JP2004183552A - 燃料高圧供給用ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダ内での応力集中を防止できるとともに加工が容易であり、耐高圧性に優れ信頼性が向上できる燃料高圧供給用ポンプの提供。
【解決手段】燃料高圧供給用ポンプ100は、貫通穴10を備えた円筒状のハウジング1を有し、貫通穴10の一端側にはシリンダ20が形成されプランジャ2が嵌め込まれている。貫通穴10の他端側は径大部15となっており、吸入弁3および吐出弁4が同軸的に列設されている。吸入弁3は吸入弁ボディ31を備え、吐出弁4は吐出弁ボディ41を備え、内ネジ51に螺合されたプラグ5により締結されている。プラグ5は、高圧燃料の吐出ポート52を有する。ポンプ室24のシリンダ面には吐出孔18がないので、吐出孔18の縁に生じる応力集中を防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料高圧供給用ポンプ100は、貫通穴10を備えた円筒状のハウジング1を有し、貫通穴10の一端側にはシリンダ20が形成されプランジャ2が嵌め込まれている。貫通穴10の他端側は径大部15となっており、吸入弁3および吐出弁4が同軸的に列設されている。吸入弁3は吸入弁ボディ31を備え、吐出弁4は吐出弁ボディ41を備え、内ネジ51に螺合されたプラグ5により締結されている。プラグ5は、高圧燃料の吐出ポート52を有する。ポンプ室24のシリンダ面には吐出孔18がないので、吐出孔18の縁に生じる応力集中を防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディーゼルエンジンに使用される蓄圧式燃料噴射装置(コモンレール)のサプライポンプとして好適な燃料高圧供給用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料高圧供給用ポンプは、シリンダが設けられたハウジングにプランジャを嵌め込み、シリンダヘッドに吸入弁および吐出弁(逆止弁)を設けた構造を有している。この燃料高圧供給用ポンプとして、吸入弁および吐出弁(逆止弁)を並設したプレートからなるシリンダヘッドをハウジングに重ねて締結した構成が公知である(たとえば、特許文献1参照)。この構成では、シリンダヘッドが受けるポンプ室の圧力に耐えるためにシリンダヘッドをハウジングに締結する締結手段が大掛かりになり、組み付けコストおよび重量が増加する問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特表2001−500593号公報
【0004】
このため、図3に示す如く、ハウジング1の下部に設けたシリンダ20にプランジャ2を嵌め込み、ハウジング1の頭部にシリンダ20と同軸的に吸入弁3を設けるとともに、ハウジング1の側部にシリンダ20と直交的に吐出弁4を設けた燃料高圧供給用ポンプPが実用されている。この燃料高圧供給用ポンプPでは、プラグ3Aおよびプラグ4Aで、吸入弁3および吐出弁4を固定しているため、吸入弁3および吐出弁4の締結構造が簡単であり組み付け性が改善されるが、シリンダ20と高圧燃料の吐出孔18とが交差している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
シリンダ20に交差する吐出孔18を有する燃料高圧供給用ポンプPでは、図3の(ハ)に示す如く、高圧がシリンダ20の円筒面に加わると、図3の(ロ)に示す如く、吐出孔18の角の上端4Cおよび下端4Dに応力集中が生じる。この応力集中により、吐出孔18の上端4Cおよび下端4Dの耐久性および信頼性が問題となる。このため、ハウジング1に高硬度の材質を使用する必要があり、且つ加工に手間が掛かるため製造コストが増大する。
【0006】
この発明の目的は、シリンダの内壁での応力集中を防止でき、加工が容易な材質の使用が可能で製造コストが低減できるとともに、耐久性および信頼性に優れた燃料高圧供給用ポンプの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の燃料高圧供給用ポンプは、ハウジングの一端側にシリンダおよびプランジャを配し、ハウジングの他端側に設けた吸入弁と吐出弁とを同軸的に配するとともに、1つのプラグで吸入弁と吐出弁とを締結したことを要旨としている。