JP2991884B2 - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池

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JP2991884B2
JP2991884B2 JP5026596A JP2659693A JP2991884B2 JP 2991884 B2 JP2991884 B2 JP 2991884B2 JP 5026596 A JP5026596 A JP 5026596A JP 2659693 A JP2659693 A JP 2659693A JP 2991884 B2 JP2991884 B2 JP 2991884B2
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    • H01M6/14Cells with non-aqueous electrolyte
    • H01M6/16Cells with non-aqueous electrolyte with organic electrolyte

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は非水系二次電池に関する。
さらに詳しくは、炭素材料を負極に用いた非水系二次電
池に関する。
【0002】電子機器等の小型、省電力化に伴って、リ
チウム等アルカリ金属を利用した、高エネルギー密度の
アルカリ金属電池の二次電池化への要望が高まってきて
いる。しかし、負極にアルカリ金属を用いる場合、例え
ばリチウム金属を用いた電池において、充放電サイクル
を重ねると、金属リチウム上にデンドライトが生成し、
内部短絡を引き起こすという問題がある。またリチウム
金属の代わりにリチウム・アルミニウム合金が提案され
ているが、合金化することによってデンドライトの生成
が抑制はされるものの、深い放電深度ではサイクル寿命
が短く、根本的な改良には至っていない。そこでサイク
ル特性、安全性の両面において優れ、リチウムをイオン
として挿入、脱離しうる炭素材料が負極材料として注目
されている。リチウムがインターカレイションし、層間
化合物を形成するある種の炭素材料は、リチウム塩を含
む有機電解液中で電気化学的にリチウムイオンの挿入、
脱離を伴って可逆的な酸化還元反応が可能であり、リチ
ウム二次電池の負極材料として非常に有望である。そし
てこれを用いた二次電池に付いて盛んに研究されてい
る。
【0003】炭素は二次元的に広がった六角網面及びそ
れらが積層したドメインの集まりであるため多様な形態
を持っている。したがって出発原料や製造方法などによ
り様々な炭素を得ることができる。炭素を六角網面の配
向の仕方つまり、微細組織の観点から分類すると、六角
網面が乱雑に集まった無配向組織、六角網面がある面に
沿って配向した面配向組織、六角網面が軸に沿って配向
した軸配向(この中でも基準軸に対して六角網面が円筒
状に配向した同軸円筒状組織と、基準軸に対して六角網
面が放射状に配向した放射状組織がある)、六角網面が
基準点に集まって配向した点配向組織(完全ではない
が、基準点に対して六角網面が球状に配向した同心球状
組織と、放射線状に配向した放射状組織)などがあり、
同じ面間隔をもつ炭素であっても六角網面の並びかたの
差により異なった機能を持つ場合があることが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】炭素を負極活物質に用
いた場合、炭素の層間に挿入されるリチウムの量は、炭
素6原子に対してリチウム1原子、つまりC6Liが上
限である。したがって、炭素の単位重量当たりの容量と
しては372mAh/gである。従来負極活物質として
用いられてきた炭素材料としては、例えば、特開昭62
−90863号公報、特開昭62−122066号公
報、特開昭63−213267号公報、特開平1−20
4361号公報、特開平2−82466号公報、特開平
3−252053号公報、特開平3−285273号公
報、特開平3−289068号公報などに開示されてい
るものなどである。これらに開示されている炭素には、
たとえばコークスを電極材料として用いた場合に見られ
るように、ある程度の容量をもつ炭素材料であってもリ
チウムのデインターカレーション時の電位が直線的に増
加し、実際に電池系を構成した場合に使用できる電位範
囲において十分な容量を示さないものであったり、また
炭素材料を用いて電極を作製する場合、真密度も必要で
あるが、単位体積あたりの密度を考えた場合には、嵩密
度が重要な因子となり、嵩密度を支配するのは炭素粒子
の形状、大きさであるため、特開昭62−90863号
公報の実施例中、特開平2−82466号公報、特開平
3−285273号公報、特開平3−289068号公
