JP2002127921A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2002127921A
JP2002127921A JP2000322409A JP2000322409A JP2002127921A JP 2002127921 A JP2002127921 A JP 2002127921A JP 2000322409 A JP2000322409 A JP 2000322409A JP 2000322409 A JP2000322409 A JP 2000322409A JP 2002127921 A JP2002127921 A JP 2002127921A
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Japan
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control unit
motor
assist motor
electric power
power steering
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JP2000322409A
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English (en)
Inventor
Kanji Takagi
寛二 高木
Yoshiaki Higashihara
由晃 東原
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールユニットとモータ間の配線の電
圧降下の問題が解決されるとともに、簡素な生産設備や
生産工程によって生産可能な電動パワーステアリング装
置を提供する。 【解決手段】 コントロールユニット22(少なくとも
カバー部材などを除く主要部)が、アシストモータ11
とは別個独立に組み立て可能で、ブラケット37を介し
てアシストモータ11に組立状態で取り付けられる構成
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コントロールユニ
ットをアシストモータに直付けした電動パワーステアリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動パワーステアリング装置
は、ハンドル操作によりステアリングシャフトに発生す
る操舵トルクをトルクセンサにより検出し、それに応じ
てステアリングシャフト等に取り付けられたアシストモ
ータ(以下、場合により単にモータという)に車両のバ
ッテリーから電流を流して操舵補助トルクを発生させる
ものである。この電動パワーステアリング装置は、油圧
式のものに比べ、大きな操舵補助トルクを発生させるこ
とが困難なため、従来では主に軽自動車に使用されてき
たが、電子制御が容易である、或いは油圧ポンプや油配
管が不要で構造が簡素になるなどの各種利点があり、近
年では例えば排気量が1800CCレベルの小型車両に
も適用が検討されており、将来はさらに大型な車両にも
適用される可能性がある。なお、この電動パワーステア
リング装置におけるアシストモータの電流制御には、通
常四つ(又は四組)のFET(電界効果トランジスタ)
で構成されるHブリッジ回路よりなる駆動回路を用い、
マイクロコンピュータを含む制御回路の制御で、この駆
動回路を介してアシストモータをPWM(パルス幅変
調)方式で駆動する。そして従来、上記駆動回路や制御
回路などは、コントロールユニットなどと呼ばれるユニ
ット内の回路基板に実装されて設けられ、このコントロ
ールユニット(以下、場合により単にユニットという)
は、一般的には、例えば車室内の搭乗者からは見えない
隙間などに配置され、このユニットとエンジンルームに
あるアシストモータとの間の電気的接続は、車室内から
エンジンルームまで引き回された電線(ハーネス)によ
って行われていた。
【0003】しかしながら、前述したように小型車両な
どの比較的大型な車両にこの種の装置を適用しようとす
ると、アシストモータの電流量は、軽自動車の場合の3
5A程度から60〜80A程度へと大幅増加し、この場
合には前記電線(ユニットとモータ間の配線)の電圧降
下が非常に大きくなるという問題があった。そこで近年
では、例えば特開平11−115775号(特願平9−
287006号)に開示されているように、アシストモ
