JP2002055790A - 印刷システム及び印刷制御方法 - Google Patents

印刷システム及び印刷制御方法

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JP2002055790A
JP2002055790A JP2001149964A JP2001149964A JP2002055790A JP 2002055790 A JP2002055790 A JP 2002055790A JP 2001149964 A JP2001149964 A JP 2001149964A JP 2001149964 A JP2001149964 A JP 2001149964A JP 2002055790 A JP2002055790 A JP 2002055790A
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Tatsuro Uchida
達郎 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストコンピュータ側で、印刷装置での印刷
媒体の搬送方向に基づき、イメージを生成するバンドの
バンディング方向を決定してイメージを生成する印刷シ
ステム及び印刷制御方法を提供する。 【解決手段】 ホストコンピュータ100においてビッ
トマップイメージを生成してプリンタ200へ転送し、
印刷を行う際に、アプリケーション110からの描画情
報を描画情報スプール部120がスプールし、スプール
情報130とプリンタ200での印刷媒体の搬送方向と
に基づき、スプール解析部140がビットマップイメー
ジを生成するバンドのバンディング方向を決定し、決定
されたバンディング方向に応じて、画像情報生成部15
0がスプール情報130からビットマップイメージを生
成する。ここでバンディング方向はプリンタ200での
印刷媒体の搬送方向に対して逆方向に決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タにおいてバンドビットマップイメージを生成して印刷
装置へ転送し、印刷を行う印刷システム及び印刷制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザービームプリンタなどの印
刷装置において、ホストコンピュータ側でビットマップ
イメージを生成する際、ノンバンディング方式とバンデ
ィング方式の何れか一方を採用している。
【0003】ここで、ノンバンディング方式とは、ペー
ジ全体を一つのビットマップとなるように展開する方式
であるが、プリンタの高解像度化、カラー化などに伴
い、ノンバンディング方式を実現するために必要なメモ
リ量が大きくなっている。特にカラープリンタなどでは
必要なメモリ量が大きく、物理的にメモリの確保が不可
能であったり、もし必要なメモリ量を確保できたとして
も、ホストコンピュータ側全体のシステムパフォーマン
スを低下させる原因にもなり得る。
【0004】これらの理由により、カラープリンタにお
いてはノンバンディング方式はまず採用されることはな
い。
【0005】これに対して、バンディング方式とは、あ
る一定量のバンドメモリを確保しておき、このバンドメ
モリに対して描画、転送を行った後、バンドをバンディ
ング方向に必要量ずらし、再度描画、転送を繰り返す手
法である。当然、一つの描画オブジェクトに対して異な
るバンドで複数回それぞれ異なった部分の描画が実行さ
れるため、処理事態はノンバンディング方式に比べ複雑
ではあるが、獲得するバンドメモリのサイズがさほど大
きくないために、ホストコンピュータ側全体のシステム
のパフォーマンスを極端に低下させることはない。
【0006】通常、このバンディング方式において、バ
ンディング方向、つまり、バンドを進めて行く方向はオ
リジナル画像の縦方向(Y方向)に限定されることが殆
どであった。
【0007】また、プリンタが、レーザービームプリン
タなどのページ記述言語(PDL)に対応したプリンタ
の場合、同一ページ内において描画オブジェクトの描画
される順番に制限はなく、プリンタ内部でページメモリ
に順次展開され、生成されたビットマップイメージがプ
リンタエンジンへと転送される。
【0008】但し、プリンタに搭載されるメモリ容量
や、出力される色モード、階調などによっては、プリン
タ内部のページメモリを1ページ分用意できない場合も
あり、そのような場合には、プリンタ内部でもバンディ
ング処理を用いる必要がある。尚、ホストコンピュータ
に比ベプリンタ側では、搭載メモリ量が制限されるた
め、バンディングを用いて印刷を行う場合の方が一般的
である。
【0009】また、ホストコンピュータ側でバンディン
グを行う場合、プリンタエンジンに転送するビデオ信号
と同期させる必要があるため、常に用紙搬送方向と18
0°逆の方向で行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ホスト側でのバンディング方向とプリンタ側
でのバンディング方向とが垂直に交わる場合、プリンタ
はホストコンピュータから受けたイメージデータの回転
処理を行う必要が生じる。この場合、プリンタ内部での
イメージデータの回転処理及びバンディング処理への負
荷が増大することとなり、プリンタ側での処理パフォー
マンスの低下やメモリ不足から生じる印刷階調や印刷解
像度の低下処理を行わなくてはならないケースも出てく
る。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、ホストコンピュータ側で、印刷装置での印
刷媒体の搬送方向に基づき、イメージを生成するバンド
のバンディング方向を決定してイメージを生成する印刷
システム及び印刷制御方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ホストコンピュータにおいてビットマッ
プイメージを生成して印刷装置へ転送し、印刷を行う印
刷システムにおいて、印刷アプリケーションからの描画
情報をスプールするスプール手段と、スプールされた描
画情報及び前記印刷装置での印刷媒体の搬送方向に基づ
き、前記ビットマップイメージを生成するバンドのバン
ディング方向を決定する決定手段と、決定されたバンデ
ィング方向に応じて、前記スプールされた描画情報のビ
