JP2870293B2 - 食品素材及びその製造方法 - Google Patents

食品素材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蛋白成分を含む食品
原料を用いて製造され、様々な食品に利用される食品素
材及びその製造方法に係り、特に、原料に由来する特有
の風味を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を主原料とする
食品原料を用いた食品素材において、その風味を改善す
る点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蛋白成分を主原料とする食品
原料を一軸又は二軸のエクストルーダー内において加熱
加圧下で混練させて食品素材を製造することが行われて
いた。
【0003】そして、このように製造された食品素材
を、ハンバーグやシューマイ等の様々な食品に添加し
て、これらの食品の品質を向上させたり、肉の代替品と
して利用すること等が広く行われていた。
【0004】ここで、上記のようにして食品素材を製造
するにあたり、この食品素材の製造に使用する食品原料
においては、風味の悪い原料も存在しており、例えば、
主原料として使用する蛋白成分においては、大豆蛋白や
小麦グルテン等の植物性蛋白や、卵白,カゼイン等の動
物性蛋白が特有の風味を有しており、また澱粉類、オカ
ラ,パルプ等の植物性繊維等においても、それぞれその
原料に由来する特有の風味が存在していた。そして、こ
のような食品原料を用いて食品素材を製造した場合、得
られた食品素材にこれらの食品原料における風味の悪さ
等が残り、またこの食品素材を使用した食品にもこれら
の食品原料における風味の悪さ等が付与されるという問
題があった。
【0005】そこで、例えば、大豆由来の蛋白成分を含
む食品原料を用いて食品素材を製造するにあたり、得ら
れた食品素材に大豆特有の風味の悪さが付与されるのを
抑制するため、従来においては、脱脂大豆をエタノール
処理した濃縮大豆蛋白や、大豆から蛋白成分だけを分離
させた分離大豆蛋白等を用いるようにしていた。
【0006】しかし、上記のような濃縮大豆蛋白や分離
大豆蛋白を食品原料として用いる場合、その製造コスト
が高く付き、また得られた食品素材における風味の改善
も充分なものとはいえなかった。
【0007】一方、従来において、酒の搾りかすである
酒粕は、栄養的に優れた成分を多く含んでいるにもかか
わらず、その用途がほとんどなく、どのように処分する
かが問題となっており、その有効な用途の開発が望まれ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、原料に由
来する特有の風味を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を主
原料する食品原料を用いて製造される食品素材におけ
る上記のような問題を解決することを課題とするもので
ある。
【0009】すなわち、この発明においては、原料に由
来する特有の風味を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を
原料とする食品原料を用いた場合においても、得られた
食品素材に食品原料における特有の風味が付与されると
いうことが少なく、風味の悪さが改善され、良好な風味
を持つ食品素材が得られるようにすることを課題とする
ものである。
【0010】また、この発明においては、栄養的に優れ
た成分を多く含んでいるにもかかわらず、その用途がほ
とんどなかった酒粕を有効に利用することも課題とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、原料に由来する特有の
風味を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を主原料とする食
品原料に酒粕が添加されて加熱加圧下で混練されてなる
食品素材を開発したのである。
【0012】また、この食品素材を製造するにあたって
は、原料に由来する特有の風味を有する大豆蛋白を含む
蛋白成分を主原料とする食品原料に酒粕を添加し、これ
らを押出し機内において加熱加圧下で混練させて食品素
材を製造するようにしたのである。
【0013】ここで、上記の食品原料において用いる蛋
白成分としては、原料に由来する特有の風味を有する大
豆蛋白の他に公知の様々な蛋白成分を合わせて用いるこ
とができ、特に、小麦グルテン等の植物性蛋白や、卵
白,カゼイン,臭いの強い肉等の動物性蛋白のように、
原料に由来する特有の風味を有する蛋白成分を用いる場
合に有効である。
【0014】また、食品原料に上記のような蛋白成分の
他に、澱粉類や、オカラ,パルプ等の植物性繊維等のよ
うに、その原料特有の風味の悪さ等があるものを加えた
食品原料を用いる場合にも有効である。
【0015】そして、上記のような食品原料に酒粕を加
えるにあたっては、酒粕として、乾燥された乾燥酒粕
や、乾燥されていない生の酒粕等を用いることができ、
またこのような酒粕を食品原料に単に加えるようにする
他、この酒粕を食品原料と予め混合させるようにしても
よく、さらに、酒粕を食品原料に加えたものをしばらく
放置して、これを発酵,塾成,酵素分解等の反応を生じ
させたものを用いるようにしたり、生又はスラリー化し
た酒粕に上記の食品原料を漬け込んだものを用いるよう
にしてもよい。
【0016】また、このように酒粕を上記の食品原料に
添加する場合、その添加量があまり少ないと、食品素材
における風味の改善効果が充分に得られないため、通常
は、上記酒粕が乾燥重量で食品素材に0.01重量%以
上含有させるようにする一方、含有させる酒粕の量が多
くなり過ぎると、食品素材に酒粕特有の風味が強く付与
