JP2005303664A - 差動増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広い入力電圧範囲で動作し、出力信号の立ち上がりと立ち下がりの時間を高速かつ一定にすることできる差動増幅回路を得る。
【解決手段】 同相入力電圧が低電位側電源電圧V1に近い場合と高電位側電源電圧V2に近い場合には2つの差動対の内の1つがオフとなり、トータルの動作電流はNMOSトランジスタM1又はPMOSトランジスタM10に流れる電流i1になり、同相入力電圧が、低電位側電源電圧V1と高電位側電源電圧V2の中間にある場合には2つの差動対が共に動作範囲にあり、NMOSトランジスタM1とPMOSトランジスタM10からそれぞれ供給される定電流の和となり、定電流i1の2倍になるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集積回路における差動増幅回路に関し、特に広い入力電圧範囲で動作する差動増幅回路に関する。
従来、一般的に使用される差動増幅回路として図4及び図5のような回路があり、図4ではNチャネルトランジスタを差動対とし、図5ではPチャネルトランジスタを差動対としている。これらの差動増幅器では、トランジスタのしきい値の特性上、動作する入力電圧範囲に制限があり、図4の場合は、1V程度から高電位側電源電圧V2までの範囲の入力電圧に対して動作し、図5の場合は、低電位側電源電圧V1、例えば接地電圧から高電位側電源電圧V2よりも1V程度低い電圧までの範囲の入力電圧に対して動作する。これに対して、図6で示すような、広い入力電圧範囲で安定して動作する差動増幅器が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図6の差動増幅回路100は、PMOSトランジスタM111,M112を差動対とする図5に相当する差動増幅器と、差動対をなすNMOSトランジスタM102,M103と、定電流源をなすNMOSトランジスタM101と、NMOSトランジスタM102の電流をPMOSトランジスタM112のドレインに出力するカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタM104,M105とを備えている。
また、差動増幅回路100は、NMOSトランジスタM103の電流をPMOSトランジスタM111のドレインに出力するカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタM106,M107と、ソースがNMOSトランジスタM102及びM103の各ソースの接続部に接続されゲートに基準電圧が入力されたNMOSトランジスタM121とを備えている。更に、差動増幅回路100は、NMOSトランジスタM121に流れる電流を、差動対をなすPMOSトランジスタM111,M112の各ソースに出力して図5に相当する差動増幅器の定電流源をなすカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタM122,M110を備えている。
1対の入力端子IN1及びIN2に入力される同相入力電圧が接地電圧に近い場合、NMOSトランジスタM102,M103はそれぞれオフしてNMOSトランジスタM101に流れる電流はNMOSトランジスタM121に流れる。NMOSトランジスタM121に流れる電流は、PMOSトランジスタM122,M110のカレントミラー回路を介して差動対をなすPMOSトランジスタM111,M112にそれぞれ流れ、PMOSトランジスタM110は、PMOSトランジスタM111及びM112の定電流源をなす。PMOSトランジスタM111及びM112には、PMOSトランジスタM110から出力される電流の半分の電流がそれぞれ流れ、PMOSトランジスタM111及びM112は、NMOSトランジスタM113及びM114を負荷とする増幅回路として動作する。
次に、前記同相入力電圧が上昇すると、NMOSトランジスタM102及びM103にそれぞれ電流が流れ始める。NMOSトランジスタM102及びM103に電流が流れる分だけNMOSトランジスタM121に流れる電流が減少し、これに伴ってPMOSトランジスタM110から出力される電流も減少する。NMOSトランジスタM102を流れた電流と同じ電流はPMOSトランジスタM104及びM105を介してPMOSトランジスタM112から流れる電流と合成される。該合成された電流は、NMOSトランジスタM101に流れた電流の半分で一定になる。同様に、NMOSトランジスタM103を流れた電流と同じ電流はPMOSトランジスタM106及びM107を介してPMOSトランジスタM111から流れる電流と合成される。該合成された電流は、NMOSトランジスタM101に流れた電流の半分で一定になる。
