JPH06159347A - ヒンジ機構 - Google Patents

ヒンジ機構

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JPH06159347A
JPH06159347A JP32996392A JP32996392A JPH06159347A JP H06159347 A JPH06159347 A JP H06159347A JP 32996392 A JP32996392 A JP 32996392A JP 32996392 A JP32996392 A JP 32996392A JP H06159347 A JPH06159347 A JP H06159347A
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JP
Japan
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fitting
bracket
hinge mechanism
lid
hinge
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Application number
JP32996392A
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English (en)
Inventor
Susumu Fukuda
迪 福田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1部材と第2部材とを任意の開角度で停止
し、かつ基準開角度を知ることができる、小型で安価な
ヒンジ機構を提供する。 【構成】 第1部材に取り付けるブラケット2を、1枚
のばね性の板金を加工して、一方向に巻かれた第1の嵌
合部2cと、他方向に巻かれ、端部に窪み部2hを有す
る第2の嵌合部2fとを設けて、形成する。またヒンジ
軸3を、第1,2の嵌合部2c,2fに所定のばね力で
嵌合し、窪み部2hに嵌合する孔部3bを有する一方部
3aと、第2部材に固定される他方部3cとを設けて、
形成する。ブラケット2とヒンジ軸3とは、第1の嵌合
部2cの摩擦力により任意の開角度で停止し、また窪み
部2hと孔部3bとの嵌合により基準開角度を知ること
ができる。構成が簡素であるので小型かつ安価に製作で
きる。これらの条件が要求される装置,例えばヒンジ結
合される本体部と蓋部とを有する電子ブックプレーヤー
に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒンジ機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】辞書情報,英会話情報,法律情報,レジ
ャー情報等を収録した8cmCD(コンパクトデイス
ク)からなる電子ブックを検索してそれらの情報を文
字,画像,音声等で取り出す電子ブックプレーヤーは、
キーボード等の操作部が配置された本体部と、液晶表示
部(LCD)が配置された蓋部とにより構成され、本体
部と蓋部とはヒンジ結合されて、非使用時は蓋部を閉
じ、使用時に蓋部を開いて、操作部で、例えば英単語を
入力して、その日本語訳を蓋部のLCDで見る。
【0003】そして、ユーザーは蓋部を通常開角度とし
てメーカーが定めた基準開角度のみならず、光の反射等
を防止するため等に、種々の開角度で利用する。
【0004】またユーザーは電子ブックプレーヤーを持
ち運んで利用するので、小型であることが要求され、ま
た多くの人に利用されることが可能なように安価である
ことが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子ブック
プレーヤーのように、第1部材と第2部材とがヒンジ結
合され、それらを互いに任意の開角度で停止し、かつ基
準開角度を知らせる必要がある構成の装置において、こ
の装置を小型かつ安価に製作することができるために
は、ヒンジ機構部に、上記の任意の開角度で停止し、か
つ基準開角度を知らせることができる機構を設け、か
つ、ヒンジ機構部の構成を簡素にして、ヒンジ機構部を
小型かつ安価に製作することができれば、上記装置も小
型かつ安価にすることができるので、上記の目的を達す
ることができる。
【0006】そこで本発明の目的は、任意の開角度で停
止しかつ基準開角度を知らせることができる機構を備え
ており、かつ、構成が簡素であり小型かつ安価に製作す
ることが可能なヒンジ機構を提供し、以て、電子ブック
プレーヤーおよび、その他の上記の条件が必要とされる
