JP3052212B2 - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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JP3052212B2
JP3052212B2 JP3035284A JP3528491A JP3052212B2 JP 3052212 B2 JP3052212 B2 JP 3052212B2 JP 3035284 A JP3035284 A JP 3035284A JP 3528491 A JP3528491 A JP 3528491A JP 3052212 B2 JP3052212 B2 JP 3052212B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/1202Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the damping action being at least partially controlled by centrifugal masses

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捩れ特性の1段目にア
イドル回転時のガラ音発生防止のための低ばね定数領域
を有するクラッチディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マニュアルトランスミッション
車のクラッチディスクには、捩れ特性の1段目にアイド
ル回転時のガラ音の発生を防止するために、低ばね定数
領域を設けたものが多いが、この捩れ特性の1段目低ば
ね定数領域は、走行時のアクセル操作に伴って、いわゆ
るしゃくり現象(加速又は減速時に生ずる車両の前後方
向の振動の減衰の悪い現象)を発生させる原因ともなる
ため、このしゃくりに対する対策とガラ音対策とを両立
させることは難しい。
【0003】このようなクラッチディスクのガラ音の発
生を防止するとともにさらに走行中のアクセル操作に伴
うしゃくり現象の発生を防止する従来のクラッチディス
クとしては、特公平2−40125号公報に記載された
ものがある。
【0004】この従来のクラッチディスクは、図9に示
すような構成であって、内ハブ1と外ハブ2の間にクラ
ッチディスクの捩れ特性1段目を構成するばね定数の小
さい第1トーションスプリング3が介装され、また、外
ハブ2と図示されていないサイドプレート間にクラッチ
ディスクの捩れ特性2段目を構成する第2トーションス
プリング4が介装されている。
【0005】このクラッチディスクは、内ハブ1と外ハ
ブ2間の相対回転が両ハブの間に設けられた円周方向の
遊びの範囲内となるような小さいトルクが作用している
間は、第1トーションスプリング3が作動して捩れ特性
1段目の低ばね定数領域が形成され、これによってアイ
ドル回転時のガラ音の発生を防止する。
【0006】そして、入力トルクが大きくなり内ハブ1
と外ハブ2の相対回転が両者間の遊びの範囲以上になる
と、内ハブ1と外ハブ2が一体化して第1トーションス
プリング3の作動が停止し、同時に外ハブ2とサイドプ
レートとの相対回転によって第2トーションスプリング
4が作動を始めて、捩れ特性2段目のばね定数領域を形
成し入力トルクの変動を吸収する。
【0007】そして、このとき、外ハブ2とサイドプレ
ートとの相対回転によって第2トーションスプリング4
が撓むと、この第2トーションスプリング4の受座延長
部5の先端が内ハブ1と外ハブ2の間に配置されたカム
6を付勢して図の反時計方向に回動させ、図10に示す
ように、内ハブ1の歯部1aと外ハブ2の歯部2a間で
内ハブ1を外ハブ2に対してロックする。
【0008】この内ハブ1のロック状態で、入力トルク
の方向が逆転すると、第2トーションスプリング4が伸
びることによって受座延長部5が元位置に復帰する。
【0009】この時、入力トルクの逆転速度が遅い場合
には、カム6が受座延長部5の先端によって付勢されて
図において時計方向に回動され、内ハブ1のロック状態
を解除して第1トーションスプリング3の作動を可能に
するが、入力トルクの逆転する速度がはやく、いわゆる
しゃくり現象が生ずるような条件下では、カム6とこの
