JP2010105639A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリングホイール2に伝達された操舵トルクをステアリングシャフト3を介して転舵輪6に伝達するステアリング機構1に操舵補助力を付与する電動モータ11と、該電動モータ11に近接して配設され、当該電動モータを駆動制御する制御ユニット12とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御ユニット12は、回路部品を実装した回路基板16,17を有し、該回路基板に形成された第1の端子部LP1〜LP3と当該回路基板以外の部材11に形成された第2の端子部11b〜11daとに、フレキシブル導電部材R1をボンディングした。
【選択図】図2
Description
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記第2の端子部がコネクタに形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記第2の端子部が、前記電動モータに形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記電動モータに形成された第2の端子部は、給電用端子部とモータ回転角度信号用端子部とで構成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記一の基板及び他の基板の何れか一方に他方から突出する張出部が形成され、該張出部に第1の端子部又は第2の端子部が形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記一の基板に前記電動モータの巻線に接続される大電流端子が形成され、他の基板に前記電動モータのモータ回転角度信号用端子部に接続される信号端子部が形成されていることを特徴としている。
また、他の形態に係る電動パワーステアリング装置は、前記制御ユニットは、前記回路基板を内装したケース体に配設された当該回路基板に電気的に接続されたモータ接続端子部を有し、該モータ接続端子部と前記電動モータの外部接続端子との間にフレキシブル導電部材をボンディングすることを特徴としている。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図、図2は制御ユニットを示す断面図、図3は制御ユニットのケース体を除いた平面図、図4はパワー基板の平面図、図5はレーザリボンボンディング装置の要部の側面図である。
図1において、1はステアリング機構であり、このステアリング機構1は、車両後方側端部にステアリングホイール2を装着し、車両の右側面側に配設されたステアリングシャフト3を回転自在に内装するステアリングコラム4を有する。
また、ステアリングコラム4に、電動パワーステアリング装置9が装着されている。この電動パワーステアリング装置9は、ステアリングコラム4に、例えばウォーム歯車機構で構成される減速ギヤボックス10が配設され、この減速ギヤボックス10に、軸方向がステアリングコラム4の軸方向と直交され、右方向に延長された電動モータ11が配設されている。この電動モータ11は、ケース体11aの上面から三相給電用バスバー11b〜11dが突出されているとともに、内蔵するモータ回転角度を検出するレゾルバ(図示せず)の接続端子11e〜11jが突出されている。
この制御ユニット12は、図2に示すように、電動モータ11のケース体11aに装着された支持部材としての方形板状のヒートシンク15上に固定されたパワー基板16と、ヒートシンク15に形成された例えば3本の支柱15aの先端にねじ止めされてパワー基板16に対して所定距離離間して配設された制御基板17と、この制御基板17に接続される外部接続用コネクタ18と、全体を覆う例えば合成樹脂製のカバー19とで構成されている。
そして、電動モータ11のケース体11aにヒートシンク15を取付け、このヒートシンク15にパワー基板16及び制御基板17をその順に装着し、さらに外部接続用コネクタ18を装着した状態で、パワー基板16に形成された給電用電極部材LP1〜LP3と電動モータ11の給電用バスバー11b〜11dとの間に、後述するレーザリボンボンディング装置30によって、フレキシブル導電部材としてのリボン線R1がレーザボンディングされている。
さらに、制御基板17の電源用ランドLC1,LC2と外部接続用コネクタ18の電源用電極端子L1,L2との間に、レーザリボンボンディング装置30によって、リボン線R3がボンディングされ、制御基板17の信号用ランドLC3〜LC5と外部接続用コネクタ18の信号用電極端子L3〜L5との間に、レーザリボンボンディング装置によってリボン線R4がレーザボンディングされている。
そして、各ランド間のボンディング処理が終了して電動モータ11、パワー基板16、制御基板17及び外部接続用コネクタ18の電気的接続が終了すると、保護カバー19を装着して、制御ユニット12の組み立てが完了する。
