JP2000170813A - ロータリーダンパー - Google Patents

ロータリーダンパー

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JP2000170813A
JP2000170813A JP10346770A JP34677098A JP2000170813A JP 2000170813 A JP2000170813 A JP 2000170813A JP 10346770 A JP10346770 A JP 10346770A JP 34677098 A JP34677098 A JP 34677098A JP 2000170813 A JP2000170813 A JP 2000170813A
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JP
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shaft
movable shaft
edge
cylindrical shaft
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JP10346770A
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English (en)
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Ryosuke Bando
亮輔 坂東
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/12Devices with one or more rotary vanes turning in the fluid any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/02Vibration-dampers; Shock-absorbers with relatively-rotatable friction surfaces that are pressed together
    • F16F7/06Vibration-dampers; Shock-absorbers with relatively-rotatable friction surfaces that are pressed together in a direction perpendicular or inclined to the axis of rotation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上開き扉や便座などが閉動する際、これに制
動力を付与して扉等による衝撃を緩和するためのロータ
リーダンパーに関し、従来の粘性剪断抵抗によるものに
比し閉扉時に大きなダンパー力を発揮し、軽い力での開
扉操作を可能とする。 【解決手段】 ケーシング1に回動自在なるよう内嵌し
た可動軸2の筒状軸部2aには、その一側周端縁2cか
ら他側周自由端縁2d寄りまでの円弧状非弾性部2e
と、これより他側周自由端縁2dに向けて、ケーシング
1における円周内面1aの曲率半径よりも漸次偏心量が
大となるよう外側へ曲成することで、円周内面1aに弾
接するようにした偏心弾性部2fを設ける。扉等の回動
で可動軸2を矢印R1方向へ閉動するときは、偏心弾性
部2fの円周内面1aに対する摩擦力が大となり、逆に
矢印R2方向へ開扉操作するときは、その同上摩擦力は
大幅に削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉とか便蓋が回転
降下する際、当該扉等の回動体に対してダンパートルク
を作用させることにより、ショックアブソーバとして用
いることのできるロータリーダンパーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のロータリダンパーとしては図7
に示す如きものが実開昭62−81739号として既に
提案されている。ここに開示のものはピアノaの鍵盤蓋
bを回転支軸cにより上下に開閉動させる際、この鍵盤
蓋bに対しジョイントdを介してロータリーダンパーA
を連設するようにし、鍵盤蓋bを最終閉止点にあって大
きな衝撃音や振動の発生を防止して、円滑にして適度な
早さで落動させようとしている。
【0003】そして図7(B)により理解される通り、
当該ロータリーダンパーAは、ケーシングeと、その内
周内面fをもった中空部gに、可動軸hを遊嵌して、そ
の軸端部iをケーシングeの開口部jから突出させ、上
