JPWO2003042022A1 - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の下部走行体に好適に用いられる建設機械のトラックフレームに関する。
背景技術
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、クローラ(履帯)式の下部走行体を備え、左,右の履帯を駆動することにより山岳地、泥濘地等の不整地を安定して走行できるようにしている(例えば、実開昭62−59578号公報、特開2000−230252号公報等)。
この種の従来技術によるクローラ式の下部走行体は、上部旋回体が取付けられるセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイドフレームと、該左,右のサイドフレームを前記センタフレームに連結する複数の脚部とからなるトラックフレームを備えている。
また、このようなトラックフレームの各サイドフレームは、長さ方向の一側に遊動輪を回転可能に支持するための遊動輪ブラケット部が設けられ、長さ方向の他側には走行用の油圧モータを駆動輪等と一緒に取付けるためのモータブラケット部が設けられている。
そして、履帯は、サイドフレームの長さ方向に延びるように前記遊動輪と駆動輪との間に巻回して取付けられている。この履帯は、走行用の油圧モータで駆動輪を回転駆動することによりサイドフレームの周囲で周回動作し、車両の前,後進を行わしめるものである。
ところで、上述した従来技術では、泥濘地等を走行するときに履帯によって巻上げられたり、跳ね上げられたりする泥土がトラックフレーム上に堆積する。このため、堆積した泥土は、履帯の円滑な動作を妨げるばかりでなく、この泥土は、車両(特に、トラックフレームのサイドフレームおよび脚部等)を汚損する原因となる。
このため、従来技術では、センタフレームとサイドフレームとを連結する複数の脚部を前,後に離間させ、前,後の脚部間を泥抜き穴とすることによって泥土の堆積量を低減できるようにしている。
しかし、従来技術のトラックフレームでは、脚部の上面側は平坦面となっている。このため、脚部の上面側には泥土が堆積し易く、掘削作業等の終了後に泥土を取除くため水洗い等の洗浄作業を行う必要が生じ、このような洗浄作業に多大な労力と時間を費やすという問題がある。
一方、他の従来技術として、トラックフレームの上面側に平板材等からなる泥よけカバーを設け、該泥よけカバーを左,右方向等に加振することによって土砂等の堆積を防止する構成としたものも知られている(例えば、特開2001−18861号公報等)。
しかし、この場合には、トラックフレームの上面側に平板状の泥よけカバー等を設置する必要がある上に、該泥よけカバーを振動させるための加振機等を別途設ける必要があり、部品点数が増加し組立時の作業性が低下するという問題がある。
特に、小型の油圧ショベル等にあっては、トラックフレームをコンパクトに形成して小型化を図るようにしているため、履帯近傍の取付スペース等が非常に小さく、泥よけカバーを追加して設けるのが困難であるという問題がある。
発明の開示
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、泥よけカバー等を不要にして組立作業を簡略化できると共に、泥土等の付着、堆積を防止でき、水洗い等の洗浄作業を簡単に行うことができるようにした建設機械のトラックフレームを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、上部旋回体が取付けられるセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイドフレームと、該左,右のサイドフレームを前記センタフレームに連結する前,後の脚部とからなる建設機械のトラックフレームに適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記脚部を、泥土の付着を抑えるために上面を傾斜をもった横断面形状に形成する構成としたことにある。