制御ユニット12を組み立てるには、図2に示すように、先ず、ヒートシンク15上に必要に応じて熱伝導グリースを塗布し、この熱伝導グリース上にパワー基板16を3本の支柱15aを挿通孔16b内に挿通させて載置し、このパワー基板16をヒートシンク15にねじ留め固定する。次いで、支柱15a上に制御基板17を載置してねじ留め固定する。これにより、パワー基板16と制御基板17とが所定間隔を保って平行にヒートシンク15上に載置される。さらに、ヒートシンク15に外部接続用コネクタ18を装着する。このように、パワースイッチング素子21a〜21f等の発熱素子を実装したパワー基板16をヒートシンク15上に配置するので、発熱をヒートシンクを介して電動モータ11のケース体11aに放熱することができ、制御ユニット12が過熱状態となることを防止することができる。
このように、電動モータ11の給電用バスバー11b〜11dとパワー基板16の給電用電極部材LP1〜LP3との電気的接続を、リボン線R1をレーザリボンボンディング装置30でレーザボンディング処理することにより行なうので、給電用電極部材LP1〜LP3上に接触されたリボン線R1にレーザ光が集光されて照射されることになり、加熱範囲が極めて狭い給電用電極部材LP1〜LP3上に限定され、周囲に熱の影響が及ぶことを確実に防止することができる。このため、パワー基板16の給電用電極部材LP1〜LP3に近接させて回路部品を実装することができ、パワー基板の実装面積を有効に利用して実装密度を高めることができる。
次いで、レーザボンディング装置20上での電動モータ11の向きを代えて位置決めし、、パワー基板16の接続用ランドLP4〜LP9と制御基板17の接続用ランドLC12〜LC17との間にリボン線R2をレーザボンディングし、さらに電鍍をモータ11の向きを代えて外部接続用コネクタ18の電源用電極端子L1,L2及び信号用電極端子L3〜L5と制御基板17の電源用ランドLC1,LC2及び信号用ランドLC3〜LC5との間にリボン線R3及びR4をレーザボンディングする。
その後、電動モータ11及びパワー基板16の電気的接続、電動モータ11と制御基板17との電気的接続、外部接続用コネクタ18と制御基板17との電気的接続及びパワー基板16と制御基板17との電気的接続が完了したら最後にカバー19を装着することにより、制御ユニット12の組み立てが完了する。
この第2の実施形態は、制御ユニット12を前述した第1の実施形態のように電動モータ11に装着する場合に代えて、制御ユニット12を電動モータ11と直列となるように減速ギヤボックス10上に装着するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図9及び図10に示すように、減速ギヤボックス10のトルクセンサ(図示せず)を内装するトルクセンサ収納部10a上に、制御ユニット収納部10bが一体に形成されている。この制御ユニット収納部10b内に、折り曲げ部41でコ字状に連接されたパワー基板16及び制御基板17が装着されている。ここで、パワー基板16及び制御基板17間の電気的接続は、折り曲げ部41に形成された配線パターン(図示せず)を介して行なわれる。
次いで、減速ギヤボックス10の制御ユニット収納部10bに、先ず、外部接続用コネクタ18を装着し、次いでパワー基板16と制御基板17とを折り曲げ部41でL字状とした状態で、制御ユニット収納部10bの底面にパワー基板16を直接又は熱伝導グリースを介してねじ留め固定する。
この第2の実施形態によると、制御ユニット12が減速ギヤボックス10に形成された制御ユニット収納部10bに電動モータ11と直列となるように配設されているので、電動モータ11と制御ユニット12の電気的接続を外部に端子を露出することなく行うことができるとともに、減速ギヤボックス10に内蔵されたトルクセンサと制御基板17との電気的接続を外部に信号線を露出することなく行なうことができる。しかも、制御ユニット12のスイッチング素子等の発熱部を有するパワー基板16を熱源とはならない熱容量の大きな減速ギヤボックス10に直接固定することができ、大きな放熱効果を発揮することができる。さらに、制御ユニット12を構成するパワー基板16及び制御基板17が折り曲げ部41を介して連結されているので、基板間の接続を省略することができる。
また、上記実施形態においては、回路基板同士及び回路基板と他の部材との電気的接続をリボン線をレーザリボンボンディング装置でレーザボンディングする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、リボン線以外のフレキシブル導電部材をワイヤボンディング装置でワイヤボンディングするようにしてもよく、要は第1の端子部及び第2の端子部にフレキシブル導電部材を溶着するボンディング処理を行なうようにすれば良いものである。フレキシブル導電部材の材質も導電性を有しさえすれば任意の材質を適用することができる。
Claims (14)
- ステアリングホイールに伝達された操舵トルクをステアリングシャフトを介して転舵輪に伝達するステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータと、