されてしまうため、食品素材に含有させる酒粕が乾燥重
量で20重量%以下になるようにすることが好ましく、
より好ましくは、酒粕を乾燥重量で食品素材に0.1〜
5重量%含有させるようにする。
【0017】次に、上記のように食品原料に酒粕を加
え、これらを押出し機内において加熱加圧下で混練させ
て食品素材を製造するにあたっては、その押出し機とし
て、一軸又は二軸のいずれのエクストルーダーを用いる
ようにしてもよいが、食品原料と酒粕とを加熱加圧下で
充分に混練させるにあたっては、二軸エクストルーダー
を用いるようにすることが好ましい。
【0018】
【作用】この発明のように、原料に由来する特有の風味
を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を主原料とする食品原
料に酒粕を加え、これら押出し機内において加熱加圧
下で混練させると、原料に由来する特有の風味を有する
大豆蛋白及びその他の蛋白成分が食品原料中に含まれて
いても、得られた食品素材に食品原料における特有の風
味が付与されるということが少なく、風味の悪さが改善
され、良好な風味を持つ食品素材が得られるようにな
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る食品素材及び
その製造方法ついて具体的に説明すると共に、比較例を
挙げ、この実施例において得られた食品素材が比較例の
食品素材に比べて優れていることを明らかにする。
【0020】(実施例1〜6及び比較例1) これらの実施例1〜6においては、酒粕として、乾燥さ
せた酒粕を用いるようにした。
【0021】なお、これらの実施例において使用した酒
粕には、下記の表1に示すような成分が同表に示す割合
で含有されていた。
【0022】
【表1】
【0023】一方、食品原料として、実施例1〜6及び
比較例1においては、脱脂大豆,分離大豆蛋白,澱粉,
小麦グルテンを下記の表2に示す割合で加えたものを用
いるようにし、また実施例1〜6においては、上記の食
品原料に前記の乾燥酒粕を同表に示す割合で加えるよう
にした。
【0024】
【表2】 ┏━━━━┳━━━━┳━━━━━━┳━━━┳━━━━━━┳━━━━┓ ┃ ┃脱脂大豆┃分離大豆蛋白┃澱粉 ┃小麦グルテン┃酒粕 ┃ ┃ ┃重量部 ┃重量部 ┃重量部┃重量部 ┃重量部 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例1┃80 ┃19.99 ┃5 ┃ 5 ┃0.01┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例2┃80 ┃19.9 ┃5 ┃ 5 ┃0.1 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例3┃80 ┃ 19 ┃5 ┃ 5 ┃1 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例4┃80 ┃ 15 ┃5 ┃ 5 ┃5 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例5┃80 ┃ 10 ┃5 ┃ 5 ┃10 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例6┃80 ┃ 0 ┃5 ┃ 5 ┃20 ┃ ┣━━━━╋━━━━╋━━━━━━╋━━━╋━━━━━━╋━━━━┫ ┃比較例1┃80 ┃ 20 ┃5 ┃ 5 ┃0 ┃ ┗━━━━┻━━━━┻━━━━━━┻━━━┻━━━━━━┻━━━━┛
【0025】そして、これらの実施例1〜6及び比較例
1においては、上記の表2に示す割合になった原料を二
軸エクストルーダー内に30kg/hrの割合で供給す
ると共に、加水率が40%になるように水を供給し、こ
の二軸エクストルーダーにおける各スクリュウを230
rpmで回転させると共に、バレルの入口側の温度が8
0℃,中央部の温度が120℃、出口側の温度が150
℃になるように加熱して、上記の各原料をこの二軸エク
ストルーダー内において加熱加圧下で混練させるように
した。
【0026】そして、このように二軸エクストルーダー
内において加熱加圧下で混練された混練物を、この二軸
エクストルーダーの先端に設けられたダイにおける直径
5mmの吐出穴より押し出して、組織化された各食品素
材を製造した。
【0027】ここで、このようにして製造した実施例1
〜6及び比較例1の各食品素材について、その風味を比
較したところ、比較例1の食品素材においては、大豆,
澱粉,小麦グルテン等の持つ特有の悪風味が残っていた
のに対し、上記実施例1〜6の各食品素材においては、
これらの悪風味が緩和されており、特に、酒粕を0.1
重量部以上加えた実施例2〜6のものにおいては、これ
らの悪風味がほとんどなかったが、酒粕が10重量部以
上加えられた上記実施例5,6の各食品素材において
は、酒粕の風味が付与されており、風味の点において
は、上記実施例2〜4の食品素材が、大豆,澱粉,小麦
グルテン等の持つ特有の悪風味がなく、また酒粕の風味
も少なくて良好であった。
【0028】(実施例7及び比較例2) 実施例7及び比較例2においては、食品原料として、冷
凍すり身と脱脂大豆とオカラとが下記の表3に示す割合
で配合されたものを用いるようにし、実施例7において
は、上記のように配合された食品原料に、前記の乾燥酒
粕を同表に示す割合で加えるようにした。
【0029】
【表3】 ┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━┓ ┃ ┃冷凍すり身┃脱脂大豆 ┃オカラ ┃酒粕 ┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例7┃50重量部┃40重量部┃9重量部 ┃1重量部┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━┫ ┃比較例2┃50重量部┃40重量部┃10重量部┃− ┃ ┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━┛