記の可動軸hに係嵌したOリングk1、k2を円周内面
fに圧接して、当該円周内面fと可動軸hとの間隙に粘
性流体mを密封するようにし、さらに可動軸hの空心部
nに内挿したトーションバースプリングpの係止端部q
1、q2を、夫々可動軸hの突出部iとケーシングeの
閉蓋部rに係止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のロータリー
ダンパーAによるときは、円周内面fと可動部hとの間
に液密状態で封入したポリイソブチン等の高分子粘性流
体その他の粘性流体に基づき、筒状軸部hの回転により
生ずる粘性剪断抵抗をダンパー力として利用している。
このため、当該粘性剪断抵抗を特に唯一のダンパー力源
とする際には、それほど大きなダンパー力が得られない
だけでなく、前記の間隙に大小が生ずるとダンパートル
クが変化することから部品の加工精度が要求されること
になり、しかも部品点数も、ケーシングeと可動軸h、
Oリングk1、k2、さらには粘性流体mを必要とする
ことから、安価な提供が困難となる欠陥も指摘されてい
るだけでなく、前記の従来例によるときは鍵盤蓋bが閉
成する際に、ダンパートルクが作用するものの、当該鍵
盤蓋bの開成操作時にも同等の粘性剪断抵抗が作用する
ことになる。
【0005】本発明では上記従来の難点に鑑み、請求項
1にあってはケーシングと可動軸とのみをもって構成す
ることができ、可動軸の筒状軸部にあって、円弧状非弾
性部から次第に外周側へ向けて突出するように、ケーシ
ングの内周面よりも大径となるよう偏心弾性部を形成す
るようにし、このことにより当該偏心弾性部の外周面を
上記円周内面に摺動自在なるよう弾接させるようにして
ある。そして、この偏心弾性部の自由端側へ向けて可動
軸を回動するときは、ケーシングの円周内面と偏心弾性
部との間に可成り大きな摩擦力によるダンパートルクを
生じさせることができ、当該回転に対し逆回転力が可動
軸に付与されたときは、粘性剪断抵抗による場合の如
く、別途特別な粘性流体の流路を設けるといったことな
しに、当該摩擦力を大幅に減少させることができるよう
にし、このことで、二部材による簡易な構成だけで大き
なダンパートルクを得ることができ、かつ高い加工精度
を要求されることも解消できるようにして安価な提供を
可能にしようとしている。
【0006】次に請求項2にあっては、上記請求項1に
あって偏心弾性部を、可動軸における筒状軸部に軸方向
スリットと径方向スリットとを直交状に連通するよう形
成することで、円弧状非弾性部から偏心弾性部を延出す
るよう構成することで、前掲請求項1による目的を、よ
り高い信頼性をもって達成しようとしている。
【0007】請求項3に係るロータリーダンパーにあっ
ては、前記請求項1の構成に加えてケーシングの中空部
にシール用Oリングを用いて、粘性流体を封入すること
で、前記の偏心弾性部に基づくダンパートルクに粘性流
体の剪断抵抗をもダンパー力として加担させて、全ダン
パートルクを大きくするだけでなく、当該粘性流体によ
って、ケーシングの円周内面と上記偏心弾性部の間隙に
も粘性流体が注入されるようにして、単にダンパー力だ
けでなく潤滑剤としての役割をも担うようにすることで
円滑な可動軸の回動と、耐久性の向上をも図ろうとする
のが、その目的である。
【0008】さらに請求項4によるときは、単に上記の
請求項3による構成だけでなく、ケーシングから突設し
た軸心棒を、可動軸の筒状軸部における内周面より僅か
に細径とすることで、請求項3に基づく粘性流体の収容
量を削減可能とするだけでなく、粘性流体に基づくダン
パートルクを増大し、請求項3の場合に比し、充分な粘
性剪断抵抗によるダンパー力を発揮できるようにするの
が目的である。
【0009】請求項5によるときは、前記請求項1の偏
心弾性部を有する可動軸に加えて、ケーシングの中空部
に収納したトーションバースプリングかコイルスプリン
グの両スプリング端部を、夫々可動軸とケーシングとに
跨設することで、偏心弾性部の弾力に基づくダンパート
ルクに加えて、トーションバースプリングまたはコイル
スプリングのダンパートルクを付加するようにし、充分
大きな総和的ダンパー力を得るようにすると共に、重い
扉などの閉成を緩徐に行い得るようにし、かつ当該重い
扉の開動に際して、スプリングの復原力によって重い扉
の開成動作を容易になし得るようにして、各種の用途に
利用可能とするのが、その目的である。
【0010】請求項6の場合にあっては、これまた請求
項1の構成に対して請求項3の粘性流体を付与するだけ
でなく、さらに請求項5により説示したトーションバー
スプリングまたはコイルスプリングをも構成要素として