報に示されるような繊維状炭素では単位体積あたりの容
量密度を上げることは困難である。一方、特開昭63−
24555号公報に示されるような気相による熱分解炭
素は高い充放電安定性を示すが、この製法では厚膜の電
極を作製する事が難しく、大容量の電極を得ることは困
難である。そこで特願3−62244号公報に示した様
に堆積した炭素を剥離させたものを粉末状にし、成膜工
程により厚膜の電極を得ることが可能となるが、しかし
この方法では炭素の形状が鱗片状をしており成膜工程上
適しておらず、また剥離する工程が加わるため生産性に
問題があった。以上のような観点から、上述したような
特許公報中に規定されている炭素材料では、実際に電池
組んだ場合に、実用に十分耐えられる炭素電極を得る
ことはできないのが現状である。したがって、これらの
材料を負極に用いた非水系二次電池では、満足できる電
池容量を得ることは困難である。
【0005】そこで本発明は、前述の実情を解消したも
のであり、リチウムのインターカレイション量の大きい
炭素材料を開発することにより、高容量の非水系二次電
池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくしてこの発明によれ
ば、正極と負極の間に非水系の電解質を介在させて封止
され、負極の活物質が炭素材料よりなる非水系二次電池
において、炭素材料が、金属またはその合金よりなる微
細な核粒子を有し、その核粒子を中心として、そのまわ
りに堆積した炭素の六角網面が玉葱様の殻体形状に配列
して積層していることを特徴とする非水系二次電池が提
供される。
【0007】この発明の電池における正極は、例えば、
Lixyz2(ここで、MはFe、Co、Niのいず
れかであり、Nは遷移金属、4B族あるいは5B族の金
属、x、 y、 zは0または正数を表す。)、あるいはMn
2 、V25 、アモルファス−V25 、TiS2 、F
eOCl、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェ
ン、ポリアセチレン、ポリフェニレン等を正極活物質と
して使用できる。これら一部の正極においては導電剤、
結着剤及び場合によっては、固体電解質等を混合して形
成される。この混合比は、活物質100重量部に対し
て、導電剤を5〜50重量部、結着剤を1〜30重量部
とすることができる。この導電剤には、カーボンブラッ
ク(アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネ
ルブラック等)などの炭素類や、グラファイト粉末、金
属粉末等を用いることができるがこれに限定されない。
又、結着剤には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ素系ポリマー、ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン系ポリマーなどを用
いることができるがこれに限定されない。
【0008】この発明の電池における負極は炭素材料が
活物質であり、電解質中のLi+ インターカレイショ
ン、デインターカレイションを行う。この発明にいう玉
葱状の構造とは核粒子がほぼ中心にあり、そのまわりに
堆積した炭素の六角網面が玉葱様の殻体形状に配列して
積層しているものである。これら六角網面は中心の核粒
子に対しほぼ同心球となるように配置され、球面上にお
いて断続して結合されている。この玉葱状の炭素材料の
微細構造を研究した結果、次の3つの因子が電池の放電
容量を向上するためには、極めて重要であることが分っ
た。
【0009】即ち、充放電容量の良好な炭素材料のモル
フォロジーは、 1.炭素材料は略球状をしており、炭素の六角網面が同
心球状に配列した粒子であり、粒子の略中心部に核を有
するのが好ましい。 2.集積体である粒子は平均直径が40〜200nm
あり、その粒子は集合してもよいが、集合体の大きさは
0.1〜80μmの範囲であるのが望ましい。
【0010】結晶構造としては、グラファイト結晶体に
比較して不完全な構造をしており、 3.広角X線回析法で測定される(002)面方向の平
均面間隔の大きさ、(002)面方向(110)面方
の結晶子の大きさは、リチウムイオンがインターカレ
イション、デインターカレイションするのに十分な量を
確保できる大きさであることが必要である。
【0011】炭素材料の粒子の1次粒子の平均直径は4
0〜200nmであることが好ましい。また、この粒子
を粒子の集合体としたときも、その集合体の大きさが約
0.1〜80μmであることが好ましい。炭素材料の1
次粒子の平均直径が200nmより大きくなると、電極
反応における電解液との接触の有効面積が比較的小さく
なるため、電池の充放電速度が低下する。また、炭素材
