JP4695621B2 - 半導体回路 - Google Patents

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Description

本発明は差動増幅回路に関する。特に、出力インピーダンスをコントロールすることにより差動出力を安定させる差動増幅回路に関する。
一般的な広範囲同相入力を有する増幅回路として、入力段をNMOS型差動対とPMOS型差動対で構成し、出力段にはカスコードカレントミラーを用いた差動演算増幅回路を図9に示す。
広範囲同相入力に対する一般的なPch入力部1とNch入力部2は、入力端子IN+、IN−と、PchMOSトランジスタM11、M12、M14と、NchMOSトランジスタM9、M10、M13とで構成されている。MOSトランジスタM13、M14はゲート電位であるVb4、Vb5の電位により、定電流源となっている。
出力端子OUTを駆動する出力部3はカスコード接続されたPchMOSトランジスタM2、M4、NchMOSトランジスタM6、M8により構成されている。
出力部3と電流ミラー関係にある電流ミラー回路部4は、カスコード接続されたPchMOSトランジスタM1、M3と、NchMOSトランジスタM5、M7により構成されている。
PchMOSトランジスタM1、M2はゲート電位Vb1により定電流源となっており、PchMOSトランジスタM3とM4はゲート電位Vb2を、NchMOSトランジスタM5とM6のゲート電位はVb3を与えられている。
さらに、Pch入力部1、Nch入力部2に流れる電流により、カレントミラー電流源となるNchMOSトランジスタM7、M8のゲート電圧にフィードバックがかかるようにMOSトランジスタM7、M8のゲートを電流ミラー回路部4のフィードバックトランジスタM3、M5のドレインがノードX1に接続されている。
入力IN+、IN−の入力電圧が変動することにより、入力部1、2に流れる電流が変わると、電流ミラー回路部4のMOSトランジスタM3、M5、M7に流れる電流が変化する。もし、MOSトランジスタM7、M8のゲート電位を固定し、一定電流の駆動能力に固定されていると、MOSトランジスタM7、M8の電流が減った場合にMOSトランジスタM7、M8は非飽和領域での動作となる。このため、VDS電位が下がりMOSトランジスタM5、M6のVGSが上がり、MOSトランジスタM5も非飽和領域での動作となる。このため、VDS電位が下がり出力OUTは極端に電位が下がることとなる。図9の回路では、ノードX1の電位が変化した場合に、MOSトランジスタM7、M8のゲート電位を変化させ、電流量を調整することにより出力OUTを安定化する。これは、出力の振幅中心を安定化するために、カレントミラー電流源のMOSトランジスタM7、M8が重要な働きをしているということができる。
ここで、近年では、電源電圧の低電圧化に伴い、電源ノイズの影響が顕著化してきているため、特開平6−237128に示されるように出力の差動化が必要とされている。
特開平6−237128に示されるPNP、NPNトランジスタをNch、PchMOSトランジスタに置き換えた回路を図10に示す。この技術により、出力電流経路とは別に用意されたダミーのカスコード接続されたトランジスタの中心電圧から、カレントミラー電流源のMOSトランジスタM7、M8のゲート電圧を取ることにより、安定化した差動出力OUT+、OUT−信号が実現されている。
しかし、出力電流経路とは別に用意されたダミーのカスコード接続されたトランジスタを設けるため、余分な電流が必要となり、高速性、低電力性では問題となる。
特開平6−237128公報
図10に従来の回路を示す。また、図11、図12に図10の回路の入力IN+とIN−の電源電圧付近での入力振幅電位差を横軸とした、各ノードの電圧波形、電流波形を示す。また、図13、図14に図10の回路の入力IN+とIN−の接地電圧付近での入力振幅電位差を横軸とした、各ノードの電圧波形、電流波形を示す。
図10の従来の回路では、カレントミラー電流源のMOSトランジスタM7、M8のゲート電位をコントロールするフィードバックトランジスタM21、M22、M23、M24に電流I21、I22、I23、I24を流す必要がある。しかし、この電流は、出力端子OUT+、OUT−の推移速度を決めるI3、I4とは関係のない電流である。携帯電話等に使用される回路では、消費電力を抑えるために低電圧、低電流、高速動作を必要とする。よって、図10の従来の回路のように出力端子OUT+、OUT−の推移速度と関係のない別の電流を流すことは問題となる。