ットマップイメージを生成する生成手段とを有し、前記
決定手段は、バンディング方向を前記印刷装置での印刷
媒体の搬送方向に対して逆方向に決定することを特徴と
する。
【0013】また上記目的を達成するために、本発明
は、ホストコンピュータにおいてビットマップイメージ
を生成して印刷装置へ転送し、印刷を行う印刷システム
の印刷制御方法であって、印刷アプリケーションからの
描画情報をスプールするスプール工程と、スプールされ
た描画情報及び前記印刷装置での印刷媒体の搬送方向に
基づき、前記ビットマップイメージを生成するバンドの
バンディング方向を決定する決定工程と、決定されたバ
ンディング方向に応じて、前記スプールされた描画情報
のビットマップイメージを生成する生成工程とを有し、
前記決定工程は、バンディング方向を前記印刷装置での
印刷媒体の搬送方向に対して逆方向に決定することを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1は、本実施形態による印刷システムの
構成を示す概略ブロック図である。図示するように、印
刷システムは、100に示すホストコンピュータと20
0に示すプリンタとから構成され、ホストコンピュータ
100とプリンタ200とは所定の通信媒体により接続
されている。
【0016】尚、図1に示す例では、ホストコンピュー
タ100とプリンタ200とは直接ローカルに接続され
ているが、LANのようなネットワークを介して接続さ
れていても良い。
【0017】また、ホストコンピュータ100は、不図
示のCPUと不図示の磁気ディスク又はメモリ等の記憶
装置とを具備しており、不図示のオペレーティングシス
テム(以下「OS」)が動作しているものとする。
【0018】図1において、アプリケーション110、
描画情報スプール部120、スプール解析部140、画
像情報生成部150、印刷命令生成部160、画面情報
制御部170は共にプログラムであり、ホストコンピュ
ータ100内の記憶装置内に格納され、CPUによって
実行される。また、スプール情報130はホストコンピ
ュータ100内の記憶装置内に格納される情報である。
【0019】更に、ホストコンピュータ100には、ユ
ーザの指定した印刷オプション情報を描画情報スプール
部120、スプール解析部140へ提供できる画面表示
制御部170を備えている。
【0020】一方、プリンタ200は、プリンタコント
ローラ210と、プリンタエンジン220とで構成され
る。プリンタコントローラ210内は印刷情報制御部2
11、ページメモリ212、出力制御部213などから
構成され、プリンタエンジン220は不図示の記録媒体
の搬送機構、半導体レーザーユニット、感光ドラム、現
像ユニット、定着ユニット、ドラムクローニングユニッ
ト、分離ユニットなどから構成され、公知の電子写真プ
ロセスで印刷を行う。
【0021】次に、本実施形態による印刷システムにお
いて、ホストコンピュータ100のアプリケーション1
10で作成された描画情報から印刷情報を生成してプリ
ンタ200へ送出し、印刷する動作について説明する。
【0022】まず、ユーザーの指示によりホストコンピ
ュータ100内のアプリケーション110がOSの描画
インターフェイスを介して描画情報スプール部120へ
描画情報を送ると、描画情報スプール部120はその描
画情報を後段の画像情報生成部150が理解可能な形式
の情報(描画スプールデータ)に変換し、ホストコンピ
ュータ100内の記憶装置内に格納する。また、描画情
報スプール部120は、スプール解析部140が画像情
報生成部150を制御するための情報(バンドスプール
データ)もホストコンピュータ100内の記憶装置内に
格納する。
【0023】その後、描画情報スプール部120がスプ
ール情報130として描画スプールデータ及びバンドス
プールデータを記憶装置内に格納し終わると、スプール
解析部140が起動され、格納されたスプール情報13
0の描画スプールデータ及びバンドスプールデータを参
照しながら、バンドリストの生成を行う。
【0024】尚、上述のバンドリストとは、画像情報生
成部150がバンドビットマップを生成する際に使用す
る情報であり、各バンド別に描画再生に必要な描画スプ
ールデータへのポインタとなるべき情報を順次並べてい
ったリスト情報である。
【0025】次に、スプール解析部140は上述のスプ
ール情報130を参照し、印刷媒体(用紙)サイズ及び
印刷方向、ユーザーの指定した印刷オプション、ターゲ
ットプリンタでの用紙搬送方向などを考慮し、ホストコ
ンピュータ100で生成する画像イメージデータの連続
方向(バンディング方向)をプリンタ200でのバンデ
ィング方向と一致する方向に決定する。そして、決定し
たバンディング方向でバンドリストを生成する。
【0026】次に、画像情報生成部150は、スプール
解析部140からのバンドリストに従って描画スプール
データの各描画オブジェクト情報へアクセスし、画像情
報生成部150内部に備えられた描画展開手段により別
に準備されたバンドメモリへの描画を実行し、画像情報
を生成する。ここで、画像情報生成部150によって1
バンド分の画像情報が生成されると、その画像情報は印
刷命令生成部160へと渡され、プリンタ200が解釈
可能な印刷情報の形式にして1バンド分の画像情報を一
括して或いは分割しながらプリンタ200へと転送す
る。
【0027】これに対して、プリンタ200側では、プ
リンタコントローラ210がホストコンピュータ100
から送られてきた印刷情報をインターフェイス(I/
F)を介して受け取る。そして、印刷情報制御部211
が印刷情報のうち画像データはページメモリ212に格
納した後、出力制御部213を介してビデオ信号として
プリンタエンジン220へ送出する。また、印刷制御命
令は出力制御部213を介してプリンタエンジン220
へ送出する。
【0028】ここで、上述したスプール解析部140に
よるバンディング方向の決定方法について説明する。
【0029】図2は、プリンタでの印刷方向を示す図で
ある。同図において、図中のx方向が主走査方向であ
り、y方向が副走査方向である。
【0030】通常、レーザビームプリンタ等のプリンタ
においては、同一用紙サイズの印刷媒体を印刷するに当
たって2つの印刷方向に対応している。
【0031】図2に示すように、一つは「ポートレート
