JP3617014B2 - 自転車用変速操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、変速ワイヤの巻取り、巻戻し操作によって変速される変速装置を備える自転車に係り、特にハンドルに取り付けられるて変速ワイヤの操作を行う自転車用変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の変速装置、多段あるいは無段式の変速装置を変速するものとして以下に示すような変速操作装置が使用されている。
図7は実開昭60−72796号公報に開示されたもので、変速操作部における変速位置の保持が摩擦機構によって構成される摩擦式シフター31を備える変速操作装置30がフレーム36の適宜位置に取り付けられており、シフター31を矢印Uの方向にシフトすることにより変速ワイヤ37を牽引してシフトアップし、矢印Dの方向に戻すことによりシフトダウンするものである。
【0003】
図8は実開平5−58590号公報に開示されたもので、変速操作部における変速位置の保持がラチェットと位置保持爪との係止によってなされる型式のシフター31を備える変速操作装置30が取付金具34によってハンドルバー35に取り付けられており、シフター31のシフトアップ操作部31Uを矢印Uの方向にシフトすることにより変速ワイヤ37を牽引してシフトアップし、シフトダウン操作部31Dを矢印Dの方向に戻すことによりシフトダウンするものである。本従来例では、シフター31の操作によって前記変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式である。なお、33は変速段位を表示する表示窓を示す。
【0004】
図9は実開平6−53392号公報に開示されたもので、前記図8に開示の従来例と同様に、変速操作部における変速位置の保持がラチェットと位置保持爪との係止によってなされる型式のシフター31を備える変速操作装置30が取付金具34によってハンドルバー35に取り付けられ、シフター31のシフトアップ操作部31Uを矢印Uの方向にシフトすることにより変速ワイヤ37を牽引して1段ずつシフトアップし、シフトダウン操作部31Dを矢印Dの方向に戻すことにより1段ずつシフトダウンするものである。本従来例ではシフター31に加えて解除レバー35を設置し、詳しい説明は前記公報の記載に譲り図示は省略するが、該解除レバー35の操作ストロークに応じて揺動する一対の位置保持爪が互いに高さの異にする爪群を有する一対のラチェットに選択係合することによって、解除レバー35によるシフトダウンが中速度段以上では中速度段にシフトダウンし、中速度段以下ではローリターンとなるように構成されたものである。
【0005】
以上説明したものの他に、前記変速操作部における変速位置の保持が節度機構によって構成されるグリップ式シフターや、前記変速操作部における変速位置の保持が摩擦機構によって構成される摩擦式シフター等も使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような変速操作装置を備える自転車において、発進時あるいは走行中に坂道等にさしかかった場合には、変速装置のシフトダウンのために前記変速操作装置のシフターを操作する必要があり、通常、ハンドルを握った手指を握りから放すか、親指によって前記シフターを操作していた。
ところが、このような発進時あるいは坂道等においては何ら問題はないが、信号や緊急停止のためにブレーキを作動させて自転車の速度が低下した後に再発進する場合には、シフターあるいは解除レバーを操作して変速装置をシフトダウンする必要があった。 このために、また再びハンドルを握った手指を握りから放すか、親指によってシフターあるいは解除レバーを操作せねばならず、該操作が面倒であるために高速度段位そのままで再発進を行い、ハンドルがふらつき、加速に多くの力と時間を要する等の結果を招くことがあった。
しかも、ブレーキ動作という危険な動作に続いてシフターあるいは解除レバーを手指で操作する必要があり、このためにハンドルの握りから手を放すか、手指にて操作することは走行が不安定となり、安全上好ましいことではないし、特に冬期には煩わしいものであった。また手指にて変速操作中にブレーキ操作をする必要が生じた場合にも的確な操作がしにくいものであった。
その上、変速装置を備えた自転車に乗り慣れていない者にとっては、その変速時期のタイミングが分かりにくいものであった。