第1部材および第2部材からなる装置に適用することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1部材と第2部材とを揺動自在に結合
するヒンジ機構において、第1部材へ取り付けられて回
転を阻止する回転阻止部と、回転阻止部から連続して第
1の方向に巻かれて形成された第1の嵌合部と、回転阻
止部から連続して上記第1の方向とは反対方向である第
2の方向に巻かれ、その端部に窪み部が形成された第2
の嵌合部とを有する、1枚のばね性の板金からなるブラ
ケットと;第1の嵌合部および第2の嵌合部にばね力を
ともなって嵌合し、かつ窪み部を嵌合する孔部が設けら
れた一方部と、第2部材に固定される他方部とを有する
ヒンジ軸とを備えてなる。
【0008】ヒンジ機構が本体部に対する蓋部の開閉機
構に適用され、第1部材が本体部,第2部材が蓋部であ
り、第1の嵌合部は蓋部を閉じる方向に巻かれ、第2の
嵌合部は蓋部を開く方向に巻かれてあってもよい。
【0009】ブラケットの回転阻止部には、ヒンジ機構
の軸の垂直面方向に沿って設けられた、位置決めのため
のスリット状の溝部が形成してあってもよい。
【0010】ブラケットの回転阻止部は平板状であり、
第1の嵌合部および第2の嵌合部は、回転阻止部の面に
対して一方向に傾けてあってもよい。
【0011】
【作用】ヒンジ軸の一方部がブラケットの第1の嵌合部
にばね力をともなって嵌合しているので、ヒンジ軸の一
方部とブラケットの第1の嵌合部との間に押圧力,従っ
て摩擦力が生じており、第1部材と第2部材とを任意の
開角度で、開いた状態に保つことができる。また、ヒン
ジ軸の一方部がブラケットの第2の嵌合部にばね力をと
もなって嵌合しているので、第1部材と第2部材とを互
いに開いていくと、第2の嵌合部の窪み部がヒンジ軸の
一方部の孔部にばね力をともなって入り込み、入り込ん
だ状態での開く力の変化等により、ユーザーはこの位置
を基準開角度であると認識することができる。
【0012】また、ヒンジ機構が1枚のばね性の板金を
曲げ加工,プレス加工等してなるブラケットと、それに
嵌合するヒンジ軸とにより構成されるので、その構成が
簡素であり、小型かつ安価に製作することができる。
【0013】更に、第1の嵌合部と第2の嵌合部とは反
対方向に巻かれているので、嵌合部の端部の先方の間隙
部の位置が同一ライン上にはなく、従ってヒンジ軸とブ
ラケットとが互いに強くこねられたときに、ヒンジ軸が
間隙部から抜け出ることが十分に防止され、従って強固
なヒンジ機構が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0015】本実施例は図2に示すように電子ブックプ
レーヤに適用され、第1部材をそのキャビネット(本体
部)7とし、第2部材を蓋部8としたものである。図1
に示されるヒンジ機構は、図2の右側のヒンジ機構に適
用される。
【0016】図1において、ヒンジ機構1のブラケット
2は、1枚のばね性の板金により形成してある。ばね性
の板金の材料としては、ばね鋼,ニッケル黄銅,ばね用
りん青銅等を用いることができる。
【0017】ブラケット2は、後述するようにキャビネ
ット7に取り付けられてブラケットの回転を阻止する回
転阻止部2aを有している。回転阻止部2aは、所定長
さ、延伸した平板形状であり、後述するようにキャビネ
ットの嵌合部7eに嵌合して、後述するヒンジ軸3の回
転に供回りしようとするブラケット2の回転を阻止す
る。次に、回転阻止部2aには、ヒンジ機構の軸(ヒン
ジ軸の軸線)の垂直面方向に沿って、スリット状の溝部
2bが設けてある。スリット状の溝部2bは、後述する
ようにキャビネットの嵌合部内に設けられた位置決めリ
ブ7fに嵌合し、これによりブラケット2の位置決めが
行われる。
【0018】次に、ヒンジ軸との第1の嵌合部2cが、
回転阻止部2aから連続して、蓋部8の閉じる方向に巻
かれて、形成されている。第1の嵌合部2cは、所定の
幅を有し、またその径はヒンジ軸3の径より小さくして
あり、従って、ヒンジ軸を嵌合したときに、ばね力によ
り、ヒンジ軸3と第1の嵌合部2cとの間に所定の押圧
力,即ち摩擦力が生じる。なお、第1の嵌合部2cの端
部2dの先方は間隙部2eが形成してあり、従って端部
2dが自由端となって上述の第1の嵌合部2cのばね力
が可能になっている。
【0019】次に、ヒンジ軸との第2の嵌合部2fが、
回転阻止部2aから連続して、蓋部8の開く方向に巻か
れて、形成してある。第2の嵌合部2fの端部2gに
は、後述するヒンジ軸の孔部3bと嵌合する窪み部2h
が、横断面が円形で、かつ急勾配にそそり立つ形状の山
部状に、形成してある。第2の嵌合部2fの径は、第1
の嵌合部2cの径と等しくしてあり、窪み部2hがヒン