ータの放熱ブロックとコントロールユニットのヒートシ
ンクを一部品に統合し、アシストモータの放熱ブロック
上にコントロールユニットの各部品を組み付ける構成が
提案されている。また、特開平10−86831号(特
願平8−247715号)では、コントロールユニット
の一部をアシストモータのモータケース内に、残りをモ
ータケース上に組み付ける構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに、モータにコントロールユニットを組み付ける構成
は、モータがユニットに比べて大きく重いため(例えば
ユニットが500g程度であるのに対してモータは5k
g程度)、自動組立ラインの搬送機や検査機などの生産
設備が大掛かりになり、生産工程も複雑になるという問
題があった。そこで本発明は、コントロールユニットと
モータ間の配線の電圧降下の問題が解決されるととも
に、簡素な生産設備や生産工程によって生産可能な電動
パワーステアリング装置を提供することを主目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による電動パワ
ーステアリング装置は、車両の操舵系に連結されるアシ
ストモータと、このアシストモータを駆動制御して操舵
補助トルクを発生させるコントロールユニットとを備え
る電動パワーステアリング装置であって、前記コントロ
ールユニット(少なくともカバー部材などを除く主要
部)が、前記アシストモータとは別個独立に組み立て可
能で、ブラケットを介して前記アシストモータに組立状
態で取り付けられるものである。
【0006】この発明によれば、コントロールユニット
が最終的にモータに直付けされる構成であり、コントロ
ールユニットとモータ間の配線が大幅に短くなるため、
大型車両への適用時に問題となるこの配線での電圧降下
を十分低減可能となる。しかも、コントロールユニット
(少なくともその主要部)が、アシストモータとは別個
独立に組み立て可能で、モータに組立状態で取り付けら
れる構成であるため、コントロールユニットを組立後に
モータに取り付ける工程以前では、コントロールユニッ
トの組み立てラインにおいて重くて大きなモータを取り
扱う必要がなくなり、コントロールユニットとモータを
バッチ処理(並行処理)で製作することになるため、簡
素な生産設備や生産工程によって生産可能となる。ま
た、コントロールユニットをブラケットを介してモータ
に取り付ける構成であるため、ブラケットの変更のみ
で、コントロールユニットのモータに対する取付位置を
ある程度自由に変更できるため、車両搭載性が非常に良
くなる。また、コントロールユニットが最終的にモータ
に直付けされる構成であるため、コントロールユニット
とモータのセット管理が容易になる利点がある。なお、
この種の装置では、モータの推力のばらつきに対応させ
てコントロールユニットの特性を個別に調整しているた
め、モータとコントロールユニットを対応付けておくセ
ット管理が必要になるが、従来ではモータとコントロー
ルユニットは別体として車両に取り付けられるため、こ
の管理がめんどうなものとなっていた。
【0007】なお、コントロールユニットとモータとの
間の電気的接続は、外部配線によって実現されていても
よいが、コントロールユニットとモータのうちの一方又
は他方にそれぞれ設けられた凹側嵌合端子と凸側嵌合端
子の内部接続によって実現されていてもよい。即ち、凹
側嵌合端子が、コントロールユニットとモータのうちの
一方の内部に設けられ、凸側嵌合端子が、コントロール
ユニットとモータのうちの他方から一方に向かって突出
し、コントロールユニットがモータに対して取り付けら
れる際に、コントロールユニットとモータのうちの一方
に設けられた挿通孔を介して内部に挿入されて凹側嵌合
端子に嵌合し、内部接続が可能となる構成である。この
ような構成であると、コントロールユニットをモータに
対して取り付ける作業を行えば、コントロールユニット
とモータ間の電気的接続が済んでしまうので、組立作業
が楽になり生産性が向上する。
【0008】また、上述のような内部接続構成とする場
合には、コントロールユニットとモータのうちの一方に
おける前記挿通孔の周囲には、シール材塗布用の溝を設
けることが好ましい。このようにすれば、前記挿通孔の
周囲にシール材を漏れなく塗布する作業が容易になり、
前記挿通孔からの水分や異物の侵入に対する十分な密閉
性を確保することが容易になる。