これにより、シリンダ内での応力集中を防止できるとともに、シリンダヘッドでの吸入弁と吐出弁の締結構造が簡単で、加工性、組み付け性に優れ、製造コストが低く、かつ耐久性および信頼性に優れた燃料高圧供給用ポンプが得られる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、吸入弁は、貫通穴に嵌め込まれ、該貫通穴に設けた段に係合して貫通穴に保持されるとともに、外周壁と貫通穴の内周壁との間に、ハウジングに設けた吸入ポートに連通する環状吸入路を形成する吸入弁ボディと、該吸入弁ボディ内に設けられ、ポンプ室と環状吸入路とを連通する吸入チェック弁とを有する。この構成により、吸入弁の精密加工および組み付けが容易であり、製造コストの低減が可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、吐出弁は、貫通穴に嵌め込まれ、吸入弁ボディに当接して当接面に吐出路室を形成する吐出弁ボディと、吸入弁ボディを貫通した吐出孔と、吐出弁ボディに設けられ、吐出路室と吐出ポートとを連通する吐出チェック弁とを有することを特徴とする。この構成により、吐出弁の精密加工および組み付けが容易であり、製造コストの低減が可能となる。吐出ポ−トは、請求項4に記載の如く、プラグの軸心に貫通して設けることが実用的である。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図1および図2とともに説明する。燃料高圧供給用ポンプ100は、貫通した貫通穴10を備えた円筒状のハウジング1を有する。ハウジング1は、小外径の一端部11、大外径のフランジ部12、および中外径の他端部13からなり、フランジ部12がポンプケーシングCに締結具A、Aで締結されている。
【0011】
貫通穴10の一端(図示下端)側にはシリンダ20が形成されてプランジャ2が摺動自在に嵌め込まれ、貫通穴10の他端(図示上端)側は、段14を介して径大部15が形成されている。径大部15は、吸入弁3および吐出弁4が軸方向に列設されるとともに、貫通穴10の上端部に螺着されたプラグ5で締結され、シリンダヘッドを構成している。
【0012】
プランジャ2の一端(図示下端)には径大の鍔部21が設けられている。鍔部21の端面22はプランジャ2を駆動するカムKの作用面となっており、フランジ部12と鍔部21との間には、プランジャ2のリターンスプリング23が介装されている。シリンダ20の上端部は幾分径大に形成され、燃料が加圧されるポンプ室24となっている。
【0013】
貫通穴10の径大部15には、下側から、吸入弁室30および吐出弁室40が軸方向に列設され、他端部は内ネジ51が形成されている。フランジ部12の下面と吸入弁室30との間は、燃料の吸入ポート16で連通している。
【0014】
吸入弁3は、段14に下面の外周が当接して吸入弁室30に嵌め込まれた円柱状の吸入弁ボディ31を備えている。吸入弁ボディ31の外周壁と吸入弁室30の内周壁との間には、吸入ポート16に連通した環状吸入路17が形成されている。吸入弁ボディ31の下面には、ポンプ室24内に突き出したバネ保持筒32が設けられている。バネ保持筒32には、バネ座33が設けてある。
【0015】
吸入弁ボディ31には、下方に開放した弁室34と、弁室34の上端の弁口35と、該弁口35と環状吸入路17とを連通する吸入孔36とが設けられている。弁室34には、弁体37が設置され、弁体37とバネ座33との間に弁体37を弁口35に付勢するバネ38が介装され、吸入チェック弁3Bが形成されている。吸入弁ボディ31には、上面と下面とを連通する貫通穴である高圧燃料の吐出孔18が設けてある。
【0016】
吐出弁4は、下面が吸入弁ボディ31の上面に当接して吐出弁室40に嵌め込まれた円柱状の吐出弁ボディ41を備えている。吐出弁ボディ41は、下面に形成され、吐出孔18に連通した凹所からなる吐出路室42と、上面に形成され、弁口43を通じて吐出路室42に連通する弁室44とを有する。
【0017】
弁室44内には弁体45が収容され、プラグ5の下端面との間に介装されたバネ46により弁口43に付勢され、吐出チェック弁4Bが形成されている。吐出ボディ41の外周にはリング溝47が周設され、シールリング48が嵌め込まれている。
【0018】
プラグ5には軸心に吐出ポート52が形成され、外周には下部に外ネジ53が設けられ、中間部に締結用六角部54、上部に接続ネジ55がそれぞれ形成されている。プラグ5は、外ネジ53が内ネジ51に螺合され、吸入弁ボディ31および吐出弁ボディ41を段14に押圧して、吸入弁3および吐出弁4を貫通穴10の径大部15に固定している。
【0019】