ジ軸の孔部3bに嵌合した状態から、ヒンジ軸3の所定
の回転力で、窪み部2hが孔部3bから抜け出ることが
できるように、その幅を第1の嵌合部2cの幅より小さ
くして、第2の嵌合部2fのばね力を第1の嵌合部2c
のそれより小さくしてある。また、第1の嵌合部2cと
同様に、端部2gの先方は間隙部2iが形成してある。
【0020】なお、ブラケット2を、回転阻止部2aを
キャビネット上面に垂直に設けられた嵌合部7eに嵌合
して、キャビネット7に取り付けたときに(図3参
照)、第1および第2の嵌合部の下面2jが、キャビネ
ット7の上面7hに十分に当接してブラケット2が安定
するように、第1および第2の嵌合部2c,2fは回転
阻止部2aの面に対して図1の右側に大きく傾けてあ
る。
【0021】ブラケット2は、1枚のばね性の板金を、
切断して展開形状および切れ目を形成し、プレスにより
窪み部2hを形成し、曲げ加工により第1の嵌合部2c
および第2の嵌合部2fを形成すること等により、容易
に形成される。
【0022】次に、ヒンジ軸3について説明する。ヒン
ジ軸3の一方部3aは円柱状に形成してあり、前述のよ
うに、ブラケットの第1,第2の嵌合部2c,2fに嵌
合する。次に、ヒンジ軸の一方部3aには、窪み部2h
と嵌合する孔部3bが形成してある。孔部3bは、横断
面が窪み部2hより大きい径,例えば2mmの径の円形
で、かつ急勾配で落ち込む形状の凹部状に、窪み部2h
の高さより深く、形成してある。
【0023】ヒンジ軸3の他方部3cは、円柱状の一方
部3aの端面から延伸した偏平部により構成してあり、
かつ蓋部8に固定するための孔部3dが形成してある。
窪み部2hが嵌合する孔部3bと偏平部3cの平面との
角度関係は、蓋部8の基準開角度θだけの孔部3bと窪
み部2hとの角度差があるときに、偏平部3cの偏平面
がブラケットの回転阻止部2aの面に対して直角となる
ようにしてあり、偏平部3cの偏平面を蓋部8の面に平
行にして偏平部3cを蓋部8に取り付ける。
【0024】ヒンジ軸3は丸鋼材の旋盤加工,ドリル加
工,フライス加工等により容易に製作される。
【0025】ブラケット2およびヒンジ軸3を製作した
後、ヒンジ軸3の一方部3aをブラケットの第1および
第2の嵌合部2c,2fに圧入することにより、ヒンジ
機構1が製作される。なお、後述するようにヒンジ機構
1は蓋部8の左右に取り付けられるので、左右対称な形
状の一対のヒンジ機構1が製作される。
【0026】本発明のヒンジ機構1は2つの部品点数に
より構成され、かつそれぞれの加工およびそれらの組立
も極めて容易であるので、極めて安価にヒンジ機構を製
作することができる。また部品点数が少ないので、部品
の管理コストが低減する。
【0027】次に、本発明のヒンジ機構が適用される電
子ブックプレーヤーおよび電子ブックプレーヤーにおけ
るヒンジ機構の取付部の構造について説明する。
【0028】図2において、電子ブックプレーヤーは、
キャビネット(本体部)7および蓋部8により構成され
ている。キャビネット7は、更に、上下2段に分かれて
おり、上段部7aを下段部7bに対して開いて、CDを
着脱する。上段部7aの上面にはキーボード等の操作部
7cが配置してある。蓋部8には液晶表示部8aが配置
してある。そして、使用時には、蓋部8をキャビネット
7に対して基準開角度または任意の開角度に開いて、キ
ャビネットの操作部を操作して、所定の文字,画像,音
声情報等を取り出す。
【0029】次に、蓋部8はキャビネット7の後端部か
つ左右端部でヒンジ結合されている。即ち、図3に示す
ように、キャビネットの下段部7bの後端部かつ左右端
部が上方に鉛直に伸びて、ブラケット取付部7dを構成
しており、この上面には鉛直下方に向かってブラケット
の厚みと略同一幅で、かつ回転阻止部2aの長さよりも
深いスリット状のブラケット嵌合部7eが形成してあ
る。そして、ブラケット嵌合部7e内には、ブラケット
の溝部2bに嵌合してブラケット2の位置決めを行うた
めの、鉛直上方へ突起したリブ7fが設けてある。次
に、ブラケット取付部7dには、上下に貫通したねじ挿
入孔7gが設けてある。
【0030】次に、樹脂で形成したヒンジ押え9が用意
してある。ヒンジ押え9には、ブラケット2の第1の嵌
合部2cの外周面を上側から押えてブラケット2の上方
への移動を阻止する、ブラケット押え部9aが設けてあ
り、また上述のねじ挿入孔7gに対向してねじ挿入孔7
gに差し込まれたねじ11を螺合する、ねじ孔9b(ね
じ溝の図示省略)が設けてある。なお、第2の嵌合部2
fの上方は空間部9cにしてあり、第2の嵌合部2fの
膨縮を自在にしてある。また、ヒンジ押え9の内側側面
には、ヒンジ機構1のヒンジ軸3の一方部3aの円柱状
