JP4088189B2 - コネクタ - Google Patents

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篤史 西田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具の摩耗防止対策を施したコネクタ関する。
【0002】
【従来の技術】
コネクタの一般的な構造は、図13に示すように、コネクタハウジング1に形成されたキャビティ2内に端子金具3が後方から挿入されると、キャビティ2の例えば底壁に設けられたランス4を撓み変位させつつ押し込まれ、所定量挿入されると、ランス4が復動してその上面に突設された係止突部5がランス孔6に嵌まってその前縁に係止することで、端子金具3が抜け止めされるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
通常このようなコネクタでは、端子金具3とキャビティ2の前壁2Aとの間にクリアランスCが存在する。これはランス4が確実に復動してランス孔6に嵌まることを担保するために予め設定されたり、あるいは成形誤差で図らずも形成される等の理由による。
【0003】
【特許文献1】
実開平3−55674号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにクリアランスCがあると、例えばコネクタがエンジンルーム等に配されて激しい振動を受ける形態で使用されると、端子金具3がキャビティ2内で前後方向に遊動し、相手の端子金具との接触部分で摺動が生じて摩耗に繋がる。特にクリアランスCが大きいと、端子金具3の遊動距離が長くなり、それだけ摩耗する範囲も広くなって、接触圧が低下する等電気的接続の信頼性が低下するという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、摺動による端子金具の摩耗を低減さらには防止するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
求項1の発明は、コネクタハウジング内には端子金具を挿入可能なキャビティが形成され、このキャビティの内壁には、前記端子金具の被係止部に係止可能な係止突部を有するランスが撓み変位可能に設けられ、前記端子金具は前記ランスを撓み変位させつつ前記キャビティ内に後方から挿入され、前記被係止部が前記ランスの前記係止突部を通過すると前記ランスが復動して前記係止突部の前面の係止面が前記被係止部に係止することで前記端子金具が抜け止めされるようにしたコネクタにおいて、前記ランスにおける前記係止突部の前記係止面が、前記端子金具から離間する端部側ほど前方に突出するように傾斜したテーパ状に形成され、かつ前記ランスが撓み変位して復動する前の状態では前記係止面が頂上よりも裾の方が前方に突出した斜め姿勢を取り、前記ランスが復動する際に前記係止面は頂上側から裾側に向けて順次に前記被係止部を押圧可能となっているとともに、前記ランスの撓み空間に進入してその撓み規制を行うリテーナが備えられ、このリテーナに、前記撓み空間への進入時に前記ランスと係合してこのランスを前記端子金具側に向けて変位させる押圧部が設けられており、また、前記端子金具が前記キャビティの前壁に当接した状態における前記被係止部の位置が、前記ランスが前記リテーナにより前記端子金具側に向けて変位させられた場合に前記係止面の裾側が押圧可能な位置に来るようになっているところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナを、前記撓み空間から退避して前記ランスの撓み変位を許容する仮係止位置と、前記撓み空間に進入した本係止位置とにそれぞれ保持する手段を備えているところに特徴を有する。
【0007】
請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ランスの係止面の傾斜角度は、前記端子金具が前記キャビティの前壁に当接した状態において前記ランスが前記端子金具に係止した位置から前記撓み空間側に撓み変位した場合に、前記係止面の頂上の変位軌跡が前記端子金具の被係止部と干渉しない後方に位置するような傾斜角度に設定されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ランスの係止面がいわゆる順テーパ状となっているから、ランスが復動して端子金具に係止する際に、係止面が被係止部を押しつつ端子金具を前方に詰めることができる。リテーナをランスの撓み空間に進入させると、押圧部がランスを端子金具側に向けて押し、順テーパ状の係止面のカム作用により端子金具がさらに前方に詰められ、キャビティの前壁に当たってクリアランスがなくなる。
これにより、仮に振動を受けても端子金具が前後に遊動する余地がなく、相手の端子金具との接触部分での摩耗が抑制される。もって接触圧が確保される等、電気的接続の信頼性が高められる。
【0009】
請求項の発明>
特にリテーナを仮係止位置で保持可能としたことによって、コネクタハウジングとリテーナとをアッセンブリ化して取り扱うことができ、各種作業がしやすくなる。
<請求項の発明>