このように構成したことにより、泥濘地等を走行するときに履帯によって泥土がトラックフレーム上に跳ね上げられても、このような泥土を脚部の上面側から傾斜面(湾曲面を含む)に沿って滑り落とすように除去することができ、トラックフレームの脚部等に泥土が付着して堆積するのを防止できる。
また、本発明は、脚部を、横断面形状が円弧状または直線状の傾斜面を有する中空のパイプ材により形成している。この場合には、横断面が円形、楕円形または略三角形状等の中空パイプ材を用いて脚部を形成でき、上面側に泥土が付着して堆積するのを防止することができる。
一方、本発明によると、脚部は、板材を曲げ加工することにより横断面形状が円弧状または直線状の傾斜面を有する中空構造体として形成している。この場合は、板材を曲げ加工することにより円弧状または直線状の傾斜面を有する中空構造の脚部を形成することができる。また、例えば2枚の板材を上,下で重合わせるようにして中空構造の脚部を形成する場合には、上側の板材に円弧状または直線状の傾斜面を形成することにより、泥土を傾斜面に沿って下方に滑り落として外部に除去でき、泥土の付着、堆積を防止することができる。
また、本発明によると、脚部は、センタフレームに接合されるセンタフレーム側接合部と、サイドフレームに接合されるサイドフレーム側接合部とを有する筒体として鋳造手段により一体成形している。これにより、中空なパイプ材を切断して脚部を形成する場合や、板材を曲げ加工して脚部を形成する場合に比較して、脚部に対する加工工数を減らすことができ、各脚部の製造コストを低減することができる。
また、本発明によると、脚部は、センタフレーム側からサイドフレーム側へと下向きに傾斜して延びる構成としている。これにより、センタフレーム側からサイドフレーム側へと下向きに傾斜した脚部の傾斜方向に沿っても泥土を排出することができる。
また、本発明によると、サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に設けられたモータブラケット部とからなり、前記中間フレーム部は左,右方向の内側から外側に向けて下向きに傾斜した横断面形状に形成してなる構成としている。
これにより、中間フレーム部には左,右方向の内側から外側に向けて傾斜面を形成でき、この傾斜面に沿って泥土を滑り落とすように外部に排出することができるので、サイドフレーム側でも泥土の付着、堆積を防止することができる。
また、本発明によると、サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に設けられたモータブラケット部とからなり、前記遊動輪ブラケット部は履帯張り調整装置を内部に収容するため左,右方向の中央部に頂部を有し該頂部の位置から左,右へと斜めに傾斜した横断面形状に形成している。
これにより、遊動輪ブラケット部側では左,右方向の中央部(頂部)から左,右の外側に向けた傾斜面を形成でき、その内部に履帯張り調整装置を収容できると共に、左,右の傾斜面に沿って泥土を排出することができる。
また、本発明によると、各脚部は左,右方向で互いに平行に延びて先端側をサイドフレームの中間フレーム部に連結する構成としている。これにより、前,後の脚部をサイドフレームの中間フレーム部に対し前,後に離間させて配設でき、これらの脚部によりサイドフレームをセンタフレームに十分な剛性をもって連結できると共に、前,後の脚部間を泥落とし穴として活用できる。
一方、本発明によると、サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に接続フランジを介して設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に他の接続フランジを介して設けられたモータブラケット部とからなり、各脚部のうち前側の脚部は斜め前方にまたは左,右方向に延びて先端側を前記サイドフレームの中間フレーム部に連結し、後側の脚部は斜め後方に延びて先端側を前記中間フレーム部とモータブラケット部側の接続フランジとに連結する構成としている。
これにより、前,後の脚部をサイドフレームの中間フレーム部とモータブラケット部の接続フランジ側へと前,後に離間させて配設でき、これらの脚部によりサイドフレームをセンタフレームに安定して連結できると共に、前,後の脚部間を泥落とし穴として活用することができる。
