JPH0438059Y2 - - Google Patents

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JPH0438059Y2
JPH0438059Y2 JP1985169792U JP16979285U JPH0438059Y2 JP H0438059 Y2 JPH0438059 Y2 JP H0438059Y2 JP 1985169792 U JP1985169792 U JP 1985169792U JP 16979285 U JP16979285 U JP 16979285U JP H0438059 Y2 JPH0438059 Y2 JP H0438059Y2
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JP
Japan
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spring
rotating body
rotary damper
case body
type rotary
Prior art date
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JP1985169792U
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JPS6281739U (ja
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、回転対象物の自由回転による落下衝
撃を吸収するためのシヨツクアブソーバとして好
適なロータリーダンパに関する。
<従来例および問題点> 一般に、ピアノ、レコードプレーヤー、ポータ
ブルパソコン、コビーマシンその他の事務機器、
等の開閉蓋や洋式トイレツトの便座、便蓋等は、
一般基部が軸支持されるとともに他端は遊端とさ
れ、略四分円乃至120度前後の回転角の範囲で回
動可能に設けられている。
このような回転対象物たとえばピアノの鍵盤蓋
を閉成する場合には、該鍵盤蓋は自由落下回転物
となり、最後まで手を添えて閉じないときはその
最終の水平停止点で大きな衝撃音を生じるととも
に、その衝突振動により他の構成部材を損傷した
り調律バランスの狂いを生じたりすることがあ
る。
そこで、回転物の自由落下衝撃を緩和する手段
として、回転基部の支軸に制動用のスプリングま
たは液体抵抗、摩擦抵抗を利用した回転ダンパを
配設することが考えられる。しかるに、前者によ
ると最終停止時のダンピングに適するようにスプ
リング力を設定する必要があるが、単にスプリン
グのみではスムーズな動きを得ることができな
い。また、形状的にも大きくなる等の欠点を有し
ている。
一方、後者の回転ダンパは一般にはどの位置で
も同一の制動力を持つものであるから、最終停止
時に適切なダンピング力を持たせると回動開始時
におけるダンピング効果が強すぎて閉成動作が悪
く、反対にスタート時に適切なものとすると最終
停止時には殆どダンピング効果のない状態となつ
てしまう。すなわち、自由落下運動をする回転物
のトルクは最初から最後まで一定ではなく、回転
軸から重心位置までの重力方向に対する回転軸か
らの水平距離が変化してトルクが変動するため、
一定のダンピング率による単なる回転ダンパでは
対応し得ないことを意味する。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、上記の欠点を除去するために提供さ
れたものであり、 その目的は、自由落下の回転対象物をトルク変
化に対応して適度の回転速度を維持しつつスムー
ズに回動することのできる小型のスプリング併用
型ロータリーダンパを提供することにある。
本考案の他の目的は、回転対象物を伴なう既存
の各種製品に大幅な設計変更を加えることなく適
用することできるスプリング併用型ロータリーダ
ンパを提供することにある。
本考案の更に他の目的は、簡素な構成で製造コ
ストが低くかつ取付けの容易なスプリング併用型
ロータリーダンパを提供することにある。而し
て、上記の目的は、「横断面円形の中空部を有す
るケース本体と、該中空部の内径より若干小さい
直径に形成された該中空部内に装填され、かつそ
の一端に延設固定された連結杆がケース本体から
突出するように形成された回転体と、該中空部と
該回転体との間隙に液密に充填された粘性液体
と、回転体の軸心方向に形成された挿通孔に装填
されると共に、所定の回転角度の範囲においては
弾発力が作用せずに遊動し得るように、一端がケ
ース本体に、他端が回転体に係止可能に掛け渡し
配設されたスプリングと、を有することを特徴と
するスプリング併用型ロータリーダンパ」によつ
て達成される。
<実施例> 次に、本考案を図面に示された実施例に従つて
更に詳しく説明することとする。
第1図にはピアノの鍵盤蓋1に適用した実施例
が示されており、11は該鍵盤蓋の回転支軸、2
は本考案に係るロータリーダンパ、9は該ロータ
リーダンパ2を回転支軸11に連結固定するため
のジヨイントである。
第2〜4図には該ロータリーダンパ2の構成例
が示されており、21は横断面円形の中空部22
を有するケース本体、23は中空部22の一端を
形成された中空底部でありケース本体21に一体
的に形成されている。24は該中空底部23の適
所に形成された係合孔。3は上記中空部22の内
径より若干小さい直径に形成された回転体、31
は該回転体3の一端において軸心方向に延設され
て一体的に回転する連結杆である。回転体3は連
結杆31を中空部22の開口端から突出するよう
に中空部22内に装填される。32,33は該回
転体の端部付近に溝状に形成されたOリング嵌め
込み用の凹部、4は回転体3と連結杆31の軸心
部を貫通して形成されたスプリング挿通孔、34
aは回転体3の端部34の略半円分を切り欠いて
形成した短端面、35a,35bは切り欠き段
部。5はケース本体21と回転体3に掛け渡され
たトーシヨンバースプリングであり、上記挿通孔
4に遊挿されるとともに、その両端には第2図に
示すように屈曲部が形成され、一方の屈曲部51
はケース本体21のに挿通係合され、他方の屈曲
部52は連結杆31の先端部付近に形成された係
合孔36に挿通係合されている。なお、係合孔2
