JP2006289797A - 印刷制御装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷制御装置において、プログラムを実行して各種処理を行なうプロセッサの処理負担を軽減し、且つ、受信したデータの種別を高速に判別して受信データの処理の高速化を図る。
【解決手段】プログラムの実行により各種処理を実現するCPU202と、CPU202と協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理するプリンタコントローラ201において、ホスト用FIFOメモリ205に格納されたパケットのヘッダ部に基づいて当該パケットの種別を判定し、コマンドパケットと判定された場合は当該パケットをCPU202に提供し、データパケットと判定された場合は当該パケットのデータ部の印刷データをホスト用FIFOメモリ205からSDRAM207に転送させる処理をハードウエア回路が行なう。
【選択図】図2
【解決手段】プログラムの実行により各種処理を実現するCPU202と、CPU202と協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理するプリンタコントローラ201において、ホスト用FIFOメモリ205に格納されたパケットのヘッダ部に基づいて当該パケットの種別を判定し、コマンドパケットと判定された場合は当該パケットをCPU202に提供し、データパケットと判定された場合は当該パケットのデータ部の印刷データをホスト用FIFOメモリ205からSDRAM207に転送させる処理をハードウエア回路が行なう。
【選択図】図2
Description
本発明は、ホストコンピュータから転送された印刷データに基づいて画像形成を行う印刷装置において、ホストコンピュータからの受信データの処理を高速化する技術に関する。
ホストコンピュータ等の外部装置からの送信されてくる印刷ジョブを受信して印刷処理を行う印刷装置は一般によく知られている。この種の印刷装置において受信される印刷ジョブには種々のタイプのデータが含まれる。例えば、印刷ジョブとして受信したデータは、解像度を指定するようなコマンドデータであったり、画像への展開を行うべき画像データであったりする。従って、印刷装置がホストコンピュータ等の外部装置から送信されてくる印刷ジョブを処理する場合には、まず、受信したデータの種類を判別する必要がある。しかも、印刷装置におけるスループットの向上のために、受信したデータの種類の判別を高速に行うことが要求されている。また、印刷状況の問い合わせに迅速に応答するためにも、データ種別の高速な判別は不可欠である。
受信したデータが何であるかを識別する方法として、特許文献1には、一旦ジョブ開始を検知すると、以後ジョブ終了が検知されるまで、受信したデータが何であるかを一バイトづつ解釈する仕組みが記載されている。また、特許文献2には、パケット単位でデータの種別を判定することが記載されている。
特開平11−301040号公報
特開2000−135820号公報
しかし、上述の特許文献1のような方法では、印刷装置の全体の制御をつかさどるプロセッサ(CPU)が組み込まれたプログラムコードに従ってバイト毎にデータ種別の判定を行うため、CPUの処理負荷が大きくなってしまう。特許文献2のようにパケット単位でデータ種別を判定するにしても、依然としてCPUによる判別処理が行なわれており、CPUの処理負荷は大きくなってしまう。CPUによる受信データ種別の判定には、CPUの性能にもよるが、数mS程度の処理時間を要する場合がある。このため、CPUによるデータ種別の判定が印刷ジョブの全体の処理時間に影響を与えてしまう。
CPUの高速化により処理時間の短縮はある程度可能であるが、高速化には一般的にコストアップが伴う。外部のホストコンピュータからの印刷ジョブを受信して印刷を行う、所謂ホストベースプリンタはローコストであることが強く要求されている。よって、CPUには安価なものが使用されあており、これは設計要件ともなっている。そのため、ホストベースプリンタでは、高価で高速なCPUを用いて処理時間の短縮を実現するという方策は現実的ではない。
さらに、CPUによるデータ種別の判定のための時間を低減するために、一回のパケットで送られるデータ量を増やすことが考えられる。1パケットあたりのデータ量が大きければ、データ種別の判定回数を減少させることができるからである。しかしながら、1パケットあたりのデータ量の増加は、パケットを保持するFIFOメモリに要求される容量の増加を招き、やはり低コスト化への障害となってしまう。例えば、低コストを維持するために、FIFOメモリの容量は、例えば1ページの数十分の一程度に抑えることが望ましい。しかしながら、その程度のFIFOメモリの容量では、データ種別の判定回数を十分に減少させることができない。
さらに、CPUによるデータ種別の判定のための時間を低減するために、一回のパケットで送られるデータ量を増やすことが考えられる。1パケットあたりのデータ量が大きければ、データ種別の判定回数を減少させることができるからである。しかしながら、1パケットあたりのデータ量の増加は、パケットを保持するFIFOメモリに要求される容量の増加を招き、やはり低コスト化への障害となってしまう。例えば、低コストを維持するために、FIFOメモリの容量は、例えば1ページの数十分の一程度に抑えることが望ましい。しかしながら、その程度のFIFOメモリの容量では、データ種別の判定回数を十分に減少させることができない。
以上のように、低コストで高速にデータ処理を実行するプリンタを実現するためには、解決しなければならない問題がある。即ち、低コストで高速にデータ処理を実行するプリンタが要求されているものの、これを実現する有効な対策は見出されていない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷制御装置において、プログラムを実行して各種処理を行なうプロセッサの処理負担を軽減し、且つ、受信したデータの種別を高速に判別可能とすることにより、受信データの処理の高速化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の位置態様による印刷制御装置は以下の構成を備える。すなわち、