部に対向する、半円状切欠部9dを設けてある。
【0031】次に、蓋部8のヒンジ軸取付部8bの端面
8cには、ヒンジ軸3の偏平な他方部3cを貫入する断
面矩形の孔部8dが形成してあり、ヒンジ軸取付部8b
の液晶表示部側の表面部には、矩形孔部8dへ向かっ
て、ねじ頭部の径より大きい径のねじ挿入孔8fが形成
してある。そして、矩形孔部8dの後面には、所定大き
さの、硬い材質の平面部材12が、蓋部8の面に平行に
配置してあり、平面部材12にはねじ孔12a(ねじ溝
の図示省略)が形成してある。偏平部3cを矩形孔部8
dに挿入して、ねじ13をねじ挿入孔8fに挿入し、偏
平部3cの孔部3dに差し込んで、平面部材12のねじ
孔12aに螺合することにより、偏平部3cを強固に平
面部材12に固定する。
【0032】組み立てにおいては、まず、左右対称の一
対のヒンジ機構1を蓋部8のヒンジ軸取付部8bに、偏
平部3cを平面部材12にねじ13により固定すること
により、取り付ける。そして、その状態で、それぞれの
ブラケット2の回転阻止部2aを、それぞれの嵌合部7
eに、溝部2bを位置決めリブ7fに嵌入して、嵌合す
る。そして、ヒンジ押え9をブラケット2の上から被せ
て、ねじ11によりヒンジ押え9を固定して、組み立て
を終わる。上述のように、ブラケットの第1および第2
の嵌合部2c,2fは回転阻止部2aの面に対して一方
向に傾けてあるので、第1および第2の嵌合部2c,2
fの下面部2jがブラケット取付部7dの上面7hに当
接し、またヒンジ押え9のブラケット押え部9aが第1
の嵌合部2cを上側から押えるので、回転阻止部2aが
略同一大きさの嵌合部7eに鉛直方向に嵌合されている
ことと相俟って、ブラケット2がキャビネット7に、が
た等を十分に防止して、取り付けられる。
【0033】本発明のヒンジ機構1は極めて小型にする
ことができるので、小型のデザインが要求される電子ブ
ックプレーヤーの後端部かつ左右端部の極めて限定され
た箇所に、小さなスペースで配置することができ、電子
ブックプレーヤーの小型化を達成することができる。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】蓋部8を閉じた状態では、窪み部2hが孔
部3bから外れて、円柱外周面上に当接している。
【0036】次に、この状態で蓋部8を開くと、図1で
矢印で示す方向にヒンジ軸3が回転する。このとき、第
1の嵌合部2cは、巻きを解除する方向に力を受けるの
で、このときの第1の嵌合部2cでの摩擦力は、蓋部8
を閉じる方向にヒンジ軸3が回転するとき,即ち第1の
嵌合部2cが巻き付く方向に力を受けるときの例えば約
60〜70%になる。また、第2の嵌合部2fは、巻き
付く方向になるが、窪み部2hが円柱外周面上に当接し
て、ヒンジ軸3と密着していないので、大きな摩擦力は
生じない。従って、所定のトルク力で、蓋部8を開くこ
とができる。なお、摩擦力があるために、ヒンジ軸3が
回転するとブラケット2が供回りしようとするが、上述
のように回転阻止部2aがキャビネットの嵌合部7eに
嵌合していて回転を阻止するので、供回りが防止され
る。なお、第1の嵌合部2cはブラケット押え部9aに
より押えられているが、樹脂で押えているので、ヒンジ
軸3の回転力の大きな増大は生じない。
【0037】次に、基準開角度まで蓋部8を開くと、窪
み部2hが孔部3bに、クリックストップで、嵌合す
る。第2の嵌合部2fにはばね力が生じているので、確
実に嵌合することができる。そして、第2の嵌合部2f
の内面がヒンジ軸の円柱外周面上に十分に密着する。次
に、嵌合した後、更に蓋部8を開こうとすると、第2の
嵌合部2fは巻き付く方向であり、更に窪み部2hが孔
部3bの縁に係止されて、第2の嵌合部2fが巻き付く
方向に更に引っ張られ、第2の嵌合部2fによる摩擦力
が大きくなり、今までのトルク力ではそれ以上回すこと
ができないので、この開角度位置が基準位置であると、
ユーザーは認識することができる。
【0038】次に、もし、それ以上の力を加えた場合に
は、第2の嵌合部2fはばね性であるので浮き上がり、
窪み部2hが孔部3bから外れ、ヒンジ軸3が回る。従
って、無理に大きなトルク力をかけたために、ヒンジ機
構1を壊すことがない。
【0039】次に、蓋部8を閉じるときには、第1の嵌
合部2cが巻き付く方向に作用するので、開くときより
やや大きなトルク力をかけて、蓋部8を回転する。窪み
部2hが孔部3bに嵌合した状態で閉じる方向のトルク
力をかけた場合には、窪み部2hが孔部3bの縁に、第
2の嵌合部2fが浮き上がる方向に、係止されるので、
容易にその係止が解除されて、蓋部8の回転を容易に行
うことができる。