【0009】また、この発明のより好ましい構成は、コ
ントロールユニットとモータとが、相互の放熱部材(例
えば、ヒートシンクや放熱用ブロック)が接合するよう
に取り付けられているものである。このような構成であ
ると、コントロールユニットの熱がモータの放熱部材を
経由する経路で効果的に放熱されるため、コントロール
ユニット自体の放熱部材を小型化でき、ひいては装置全
体の小型化に貢献できる。なおこの場合、コントロール
ユニットとモータの両方の放熱部材は、例えば、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金よりなる部材(或いは、こ
れらと同程度以上の熱伝導性を有する部材)により構成
すればよい。またこの場合、前記放熱部材の接合面に
は、この接合面の密着度を高める密着層を設けて、熱伝
導性を高く確保することが好ましい。この密着層は、熱
伝導性の良い固形シート(例えば、シリコンゴムシー
ト)を接合面に介装させることによって形成してもよい
し、熱伝導性の良い液状の材料(塗布後に固化させる接
着剤など)を接合面に塗布することによって形成しても
よい。また、前述のシール材が前記挿通孔の周囲のみな
らず、前記接合面全体に塗布されることによってこの密
着層を構成していてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、電動パワーステアリング装
置のハード構成(概略回路構成)の一形態例を、図3に
より説明する。本装置は、車両の操舵系に連結されて操
舵補助トルクを発生するアシストモータ11(以下、場
合により単にモータ11という)と、このモータ11を
駆動回路12を介して制御する制御回路13と、車両の
電源(バッテリー)14の出力をもとにこの制御回路1
3に所定電力を供給する電源回路15と、前記操舵系の
操舵トルクを検出するトルクセンサ16とを備える。
【0011】また、図3において、符号17で示すもの
は、車両のイグニションスイッチであり、本装置におい
ては制御回路13の起動スイッチとして機能する。ま
た、符号18で示すものは、モータ11の電流(以下、
場合により単にモータ電流という)が増大したときに電
源をバックアップする電解コンデンサである。また、符
号19で示すものは、駆動回路12のグランド側に接続
された抵抗であり、この抵抗19の電圧降下分に相当す
る電圧が入力ライン20によって制御回路13に入力さ
れている。なお、この入力ライン20から入力される電
圧値は、モータ11の電流値(以下、場合により単にモ
ータ電流値という)に比例するため、制御回路13では
この電圧値からモータ電流値を検知可能であり、抵抗1
9や入力ライン20は、モータ電流の電流検出手段21
を実質的に構成している。なお、駆動回路12、制御回
路13、電源回路15、電解コンデンサ18などは、パ
ワーステアリング装置のコントロールユニット22(以
下、場合により単にユニット22という)を構成してい
る。
【0012】ここで、駆動回路12は、前述したHブリ
ッジ回路よりなるもので、制御回路13から出力される
PWM駆動信号によって動作する。この駆動回路12に
は、バッテリー14の正極に接続された高電位電源ライ
ン23と、グランドに接続された低電位電源ライン24
とが接続され、Hブリッジ回路を構成する図示省略した
FET(スイッチング素子)の動作により、モータ11
の各コイル端子が、前記PWM駆動信号に応じたデュー
ティ比で、これら高電位電源ライン23又は低電位電源
ライン24に断続的に接続される。また制御回路13
は、マイクロコンピュータを含む回路で構成され、トル
クセンサ16の検出信号から検知される操舵トルクの値
に応じた操舵補助トルクを発生させるべく、前記操舵ト
ルクに応じたモータ電流を実現するデューティ比のPW
M駆動信号を生成して駆動回路12を制御する制御機能
を実現する。また、電源回路15は、バッテリー14の
電圧(通常、12V〜14V)を所定電圧(例えば、5
V)に変換して制御回路13に供給するものである。な
お、図示省略しているが、ユニット22には、上述した
要素の他に、高電位電源ライン23を制御回路13の制
御により開閉するリレーや、ノイズ放出を抑制する電波
対策用のセラミックコンデンサなどが備えられる。
【0013】次に、ユニット22の内部構造及び取付構
造の第1形態例について説明する。図1は、ユニット2
2をモータ11に取り付けた状態の外観図であり、図1