組み込むようにすることで、前記のように粘性剪断抵抗
とスプリング力をも、ダンパートルクとして活用するよ
うにし、かくして請求項1と請求項3そして請求項5に
よって発揮し得る前記の作用効果を満足させ得るように
するのが、その目的である。
【0011】さらに請求項7にあっては、前記した請求
項5の如く偏心弾性部とトーションバースプリングまた
はコイルスプリングを用いるよう構成するというだけで
なく、当該スプリングについて、その一方であるスプリ
ング端部はケーシングに固定し、他方のスプリング端部
は前記可動軸の筒状軸部にあって、一側周側同端縁と他
側周自由端縁との間に挿入されて、当該他側周自由端縁
に弾接することにより、当該他側周自由端縁に対してス
プリングが作用し得るようにしてあり、かくて当該他側
周自由端縁が常に外向きに押圧されるようにしてあり、
このことで偏心弾性部のクリープにより、その円周内面
に対する押圧力が低減してしまうことを回避し、もって
何時でも長期にわたって、偏心弾性部による弾力が低下
してしまうことを阻止し、もってダンパートルクの不本
意な低下を阻止しようとしている。
【0012】そして請求項8によるときは、上記の請求
項6にあって、スプリング端部による押圧力により、偏
心弾性部のクリープを阻止しようとしているのに対し、
トーションバースプリングやコイルスプリングを用いな
い場合でも同上クリープ阻止の目的を達成し、長期にわ
たり充分なダンパートルクを発揮し得るようにするの
が、その目的である。
【0013】そして、請求項9にあっては、請求項1の
構成に対して、ケーシングに内径突起部を設けるだけ
で、偏心弾性部に基づくダンパートルクを、簡易な構成
で付加部材を用いることなしに増強し得るようにしてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためケーシングと、その円周内面により形成さ
れた中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒状
軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口部
から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当該
可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周自
由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円弧
状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記ケ
ーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心量
が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面に
弾接するようにした偏心弾性部とからなることを特徴と
するロータリーダンパーを提供しようとしている。
【0015】請求項2の発明ではケーシングと、その円
周内面により形成された中空部に回転自在で抜け止め状
態に遊嵌された筒状軸部と、この筒状軸部に連設されて
ケーシングの開口部から突出した軸端部とからなる可動
軸とを具備し、当該可動軸の上記筒状軸部は、ケーシン
グの閉蓋部側に開成端口が形成され、当該筒状軸部に設
けた軸方向スリットにより離間形成の一側周端縁と他側
周自由端縁を形成すると共に、同上筒状軸部の軸端部寄
りに前記の軸方向スリットと直交状に連設した径方向ス
リットを形成することで、上記一側周端縁から径方向ス
リットの基端縁まで形成された円弧状非弾性部と、この
円弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前
記ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏
心量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内
面に弾接するようにした偏心弾性部とからなることを
を、その内容としている。
【0016】次に請求項3のロータリーダンパーにあっ
ては、前記請求項1の構成に加えて、ケーシングにおけ
る中空部には、可動軸の軸端部とケーシングの円周内面
間に施したシール用Oリングにより閉塞された粘性流体
が収容されていることを、その内容としている。
【0017】請求項4の場合には、同上請求項1の構成
に対して、ケーシングにおける中空部には、当該ケーシ
ングの閉蓋部から突設されて、可動軸の筒状軸部が有す
る内周面よりも、僅かに細径の軸心棒を配設し、可動軸