また、出力振幅である出力OUT+とOUT−の電位差は、出力電流I3、I4とMOSトランジスタM15、M16、M4、M6のソースドレイン間の出力抵抗によって決まる。出力の推移速度は出力電流I3、I4と出力OUT+、OUT−の信号を受けるMOSトランジスタのゲート容量によって決まる。
すなわち、出力電流I3、I4の電流が減ることにより、出力振幅が小さくなり、推移速度が遅くなる。入力IN+、IN−の同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧から接地電圧付近の低い電圧に変化することにより、MOSトランジスタM15、M16、M4、M6は飽和状態での動作であるため、ソースドレイン間の出力抵抗はほぼ一定であり、出力OUT+、OUT−の信号を受けるMOSトランジスタのゲート容量も一定である。しかし、従来の回路では、前述したように、入力IN+、IN−の同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧から接地電圧付近の低い電圧まで変化し、出力電流I3、I4の電流変化は(I1−I10)/2−I1/2=−I10/2、(I2−I9)/2−I2/2=−I9/2となる。これにより、回路出力の出力振幅、推移速度が同相入力電位の変化により変化することになる。出力電流I3、I4の電流変化により、出力OUT+、OUT−の振幅電圧、推移速度が変化することで、出力OUT+、OUT−の信号を受ける回路の動作速度が変化する。一般的なMOSトランジスタ回路では、入力信号の振幅電圧が小さく、推移速度が遅い場合は、動作速度が低下する。そのため、同相入力電位の変化により、出力電流I3、I4の電流が変化し動作速度の低下が問題となる。
本発明にかかる増幅回路は、差動出力段と差動入力段を有する増幅回路であって、差動出力段は第1の電源と第2の電源間に接続されている差動信号を出力する第1の電流経路と第2の電流経路を有し、第1の電流経路は、第1の電源と第1ノード間に第1抵抗素子、第1ノードと第2ノード間に第1トランジスタと第2トランジスタ、第2ノードと第2の電源間に第2抵抗素子を有し、第2の電流経路は、第1の電源と第3ノード間に第3抵抗素子、第3ノードと第4ノード間に第3トランジスタと第4トランジスタ、第4ノードと第2の電源間に第4抵抗素子を有し、第1トランジスタのゲートは、第4ノードと接続され、第2トランジスタのゲートは、第3ノードと接続され、第3トランジスタのゲートは、第2ノードと接続され、第4トランジスタのゲートは、第1ノードと接続され、差動入力段の出力する電流は、第1ノード、第3ノードに接続されることを特徴とするものである。
本発明にかかる増幅回路によれば、フィードバックトランジスタを用いず、出力を駆動するトランジスタのゲートをミラー関係にある接点と接続することで、同相入力電圧に合わせたフィードバックをかけ、電流を増加させることなく差動出力を実現できる。
本発明によれば、同相入力電位の変化で出力トランジスタに流れる電流が変化し回路の動作速度が低下するのを防ぐことができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に本実施の形態にかかる差動出力増幅回路の構成の一例を示す。
差動出力増幅回路100は、入力端子11(入力IN+)、入力端子12(入力IN−)と、広範囲同相入力に対する一般的なPch入力部1とNch入力部2と、出力部7と、出力端子21(出力OUT+)、出力端子22(出力OUT−)で構成されている。
Pch入力部1は、PchMOSトランジスタM11、M12、M14で構成されている。MOSトランジスタM11は、ゲートに入力端子12、ドレインにノードX6を、ソースにMOSトランジスタM14のドレインを接続する。MOSトランジスタM12は、ゲートに入力端子11、ドレインにノードX5を、ソースにMOSトランジスタM14のドレインを接続する。MOSトランジスタM14は、ゲートに電位Vb5を入力し、ドレインにMOSトランジスタM11とM12のソースを、ソースに高電位側電源を接続する。MOSトランジスタM14は、ゲート電位であるVb5の電位により、定電流源となっている。