プログラムの実行により各種処理を実現するプロセッサと、該プロセッサと協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理する印刷制御装置であって、
前記ハードウエア回路が、
外部装置より受信され、第1メモリに格納されたパケットの所定部分のデータに基づいて当該パケットの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段により印刷データのパケットと判定されたデータに基づく記録媒体への記録を行わせる記録制御手段とを有する。
プログラムの実行により各種処理を実現するプロセッサと、該プロセッサと協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理する印刷制御装置であって、
前記ハードウエア回路が、
外部装置より受信され、第1メモリに格納されたパケットの所定部分のデータに基づいて当該パケットの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段により印刷データのパケットと判定されたデータに基づく記録媒体への記録を行わせる記録制御手段とを有する。
本発明によれば、プログラムを実行して各種処理を行なうプロセッサの処理負担を軽減でき、且つ、受信したデータの種別を高速に判別するので受信データの処理の高速化を図れる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の印刷装置(プリンタ)を含む印刷システム構成例を示す図である。プリンタ12は所謂ホストベースプリンタであり、ホストコンピュータ11からの印刷ジョブを例えばUSB(登録商標)により受信して紙等の記録媒体へ画像を形成する。ホストコンピュータ11では、アプリケーションソフトウエアの実行により、印刷対象の情報を元に印刷ビットマップデータが生成される。ホストコンピュータ11において、印刷ビットマップデータは転送効率を上げるために圧縮され、圧縮されたデータ(印刷データ)は印刷ジョブとしてプリンタ12に転送される。プリンタコントローラ201は印刷ジョブを受信すると、これに含まれる印刷データに伸張処理を施して元のビットマップ画像に復元する等の画像処理を行う。そして、復元されたビットマップ画像は実際に印刷を行うプリンタエンジン14に送られ、印刷が行われる。なお、プリンタエンジン13にはレーザビームによる静電写真方式や、インクジェット方式等、周知の全ての方式のものを適用できる。また図1中にはプリンタ12に対して一台のホストコンピュータしか接続されていないが、ネットワークを介して複数のホストコンピュータを接続するようにしても良い。
図1は、本実施形態の印刷装置(プリンタ)を含む印刷システム構成例を示す図である。プリンタ12は所謂ホストベースプリンタであり、ホストコンピュータ11からの印刷ジョブを例えばUSB(登録商標)により受信して紙等の記録媒体へ画像を形成する。ホストコンピュータ11では、アプリケーションソフトウエアの実行により、印刷対象の情報を元に印刷ビットマップデータが生成される。ホストコンピュータ11において、印刷ビットマップデータは転送効率を上げるために圧縮され、圧縮されたデータ(印刷データ)は印刷ジョブとしてプリンタ12に転送される。プリンタコントローラ201は印刷ジョブを受信すると、これに含まれる印刷データに伸張処理を施して元のビットマップ画像に復元する等の画像処理を行う。そして、復元されたビットマップ画像は実際に印刷を行うプリンタエンジン14に送られ、印刷が行われる。なお、プリンタエンジン13にはレーザビームによる静電写真方式や、インクジェット方式等、周知の全ての方式のものを適用できる。また図1中にはプリンタ12に対して一台のホストコンピュータしか接続されていないが、ネットワークを介して複数のホストコンピュータを接続するようにしても良い。
印刷ジョブはパケットの形態でホストコンピュータ11からプリンタ12に送信される。尚、ここでのパケットとはデータリンク層より上の階層におけるパケットを指す(後述の各実施形態においても同様とする)。上述したように、印刷ジョブはコマンドや印刷データを含むため、プリンタコントローラ201は受信した印刷ジョブの各パケットについてデータ種別を判別する必要がある。例えば、プリンタコントローラ201は、受信したパケットがコマンドパケットであるかデータパケットであるかを判別する。この判別の結果、ジョブ又はプリンタに対するコマンドパケットであればその内容に従った処理を行い、データパケット、即ち印刷すべき画像データであれば伸張処理を施してプリンタエンジン14に転送する。データパケットには印刷対象の画像データが含まれ、コマンドパケットには図4に示されるように用紙サイズ指定、解像度指定、ページ開始コマンド等のジョブ又はプリンタに対するコマンドが含まれる。
図2は本実施形態によるプリンタ12におけるプリンタコントローラ13の構成を示すブロック図である。図2において、CPU202は不図示のメモリに格納された制御プログラムに従って、プリンタコントローラ201の全体の制御を行う。USBインターフェース204はホストコンピュータ11とのインターフェースである。ホスト用FIFOメモリ205は、USBインターフェース204で受信したデータを一時的に保持する。DMAコントローラ206はSDRAM207のDMA(Direct Memory Access)を制御する。SDRAM207はコントローラの主メモリとなる。画像デコーダ208は、ホストコンピュータ11より受信され、SDRAM207に格納された印刷対象の画像データ(圧縮された画像)を伸張する。ビデオ供給部(VideoShipper)209はプリンタエンジン14に画像デコーダで復元された画像データを転送する。ヘッダ解析部(HeaderAnalyzer)210は受信されたパケットのヘッダ部を解析して必要な処理を行う。ヘッダ解析部210については後述する。CPUバス203はCPU202と、上述した各部(USBインターフェース204、ホスト用FIFOメモリ205、画像デコーダ208、ビデオ供給部209、ヘッダ解析部210等)を接続する。