(a)は斜視図、図1(b)は側面図である。この図1
に示すように、本形態例のユニット22は、樹脂ケース
31の上下両側を、カバー部材32とヒートシンク33
(放熱部材)で覆ってなる筐体内に、ベース基板や金属
基板或いは絶縁基板(図示省略)を積層配置してなり、
少なくともカバー部材32以外の部分を組み立てた状態
でモータ11のアルミ製の放熱ブロック11a(放熱部
材)に取り付けられている。概略の組立手順は、例えば
次のとおりである。即ち、まずベース基板に金属基板を
取り付け、次いでこの中間組立品を、ヒートシンク33
を予め取り付けた樹脂ケース31に対して組み付ける。
その後、絶縁基板を取り付けて主要部を完成たせた後、
この主要部完成品をモータ11に取り付け、最後にカバ
ー部材32を取り付けて完成となる。
【0014】ここで、ベース基板は、金属基板や絶縁基
板が重ねて取り付けられる支持部材であるとともに、電
解コンデンサ18(電源バックアップ用コンデンサ)や
前述のリレーなどの大電流が流れる回路部品(大電流回
路部品)を実装するための回路基板でもある。このベー
ス基板は、例えば金属製の複数の金具よりなる回路導体
構成部材(図示省略)が、インサート成形により樹脂製
の基材と一体化されてなるものである。また金属基板
は、基材であるアルミ板の表面(実装面側)に絶縁層を
形成し、さらにその上に回路導体としての配線パターン
を印刷配線技術により形成し、この配線パターンの所定
の部位に対して駆動回路12を構成するFET等の部品
を実装したものである。この金属基板は、ベース基板と
ヒートシンク33の間に挟み付けられた状態となり、金
属基板の裏面がヒートシンク33に接合している。
【0015】次に、樹脂ケース31は、ベース基板等が
収納可能な大きさの全体として枠状の形状のもので、ユ
ニット22の側面の外壁を構成する部材であるととも
に、外部配線のためのコネクタ34,35,36が一体
的に設けられた部材である。なおここで、コネクタ34
は、バッテリー14の正極に接続された電源線を含む電
源配線が接続されるコネクタであり、コネクタ35は、
モータ11の各コイル端子に接続された通電ライン11
a,11b(図3に示す)の配線が接続されるコネクタ
であり、コネクタ36は、イグニションスイッチ(起動
スイッチ17)やトルクセンサ16などの各種信号線
(制御回路13のユニット外部に対する入出力信号の信
号線)が接続されるコネクタである。なおこの場合、コ
ネクタ35とモータ11の接続は、モータ11の外部接
続端子部11bに設けられたコイル端子(図示省略)に
結線される外部配線によって行われる。
【0016】次に、絶縁基板は、例えば合成樹脂製の基
板に印刷配線技術により所定の配線パターンを形成し、
制御回路13を構成する回路部品(例えばマイクロコン
ピュータチップや、その入出力回路を構成するトランジ
スタなど)を実装してなるもので、基本的には一般のプ
リント基板と同様の構成である。次に、ヒートシンク3
3は、アルミ(アルミニウム合金)のダイキャストによ
り製作された放熱板であり、Oリングなどでシールされ
て樹脂ケース31の下面開口を閉じるように取り付けら
れている。また、カバー部材32は、例えば合成樹脂よ
りなり、ベース基板や絶縁基板が取り付けられた樹脂ケ
ース31の上面開口を閉じるように、樹脂ケース31に
対して取り付けられる部材である。このカバー部材32
と樹脂ケース31の接合部分には、接着剤が塗布され
て、いわゆる接着シールがなされている。
【0017】そして、樹脂ケース31などには、ユニッ
ト22をモータ11に対してネジ止めするためのネジ部
材(ボルトなど)を挿通するための貫通孔(図示省略)
が、複数箇所に形成され、この場合カバー部材32を取
り外した状態において、この貫通孔が上面側に開放さ
れ、前記ネジ部材が挿通可能となる。一方、モータ11
の放熱ブロック11aの側面には、図1(b)に示すよ
うに、断面L字状のブラケット37(例えば、鋼製)が
ネジ止めなどによって脱着可能に固定され、放熱ブロッ
ク11aの上面とこのブラケット37の上面が同一平面
上に位置して、ユニット22のヒートシンク33が接合
する接合面を形成している。また、これら放熱ブロック
11aとこのブラケット37の上面には、前記貫通孔に
挿通されるネジ部材がねじ込まれるネジ穴が対応する複
数箇所に形成されている。これにより、カバー部材32
を除く主要部を組み立てた状態のユニット22は、放熱