Nch入力部2は、NchMOSトランジスタM9、M10、M13で構成されている。MOSトランジスタM9は、ゲートに入力端子12、ドレインにノードX4を、ソースにMOSトランジスタM13のドレインを接続する。MOSトランジスタM10は、ゲートに入力端子11、ドレインにノードX3を、ソースにMOSトランジスタM13のドレインを接続する。MOSトランジスタM13は、ゲートに電位Vb4を入力し、ドレインにMOSトランジスタM9とM10のソースを、ソースに低電位側電源VSSを接続する。MOSトランジスタM13は、ゲート電位であるVb4の電位により、定電流源となっている。
出力部7は、出力端子21、22を駆動する、PchMOSトランジスタM17、M18、M15、M4と、NchMOSトランジスタM16、M6、M19、M20で構成される。MOSトランジスタM17は、ゲートにVb1を入力し、ソースに高電位側電源VDDを、ドレインにノードX3を接続する。MOSトランジスタM18は、ゲートにVb1を入力し、ソースに高電位側電源VDDを、ドレインにノードX4を接続する。MOSトランジスタM15は、ゲートにノードX6を、ソースにノードX3を、ドレインに出力端子22を接続する。MOSトランジスタM4は、ゲートにノードX5を、ソースにノードX4を、ドレインに出力端子21を接続する。MOSトランジスタM16は、ゲートにノードX4を、ソースにノードX5を、ドレインに出力端子22を接続する。MOSトランジスタM6は、ゲートにノードX3を、ソースにノードX6を、ドレインに出力端子21を接続する。MOSトランジスタM19は、ゲートにVb2を入力し、ソースに低電位側電源VSSを、ドレインにノードX5を接続する。MOSトランジスタM20は、ゲートにVb2を入力し、ソースに低電位側電源VSSを、ドレインにノードX6を接続する。MOSトランジスタM17、M15、M16、M19およびM18、M4、M6、M20は、カスコード接続されている。
Pch入力部1を構成しているMOSトランジスタM11には電流I11、MOSトランジスタM12には電流I12が流れる。Nch入力部2を構成しているMOSトランジスタM9には電流I9、MOSトランジスタM10には電流I10が流れる。
出力部7を構成しているMOSトランジスタM17にはI17、MOSトランジスタM18にはI18、MOSトランジスタM15、M16には電流I3、MOSトランジスタM4、M6には電流I4、MOSトランジスタM19には電流I19、MOSトランジスタM20には電流I20が流れる。
ここで、入力IN+とIN−に同一電位が入力された場合、電流I9とI10は等しく、I11とI12は等しく、I17とI18は等しく、I3とI4は等しく、I19とI20は等しくなるように各トランジスタのディメンジョンを設定する。つまり、MOSトランジスタM9とM10、またMOSトランジスタM11とM12、またMOSトランジスタM17とM18、またMOSトランジスタM15とM4、またMOSトランジスタM16とM6、またMOSトランジスタM19とM20はそれぞれ等しいディメンジョンで形成される。
また、Vb1とVb2により、MOSトランジスタM17、M18とM19、M20のVGSを一定としているが、入力IN+、IN−の同相入力電位変化により、I9、I10とI11、I12の電流が変化する。このため、I17、I18、I19、I20も変化し、その電流に変化に合わせてMOSトランジスタM17、M18とM19、M20は飽和状態(低電流源)から非飽和状態(抵抗)に推移する。
以上、図1の回路では、各出力駆動トランジスタM15、M4、M16、M6のゲートに、各々逆相出力のカスコード接続されたトランジスタにより、同相入力電圧に対するフィードバックをかける構成となっていることがわかる。
以下、図1の差動出力増幅回路の動作を説明する。入力端子11と12に同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧で印加された場合、Pch入力部1はOFFしMOSトランジスタM11、M12に流れる電流I11、I12は0Aとなる。逆にNch入力2はONし、MOSトランジスタM9、M10に電流I9、I10が流れる。よって、同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧で印加された場合は図2に示す回路とみなすことができる。よって、以下図2の回路構成を元に説明する。
Nch入力2がONすることにより、出力部7のノードX3、X4の電位が下がる。MOSトランジスタM15、M16とM4、M6は同一の電流I3とI4を流す。よって、各トランジスタのVGSを確保するため、ノードX6、X5の電位が下がる。