また、本発明によると、サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に接続フランジを介して設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に他の接続フランジを介して設けられたモータブラケット部とからなり、各脚部のうち前側の脚部は斜め前方に延びて先端側を前記サイドフレームの遊動輪ブラケット部に連結し、後側の脚部は斜め後方に延びて先端側を前記中間フレーム部とモータブラケット部側の接続フランジとに連結する構成としている。
これにより、前,後の脚部をサイドフレームの遊動輪ブラケット部とモータブラケット部の接続フランジ側へと前,後に大きく離間させて配設でき、これらの脚部によりサイドフレームをセンタフレームに安定して連結できると共に、前,後の脚部間を泥落とし穴として活用することができる。
また、本発明によると、中間フレーム部は左,右方向の内側から外側に向けて下向きに傾斜した横断面形状に形成している。
これにより、中間フレーム部には左,右方向の内側から外側に向けて傾斜面を形成でき、この傾斜面に沿って泥土を滑り落とすように外部に排出できるので、サイドフレーム側でも泥土の付着、堆積を防止することができる。
また、本発明は、各脚部のうち前側の脚部と後側の脚部とは互いに異なる横断面形状に形成している。これにより、走行時や作業時にトラックフレームが受ける荷重分担等に応じて前側の脚部と後側の脚部とを、それぞれ異なる断面形状に形成でき、センタフレームに対するサイドフレームの接合強度等を効率的に高めることができる。
また、本発明は、各脚部のうち前側の脚部には、排土板を回動可能に支持するための支持ブラケットを設ける構成としている。これにより、排土板用の支持ブラケットをセンタフレームに設ける必要がなくなり、センタフレームをコンパクトに形成して小型化を図ることができる。
さらに、本発明は、各脚部を、センタフレームとサイドフレームとの間の左,右方向の間隔を可変に調整する可動脚として構成している。この場合には、トラックフレームの車幅調整を可動脚により行うことができると共に、可動脚等に泥土が付着して堆積するのを防止できる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態による建設機械のトラックフレームを、油圧ショベルの下部走行体に適用した場合を例に挙げ添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1はクローラ式の下部走行体で、該下部走行体1は、後述のセンタフレーム12およびサイドフレーム21等からなるトラックフレーム11を備え、サイドフレーム21の長さ方向一側にはアイドラとしての遊動輪2が設けられている。
また、サイドフレーム21の長さ方向他側には走行用の油圧モータ(図示せず)等により駆動されるスプロケットとしての駆動輪3が設けられている。この駆動輪3と遊動輪2との間には、サイドフレーム21の長さ方向に延びて左,右の履帯4(図1中に一方のみ図示)が巻装されている。そして、下部走行体1は、前記油圧モータで履帯4を駆動することにより路上走行等を行うものである。
5は下部走行体1上に旋回輪6を介して旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体5には運転室を画成するキャブ7、カウンタウエイト8等が設けられている。また、上部旋回体5の前部側には、例えばスイングポスト式の作業装置9等が設けられ、該作業装置9により土砂等の掘削作業が行われる。
一方、下部走行体1の前側には、図1に示す如く排土板10等が上,下に回動可能に設けられている。そして、該排土板10は、土砂等の排土作業、地均し作業等を行うものである。
11は本実施の形態によるトラックフレームで、該トラックフレーム11は、図2ないし図5に示すように、後述のセンタフレーム12と、該センタフレーム12の左,右両側に位置する左,右のサイドフレーム21,21と、これらのサイドフレーム21をセンタフレーム12に連結する前脚部30、後脚部31とにより構成されている。