ブロック11aとブラケット37の上面に載置して、前
記貫通孔にネジ部材を挿通して前記ネジ穴にねじ込むこ
とによって、容易にモータ11に対して取付可能となっ
ている。またこの際、ユニット22の接合面(ヒートシ
ンク33の下面)と、放熱ブロック11aとブラケット
37の上面との間には、図示省略しているが、本発明の
密着層を形成するシリコンゴムシート(例えば、厚さ
0.2mm程度のもの)が介装される。なお、このシリ
コンゴムシートは、ブラケット37の上面位置には配設
する必要性が少なく、ユニット22の接合面(ヒートシ
ンク33の下面)と、放熱ブロック11aの上面との間
にのみ介装させても十分有効である。
【0018】次に、ユニット22の内部構造及び取付構
造の第2形態例について説明する。図2は、ユニット2
2をモータ11から取り外した状態を示す外観斜視図で
ある。この図2に示すように、本形態例のユニット22
は、樹脂ケース41の上下両側を、カバー部材(図示省
略)とヒートシンク43(放熱部材)で覆ってなる筐体
内に、ベース基板や金属基板(図示省略)或いは絶縁基
板42を積層配置してなり、少なくともカバー部材以外
の部分を組み立てた状態でモータ11のアルミ製の放熱
ブロック11a(放熱部材)に取り付けられている。概
略の組立手順や、各基板の構成等は、前述の第1形態例
と略同様である。
【0019】ここで、樹脂ケース41は、ベース基板等
が収納可能な大きさの全体として枠状の形状のもので、
ユニット22の側面の外壁を構成する部材であるととも
に、外部配線のためのコネクタ44,45,46や、内
部接続用の接続端子47が一体的に設けられた部材であ
る。なお、コネクタ44は、バッテリー14の正極に接
続された電源線がナット締めにより接続される端子であ
り、コネクタ45,46は、イグニションスイッチ(起
動スイッチ17)やトルクセンサ16などの各種信号線
(制御回路13のユニット外部に対する入出力信号の信
号線)が接続されるコネクタである。また、接続端子4
7は、ヒートシンク43の下面から下方に突出するよう
に形成された凸側嵌合端子であり、前述の通電ライン1
1a,11bをそれぞれ構成する電極47a,47bを
有する。
【0020】一方、モータ11の放熱ブロック11a内
には、モータ11の各コイル端子に接続された円弧状の
コイル接続端子48,49が設けられ、これらコイル接
続端子48,49の一端部には、前記電極47a,47
bが嵌合する凹側嵌合端子としての凹状接続部48a,
49aが設けられている。そして、モータ11の放熱ブ
ロック11aの上面(ヒートシンク43が接合される
面)には、接続端子47が挿通される挿通孔50が形成
され、ユニット22が放熱ブロック11aに対して取り
付けられる際には、接続端子47がこの挿通孔50を介
して放熱ブロック11a内に挿入され、各電極47a,
47bが凹状接続部48a,49aにそれぞれ嵌合し、
モータ11とユニット22間の配線接続(各通電ライン
11a,11bの配線接続)がモータ11内で自動的に
実現される構成となっている。
【0021】なお、図2における符号51は、ユニット
22をモータ11に取り付けるための複数(この場合3
個)のボルトであり、符号52は、これらボルト51を
挿通するために樹脂ケース41等に形成された貫通孔で
あり、符号53,54は、ボルト51をねじ込むために
放熱ブロック11aとブラケット37に形成されたネジ
穴である。また、図2における符号55は、カバー部材
をネジ止めするために樹脂ケース41の四隅の位置に形
成されたネジ穴である。また、放熱ブロック11aの上
面には、前記挿通孔50及び前記ネジ穴53を囲む位置
には、シール材塗布用の溝56が設けられており、放熱
ブロック11aの上面の適正位置に接着シール用の接着
剤が容易かつ的確に塗布可能となっている。なお、この
場合の接着剤は、熱伝導性の良い材料よりなり、本発明
の密着層を構成する。
【0022】以上説明したユニット22とモータ11の
構造によれば、以下のような実用上優れた各種の効果が
得られる。 (1)即ち、コントロールユニット22が最終的にモー
タ11に直付けされる構成であり、コントロールユニッ
ト22とモータ11間の配線が大幅に短くなるため、大
型車両への適用時に問題となるこの配線での電圧降下を
十分低減可能となる。しかも、コントロールユニット2
2の主要部が、モータ11とは別個独立に組み立て可能
で、モータ11に組立状態で取り付けられる構成である
