず、これを以て半挿入状態の雌側端子金具10があったことが検知される。そうしたら、雌側端子金具10を正規位置まで押し込み、改めて前壁部材40を本係止位置に押し込めばよい。
【0027】
メンテナンス等により雌側端子金具10をハウジング20から外す場合は、以下のようにして行う。まず、先端が鈎形に曲がった治具を準備し、本係止位置に押し込まれた前壁部材40の治具挿入溝50に突っ込んで曲がった奥端に引っ掛け、治具を手前に引っ張ることで仮係止位置に戻す。これにより、リテーナ部46が撓み空間35の手前に退避する。
続いて、前壁部材40に形成された治具挿入口49に二股状の解除治具を挿通して、ランス30の操作面37の下に潜り込ませ、解除治具を揺動操作してランス30を撓み空間35側に強制的に撓み変形させる。これによりランス30のランス孔14並びに係止部15に対する係止が解除されるから、電線Wを引っ張ることで雌側端子金具10をキャビティ25から後方に引き抜くことができる。
【0028】
以上説明したように本実施形態によれば、ランス30の上面の幅方向の中央部に突条31を設けたことによってランス30が補強され、また雌側端子金具10に対する掛かり代も大きく取れるから、ランス30の持つ抜け止め力は大幅に増強される。ここで、下段側のランス30に設けられた突条31は、上段側のキャビティ25との間の壁27に切った逃がし溝34に逃がすようにしたから、ランス30と壁27の間に必要とされる撓み空間35の大きさは従前のままに抑えることでき、ハウジング20の低背化を妨げることにはならない。
また、ランス30の両側縁が逃がし溝34の下面側の両側縁に当たることで撓み規制がなされ、ランス30が過度に撓み変形することが防止される。
補強用の突条31は、ランス30の幅方向の中央部に設けられているから、バランスよく真っ直ぐに撓ませることができ、雌側端子金具10の挿入をスムーズに行うことができる。
【0029】
また、ランス30が設けられる部分のキャビティ25の側壁を、別体として形成されて後から装着される前壁部材40の仕切壁42により賄うようにしたから、ランス30はキャビティ25のほぼ全幅にわたる幅寸法を持って形成することができ、これによってもランス30の抜け止め力が増強される。また、ランス30が幅広にできたことで、雌側端子金具10の側面から突出した側縁を、係止解除用の操作部として利用することができる。
前壁部材40にはがた詰め壁部45が設けられているから、雌側端子金具10をキャビティ25内でがたつきなく収容することができる。
また、リテーナ部46が併せて設けられているから、雌側端子金具10の間接的な二重係止、並びに雌側端子金具10の半挿入検知も行うことができる。
【0030】
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態の第1実施形態と相違する部分は、下側のランス30の突条31を逃がすための逃がし溝34Aについて、その一方の側縁が拡幅されており、同図の左側の側縁のみがランス30の左側縁を当てることができる構造となっている。
すなわちこの第2実施形態では、雌側端子金具10の挿入に伴ってランス30が撓み変形する場合に、ランス30の左側縁が逃がし溝34Aの左側縁に当たったのち、右上がりに捻れるようにして撓み変形する。
【0031】
これをランス30の両側縁が逃がし溝34の両側縁に当てられる第1実施形態と、図7を参照して説明すると、雌側端子金具10の通過に必要となるランス30の下面の中央の持ち上げ量Sを一定とした場合、第1実施形態では、撓み変形前のランス30の位置から逃がし溝34の下面の位置までの距離がDだけ必要であるのに対して、第2実施形態では、それよりも小さい距離dで済む。
これはすなわち、上段のキャビティ25を第1実施形態と比べてさらに下げて形成することが可能であることを意味し、コネクタハウジングのさらなる低背化を図ることができる。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)ランスを強制的に撓み変形させて係止を解除する治具の挿入口は、ランスの一方の側縁と対応した片側だけに設けてもよい。
(2)ランスに対して突条を設ける位置は、幅方向の一部の任意位置とすることができる。
(3)本発明は、キャビティの前壁を別部材で賄うことなく一体的に設けられた構造のものにも同様に適用することができる。
(4)本発明は、雄側端子金具を収容する雄側のコネクタにも同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコネクタの分解縦断面図
【図2】ハウジング本体の正面図
【図3】その横断面図
【図4】ランスの形成位置付近を示す斜視図
【図5】端子挿入口付近を示す部分拡大正面図
【図6】雌側端子金具の挿入途中の状態を示す縦断面図
【図7】ランスの撓み変形状態を示す部分拡大横断面図
【図8】組み付け完了時の縦断面図
【図9】第2実施形態に係るランスの撓み変形状態を示す部分拡大横断面図
【図10】従来例の縦断面図
【符号の説明】
10…雌側端子金具
14…ランス孔
15…係止部
20…コネクタハウジング
21…ハウジング本体
22…タワー部
25…キャビティ
27…下収容壁
30…ランス
31…突条(突部)
34,34A…逃がし溝(凹部)
35…撓み空間
37…操作面(操作部)
40…前壁部材
45…がた詰め壁部
46…リテーナ部
49…治具挿入口
Claims (5)
- コネクタハウジングには端子金具が挿入されるキャビティが形成され、このキャビティの一壁面には、前記端子金具に係止するランスが端子金具の挿入方向を向いた姿勢で撓み変形可能に設けられたコネクタにおいて、
前記ランスにおける前記キャビティの前記一壁面と対向する面の一部には突部が形成されるとともに、この一壁面には前記突部を嵌めて逃がす凹部が形成され、
かつ前記ランスの幅方向の側方では前記キャビティの側壁が除去されるとともに、ランスの幅方向の側縁が前記端子金具の側面から突出して形成されていて、この突出縁が、係止解除用にランスを撓み変形させるべく解除治具により押圧操作される操作部となっていることを特徴とするコネクタ。 - 前記突部が、前記ランスの幅方向の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記突部が、少なくとも前記ランスの幅方向の一方の側縁を除いた領域に形成されており、前記ランスが撓み変形した場合に、前記一方の側縁のみが前記凹部の口縁に当接可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
- 前記コネクタハウジングにおける前記キャビティの前壁を構成する部分には、別体の前壁部材が装着されるようになっており、この前壁部材には、前記キャビティにおける前記ランスを設けた側とは反対側の壁面との間で前記端子金具を挟持可能ながた詰め壁部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記前壁部材には、前記ランスの撓み空間に突入してランスの撓み変形を規制するリテーナ部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
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