12はトラックフレーム11の中央部に位置するセンタフレームで、該センタフレーム12は、鋼板等を用いてそれぞれが略長方形の平板状に形成されている。このセンタフレーム12は、上面側中央に旋回輪6を取付けるための丸胴13が固着された上板14、該上板14とほぼ同様の形状を有し該上板14と上,下方向で対面した下板15、左,右の側板16,16、前板17および後板18等により構成されている。
この場合、左,右の側板16,16は、上板14と下板15との左,右両端側に溶接により接合され、上板14と下板15との間を左,右両側から閉塞している。また、前板17と後板18とは、上板14と下板15との前,後両端側にそれぞれ溶接により接合され、上板14と下板15との間を前側と後側とから閉塞している。
そして、センタフレーム12は、これらの上板14、下板15、左,右の側板16,16、前板17および後板18により扁平なボックス構造体として形成されている。また、上板14と下板15との中央部には、センタフレーム12内にセンタジョイント(図示せず)等を収容するための貫通穴14A,15Aが上,下方向に穿設されている。
19はセンタフレーム12の前端側中央部に設けた取付ブラケットで、該取付ブラケット19は、前板17等の中央部に溶接手段を用いて接合され、センタフレーム12から前側に向けて突出している。そして、取付ブラケット19には、図1に示す排土板10を上,下に昇降させる油圧シリンダ(図示せず)が回動可能に連結されるものである。
20,20は取付ブラケット19の左,右両側に位置してセンタフレーム12の前端側に設けられた一対の支持ブラケットで、該各支持ブラケット20は、取付ブラケット19とほぼ同様に前板17等に溶接手段を用いて接合され、センタフレーム12から前側へと斜め下向きに突出している。そして、各支持ブラケット20には、図1に示す排土板10に設けた左,右の支持アーム(図示せず)がそれぞれ回動可能に連結されるものである。
21,21はセンタフレーム12の左,右両側に設けられ前,後方向に延びた左,右のサイドフレームで、該各サイドフレーム21は、図2ないし図7に示すように後述の中間フレーム部22、遊動輪ブラケット部25およびモータブラケット部29等により構成されている。そして、サイドフレーム21には、遊動輪2と駆動輪3との間に履帯4が取付けられるものである。
22はサイドフレーム21の本体部を構成する前,後方向に延びた中間フレーム部で、該中間フレーム部22は、鋼板等の金属板材を図5および図6に示す如く略台形状に折曲げることにより、左,右の側板部22A,22B、頂部22Cおよび傾斜板部22Dからなる横断面形状に形成されている。
この場合、中間フレーム部22は、左,右の側板部22A,22Bが互いに平行となって上,下方向に延在しているものの、これらの側板部22A,22Bのうち左,右方向の内側(センタフレーム12側)に位置する側板部22Aは、外側の側板部22Bよりも長い寸法(大なる高さ寸法)をもって形成されている。このため、側板部22Aの上端側は、略V字状に屈曲されて山形状をなす頂部22Cとして形成され、該頂部22Cと側板部22Bとの間は斜め下向きに傾斜する傾斜板部22Dとなっている。
また、中間フレーム部22の前部側には、外側の側板部22Bと傾斜板部22Dとの間に略四角形の窓部22Eが形成され、該窓部22Eは蓋板(図示せず)等を用いて開,閉されるものである。そして、後述の履帯張り調整装置27にグリース等を補給または注入するときには、前記蓋板によって窓部22Eを開いた状態で、グリースガン(図示せず)等をこの窓部22Eを介して中間フレーム部22内に挿入するものである。
23は中間フレーム部22の長さ方向一側を閉塞する一側の接続フランジ、24は中間フレーム部22の長さ方向他側を閉塞する他側の接続フランジを示している。そして、接続フランジ23,24は、鋼板等の平板材を用いて形成され、中間フレーム部22の前,後端側に溶接によりそれぞれ接合されている。
ここで、接続フランジ23には、図7に示すように円形の嵌合穴23Aが穿設され、該嵌合穴23Aには、後述する履帯張り調整装置27の後端部等が嵌合して取付けられる。これにより、履帯張り調整装置27の後端部は、接続フランジ23の嵌合穴23Aから中間フレーム部22側に突出した状態になる。そして、前述の如く中間フレーム部22の窓部22Eから挿入されたグリースガンは、履帯張り調整装置27の後端部側を通じてグリース等の注入作業を行うものである。