の軸端部とケーシングの内周内面間に施したシール用O
リングにより閉塞されて、上記の軸心棒とケーシングの
円周内面との間にあって、粘性流体が収容されているこ
とを特徴としている。
【0018】請求項5のロータリーダンパーにあって
は、請求項1の構成に加えて、ケーシングと可動軸との
間には、当該ケーシングの中空部に収納したトーション
バースプリングまたはコイルスプリングの各スプリング
端部が固定されていることを、その特徴としている。
【0019】請求項6の特徴とするところは、前記した
請求項1と請求項3および請求項4の構成内容を具備
し、従って偏心弾性部と粘性流体さらにはトーションバ
ースプリングまたはコイルスプリングを兼備した内容と
なっている。
【0020】請求項7の場合には、前記した請求項4の
構成に対して、さらにそのトーションバースプリングま
たはコイルスプリングに関し、その一方であるスプリン
グ端部はケーシングに固定すると共に、他方であるスプ
リング端部は前記可動軸の筒状軸部にあって、その一側
端縁と他側周自由端縁との間に挿入されて、当該他側周
自由端縁に弾接されていることを、その内容としてい
る。
【0021】請求項8にあっては、上記の請求項6の如
くスプリング端部を活用することで他側周自由端縁を弾
圧し、このことでクリープの発生を回避するのではな
く、別途コイルバネなどの弾性体を用意し、これを、上
記の他側周自由端縁と一側周端縁との間に介設すること
で、クリープに基づく偏心弾性部による弾圧力の低下を
阻止するようにしている。
【0022】そして請求項9にあっては、前記請求項1
における構成に加えて、筒状軸部の一側周端縁に開口し
て円弧状非弾性部に欠設した切込み口を、軸方向に連設
しておくと共に、前記ケーシングの円周内面には、上記
の切込み口に嵌入するように反他側周自由端縁に向けて
次第に突出するよう曲突した内径突起部を形成し、筒状
軸部の前記した偏心弾性部が、可動軸の回動によって上
記の内径突起部に到来することにより、当該偏心弾性部
が次第に中空部の軸心側へ向けて弾圧されて行くように
したことを、その内容としている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係るロータリーダンパー
につき、先ず請求項1、2に関し以下図1を参照して説
示すると、ケーシング1と可動軸2とからなり、ケーシ
ング1は所定位置に固定し、可動軸2を扉とか便座等に
連結して用いるのがよいが、もちろん逆に可動軸2を固
定して扉等の開成によりケーシング1が回動するように
してもよい。上記ケーシング1は、その円周内面1aに
よって形成された中空部1bを有し、その閉蓋部1cと
反対側には開口部1dが開成されている。次に前記の可
動軸2は、ケーシング1の中空部1bに回転自在にし
て、当該ケーシング1の抜け止め縁部1eによって抜出
不能なるよう遊嵌されている筒状軸部2aと、この筒状
軸部2aに連設されてケーシング1の開口部1dから突
出した軸端部2bとによって構成されている。
【0024】上記の可動軸2における筒状軸部2aに
は、その一側周端縁2cから他側周自由端縁2d寄りま
でに、円弧状非弾性部2eを形成すると共に、当該円弧
状非弾性部2eから上記した他側周自由端縁2dに向け
て偏心弾性部2fが延出されている。この際当該偏心弾
性部2fは、ケーシング1における円周内面1aの曲率
半径よりも漸次偏心量が大きくなるよう形成されてい
る。すなわち、この偏心弾性部2fは、円弧状非弾性部
2eから他側周自由端縁2dに向けて、次第に外側へ向
けて突出するように曲成されている。
【0025】そして、実際上は上記偏心弾性部2fを外
側から押し込むようにして、可動軸2をケーシング1の
中空部1bに押入した後、ケーシング1の開口部1dを
折り曲げ、これにより前記の抜け止め縁部1eを形成す
ることで、可動軸2をケーシング1から抜け止めの状態
とするのであり、かくして偏心弾性部2fはケーシング
1の円周内面1aに対して、その復原力により弾接の状
態となる。
【0026】ここで、上記の如き円弧状非弾性部2eと
偏心弾性部2fとを形成するには、各種の手段または構
成が考えられるが、図1に例示の可動軸2にあっては、
請求項2として明示されている通り、その筒状軸部2a
が、ケーシング1の前記閉蓋部1c側にあって開成端口
2gが開成されており、この筒状軸部2aには、その軸
端部2b寄りから開成端口2gに達するよう軸方向スリ
ット2hを離間形成することで、前記の一側周端縁2c
と他側周自由端縁2dとを離間形成する。
【0027】そして、さらに同上筒状軸部2aの軸端部
2b寄りに、上記した軸方向スリット2hと直交状に連
設された径方向スリット2iを形成して、前記の一側周