また、MOSトランジスタM17は飽和状態(定電流源)となって、電流I17を流す。出力OUT−の駆動トランジスタM15、M16、M19の電流はI17−I10として電流I3が流れる。同様にMOSトランジスタM18は飽和状態(定電流源)となって、電流I18を流す。出力OUT+の駆動トランジスタM4、M6、M8の電流はI18−I9として電流I4が流れる。
次に入力端子11と12に同相入力電位が接地電圧付近の低い電圧で印加された場合、Nch入力部2はOFFしMOSトランジスタM9、M10に流れる電流I9、I10は0Aとなる。逆にPch入力部1はONしMOSトランジスタM11、M12に電流I11、I12が流れる。よって、同相入力電位が接地電圧付近の高い電圧で印加された場合は図3に示す回路とみなすことができる。よって、以下図3の回路構成を元に説明する。
Pch入力部1がONすることにより、出力部7のノードX6、X5の電位が上がる。MOSトランジスタM15、M16とM4、M6は同一の電流I3とI4を流す。よって、各トランジスタのVGSを確保するため、ノードX3、X4の電位も同様に上がる。
また、MOSトランジスタM19は飽和状態(定電流源)となって、電流I19を流す。出力OUT−の駆動トランジスタM15、M16、M17の電流はI19−I12として電流I3が流れる。同様にMOSトランジスタM20は飽和状態となって、電流I8を流し、出力OUT+の駆動トランジスタM4、M6、M18の電流はI20−I11として電流I4が流れる。
以上のことから、MOSトランジスタM17、M18、M19、M20の飽和状態での電流を同一、M13、M14の飽和領域での電流を同一とすることにより、入力IN+とIN−に同相入力電位の違いよるI3、I4の電流は等しくなる(I3=I17−I10=I19−I12、I4=I18−I9=I20−I11)。I3、I4の電流が等しくなることにより、M15、M4、M16、M6のVGSも等しくなる。
次に、入力端子11と12に同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧で差動小振幅の信号が入力されている場合を図4、図5の波形を例に説明する。図4は横軸に入力IN+と入力IN−の電位差を縦軸に各ノードの電圧波形を示している。図5は横軸に入力IN+と入力IN−の電位差を横軸に各トランジスタの電流波形を示している。ここで、上述したが同相入力電位が電源電圧付近の高い電圧で印加された場合は図2に示す回路とみなすことができる。
図4、図5のA点である、入力IN+が電源電圧、IN−が電源電圧より数十mV低い電位の時を説明する。MOSトランジスタM11、M12のVGSは数十mV以下となるため完全にOFFしている。よって、Pch入力部1はOFF、図に記載は無いがI11、I12は0mAとなっている。MOSトランジスタM9、M10のVGSは十分高い電位となり、電流I9、I10が流れ、ノードX3、X4の電位を下げる。MOSトランジスタM17、M18のVDSが十分上がるため、定電流源となり、I17、I18はほぼ等しい電流が流れる。
また、VGSはMOSトランジスタM9よりM10が高くなるため、I9よりI10の電流が多く流れ、ノードX4よりもX3の電位が下がり、I3よりもI4の電流が多く流れる。I11とI12は0mAであるため、MOSトランジスタM19、M20に流れる電流I19はI3と等しく、またI20はI4と等しい。I19よりもI20の電流が多く流れるため、MOSトランジスタM19は非飽和状態となりVDSを下げる。このため、ノードX5の電位がX6の電位よりも下がる。
以上から、出力駆動電流はI4がI3より大きく、電位はノードX4の電位がX3の電位よりも高く、ノードX6の電位がX5の電位よりも高くなり、MOSトランジスタM15のVGSがMOSトランジスタM4のVGSよりも低くなり、MOSトランジスタM16のVGSがMOSトランジスタM6のVGSよりも高くなる。このため、出力OUT+の電位がOUT−の電位よりも高くなる。
図4、図5のB点である、入力IN+の電位が電源電圧より数十mV低い電位、IN−の電位が電源電圧の時は、前述したIN+の電位が電源電圧、IN−の電位が電源電圧より数十mV低い電位の時に対して、回路的にミラーとなっているため、出力OUT−とOUT+は反転する。