ため、コントロールユニット22の主要部を組立後にモ
ータに取り付ける工程以前では、重くて大きなモータ1
1をコントロールユニット22の組み立てラインにおい
て取り扱う必要がなくなり、コントロールユニット22
とモータ11をバッチ処理(並行処理)で製作すること
になるため、簡素な生産設備や生産工程によって生産可
能となる。また、コントロールユニット22をブラケッ
ト37を介してモータ11に取り付ける構成であるた
め、ブラケット37の変更のみで、コントロールユニッ
ト22のモータ11に対する取付位置をある程度自由に
変更できるため、車両搭載性が非常に良くなる。また、
コントロールユニット22が最終的にモータ11に直付
けされる構成であるため、コントロールユニット22と
モータ11のセット管理が容易になる利点がある。
【0023】(2)また、前述した第2形態例のよう
に、コントロールユニット22とモータ11間の電気的
接続が、凹側嵌合端子(凹状接続部48a,49a)と
凸側嵌合端子(電極47a,47b)の内部接続によっ
て実現される構成であると、コントロールユニット22
をモータ11に対して取り付ける作業を行えば、コント
ロールユニット22とモータ11間の電気的接続が済ん
でしまうので、組立作業が楽になり生産性が向上する。
【0024】(3)また、前述した第2形態例のよう
に、前記挿通孔50の周囲にシール材塗布用の溝56が
設けられていると、前記挿通孔50の周囲にシール材を
漏れなく塗布する作業が容易になり、前記挿通孔50か
らの水分や異物の侵入に対する十分な密閉性を確保する
ことが容易になる。 (4)また、コントロールユニット22とモータ11と
が、相互の放熱部材(ヒートシンク33又は43と放熱
用ブロック11a)が接合するように取り付けらる構成
であるため、コントロールユニット22の熱がモータ1
1の放熱部材(放熱用ブロック11a)を経由する経路
で効果的に放熱されるため、コントロールユニット22
自体の放熱部材(ヒートシンク33又は43)を小型化
でき、ひいては装置全体の小型化に貢献できる。特にこ
の場合、前記放熱部材(ヒートシンク33又は43と放
熱用ブロック11a)の接合面には、この接合面の密着
度を高める密着層が設けられるため、この接合面におけ
る熱伝導性を高く確保することができ、上記効果が顕著
になっている。
【0025】なお、本発明は上記実施の形態の態様に限
られない。例えば、コントロールユニットのカバー部材
も含めた全体を組み立てた後に、モータに組み付ける構
成もあり得る。また、コントロールユニットの内部構造
については、特に限定されるものでなく、例えば、単な
る一枚の回路基板がケース内に収納された構成であって
もよいし、金属基板がないものでもよい。但し、上述し
たような樹脂ケース(ベース基板)と絶縁基板などより
なる積層構造であれば、発熱量の多いパワー系の部品
と、熱に弱い制御系の部品といったように、各部品を区
別して適材適所に配置できるとともに、全体を小型化し
てモータへの取り付けも容易になる。また、制御基板
(絶縁基板)とは別個の基板(金属基板又はインサート
成形よりなるベース基板)に駆動回路を形成して、この
基板をユニットのヒートシンクに接合した構成であれ
ば、駆動回路で多量に発生する熱をユニットのヒートシ
ンクからモータの放熱ブロックへと効率的に逃がすこと
ができる。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、コントロールユニッ
トが最終的にモータに直付けされる構成であり、コント
ロールユニットとモータ間の配線が大幅に短くなるた
め、大型車両への適用時に問題となるこの配線での電圧
降下を十分低減可能となる。しかも、コントロールユニ
ット(少なくともその主要部)が、アシストモータとは
別個独立に組み立て可能で、モータに組立状態で取り付
けられる構成であるため、コントロールユニットを組立
後にモータに取り付ける工程以前では、コントロールユ
ニットの組み立てラインにおいて重くて大きなモータを
取り扱う必要がなくなり、コントロールユニットとモー
タをバッチ処理(並行処理)で製作することになるた
め、簡素な生産設備や生産工程によって生産可能とな
る。また、コントロールユニットをブラケットを介して
モータに取り付ける構成であるため、ブラケットの変更
のみで、コントロールユニットのモータに対する取付位
置をある程度自由に変更できるため、車両搭載性が非常