(Portrait)」と呼ばれる、用紙の長辺方向を縦方向、
短辺方向を横方向として印刷を行う方向であり、もう一
つは「ランドスケープ(Landscape)」と呼ばれる、用
紙の長辺方向を横方向、短辺方向を縦方向として印刷を
行う方向である。
【0032】プリンタ200側でこれら2つの印刷方向
に対応するためには、ポートレイト及びランドスケープ
のそれぞれの方向で給紙を行い、常にオリジナル画像の
上端から、順次ビデオ信号を生成して印刷を行う場合
と、プリンタエンジン220の制限によりランドスケー
プ方向の印刷はオリジナル画像を270°或いは90°
回転させ、オリジナル画像の右端又は左端から順次ビデ
オ信号を生成する場合とがある。
【0033】即ち、これらはターゲットとなるプリンタ
エンジンがサポートする最大の用紙サイズに依存してお
り、例えばA4用紙サイズまでしか対応していないプリ
ンタエンジンではA4ランドスケープの印刷はオリジナ
ル画像を270°又は90°回転させることで実現して
いる。
【0034】図3は、特定の用紙を必ず用紙の長辺方向
に給紙を行うプリンタエンジンで、ポートレイト及び2
70°回転のランドスケープ印刷時の用紙搬送方向を示
す図である。尚、図中のx,y方向はオリジナル画像の
方向を示すものである。
【0035】また、上述したプリンタエンジン等の物理
的要因の他に、ホストコンピュータ側で出力用紙をアプ
リケーションで指定されたもの以外に設定するような場
合も想定される。例えば、N−UP機能などがその一例
である。
【0036】尚、このN−UP機能とは、同一用紙の同
一面に対して複数のページを縮小し、お互いが重なり合
わないように配置する機能のことである。
【0037】また、説明の都合上、物理的に印刷を行う
用紙を物理ページと呼び、この物理ページに配置される
各々のページを論理ページと呼ぶことにする。
【0038】例えば、図4に示す(A)のように、ラン
ドスケープの物理ページを印刷時に用紙を回転させるこ
とで印刷を行うプリンタ及び用紙の組み合わせの場合、
2つの論理ページがポートレイトに指定されていても、
物理ページはランドスケープ方向で印刷する方が、2つ
の論理ページに与えられる描画面積が広く取れることに
なる。
【0039】このような場合、物理ページはランドスケ
ープで印刷を行うのが一般的であるため、各論理ページ
はポートレイトではあるが、物理ページはランドスケー
プで印刷され、論理ページの印刷方向と物理ページの印
刷方向とが一致しないことになる。
【0040】つまり、ホストコンピュータ側で、各論理
ページのバンディング方向(バンドが連続する方向)を
図の縦方向(物理ページの短辺方向)としてしまった場
合、プリンタ側では用紙搬送方向の制限から図の横方向
(物理ページの長辺方向)のバンディング方向をとるた
め、プリンタ内でホストコンピュータ側で生成されたバ
ンドを回転させる処理が生じ、処理速度の低下が懸念さ
れる。即ち、この例では、各論理ページは図に対して横
方向(用紙搬送方向と逆方向)にバンドが連続するバン
ディング方向を採用するようにスプール解析部140が
判定するべきである。
【0041】図4に示す(B)は、4−UP指定時に4
つの論理ページのうち3つがポートレイト、残りの1つ
の論理ページがランドスケープ方向の印刷を指定されて
いる場合を示す図である。この場合も先の場合と同様
に、物理ページをポートレイトとした方が、4つの論理
ページ全体として描画面積を広く確保できることにな
り、この図に示す第2論理ページの印刷方向は物理ペー
ジの印刷方向と異なることになる。即ち、この例では、
スプール解析部140は全ての論理ページに対して縦方
向(用紙搬送方法と逆方向)にバンドが連続するバンデ
ィング方向を採用するべきである。
【0042】以上のように、ユーザーの指定した印刷オ
プション等により、必ずしもアプリケーションの指定す
る印刷方向と物理ページの印刷方向は一致するわけでは
なく、ホストコンピュータ側で出力用紙をアプリケーシ
ョンで指定されたもの以外に設定するような場合、単純
にアプリケーションから指示されるオリジナル画像の印
刷方向に対して縦方向(Y方向)に連続するバンドを生
成するのではなく、物理ページの用紙搬送方向を基に論
理ページのバンディング方向を決定する必要がある。
【0043】勿論、本発明はこれらN−UP指定時の物
理用紙のサイズや、その印刷方向を決定するアルゴリズ
ムに依存するものではなく、N−UP指定時以外であっ
てもアプリケーションで指定された印刷方向と実際にプ
リンタ内で用紙が搬送される方向が異なるような場合に
関して有効な発明である。
【0044】印刷時のプリンタ200側での動作からこ
れらの現象を見てみると、プリンタ200内のページメ
モリ212に展開されるページビットマップはプリンタ
エンジン220の用紙搬送方向を考慮にいれた方向に展
開される。
【0045】また、プリンタ200に搭載されるRAM
容量などによっては、ページメモリ212に1ページ分
のページビットマップを格納するだけの領域を確保でき
ない場合があり、このような場合にはプリンタ200内
部においてもバンディングによるバンドビットマップの
生成を行うこととなる。現実的には、プリンタ200内
部でバンディングを行うほうが一般的な処理と言える。
【0046】このような状況により、ホストコンピュー
タ100の送るバンドイメージデータの順序がプリンタ
200の用紙搬送方向と垂直になった場合、印刷情報制
御部211はホストコンピュータから送られてくるバン
ドイメージデータを用紙搬送方向に並ぶように回転させ
てページメモリ212に格納しなければならない。
【0047】特に、RAM搭載量の少ないプリンタの場
合は、バンディングによるオーバーヘッドに加え、上述
したイメージデータの回転作業によりかなりの負荷を伴
い、結果として印刷時間を余計に要することになる。
【0048】このような状況を踏まえ、本実施形態で
は、ホストコンピュータ側において、ユーザーの指定し
た印刷オプション、アプリケーションの指示する印刷用
紙サイズ及び方向、更には対象プリンタでの用紙の搬送
方向などを考慮に入れ、ホストコンピュータ側でプリン
タ側でのバンディング方向と同じ方向に連続するバンド
イメージを生成することにより、プリンタ側でのバンド
イメージ回転作業の負荷を軽減させると共に、プリンタ