料の1次粒子の平均直径が40nmより小さくなると、
リチウムがインターカレーションする場が十分に確保で
きないため、電池としたき単位重量に対して高容量を得
ることができない。
【0012】この発明の炭素材料は、微細な核粒子とな
りうる金属、合金あるいは化合物の存する試料台に、原
料をガス状あるいは霧滴状にして系内に供給し、核粒子
となる金属の触媒作用を利用して製造されるため、核が
略中心となって、略球状をした組織体となる。これを電
子顕微鏡によって観察すると、炭素材料は六角網面の並
びが球の中心に対して、完全ではないが層状の同心球状
に配向した同心球状組織(玉葱状構造)を形成し、これ
が炭素材料を構成する一次粒子となっている。あるいは
そのような同心球状組織(玉葱状構造)を有する一次粒
子の集合体を形成している。ここで同心球状組織とは中
心に含まれるVIII族の元素を中心として炭素の六角網目
が球殻状に配向したもの(図3)である。
【0013】炭素材料(002)面の平均面間隔は約
0.336〜0.360nmの範囲のもの、(002)
方向の結晶子の大きさ(Lc)は約5〜20nmの範囲
のもの、(110)方向の結晶子の大きさ(La)は約
10〜25nmの範囲のものが好ましい。核粒子を中心
に含有した炭素材料においては、核粒子が炭素の熱分解
合成反応において触媒作用があるため、同心球状組織を
保ったまま結晶化度が高い炭素材料が得られる。平均面
間隔が狭いことによりリチウムのインターカレーショ
ン、デインターカレーション時に低い放電電位を保つこ
とができ、結晶子の平均大きさがある程度大きいことに
よりリチウムのインターカレーション、デインターカレ
ーションするサイトが多くなり、高容量が得られる。ま
た六角網面が同心球殻状に配向するためリチウムのイン
ターカレーション、デインターカレーションによる(0
02)面の伸縮耐性が良好であると考えられる。したが
って本発明の炭素材料を用いることにより高容量かつサ
イクル特性の優れた二次電池を得ることができる。
【0014】上述の微細な核粒子を略中心に含有した炭
素材料の製造方法は例えば次のようなものが挙げられ
る。炭素材料を生成するための原料である炭化水素また
はその誘導体は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂
環式炭化水素のいずれであってもよく、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ナフタレン、アントラセン、
ピレン、ピリジン、アリルベンゼン、ヘキサメチルベン
ゼン、アニリン、フェノール、1,2−ジブロモエチレ
ン、2−ブチン、メタン、エタン、プロパン、ブタン、
ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、アセチレン、エ
チレン、ペンテン、プロペン、ビフェニル、ジフェニル
アセチレン、スチレン、アクリロニトリル、ピロール、
チオフェン及びそれらの誘導体(ハロゲン基、水酸基、
スルホン酸基、ニトロ基、ニトロソ基、アミノ基、カル
ボキシル基等の置換体)等あるいは、クレオソート油、
エチレンボトム油、天然ガス、石炭・石油系重油などが
挙げられる。この炭素材料は上記の原料をガス状あるい
は霧滴状にして、非酸化性雰囲気中での熱分解で合成
し、核粒子の周りに堆積することによって製造される。
【0015】前記炭化水素またはその誘導体の熱分解で
の合成は、気相熱分解の合成反応において触媒作用をす
る核粒子の存在下で行うことを必須とする。核粒子は反
応終了時の直径が約10〜150nmであり、VIII族の
元素、例えば鉄、ニッケル、コバルト、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金よ
りなる群から選ばれた単体またはこれらの合金が好まし
い。このうち、鉄、ニッケルおよびコバルトが好まし
い。核粒子の原料としては、上記金属の有機または無機
化合物が好ましく、例えばニッケルの場合、硫酸ニッケ
ル、炭酸ニッケル、塩化ニッケル、硫化ニッケル、酸化
ニッケル、硝酸ニッケル、シュウ酸ニッケル、酢酸ニッ
ケル、蟻酸ニッケル、安息香酸ニッケル、ステアリン酸
ニッケル、ホスフィン酸ニッケル、燐酸ニッケル、ピロ
リン酸ニッケルよりなる群から選ばれたニッケル化合物
であることが好ましい。
【0016】また化合物の粒径については、本実施例で
は100メッシュ以下のものを用いたが、実際には炭素
が堆積を始める前に化合物は分解しており、出発物質で
ある化合物の粒径はさほど大きくは影響を与えない。こ
れら核粒子は、熱分解で合成反応時には炭素材料の略中
心となり、その周りに炭素材料が集積する組織体を形成
している。上記のような気相熱分解で合成反応において
触媒となる核粒子が存すると、その触媒効果により炭素
材料の結晶化度を高くすることが可能となる。このと
