JP2002266943A5 - - Google Patents
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1対のフリクションプレート11同士は、複数のピン62により相対回転不能かつ軸方向の位置決めがされている。ピン62は、胴部と、胴部から軸方向両側に延びる頭部とから構成されている。1対のフリクションプレート11同士はピン62の胴部端面に軸方向から当接することによって互いに対して軸方向に接近することが制限されている。ピン62の頭部はフリクションプレート11に形成された孔内に挿入され自らと胴部との間にフリクションプレート11を挟んでいる。各フリクションプレート11とハブフランジ6との間には、それぞれスペーサ63が配置されている。スペーサ63は各フリクションプレート11の内周部とハブフランジ6の内周側環状部分との間にそれぞれ配置された環状のプレート部材である。スペーサ63にはピン62の胴部が挿入される孔が形成されており、ピン62と孔の係合によってスペーサ63はフリクションプレート11と一体回転する。スペーサ63においてハブフランジ6に対向し当接する側の面には摩擦係数を減らすためのコーティングが施されている。ハブフランジ6にはピン62が貫通する複数の孔69が形成されている。ピン62は孔69に対して円周方向両側に所定角度だけ相対移動可能である。すなわちピン62の胴部と孔69の円周方向両側端面との円周方向間に第3隙間角度θ3の隙間が確保されている。これにより第4ストッパー14が形成されている。ピン62から見てR2側の孔69端面との間には第3隙間角度θ3pが確保されている、ピン62から見てR1側の孔69端面との間には第3隙間角度θ3nが確保されている。第3隙間角度θ3pとθ3nは大きさが異なり、θ3pは0.50°であり、θ3nは0.70°である。なお、第3隙間角度θ3pの大きさは、第1隙間角度θ1pと第2隙間角度θ2pの差に等しい(θ3p=θ1p−θ2p)。また、第3隙間角度θ3nの大きさは、第1隙間角度θ1nと第2隙間角度θ2nの差より大きい(θ3n>θ1n−θ2n)。
次に、図15に示す中立状態からスプラインハブ3が入力回転体2に対してR1側に捩れていくときの動作を説明する。このときに入力回転体2はスプラインハブ3に対してR2側にすなわち回転方向駆動側と反対側に捩れていくことになる。図15に示す状態からスプラインハブ3が入力回転体2に対してR1側に1°捩れると、図16の状態に移行する。この動作時にスプラインハブ3とハブフランジ6との間で第1バネ7が圧縮され、小摩擦機構15において滑りが発生する。この結果、低剛性・低ヒステリシストルクの特性が得られる。図16では、第1ストッパー9と第3ストッパー12においてそれぞれ隙間角度が1゜小さくなる。図16の状態からスプラインハブ3がさらに入力回転体2に対してR1側に1゜捩れると、図17の状態に移行する。この動作時にもスプラインハブ3とハブフランジ6との間で第1バネ7が圧縮され、小摩擦機構15において滑りが発生する。図17では、図15の中立状態からR1側にθ2n捩じれたため、第3ストッパー12においてスプラインハブ3とフリクションプレート11とが互いに当接し、第1ストッパー9において第1ストッパー9の第1隙間角度θ1nから第3ストッパー12の第2隙間角度θ2nを引いた隙間角度が確保されている。図17の状態からスプラインハブ3が入力回転体2に対してR1側に0.5゜(θ1n−θ2n)捩れると、図18の状態に移行する。この動作中には、大摩擦機構13において滑りが生じ、高ヒステリシストルクが発生している。そのため、低剛性・高ヒステリシストルクの領域が低剛性・低ヒステリシストルクの端に形成されている。また、フリクションプレート11は、スプラインハブ3と一体回転し、ハブフランジ6に対して回転方向に変位する。つまり、ピン62が孔69内でR1側に移動する。図18では、第1ストッパー9においてスプラインハブ3とハブフランジ6とが互いに当接している。このため、これ以上は第1バネ7が圧縮されない。図18に示す状態では、第4ストッパー14において第1隙間角度θ1nからθ2nを引いたものをさらに第3隙間角度θ3nから引いた負側2段目隙間角度θACn(0.2°)が形成されている(図9)。図18の状態からさらにスプラインハブ3が入力回転体2に対してR1側に捩れると、図19の状態に移行する。この動作時に、第2バネ8が回転方向に圧縮され、同時に大摩擦機構13で滑りが生じる。この結果、高剛性・高ヒステリシストルクの特性が得られる。なお、フリクションプレート11はハブフランジ6と一体回転するため、図18から図19への移行するときにおいても第4ストッパー14において負側2段目隙間角度θACnが確保されている。図19の状態から捩り振動が入力されると、第2バネ8は圧縮された状態から伸縮を繰り返す。第2バネ8が伸びるときに、θACnの範囲内では第2バネ8の弾性力はフリクションプレート11に作用せず、その結果大摩擦機構13で滑りが生じない。すなわち負側2段目隙間角度θACnは、捩り特性負側2段目において微小捩り振動に対して大摩擦機構13で滑りを生じさせない摩擦抑制機構として機能している。
以上より、FF車においては、加速時には、本願発明の構造が従来の構造に比べてトランスミッションの回転変動すなわち騒音レベルを大幅に低減できることが分かる。
(2)減速時の振動レベル
図23上部分のグラフは、4速全閉減速時におけるエンジン回転速度(NE)に対するトランスミッションの回転速度変動(ΔNM)の変化を示している。図23下部分のグラフは、4速全閉減速時におけるエンジン回転速度(NE)に対する伝達率(ΔNM/ΔNE)の変化を示している。グラフにおける太い破線はエンジン回転変動を表し、捩じり特性負側に微小捩じり角の回転方向隙間が形成されていない構造は、第1実施例を一点鎖線で、第2実施例を実線で表している。第1実施例の一点鎖線の構造は、ヒステリシストルクが比較的小さい構造であり、第2実施例の実線の構造は、ヒステリシストルクが比較的大きい構造である。いずれの実施例においても、エンジン回転変動に対してトランスミッション回転速度変動やがいくぶん小さくなっている。
(2)減速時の振動レベル
図23上部分のグラフは、4速全閉減速時におけるエンジン回転速度(NE)に対するトランスミッションの回転速度変動(ΔNM)の変化を示している。図23下部分のグラフは、4速全閉減速時におけるエンジン回転速度(NE)に対する伝達率(ΔNM/ΔNE)の変化を示している。グラフにおける太い破線はエンジン回転変動を表し、捩じり特性負側に微小捩じり角の回転方向隙間が形成されていない構造は、第1実施例を一点鎖線で、第2実施例を実線で表している。第1実施例の一点鎖線の構造は、ヒステリシストルクが比較的小さい構造であり、第2実施例の実線の構造は、ヒステリシストルクが比較的大きい構造である。いずれの実施例においても、エンジン回転変動に対してトランスミッション回転速度変動やがいくぶん小さくなっている。
【図22】
実験例における、4速全開加速時におけるエンジン回転速度(NE)に対するトランスミッションの回転速度変動(ΔNM)の変化を示すグラフ。
実験例における、4速全開加速時におけるエンジン回転速度(NE)に対するトランスミッションの回転速度変動(ΔNM)の変化を示すグラフ。
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