カム6が係合する内ハブ1の歯部1aとの間の摩擦力
(図11の位置pでの摩擦力)によって、図11に示す
ようにカム6が内ハブ1と外ハブ2のロック状態を維持
し、走行中のアクセル操作に伴うしゃくり現象の発生を
防止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のク
ラッチディスクでは、例えば車両がフローティング走行
(アクセルを軽く踏んだままの定速走行)中に軽くアク
セルのオン・オフが行われるような場合には、第2トー
ションスプリング4の撓み量がわずかであり座部延長部
5の移動によるカム6の回転は行われない。従って、内
ハブ1と外ハブ2とのロックが行われないまま走行を続
けることになり、入力トルクの変動によるしゃくり現象
を防止することが出来ない。
【0011】また、カム6がロック状態にある時に、こ
のカム6に負側のトルクが作用すると、その全トルクを
カム6の支持軸6aが受けることになるが、カム6は内
ハブ1と外ハブ2の間に介装されるため比較的クラッチ
ディスクの内周側に位置することとなり、その分、支持
軸6aにかかる荷重が非常に大きいものになってしま
う。このため、カムの支持軸6aの強度を大きくしなけ
ればならず、大型化し、またこれによって第2トーショ
ンスプリング4をクラッチディスクの外周側に配置しな
ければならなくなり、クラッチディスクが大型化してし
まうという欠点がある。
【0012】この発明は、上記従来のクラッチディスク
の有する欠点を解消するためになされたものである。
【0013】すなわち、この発明は、アイドル回転時の
ガラ音と走行時のアクセル操作に伴うしゃくり現象の発
生を確実に防止出来るとともに、大型化する虞れのない
クラッチディスクを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、ハブフランジとこのハブフランジの側
方部に相対回転自在に配置されたコントロールプレート
との間に、クラッチディスクの捩れ特性の1段目を構成
する弾性部材が介装されたクラッチディスクにおい
て、前記ハブフランジの側部にハブフランジと平行な
平面内において回動自在に取り付けられた一対のカム
と、前記コントロールプレートに形成され前記一対のカ
ムをその偏心部が前記クラッチディスクの円周方向にお
いて互いに逆向きとなるよう各々収容する一対の窓と、
前記ハブフランジに形成されて前記各カムの偏心部の先
端を前記クラッチディスクの内周側と外周側との間で各
々案内する一対の円弧状のガイド溝と、前記カムに連結
されてカムをその偏心部が各々前記ガイド溝の内周側
に位置する方向に付勢するリターンスプリングとを有
し、前記一対の窓は、各々、前記カムの偏心部が前記
イド溝の内周側に位置しているとき前記クラッチディス
クの円周方向において偏心部の先端と窓の側部との
間に所定の隙間を形成し、偏心部が遠心力によって回
動して該ガイド溝の外周側に位置しているときこの偏心
部の先端が窓の側部と係合する形状となっていること
を特徴としている。
【0015】また他の発明は、同型式のハブフランジに
おいて、前記ハブフランジの側部にハブフランジと平
行な平面内において回動自在に取り付けられたカムと、
前記コントロールプレートに形成されて前記カムを収容
する窓と、前記ハブフランジに形成されて前記カムの偏
心部の先端を前記クラッチディスクの内周側と外周側と
の間で案内する円弧状のガイド溝と、前記カムに連結さ
れてカムをその偏心部が前記ガイド溝の内周側に位置
する方向に付勢するリターンスプリングと、前記ハブフ
ランジに固定されて前記コントロールプレート側に突出
するピンと、前記コントロールプレートに形成されて前
記ピンを収容し円周方向において前記ピンとの間に所定
の隙間を形成するピン用窓とを有し、前記カムを収容す
る窓は、カムの偏心部が前記ガイド溝の内周側に位置
しているとき前記クラッチディスクの円周方向において
偏心部の先端と窓の側部との間に所定の隙間を形成
しており、前記ハブフランジが前記コントロールプレー
トに対し所定回転方向に相対回転し前記ピンと前記ピン
用窓が当接し隙間がなくなった時前記カムの偏心部の先
端と前記カムを収容する窓の側部との間に新たに増大さ
れた隙間を形成し偏心部が遠心力によって回動して該
ガイド溝の外周側に位置している時には、偏心部の先