端縁2cから当該径方向スリット2iの基端縁2jまで
を円弧状非弾性部2eとなし、当該基端縁2jから他側
周自由端縁2dまでを偏心弾性部2fとして形成するよ
うにしている。
【0028】従って、上記の請求項1、2の如き構成に
よるときは、図1(C)に示されている通り、偏心弾性
部2fがケーシング1の円周内面1aに対して弾接状態
となっていることから、今可動軸2が扉等の回動と共に
矢印R1方向(時計方向)へ回動したとすれば、他側周
自由端縁2d側は、その外周面が円周内面1aと可成り
大きな摩擦力をもって回動し、従って可動軸2の当該回
動に対して大きなダンパートルクを発生し得ることにな
り、このため扉の閉動時等にあって、これを緩徐に閉成
して不本意な衝撃を生ずることなく閉扉動を完了させる
ことができる。これに対し、矢印R2方向(反時計方
向)へ可動軸2を回動して開扉させる等の場合には、そ
の摩擦力が上記時計方向の場合に比し大幅に減少するこ
とになり、比較的に軽い力で開成させることができ、粘
性流体のみによるロータリーダンパーに比し、大きなダ
ンパートルクを確保でき、また均一な性能を有する製品
を容易に提供することができる。
【0029】次に請求項3に係るロータリーダンパーに
つき説示すると、上記請求項1の構成に対し前説の粘性
流体に基づく剪断抵抗をも活用するようにしたもので、
ここでは請求項1の構成に加えて、ケーシング1におけ
る中空部1bには、可動軸2の軸端部2bとケーシング
1の円周内面1a間に施したシール用Oリング2kによ
り閉塞された粘性流体が収容されるようになっており、
この際図示例では、ケーシング1内における軸端部2b
に凹溝2mを周設し、これに嵌合した上記のシール用O
リング2kを係嵌することで、粘性流体の漏出が阻止さ
れている。
【0030】従って請求項3によるときは、偏心弾性部
2fによるダンバートルクに粘性流体による剪断抵抗が
加算されて、それだけ大きなダンパートルクを発揮でき
るだけでなく、ケーシング1の円周内面1aと偏心弾性
部2fとの挟隙にも粘性流体が注入されることとなり、
当該粘性流体がダンパー力を強化するだけでなく、潤滑
剤としての働きをも発揮するので、可動軸2は円滑な回
動を保証され、かつ耐久性を向上し得ることになる。
【0031】次に請求項4によるときは、上記請求項3
の如く偏心弾性部2fと粘性流体とを兼備させるだけで
なく、図1にあっても開示されているように、ケーシン
グ1における中空部1bには、当該ケーシング1の閉蓋
部1cから突設された軸心棒1fが配設され、その先端
部が可動軸2における軸端部2bの軸承口2nに嵌装さ
れている。そして請求項4にあっては、上記の軸心棒1
fについて、これを図3に明示の如く可動軸2の筒状軸
部2aが有している内周面よりも、僅かに細径となるよ
う太く形成してある。従って前記のシール用Oリング2
kにより封入されている粘性流体は、その収容流体量を
削減できるだけでなく、軸心棒1fと筒状軸部2aとの
間隙が狭小となることにより、粘性剪断抵抗をも大幅に
増強することができる。
【0032】請求項5にあっては、請求項1の構成に図
2により理解される通り、図示しないトーションバース
プリングまたは図示のコイルスプリング3を付加するよ
うにしてあり、ケーシング1の中空部1bに収納した上
記トーションバースプリングまたはコイルスプリング3
の各スプリング端部3a、3bを夫々ケーシング1の閉
蓋部1cと、可動軸2における軸端部2bとに係嵌固定
するようにしてあり、図示例ではコイルスプリングが前
記の軸心棒1fに被嵌されている。従って上記構成によ
るときは、偏心弾性部2fの弾力によるダンパートルク
と、トーションバースプリングまたはコイルスプリング
3による弾力が加算され、可成り重い扉等に対しても閉
扉を緩徐に行い得ると共に、重い扉でも当該スプリング
の復原力により容易に開成させることができる。
【0033】さらに請求項6の場合には、請求項1によ
る偏心弾性部2fを円周内面1aに弾接した構成と、請
求項3の粘性流体を使用するようにした構成とに加え
て、さらにトーションバースプリングまたはコイルスプ
リング3を組み入れるようにした構成を全部具有させる
ようにしており、使用目的に対応して、上記の三構成要
素に基づく作用効果を、総合的に適切かつ有効に活用す
ることで、所要目的を充足させることが可能となる。
【0034】請求項7のロータリーダンパーによるとき
は、請求項4に係る構成にあって、その可動軸2が特に
合成樹脂製である場合、既知の如く金属製のものに比し
時間の経過によってクリープが生じ易く、この結果未使
用で放置しておいただけでも、可動軸2の偏心弾性部2
fの円周内面1aに対して得られた摩擦力が、初期性能