き、炭素材料にたいする核粒子の含有量は0.005−
10atm%が好ましい。含有量が0.005atm%以下で
あると触媒としての効果が十分でなく、10atm%以上
であると炭素材料の相対的量が少なくなるため、電池と
したときに容量が十分でない。
【0017】核粒子の触媒作用があるときの熱分解合成
反応条件としては、例えば、つぎのような条件が挙げら
れる。原料のガス状あるいは霧滴状物を、熱分解開始す
る温度より低い温度から、供給速度約0.05〜20モ
ル/時、流速約0.5〜70cm/分で、熱分解による
合成反応炉に供給する。熱分解による合成反応は2段階
の温度領域で行う。第1段階の温度領域は室温〜100
0℃、好ましくは約300〜900℃であり、第2段階
の温度領域は約650〜1300℃、好ましくは約75
0〜1200℃であり、この2つの温度領域を約0.1
〜20℃/分の昇温速度で加温しながら熱分解合成反応
を行う。この昇温速度の方式は等速昇温である必要はな
く、ジグザグ状多段昇温方式、初めは速く後は遅い昇温
方式、初めは遅く後は速い昇温方式、途中一定温度で保
温し昇温を再開する方式、途中で一度降温し再度昇温す
る方式などが含まれる。また、原料のガス状あるいは霧
滴状物の供給速度、流速も一定である必要はなく、上記
の範囲内であれば、段階的あるいは連続的に増加、減少
できる。従って、昇温速度の方式、原料のガス状あるい
は霧滴状物の供給速度および流速の選択の仕方により無
数の組合せが存し、原料の種類によって適宜選択され
る。
【0018】核粒子の触媒作用があるときの熱分解によ
る合成反応条件として重要なことは、熱分解による合成
反応は2段階の温度領域で行われ、この温度領域で決っ
た昇温方式のもとで、熱分解による合成反応が行われる
ことである。この理由は必ずしも明確ではないが、原料
金属またはその化合物が細分化され炭素材料の略中心
における核粒子として形成する過程と、核粒子の上に炭
素材料が球状粒子状に積層する過程が並行し、あるいは
断続的、連続的に起っているものと思われる。
【0019】このとき、核粒子となる鉄、ニッケルおよ
びコバルトを化合物の形で系内に供給するときは、これ
ら化合物の分解温度とガス状あるいは霧滴状の原料の分
解温度を適当に選択することにより、適度な大きさの核
粒子を炭素材料中に存在させることが可能となる。従っ
てこのときは、上記の核粒子の細分化の過程が必ずしも
必要ではなくなり、選択された一定の温度領域での合成
反応が実施可能となる。上記に挙げた核粒子のうち、ニ
ッケルが好ましく、特に核粒子となるニッケルを化合物
の形で系内に供給することが生成した炭素材料の性能が
優れ、合成反応の収率が良好であるので好ましい。
【0020】このように、製造温度および熱処理温度と
その時間を制御することにより、上記炭素材料の最適の
結晶面間隔と結晶子の大きさを制御できる。このように
して作製された炭素材料を負極活物質とする。この時、
この炭素材料をそのまま活物質にしてもよく、正極の場
合と同様に適宜、導電剤および/または結着剤を加えて
もよい。その割合は、正極活物質において記述した条件
をそのまま適用できる。
【0021】この発明の非水系二次電池に適用される電
解質はリチウム塩を固体または液体の有機溶媒中に溶解
させたもので、例えば有機電解液、高分子固体電解質、
無機固体電解質、溶融塩等を用いることができる。この
中でも、有機電解液が好ましい。有機電解液の溶媒とし
て、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネートまたはγ
−ブチロラクトン等のエステル類や、テトラヒドロフラ
ン、2−メチルテトラヒドロフランなどの置換テトラヒ
ドロフラン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジメト
キシエタン、ジエトキシエタン、メトキシエトキシエタ
ン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、メチルスルホラン、アセトニトリル、ギ酸メチル、
酢酸メチル等が挙げられ、これらの1種或いは2種以上
の混合溶媒として使用される。このうち、プロピレンカ
ーボネートおよびその混合溶媒が好ましい。
【0022】また電解質として、過塩素酸リチウム、ホ
ウフッ化リチウム、リンフッ化リチウム、6フッ化砒素
リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ハ
ロゲン化リチウム、塩化アルミン酸リチウム等のリチウ
ム塩が挙げられ、これらの1種或いは2種以上を混合し
て使用される。しかしこれらの溶媒、電解質に限定され
ない。
【0023】ついで作製された電解質は、活性アルミ、
金属リチウムなどにより脱水される。電解質中における