前記同相入力電圧が更に上昇し、NMOSトランジスタM121のゲートに入力される基準電圧よりも大きくなると、NMOSトランジスタM121はオフし、NMOSトランジスタM101によって供給される電流はすべてNMOSトランジスタM102及びM103に流れる。NMOSトランジスタM102及びM103を流れる各電流はそれぞれカレントミラー回路を介して対応するPMOSトランジスタM111,M112から出力された電流と合成され、PMOSトランジスタM111及びM112を差動対とし、NMOSトランジスタM113及びM114を負荷とする増幅回路として動作する。同相入力電圧が高電位側電源電圧V2まではこのような状態で動作する。更に、負荷をなすNMOSトランジスタM113及びM114に流れる各電流の和は、NMOSトランジスタM101に流れる電流と等しく、入力電圧が異なる場合の増幅率の変動も低減される。
特公平6−18309号公報
しかし、図6の差動増幅回路では、PMOSトランジスタの差動対とNMOSトランジスタの差動対を使用しているが、出力を取り出す形態がどちらかの差動対のドレイン、例えば図6ではPMOSトランジスタM111のドレインとなる。PMOSトランジスタM111のドレイン電圧における電圧範囲の上限は入力電圧よりもPMOSトランジスタM112のしきい値電圧分だけ大きい電圧までになるため、図6のように出力回路、又は増幅回路を設けて出力電圧範囲を広げる必要があった。PMOSトランジスタM111のドレインの出力電圧範囲が入力電圧によって変動すること、及び次段の出力回路や増幅回路の構成上、立ち上がりと立ち下がり時の不均一性により出力信号の立ち上がり及び立ち下がりが入力電圧によって変動して遅延が生じ、出力信号の立ち上がりと立ち下がりの時間に差が生じるという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、広い入力電圧範囲で動作し、出力信号の立ち上がりと立ち下がりの時間を高速かつ一定にすることできる差動増幅回路を得ることを目的とする。
この発明に係る差動増幅回路は、1対の第1及び第2の各入力端子にそれぞれ入力された信号に対して差動増幅を行って出力端子から出力する差動増幅回路において、
前記第1及び第2の各入力端子にそれぞれのゲートが対応して接続された第1の極性のトランジスタ対からなる第1の差動対と、
前記第1及び第2の各入力端子にそれぞれのゲートが対応して接続された第2の極性のトランジスタ対からなる第2の差動対と、
前記第1の差動対に所定の定電流を供給する第1の定電流源と、
前記第2の差動対に所定の定電流を供給する第2の定電流源と、
前記第1の差動対の一方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第1のカレントミラー回路と、
前記第1の差動対の他方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第2のカレントミラー回路と、
前記第1のカレントミラー回路の出力電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第3のカレントミラー回路と、
前記第2の差動対の一方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第4のカレントミラー回路と、
前記第2の差動対の他方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第5のカレントミラー回路と、
前記第4のカレントミラー回路の出力電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第6のカレントミラー回路と、
を備え、
前記第2、第3、第5及び第6の各カレントミラー回路の各出力端は、前記出力端子にそれぞれ接続されるものである。
また、前記第2の定電流源は、
所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧源と、
ゲートに該基準電圧が入力され、ソースが前記第1の差動対の各トランジスタのソースにそれぞれ接続された第1の極性のトランジスタと、
入力端に該トランジスタのドレインが接続され、出力端に前記第2の差動対における各ソースの接続部が接続された、第2の電源電圧を基準とするカレントミラー回路と、
を備えるようにした。
具体的には、前記基準電圧源は、第1及び第2の各差動対からそれぞれ電流が流れる、第1及び第2の各入力端子の電圧範囲内に前記基準電圧が設定されるようにした。