したがって、本発明では上記したような従来の変速操作装置における諸課題を解決して、速度が低下してシフトダウンを必要とするブレーキ作動時のシフトダウン操作を安全かつ快適で容易に行えるようにした自転車用変速操作装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、変速ワイヤの巻取リールと一体的に同芯でシフターの操作により回動するラチェットと、該ラチェットの多数の凹部に選択係止される位置保持爪によって前記巻取リールの位置を保持する変速位置保持機構とからなる変速操作部を備えた自転車用変速操作装置において、前記位置保持爪を前記ラチェットの凹部から外す位置保持解除機構を備えるとともに、該位置保持解除機構を操作する解除レバーをブレーキレバーと同時に握れる位置で、かつこれら両レバーの操作方向がほぼ同方向となるように配置し、前記解除レバーの端部が前記ブレーキレバーの長さのほぼ中間に位置するように構成するとともに、ブレーキレバーに解除レバーに対して出没するピン部材を設置したことによって、前記両レバーの連動およびその解除を可能に構成したことを特徴とする。また本発明は、前記変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式であることを特徴とする。また本発明は、前記変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式であり、かつ解除レバーの操作によるシフトダウンが中速度段以上では中速度段にシフトダウンし、中速度段以下ではローリターンとなる型式であることを特徴とする。また本発明は、前記変速操作部における変速位置の保持が節度機構によって構成されるグリップ式シフターであることを特徴とする。また本発明は、前記変速操作部における変速位置の保持が摩擦機構によって構成される摩擦式シフターであることを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【作用】
本発明は、変速ワイヤの巻取リールと一体的に同芯でシフターの操作により回動するラチェットと、該ラチェットの多数の凹部に選択係止される位置保持爪によって前記巻取リールの位置を保持する変速位置保持機構とからなる変速操作部を備えた自転車用変速操作装置において、前記位置保持爪を前記ラチェットの凹部から外す位置保持解除機構を備えるとともに、該位置保持解除機構を操作する解除レバーをブレーキレバーと同時に握れる位置で、かつこれら両レバーの操作方向がほぼ同方向となるように配置し、前記解除レバーの端部が前記ブレーキレバーの長さのほぼ中間に位置するように構成するとともに、ブレーキレバーに解除レバーに対して出没するピン部材を設置したことによって、前記両レバーの連動およびその解除を可能に構成したことにより、速度が低下してシフトダウンを必要とするブレーキ作動時のシフトダウン操作を、ハンドルから手を放すことなく安全かつ容易に行えるので、比較的危険なブレーキ作動時に、重い荷物や子供を乗せている場合であってもこれらに何ら頓着することなく、軽快かつ安全に再発進を行うことができる。 また、前記解除レバー2の端部が前記ブレーキレバー12の長さのほぼ中間に位置するように構成すれば、ブレーキ作動によって、自転車が停止またはそれに近い低速状態になることが予想される場合には、ブレーキレバー12を根元の方まで深く握ることで、解除レバー2とブレーキレバー12とを同時に操作して、制動と同時に変速装置を一気にローあるいは中速度段にシフトダウンすることができる。
また、スピードコントロールのために制動をかける場合には、ブレーキレバー12の外側端の半分を握れば、変速装置のシフトダウンを伴うことなく制動装置のみの操作を行うことができる。
【0009】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明にて使用される自転車用変速操作装置を示すもので、図1は本発明による変速操作装置をブレーキレバー12が取り付けられたハンドルバー11の握り13の近傍に取り付けた状態の平面図であり、カバーを取り外して変速操作部3が露呈して示されている。
変速操作部3は、図示外の内装式あるいは外装式の変速装置に連結された変速ワイヤ7の巻取リール4と一体的に同芯でシフター1の操作により回動するラチェット5と、該ラチェット5の多数の凹部5Bに選択係止される位置保持爪6Aによって前記巻取リール4の位置を保持する変速位置保持機構6’とからなる。本発明の変速操作装置は、この変速操作部3に加えて前記位置保持爪6Aを前記ラチェット5の凹部5Bから外す位置保持解除機構6を備えるとともに、該位置保持解除機構6を操作する解除レバー2をブレーキレバー12と同時に握れる位置で、かつこれら両レバー2、12の操作方向がほぼ同方向となるように配置したものである。
本実施例では、前記解除レバー2の端部が前記ブレーキレバー12の長さのほぼ中間に位置するように構成されている。
また、前記変速操作部3は一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式である。
【0010】
以下、本発明にて使用される自転車用変速操作装置の作用を図2および図3によって説明する。
図2(A)は変速操作部3が2段〜トップの変速位置にある場合を示しており、図2(B)は変速操作部3の各部品の分解図を示し、図2(C)はラチェット5と変速位置保持機構6’および後述する変速位置制御機構8との関係を拡大して示す図である。