に比し低減してしまう難点を解消しようとしている。そ
して、上記の目的を達成するため、前説の図2の如くト
ーションバースプリングまたはコイルスプリング3のス
プリング端部3bを、軸端部2bに係止するのではな
く、当該他方であるスプリング端部3bについては、可
動軸2の筒状軸部2aにあって、その一側周端縁2cと
他側周自由端縁2dとの間に挿入することで、当該他側
周自由端縁2dに対して弾接されるよう構成されてい
る。
【0035】従って、請求項7によるときはトーション
バースプリングまたはコイルスプリング3を利用して、
これが発揮可能な復原力を、常に偏心弾性部2fの他側
周自由端縁2dに加えておくことで、当該偏心弾性部2
fを外側向きに押圧でき、従って偏心弾性部2fのクリ
ープによる変形を阻止することが可能となり、長期にわ
たり支障なく所定のダンパートルクを維持することがで
きる。
【0036】次に請求項8に係るロータリーダンパーに
つき説示すると、ここでは、上記請求項7と同じく合成
樹脂製等による偏心弾性部2fのクリープ現象につき、
これを解消しようとするものであるが、当該目的を達成
するためトーションバースプリングまたはコイルスプリ
ング3を利用することなしに、別途用意した弾性体4を
用いるようにしている。図4(A)により開示の如く、
偏心弾性部2fがクリープによって変形した場合には、
当該偏心弾性部2fによる円周内面1aに対する弾接力
が低下し、その他側周自由端縁2dの先端側外周面のみ
が円周内面1aに押当する状態となる。本発明では、こ
れを阻止するため、図4(B)の通り可動軸2の筒状軸
部2aにおける一側周端縁2cと他側周自由端縁2dと
の間に、図示の如きコイル発条とか板発条、また弾性素
材等による弾性体4を介装挟持することで、偏心弾性部
2fをケーシング1の内周内面1a側へ押圧するように
しており、このことで請求項7と同等の作用効果が得ら
れることとなる。
【0037】そして請求項9にあっては、図5、図6に
よって理解されるように、請求項1の構成に加えて、ケ
ーシング1の内周内面1aを単に均一径となるよう形成
するのでなく、以下詳記するように、その一部にあって
内径突起部1gを突設するのである。すなわち、先ず図
6(A)に示されている通り前記筒状軸部2aの一側周
端縁2cに開口して、円弧状非弾性部2eに切込み口2
pを切欠するのであり、従って当該切込み口2pは前記
した軸方向スリット2hに連設されることになる。一方
前記ケーシング1の内周内面1aには、図5および図6
によって理解される通り上記の切込み口2pに嵌入する
ように、反他側周自由端縁2dの方向に向けて次第に軸
心側へ突出するよう曲突した前記内径突起部1gを形成
するのである。
【0038】そして、図6(B)のような状態にあって
は、上記の切込み口2pに対して内径突起部1gが嵌入
しているが、同図(C)の通り可動軸2が矢印R1方向
へ回動して、その偏心弾性部2fが、上記内径突起部1
gの位置に到来すると、偏心弾性部2fが次第に中空部
1bにおける軸心側へ向けて弾圧されて行くことから、
偏心弾性部2fに基づくダンパートルクが、請求項1の
場合に比し、簡易な構成によって増強することが可能と
なる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記のようにして構成できるこ
とから、請求項1によるときは、粘性流体を用いなくと
も、ケーシングと可動軸の二構成部材によって、可動軸
の偏心弾性部とケーシングとの摩擦力を利用して、一方
向への回転時には大きな摩擦力を発揮でき、逆方向への
回転には小さな摩擦力のみを発生し得るようにしたの
で、粘性流体の利用によるロータリーダンパーに比し、
少ない部品により、しかも高精度の加工を要求されるこ
となく、均一特性をもったものを安価に提供することが
でき、請求項2によるときは上記の偏心弾性部を、筒状
軸部に軸方向スリットと径方向スリットを連通させて形
成するようにしたので、上記請求項1による効果につ
き、その信頼性を、より向上することができる。
【0040】請求項3にあっては、上記請求項1の構成
に、粘性流体の粘性剪断抵抗を利用可能としたので、加
算的ダンパートルクを発揮することができるだけでな
く、当該粘性流体を偏心弾性体とケーシングの円周内面
との潤滑剤としても活用できることとなり、稼動の円滑
化と耐久性の向上に資することができる。そして請求項
4によるときは、上記の請求項3にあってケーシングか
ら突設した軸心棒を太く形成して、これを筒状軸部の内
周面に近接することで、使用される粘性流体の量を削減
可能とし、かつ、粘性剪断抵抗を増強して、充分なダン
パー力を発揮できることになる。