この燃料高圧供給用ポンプ100は、ディーゼルエンジンの蓄圧式燃料噴射装置のサプライポンプとして使用され、カムKの回転によりプランジャ2が上下動する。プランジャ2の下降行程では、吸入弁3が開いて、吸入ポート16、環状吸入路17、吸入チェック弁3Bを経て、低圧燃料をポンプ室24に吸引する。プランジャ2の上昇行程では、ポンプ室24から、バネ保持筒32、吐出孔18、吐出チェック弁4B、吐出ポート52を経て、コモンレールに高圧燃料を吐出する。
【0020】
この燃料高圧供給用ポンプ100は、吐出弁4への高圧燃料の吐出孔18をシリンダ20の天井である吸入弁ボディ31に設けている。このため、シリンダ20の内壁で応力集中が生じることはなく、耐久性や信頼性の低下が防止できる。また、加工しやすい材質の使用が可能であるため、製造コストが低減できる。
【0021】
また、シリンダ20と同軸上に吸入弁3および吐出弁4を列設し、プラグ5で固定している。この構造により、加工が容易であり加工コストが低減できるとともに、1つのプラグ5で吸入弁3および吐出弁4を同時に締結できるため、組み付けが容易であり、製造コストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃料高圧供給用ポンプの断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来の燃料高圧供給用ポンプの断面図である。
【符号の説明】
100 燃料高圧供給用ポンプ
1 ハウジング
10 貫通穴
16 吸入ポート
17 環状吸入路
18 吐出孔
2 プランジャ
20 シリンダ
24 ポンプ室
3 吸入弁(シリンダヘッドの一部を構成)
31 吸入弁ボディ
3B 吸入チェック弁
4 吐出弁(シリンダヘッドの一部を構成)
41 吐出弁ボディ
4B 吐出チェック弁
5 プラグ(シリンダヘッドの一部を構成)
52 吐出ポート
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディーゼルエンジンに使用される蓄圧式燃料噴射装置(コモンレール)のサプライポンプとして好適な燃料高圧供給用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料高圧供給用ポンプは、シリンダが設けられたハウジングにプランジャを嵌め込み、シリンダヘッドに吸入弁および吐出弁(逆止弁)を設けた構造を有している。この燃料高圧供給用ポンプとして、吸入弁および吐出弁(逆止弁)を並設したプレートからなるシリンダヘッドをハウジングに重ねて締結した構成が公知である(たとえば、特許文献1参照)。この構成では、シリンダヘッドが受けるポンプ室の圧力に耐えるためにシリンダヘッドをハウジングに締結する締結手段が大掛かりになり、組み付けコストおよび重量が増加する問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特表2001−500593号公報
【0004】
このため、図3に示す如く、ハウジング1の下部に設けたシリンダ20にプランジャ2を嵌め込み、ハウジング1の頭部にシリンダ20と同軸的に吸入弁3を設けるとともに、ハウジング1の側部にシリンダ20と直交的に吐出弁4を設けた燃料高圧供給用ポンプPが実用されている。この燃料高圧供給用ポンプPでは、プラグ3Aおよびプラグ4Aで、吸入弁3および吐出弁4を固定しているため、吸入弁3および吐出弁4の締結構造が簡単であり組み付け性が改善されるが、シリンダ20と高圧燃料の吐出孔18とが交差している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
シリンダ20に交差する吐出孔18を有する燃料高圧供給用ポンプPでは、図3の(ハ)に示す如く、高圧がシリンダ20の円筒面に加わると、図3の(ロ)に示す如く、吐出孔18の角の上端4Cおよび下端4Dに応力集中が生じる。この応力集中により、吐出孔18の上端4Cおよび下端4Dの耐久性および信頼性が問題となる。このため、ハウジング1に高硬度の材質を使用する必要があり、且つ加工に手間が掛かるため製造コストが増大する。
【0006】