【0040】次に、ユーザーが、基準開角度を越した角
度を含めて、任意の開角度で使用したいときには、任意
の開角度位置において、ヒンジ軸3の回転に対する所定
の摩擦力があるので、ユーザーは、任意の開角度位置
で、蓋部8を停止して、操作部7cを操作しながら、液
晶表示部8aで所定の情報を得ることができる。
【0041】なお、蓋部8の開閉動作中等に、キャビネ
ット7と蓋部8との間に、無理なこねり力が働いた場合
等には、ブラケット2の第1の嵌合部2cの間隙部2e
と第2の嵌合部2fの間隙部2iとが同一ライン上にな
いので、図1において、例えば、ヒンジ軸3が第2の嵌
合部2fの間隙部2iから外れようとしたときに、第1
の嵌合部2cの間隙部2eからは外れることが防止さ
れ、従って、ヒンジ軸3がブラケット2の間隙部から外
れることが防止される。
【0042】上記実施例では窪み部2hおよびそれと嵌
合する孔部3bは横断面が円形としたが、窪み部を第2
の嵌合部2fの幅方向へ延びた連続した山部状とし、孔
部をそれと嵌合する溝状の凹部としてもよく、これら
も、窪み部および孔部の語意に含めるものである。
【0043】本発明のヒンジ機構は、電子ブックプレー
ヤーのみならず、電子手帳等にも無論適用でき、その
他、小型電子機器等、任意の開角度で停止し、かつ基準
開角度を知らせる必要がある、種々の、ヒンジ結合され
た第1部材と第2部材から構成された装置に適用可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明のヒンジ機構は、以上のように構
成したので、第1部材と第2部材とを任意の開角度で停
止でき、また基準開角度を知らせることができる。ま
た、本発明のヒンジ機構は小型かつ安価に製作すること
ができるので、これを利用する装置の小型化およびコス
トの低減を大きく図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ機構の分解斜視図である。
【図2】図1のヒンジ機構が適用された電子ブックプレ
ーヤーの斜視図である。
【図3】図2におけるヒンジ機構取付部の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒンジ機構 2 ブラケット 2a 回転阻止部 2b スリット状の溝部 2c 第1の嵌合部 2f 第2の嵌合部 2h 窪み部 3 ヒンジ軸 3a 一方部 3b 孔部 3c 他方部 7 第1部材 8 第2部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と第2部材とを揺動自在に結合
    するヒンジ機構において、 上記第1部材へ取り付けられて回転を阻止する回転阻止
    部と、上記回転阻止部から連続して第1の方向に巻かれ
    て形成された第1の嵌合部と、上記回転阻止部から連続
    して上記第1の方向とは反対方向である第2の方向に巻
    かれ、その端部に窪み部が形成された第2の嵌合部とを
    有する、1枚のばね性の板金からなるブラケットと、 上記第1の嵌合部および上記第2の嵌合部にばね力をと
    もなって嵌合し、かつ上記窪み部を嵌合する孔部が設け
    られた一方部と、上記第2部材に固定される他方部とを
    有するヒンジ軸とを備えてなることを特徴とするヒンジ
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記ヒンジ機構が本体部に対する蓋部の開閉機構に適用
    され、上記第1部材が上記本体部,上記第2部材が上記
    蓋部であり、 上記第1の嵌合部は上記蓋部を閉じる方向に巻かれ、上
    記第2の嵌合部は上記蓋部を開く方向に巻かれてなるこ
    とを特徴とするヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 上記ブラケットの回転阻止部には、ヒンジ機構の軸の垂
    直面方向に沿って設けられた、位置決めのためのスリッ
    ト状の溝部が形成してあることを特徴とするヒンジ機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1または3のいずれか1つにおい
    て、 上記ブラケットの回転阻止部は平板状であり、 上記第1の嵌合部および第2の嵌合部は、上記回転阻止
    部の面に対して一方向に傾けてあることを特徴とするヒ
    ンジ機構。
JP32996392A 1992-11-16 1992-11-16 ヒンジ機構 Pending JPH06159347A (ja)

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