端が該カムを収容する窓の側部と係合する形状となって
いることを特徴としている。
【0016】
【作用】前記第1の発明によるクラッチディスクは、ク
ラッチディスクが低速回転のときは、カムが各々リター
ンスプリングに付勢されて、各々ガイド溝の内周側に位
置されている。従って、ハブフランジとコントロールプ
レートとは、カムの偏心部先端と窓との間の隙間によっ
て各々正負両方向に相対回転が可能となり、これによっ
て1段目弾性部材の作動が許容されて、1段目を有する
クラッチディスクの捩れ特性を構成することが出来る。
【0017】そして、クラッチディスクの回転が高回転
になると、カムの偏心部に作用する遠心力によって、カ
ムがリターンスプリングに抗して回動され、偏心部先端
が各々ガイド溝に沿って移動してこのガイド溝の外周側
に位置される。
【0018】これによって、カムの先端が各々窓の側部
に係合し、ハブフランジとコントロールプレートとが一
体的に連結されてロック状態となり、相対回転が阻止さ
れる。従って、1段目コイルスプリングは作動出来なく
なるため、このときのクラッチディスクの捩れ特性は、
1段面の特性が消滅した形となる。
【0019】また第2の発明によるクラッチディスク
は、クラッチディスクが低速回転のときには、前記第1
の発明と同様、カムがリターンスプリングの付勢によっ
てガイド溝の内周側に位置し、ピンとピン窓間の隙間お
よびカムと窓間の隙間によって正負両方向においてハブ
フランジとコントロールプレートとの相対回転が可能で
あり、従って1段目弾性部材の作動によって、1段目を
有する捩れ特性が構成される。
【0020】そして、クラッチディスクの回転が高回転
になるとともに、アクセル操作によるクラッチディスク
へのトルク負荷により、ハブフランジがコントロールプ
レートに対し、相対回転すると、ピンとピン窓との隙間
がなくなるとともに、一方でカムの偏心部先端と窓との
間に新たに増大された隙間が形成される。
【0021】この時、遠心力の作用により、カムの偏心
部先端がガイド溝の外周部に位置されることにより、上
記増大された隙間をなくし、ハブフランジとコントロー
ルプレートをロック状態にすることによって1段目特性
が消滅した捩れ特性が構成される。
【0022】
【実施例】以下、この発明を、図面に示す実施例に基づ
いてさらに詳細に説明する。
【0023】図1および2において、クラッチディスク
の捩れ特性1段目を構成する小さいばね定数の1段目コ
イルスプリング(弾性部材)p1は、ハブフランジ11
とこのハブフランジ11の両側に配設され連結ピン12
によって一体的に連結された一対のコントロールプレー
ト13間に介装されている。そして、この1段目コイル
スプリングp1よりも大きいばね定数を有する2段目コ
イルスプリングp2、p3は、コントロールプレート1
3とこのコントロールプレート13の外側に各々配設さ
れたディスクプレート14Aおよびサブプレート14B
との間に介装され、浮動クッションp4が2段目コイル
スプリングp2の中心部に嵌挿された状態で配置され、
この2段目コイルスプリングp2の作動の途中で作動を
開始するようになっている。
【0024】ハブフランジ11の外周側で各2段目コイ
ルスプリングp2の図において反時計回り方向位置に、
ハブフランジ11を軸方向に貫通した状態でカム軸15
がその中央部を固定されている。そして、このカム軸1
5の両端突出部15A、15Bが、コントロールプレー
ト13のカム軸15に対応する位置に形成された窓13
A内に突出し、さらにサブプレート14B側の突出部1
5Aの先端に形成されたスプリング用突出部15Cが、
サブプレート14Bの対応する位置に形成されたスプリ
ング用切欠き内に突出している。
【0025】このカム軸15の両端突出部15A、15
Bには、窓13A内に配置された一対のカム16、16
が一体回転するよう固定されている。そして、ハブフラ
ンジ11には、カム軸15を挟んで2段目コイルスプリ
ングp2と反対側位置に、窓13Aに対向しカム軸15
を中心として円弧状に延びるガイド孔(ガイド溝)11
Aが形成されており、このガイド孔11Aを挿通する連
結ピン17によって、一対のカム16、16の先端部が
一体的に連結されている。
【0026】カム軸15のスプリング用突出部15Cに
は、この突出部15Cに中心を挿通された状態でリター