水分量は1000ppm以下がよく、500ppm以下
が好ましく、100ppm以下がさらに好ましい。ま
た、この脱水工程の代りに、脱水された溶質と溶媒を使
用してもよく、さらにこれらを組合せてもよい。
【0024】このようにして作製された正極および負極
に、必要に応じてニッケル、アルミ、銅などの箔あるい
は網などの集電体を接合させ外部電極に接合する。また
正極と負極の間に電解質を介在させ、必要に応じてマイ
クロボーラスポリプロピレンフィルムやポリプロピレ
ン、ポリエチレン等の不織布などのセパレータを介在さ
せてもよい。さらに正極と負極が接合された外部電極が
互に接触することがないよう、ポリプロピレンやポリエ
チレンなどのパッキングまたはハーメチックシールなど
を行う。
【0025】これら電池製造作業は、水分の侵入を防止
するため外部と切断して、アルゴンなどの不活性ガス中
または極度に乾燥した空気中において行う。
【0026】
【実施例】
実施例1 酸化ニッケル粉末(100メッシュ以下)1.8gを図
1に示した炭素作製装置の試料台6にのせ、キャリアガ
ス供給ライン1および原料ガス供給ライン2によりそれ
ぞれアルゴンガス、プロパンガスを供給し、ニードル弁
3、4を操作することにより原料ガスであるプロパンの
供給速度を0.53モル/時、ガス流速を25.5cm
/分に保った。さらに加熱炉7により室温から750℃
まで12℃/分、750℃〜1000℃まで1℃/分の
昇温速度にて温度を変化させながら原料のプロパンガス
を熱分解し39.6g炭素材料の粉末を得た。得られた
炭素材料を透過型電子顕微鏡により観察した結果、一次
粒子の平均粒径100nmであり、それら炭素材料は中
心に20〜56nmのニッケル粒子を取り込んでおり、
ニッケルを中心に同心球状組織を有していた(図3)。
また、レーザー回折式粒度分布計を用いて測定した集合
体の粒子径は8.0μmであった。
【0027】この炭素20mgにポリオレフィン系の結
着剤5wt%を混合し、これをニッケル発泡体に充填、
160℃、400Kg/m2 にてプレスを行ない、12
0℃で10時間減圧乾燥し炭素電極を作製した。そして
この電極を評価するために、充放電試験に供した。充放
電測定は3極法を用いた。参照極にはLi/Li+ 、電
解液には1M LiClO4 を含むプロピレンカーボネ
ートを用い、充電終止電位を0V、放電終止電位を2.
5Vとして充放電を行った。この結果を表1,2および
に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】本発明における一次粒子とは、透過型電子
顕微鏡等により観察される最小単位の粒子であり、その
粒径は任意の場所について実測により求めた平均値であ
る。また二次粒子とはそれらが凝集して形成している二
次体であり、その粒径は粒子の回転体の体積を基準とし
た粒度分布測定により求められた粒度分布において、ピ
ークをもつ粒子径として求められた値である。
【0032】ここで、広角X線回析法による結晶子の大
きさ(Lc、La)を測定する方法は、公知の方法、例
えば”炭素材料実験技術 p55〜63 炭素材料学会
編(科学技術社)”や特開昭61−111907に記載
された方法によって行うことができる。また、結晶子の
大きさを求める形状因子Kは0.9を用いた。
【0033】実施例2 酸化ニッケルの変わりにニッケル粉末(250メッシ
ュ)1.6gを用いた以外は実施例1と同様に炭素を作
製し、21.6gの炭素粉末を得た。得られた炭素を透
過型電子顕微鏡により観察した結果、実施例1と同様の
構造を有しており、その一次粒子は112〜176nm
のものが観察され、平均粒径156nm、中心のニッケ
ル粒子は65〜145nmであった。またレーザー回折
式粒度分布計を用いて測定した二次粒子径は65μmで
あった。この炭素粉末を用いて実施例1と同様に炭素電
極を作製し評価した。
【0034】実施例3 酸化ニッケルの変わりにシュウ酸鉄(100メッシュ以
下)3.8gを用いた以外は実施例1と同様に炭素を作
製し、18.1gの炭素粉末を得た。得られた炭素を透
過型電子顕微鏡により観察した結果、実施例1と同様の
構造を有しており、その一次粒子は46〜72nmのも
のが観察され、平均粒径68nm、中心の鉄粒子は23
〜48nmであった。またレーザー回折式粒度分布計を
用いて測定した二次粒子径は10.5μmであった。こ
の粉末を用いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価
した。
【0035】実施例4 酸化ニッケル粉末のかわりにシュウ酸ニッケル粉末(1
00メッシュ以下)4.6gを用いた以外は実施例1と
同様に炭素を作製し25.1gの炭素粉末を得た。得ら
れた炭素を透過型電子顕微鏡により観察した結果、実施
例1と同様の構造を有しており、その一次粒子は100