本発明の差動増幅回路によれば、低電位側電源電圧から高電位側電源電圧までの同相入力電圧の範囲で動作することができ、動作中の内部電圧の変動が小さいため高速に動作することができ、出力電圧の立ち上がり時間と立ち下がり時間が等しく、かつ同相入力電圧が異なっても出力電圧を一定にすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における差動増幅回路の例を示した回路図である。
図1において、差動増幅回路1は、差動対をなすNMOSトランジスタM2,M3、差動対をなすPMOSトランジスタM11,M12、第1から第8の各カレントミラー回路2〜9及び定電流源11で構成されている。
第1のカレントミラー回路2は、PMOSトランジスタM4及びM5で形成され、第2のカレントミラー回路3は、PMOSトランジスタM6及びM7で形成され、第3のカレントミラー回路4は、NMOSトランジスタM8及びM9で形成されている。第4のカレントミラー回路5は、NMOSトランジスタM13及びM14で形成され、第5のカレントミラー回路6は、NMOSトランジスタM15及びM16で形成され、第6のカレントミラー回路7は、PMOSトランジスタM17及びM18で形成されている。また、第7のカレントミラー回路8は、NMOSトランジスタM1及びM19で形成され、第8のカレントミラー回路9は、PMOSトランジスタM10及びM20で形成されている。
NMOSトランジスタM2のゲートは第1の入力端子IN1に接続され、NMOSトランジスタM3のゲートは第2の入力端子IN2に接続されている。NMOSトランジスタM2のドレインは第1のカレントミラー回路2の入力端をなすPMOSトランジスタM4のドレインに接続されている。
第1のカレントミラー回路2において、PMOSトランジスタM4及びM5の各ソースは高電位側電源電圧V2にそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM4及びM5の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM4のドレインに接続されている。第1のカレントミラー回路2の出力端をなすPMOSトランジスタM5のドレインは、第3のカレントミラー回路4の入力端をなすNMOSトランジスタM8のドレインに接続されている。
第2のカレントミラー回路3において、PMOSトランジスタM6及びM7の各ソースは高電位側電源電圧V2にそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM6及びM7の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM6のドレインに接続されている。第2のカレントミラー回路3の出力端をなすPMOSトランジスタM7のドレインは、第3のカレントミラー回路4の出力端をなすNMOSトランジスタM9のドレインに接続されている。
第3のカレントミラー回路4において、NMOSトランジスタM8及びM9の各ソースは低電位側電源電圧V1にそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM8及びM9の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタM8のドレインに接続されている。
一方、PMOSトランジスタM11のゲートは第1の入力端子IN1に接続され、PMOSトランジスタM12のゲートは第2の入力端子IN2に接続されている。PMOSトランジスタM11のドレインは第4のカレントミラー回路5の入力端をなすNMOSトランジスタM13のドレインに接続されている。
第4のカレントミラー回路5において、NMOSトランジスタM13及びM14の各ソースは低電位側電源電圧V1にそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM13及びM14の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタM13のドレインに接続されている。第4のカレントミラー回路5の出力端をなすNMOSトランジスタM14のドレインは、第6のカレントミラー回路7の入力端をなすPMOSトランジスタM17のドレインに接続されている。
第5のカレントミラー回路6において、NMOSトランジスタM15及びM16の各ソースは低電位側電源電圧V1にそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM15及びM16の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタM15のドレインに接続されている。第5のカレントミラー回路6の出力端をなすNMOSトランジスタM16のドレインは、第2のカレントミラー回路3の出力端をなすPMOSトランジスタM7のドレイン、第3のカレントミラー回路4の出力端をなすNMOSトランジスタM9のドレイン、及び第6のカレントミラー回路7の出力端をなすPMOSトランジスタM18のドレインにそれぞれ接続されている。該接続部は、差動増幅回路1の出力端子OUTに接続されている。