ンスプリング18が取り付けられており、このリターン
スプリング18の一端部がカム16に係合され他端がス
プリング用突出部15Cの先端に固定されたリターンス
プリング用固定プレート19に係合されていて、カム1
6を図1において反時計方向に付勢し、連結ピン17を
ガイド孔11Aの内端側に係合させている。
【0027】ここでコントロールプレート13に形成さ
れた窓13Aの形状は、図1から分かる通り、連結ピン
17がガイド孔11A内を移動して窓13A内において
カム16が回動するのを許容する形状となっており、か
つ連結ピン17が図1の状態の如くガイド孔11Aの内
端側(内周側)に位置している状態で、クラッチディス
クの周方向においてカム16の先端と窓13Aの側部と
の間に所定の隙間rが形成され、連続ピン17が図4に
示す状態の如くガイド孔11Aの外端側(外周側)に位
置している状態で、カム16の先端が窓13Aの側部に
当接するようになっている。
【0028】また、クラッチディスクの周方向において
2段目コイルスプリングp2を挟んでカム16と反対側
対称位置に、上記と同じ構成のカム26、カム軸25、
連結ピン27、リターンスプリング28、リターンスプ
リング用固定プレート29、窓13B、ガイド孔(ガイ
ド溝)11B、が、上記の場合と全く逆向きの関係で設
けられており、カム26と窓13Bの側部との間に隙間
r′が形成されている。
【0029】なお、本実施例においては、上記のような
2段目コイルスプリングp2の両側に対称的に設けられ
ている一対のカム機構は、図1から分る通り、クラッチ
ディスクが一対の2段目コイルスプリングp2を径方向
の対称位置に有していることから、計二対のカム機構を
備えている。
【0030】図1および2中、30はディスクプレート
14Aとサブプレート14Bとを一体的に連結するスト
ッパピン、31はこのストッパピン30に外嵌されたス
トッパブロックであり、コントロールプレート13とデ
ィスクプレート14Aおよびサブプレート14Bの相対
回転によりストッパブロック31がコントロールプレー
ト13に形成された外周切欠き部13Cに係合すること
によって、クラッチディスクの捩れ機構のストッパとな
り、万一の場合、クラッチディスクの過剰捩れにより、
上記捩れ機構が破損するのを防止するものである。
【0031】上記クラッチディスクは、クラッチディス
クが低速回転(例えば800rpm以下)のときは、カ
ム26がリターンスプリング28に図1において時計方
向に付勢され、またカム16がリターンスプリング18
に反時計方向に付勢されて、各々ガイド孔11B,11
Aの内周側に位置されている。従って、ハブフランジ1
1とコントロールプレート13とは、カム26と窓13
Bとの間の隙間r′によって正方向に正側アイドル角θ
1の範囲で相対回転が可能となり、またカム16と窓1
3Aとの間の隙間rによって負方向に負側アイドル角θ
2の範囲で相対回転が可能となり、これによって1段目
コイルスプリングp1の作動が許容されて、図5に示す
ように、1段目を有するクラッチディスクの捩れ特性を
構成することが出来る。
【0032】そして、クラッチディスクの回転が高回転
(例えば1000rpm以上)になると、図3に示すカ
ム16、26の偏心部16a、26aおよび連結ピン1
7、27に作用する遠心力によって、カム16および2
6がリターンスプリング18、28に抗してカム16が
図1において時計方向に、カム26が反時計方向に付勢
されて、図4に示すように、連結ピン17、27が各々
ガイド孔11A、11B内を移動してこのガイド孔11
A、11Bの外端側に位置される。
【0033】これによって、カム16、26の先端が各
々窓13A、13Bの側部に係合し、ハブフランジ11
とコントロールプレート13とが一体的に連結されてロ
ック状態となり、相対回転が阻止される。従って、1段
目コイルスプリングp1は作動出来なくなるため、この
ときのクラッチディスクの捩れ特性は、図6に示すよう
に、1段目の特性が消滅した形となる。
【0034】図7は、この発明の他の実施例を示したも
のであって、この実施例は、上記実施例が2段目コイル
スプリングp2の両側に一対のカム機構を設けたのに対
し、カム機構を2段目コイルスプリングp2の一方の側
にのみ設けるようにしたものである。