に搭載されているRAM容量を増やすことなく、高速な
印刷を可能にするものである。
【0049】ここで、ホストコンピュータ100におい
てバンディング方向を決定する処理について説明する。
尚、本実施形態では、ホストコンピュータ100のスプ
ール解析部140においてバンディング方向を決定する
ものとする。
【0050】まず、アプリケーション110で印刷指示
が行われると、描画情報スプール部120はアプリケー
ション110から描画オブジェクト情報以外にも用紙サ
イズや印刷方向などの印刷制御情報等も受け取る。次
に、描画情報スプール部120はこれらの情報をスプー
ル情報130として格納すると共に、該当ページのバン
ディング方向が何れの方向となっても対応できるよう
に、ページ全体を均等な格子状に分割した仮想グリッド
を用いて描画オブジェクトの位置や大きさの情報を各描
画コール毎に収集する。
【0051】図5は、仮想グリッドの配置概念を示す図
である。図5に示すように、ページ全体に仮想グリッド
を配置し、各々の仮想グリッドに描画領域(Drawrect)
情報を保持する。そして、各描画命令毎にその描画オブ
ジェクトの外接矩形にかかる仮想グリッドの描画領域情
報を更新していく。
【0052】勿論、描画情報スプール部120がOSの
描画インターフェイスから直接該当する描画オブジェク
トの外接矩形情報を得ることができない場合には独自に
外接矩形を計算し、描画領域(Drawrect)に登録する。
【0053】図6は、描画情報スプール部120の動作
を示す概念図である。スプール情報はOSからの渡され
る描画情報、制御情報等を格納する描画スプールデータ
と、仮想グリッド情報を格納するバンドスプールデータ
とに分けられ、描画スプールデータはエレメントという
単位でOSの描画インターフェイスから情報を受けるた
びに逐次格納していくことにする。
【0054】ここで、後のバンディング作業を効率良く
行うために、描画スプールデータのうち具体的描画を生
じさせるエレメントに対しては必ずその描画オブジェク
トの外接矩形情報を付加しておくことにする。
【0055】また、バンドスプールデータは1ページ分
の仮想グリッド情報を生成した後、ページの終了などを
トリガーとしてディスクに書き込まれる。
【0056】このように、1ページ分のスプール情報1
30が生成されると、スプール解析部140が起動さ
れ、画面情報制御部170から印刷オプション情報を受
け取る。尚、ユーザーが指定した印刷オプションによっ
ては1ページの終了時点で用紙の印刷方向を決定できな
い場合もあるため、ここで後続するページの情報を得る
まで用紙サイズや印刷方向を決定できないのであれば、
更に物理ページの処理を開始できるのに充分なページの
スプール情報をスプールし終わるのを待つ。
【0057】次に、物理ページの印刷用紙や印刷方向を
決めるのに充分なページのスプールが終了すると、スプ
ール解析部140は画面情報制御部170から渡された
印刷オプション情報や該当する全てのページの用紙サイ
ズ、印刷方向などの印刷制御情報から物理ページの用紙
サイズ及び印刷方向を決定する。
【0058】この物理ページの用紙サイズ及び印刷方向
を決定することは、それぞれ本発明を適応する印刷シス
テムの仕様動作にあわせるものであって、本発明の限定
する範囲ではない。
【0059】このようにして決定された物理ページの用
紙サイズ及び印刷方向で印刷動作が行われる場合、対象
としているプリンタでどのように用紙搬送されるのかを
判定する。例えば、上述の物理ページの用紙サイズ及び
印刷方向の決定においてA4横と判定された場合、A4
横方向の給紙に対応していないプリンタでは縦方向の給
紙となる。
【0060】上述のように判定された用紙の搬送方向に
対して、その物理ページ内に含まれる全ての論理ページ
のバンディング方向を垂直な方向となるように、各々の
論理ページのバンディング方向を決定する。
【0061】具体的には、オリジナル画像に対して縦方
向にバンドが連続するバンディング方向を「横バンディ
ング」、また横方向にバンドが連続するバンディング方
向を「縦バンディング」と呼ぶことにすると、例えば図
4に示す(A)の場合は何れのページも「縦バンディン
グ」で処理することで、物理ページ内のバンディング方
向は用紙搬送方向に対して「横バンディング」となり、
プリンタ側での270°の回転処理が行いやすくなる。
【0062】また同様に、図4に示す(B)の場合は全
てのページを「横バンディング」とすることで、物理ペ
ージ全体のバンディング方向が「横バンディング」の方
向に統一される。
【0063】次に、このようにしてバンディング方向を
決定すると、各々のページのバンドリスト及び画像情報
を生成するステップに入っていく。
【0064】図7は、バンドリストの生成観念を示す図
である。このバンドリストの生成は同じくスプール解析
部140によって行われ、該当するページのバンドスプ
ールデータ(仮想グリッド情報)を先に決定したバンデ
ィング方向に整理する。
【0065】尚、整理したバンドを仮想バンドと呼ぶこ
とにする。また、バンドレイアウトの決定に先立って、
描画メモリが獲得されていないのであれば、これを獲得
し、描画メモリの大きさを把握しておく必要がある。
【0066】次に、描画が連続している隣り合った仮想
バンド同士を結合したり、拡大率や縮小率或いは展開手
段での展開能力を考慮に入れて描画メモリの大きさに収
まる範囲で実バンドを決定していく(バンドレイアウト
の決定)。
【0067】また、描画の生じていない部分はバンド領
域から除外するなどして、なるべくバンド数を少なくし
た方が、描画情報の生成を高速に行うことが可能であ
る。
【0068】これらのバンドの割り振りに関しても本発
明の限定する範囲ではなく、それぞれのシステムに最適
なバンドの割り振りが行われれば良い。
【0069】このようにして決定されたバンドレイアウ
トに従って、描画スプールデータを先頭のエレメントか
ら順にチェックしていき、具体的に描画を生じるエレメ
ントである場合には外接矩形情報から、この描画エレメ
ントのかかる全てのバンドのバンドリストにこの描画エ
レメントへのポインタとなる情報を登録する。また、具
体的に描画を生じない描画環境制御エレメント等はその
順序が重要であるため、全てのバンドに登録する必要が
ある(バンドリストの生成)。