該電動モータを駆動制御する制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記制御ユニットは、回路部品を実装した回路基板を有し、該回路基板に形成された第1の端子部と当該回路基板以外の部材に形成された第2の端子部とに、フレキシブル導電部材をボンディングしたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記第1の端子部は、前記回路基板の両面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記第2の端子部はコネクタに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記第2の端子部は、前記電動モータに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記電動モータに形成された第2の端子部は、給電用端子部で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記電動モータに形成された第2の端子部は、給電用端子部とモータ回転角度信号用端子部とで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記回路基板は、所定間隔を保って配設された複数の基板を有し、一の基板に前記第1の端子部が形成され、他の基板に前記第2の端子部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記一の基板及び他の基板の何れか一方に他方から突出する張出部が形成され、該張出部に第1の端子部又は第2の端子部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記一の基板及び他の基板の何れか一方に前記フレキシブル導電部材を挿通する透孔が穿設されるとともに、該透孔に沿って前記第1の端子部が形成され、他方に透孔に対向する位置に前記第2の端子部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記一の基板に前記電動モータの巻線に接続される大電流端子が形成され、他の基板に前記電動モータのモータ回転角度信号用端子部に接続される信号端子部が形成されていることを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記フレキシブル導電部材は、導電性リボン線で構成され、該導電性リボン線がレーザリボンボンディング装置によって前記第1の端子部及び第2の端子部に溶着されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記制御ユニットは、前記回路基板を内装したケース体に配設された当該回路基板に電気的に接続されたモータ接続端子部を有し、該モータ接続端子部と前記電動モータの外部接続端子との間にフレキシブル導電部材をボンディングすることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- ステアリングホイールに伝達された操舵トルクをステアリングシャフトを介して転舵輪に伝達するステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータと、
該電動モータに近接して配設され、当該電動モータを駆動制御する制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置の組み立て方法であって、
前記制御ユニットは、回路部品を実装した回路基板と、該回路基板に形成された第1の端子部と電気的に接続する第2の端子部を有する他の部材とを備え、
前記回路基板及び前記他の部材を支持部材に装着した後に、前記回路基板の第1の端子部と前記他の部材の第2の端子部との間に、フレキシブル導電部材をボンディングすることを特徴とする電動パワーステアリング装置の組み立て方法。 - ステアリングホイールに伝達された操舵トルクをステアリングシャフトを介して転舵輪に伝達するステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータと、
該電動モータに近接して配設され、当該電動モータを駆動制御する制御ユニットとを備えた電動パワーステアリング装置の組み立て方法であって、
前記制御ユニットは、回路部品を実装した回路基板を内装するケース体に当該回路基板に電気的に接続されたモータ用外部接続端子部が形成され、
前記制御ユニットを前記電動モータのケースに装着した後に、前記モータ用外部接続端子部と、前記電動モータの外部接続端子部との間に、フレキシブル導電部材をボンディングすることを特徴とする電動パワーステアリング装置の組み立て方法。
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