シフター1は図示しないセレクトリターンばねにより常時は図示の中立位置に付勢され、この時、シフター1の回転板1A上に反時計方向に付勢、軸支されている送り爪9はガイド部10上に待機している。今、シフター1のシフトアップ操作部1Uを矢印Uの方向に押圧操作することによって、送り爪9は前記ガイド部10から下りてラチェット5の周面を回転移動してラチェット5の爪5A部に至り、該爪5Aを押圧してラチェット5を矢印のごとく回動させる。ラチェット5の各爪5Aがシフター1のシフトダウン回動方向側に倒れているので、この時、前記ラチェット5の爪5A間の凹部5Bに係止されている位置保持爪6Aは変速位置保持機構6’のラチェット5側へのリターンばね6Sの付勢に抗して揺動し、前記ラチェット5の回転を許容する。なお、変速位置制御機構8は中立時にはラチェット5の爪5Aから離れており、後述する解除体14の戻しアーム14Bが変速位置制御機構8のアーム8Bに当接することによって、その他端側の位置制御爪8Aがラチェット5の爪5A間の凹部5Bに係止されるように構成されている。
かくして、シフター1のシフトアップ動作によって前記送り爪9はラチェット5の爪5A1個分を回動させて1段のシフトアップを終了してガイド部10上再び待機し、変速位置保持機構6’の位置保持爪6Aはラチェット5における隣の凹部5Bに係止される。
【0011】
次に、シフター1のシフトダウン操作部1Dを矢印Dの方向に押圧操作することによって、シフター1の回転板1A上の送り爪9の支軸が解除体14のアーム14Aを時計方向に押圧し、該解除体14の反対側に突設された戻しアーム14Bが位置保持解除機構6である解除レバー2のアーム2Aをリターンばね6Sの付勢力に抗して時計方向に揺動させてラチェット5の凹部5Bとの係止を解く。これに先立って、前記戻しアーム14Bは前記変速位置制御機構8のアーム8Bに当接してその他端側の位置制御爪8Aがラチェット5の爪5A間の凹部5Bに係合されるので、前記ラチェット5即ち該ラチェット5と一体的な変速ワイヤ7の巻取リール4が回動し過ぎることなくラチェット5の爪5A1個分だけ巻き戻される。
これによって、シフター1のシフトダウン操作部1Dの操作による1段毎のシフトダウンがなされたことになる。
【0012】
図3(A)は本発明による解除レバー2を操作した状態を示している。
図の状態では、シフター1は中立なので、前記解除体14も中立であり、したがって解除体14の戻しアーム14Bも変速位置制御機構8のアーム8Bに当接せず、位置制御爪8Aはラチェット5の爪5A間の凹部5Bから開放されている。
ここで、位置保持解除機構6である解除レバー2を白矢印のごとく押圧操作すると、リターンばねの付勢力に抗して時計方向に回動して解除レバー2の他端の位置保持爪6Aがラチェット5の爪5A間の凹部5Bとの係止が解かれる。
これによって、変速位置保持機構6’および変速位置制御機構8の位置制御爪8Aのいずれの係止からも開放されたラチェット5即ちこれと一体的な変速ワイヤ7の巻取リール4が内蔵するリターンばねの力によって一気にシフトダウンされる。
【0013】
図3(B)は変速操作部3が最低速段のロー位置にある状態を示している。
前記図3(A)の操作によって巻き戻された変速ワイヤ7の巻取リール4即ちこれと一体的なラチェット5の爪5Aの中の一番高い爪(ストッパー)5Cに、変速位置保持機構6’における位置保持爪6Aが係止されてラチェット5の回動が停止する。
以上のような動作を行う変速操作装置を図1に示したように、位置保持解除機構6を操作する解除レバー2をブレーキレバー12と同時に握れる位置で、かつこれら両レバー2、12の操作方向がほぼ同方向となるように配置したことにより、速度が低下してシフトダウンを必要とするブレーキ作動時のシフトダウン操作を、ハンドルの握り13から手を放すことなく安全かつ容易に行えるので、比較的危険なブレーキ作動時に、重い荷物や子供を乗せている場合であってもこれらに何ら頓着することなく、軽快かつ安全に再発進を行うことができる。
また、前記解除レバー2の端部が前記ブレーキレバー12の長さのほぼ中間に位置するように構成すれば、ブレーキ作動によって、自転車が停止またはそれに近い低速状態になることが予想される場合には、ブレーキレバー12を根元の方まで深く握ることで、解除レバー2とブレーキレバー12とを同時に操作して、制動と同時に変速装置を一気にローあるいは中速度段にシフトダウンすることができる。
また、スピードコントロールのために制動をかける場合には、ブレーキレバー12の外側端の半分を握れば、変速装置のシフトダウンを伴うことなく制動装置のみの操作を行うことができる。
【0014】