次に、上記構成のプリンタコントローラ201による処理の流れを説明する。
ホストコンピュータ11で生成された印刷データ(圧縮された画像データ)やコマンドを含む印刷ジョブは、USBインターフェース204を介して受信される。その際、印刷ジョブはパケット単位で転送される。ホスト用FIFOメモリ205は、1個のパケットの受信を完了すると、パケット受信フラグを立てる。受信フラグの状態はヘッダ解析部210に信号で伝わる。ヘッダ解析部210は、受信フラグが立つと、受信されたパケットのヘッダ部を読み出し、その内容を解析し、当該パケットがコマンドパケットであるかデータパケットであるかを判断する。当該パケットがコマンドパケットであった場合はCPU202にその処理が委ねられる。
一方、当該パケットがデータパケットであった場合は、ヘッダ解析部210はDMAコントローラ206を起動することにより、CPU202を介することなく、ホスト用FIFOメモリ205からSDRAM207へDMAによってデータを転送する。本実施形態では、データパケットには印刷対象(圧縮)画像データが格納されている。よって、この処理で、SDRAM207には、印刷対象の(圧縮)画像データが蓄積されていくことになる。SDRAM207に蓄積された画像データは、画像デコーダ208自身がDMAコントローラ206を起動することにより、SDRAM207からDMAにて画像デコーダに取り込まれる。画像デコーダ208は、取り込んだ画像データに伸張処理を施し、ビットマップデータを生成する。ビデオ供給部209は、画像デコーダ208で生成されたビットマップデータを受け取り、プリンタエンジン14に転送する。
次に、ヘッダ解析部210の構成及び動作について詳細に説明する。
ホストコンピュータ11から受信されるパケットは図3のような構造となっており、最初の数バイトが示すヘッダ部301とデータ部302とで構成されている。図3の(a)にコマンドパケットの基本構造を、(b)にデータパケットの基本構造を示す。図3からわかるように、コマンドパケットとデータパケットの基本構造は同じであり、両者の主たる違いはデータ部301のサイズである(コマンドパケットのデータ部301のサイズは小さく(例えば数バイト)、データパケットのデータ部301のサイズは大きい(例えば数キロバイト))。
ヘッダ部301の「コマンドタイプ」にはコマンドの種類を示す情報が格納されている。この「コマンドタイプ」の内容により受信側装置はそのパケットがデータパケットかコマンドパケットかを判断できる。また、コマンドパケットを受け取ったCPU202は、そのコマンドタイプの内容から、何のコマンドのパケットであるか判断することができる。コマンドタイプの一例を図4に示す。コマンドパケットとして判別されるコマンドタイプとしては、例えば「解像度指定」、「用紙サイズ指定」、「トナー量指定」、「ページ開始コマンド」、「ページ終了コマンド」等がある。これらのパケットはCPU202へ送られ、CPU202はその内容に応じた処理を実行する。コマンドパケットの場合、データ部302のサイズは0〜数バイトである。一方、本実施形態において、「コマンドタイプ」が「印刷データ転送」の場合は当該パケットがデータパケットであると判別される。データパケットの場合、データ部302のサイズは数10KBとなる。ヘッダ部301において、「パケットサイズ」はデータ部302におけるデータサイズ、又は、ヘッダ部301及びデータ部302を含むパケット全体のデータサイズを示す(後述の各実施形態においても同様とする)。
次に、ヘッダ解析部210による処理の流れを図5Aのフローチャートにより説明する。上述したように、ホスト用FIFOメモリ205はパケットを受信すると受信フラグをセットする。ヘッダ解析部210は、ステップS51において、この受信フラグを監視することによりパケット受信があったことを検知する。次に、ステップS52において、ヘッダ解析部210はホスト用FIFOメモリ205からヘッダ部301を読み取る。そして、ステップS53において、ヘッダ部301に含まれる「コマンドタイプ」の内容に基づいて当該パケットがコマンドパケットかデータパケットかを判定する。
コマンドタイプによるパケット種別の判定は上述したとおりである。ステップS53においてコマンドパケットと判定された場合は、ステップS56へ進み、現在ホスト用FIFOメモリ205から出力されているヘッダ部のデータをレジスタ(図6による後述する)に格納する。そして、ステップS57において、CPU202に対して割り込みを発生し、ステップS52で読み込んだヘッダ部のデータをCPU202に知らせる。CPU202はこの割込み信号に応じて、ホスト用FIFOメモリ205が現在出力しているデータ(当該コマンドパケットのヘッダ部)を取得するべくヘッダ解析部210をアクセスする。
続いてホスト用FIFOメモリ205から後続の付加データ(データ部302の付加データ)をCPU202に提供するために、ステップS57からステップS60の処理を繰り返す。ここでの提供とはCPU202によりFIFOメモリ205に記憶されたデータをCPU202に読み込ませることを指しても良いし、CPU202が読み込み可能なメモリ領域に提供データを格納し、CPU202に格納されたデータを読み込ませることを指しても良い。