〜170nmのものが観察され、平均粒径151nm、
中心のニッケル粒子は52〜83nmであった。またレ
ーザー回折式粒度分布計を用いて測定した二次粒子径は
30μmであった。この炭素粉末を用いて実施例1と同
様に炭素電極を作製し評価した。
【0036】比較例1 プロパンガスを1200℃で不完全燃焼させることによ
って発生したすすを石英の棒に付着させ、それを回収し
評価用の炭素材料とした。この炭素を透過型電子顕微鏡
により観察した結果、炭素粒子は球状をなしており、2
1nm〜65nmの一次粒子が観察されその平均粒径は
41nmであった。またレーザー回折式粒度分布計を用
いて測定した二次粒子径は0.2μmであった。この炭
素粉末を用いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価
した。
【0037】比較例2 エチレンボトム油を1800℃にて不完全燃焼させるこ
とによりカーボンブラックを作製し評価用の炭素材料と
した。この炭素を透過型電子顕微鏡により観察した結
果、炭素粒子は球状をなしており、43nm〜106n
mの一次粒子が観察されその平均粒径は60nmであっ
た。またこの球状の一次粒子は図4に示すように完全で
はない同心球状組織を有していた。またレーザー回折式
粒度分布計を用いて測定した二次粒子径は0.25μm
であった。この炭素粉末を用いて実施例1と同様に炭素
電極を作製し評価した。
【0038】比較例3 比較例2にて使用したカーボンブラックを2800℃に
て12時間熱処理を行いこれを評価用の炭素材料とし
た。この炭素を透過型電子顕微鏡により観察した結果、
もはや球状の粒子は形成しておらず、表面の結晶化が進
んだ中空の歪んだ形状になっていた。この炭素粉末を用
いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価した。
【0039】比較例4 気相成長炭素繊維を1000℃にて熱処理を行ったもの
を粉砕し評価用の炭素材料とした。この炭素を透過型電
子顕微鏡により観察した結果、平均の太さが180nm
の繊維状であった。また、レーザー回折式粒度分布計を
用いて測定した平均粒径は0.20μmと2.54μm
に2つのピークをもつ結果であった。この炭素粉末を用
いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価した。
【0040】比較例5 メソカーボンマイクロビーズ(1000℃炭化品)を評
価用の炭素材料とした。この炭素を透過型電子顕微鏡に
より観察した結果、炭素の一次粒子の平均粒径は400
nmであった。また、レーザー回折式粒度分布計を用い
て測定した二次粒子径は6μmであった。この炭素粉末
を用いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価した。
【0041】比較例6 活性炭を活物質として使用するためにボールミルで粉砕
し、評価用の炭素材料とした。これをレーザー回折式粒
度分布計を用いて測定したところ、平均粒径が3.7μ
mであった。この炭素を実施例1と同じようにして炭素
電極を作製し、評価を行った。
【0042】比較例8 球状のグラッシーカーボンを評価用の炭素材料とした。
これをレーザー回折式粒度分布計を用いて測定したとこ
ろ、平均粒径が13μmであった。この炭素を実施例1
と同じようにして炭素電極を作製し、評価を行った。
【0043】比較例7 比較例5にて使用したメソカーボンマイクロビーズを2
000℃にて12時間熱処理を行い、これを評価用の炭
素材料とした。この炭素を透過型電子顕微鏡により観察
した結果、炭素の一次粒子の平均粒径は400nmのま
まであった。この炭素材料粉末を用いて実施例1と同様
に炭素電極を作製し評価した。
【0044】比較例9 軸配向(同軸円筒状組織)を有するピッチ系炭素繊維
(2600℃で熱処理)を評価用の炭素材料とした。こ
の炭素繊維20mgをNi線で束ね、120℃で10時
間減圧乾燥し炭素電極を作製し、実施例1と同様に評価
を行った。
【0045】比較例10 軸配向(放射状配向組織)を有するピッチ系炭素繊維
(2600℃で熱処理)を評価用の炭素材料とした。こ
の炭素繊維20mgをNi線で束ね、120℃で10時
間減圧乾燥し炭素電極を作製し、実施例1と同様に評価
を行った。
【0046】比較例11 活性炭繊維(2000℃処理)を評価用の炭素材料とし
た。この炭素繊維を比較例5と同じようにして炭素電極
を作製し、評価を行った。
【0047】実施例5 酸化ニッケルの変わりに硝酸ニッケル(100メッシュ
以下)3.1gと酸化ニッケル(100メッシュ以下)
1.3gを混合したものを用い実施例1と同じ流量のガ
スを850℃にて3時間熱分解を行うことにより炭素を
作製し、41.3gの炭素粉末を得た。得られた炭素を