【0070】その後、該当するページの描画スプールデ
ータの全てをバンドリストに登録し終わると、バンドリ
ストが生成されたことになる。これにより、スプール解
析部140は生成したバンドリストを画像情報生成部1
50へ渡し、画像情報生成部150がバンドリストに従
ってトップバンドから順次描画スプールデータのエレメ
ントにアクセスしていき、画像情報生成部150内部に
ある展開手段を用いて描画メモリ上に画像情報を生成し
ていく。
【0071】1バンド分の画像情報の生成が完了する
と、画像情報は印刷命令生成部160へ渡され、必要で
あれば色変換や階調処理が行われ、対象プリンタの理解
可能な印刷コマンドの形態でプリンタへと転送される。
【0072】ところで、展開されたバンドには、描画を
伴わない部分も多く含まれる場合がある。このようなホ
ワイトデータをプリンタへ転送した場合、プリンタ内部
ではホワイトデータなのか、描画の必要のあるデータな
のかの判断がつかないため、無駄な処理を大量に発生さ
せてしまうことが考えられる。特に、プリンタで回転処
理が必要な場合など、このホワイトデータに対する回転
処理は全く無駄な処理ということになってしまう。
【0073】これらのことから、先に収集したバンドス
プールデータを参照し、画像情報の中でも有効な領域を
抽出して、極力ホワイトデータを送らないようにするこ
とで、転送データ量の軽減、及びプリンタでの回転処理
の軽減になり、よりいっそう高速化を図ることができ
る。
【0074】以上の処理を全バンド分、全論理ページ
分、全物理ページ分、線り返すことでホスト側での処理
が完了する。一方、プリンタ側においては前述した通常
の印刷処理を行うことで印刷処理が完了する。
【0075】ここで、上述したホスト側での処理を、図
8に示すフローチャート及び図9に示す出力例を用いて
簡単に振り返ると以下のようになる。
【0076】まず、描画情報スプール部120にて論理
ページが1ページ分のスプール情報130としてスプー
ルされ(S101)、その後、スプール解析部140が
起動され、画面情報制御部170などから必要な情報を
獲得し、物理ページ1ページ分のスプール情報がスプー
ルされるまで(S102のNo)、ステップS101で
のスプール処理を継続する。そして、1物理ページの印
刷方向を決定するのに充分なページの論理ページのスプ
ールが完了すると(S102のYes)、物理ページの
用紙印刷方向(ポートレイト/ランドスケープ)及び用
紙サイズなどを決定する(S103)。
【0077】次に、ステップS103で決定された用紙
の印刷方向及び用紙サイズから出力対象としているプリ
ンタでの用紙搬送方向(縦/横)を決定する(S10
4)。そして、決定された印刷方向(ポートレイト/ラ
ンドスケープ)及び決定された用紙搬送方向(縦/横)
に従って、ステップS105〜S111のように各論理
ページのバンディング方向を決定する。
【0078】図9に示す出力例では、図9に示す(A)
のポートレイト−縦給紙はステップS107に対応し、
同(D)ランドスケープ−横給紙はステップS111に
対応し、それぞれオリジナル画像に対して横方向に長
く、縦方向に連続する横バンドを該当する物理ページに
含まれる全ての論理ページに対して適応する。
【0079】また、図9に示す(B)ランドスケープ−
縦給紙はステップS108に対応し、同(C)ポートレ
イト−横給紙はステップS110に対応し、それぞれオ
リジナル画像に対して縦方向に長く横方向に連続する縦
バンドを該当する物理ページに含まれる全ての論理ペー
ジに対して適応する。
【0080】次に、ステップS105〜S111で決定
されたバンディング方向に基づき、各論理ページに対す
るバンドリストの生成処理(S112)を行い、各のバ
ンドのビットマップ展開処理及びプリンタへの転送処理
(S113)を該当する論理ページ内の全てのバンドに
対して繰り返す(S114)。更に、処理しなければな
らない論理ページが存在する場合(S115のNo)、
これらの論理ページに対してもバンドリストの生成処理
(S112)からの処理を繰り返す。
【0081】これに対して、プリンタ側での処理の概要
を図10に示すフローチャート及び図11に示すオブジ
ェクトリストへの登録を用いて説明する。
【0082】プリンタコントローラ210内の印刷情報
制御部211はホストコンピュータ100から印刷情報
としてコマンドを受信する(S201)。受信したコマ
ンドが印刷開始命令であれば(S202のYes)、適
切な初期化処理を行った後、印刷コマンドの受信待ち状
態(S203)に遷移する。また、受信したコマンドが
印刷開始命令でなければ(S202のNo)、再度コマ
ンド受信(S201)のステータスへ復帰する。
【0083】一方、印刷コマンドの受信待ち状態(S2
03)で、コマンドを受信すると、受信したコマンドを
解析し、コマンドが用紙設定に関わる命令の場合(S2
04のYes)、用紙のサイズや、プリンタでの搬送方
向などを考慮に入れてバンドサイズを決定する(S20
8)。また、コマンドが描画命令の場合(S205のY
es)、上述したホストコンピュータ100内のスプー
ル解析部140が生成するバンドリストと同様なオブジ
ェクトリストに対して、個々の描画コマンドを登録する
(S209)。尚、登録の際に、各描画コマンドはプリ
ンタ内部で使用される内部データ形式へと変換されるの
が一般的である。
【0084】また、受信したコマンドが排紙命令の場合
(S206のYes)、オブジェクトリストに登録され
た描画を順次ページメモリ(バンドメモリ)212へと
展開する。そして、展開されたビットマップは出力制御
部213によりプリンタエンジン220へとビデオ信号
として転送される。これらの処理をすべてのバンドに対
して行い、1ページの印刷を完了させる。当然ながら、
1ページ出力後はオブジェクトリストは空の状態にクリ
アーされる。
【0085】上述した印刷コマンドを受信し、対応する
処理を行った後、受信したコマンドが印刷終了命令であ
れば(S207のYes)、適切な終了処理を行い、最
初のステータスである、コマンド受信(S201)の状
態へ復帰する。
【0086】次に、図11を用いてオブジェクトリスト
登録処理(S209)の一例を説明する。
【0087】図11は、オブジェクトリストへの登録を
説明するための図である。図11において、「用紙搬送