コマンドパケットの種類によっては「付加データ」が存在しない場合もある。従って、ステップS58において、ヘッダ解析部210は、ステップS52で読み込んだヘッダ部301の「パケットサイズ」に基づき当該パケットに残りの付加データがあるか否かを判定する。例えばヘッダ部301における「パケットサイズ」がパケット全体のデータサイズを示す場合、データサイズからヘッダ部301のサイズを差し引値が零か或は零以上かで判定をする。付加データがあるのであれば、ステップS59においてCPU202から先の割込み信号による読込み処理の完了を示す「読込み完了」が入力されるのを待つ。読込み完了が入力されたらステップS60でホスト用FIFOメモリ205に付加データを出力させ、これをレジスタに格納する。そして、このレジスタに格納された付加データをCPU202に読み取らせるためにステップS57に戻り、再び割り込みを発生する。CPU202はこの割込み信号に応じて、当該コマンドパケットを取得するべくヘッダ解析部210をアクセスする。このような処理を、当該コマンドパケットのヘッダ部に記述されたデータサイズによって示されるデータ量に従って繰り返すことで、CPU202はコマンドパケットの全体を取得することになる。
一方、受信パケットがデータパケットであった場合は、ステップS53からステップS54に処理が進む。ステップS54において、ヘッダ解析部210は、DMAコントローラ206によるCPU202を介することのないホスト用FIFOメモリ205からSDRAM207への画像データの転送を実行させる。具体的には、ステップS54において、DMAコントローラ207にホスト用FIFOメモリ205からの転送データ量(図3(b)のヘッダ部301内の「パケットサイズ」から計算される)、転送先アドレス(SDRAM207)をセットする。そして、ステップS55において、DMAコントローラ207を起動する。DMAコントローラ207がステップS54で設定された状態で動作することにより、データパケットのデータ部302内のデータが、ホスト用FIFOメモリ205からSDRAM207へ順次転送される。この結果、DMAコントローラ207によって、データパケットのデータ部302のデータがSDRAM207へDMA転送される。ステップS52で読み込んだヘッダ部301の情報は、ステップS55によるDMAの開始後に破棄される。SDRAM207に保持されたデータは上述したように画像でコーダ208、ビデオ供給部209によりビデオ信号としてプリンタエンジン14に供給され、記録媒体上に可視像として形成される。
次に、上記の処理を実現するヘッダ解析部210の詳細な構成及び動作について図6、図7A、図8を参照して説明する。
図6は第1実施形態によるヘッダ解析部210の詳細な構成を示すブロック図である。ホスト用FIFO制御器401はホスト用FIFOメモリ205を制御する。比較器402は、受信パケットのヘッダ部301にあるコマンドタイプの内容を所定のデータと比較することにより、当該受信パケットが印刷データパケットか否かを判定する。比較器402で比較に用いられるデータは、図4で説明したように“0xF0”である。また、比較器403は、受信パケットのヘッダ部301にあるコマンドタイプの内容を所定のデータと比較することにより、当該受信パケットがコマンドパケットか否かを判定する。本実施形態では、比較器403で比較に用いられるデータは、図4で説明したように“0x20”、“0x30”、“0x50”、“0x60”、“0x70”である。なお、比較器402の反転出力をコマンドレジスタ405へ供給するようにしてもよい。あるいは比較器403の反転出力をコマンドレジスタ405へ入力するようにしてもよい。
DMAC制御器404は、DMAコントローラ206に対して転送データ量、転送先アドレスを設定する等により、DMAコントローラ206によるDMA動作を制御する。コマンドレジスタ405はホスト用FIFOメモリ205から順次読み出されるデータを記憶するとともに、CPU202への割り込み信号を発生する。
図7Aは第1実施形態によるプリンタコントローラ13におけるコマンドパケットの処理を表すタイミングチャート、図8はプリンタコントローラ13における画像データパケットの処理を表すタイミングチャートである。
まず、コマンドパケット処理を図7Aを用いて説明する。ホストコンピュータから受信したパケットはホスト用FIFOメモリ205に保持される。パケットがホスト用FIFOメモリ205内に存在するとホスト用FIFOメモリ205からのEmpty信号がInactiveになる(T2のタイミング)。これは、パケットを受信したことを意味する。本実施形態では、ステップS51の受信フラグとして、このEmpty信号を用いる。Empty信号がInactiveになると、ホスト用FIFO制御器401は、ホスト用FIFOメモリ205から受信したデータを読み出すためにRD信号をActiveにする(T3)。このRD信号によりホスト用FIFOメモリ205から受信パケットのヘッダ部301が読み出される(ステップS52)。この時点でFIFOデータバス410にはヘッダ情報301が出力されている(T4)。なお、RD信号によるホスト用FIFOメモリ205からの1回の読出しデータ量は例えば16ビットとする(無論8ビット単位でも32ビット単位でも良い)。
図3で説明したように、読み出されたヘッダ部301にはコマンドタイプとパケットサイズが格納されている。比較器402、比較器403は、コマンドタイプの内容に従って受信パケットがコマンドパケットかデータパケットかを判断する(ステップS53)。受信パケットがコマンドパケットの場合、比較器403の出力がActiveになる(T4)。コマンドレジスタ405は、比較器403のActive出力に応じて、まず、現在、FIFOデータバス410上に出力されているヘッダ部301のデータを保持し、CPU202に対して割り込みを発生する(T5)(ステップS56,S57)。その後、CPU202からの読込み完了に応じて順次ホスト用FIFOメモリ205から付加データを読み取り、CPU202に割り込みをかける(ステップS58〜S60)。こうして、コマンドパケットの全体がCPU202により読み込まれることになる。コマンドレジスタ405によるホスト用FIFOメモリ205からのデータ読み出しは、FIFORDにより行われる。即ち、ホスト用FIFO制御器401は、FIFORD信号に従ってRD信号を出力し、メモリからの上記読出し動作を実現する。