この発明の目的は、シリンダの内壁での応力集中を防止でき、加工が容易な材質の使用が可能で製造コストが低減できるとともに、耐久性および信頼性に優れた燃料高圧供給用ポンプの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明の燃料高圧供給用ポンプは、ハウジングの一端側にシリンダおよびプランジャを配し、ハウジングの他端側に設けた吸入弁と吐出弁とを同軸的に配するとともに、1つのプラグで吸入弁と吐出弁とを締結したことを要旨としている。これにより、シリンダ内での応力集中を防止できるとともに、シリンダヘッドでの吸入弁と吐出弁の締結構造が簡単で、加工性、組み付け性に優れ、製造コストが低く、かつ耐久性および信頼性に優れた燃料高圧供給用ポンプが得られる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、吸入弁は、貫通穴に嵌め込まれ、該貫通穴に設けた段に係合して貫通穴に保持されるとともに、外周壁と貫通穴の内周壁との間に、ハウジングに設けた吸入ポートに連通する環状吸入路を形成する吸入弁ボディと、該吸入弁ボディ内に設けられ、ポンプ室と環状吸入路とを連通する吸入チェック弁とを有する。この構成により、吸入弁の精密加工および組み付けが容易であり、製造コストの低減が可能となる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、吐出弁は、貫通穴に嵌め込まれ、吸入弁ボディに当接して当接面に吐出路室を形成する吐出弁ボディと、吸入弁ボディを貫通した吐出孔と、吐出弁ボディに設けられ、吐出路室と吐出ポートとを連通する吐出チェック弁とを有することを特徴とする。この構成により、吐出弁の精密加工および組み付けが容易であり、製造コストの低減が可能となる。吐出ポ−トは、請求項4に記載の如く、プラグの軸心に貫通して設けることが実用的である。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図1および図2とともに説明する。燃料高圧供給用ポンプ100は、貫通した貫通穴10を備えた円筒状のハウジング1を有する。ハウジング1は、小外径の一端部11、大外径のフランジ部12、および中外径の他端部13からなり、フランジ部12がポンプケーシングCに締結具A、Aで締結されている。
【0011】
貫通穴10の一端(図示下端)側にはシリンダ20が形成されてプランジャ2が摺動自在に嵌め込まれ、貫通穴10の他端(図示上端)側は、段14を介して径大部15が形成されている。径大部15は、吸入弁3および吐出弁4が軸方向に列設されるとともに、貫通穴10の上端部に螺着されたプラグ5で締結され、シリンダヘッドを構成している。
【0012】
プランジャ2の一端(図示下端)には径大の鍔部21が設けられている。鍔部21の端面22はプランジャ2を駆動するカムKの作用面となっており、フランジ部12と鍔部21との間には、プランジャ2のリターンスプリング23が介装されている。シリンダ20の上端部は幾分径大に形成され、燃料が加圧されるポンプ室24となっている。
【0013】
貫通穴10の径大部15には、下側から、吸入弁室30および吐出弁室40が軸方向に列設され、他端部は内ネジ51が形成されている。フランジ部12の下面と吸入弁室30との間は、燃料の吸入ポート16で連通している。
【0014】
吸入弁3は、段14に下面の外周が当接して吸入弁室30に嵌め込まれた円柱状の吸入弁ボディ31を備えている。吸入弁ボディ31の外周壁と吸入弁室30の内周壁との間には、吸入ポート16に連通した環状吸入路17が形成されている。吸入弁ボディ31の下面には、ポンプ室24内に突き出したバネ保持筒32が設けられている。バネ保持筒32には、バネ座33が設けてある。
【0015】
吸入弁ボディ31には、下方に開放した弁室34と、弁室34の上端の弁口35と、該弁口35と環状吸入路17とを連通する吸入孔36とが設けられている。弁室34には、弁体37が設置され、弁体37とバネ座33との間に弁体37を弁口35に付勢するバネ38が介装され、吸入チェック弁3Bが形成されている。吸入弁ボディ31には、上面と下面とを連通する貫通穴である高圧燃料の吐出孔18が設けてある。
【0016】
吐出弁4は、下面が吸入弁ボディ31の上面に当接して吐出弁室40に嵌め込まれた円柱状の吐出弁ボディ41を備えている。吐出弁ボディ41は、下面に形成され、吐出孔18に連通した凹所からなる吐出路室42と、上面に形成され、弁口43を通じて吐出路室42に連通する弁室44とを有する。
【0017】
弁室44内には弁体45が収容され、プラグ5の下端面との間に介装されたバネ46により弁口43に付勢され、吐出チェック弁4Bが形成されている。吐出ボディ41の外周にはリング溝47が周設され、シールリング48が嵌め込まれている。
【0018】