【0030】そして、この実施例7及び比較例2におい
ては、上記の表3に示す割合で含まれた原料を、二軸エ
クストルーダー内に30kg/hrの割合で供給すると
共に、加水率が20%になるように水を供給し、この二
軸エクストルーダーにおける各スクリュウを250rp
mで回転させると共に、バレルの入口側の温度が160
℃,中央部の温度が160℃、出口側の温度が160℃
になるように加熱して、上記の各原料をこの二軸エクス
トルーダー内において加熱加圧下で混練させるようにし
た。
【0031】そして、このように二軸エクストルーダー
内において加熱加圧下で混練された混練物を、この二軸
エクストルーダーの先端に取り付けられた冷却ダイに設
けられた3mm×70mmのスリットから押し出して、
組織化された各食品素材を製造した。
【0032】また、このようにして製造した実施例7及
び比較例2の各食品素材について、その風味を比較した
ところ、比較例2の食品素材においては、食品原料とし
て用いた大豆や冷凍すり身の持つ特有の悪風味が残って
いたのに対し、実施例7の食品素材においては、これら
の食品原料の悪風味や酒粕の風味もなく、良好な風味に
なっていた。
【0033】(実施例8及び比較例3) 実施例8及び比較例3においては、食品原料として、カ
ゼインと脱脂大豆とオカラとが下記の表4に示す割合で
配合されたものを用いるようにし、実施例8において
は、上記のように配合された食品原料に、前記の乾燥酒
粕を同表に示す割合で加えるようにした。
【0034】
【表4】 ┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━┓ ┃ ┃乾燥卵白 ┃脱脂大豆 ┃オカラ ┃酒粕 ┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━┫ ┃実施例8┃70重量部┃20重量部┃9重量部 ┃1重量部┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━┫ ┃比較例3┃70重量部┃20重量部┃10重量部┃− ┃ ┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━┛
【0035】そして、この実施例8及び比較例3におい
ては、上記の表4に示す割合で含まれた原料を、前記の
実施例1〜6及び比較例1の場合と同様にして、二軸エ
クストルーダー内において加熱加圧下で混練させて、組
織化された各食品素材を製造した。
【0036】また、このようにして製造した実施例8及
び比較例3の各食品素材について、その風味を比較した
ところ、比較例3の食品素材においては、食品原料とし
て用いた大豆や卵白の持つ特有の悪風味が残っていたの
に対し、実施例8の食品素材においては、これらの食品
原料の悪風味や酒粕の風味もなく、良好な風味になって
いた。
【0037】(実施例9及び比較例4) 実施例9及び比較例4においては、食品原料として、カ
ゼインと脱脂大豆とオカラとが下記の表5に示す割合で
配合されたものを用いるようにし、実施例9において
は、上記のように配合された食品原料に、前記の乾燥酒
粕を同表に示す割合で加えるようにした。
【0038】
【表5】 ┏━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓ ┃ ┃カゼイン ┃脱脂大豆 ┃オカラ ┃酒粕 ┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫ ┃実施例9┃60重量部┃30重量部┃9重量部 ┃1重量部 ┃ ┣━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫ ┃比較例4┃60重量部┃30重量部┃10重量部┃ − ┃ ┗━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
【0039】そして、この実施例9及び比較例4におい
ても、上記の表5に示す割合で含まれた原料を、前記の
実施例1〜6及び比較例1の場合と同様にして、二軸エ
クストルーダー内において加熱加圧下で混練させて、組
織化された各食品素材を製造した。
【0040】また、このようにして製造した実施例9及
び比較例4の各食品素材について、その風味を比較した
ところ、比較例4の食品素材においては、食品原料とし
て用いた大豆やカゼインの持つ特有の悪風味が残ってい
たのに対し、実施例9の食品素材においては、これらの
食品原料の悪風味や酒粕の風味もなく、良好な風味にな
っていた。
【0041】次に、前記実施例3において得た食品素材
と比較例1において得た食品素材とを用い、これらの食
品素材を3倍加水させてハンバーグの中に添加し、各食
品素材が及ぼす風味の影響を調べる実験を行った。
【0042】ここで、ハンバーグを製造する原料として
は、豚肉,牛肉,玉ねぎ,卵,パン粉,調味料を下記の
表6に示す割合で用いるようにし、実験例1において
は、上記実施例3及び比較例1の何れの食品素材も添加
しないようにし、実験例2〜4においては3倍加水させ
た上記実施例3の食品素材を同表に示す割合で加えるよ
うにし、実験例5においては3倍加水させた上記比較例
1の食品素材を同表に示す割合で加えるようにした。
【0043】