ランスは被係止部と干渉することなく撓み空間側に撓み変位することが担保され、端子金具を抜き取る場合等のためのランスによる係止の解除を確実に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。
この実施形態では、雌側の防水コネクタを例示しており、大まかには図1に示すように、雌端子10と、これを収容する雌側のコネクタハウジング20(以下、雌ハウジングという)と、雌端子10を間接的に二重係止するリテーナ50とから構成されている。なお、以下では図1の左側を前方として説明する。
雌端子10は、導電性に優れた金属板をプレス加工することにより形成されており、前端側に、相手の雄端子65のタブ66(図11の鎖線参照)と接触可能な弾性接触片12を内部に設けた角筒状の接続部11が設けられ、後端側に設けられたバレル13をかしめることで、防水ゴム栓14ともども電線15の端末に固着されている。接続部11の底面にはランス孔16が開口されている。
【0011】
雌ハウジング20は合成樹脂製であって、図1ないし図4に示すように、タワー部21の前端側の回りを大フード部22で覆ったような形状となっており、タワー部21と大フード部22との間に、相手の雄ハウジングの小フード部(図示せず)が進入して嵌合されるようになっている。なお、大フード部22の正面から見た右側面側には膨出部23が形成され、その中に、相手の雄ハウジングとの間を嵌合状態にロックするロックアーム24が設けられている。
【0012】
タワー部21内には、前後方向に延出した2本のキャビティ26が左右に並んで形成され、各キャビティ26内には、上記した雌端子10が後方から挿入可能となっており、キャビティ26の前壁27には、相手の雄端子65のタブ66が挿入可能な端子挿入口28が形成されている。
各キャビティ26の底壁には、雌端子10を一次係止するためのランス30が一体的に形成されている。このランス30は、前方に延出した片持ち梁状に形成され、その先端側の上面に、上記した雌端子10のランス孔16に嵌まる係止突部31が突設されており、先端側が図1の上下方向に撓み変位可能となっている。
【0013】
上記した係止突部31における前面側が、ランス孔16の前縁16Aに係止する係止面32となっており、特筆すべきはこの係止面32は、頂上よりも裾の方が前方に突出するように傾斜した、いわゆる順テーパ状となっている。
なお、係止突部31の後面側は、後方に向けて次第に背が低くなった緩やかなテーパ状をなすガイド面33となっている。
ランス30の下面には、ランス30の先端側が下方に撓み変位することを許容する撓み空間36が形成されており、この撓み空間36並びにランス30の前方が開口して治具挿入口37が形成されている。ランス30は、係止突部31よりも先の部分が解除操作部34となっており、治具挿入口37から挿入した治具J(図12参照)の先端で解除操作部34を押し、ランス30を撓み空間36に向けて強制的に撓み変位させることにより、雌端子10に対する係止が解除できるようになっている。
【0014】
リテーナ50はフロントタイプであって、同じく合成樹脂材により形成され、図1ないし図3に示すように、雌ハウジング20のタワー部21の先端に被着可能なキャップ形に形成されている。
リテーナ50の前面壁51には、図5にも示すように、雌ハウジング20のキャビティ26と対応して左右2個の窓孔52が開口され、両窓孔52の下縁側からは、雌ハウジング20の撓み空間36に進入可能な規制板53が、キャップ部分の後面からさらに後方に突出するようにして形成されている。
【0015】
規制板53の幅方向の中央部では、図3に示すように、所定幅の領域がさらに後方に突出して形成され、この領域の上面には、図2及び図5に示すように、前後方向を向いたガイド壁54が立ち上がり形成されている。一方、図3及び図4に示すように、上記した雌ハウジング20における左右のキャビティ26の間を仕切る仕切壁39には、上記したガイド壁54が挿入可能なガイド溝40が、前方に開口して形成されている。したがってリテーナ50は、ガイド壁54をガイド溝40に合わせて押し込むことで、タワー部21の先端部に被着できるようになっている。
【0016】
リテーナ50のガイド壁54における左右両側面の下端部には、図2に示すように、低背壁56が張り出し形成されており、この低背壁56の後端寄り(図2の右側)の位置には、仮係止突起57が形成されている。この仮係止突起57は、前面側が切り立った係止面57A、後面側がテーパ状のガイド面57Bとなっている。一方、雌ハウジング20におけるガイド溝40の両側の側壁41では、図2に示すように、その前端側の所定範囲が一段下がって形成され、その段差部分により、上記した仮係止突起57が係止可能な仮係止部42が形成されている。
【0017】
また、リテーナ50における左右の側面壁58の内面には、図1及び図5に示すように、ほぼ中央高さ位置において本係止突起59が形成されている。この本係止突起59は、前後面がそれぞれ係止面59Aとガイド面59Bとなるが、ともに急勾配の順テーパ状に形成されている。一方、雌ハウジング20の両キャビティ26における仕切壁39とは反対側の側壁44には、図1及び図3に示すように、上記した本係止突起59が嵌合可能な本係止孔45が形成されている。