次に、第6のカレントミラー回路7において、PMOSトランジスタM17及びM18の各ソースは高電位側電源電圧V2にそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM17及びM18の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM17のドレインに接続されている。
第7のカレントミラー回路8において、NMOSトランジスタM1及びM19の各ソースは低電位側電源電圧V1にそれぞれ接続され、NMOSトランジスタM1及びM19の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタM19のドレインに接続されている。第7のカレントミラー回路8の出力端をなすNMOSトランジスタM1のドレインは、NMOSトランジスタM2及びM3の各ソースに接続されており、第7のカレントミラー回路8及び定電流源11は、差動対をなすNMOSトランジスタM2及びM3に定電流を供給する第1の定電流源をなす。
次に、第8のカレントミラー回路9において、PMOSトランジスタM10及びM20の各ソースは高電位側電源電圧V2にそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM10及びM20の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM20のドレインに接続されている。第8のカレントミラー回路9の出力端をなすPMOSトランジスタM10のドレインは、PMOSトランジスタM11及びM12の各ソースに接続されており、第8のカレントミラー回路9及び定電流源11は、差動対をなすPMOSトランジスタM11及びM12に定電流を供給する第2の定電流源をなす。
第8のカレントミラー回路9の入力端をなすPMOSトランジスタM20のドレインと、第7のカレントミラー回路8の入力端をなすNMOSトランジスタM19のドレインとの間には、所定の定電流i1を供給する定電流源11が接続されている。
このような構成において、第1及び第2の各入力端子IN1,IN2に入力される同相入力電圧が低電位側電源電圧V1に近い場合、NMOSトランジスタM2及びM3の各ゲート‐ソース間電圧がそれぞれしきい値以下になり、NMOSトランジスタM2及びM3はそれぞれオフし、これに伴ってPMOSトランジスタM7及びNMOSトランジスタM9がそれぞれオフする。これに対して、PMOSトランジスタM11及びM12は動作範囲にあることから、定電流i1の1/2の電流がそれぞれ流れ、該各電流は、対応するPMOSトランジスタM18及びNMOSトランジスタM16からそれぞれ出力され、差動増幅回路1は正常に動作する。
同相入力電圧が大きくなると、NMOSトランジスタM2及びM3にそれぞれ電流が流れ始めるが、同相入力電圧が十分大きくないとNMOSトランジスタM2及びM3を流れる各電流は、それぞれ定電流i1の1/2以下である。NMOSトランジスタM2に流れる電流は、NMOSトランジスタM9から出力され、NMOSトランジスタM3に流れる電流は、PMOSトランジスタM7から出力される。これらの電流は、NMOSトランジスタM16から出力される電流とPMOSトランジスタM18から出力される電流と合算されて出力端子OUTから出力される。
同相入力電圧が更に大きくなると、NMOSトランジスタM2及びM3を流れる各電流は、それぞれ定電流i1の1/2になる。NMOSトランジスタM2及びM3に流れる各電流は、対応するNMOSトランジスタM9及びPMOSトランジスタM7からそれぞれ出力される。
更に同相入力電圧が大きくなり、PMOSトランジスタM11及びM12の各ゲート‐ソース間電圧がそれぞれしきい値に近くなると、PMOSトランジスタM11及びM12を流れる各電流は、それぞれ定電流i1の半分以下になる。更に同相入力電圧が大きくなると、PMOSトランジスタM11及びM12はそれぞれオフする。このとき、同相入力電圧は、NMOSトランジスタM2及びM3の動作範囲にあり、NMOSトランジスタM2及びM3にそれぞれ定電流i1の1/2の電流が流れ、該各電流に応じた電流がNMOSトランジスタM9及びPMOSトランジスタM7からそれぞれ出力され、差動増幅回路1は正常に動作する。