また、接続フランジ24は、中間フレーム部22、接続フランジ23よりも幅広に(左,右方向の寸法が大きく)形成され、その一側面には中間フレーム部22の他側端部と一緒に後述する後脚部31の先端側が接合されている。
25は中間フレーム部22の長さ方向一側に接続フランジ23を介して設けられた遊動輪ブラケット部で、該遊動輪ブラケット部25は、図7に示す如く、鋼板等の金属板材を頂部が山形の五角形に折曲げることにより、左,右対称の横断面形状に形成され、左,右の側板部25A,25A、頂部25Bおよび左,右の傾斜板部25C,25Cから構成されている。
この場合、遊動輪ブラケット部25は、左,右の側板部25A,25Aが互いに平行となって上,下方向に延在し、これらの側板部25A,25A間の中央部が略逆V字状に突出した山形状の頂部25Bとなっている。そして、該頂部25Aと各側板部25Aとの間は、左,右方向へとそれぞれ斜め下向きに傾斜する傾斜板部25Cとなっている。
また、各側板部25Aの内側面には、図7に示すように左,右の遊動輪ガイド26,26が設けられ、該各遊動輪ガイド26は、図1に示す遊動輪2を遊動輪ブラケット部25の長さ方向(前,後方向)に移動可能に支持するものである。
また、遊動輪ブラケット部25内には、図3、図7中に二点鎖線で示すように履帯張り調整装置27が設けられ、遊動輪ブラケット部25は、この履帯張り調整装置27を内部に収容するため、前述の各側板部25A、頂部25Bおよび各傾斜板部25Cからなる左,右対称形状に形成されている。
ここで、履帯張り調整装置27は、内部にグリースが充填されたシリンダ、該シリンダの外側に設けられた張力調整ばね(いずれも図示せず)等を有している。そして、履帯張り調整装置27は、図1に示す遊動輪2を履帯4の長さ方向に引張るように付勢することにより、履帯4の張力調整等を行うものである。
一方、遊動輪ブラケット部25の頂部25B側には、図2、図4に示す如く略U字状に延びる切欠き25Dが形成され、該切欠き25Dの周囲には上向きに突出する縁取り板28が設けられている。そして、これらの切欠き25D、縁取り板28は、図1に示す遊動輪2がサイドフレーム21の長さ方向(前,後方向)に移動するのを補償するものである。
29は中間フレーム部22の長さ方向他側に接続フランジ24を介して設けられたモータブラケット部で、該モータブラケット部29には、図2、図3に示すように円形の取付穴29Aが形成され、該取付穴29Aには走行用の油圧モータ(図示せず)等が取付けられる。そして、図1に示される駆動輪3は、走行用の油圧モータで回転駆動されることにより、履帯4を遊動輪2との間で周回動作させるものである。
30,30はサイドフレーム21の中間フレーム部22をセンタフレーム12の側板16に連結した左,右の前脚部で、該各前脚部30は、例えば図8に示すように横断面が中空円形のパイプ材を用いて形成され、その上面側は頂部30Aの位置から円弧状に湾曲して下向きに傾斜している。
そして、各前脚部30は、図2ないし図5に示すようにセンタフレーム12とサイドフレーム21との間を該サイドフレーム21と直交するように左,右方向に延びている。そして、前脚部30の一端(基端)側は、センタフレーム12の側板16に溶接により接合されている。また、前脚部30の他端(先端)側は、図5に示す如く斜め下向きに傾斜して延び、中間フレーム部22の側板部22Aに溶接により接合されている。
31,31は前脚部30よりも後側に位置してサイドフレーム21とセンタフレーム12との間を連結した左,右の後脚部で、該各後脚部31は、図8に例示した前脚部30とほぼ同様のパイプ材を用いて形成され、その横断面は中空の円形状をなしている。
そして、各後脚部31は、図2ないし図4に示すようにセンタフレーム12の後部側からサイドフレーム21の接続フランジ24側に向け左,右方向で、かつ斜め後方に延びている。ここで、各後脚部31の一端側は、センタフレーム12の側板16と後板18との間の角隅側に接合されている。また、後脚部31の他端(先端)側は、図3に示す如く斜め下向きで後方へと傾斜して延び、中間フレーム部22の後側部位とモータブラケット部29側の接続フランジ24との間で接合されている。