【0035】図7において、カム機構は、2段目コイル
スプリングp2の反時計回り方向に設けられており、カ
ム16、カム軸15、リターンスプリング18、リター
ンスプリング用固定プレート19、連結ピン17および
ガイド孔11Aの構成および取り付け方法は、前記実施
例の場合と同じであるが、窓13A′の側部の形状がガ
イド孔11Aの外端側の一部を覆うよう前記実施例と比
較してカム16側に傾斜した形状となっている。
【0036】そして、図7の状態でカム16の先端と窓
13A′の側部との間には隙間rが形成されていて、負
側アイドル角θ2が確保され、またカム16の後端と窓
13A′の2段目トーションスプリングp2側の側部と
の間に隙間nが形成されていて、正側アイドル角θ1+
αが確保されている。
【0037】2段目トーションスプリングp2に対しカ
ム16と反対側の位置には、ハブフランジ11にこのハ
ブフランジ11を軸方向に貫通するピン40が固定さ
れ、このピン40の両端部がコントロールプレート13
に形成されたピン用窓13Dに挿通されている。そし
て、図7の状態でピン40とピン用窓13Dとの間に
は、図7の時計回り方向側部との間に隙間r′が形成さ
れて、これによって正側アイドル角θ1が確保されるよ
うになっており、また反時計回り方向側部との間に隙間
mが形成されて、これによって負側アイドル角θ2+α
が確保されている。
【0038】この実施例では、クラッチディスクが低速
回転のときには、前記実施例と同様、図7の状態の如
く、カム16がリターンスプリング18の付勢によって
ガイド孔11Aの内端側に位置し、ピン40とピン窓1
3D間の隙間r′およびカム16と窓13A′間の隙間
rによって正側にはアイドル角θ1の範囲で、負側には
アイドル角θ2の範囲で、ハブフランジ11とコントロ
ールプレート13との相対回転が可能であり、従って1
段目コイルスプリングp1の作動によって、図5と同様
の捩れ特性が構成される。
【0039】図8を参照して、そして、クラッチディス
クの回転が高回転になるとともに、アクセル操作による
クラッチディスクへのトルク負荷により、ハブフランジ
11がコントロールプレート13に対し、x方向に相対
回転すると、ピン40とピン窓13Dとの隙間がなくな
るとともに、一方でカム16の偏心部先端と窓13A’
との間に新たに増大された隙間が形成される。
【0040】この時、遠心力の作用により、カム16の
偏心部先端がガイド溝11Aの外周部に位置されること
により、上記増大された隙間r′をなくし、ハブフラン
ジ11とコントロールプレート13をロック状態にする
ことによって1段目特性が消滅した捩れ特性が構成され
る。
【0041】なお、上記実施例において、カム16とピ
ン40の位置関係は2段目コイルスプリングp2に対し
て逆の関係であってもよい。
【0042】以上の各実施例においては、クラッチディ
スクの高速回転時に、コントロールプレートとハブフラ
ンジとが完全にロックされる場合について説明したが、
高速回転時にカムが回転した際、カム先端とコントロー
ルプレートとの隙間が若干残る様に設定してもよい。但
し、この場合は走行中でも残した隙間に相当する角度の
1段目低ばね領域が現れることになるため、許容隙間の
見極めが必要となる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クラッチ
ディスクの回転による遠心力を利用してカムを回動させ
てハブフランジとコントロールプレートとをロックして
相対回転不能にし、1段目弾性部材の作動を停止させる
ので、ある回転数(例えば1000rpm)以上を維持
して走行している限り、いかなるアクセル操作をして
も、常にカムはロック状態を保ち、クラッチディスクの
捩れ特性に1段目低ばね領域は現れない。従って、走行
中、アクセル操作に伴ういわゆるしゃくり現象を完全に
防止することが出来る。
【0044】また、カムを2段目弾性部材の周方向の中
間位置等の比較的クラッチディスクの外周部位置に配置
できるため、カムを支持する軸を大きくしても、スペー
ス上の悪影響が少なく、かつカム軸に作用する荷重を低
減することができるので、クラッチディスクの大型化を
招来する虞れは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図、