【0018】
リテーナ50が雌ハウジング20のタワー部21の先端に前方から嵌められて押し込まれると、まず図7に示すように、仮係止突起57が仮係止部42に係止して抜け止めされる。この位置がリテーナ50の仮係止位置であって、この仮係止位置では、規制板53が撓み空間36の前方に退避し、ランス30の撓み変位を許容するようになっている。
リテーナ50がさらに押し込まれてタワー部21の先端面に当たった状態になると、図10に示すように、本係止突起59が本係止孔45に嵌まって係止される。この位置がリテーナ50の本係止位置であって、この本係止位置では、規制板53が撓み空間36内に進入するようになっている。
【0019】
フロントタイプのリテーナ50の本来的な機能は、雌端子10がランス30により一次係止されたのち、ランス30の撓み空間36側(係止の解除側)への撓み変位を規制することで間接的に二重係止することにある。そのため、リテーナ50の規制板53が撓み空間36に進入した際には、規制板53の上面が自然状態に戻ったランス30の下面の直下に来る設定となっている。
そしてこの実施形態ではさらに、上記した規制板53における各ランス30の下面と対応する位置に、2本ずつの押し上げ突条60が形成されている。この押し上げ突条60は、図3に示すように、規制板53の突出縁(後縁)から所定寸法入った位置から、キャップ部分の後面に達する位置まで形成されており、図9にも示すように、押し上げ突条60の後縁から全長のほぼ3/4の領域では、前方に向けて緩やかな上り勾配の傾斜面61で、前側の残りの領域が、規制板53の上面と平行なフラット面62となっている。
【0020】
ここで、ランス30の係止面32の傾斜角度は、図12に参照して示すように、雌端子10がキャビティ26の前壁27に当接した状態においてランス30が撓み空間36側に撓み変位した場合に、係止面32の頂上の変位軌跡Xがランス孔16の前縁16Aと干渉しない後方に位置するような傾斜角度に設定されている。なお、傾斜角度が緩いほど干渉はより確実に避けられるが、緩くなるほどランス30の係止力が小さくなるから、干渉が避けられる範囲で最も急な勾配とすることが望ましい。
また、ランス30が撓み空間36に変位した状態から自然状態に復動する際に、係止面32でランス孔16の前縁16Aを前方に押せるようにするためには、図8に参照して示すように、ランス30が復動する前の状態で、係止面32が頂上よりも裾の方が前方が突出した斜め姿勢を取っていればよい。
【0021】
続いて、本実施形態の作用を説明する。
雌コネクタを組み付けるに当たっては、まず図7に示すように、雌ハウジング20に対してリテーナ50を仮係止位置に組み付ける。この状態から、各キャビティ26に対して雌端子10が後方から挿入される。雌端子10は、図8に示すように、ランス30のガイド面33に乗り上げてランス30を撓み空間36に向けて撓み変位させつつ押し込まれ、所定量押し込まれて、ランス孔16が係止突部31の位置に達すると、ランス30が元姿勢に復動しつつ係止突部31がランス孔16に嵌まり、一次係止される。
ここで、ランス30の係止突部31の係止面32は順テーパ状に形成されているから、図9に示すように、ランス30が復動することに伴い、係止面32がランス孔16の前縁16Aを押しつつ雌端子10を前方に詰めることができる。この段階で、キャビティ26の前壁27との間のクリアランスCを小さく留めることができる。場合によっては、クリアランスCが無くなることもあり得る。
【0022】
続いて、仮係止位置にあるリテーナ50を本係止位置に向けて押し込む。これに伴い、リテーナ50の規制板53が撓み空間36に進入し、そのとき、規制板53の上面に形成された押し上げ突条60がランス30の下面に潜り込むことで、ランス30をキャビティ26側に向けて次第に押し上げる。これにより、図11の実線に示すように、係止面32の下端側がランス孔16の前縁16Aを押し、カム作用によって雌端子10をさらに前方に詰めて前壁27に押し付け、すなわちクリアランスがない状態とされる。
もちろん、規制板53が撓み空間36に入ってランス30の下方への撓み変位が規制されるから、いわゆる二重係止機能は発揮される。
なお、相手の雄コネクタでも、同様に雄端子65が雄ハウジングのキャビティ内に前詰めされた状態で装着される。
【0023】
雌雄のコネクタが嵌合されると、図11の鎖線に示すように、雄端子65のタブ66が端子挿入口28を通って雌端子10の接続部11内に挿入され、弾性接触片12と接触される。
ここで、コネクタが振動を受けたとしても、雌コネクタ側を例に取ると、雌端子10はランス30によりキャビティ26の前壁27に押し付けられ、前後方向に遊動する余地がない。そのため、相手の雄端子65のタブ66との接触部分で摺動することがなく、したがって摩耗するおそれもない。
【0024】
メンテナンス等において、雌端子10を雌ハウジング20から外す場合は、以下のようにして行う。まず雌雄のコネクタの嵌合を解除したのち、図11の状態から、リテーナ50を仮係止位置に戻す。これにより、押し上げ突条60によるランス30の押し上げ力が除去されるから、図12の鎖線に示すように、ランス30は自然状態に復帰する。