以上のようにして当該コマンドパケットの全体がCPU202によって読み出されると、当該受信パケットの処理を終える。
次に、受信パケットがデータパケット(印刷データパケット)の場合のヘッダ解析部210の動作を図8を用いて説明する。コマンドパケットの場合と同様に、ホストコンピュータ11から受信したパケットはまずホスト用FIFOメモリ205に保持される。受信パケットがホスト用FIFOメモリ205内に存在するとホスト用FIFOメモリ205のEmpty信号がInactiveになる(T2)。これは、パケットを受信したことを意味する。よって、ホスト用FIFO制御器401はホスト用FIFOメモリ205から受信したデータを読み出すためにRD信号をActiveにする(T3)。このRD信号によりホスト用FIFOメモリ205から受信パケットのヘッダ部301が読み出される。読み出されたヘッダ部301のデータはコマンドレジスタ405に格納されるとともに、コマンドタイプの内容が比較器402,403へ供給される。
図3で説明したように、読み出されたヘッダ部301にはコマンドタイプとパケットサイズが格納されている。比較器402、比較器403は、コマンドタイプの内容に従って受信パケットがコマンドパケットかデータパケットかを判断する。データパケットであった場合(コマンドタイプ=0xF0の場合)は、比較器402の出力がActiveになる(T4)。比較器402のActive出力に応じて、DMAC制御器404は、FIFOデータバス410上に出力されているヘッダ情報301のデータサイズを取得し転送データ量を決定する。そして、DMAC制御器404は、DMACコマンドバス411を介して、DMAコントローラ206に上記決定された転送データ量や、転送先であるSDRAM207のアドレスを設定し(ステップS54)、DMAコントローラ206を起動する(ステップS55)。DMAコントローラ206への設定や起動の指示は、DMACデータバス411とWR信号を用いて、所定のデータをDMAコントローラ206に書き込むことで行われる。起動されたDMAコントローラ206は、DMAC制御器404によって設定された内容に従って、ホスト用FIFOメモリ205に保持された当該受信パケットのデータ部302をSDRAM207へDMA転送する(T5〜Tn)。より具体的には、DMAコントローラ206は、ホスト用FIFO制御器401をFIFORDにより制御してホスト用FIFO205から順次画像データを読み出す。そして、SDRAM側のWR信号を制御して画像データをSDRAM207に格納していく。
以上説明したように、第1実施形態によれば、パケット種の判別がハードウエアによって行われる(CPU処理が絡まない)ため。このため、CPU202によるパケット種別の判定処理が不要となり、パケット通信間のオーバーヘッドを激減でき、通信速度を向上できる。
即ち、上記構成は、受信したパケットの種類の判断を行うハードウエアを構成し、そのハードウエアが受信パケットをコマンドパケットと判断した場合は、CPU202にその処理を委ねる。一方、受信パケットをデータパケットと判断した場合は、ヘッダ部等を取り払って得られた画像データを印刷エンジンに繋がる処理回路(SDRAM207)に転送する。これらの一連の処理において、CPU202が介在しないので、処理速度は格段に向上し、システムとしての処理速度(印刷速度)が向上する。この様子を図9により説明する。なお、CPU202の処理が介在しないというのは、データ転送が開始されてからのことであり、処理回路の初期化等に関してはCPU202からのレジスタ設定等が行われる。但し、それらが行われることによるシステム上の処理速度に対する影響はほぼ皆無である。例えば一般的なプリンタコントローラによる画像データ転送時には、図9(a)に示されるようにパケット種別の判定に要した時間が、図9(b)に示されるように減少される。すなわち、CPU202がヘッダ部202を解析してデータ種別を判定するのに要する時間(Header処理)がほとんどゼロとなり、全体の処理時間が短縮されることがわかる。
より詳細に説明すると、CPUは一つの命令を実行するために命令フェッチ、対象データのメモリへのリードライト、内部での演算等多くの実行クロックを要する。受信パケットの取り込み処理に必要となるCPUの実行ステップは、割込み作業開始処理、FIFOメモリからのヘッダ部の読出し、パケット種の判別、DMA起動となり、パケット種の判別に要する時間は数mSとなる。これに対して、上記各実施形態によれば、パケット種の判別がCPUとは独立した回路により、数クロックという処理速度で実行でき、小規模の回路で格段に速度向上を図ることができるのである。
また、上記実施形態のようにパケット種の判別をCPU202とは独立した構成によって実行することにより、CPU202の主な役割は、(1)ホストコンピュータとのコミュニケーション、(2)プリンタコントローラ内の各種機能ブロック(USBインターフェース、画像デコーダ、ビデオ供給部(VideoShipper))における動作制御レジスタの設定となる。これらの多くはCPUが処理時間を要しても問題にならない処理である。一方、CPU202とは独立して動作するヘッダ解析部210の役割は、受信パケットの存在を認識し、パケットのヘッダ部を読み取り、パケット種を判別し、データパケットの場合にはDMAを起動して次段にパケットのデータ部を転送し、コマンドパケットの場合にはその処理をCPUに委ねるというものである。このように、パケット受信時においてCPU202が、無視できない処理時間を費やしていた処理をヘッダ解析部210が行なうので、効果的に処理を高速化できる。また、高価で高速なCPUを使用する必要がなく、低コストで高速なプリンタを構成できる。