【0041】請求項5によるときは、請求項1に係る偏
心弾性体に加えてトーションバースプリングまたはコイ
ルスプリングによるダンパートルクをも付加するように
したので、重い扉に適切に閉扉動を制動でき、かつ開扉
に際しては、これを軽い力で操作できるといったことが
できるから、各種の要請に対応することができる。そし
て請求項6では請求項1に対して、請求項3と請求項5
による粘性流体そしてトーションバースプリングまたは
コイルスプリングをも組み込むようにしたので、これら
の総合的なダンパートルクによって、さらに各種の需要
を満たすことが可能となる。
【0042】さらに請求項7によるときは、特に請求項
5の構成に留まることなくトーションバースプリングま
たはコイルスプリングの片方であるスプリング端部を他
側自由端縁に弾接するようにしたので、可動軸が合成樹
脂製であるといった場合にあっても、これがクリープに
より変形して、偏心弾性部の円周内面に対する弾接力が
低下してしまうことが阻止され、長期にわたり高い信頼
性をもって、ダンパートルクの所定値を保有させること
ができる。さらに請求項8では、上記請求項7の如くト
ーションバースプリングまたはコイルスプリングを用い
ることなく別途設けた比較的小形な弾性体を、他側自由
端縁と一側周端縁間に介装するだけで、請求項7と同等
の効果を発揮させることができる。
【0043】そして、請求項9にあっては、ケーシング
に内径突起部を形成するようにしたので、偏心弾性部に
よるダンパートルクをさらに増大して、各種の需要に対
応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る請求項1ないし請求項3と請求項
5ないし請求項7のロータリーダンパーを示し、(A)
はその縦断正面図、(B)は一部材である可動軸の斜視
図で、(C)は(A)のC−C線矢視横断面図である。
【図2】請求項1ないし請求項2に係るロータリーダン
パーを示す縦断正面図である。
【図3】請求項4に係るロータリーダンパーを示す横断
正面図である。
【図4】(A)は請求項8に関し、偏心弾性部がクリー
プにより変形した状態を示すロータリーダンパーの横断
面図で、(B)は、これに弾性体を介装した場合の横断
面図である。
【図5】請求項9に係るロータリーダンパーのケーシン
グを示した横断面図である。
【図6】(A)は請求項9に係るロータリーダンパーの
可動軸を示した斜視図、(B)は当該ロータリーダンパ
ーの開扉状態における横断面図で、(C)は同上閉扉状
態における横断面図である。
【図7】(A)は従来のロータリーダンパーを示す使用
状態における斜視図で、(B)は当該ロータリーダンパ
ーの縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 円周内面 1b 中空部 1c 閉蓋部 1d 開口部 1f 軸心棒 1g 内径突起部 2 可動軸 2a 筒状軸部 2b 軸端部 2c 一側周端縁 2d 他側周自由端縁 2e 円弧状非弾性部 2f 偏心弾性部 2g 開成端口 2h 軸方向スリット 2i 径方向スリット 2j 基端縁 2k シール用Oリング 2p 切込み口 3 トーションバースプリングまたはコイルスプリン
グ 3a スプリング端部 3b スプリング端部 4 弾性体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなることを特徴
    とするロータリーダンパー。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、ケーシングの閉蓋部側に開
    成端口が形成され、当該筒状軸部に設けた軸方向スリッ
    トにより離間形成の一側周端縁と他側周自由端縁を形成
    すると共に、同上筒状軸部の軸端部寄りに前記の軸方向
    スリットと直交状に連設した径方向スリットを形成する
    ことで、上記一側周端縁から径方向スリットの基端縁ま
    で形成された円弧状非弾性部と、この円弧状非弾性部か
    ら上記の他側周自由端縁に向けて、前記ケーシングにお
    ける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心量が大きくなる
    よう形成することにより、同上円周内面に弾接するよう
    にした偏心弾性部とからなることを特徴とするロータリ
    ーダンパー。
  3. 【請求項3】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記のケ
    ーシングにおける中空部には、可動軸の軸端部とケーシ
    ングの円周内面間に施したシール用Oリングにより閉塞