この状態から治具挿入口37に治具Jを入れ、その先端部で解除操作部34を押し下げると、係止面32がランス孔16の前縁16Aと干渉することなくその後方を通過しつつ、ランス30が撓み空間36に向けて撓み変位し、係止突部31がランス孔16から抜けて係止が解除される。そうしたら、電線15を後方に引っ張ることでも雌端子10をキャビティ26から引き抜くことができる。
【0025】
以上説明したように本実施形態によれば、雌端子10がランス30により一次係止されたのち、リテーナ50を本係止位置に押し込むと、ランス30がキャビティ26側に撓み変位して、順テーパ状に形成された係止面32とランス孔16の前縁16Aとの間のカム作用によって雌端子10がさらに前方に詰められ、キャビティ26の前壁27との間のクリアランスがなくなる。そのため、雌コネクタが振動を受けたとしても、雌端子10がキャビティ26内で前後方向に遊動する余地がなく、相手の雄端子65のタブ66との接触部分で摺動することもなくて、摩耗も生じない。もって、雌雄の端子10,65間の電気的接続の信頼性が高められる。
【0026】
ランス30を押し上げるべく押し上げ突条60は、既存のリテーナ50の規制板53の上面に形成すれば良いから、大幅な設計変更を伴うことなく簡易に対応することができる。
リテーナ50自身についても、特に仮係止位置で保持可能としたから、雌ハウジング20とリテーナ50とをアッセンブリ化して取り扱うことができ、組み付け作業を能率良く行うことができる。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態中にも一部述べたが、本発明は雄端子を収容する雄側のコネクタにも適用することができる。
(2)また本発明は、非防水のコネクタにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌コネクタの分解縦断面図
【図2】雌ハウジングとリテーナとの組み付け前の状態の縦断面図
【図3】その平断面図
【図4】雌ハウジングの正面図
【図5】リテーナの背面図
【図6】その平面図
【図7】リテーナが仮係止位置に組み付けられた状態の縦断面図
【図8】雌端子の挿入途中の状態を示す縦断面図
【図9】雌端子が一次係止された状態を示す縦断面図
【図10】リテーナが本係止位置に組み付けられた状態の縦断面図
【図11】雌端子が前詰めされた状態を示す縦断面図
【図12】ランスの係止解除状態を示す縦断面図
【図13】従来例の縦断面図
【符号の説明】
10…雌端子(端子金具)
12…弾性接触片
16…ランス孔
16A…(ランス孔16の)前縁(被係止部)
20…雌ハウジング(コネクタハウジング)
26…キャビティ
27…(キャビティ26の)前壁
30…ランス
31…係止突部
32…係止面
36…撓み空間
42…仮係止部
45…本係止孔
50…リテーナ
53…規制板
57…仮係止突起
59…本係止突起
60…押し上げ突条(押圧部)
X…変位軌跡

Claims (3)

  1. コネクタハウジング内には端子金具を挿入可能なキャビティが形成され、このキャビティの内壁には、前記端子金具の被係止部に係止可能な係止突部を有するランスが撓み変位可能に設けられ、前記端子金具は前記ランスを撓み変位させつつ前記キャビティ内に後方から挿入され、前記被係止部が前記ランスの前記係止突部を通過すると前記ランスが復動して前記係止突部の前面の係止面が前記被係止部に係止することで前記端子金具が抜け止めされるようにしたコネクタにおいて、
    前記ランスにおける前記係止突部の前記係止面が、前記端子金具から離間する端部側ほど前方に突出するように傾斜したテーパ状に形成され、かつ前記ランスが撓み変位して復動する前の状態では前記係止面が頂上よりも裾の方が前方に突出した斜め姿勢を取り、前記ランスが復動する際に前記係止面は頂上側から裾側に向けて順次に前記被係止部を押圧可能となっているとともに、
    前記ランスの撓み空間に進入してその撓み規制を行うリテーナが備えられ、このリテーナに、前記撓み空間への進入時に前記ランスと係合してこのランスを前記端子金具側に向けて変位させる押圧部が設けられており、
    また、前記端子金具が前記キャビティの前壁に当接した状態における前記被係止部の位置が、前記ランスが前記リテーナにより前記端子金具側に向けて変位させられた場合に前記係止面の裾側が押圧可能な位置に来るようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記リテーナを、前記撓み空間から退避して前記ランスの撓み変位を許容する仮係止位置と、前記撓み空間に進入した本係止位置とにそれぞれ保持する手段を備えていることを特徴とする請求項記載のコネクタ。
  3. 前記ランスの係止面の傾斜角度は、前記端子金具が前記キャビティの前壁に当接した状態において前記ランスが前記端子金具に係止した位置から前記撓み空間側に撓み変位した場合に、前記係止面の頂上の変位軌跡が前記端子金具の被係止部と干渉しない後方に位置するような傾斜角度に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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