JP2010105640A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリングホイール2に伝達された操舵トルクを、ステアリングシャフト3を介して転舵輪6に伝達するステアリング機構1に操舵補助力を付与する電動モータ11と、該電動モータを駆動制御する制御ユニット12とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御ユニット12は、回路部品を実装した複数のリジッド基板部26,27間を、可撓性を有する折曲部25で連接した回路基板16を有する。
【選択図】図3
Description
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記前記折曲部は、1枚のリジッド基板の折曲線に沿って延長する帯状部を挟む両側に形成した切削溝部で構成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、回路部品が実装された前記リジッド基板に導電性の熱伝導部材が埋め込まれていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記熱伝導部材は、高熱伝導部材で構成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記熱伝導部材は、平面視で円形、方形及び多角形の何れか1つの形状に形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記回路基板は、折曲部でL字状に折曲げられていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記回路基板は、折曲部でU字状に折曲げられていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記支持部材はアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金の少なくとも1つ以上をダイキャスト成形で形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記支持部材に支持された前記リジッド基板に導電性の熱伝導部材が埋め込まれているとともに、発熱回路部品が実装されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記リジッド基板と前記支持部材との間の隙間に絶縁性の熱伝導部材が配置されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記熱伝導部材は、熱伝導グリース、熱伝導シート及び熱伝導スペーサの何れか1つで構成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記支持部材は、前記平坦面以外の面が一段低い平面とされていることを特徴としている。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図、図2は制御ユニットを示す電動モータの軸方向の断面図、図3は制御ユニットを示す電動モータの軸直角方向の断面図、図4は回路基板を示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図である。
図1において、1はステアリング機構であり、このステアリング機構1は、車両後方側端部にステアリングホイール2を装着し、車両の右側面側に配設されたステアリングシャフト3を回転自在に内装するステアリングコラム4を有する。
また、ステアリングコラム4に、電動パワーステアリング装置9が装着されている。この電動パワーステアリング装置9は、ステアリングコラム4に、例えばウォーム歯車機構で構成される減速ギヤボックス10が配設され、この減速ギヤボックス10に、軸方向がステアリングコラム4の軸方向と直交され、右方向に延長された例えばブラシレスモータで構成される電動モータ11が配設されている。この電動モータ11は、図2に示すように、ケース体11aの上面から三相給電用バスバー11b〜11dが突出されているとともに、内蔵するモータ回転角度を検出するレゾルバ(図示せず)の信号用端子11e〜11jが突出されている。
この制御ユニット12は、図2及び図3に示すように、電動モータ11のケース体11aに装着された支持部材としての方形板状のヒートシンク15と、このヒートシンク15の上面に配設された回路基板16と、この回路基板16に接続される外部接続コネクタ17と、全体を覆う例えば合成樹脂製のカバー18とで構成されている。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
制御ユニット12を組み立てるには、図2に示すように、先ず、ヒートシンク15を電動モータ11のケース体11aの上面にねじ留めする。そして、ヒートシンク15の上面の平坦面52を含む凹部51内に絶縁性の熱伝導グリース55を充填する。
なお、上記第1の実施形態においては、制御ユニット12を電動モータ11のケース体11aに装着した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動モータ11から離れた車体側部材に装着するようにしてもよく、この場合には、電動モータ11の三相給電用バスバー11b〜11dとパワーリジッド基板部26との電気的接続及びレゾルバの信号用端子11e〜11jと制御リジッド基板部27との電気的接続をワイヤハーネスやコネクタを介して接続するようにすればよい。
さらに、上記第1の実施形態においては、電動モータ11の給電用バスバー11b〜11d及びレゾルバの信号用端子11e〜11jとパワーリジッド基板部26及び制御リジッド基板部27にリボン線R3及びR4で直接接続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図5に示すように、ヒートシンク15の上面に中継端子60を配設し、この中継端子60の外部電極端子LO1〜LO3及びLO4〜LO11と電動モータ11の給電用バスバー11b〜11d及び信号用端子11e〜11jとの間にそれぞれリボン線R3及びR4をレーザリボンボンディング装置でレーザボンディングし、中継端子60の内部電極端子LI1〜LI3及びLI4〜LI11とパワーリジッド基板部26の給電用ランドLP1〜LP3及び制御リジッド基板部27の信号用ランドLC1〜LC6との間にそれぞれリボン線R6及びR7をレーザリボンボンディング装置でレーザボンディングすることにより、予め制御ユニット12を組み立てた状態で、この制御ユニット12の中継端子60と電動モータ11の給電用バスバー11b〜11d及び信号用端子11e〜11jとの間にリボン線R6及びR7をレーザリボンボンディング装置でレーザボンディングするようにしてもよい。
この第2の実施形態は、制御ユニット12を前述した第1の実施形態のように電動モータ11に装着する場合に代えて、制御ユニット12を電動モータ11と直列となるように減速ギヤボックス10上に装着するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図6〜図12に示すように、減速ギヤボックス10は、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。
そして、減速ギヤボックス10のトルクセンサ105を内装するトルクセンサ収納部106上に、車体後方側を開放した箱状の制御ユニット収納部110が一体に形成されている。この制御ユニット収納部110内に、前述した第1の実施形態とは異なり、リレー回路32a〜32c、コイル33、電解コンデンサ34a,34bがパワーリジッド基板部26の外側で折曲部25寄りに配置されたU字状の回路基板16がそのパワーリジッド基板部26を制御ユニット収納部110の底部に形成された凹部51に対向させ、且つリレー回路32a〜32c、コイル33、電解コンデンサ34a,34bを制御ユニット収納部110に形成された収納凹部111内に収納してねじ留めされている。また、制御リジッド基板部27が制御ユニット収納部110に形成された支柱56上にねじ留めされている。