次に、入力端子11と12に同相入力電位が接地電圧付近の低い電圧、差動小振幅の信号が入力されている場合を図6、図7の波形を例に説明する。図6は横軸に入力IN+と入力IN−の電位差を縦軸に各ノードの電位波形を示している。図7は横軸に図13と同じ入力IN+と入力IN−の電位差を横軸に各トランジスタの電流波形を示している。ここで、上述したが同相入力電位が接地電圧付近の高い電圧で印加された場合は図3に示す回路とみなすことができる。
図6、図7のA点である、IN+が数十mV、IN−が0.0Vの時、MOSトランジスタM9、M10のVGSは数十mV以下となるため完全にOFFしている。よって、Nch入力部2はOFFとなり、I9、I10は0mAとなっている。MOSトランジスタM11、M12のVGSは十分高い電位となり、電流I11、I12が流れ、ノードX5、X6の電位を上げる。MOSトランジスタM19、M20のVDSが十分上がるため、定電流源となり、I19、I20はほぼ等しい電流が流れる。
また、VGSはMOSトランジスタM12よりM11が高くなるため、I12よりI11の電流が多く流れ、ノードX5よりもX6の電位が上がり、I4よりもI3の電流が多く流れる。I9とI10は0mAであるため、MOSトランジスタM17、M18に流れる電流I17はI3と等しく、I18はI4と等しい。I18よりもI17の電流が多く流れるため、MOSトランジスタM17は非飽和状態となりVDSを下げるため、ノードX3の電位がX4の電位よりも下がる。
以上から、出力駆動電流はI3がI4より大きく、電位はノードX4がX3よりも高く、X6がX5よりも高くなり、MOSトランジスタM15のVGSがMOSトランジスタM4のVGSよりも低くなり、MOSトランジスタM16のVGSがMOSトランジスタM6のVGSよりも高くなる。よって、出力OUT+の電位がOUT−の電位よりも高くなる。
図6、図7のB点である、入力IN+の電位が0V、IN−の電位が数十mVの時は、前述したIN+の電位が電源電圧、IN−の電位が電源電圧より数十mV低い電位の時に対して、回路的にミラーとなっているため、出力OUT−とOUT+は反転する。
以下、図1の本実施の形態の差動出力増幅回路の効果を、図10の従来技術の回路と比較して説明する。
従来技術の問題点で説明したように、回路動作速度は出力OUT+、OUT−の振幅、推移速度により大きく影響される。この出力OUT+、OUT−の振幅、推移速度は出力電流I3、I4に大きく影響される。
図10の従来技術の回路では、出力電流I3、I4のほかに、フィードバック回路6を設け、I21+I22(=I23+I24)の電流を流す必要がある。それに対して、図1の本実施の形態の回路では出力電流I3、I4のみでよいため、消費電流を抑えることが可能となる。
また、図1の本実施の形態の回路では、入力同相電圧によらず、出力電流I3を一定とするためには、I3=I17−I10=I19−I12が成り立てばよい。このためMOSトランジスタM17の飽和状態の電流I17とMOSトランジスタM19の飽和電流I19を同一となるようにし、かつ、Pch入力1とNch入力2の電流を同一とする。
同様に、出力電流I4を一定にするためには、I4=I18−I9=I20−I11が成り立てばよい。このため、MOSトランジスタM18の飽和状態の電流I18とMOSトランジスタM20の飽和電流I20を同一となるようにし、かつ、Pch入力1とNch入力2の電流を同一とする。こうすることにより出力電流I3とI4の変動を計算上0にすることができる。
すなわち、素子の増加、電流経路の増加をすることなく、入力同相電圧に対する出力駆動トランジスタへのフードバックを行うことにより、電流の増加を抑え、かつ、出力振幅、推移速度を安定にすることが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例として、図1の実施の形態の回路構成を図8に示す。図8の回路構成は、図1の回路構成に対して、MOSトランジスタM1、M2、M7、M8を抵抗R1、R2、R3、R4に変えたものとなる。本実施例の回路では、特に低電圧動作に適した回路構成においても同様の効果が得られる特徴がある。