図4および図5は本発明にて使用される自転車用変速操作装置を示すもので、本実施例は、変速操作部3における変速位置の保持が節度機構によって構成されるグリップ式シフターであることを特徴とするもので、図4(A)によってグリップ式シフター21をブレーキレバー12が取り付けられたハンドルバー11の握り13の部分に取り付けた状態の平面図を示すものであり、図4(B)は図4(A)の下方から見た底面図である。図5は図4(B)のA−A断面図であり、変速操作部3はブレーキレバー12をハンドルバー11に取り付けるための取付金具の内部に収納形成されている。
グリップ式シフターは変速機側のリターンばねによってロー側に牽引されているので、シフター内部にリターンばねを設けなくても、位置保持爪を外せば、変速ワイヤーを通じてロー側に牽引される。
図5(A)は変速操作部3がトップ位置にある状態を示しており、変速操作部23は図示外の内装式あるいは外装式の変速装置に連結された変速ワイヤ(図示せず)の巻取リール24と一体的な同芯でグリップ式シフター21の回動操作により回動するラチェット25と、該ラチェット25の多数の爪25A間の凹部25Bに選択係止される位置保持爪28Aによって前記巻取リール4即ちラチェット25の位置を保持する変速位置保持機構28とからなる。変速位置保持機構28は圧縮ばね27によってその位置保持爪28Aを前記ラチェット25の凹部25Bに付勢されて節度機構を構成しておリ、前記グリップ式シフター21を比較的大きな力によって回動すれば、前記圧縮ばね27に抗してラチェット25即ち変速ワイヤの巻取リール24を回動させてシフトダウンあるいはシフトアップすることが可能である。
【0015】
本実施例では、この変速操作部23に加えて前記位置保持爪28Aを前記ラチェット25の凹部25Bから外す位置保持解除機構26を備えるとともに、前記段落0010の実施例と同様に、図4に示したように該位置保持解除機構26を操作する解除レバー22をブレーキレバー12と同時に握れる位置で、かつこれら両レバー22、12の操作方向がほぼ同方向となるように配置したものである。前記解除レバー22の操作部22Aの押圧による揺動操作を前記変速位置保持機構28に伝えるには、該変速位置保持機構28のロッド28Aの端部を折り曲げて形成した戻しアーム28Bに当接する解除レバー22のアーム端部22Bが図4(B)および図5(B)白矢印のように戻しばね27に抗して前記変速位置保持機構28のロッド28Aを牽引するものである。図5(B)は今まさにロッド28Aが牽引されて変速位置保持機構28の位置保持爪28Aがラチェット25のトップ用の凹部25Bから開放されたところを示すもので、ラチェット25即ち変速ワイヤの巻取リール24が内蔵のリターンばねによって一気にローリターンを行うところである。
図5(C)は、図5(B)による解除レバー22の操作によって変速操作部23がローリターン後のロー位置にあるところを示すものである。
【0016】
図6は本発明の自転車用変速操作装置の第実施例を示すもので、図6(A)に示すように、ブレーキレバー12に解除レバー2に対して出没するピン部材15を設置したものである。 ブレーキレバー12に上下に貫通する孔12Aを穿設し、該孔12Aに対応して下方に位置する解除レバー2にも孔2Bを穿設する。図6(A)のB−B断面である図6(B)に示すように、ブレーキレバー12の孔12A内にピン部材15を下方から挿入し、該ピン部材15の頭部にノブ15Aを螺合する。ピン部材15の側面には球面状の凹部17が上下に2個刻設され、該凹部17とブレーキレバー12の側面から挿入して設けられたばね19およびボール18とによって節度機構が構成される。
これら両レバーの連動が必要な時は、前記ノブ15Aを下方へ押圧することによりピン部材15の下端を解除レバー2の孔2Bに係止すればよい。
そして両レバーの連動を解除する時は、前記ノブ15Aを上方へ引いてピン部材15の下端を解除レバー2の孔2Bから開放すればよい。
本実施例では、解除レバー2の長さを短く形成し、通常のブレーキレバー12の手の操作位置の範囲外にあってもよい。これによって、制動時にシフトダウンすることが多い場合を優先し、常時はピン部材15を下方位置に置いてブレーキレバー12と解除レバー2とを連動状態にしておき、単なるブレーキングのときのみピン部材15を上方へ引いて使用することが可能になる。
なお、前記ブレーキレバー12と解除レバー2の操作中心は同じでないので、解除レバー2の孔2Bは長さ方向に長く形成される。
【0017】
上実施例について説明したが、本発明では、前記図9で説明したような変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式であり、かつ解除レバーの操作によるシフトダウンが中速度段以上では中速度段にシフトダウンし、中速度段以下ではローリターンとなる型式のものに採用してもよい。
さらに、本発明は前記変速操作部における変速位置の保持が摩擦機構によって構成される摩擦式シフターである形式のものにも採用が可能である。
【0018】