このようにして、差動増幅回路1は、同相入力電圧が低電位側電源電圧V1から高電位側電源電圧V2までの同相入力電圧に対して正常に動作する。また、出力端子OUTから出力される出力電圧Voutの電圧範囲は、低電位側電源電圧V1より0.1V程度大きい電圧から高電位側電源電圧V2よりも0.1V程度小さい電圧までの広い範囲で差動増幅回路1が動作可能になり、出力電圧Voutの立ち上がりの場合も立ち下がりの場合も、それぞれ定電流i1によって駆動されることから、出力電圧Voutの立ち上がり時間と立ち下がり時間が等しくなるようにすることができる。また、すべてのトランジスタが定電流動作を行うため、出力端子OUTを除いて、各部の動作時の電圧変動が小さいことから、寄生容量による遅延時間を小さくすることができ高速に動作することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における差動増幅回路の他の例を示した回路図である。なお、図2では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図2における図1との相違点は、NMOSトランジスタM2とM3の各ソースの接続部にソースが接続され、ゲートに所定の基準電圧Vrが入力されるNMOSトランジスタM21を備え、該NMOSトランジスタM21に流れる定電流を、PMOSトランジスタM22及びM10で形成したカレントミラー回路を介して、差動対をなすPMOSトランジスタM11及びM12にそれぞれ供給するようにしたことにある。これに伴って、図1の第8のカレントミラー回路9を第8のカレントミラー回路9aにし、図1の差動増幅回路1を差動増幅回路1aにした。
図2において、差動増幅回路1aは、差動対をなすNMOSトランジスタM2,M3、差動対をなすPMOSトランジスタM11,M12、第1から第9の各カレントミラー回路2〜8,9a,10及び定電流源11で構成されている。
第8のカレントミラー回路9aは、PMOSトランジスタM10及びM22で形成され、第9のカレントミラー回路10は、NMOSトランジスタM21及びM23で形成されている。なお、図2では、第8及び第9の各カレントミラー回路9a,10及び定電流源11は第2の定電流源をなし、定電流源11及びNMOSトランジスタM23は基準電圧源をなす。
第8のカレントミラー回路9aにおいて、PMOSトランジスタM10及びM22の各ソースは高電位側電源電圧V2にそれぞれ接続され、PMOSトランジスタM10及びM22の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタM22のドレインに接続されている。第8のカレントミラー回路9aの出力端をなすPMOSトランジスタM10のドレインは、PMOSトランジスタM11及びM12の各ソースに接続されており、第8及び第9の各カレントミラー回路9a,10並びに定電流源11は、差動対をなすPMOSトランジスタM11及びM12に定電流を供給する定電流源をなす。
第8のカレントミラー回路9aの入力端をなすPMOSトランジスタM22のソースは、高電位側電源電圧V2に接続され、PMOSトランジスタM22のドレインは、NMOSトランジスタM21のドレインに接続されている。
次に、第9のカレントミラー回路10において、出力端をなすNMOSトランジスタM21のドレインは第8のカレントミラー回路9aの入力端をなすPMOSトランジスタM22のドレインに接続され、NMOSトランジスタM21のソースはNMOSトランジスタM1のドレインに接続されている。NMOSトランジスタM21及びM23の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタM23のドレインに接続されている。入力端をなすNMOSトランジスタM23のドレインには、定電流源11からの定電流i1が入力され、NMOSトランジスタM23のソースは、NMOSトランジスタM19のドレインに接続されている。
図3は、図1及び図2の各構成の場合における各差動対の動作電流と同相入力電圧との関係例を示した図である。なお、図3(a)が図1の差動増幅回路1の場合を示しており、図3(b)が図2の差動増幅回路1aの場合を示している。また、図3(a)及び図3(b)において、実線はNMOSトランジスタM2及びM3の差動対の動作電流を示し、点線はPMOSトランジスタM11及びM12の差動対の動作電流を示し、1点鎖線は該2つの差動対のトータルの動作電流を示している。
図1では、同相入力電圧が低電位側電源電圧V1に近い場合と高電位側電源電圧V2に近い場合には2つの差動対の内の1つがオフとなり、トータルの動作電流はNMOSトランジスタM1又はPMOSトランジスタM10に流れる電流i1になる。同相入力電圧が、低電位側電源電圧V1と高電位側電源電圧V2の中間にある場合には2つの差動対が共に動作範囲にあり、NMOSトランジスタM1とPMOSトランジスタM10からそれぞれ供給される定電流の和となり、定電流i1の2倍になる。