    された粘性流体が収容されていることを特徴とするロー
    タリーダンパー。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記のケ
    ーシングにおける中空部には、当該ケーシングの閉蓋部
    から突設されて、可動軸の筒状軸部が有する内周面より
    も、僅かに細径の軸心棒を配設し、可動軸の軸端部とケ
    ーシングの円周内面間に施したシール用Oリングにより
    閉塞されて、上記の軸心棒とケーシングの円周内面との
    間にあって、粘性流体が収容されていることを特徴とす
    るロータリーダンパー。
  5. 【請求項5】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記のケ
    ーシングと可動軸との間には、当該ケーシングの中空部
    に収納したトーションバースプリングまたはコイルスプ
    リングの各スプリング端部が固定されていることを特徴
    とするロータリーダンパー。
  6. 【請求項6】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記のケ
    ーシングにおける中空部には、可動軸の軸端部とケーシ
    ングの円周内面間に施したシール用Oリングにより閉塞
    された粘性流体が収容されていると共に、同上ケーシン
    グと可動軸との間には、当該ケーシングの中空部に収納
    したトーションバースプリングまたはコイルスプリング
    の各リング端部が固定されていることを特徴とするロー
    タリーダンパー。
  7. 【請求項7】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記ケー
    シングの中空部に収納したトーションバースプリングま
    たはコイルスプリングの一方であるスプリング端部はケ
    ーシングに固定すると共に、他方であるスプリング端部
    は前記可動軸の筒状軸部にあって、その一側周端縁と他
    側周自由端縁との間に挿入されて、当該他側周自由端縁
    に弾接されていることを特徴とするロータリーダンパ
    ー。
  8. 【請求項8】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、その一側周端縁から他側周
    自由端縁寄りまで形成された円弧状非弾性部と、この円
    弧状非弾性部から上記の他側周自由端縁に向けて、前記
    ケーシングにおける円周内面の曲率半径よりも漸次偏心
    量が大きくなるよう形成することにより、同上円周内面
    に弾接するようにした偏心弾性部とからなり、上記した
    可動軸の筒状軸部における一側周端縁と他側周自由端縁
    との間に弾性体を介装することにより、前記偏心弾性部
    をケーシングの内周内面に押圧するようにしたことを特
    徴とするロータリーダンパー。
  9. 【請求項9】 ケーシングと、その円周内面により形成
    された中空部に回転自在で抜け止め状態に遊嵌された筒
    状軸部と、この筒状軸部に連設されてケーシングの開口
    部から突出した軸端部とからなる可動軸とを具備し、当
    該可動軸の上記筒状軸部は、ケーシングの閉蓋部側に開
    成端口が形成され、当該筒状軸部に設けた軸方向スリッ
    トにより離間形成の一側周端縁と他側周自由端縁を形成
    すると共に、同上筒状軸部の軸端部寄りに前記の軸方向
    と直交状に連設した径方向スリットを形成することで、
    上記一側周端縁から径方向スリットの基端縁まで形成さ
    れた円弧状非弾性部と、この円弧状非弾性部から上記の
    他側周自由端縁に向けて、前記ケーシングにおける円周
    内面の曲率半径よりも漸次偏心量が大きくなるよう形成
    することにより、同上円周内面に弾接するようにし、前
    記筒状軸部の一側周端縁に開口して円弧状非弾性部に欠
    設した切込み口を、軸方向スリットに連設しておくと共
    に、前記ケーシングの円周内面には、上記の切込み口に
    嵌入するように反他側周自由端縁に向けて次第に突出す
    るよう曲突した内径突起部を形成し、筒状軸部の前記し
    た偏心弾性部が、可動軸の回動によって上記の内径突起
    部に到来することにより、当該偏心弾性部が次第に中空
    部の軸心側へ向けて弾圧されて行くようにしたことを特
    徴とするロータリーダンパー。
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