以上本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、解除レバーの形状、位置保持爪との関連形状、シフターの形状、解除レバーとシフターとの位置関係、シフターとハンドル握りとの位置関係等については適宜選択できることは言うまでもないことである。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に説明してきたように、本発明によれば、変速ワイヤの巻取リールと一体的に同芯でシフターの操作により回動するラチェットと、該ラチェットの多数の凹部に選択係止される位置保持爪によって前記巻取リールの位置を保持する変速位置保持機構とからなる変速操作部を備えた自転車用変速操作装置において、前記位置保持爪を前記ラチェットの凹部から外す位置保持解除機構を備えるとともに、該位置保持解除機構を操作する解除レバーをブレーキレバーと同時に握れる位置で、かつこれら両レバーの操作方向がほぼ同方向となるように配置し、前記解除レバーの端部が前記ブレーキレバーの長さのほぼ中間に位置するように構成するとともに、ブレーキレバーに解除レバーに対して出没するピン部材を設置したことによって、前記両レバーの連動およびその解除を可能に構成したことにより、速度が低下してシフトダウンを必要とするブレーキ作動時のシフトダウン操作を、ハンドルから手を放すことなく安全かつ容易に行えるので、比較的危険なブレーキ作動時に、重い荷物や子供を乗せている場合であってもこれらに何ら頓着することなく、軽快かつ安全に再発進を行うことができる。
しかも、制動時にシフトダウンすることが多い場合を優先し、常時はピン部材等の連動部材を下方位置に置いてブレーキレバーと解除レバーとを連動状態にしておき、単なるブレーキングのときのみピン部材等の連動部材を上方へ引いて使用することが可能になる。 また、前記解除レバーの端部が前記ブレーキレバーの長さのほぼ中間に位置するように構成すれば、ブレーキ作動によって、自転車が停止またはそれに近い低速状態になることが予想される場合には、ブレーキレバーを根元の方まで深く握ることで、解除レバーとブレーキレバーとを同時に操作して、制動と同時に変速装置を一気にローあるいは中速度段にシフトダウンすることができる。
そして、スピードコントロールのために制動をかける場合には、ブレーキレバーの外側端の半分を握れば、変速装置のシフトダウンを伴うことなく制動装置のみの操作を行うことができる。
しかも、本発明の機能を各種の変速操作装置に容易に採用することが可能であり、きわめてその効力が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にて使用される自転車用変速操作装置を示す図である。
【図2】図1の自転車用変速操作装置の変速操作部の分解図および作用を示す図である。
【図3】図1の自転車用変速操作装置の作用を示す図である。
【図4】本発明にて使用される自転車用変速操作装置を示す図である。
【図5】図3の自転車用変速操作装置の作用を示す図である。
【図6】本発明の自転車用変速操作装置の第1実施例を示す図である。
【図7】自転車用変速操作装置の第1の従来例を示す図である。
【図8】自転車用変速操作装置の第2の従来例を示す図である。
【図9】自転車用変速操作装置の第3の従来例を示す図である。

Claims (5)

  1. 変速ワイヤの巻取リールと一体的に同芯でシフターの操作により回動するラチェットと、該ラチェットの多数の凹部に選択係止される位置保持爪によって前記巻取リールの位置を保持する変速位置保持機構とからなる変速操作部を備えた自転車用変速操作装置において、前記位置保持爪を前記ラチェットの凹部から外す位置保持解除機構を備えるとともに、該位置保持解除機構を操作する解除レバーをブレーキレバーと同時に握れる位置で、かつこれら両レバーの操作方向がほぼ同方向となるように配置し、前記解除レバーの端部が前記ブレーキレバーの長さのほぼ中間に位置するように構成するとともに、ブレーキレバーに解除レバーに対して出没するピン部材を設置したことによって、前記両レバーの連動およびその解除を可能に構成したことを特徴とする自転車用変速操作装置。
  2. 前記変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式であることを特徴とする請求項1に記載の自転車用変速操作装置。
  3. 前記変速操作部が一段毎にシフトアップおよびシフトダウンする型式であり、かつ解除レバーの操作によるシフトダウンが中速度段以上では中速度段にシフトダウンし、中速度段以下ではローリターンとなる型式であることを特徴とする請求項1に記載の自転車用変速操作装置。
  4. 前記変速操作部における変速位置の保持が節度機構によって構成されるグリップ式シフターであることを特徴とする請求項1に記載の自転車用変速操作装置。
  5. 前記変速操作部における変速位置の保持が摩擦機構によって構成される摩擦式シフターであることを特徴とする請求項1に記載の自転車用変速操作装置。
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