なお、コマンドパケットの処理をCPUに委ねる際には、以下の第2、第3実施形態で説明するように、コマンドパケットの全体を適当な場所に移してCPUに通知する構成としてもよい。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、コマンドレジスタ405の容量をホスト用FIFOメモリ205の1回の読出しによって出力されるデータ量とし、ホスト用FIFOメモリ205からのデータ読み出し毎にCPU202がこれを取得していくようにした。従って、ホスト用FIFOメモリ205からの各読出し毎にCPU202によるデータの取得動作が発生することになる。第2実施形態では、コマンドレジスタ405の容量を少なくともコマンドパケットの全体を格納できるサイズとし、1回の割込み発生によりCPU202がコマンドパケットの全体をコマンドレジスタ405から読み取るように構成する。なお、プリンタ、プリンタコントローラ及びヘッダ解析部の構成は第1実施形態と同様である。また、コマンドパケットのデータサイズはそれほど大きくはならないので、コマンドパケットの全体を格納するようにコマンドレジスタ405を構成しても、その容量はさほど大きくならない。
上記第1実施形態では、コマンドレジスタ405の容量をホスト用FIFOメモリ205の1回の読出しによって出力されるデータ量とし、ホスト用FIFOメモリ205からのデータ読み出し毎にCPU202がこれを取得していくようにした。従って、ホスト用FIFOメモリ205からの各読出し毎にCPU202によるデータの取得動作が発生することになる。第2実施形態では、コマンドレジスタ405の容量を少なくともコマンドパケットの全体を格納できるサイズとし、1回の割込み発生によりCPU202がコマンドパケットの全体をコマンドレジスタ405から読み取るように構成する。なお、プリンタ、プリンタコントローラ及びヘッダ解析部の構成は第1実施形態と同様である。また、コマンドパケットのデータサイズはそれほど大きくはならないので、コマンドパケットの全体を格納するようにコマンドレジスタ405を構成しても、その容量はさほど大きくならない。
この場合、図5AのステップS56〜S60の処理は、図5BのS61〜S65に置き換わる。
受信パケットがコマンドパケットであった場合、まず、ステップS61においてヘッダ部をコマンドレジスタ405に格納する。そして、読み出すべき付加データが存在する間(ヘッダ部301のパケットサイズから判断できる)、付加データをホスト用FIFOメモリ205から読出し、コマンドレジスタ405に格納していく(ステップS62,S63)。こうして受信パケットの全体がコマンドレジスタ405に格納されると、ステップS64にてCPU202に対して割り込みを発生する。そして、CPU202がコマンドレジスタ405に格納されたデータを読み取ったことを確認したならば(ステップS65)本処理を終える。
図7Bに、第2実施形態によるプリンタコントローラ13におけるコマンドパケット処理時のタイミングチャートを示す。コマンドレジスタ405は、データサイズに記述されたデータ量に従ってFIFO RDを制御することにより、ホスト用FIFO制御器401にホスト用FIFOメモリ205から順次データを読み出す(図7Bでは、T5〜T7のRD信号によりT6〜T8のタイミングで付加データD0〜D2を読み出している)。ホスト用FIFOメモリ205から順次に読み出されたデータはコマンドレジスタ405に保持される(図7Bの501、ステップS61〜S63)。そして、受信パケットの全体を格納した後にCPU202に対して割り込みをかける(図7Bの502、ステップS64)ことになる。
以上のような第2実施形態によれば、コマンドパケットの受信におけるCPU202の介在を第1実施形態よりも減らすことができ、より処理速度を向上させることができる。
<第3実施形態>
第1、第2実施形態ではCPU202の介在無しに受信したパケットがコマンドパケットかデータパケットかを判定した。そして、コマンドパケットであった場合はCPU202に割り込みがかかり、CPU202に当該コマンドパケットを提供した。即ち、第1、第2実施形態ではコマンドパケットに関してはCPU202の読出し動作に同期してホスト用FIFOメモリ205を動作させている。第3実施形態では、コマンドパケット用のFIFOメモリを用意し、コマンドパケット、データパケットともにCPU202の介在なしにパケットの連続受信を可能にし、処理速度を向上する。
第1、第2実施形態ではCPU202の介在無しに受信したパケットがコマンドパケットかデータパケットかを判定した。そして、コマンドパケットであった場合はCPU202に割り込みがかかり、CPU202に当該コマンドパケットを提供した。即ち、第1、第2実施形態ではコマンドパケットに関してはCPU202の読出し動作に同期してホスト用FIFOメモリ205を動作させている。第3実施形態では、コマンドパケット用のFIFOメモリを用意し、コマンドパケット、データパケットともにCPU202の介在なしにパケットの連続受信を可能にし、処理速度を向上する。
図10は第3実施形態によるプリンタコントローラの構成を示すブロック図である。図7において図2と同様の構成には同一の参照番号を付してある。第1実施形態におけるヘッダ解析部(図2)と異なる点は、ヘッダ解析部210とCPUバス203の間に、CPU202へコマンドパケットを受け渡すためのコマンド用FIFOメモリ701が存在する点である。
図11は第3実施形態によるヘッダ解析部210の動作を説明するフローチャートである。データパケットを受信した場合の動作(ステップS51〜S55)は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