プラグ5には軸心に吐出ポート52が形成され、外周には下部に外ネジ53が設けられ、中間部に締結用六角部54、上部に接続ネジ55がそれぞれ形成されている。プラグ5は、外ネジ53が内ネジ51に螺合され、吸入弁ボディ31および吐出弁ボディ41を段14に押圧して、吸入弁3および吐出弁4を貫通穴10の径大部15に固定している。
【0019】
この燃料高圧供給用ポンプ100は、ディーゼルエンジンの蓄圧式燃料噴射装置のサプライポンプとして使用され、カムKの回転によりプランジャ2が上下動する。プランジャ2の下降行程では、吸入弁3が開いて、吸入ポート16、環状吸入路17、吸入チェック弁3Bを経て、低圧燃料をポンプ室24に吸引する。プランジャ2の上昇行程では、ポンプ室24から、バネ保持筒32、吐出孔18、吐出チェック弁4B、吐出ポート52を経て、コモンレールに高圧燃料を吐出する。
【0020】
この燃料高圧供給用ポンプ100は、吐出弁4への高圧燃料の吐出孔18をシリンダ20の天井である吸入弁ボディ31に設けている。このため、シリンダ20の内壁で応力集中が生じることはなく、耐久性や信頼性の低下が防止できる。また、加工しやすい材質の使用が可能であるため、製造コストが低減できる。
【0021】
また、シリンダ20と同軸上に吸入弁3および吐出弁4を列設し、プラグ5で固定している。この構造により、加工が容易であり加工コストが低減できるとともに、1つのプラグ5で吸入弁3および吐出弁4を同時に締結できるため、組み付けが容易であり、製造コストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃料高圧供給用ポンプの断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来の燃料高圧供給用ポンプの断面図である。
【符号の説明】
100 燃料高圧供給用ポンプ
1 ハウジング
10 貫通穴
16 吸入ポート
17 環状吸入路
18 吐出孔
2 プランジャ
20 シリンダ
24 ポンプ室
3 吸入弁(シリンダヘッドの一部を構成)
31 吸入弁ボディ
3B 吸入チェック弁
4 吐出弁(シリンダヘッドの一部を構成)
41 吐出弁ボディ
4B 吐出チェック弁
5 プラグ(シリンダヘッドの一部を構成)
52 吐出ポート
Claims (4)
- 一端側がシリンダとなっている貫通穴を備えたハウジングと、前記シリンダに摺動自在に嵌め込まれ駆動機構により駆動されるプランジャと、該プランジャとの間にポンプ室を形成するように前記貫通穴に設置された吸入弁と、該吸入弁の他端側の前記貫通穴に設置された吐出弁と、前記貫通穴の他端側に螺合され、前記吸入弁および吐出弁を前記貫通穴内に締結するプラグとからなる燃料高圧供給用ポンプ。
- 請求項1に記載の燃料高圧供給用ポンプにおいて、前記吸入弁は、前記貫通穴に嵌め込まれ、該貫通穴に設けた段に係合して前記貫通穴に保持されるとともに、外周壁と前記貫通穴の内周壁との間に、前記ハウジングに設けた吸入ポートに連通する環状吸入路を形成する吸入弁ボディと、該吸入弁ボディ内に設けられ、前記ポンプ室と前記環状吸入路とを連通する吸入チェック弁とを有することを特徴とする燃料高圧供給用ポンプ。
- 請求項2に記載の燃料高圧供給用ポンプにおいて、前記吐出弁は、前記貫通穴に嵌め込まれ、前記吸入弁ボディに当接して当接面に吐出路室を形成する吐出弁ボディと、前記吸入弁ボディを貫通した吐出孔と、前記吐出弁ボディに設けられ、前記吐出路室と吐出ポートとを連通する吐出チェック弁とを有することを特徴とする燃料高圧供給用ポンプ。
- 請求項3に記載の燃料高圧供給用ポンプにおいて、前記吐出ポートは、前記プラグに設けた軸穴であることを特徴とする燃料高圧供給用ポンプ。
Priority Applications (3)
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DE10356250A DE10356250A1 (de) | 2002-12-03 | 2003-12-02 | Hochdruckkraftstoffzuführpumpe |
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---|---|---|---|
JP2002351252A JP2004183552A (ja) | 2002-12-03 | 2002-12-03 | 燃料高圧供給用ポンプ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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