に良くなる。また、コントロールユニットが最終的にモ
ータに直付けされる構成であるため、コントロールユニ
ットとモータのセット管理が容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コントロールユニットとモータ(第1形態例)
を示す図である。
【図2】コントロールユニットとモータ(第2形態例)
を示す図である。
【図3】電動パワーステアリング装置の回路構成を示す
図である。
【符号の説明】
11 アシストモータ 11a 放熱ブロック(放熱部材) 12 駆動回路 13 制御回路 22 コントロールユニット 31,41 樹脂ケース 34,35,36,44,45,46 コネクタ 33,43 ヒートシンク(放熱部材) 37 ブラケット 47a,47b 電極(凸側嵌合端子) 48a,49a 凹状接続部(凹側嵌合端子) 50 挿通孔 56 溝
フロントページの続き Fターム(参考) 3D033 CA03 CA16 CA21 5H605 AA02 AA03 BB05 CC02 CC06 CC08 CC09 DD09 DD18 EC05 EC13 EC14 EC20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の操舵系に連結されるアシストモー
    タと、このアシストモータを駆動制御して操舵補助トル
    クを発生させるコントロールユニットとを備える電動パ
    ワーステアリング装置であって、 前記コントロールユニットが、前記アシストモータとは
    別個独立に組み立て可能で、ブラケットを介して前記ア
    シストモータに組立状態で取り付けられる構成であるこ
    とを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールユニットと前記アシス
    トモータとの間の電気的接続が、外部配線によって実現
    されていることを特徴とする請求項1記載の電動パワー
    ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記コントロールユニットと前記アシス
    トモータとの間の電気的接続が、前記コントロールユニ
    ットと前記アシストモータのうちの一方又は他方にそれ
    ぞれ設けられた凹側嵌合端子と凸側嵌合端子の内部接続
    によって実現されており、 前記凹側嵌合端子は、前記コントロールユニットと前記
    アシストモータのうちの一方の内部に設けられ、 前記凸側嵌合端子は、前記コントロールユニットと前記
    アシストモータのうちの他方から一方に向かって突出
    し、前記コントロールユニットが前記アシストモータに
    対して取り付けられる際に、前記コントロールユニット
    と前記アシストモータのうちの一方に設けられた挿通孔
    を介して内部に挿入されて前記凹側嵌合端子に嵌合し、
    前記内部接続が可能となる構成であることを特徴とする
    請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記コントロールユニットと前記アシス
    トモータのうちの一方における前記挿通孔の周囲には、
    シール材塗布用の溝が設けられていることを特徴とする
    請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記コントロールユニットと前記アシス
    トモータとは、相互の放熱部材が接合するように取り付
    けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載の電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記コントロールユニットと前記アシス
    トモータとは、前記放熱部材として、アルミニウム又は
    アルミニウム合金よりなる部材を有していることを特徴
    とする請求項5記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記放熱部材の接合面には、この接合面
    の密着度を高める密着層が設けられることを特徴とする
    請求項5又は6記載の電動パワーステアリング装置。
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