コマンドパケットを受信した場合は、ステップS53からステップS80へ進み、コマンド用FIFOメモリ701がデータを受付可能であるかどうかを判定する。コマンド用FIFOメモリ701がフル(Full)の状態であり、データを受け付けられない場合は、フル状態が解除されるのを待つ。コマンド用FIFOメモリ701がフル状態でなければ、ステップS81へ進み、ホスト用FIFOメモリ205から出力されているヘッダ部のデータをコマンド用FIFOメモリに格納させる。続いて、ステップS82において、当該パケットのデータ部302(付加データ)が存在するかどうかを判定する。存在するのであれば、ステップS83において、付加データをホスト用FIFOメモリ205から読出し、コマンド用FIFOメモリ701に格納する。こうして、受信パケットの全体がコマンド用FIFOメモリ701に格納される。
コマンド用FIFOメモリ701は、データが格納されるとCPU202に対して割り込みを発生する。CPU202は、この割り込みを受け付けて、コマンド用FIFOメモリ701からコマンドパケットを読み出す。
図12は第3実施形態のヘッダ解析部210の詳細な構成を示すブロック図である。図12において図6に示した構成と同様の機能のものには同一の参照番号を付してある。第2実施形態ではコマンドレジスタ405の代わりにコマンド用FIFO制御器406が設けられている。コマンド用FIFO制御器406はコマンド用FIFO701を制御する。
図13は第3実施形態によるコマンドパケットの処理を表すタイミングチャートである。なお、データパケットの場合のタイミングチャートは第1実施形態(図8)と同様であるため説明を省略する。以下、図12、図13を用いて第3実施形態のヘッダ解析部210によるコマンドパケットに対する処理動作を詳細に説明する。
図12において、ホストコンピュータ11から受信したパケットはホスト用FIFOメモリ205に保持される。パケットがホスト用FIFOメモリ205内に存在するとホスト用FIFOメモリ205からのEmpty信号がInactiveになる(図13のT2)。これは、パケットを受信したことを意味する(図11のステップS51)。よって、ホスト用FIFO制御器401は、ホスト用FIFOメモリ205から受信したデータを読み出すためにRD信号をActiveにする(T3)。このRD信号によりホスト用FIFOメモリ205から受信パケットのヘッダ部301が読み出される(ステップS52)。
図3で説明したように、読み出されたヘッダ部301にはコマンドタイプとパケットサイズが格納されている。比較器402、比較器403は、コマンドタイプの内容に従って受信パケットがコマンドか印刷データかを判断する。受信パケットがコマンドパケットの場合、比較器403の出力がActiveになる(T4)。比較器403のActive出力によりコマンド用FIFO制器406が起動される。コマンド用FIFO制御器406は、コマンド用FIFOメモリ701からのFull信号により、コマンド用FIFOメモリ701がフル状態か否かを判定する(ステップS80)。フル状態でなければコマンド用FIFOメモリ701にWR信号を送り、現在、FIFOデータバス410上に出力されているヘッダ部のデータをコマンド用FIFOメモリ701に格納する(ステップS81,S82)。
続いて、コマンド用FIFO制御器406は、FIFOデータバス410上に出力されているヘッダ部のうちのパケットサイズを取得する。そして、この情報に従ってFIFO RD信号を制御し、ホスト用FIFOメモリ205から付加データを順次出力させる。より具体的には、FIFO RD信号によりパケットサイズで示されるデータ量に応じた回数(長さ)のRD信号をホスト用FIFO制御器401に発生させ、付加データをホスト用FIFOメモリ205から読み出す。図13の例では、パケットサイズから3クロック分の長さのRD信号が必要と判定され、その長さのRD信号により付加データが読み出される様子が示されている(T5〜T7のRD信号により、T6〜T8の3クロックで付加データD0〜D2が読み出される)。更に、このとき、コマンド用FIFO制御器406はコマンド用FIFOメモリ701へのWR信号を制御して、ホスト用FIFOメモリ205から順次出力される付加データがコマンド用FIFOメモリ710に順次書き込まれるようにする(ステップS82,S83)。こうしてホスト用FIFOメモリ205に保持された受信パケットの全体がコマンド用FIFOメモリ701に書き込まれる(T5〜T8)。
以上のようにして、パケットサイズに従ったデータ量の上記転送を終えると、コマンド用FIFOメモリ701がCPU割込みを発生させ、当該受信パケットの処理を終える。なお、コマンド用FIFO制御器406からCPU202への割込み信号を発生するようにしてもよい。また、CPU202への割込み信号の発生タイミングは、コマンド用FIFOメモリ701へのコマンドパケットのデータの格納が開始された時点で行うなど、適切なタイミングで行われればよい。
なお、第3実施形態では連続したパケット処理を可能にしたが、場合によっては印刷データの転送を待たせておく必要もある。そのような場合に対処するために、CPU202がヘッダ解析部210に対してWait制御を行えるような形態をとるようにしてもよい。
また、第3実施形態はコマンド用FIFOメモリ701にコマンドパケットを転送する形態となっているが、コマンドパケットをデータパケット同様にSDRA207に転送し、CPU202がSDRAM207からコマンドを読むように構成してもよい。この場合、コマンドパケットのヘッダ部とデータ部の全てがSDRAM207へ転送されるようにDMAコントローラ206を設定することになる。
以上説明したように第3実施形態によれば、パケット種別の判定をCPU202とは独立したハードウエアで行う構成としたので、第1実施形態と同様の効果を達成できる。また、第3実施形態では、CPUが介在することなく複数の連続したパケットが自動的に処理される。例えば、コマンドパケットが連続して送付されて来て、それに続いてデータパケットが送付されて来ても、コマンド用FIFOメモリ701に蓄積可能なパケット量以内であれば、CPUによるコマンドパケットの読み出しを待つことなく次のパケットを処理することが可能となる。従って、更に処理速度を向上できる。