透過型電子顕微鏡により観察した結果、実施例1と同様
の構造を有しており、その一次粒子は55〜87nmの
ものが観察され、平均粒径72nm、中心のニッケル粒
子は15〜52nmであった。またレーザー回折式粒度
分布計を用いて測定した二次粒子径は14μmであっ
た。この炭素粉末を用いて実施例1と同様に炭素電極を
作製し評価した。
【0048】実施例6 酸化ニッケル粉末(100メッシュ以下)1.8gを図
1に示した炭素作製装置の試料台6にのせ、原料ガスに
ベンゼンを用い、バブラー法により0.15モル/時
間、ガス流速を25.3cm/分となるように操作し
た。昇温プロファイルを室温から700℃まで12℃/
分700℃〜950℃まで1.4℃/分とし、原料のベ
ンゼンを熱分解することにより炭素を作製し、32.7
gの炭素粉末を得た。得られた炭素を透過型電子顕微鏡
により観察した結果、実施例1と同様の構造を有してお
り、その一次粒子は80〜152nmのものが観察さ
れ、平均粒径132nm、中心のニッケル粒子は31〜
74nmであった。またレーザー回折式粒度分布計を測
定した二次粒子径は12μmであった。この炭素粉末を
用いて実施例1と同様に炭素電極を作製し評価した。
【0049】実施例7 酸化ニッケル粉末のかわりにシュウ酸コバルト粉末(1
00メッシュ以下)4.6gを用いた以外は実施例1と
同様に炭素を作製し、18.1gの炭素粉末を得た。得
られた炭素を透過型電子顕微鏡により観察した結果、実
施例1と同様の構造を有しており、その一次粒子は52
〜113nmのものが観察され、平均粒径84nm、中
心のコバルト粒子は20〜55nmであった。また、レ
ーザ回折式粒度分布計を用いて測定した二次粒子径は1
5.7μmであった。この炭素粉末を用いて実施例1と
同様に炭素電極を作製し、評価した。
【0050】実施例8 実施例1によって得られた炭素材料50mgを用いて炭
素体電極を作製し、これを負極とした。ついでLiCo
2 を80重量部、導電剤としてアセチレンブラック1
0重量部、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン粉
末10重量部の混合物300mgを加圧成形し、直径1
5mmのペレットを作製し、180℃にて12時間以上
減圧乾燥を行い、これを正極とした。電解液にはプロピ
レンカーボネートにLiClO 4 を1mol・dm -3
割合で溶解した溶液を用い、さらにセパレーターとして
ポリプロピレン製不織布を用い図2に示すコイン型電池
を作製した。その電位について充電終止電圧4.1V、
放電終止電圧2.7Vとし(実施例12、13は3.3
Vから1.5V)、電流値1mAにて充放電試験を行
い、10サイクル目の放電曲線から平均電圧および放電
容量をもとめた。結果を表2に示す。
【0051】比較例12〜14 負極用炭素材料としてそれぞれ比較例3、比較例5、比
較例8の炭素を使用した以外は実施例8と同様にしてコ
イン型電池を作製し、充放電試験を行った。
【0052】実施例9 負極用炭素材料として実施例1の炭素を使用し、電解液
としてプロピレンカーボネートとジエチルカーボネート
と2メチルテトラヒドロフランを5:5:1の割合で混
合した溶媒にLiPF6 を1moldm-3の割合で溶解
した溶液を用いた以外は実施例8と同様にしてコイン型
電池を作製し、充放電試験を行った。結果を表2に示
す。
【0053】実施例10 負極材料として実施例1の炭素材料を用い、負極の結着
剤としてフッ素の合成ゴムを使用し、電解液としてプロ
ピレンカーボネートとジエチルカーボネートの等容積混
合溶媒を用いた以外は実施例8と同様にしてコイン型電
池を作製し、充放電サイクル試験を行った。
【0054】実施例11 正極にLiNiO2 、負極に実施例1で得られた炭素を
使用し、電解液としてエチレンカーボネートとジエチル
カーボネートの等容積混合溶媒を用いた以外は実施例8
と同様にしてコイン型電池を作製し、充放電サイクル試
験を行った。
【0055】実施例12 正極にV25 、負極に実施例1で得られた炭素を使用
し、電解液としてプロピレンカーボネートとジエチルカ
ーボネートの等容積混合溶媒を用いた以外は実施例8と
同様にしてコイン型電池を作製し、充放電サイクル試験
を行った。
【0056】実施例13 正極にMnO2 、負極に実施例3で得られた炭素を使用
し、電解液としてエチレンカーボネートとジエチルカー
ボネートの等容積混合溶媒を用いた以外は実施例8と同
様にしてコイン型電池を作製し、充放電サイクル試験を
行った。
【0057】実施例14 正極にLiMn24 、負極に実施例3で得られた炭素
を使用し、電解液としてプロピレンカーボネートとエチ
レンカーボネートとジエチルカーボネートを2:1:1
の割合で混合した溶媒を用いた以外は実施例8と同様に