本発明にかかる半導体装置の回路構成の一例 本発明にかかる半導体装置の回路構成の別例 本発明にかかる半導体装置の回路構成の別例 図1の回路の入力端子に電源電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電圧波形の一例 図1の回路の入力端子に電源電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電流波形の一例 図1の回路の入力端子に接地電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電圧波形の一例 図1の回路の入力端子に接地電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電流波形の一例 その他の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例 従来技術にかかる半導体装置の回路構成の一例 従来技術にかかる半導体装置の回路構成の一例 図10の回路の入力端子に電源電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電圧波形の一例 図10の回路の入力端子に電源電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電流波形の一例 図10の回路の入力端子に接地電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電圧波形の一例 図10の回路の入力端子に接地電圧付近の電圧を印加した時の出力と各ノードの電
符号の説明
1 Pch入力部
2 Nch入力部
7 出力部
M4、M11、M12、M14、M15、M17、M18 PMOSトランジスタ
M6、M9、M10、M13、M16、M19、M20 NMOSトランジスタ

Claims (6)

  1. 差動出力段と差動入力段を有する増幅回路であって、
    差動出力段は第1の電源と第2の電源間に接続されている差動信号を出力する第1の電流経路と第2の電流経路を有し、
    第1の電流経路は、第1の電源と第1ノード間に第1抵抗素子、第1ノードと第2ノード間に第1トランジスタと第2トランジスタ、第2ノードと第2の電源間に第2抵抗素子を有し、
    第2の電流経路は、第1の電源と第3ノード間に第3抵抗素子、第3ノードと第4ノード間に第3トランジスタと第4トランジスタ、第4ノードと第2の電源間に第4抵抗素子を有し、
    第1トランジスタのゲートは、第4ノードと接続され、
    第2トランジスタのゲートは、第3ノードと接続され、
    第3トランジスタのゲートは、第2ノードと接続され、
    第4トランジスタのゲートは、第1ノードと接続され、
    差動入力段の出力する電流は、第1ノード、第3ノードに接続されることを特徴とする増幅回路。
  2. 前記第1乃至第4抵抗素子は、トランジスタで構成されることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記差動入力段は、第1の電源電圧付近で動作することを特徴とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の増幅回路。
  4. 差動出力段と第1の差動入力段と第2の差動入力段を有する増幅回路であって、
    差動出力段は第1の電源と第2の電源間に接続されている差動信号を出力する第1の電流経路と第2の電流経路を有し、
    第1の電流経路は、第1の電源と第1ノード間に第1抵抗素子、第1ノードと第2ノード間に第1トランジスタと第2トランジスタ、第2ノードと第2の電源間に第2抵抗素子を有し、
    第2の電流経路は、第1の電源と第3ノード間に第3抵抗素子、第3ノードと第4ノード間に第3トランジスタと第4トランジスタ、第4ノードと第2の電源間に第4抵抗素子を有し、
    第1トランジスタのゲートは、第4ノードと接続され、
    第2トランジスタのゲートは、第3ノードと接続され、
    第3トランジスタのゲートは、第2ノードと接続され、
    第4トランジスタのゲートは、第1ノードと接続され、
    第1の差動入力段の出力する電流が第1ノードと第3ノードに接続され、
    第2の差動入力段の出力する電流が第2ノードと第4ノードに接続されることを特徴とする増幅回路。
  5. 前記第1乃至第4抵抗素子は、トランジスタで構成されることを特徴とする請求項4に記載の増幅回路。
  6. 差動入力信号が第1の電源電圧付近である場合、前記第1の差動入力段がOFF、差動入力信号が第2の電源電圧付近である場合、前記第2の差動入力段がOFFとなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の増幅回路。
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