方向」とはプリンタが物理的に用紙を送り出す方向であ
る。この搬送方向に対して垂直な方向に長いバンドが展
開される順にBand01、Band02、Band03、Band04、Band0
5、Band06と決定されているものとする。
【0088】更に、本実施形態において生成されたイメ
ージデータのブロックがBlock 11、Block 12、…、Bloc
k 45であったとする。この例で言うと、Band01内に描画
領域がかかるブロックはBlock 11、Block 12、Block 21
であり、オブジェクトリストのBand01に対応する部分に
これらのブロックが登録される。また同様に、Band02に
対してはBlock 12、Block 13、Block 14、Block 21、Bl
ock22、Block 23が登録され、Band03に対してはBlock 1
4、Block 15が登録され、Band04に対してはBlock31、Bl
ock41、Block42が登録され、Band05に対してはBlock 3
2、Block 33、Block 43、Block 44が登録され、Band06
に対してはBlock 45のみがオブジェクトリストに登録さ
れる。
【0089】当然ながら、複数のバンドに渡るブロック
はその各々に対応するオブジェクトリストへ繋がること
になる。
【0090】また、バンドへの展開処理&エンジンへの
転送処理(S210)においても、オブジェクトリスト
に繋がった各ブロックは回転処理が不要なイメージブロ
ックとなっており、バンドメモリへの展開が容易に、高
速に行えることになる。
【0091】このように、ホストコンピュータ100側
で、プリンタ200内で回転処理が生じないように事前
に回転処理を施したイメージブロックを構成することに
より、プリンタ200内の回転処理は生じないのは勿論
のこと、ホストコンピュータ100側で処理するバンド
方向とプリンタ200内でのバンド方向とが合致し、複
数のバンドに渡るイメージブロックは減少し、プリンタ
200内での処理効率を向上させることができる。
【0092】尚、プリンタ200内では、各々のバンド
の展開に要する時間を予測し、プリンタエンジンとの同
期出力に間に合わないバンドが存在すると、最初のバン
ドの展開に先立って、該当バンドを予め展開し、展開し
たバンドビットマップを圧縮しておき、該当バンドの処
理になったときに、このバンドビットマップを転送する
処理(プレバンド処理)を行っている。
【0093】このプレバンド処理は、プリンタ200内
のメモリの使用効率を下げる一因であり、プレバンド処
理を施すバンドが増加すると、解像度低下(デグレード)
処理が必要となってくる。しかしながら、本実施形態に
よれば、プリンタ200側での回転処理が不要であるこ
とから、プレバンド処理が起こりにくくなる。
【0094】尚、本実施形態では、描画情報スプール部
120でグリッド状に描画位置及び大きさを収集してい
るが、実際にバンド決定処理で使用される情報は縦又は
横のどちらか一方の情報である。
【0095】そこで、これら無駄な処理を省くために、
描画情報スプール部120においてユーザーの指定する
印刷オプション情報を画面情報制御部170から受け取
ったり、OSの描画I/Fを介して渡されるユーザーの
指定した印刷オプション情報などからアプリケーション
110の指定する用紙サイズ及び印刷方向がそのまま物
理ページに適応されることが解り、かつ該当用紙サイズ
及び印刷方向で印刷を行う場合、プリンタでの用紙搬送
方向が特定できれば、グリッドスプールデータのような
マトリックスの形態の情報ではなく、初めからバンド上
の仮想バンドで描画情報を収集した方が処理をシンプル
かつ高速に行うことが可能となる。
【0096】また、プリンタ側でオリジナル画像を27
0°回転させてランドスケープ方向の印刷を行って「縦
バンディング」となる場合、オリジナル画像の左端のバ
ンドからバンドデータを転送するより、オリジナル画像
の右端方向からバンドデータを転送した方がデータ転送
順序とプリンタ側でのデータ処理順序が一致し、若干高
速に処理を行うことが可能であるため、右端に位置する
バンドから順に画像情報生成部150を呼び出し、バン
ドデータの生成及び転送を行った方がよい場合もある。
【0097】また、ホストコンピュータとプリンタとが
双方向のインターフェイスを介して接続され、プリンタ
側がサポートする用紙サイズ及び方向をホストコンピュ
ータへ提供する手段を有しており、かつホストコンピュ
ータ側に上述の問い合わせを行う手段がある場合は、ス
プール解析部140の対象としているプリンタでどのよ
うに用紙搬送されるのかを判定するステップで、直接プ
リンタへ問い合わせることで、多種多様な機種にも対応
可能である。
【0098】例えば、A4縦方向で給紙される「A4」
カセットには用紙は存在していないが、A4横方向で給
紙する「A4R」カセットには用紙が存在する場合、ア
プリケーションの印刷指定はA4用紙であるが、A4R
用紙が使用されるといった、動的に変化する情報に対し
ても本発明が有効となる。
【0099】以上説明した実施形態によれば、ホストコ
ンピュータ側において、ユーザーの指定した印刷オプシ
ョン、アプリケーションの指示する印刷用紙サイズ及び
方向、更に対象プリンタでの用紙の搬送方向などを考慮
に入れ、ホストコンピュータ側で用紙搬送方向に連続す
るバンドイメージを生成することで、プリンタ側でのバ
ンドイメージ回転作業の負荷を軽減し、プリンタに搭載
されているRAM容量を増やすことなく、高速な印刷が
可能となる。
【0100】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0101】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0102】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0103】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,
ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−
ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカー
ド,ROMなどを用いることができる。
【0104】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0105】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホストコンピュータ側で、印刷装置での印刷媒体の搬送
方向に基づき、イメージを生成するバンドのバンディン
グ方向を決定してイメージを生成することで、プリンタ
側での処理を軽減させると共に、搭載されるメモリ容量
を増やすことなく、高速な印刷が可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による印刷システムの構成を示す概
略ブロック図である。
【図2】プリンタでの印刷方向を示す図である。
【図3】用紙長辺方向に給紙を行う機種での用紙搬送方
向を示す図である。
【図4】N−UP機能時のページレイアウトの一例を示
す図である。
【図5】仮想グリッドの配置概念を示す図である。
【図6】描画情報スプール部120の動作を示す概念図
である。
【図7】バンドリストの生成概念を示す図である。
【図8】ホストコンピュータ側での処理を示すフローチ
ャートである。
【図9】用紙搬送方向及び印刷方向により決定される出
力例を示す図である。
【図10】プリンタ側での処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】オブジェクトリストへの登録を説明するため
の図である。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ 110 アプリケーション 120 描画情報スプール部 130 スプール情報 140 スプール解析部 150 画像情報生成部 160 印刷命令生成部 170 画面情報制御部 200 プリンタ 210 プリンタコントローラ 211 印刷情報制御部 212 ページメモリ 213 出力制御部 220 プリンタエンジン

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータにおいてビットマッ
    プイメージを生成して印刷装置へ転送し、印刷を行う印
    刷システムにおいて、 印刷アプリケーションからの描画情報をスプールするス
    プール手段と、 スプールされた描画情報及び前記印刷装置での印刷媒体
    の搬送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成
    するバンドのバンディング方向を決定する決定手段と、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成手
    段とを有し、 前記決定手段は、バンディング方向を前記印刷装置での
    印刷媒体の搬送方向に対して逆方向に決定することを特
    徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記印刷媒体の1ページに複数のページ
    を配置して印刷する場合、前記複数のページは前記印刷
    媒体のサイズ及び方向に基づいて配置され、配置された
    複数のページのバンディング方向は前記印刷媒体の搬送
    方向に対して逆方向に決定されることを特徴とする請求
    項1に記載の印刷システム。
  3. 【請求項3】 更に、ユーザーの印刷オプションを取得
    するための画面情報制御手段を有し、 前記印刷アプリケーションから印刷指示を受けたとき
    に、印刷指示された印刷媒体の印刷方向がユーザーの印
    刷オプションの情報からそのまま前記印刷媒体の印刷方
    向となると判断できる場合、前記スプール手段におい
    て、収集する情報を限定することで、前記ホストコンピ
    ュータ側での処理を軽減させることを特徴とする請求項
    1に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 更に、前記印刷装置から前記印刷媒体の
    サイズ及び搬送方向に関する情報を取得する手段を有
    し、 前記印刷装置から印刷媒体のサイズ及び搬送方向に関す
    る情報を取得することで、同一サイズの印刷媒体であっ
    ても、複数の方向に搬送することが可能な機構を持つ印
    刷装置についても、印刷媒体の実搬送方向を知ることが
    でき、前記印刷装置での刷媒体の搬送方向に対して逆方
    向にバンディング方向を決定することを特徴とする請求
    項1に記載の印刷システム。
  5. 【請求項5】 前記印刷媒体の搬送方向がオリジナル画
    像に対して270°回転して出力されると判断される場
    合、前記オリジナル画像の右上端に位置するバンドから
    バンディング処理を行い、前記印刷装置へ転送すること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  6. 【請求項6】 前記スプール手段で収集された描画オブ
    ジェクトの大きさや描画位置等の情報を活用し、前記印
    刷装置へ転送する必要のない描画の発生していない部分
    を抜き出し、実描画領域を印刷装置へ送ることで、前記
    印刷装置側での処理を軽減させることを特徴とする請求
    項1に記載の印刷システム。
  7. 【請求項7】 ホストコンピュータにおいてビットマッ
    プイメージを生成して印刷装置へ転送し、印刷を行う印
    刷システムの印刷制御方法であって、 印刷アプリケーションからの描画情報をスプールするス
    プール工程と、 スプールされた描画情報及び前記印刷装置での印刷媒体
    の搬送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成
    するバンドのバンディング方向を決定する決定工程と、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成工
    程とを有し、 前記決定工程は、バンディング方向を前記印刷装置での
    印刷媒体の搬送方向に対して逆方向に決定することを特
    徴とする印刷システムの印刷制御方法。
  8. 【請求項8】 前記印刷媒体の1ページに複数のページ