してコイン型電池を作製し、充放電サイクル試験を行っ
た。
【0058】
【発明の効果】上述したように、核粒子を中心とした略
球状の、40〜200nmの炭素粒子を用いることによ
り、電極反応における電解液との接触の有効面積が大き
く、リチウムが六角網面の積層した炭素層間をインター
カレイション、デインターカレイションしやすくなり、
利用される炭素の割合が増すために、容量を大きくする
ことができた。
【0059】さらに微細構造が完全ではない同心球状組
織(玉葱状構造)を持つ炭素材料では、その核粒子を中
心にした同心球状に配列した炭素の六角網面は、六角網
面の幅が小さいためリチウムが層間にインターカレイシ
ョン、デインターカレイションしやすく、さらに炭素中
へのリチウムの拡散が容易であった。さらに、炭素材料
の熱分解合成反応における触媒作用をする核粒子を添加
して反応させることにより、反応速度をあげ、炭素材料
の結晶化度をあげることができた。この結果、六角網面
の結晶構造がよりグラファイトに近い構造となるため、
リチウムの層間にインターカレイション、デインタカレ
イションする量が増加し、構造の安定性がよいため耐久
性が向上した。
【0060】この炭素材料を炭素電極として電池を作製
することで、高容量、高充放電寿命の非水系二次電池を
得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭素体電極の製造方法における一工程
に用いる炭素体堆積装置の構成説明図である。
【図2】コイン型電池の縦断面図である。
【図3】本発明の実施例におけるニッケルを中心に同心
球状組織炭素材料の写真である。
【図4】本発明の比較例における同心球状組織(玉葱状
構造)炭素材料の写真である。
【符号の説明】
1 キャリアガス供給ライン 2 反応ガス供給ライン 3、4 ニードル弁 5 反応管 6 試料ホルダー 7 加熱炉 8 排気設備 9 負極集電板 10 負極 11 セパレーター 12 正極 13 正極集電板 14 封口パッキン 15 電池容器蓋 16 電池容器
フロントページの続き (72)発明者 見立 武仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 北山 寛之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−150907(JP,A) 特開 平6−13081(JP,A) 特開 平5−94838(JP,A) 特開 平5−82132(JP,A) 特開 平5−335016(JP,A) 特開 平4−322056(JP,A) 特開 平5−299073(JP,A) 特開 平6−150930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 4/58 H01M 4/02 H01M 10/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極との間に非水系の電解質を介
    在させて封止され、負極の活物質が炭素材料からなる非
    水系二次電池において、炭素材料が、金属又はその合金
    からなる微細な核粒子を有し、その核を中心として、炭
    素が玉葱様の殻体形状に配列して積層され、少なくとも
    その一部が六角網目からなる結晶構造を有することを特
    徴とする非水系二次電池。
  2. 【請求項2】 微細な核粒子が、VIII族元素又はその合
    金からなる請求項1に記載された非水系二次電池。
  3. 【請求項3】 VIII族元素が鉄、ニッケル又はコバルト
    である請求項2に記載された非水系二次電池。
  4. 【請求項4】 微細な核粒子が、10〜150nmの平
    均直径である請求項1に記載された非水系二次電池。
  5. 【請求項5】 炭素材料の1次粒子の平均直径が40〜
    200μmである請求項1に記載された非水系二次電
    池。
  6. 【請求項6】 炭素材料の1次粒子の集合体の大きさが
    0.1〜80μmである請求項1又は5に記載された非
    水系二次電池。
  7. 【請求項7】 六角網目からなる結晶構造は、X線広角
    法より求めた(002)面の平均面間隔が0.336〜
    0.360nmであり、X線広角法より求めた(00
    2)面方向の結晶子の平均大きさが5〜25nmであ
    り、かつ(110)面方向の結晶子の平均大きさが10
    〜25nmである請求項1に記載された非水系二次電
    池。
  8. 【請求項8】 炭素材料における核粒子の含有率が0.
    005〜10atm%である請求項1に記載された非水
    系二次電池。
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