【図2】図1のII−II線における断面図、
【図3】同実施例におけるカムの形状を示す拡大図、
【図4】同実施例の高速回転時を示す部分拡大図、
【図5】同実施例における低速回転時の捩れ特性を示す
図、
【図6】同実施例における高速回転時の捩れ特性を示す
図、
【図7】本発明の他の実施例を低速回転時で示す部分
図、
【図8】同実施例を高速回転時で示す部分図、
【図9】従来例を示す部分図、
【図10】従来例を示す部分図、
【図11】従来例を示す部分図。
【符号の説明】 11…ハブフランジ 11A、11B…ガイド孔(ガイド溝) 13…コントロールプレート 13A、13A′、13B…窓 13D…ピン用窓 15、25…カム軸 16、26…カム 16a、16b…偏心部 17、27…連結ピン 18、28…リターンスプリング 40…ピン p1…1段目コイルスプリング(1段目弾性部材) r,r′…隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハブフランジとこのハブフランジの側方部
    に相対回転自在に配置されたコントロールプレートとの
    間に、クラッチディスクの捩れ特性の1段目を構成する
    弾性部材が介装されたクラッチディスクにおいて、 前記ハブフランジの側部にハブフランジと平行な平面
    内において回動自在に取り付けられた一対のカムと、
    コントロールプレートに形成され前記一対のカムをそ
    の偏心部が前記クラッチディスクの円周方向において互
    いに逆向きとなるよう各々収容する一対の窓と、前記
    ブフランジに形成されて前記各カムの偏心部の先端を
    クラッチディスクの内周側と外周側との間で各々案内
    する一対の円弧状のガイド溝と、前記カムに連結されて
    カムをその偏心部が各々前記ガイド溝の内周側に位置
    する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、 前記一対の窓は、各々、前記カムの偏心部が前記ガイド
    溝の内周側に位置しているとき前記クラッチディスクの
    円周方向において偏心部の先端と窓の側部との間に
    所定の隙間を形成し、偏心部が遠心力によって回動し
    て該ガイド溝の外周側に位置しているときこの偏心部の
    先端が窓の側部と係合する形状となっていることを特
    徴とするクラッチディスク。
  2. 【請求項2】ハブフランジとこのハブフランジの側方部
    に相対回転自在に配置されたコントロールプレートとの
    間に、クラッチディスクの捩れ特性の1段目を構成する
    弾性部材が介装されたクラッチディスクにおいて、 前記ハブフランジの側部にハブフランジと平行な平面
    内において回動自在に取り付けられたカムと、前記コン
    トロールプレートに形成されて前記カムを収容する窓
    と、前記ハブフランジに形成されて前記カムの偏心部の
    先端を前記クラッチディスクの内周側と外周側との間で
    案内する円弧状のガイド溝と、前記カムに連結されて
    カムをその偏心部が前記ガイド溝の内周側に位置する方
    向に付勢するリターンスプリングと、前記ハブフランジ
    に固定されて前記コントロールプレート側に突出するピ
    ンと、前記コントロールプレートに形成されて前記ピン
    を収容し円周方向において前記ピンとの間に所定の隙間
    を形成するピン用窓とを有し、 前記カムを収容する窓は、カムの偏心部が前記ガイド
    溝の内周側に位置しているとき前記クラッチディスクの
    円周方向において偏心部の先端と窓の側部との間に
    所定の隙間を形成しており、前記ハブフランジが前記
    ントロールプレートに対し所定回転方向に相対回転し前
    記ピンと前記ピン用窓が当接し隙間がなくなった時前記
    カムの偏心部の先端と前記カムを収容する窓の側部との
    間に新たに増大された隙間を形成し偏心部が遠心力に
    よって回動して該ガイド溝の外周側に位置している時に
    は、偏心部の先端が該カムを収容する窓の側部と係合
    する形状となっていることを特徴とするクラッチディス
    ク。
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