次いで、減速ギヤボックス10の制御ユニット収納部110に、先ず、外部接続用コネクタ17を装着し、制御ユニット収納部110の底面に形成した凹部51内に熱伝導グリース55を充填した状態で、パワーリジッド基板部26と制御リジッド基板部27とを折曲部25でL字状とした回路基板16のパワーリジッド基板部26をねじ留め固定する。
この第2の実施形態によると、制御ユニット12が減速ギヤボックス10に形成された制御ユニット収納部110に電動モータ11と直列となるように配設されているので、電動モータ11の軸長を短くすることができるとともに、減速ギヤボックス10に内蔵されたトルクセンサ105の外部接続端子105c〜105fと制御リジッド基板部27のスルーホール27a〜27dとの電気的接続を外部に信号線を露出することなく直接行なうことができる。しかも、制御ユニット12のスイッチング素子等の発熱部を有するパワーリジッド基板部26を熱源とはならない熱容量の大きな減速ギヤボックス10に直接固定することができ、大きな放熱効果を発揮することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、回路基板16と他の部材(電動モータ11及び外部接続用コネクタ17)との電気的接続を、リボン線をレーザリボンボンディング装置でレーザボンディングする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、リボン線以外のフレキシブル導電部材をワイヤボンディング装置でワイヤボンディングするようにしてもよく、或いはコネクタ接続するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、導電性の熱電動部材として銅コイン37を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アルミニウムなどの熱伝動性の高い部材を適用することができる。また、銅コイン37の平面視形状としては、平面視円形である場合に限らず、平面視で方形或いは多角形に形成するようにしてもよく、これに応じてスルーホール36の孔形状を変更すればよい。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、パワーリジッド基板部26及び制御リジッド基板部27とを折曲部25を連接した場合について説明したが、3以上のリジッド基板部を折曲部を介して連接するようにしてもよい。
さらにまた、上記第1及び第2の実施形態においては、電動モータとしてブラシレス3相電動モータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、4相以上のブラシレス多相電動モータを適用することもでき、通常のブラシ付電動モータを適用することもできる。ブラシ付電動モータを適用する場合には、電動モータと制御ユニットとは2本の給電ラインで接続し、パワーリジッド基板部26に形成するインバータ回路に代えてHブリッジ回路を適用すればよい。
Claims (21)
- ステアリングホイールに伝達された操舵トルクを、ステアリングシャフトを介して転舵輪に伝達するステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータと、
該電動モータを駆動制御する制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記制御ユニットは、回路部品を実装した複数のリジッド基板部間を、可撓性を有する折曲部で連接した回路基板を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記折曲部は、1枚のリジッド基板の折曲線に沿って形成した切削溝部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記折曲部は、1枚のリジッド基板の折曲線に沿って延長する帯状部を挟む両側に形成した切削溝部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記屈曲部は、導電性箔とフィルムとを積層した可撓性基板で構成され、該可撓性基板の両端がリジッド基板に加熱圧着されたことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 回路部品が実装された前記リジッド基板に導電性の熱伝導部材が埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載に電動パワーステアリング装置。
- 発熱回路部品を前記熱伝導部材上に実装したことを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記熱伝導部材は、高熱伝導部材で構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記熱伝導部材は、平面視で円形、方形及び多角形の何れか1つの形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記熱伝導部材は、リジッド基板に形成されたスルーホールに嵌合されていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記回路基板は、折曲部でL字状に折曲げられていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記回路基板は、折曲部でU字状に折曲げられていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記回路基板は、少なくとも1つのリジッド基板が熱伝導性の高い支持部材に支持されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記支持部材はアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金の少なくとも1つ以上をダイキャスト成形で形成されていることを特徴とする請求項12に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記支持部材は前記ステアリングシャフトに連結された減速ギヤ機構を内蔵する減速ギヤボックスであることを特徴とする請求項12又は13に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記支持部材に支持された前記リジッド基板に導電性の熱伝導部材が埋め込まれているとともに、発熱回路部品が実装されていることを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記熱伝導部材が埋め込まれた前記リジッド基板と前記支持部材との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項15に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記リジッド基板と前記支持部材との間の隙間に絶縁性の熱伝導部材が配置されていることを特徴とする請求項16に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記熱伝導部材は、熱伝導グリース、熱伝導シート及び熱伝導スペーサの何れか1つで構成されていることを特徴とする請求項17に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記支持部材は、少なくとも前記リジッド基板に対向する一部が切削加工によって平坦化された平坦面を有することを特徴とする請求項11乃至18の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記支持部材は、前記平坦面以外の面が一段低い平面とされていることを特徴とする請求項19に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記導電性部材が埋め込まれたリジット基板の前記支持部材側にモータ電流検出用の金属製シャント抵抗が実装され、該金属製シャント抵抗が熱伝導部材で覆われていることを特徴とする請求項16乃至20の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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