これに対して、図2では、同相入力電圧が基準電圧Vrよりも小さい場合は、NMOSトランジスタM2及びM3はそれぞれオフするが、NMOSトランジスタM1を流れる電流i1はNMOSトランジスタM21に流れ、第8のカレントミラー回路9aによってPMOSトランジスタM10から定電流i1が流れる。この結果、トータルの動作電流は定電流i1となる。また、同相入力電圧が基準電圧Vrより大きい場合、NMOSトランジスタM1から供給される定電流i1はNMOSトランジスタM2とM3に半分ずつ流れ、NMOSトランジスタM21はオフしPMOSトランジスタM10もオフする。この結果、トータルの動作電流は、NMOSトランジスタM2及びM3の差動対の動作電流である定電流i1になる。
このように、本第1の実施の形態における差動増幅回路は、低電位側電源電圧V1から高電位側電源電圧V2までの同相入力電圧の範囲で動作に関与する電流を一定にすることができるため、出力電圧Voutの立ち上がり時間と立ち下がり時間を、低電位側電源電圧V1から高電位側電源電圧V2までの同相入力電圧の範囲で一定にすることができる。
本発明の第1の実施の形態における差動増幅回路の例を示した回路図である。 本発明の第1の実施の形態における差動増幅回路の他の例を示した回路図である。 図1及び図2における各差動対の動作電流と同相入力電圧との関係例を示した図である。 従来の差動増幅回路の例を示した回路図である。 従来の差動増幅回路の他の例を示した回路図である。 従来の差動増幅回路の他の例を示した回路図である。
符号の説明
1,1a 差動増幅回路
2 第1のカレントミラー回路
3 第2のカレントミラー回路
4 第3のカレントミラー回路
5 第4のカレントミラー回路
6 第5のカレントミラー回路
7 第6のカレントミラー回路
8 第7のカレントミラー回路
9,9a 第8のカレントミラー回路
10 第9のカレントミラー回路
11 定電流源
M2,M3 NMOSトランジスタ
M11,M12 PMOSトランジスタ

Claims (3)

  1. 1対の第1及び第2の各入力端子にそれぞれ入力された信号に対して差動増幅を行って出力端子から出力する差動増幅回路において、
    前記第1及び第2の各入力端子にそれぞれのゲートが対応して接続された第1の極性のトランジスタ対からなる第1の差動対と、
    前記第1及び第2の各入力端子にそれぞれのゲートが対応して接続された第2の極性のトランジスタ対からなる第2の差動対と、
    前記第1の差動対に所定の定電流を供給する第1の定電流源と、
    前記第2の差動対に所定の定電流を供給する第2の定電流源と、
    前記第1の差動対の一方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第1のカレントミラー回路と、
    前記第1の差動対の他方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第2のカレントミラー回路と、
    前記第1のカレントミラー回路の出力電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第3のカレントミラー回路と、
    前記第2の差動対の一方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第4のカレントミラー回路と、
    前記第2の差動対の他方のトランジスタに流れた電流を入力電流とする、第1の電源電圧を基準とした第5のカレントミラー回路と、
    前記第4のカレントミラー回路の出力電流を入力電流とする、第2の電源電圧を基準とした第6のカレントミラー回路と、
    を備え、
    前記第2、第3、第5及び第6の各カレントミラー回路の各出力端は、前記出力端子にそれぞれ接続されることを特徴とする差動増幅回路。
  2. 前記第2の定電流源は、
    所定の基準電圧を生成して出力する基準電圧源と、
    ゲートに該基準電圧が入力され、ソースが前記第1の差動対の各トランジスタのソースにそれぞれ接続された第1の極性のトランジスタと、
    入力端に該トランジスタのドレインが接続され、出力端に前記第2の差動対における各ソースの接続部が接続された、第2の電源電圧を基準とするカレントミラー回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
  3. 前記基準電圧源は、第1及び第2の各差動対からそれぞれ電流が流れる、第1及び第2の各入力端子の電圧範囲内に前記基準電圧が設定されることを特徴とする請求項2記載の差動増幅回路。
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