なお、上記第1〜第3実施形態では、ホストコンピュータ11とプリンタ12の接続にUSBを用いたがホストコンピュータ11とプリンタ12との接続形態はこれに限られるものではない。例えば、イーサネット(登録商標)等によるLANや、IEEE1394インターフェースなど、他の周知のインターフェースを適用できることは言うまでもない。更に、上記第1〜第3実施形態では、コマンドパケットの受信をCPU202への割り込みにより通知する形態で説明したが、ポーリング(Polling)等により、CPU202が自主的にコマンドパケットの受信の有無を認識するようにしてもよい。例えば、図6のコマンドレジスタ405の所定メモリ領域や、図12のコマンド用FIFOメモリ701の所定メモリ領域やなどにヘッダ解析部の解析に基づくコマンドパケットの受信の有り無しのフラグを記憶させ、そのフラグの状態をCPU202がポーリングにより確認するようにすればよい。CPU202によりコマンドパケットの存在が識別できた場合には、コマンドレジスタ405、コマンドFIFO用メモリ701に記憶されたデータがCPU202により読み込まれ、結果、CPU202にコマンドパケットのデータが提供される。
Claims (13)
- プログラムの実行により各種処理を実現するプロセッサと、該プロセッサと協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理する印刷制御装置であって、
前記ハードウエア回路が、
外部装置より受信され、第1メモリに格納されたパケットの所定部分のデータに基づいて当該パケットの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段により印刷データのパケットと判定されたデータに基づく記録媒体への記録を行わせる記録制御手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記判定手段により前記パケットがコマンドパケットと判定された場合、該パケットのデータを前記プロセッサに提供する提供手段と、
前記判定手段により前記パケットがデータパケットと判定された場合、該パケットに含まれている印刷データを前記第1メモリから第2メモリに転送する転送手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。 - 前記判定手段は、前記第1メモリから前記パケットのヘッダ部分を読み出して、該ヘッダ部分のデータに基づいて当該パケットの種別を判定し、
前記提供手段は、前記第1メモリから前記パケットの前記ヘッダ部分に続くデータ部分を読出し、前記ヘッダ部分と前記データ部分を前記プロセッサに提供することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。 - 前記提供手段は、前記第1メモリからの1回のデータ読み出しを単位として前記プロセッサに読み出したデータを提供することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
- 前記提供手段は、前記第1メモリから読み出した前記パケットをレジスタに格納し、該パケットの全体を読み出し終えたときに前記プロセッサに読み出したデータを提供することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装置。
- 前記提供手段における前記プロセッサへのデータの提供は、該プロセッサに対して割込み信号を発生することによりなされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 前記提供手段における前記プロセッサへのデータの提供は、該プロセッサによる前記コマンドパケットの有無を調べるポーリングに基づく前記プロセッサのコマンドパケットのデータ読み出しにより行われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 前記提供手段は、
前記第1メモリに保持されたパケットを、前記プロセッサによるアクセスが可能なメモリに転送する手段と、
前記メモリへの前記パケットの転送に応じて前記プロセッサに割込み信号を発生する手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。 - 前記判定手段は、予め設定された前記データパケットを示すデータと受信したパケットの前記所定部のデータとの一致を比較する第1比較回路を含むことを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 前記判定手段は、予め設定された前記コマンドパケットの種別を示すデータと受信したパケットの前記所定部のデータとの一致を比較する第2比較回路を含むことを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の印刷制御装置。
- 請求項2乃至10のいずれかに記載の印刷制御装置を備え、
前記第2メモリに格納された印刷データに従って記録媒体への印刷出力を実行するプリンタエンジンを有することを特徴とする印刷装置。 - プログラムの実行により各種処理を実現するプロセッサと、該プロセッサと協働するハードウエア回路とによって印刷ジョブを処理する印刷制御装置における制御方法であって、
前記ハードウエア回路において、外部装置より受信され、第1メモリに格納されたパケットの所定部分のデータに基づいて当該パケットの種別を判定する判定工程を有することを特徴とする印刷制御装置の制御方法。 - 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させる為の制御プログラム。
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