【表6】 ┏━━━━━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┓ ┃ ┃実験例1┃実験例2┃実験例3┃実験例4┃実験例5┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃豚肉(重量部) ┃33 ┃30.5┃28 ┃23 ┃23 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃牛肉(重量部) ┃33 ┃30.5┃28 ┃23 ┃23 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃玉ねぎ(重量部)┃20 ┃20 ┃20 ┃20 ┃20 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃卵(重量部) ┃8 ┃8 ┃ 8 ┃ 8 ┃ 8 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃パン粉(重量部)┃6 ┃6 ┃ 6 ┃ 6 ┃ 6 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃調味料 ┃少々 ┃少々 ┃少々 ┃少々 ┃少々 ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃実施例3の食品 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃素材(重量部) ┃− ┃5 ┃10 ┃20 ┃ − ┃ ┣━━━━━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫ ┃比較例1の食品 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃素材(重量部) ┃− ┃− ┃ − ┃ − ┃20 ┃ ┗━━━━━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┛
【0044】そして、上記の表6に示す原料を用いてそ
れぞれハンバーグを試作し、これを調理した後、その風
味の評価を行った。
【0045】この結果、実施例3の食品素材を加えた実
験例2〜4のものにおいては、大豆等を原料とした食品
素材を加えたにもかかわらず、食品素材を加えていない
実験例1のものと同様に、大豆臭等の悪風味を感じると
いうことがなく、この食品素材を肉代替品の目的で好適
に使用することができた。
【0046】これに対し、比較例1の食品素材を加えた
実験例5のものにおいては、ハンバーグに大豆等の風味
が付与されて、ハンバーグの風味が低下していた。な
お、比較例1の食品素材を使用した場合、この食品素材
を3倍加水させたものを5重量部加えた時においても、
得られたハンバーグに大豆等の風味が付与された。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る食
品素材及びその製造方法においては、原料に由来する特
有の風味を有する大豆蛋白を含む蛋白成分を主原料とす
る食品原料に酒粕を加え、これらを押出し機内において
加熱加圧下で混練させて食品素材を製造するようにした
ため、原料に由来する特有の風味を有する大豆蛋白及び
その他の蛋白成分が食品原料中に含まれていても、得ら
れた食品素材に食品原料における特有の風味が付与され
るということが少なく、風味の悪さが改善されると共
に、酒粕のもつ栄養も付与され、風味が良好で栄養的に
も優れた食品素材が得られるようになった。
【0048】また、この発明に係る食品素材及びその製
造方法においては、上記のように蛋白成分を含む食品原
料に酒粕を加えるようにしたため、栄養的に優れた成分
を多く含んでいるにもかかわらず、その用途がほとんど
なかった酒粕を有効に利用できるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−20279(JP,A) 外山章夫「食品加工用 天然物便覧< 第7版>」(昭和53−8−31)食品と科 学社 p.423 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23J 3/00 - 3/26 502 A23P 1/12 C12G 3/02 119 JICSTファイル(JOIS) JAFICファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料に由来する特有の風味を有する大豆
    蛋白を含む蛋白成分を主原料とする食品原料に酒粕が添
    加されて加熱加圧下で混練されてなることを特徴とする
    食品素材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した食品素材において、
    この食品素材中に上記の酒粕が乾燥重量で0.01〜2
    0重量%の範囲で含有されていることを特徴とする食品
    素材。
  3. 【請求項3】 原料に由来する特有の風味を有する大豆
    蛋白を含む蛋白成分を主原料とする食品原料に酒粕を添
    加し、これらを押出し機内において加熱加圧下で混練さ
    せることを特徴とする食品素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した食品素材の製造方法
    において、食品素材中に上記の酒粕が乾燥重量で0.0
    1〜20重量%の範囲で含有されるように添加させたこ
    とを特徴とする食品素材の製造方法。
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外山章夫「食品加工用 天然物便覧<第7版>」(昭和53−8−31)食品と科学社 p.423

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