4は第4図に示すように、中空部22と同心円上
に弧状長孔に形成されており、その中央部に嵌合
されたトーシヨンバースプリング5の屈曲部51
を左右に角度θ1およびθ2づつ遊動し得るようにし
ている。6はビン孔37からスプリング挿通孔4
内に挿通され、上記屈曲部52に当接固定せしめ
た抜け止めピン。71,72は上記Oリング用凹
部32,33に嵌めつけたシール用のOリング、
8はOリング71,72によつて液密にシールさ
れて回転体3の周面と中空部22の内面との間〓
に充填された粘性液体たるグリスである。
このように組立てたロータリーダンパ2をピア
ノの鍵盤蓋1の開蓋状態1′における回転支軸1
1に連結固定する。而して、鍵盤蓋1を閉成のた
め矢印P方向へ回動させて自由落下させると、ジ
ヨイント9、連結杆31を介して回転体3は中空
部22内で回転する。このとき、トーシヨンバー
スプリング5も回動するが、その屈曲部51が第
4図の角度θ2内を右方向へ遊動している間は弾発
力を生じない。一方、回転体3の周面では粘性液
体8による粘性抵抗が生じるとともに、Oリング
71,72の摺動による摩擦抵抗が作用する。従
つて、鍵盤蓋1の閉成スタート時における回転支
軸11の回転トルクが小さいときは、トーシヨン
バースプリング5による制動が作用せず、粘性抵
抗および摩擦抵抗による小さな制動力が作用する
ので、鍵盤蓋1は比較的スピーデイに回動する。
次いで、さらに回転体3が回転して屈曲部51
が角度θ2内を回動し終えて係合孔24の端部に係
止された後には、回転体3には上記の液体抵抗、
摩擦抵抗に加えてトーシヨンバースプリング5に
よりスプリング力が作用する。従つて、鍵盤蓋1
の自由落下後半における回転支軸11の大きな回
転トルクは、主としてトーシヨンバースプリング
5の弾発力によつて吸収され、鍵盤蓋1は緩やか
な速度で落下閉成するものである。第5図は、ト
ーシヨンバースプリング5に代えてねじり弾発力
を利用したコイルスプリング5aを配設した実施
例が示されている。この場合の作用・効果は前述
と同様である。
なお、回転対象物の種類、重さ、設置部位等に
応じて、ロータリーダンパ2の形状、粘性液体8
の粘度、Oリング71,72の摩擦力、トーシヨ
ンバースプリング5またはコイルスプリング5a
の長さ・太さ等を適宜選択変更することは本考案
に含まれる実施例である。
<効果> 本考案によれば、自由落下する回転対象物の最
終停止点での大きな衝撃音や振動の発生を防止し
得るとともに、落下動作全体に遅過ぎ感、早過ぎ
感のないスムーズな落下動作を実現することがで
きるものである。
また、併用型であるので、所定の緩衝力を得る
ためのスプリングが短小で済み、全体形状を小型
にすることができる等、前述の目的をよく達成す
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るロータリーダンパの実施例
であり、第1図はピアノの鍵盤蓋に適用した例を
示す一部省略斜視図、第2図は中央縦断面図、第
3図は回転体3を示す斜視図、第4図は第2図に
おける−線断面図、第5図は他の実施例を示
す中央縦断面図、である。 2……ロータリーダンパ、3……回転体、4…
…スプリング挿通孔、5……トーシヨンバースプ
リング、6……抜止めピン、8……粘性液体、9
……ジヨイント、11……回転支軸、21……ケ
ース本体、22……中空部、31……連結杆。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 横断面円形の中空部を有するケース本体と、 該中空部の内径より若干小さい直径に形成さ
    れた該中空部内に装填され、かつその一端に延
    設固定された連結杆がケース本体から突出する
    ように形成された回転体と、 該中空部と該回転体との間隙に液密に充填さ
    れた粘性液体と、 回転体の軸心方向に形成された挿通孔に装填
    されると共に、所定の回転角度の範囲において
    は弾発力が作用せずに遊動し得るように、一端
    がケース本体に、他端が回転体に係止可能に掛
    け渡し配設されたスプリングと、 を有することを特徴とするスプリング併用型ロ
    ータリダンパ。 2 粘性液体が、上記回転体の周面に嵌め付けら
    れたシール用Oリングにより液密に充填されて
    なる前記登録請求の範囲第1項記載のスプリン
    グ併用型ロータリダンパ。 3 スプリングが、トーシヨンバースプリングで
    ある前記登録請求の範囲第1項または第2項に
    記載のスプリング併用型ロータリダンパ。 4 スプリングが、コイルスプリングである前記
    登録請求の範囲第1項または第2項に記載のス
    プリング併用型ロータリダンパ。
JP1985169792U 1985-11-06 1985-11-06 Expired JPH0438059Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985169792U JPH0438059Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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JP1985169792U JPH0438059Y2 (ja) 1985-11-06 1985-11-06

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Publication Number Publication Date
JPS6281739U JPS6281739U (ja) 1987-05-25
JPH0438059Y2 true JPH0438059Y2 (ja) 1992-09-07

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ID=31103923

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JPS6281739U (ja) 1987-05-25

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