    を配置して印刷する場合、前記複数のページは前記印刷
    媒体のサイズ及び方向に基づいて配置され、配置された
    複数のページのバンディング方向は前記印刷媒体の搬送
    方向に対して逆方向に決定されることを特徴とする請求
    項7に記載の印刷システムの印刷制御方法。
  9. 【請求項9】 更に、ユーザーの印刷オプションを取得
    するための画面情報制御工程を有し、 前記印刷アプリケーションから印刷指示を受けたとき
    に、印刷指示された印刷媒体の印刷方向がユーザーの印
    刷オプションの情報からそのまま前記印刷媒体の印刷方
    向となると判断できる場合、前記スプール工程におい
    て、収集する情報を限定することで、前記ホストコンピ
    ュータ側での処理を軽減させることを特徴とする請求項
    7に記載の印刷システムの印刷制御方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記印刷装置から前記印刷媒体
    のサイズ及び搬送方向に関する情報を取得する工程を有
    し、 前記印刷装置から印刷媒体のサイズ及び搬送方向に関す
    る情報を取得することで、同一サイズの印刷媒体であっ
    ても、複数の方向に搬送することが可能な機構を持つ印
    刷装置についても、印刷媒体の実搬送方向を知ることが
    でき、前記印刷装置での刷媒体の搬送方向に対して逆方
    向にバンディング方向を決定することを特徴とする請求
    項7に記載の印刷システムの印刷制御方法。
  11. 【請求項11】 前記印刷媒体の搬送方向がオリジナル
    画像に対して270°回転して出力されると判断される
    場合、前記オリジナル画像の右上端に位置するバンドか
    らバンディング処理を行い、前記印刷装置へ転送するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の印刷システムの印刷制
    御方法。
  12. 【請求項12】 前記スプール工程で収集された描画オ
    ブジェクトの大きさや描画位置等の情報を活用し、前記
    印刷装置へ転送する必要のない描画の発生していない部
    分を抜き出し、実描画領域を印刷装置へ送ることで、前
    記印刷装置側での処理を軽減させることを特徴とする請
    求項7に記載の印刷システムの印刷制御方法。
  13. 【請求項13】 ホストコンピュータにおいてビットマ
    ップイメージを生成して印刷装置へ転送し、印刷を行う
    印刷システムにおける印刷制御方法のプログラムコード
    が記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であ
    って、 印刷アプリケーションからの描画情報をスプールするス
    プール工程のコードと、 スプールされた描画情報及び前記印刷装置での印刷媒体
    の搬送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成
    するバンドのバンディング方向を決定する決定工程のコ
    ードと、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成工
    程のコードとを有し、 前記決定工程のコードはバンディング方向を前記印刷装
    置での印刷媒体の搬送方向に対して逆方向に決定するこ
    とを特徴とする記憶媒体。
  14. 【請求項14】 印刷アプリケーションからの描画情報
    をスプールするスプール工程と、 スプールされた描画情報及び印刷装置での印刷媒体の搬
    送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成する
    バンドのバンディング方向を決定する決定工程と、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成工
    程とを有し、 前記決定工程はバンディング方向を前記印刷装置でのバ
    ンディング方向に一致するように決定することを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  15. 【請求項15】前記印刷装置は、排紙命令に応じてバン
    ドメモリへの展開及びエンジンへの出力を行うことを特
    徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 【請求項16】 印刷アプリケーションからの描画情報
    をスプールするスプール手段と、 スプールされた描画情報及び印刷装置での印刷媒体の搬
    送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成する
    バンドのバンディング方向を決定する決定手段と、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成手
    段とを有し、 前記決定手段はバンディング方向を前記印刷装置でのバ
    ンディング方向に一致するように決定することを特徴と
    する印刷システム。
  17. 【請求項17】前記印刷装置は、排紙命令に応じてバン
    ドメモリへの展開及びエンジンへの出力を行うことを特
    徴とする請求項16記載の印刷システム。
  18. 【請求項18】 印刷アプリケーションからの描画情報
    をスプールするスプール工程と、 スプールされた描画情報及び印刷装置での印刷媒体の搬
    送方向に基づき、前記ビットマップイメージを生成する
    バンドのバンディング方向を決定する決定工程と、 決定されたバンディング方向に応じて、前記スプールさ
    れた描画情報のビットマップイメージを生成する生成工
    程とを有し、 前記決定工程はバンディング方向を前記印刷装置でのバ
    ンディング方向に一致するように決定することを特徴と
    する印刷制御方法。
  19. 【請求項19】前記印刷装置は、排紙命令に応じてバン
    ドメモリへの展開及びエンジンへの出力を行うことを特
    徴とする請求項18記載の印刷制御方法。
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