32,32は左,右の補強板で、該補強板32は、後脚部31とサイドフレーム21の中間フレーム部22との間に設けられている。そして、これらの各補強板32は、図4に示す如く後脚部31の先端側と中間フレーム部22の後側部位との間の隙間を埋めるように両者の間に接合され、後脚部31と中間フレーム部22との間の接合強度を増大させるものである。
本実施の形態による油圧ショベルのトラックフレーム11は上述の如き構成を有するもので、次に、その作用について説明する。
まず、トラックフレーム11は、上部旋回体5を取付けるための丸胴13を有するセンタフレーム12と、該センタフレーム12の左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム21,21と、該各サイドフレーム21とセンタフレーム12との間で前,後方向に離間し、各サイドフレーム21をセンタフレーム12に連結した前脚部30、後脚部31とにより構成されている。
そして、前脚部30は、センタフレーム12とサイドフレーム21との間を左,右方向で斜め下向きに傾いて延び、先端側を中間フレーム部22の前部側に連結している。また、後脚部31は、センタフレーム12とサイドフレーム21との間を斜め後方へと下向きに傾いて延び、先端側をモータブラケット部29側の接続フランジ24と中間フレーム部22とに連結する構成としている。
これにより、前脚部30と後脚部31とは、サイドフレーム21に対し中間フレーム部22の前側部位と後側の接続フランジ24側へと前,後に離間させて配設でき、これらの前脚部30と後脚部31とによりサイドフレーム21をセンタフレーム12に対し高い剛性をもって連結できる。
そして、センタフレーム12を左,右のサイドフレーム21,21間に安定した梁構造をなして設置でき、トラックフレーム11全体の強度を確実に高めることができると共に、全体を骨組み構造とすることによりトラックフレーム11の軽量化も図ることができる。
また、前脚部30と後脚部31とは、中空円筒状のパイプ材を用いて形成し、その上面側は、図8に例示するように頂部30Aの位置から円弧状に湾曲して下向きに傾斜する構成としている。
このため、例えば泥濘地等の走行時に履帯4によって泥土が巻上げられたり、跳ね上げられたりすると、このような泥土は前脚部30、後脚部31上に付着したり、堆積したりしようとする。しかし、前脚部30と後脚部31とは、円形のパイプ材によって形成されているので、これらの泥土は、前脚部30、後脚部31の横断面形状に沿って下方に滑り落とすように容易に排出することができ、前脚部30、後脚部31に泥土が付着、堆積するのを防止することができる。
また、これらの前脚部30、後脚部31は、センタフレーム12側からサイドフレーム21側へと下向きに傾斜しているので、前脚部30、後脚部31の傾斜方向に沿って泥土を容易に排出することができる。さらに、前脚部30と後脚部31との間は、図4に示すように略三角形状の空間部33となり、この空間部33を泥落とし穴としても活用することができる。
一方、サイドフレーム21は、前,後方向に延びる中間フレーム部22と、中間フレーム部22の長さ方向一側に接続フランジ23を介して設けられた遊動輪ブラケット部25と、中間フレーム部22の長さ方向他側に他の接続フランジ24を介して設けられたモータブラケット部29とにより構成している。
そして、中間フレーム部22は、左,右の側板部22A,22Bのうちセンタフレーム12側に位置する内側の側板部22Aを、外側の側板部22Bよりも高い位置まで延在させ、側板部22Aの上端側を山形状の頂部22Cとして形成すると共に、該頂部22Cと外側の側板部22Bとの間には斜め下向きに傾斜する傾斜板部22Dを設ける構成としている。
このため、サイドフレーム21の中間フレーム部22においても、その上面側に左,右方向の内側部位(頂部22C)から外側部位に向けて傾斜板部22Dによる傾斜面を形成できる。従って、履帯4により巻上げられた泥土等は、頂部22Cから傾斜板部22Dに沿って外部へと滑り落とすように排出され、サイドフレーム21側でも泥土の付着、堆積を防止することができる。
また、サイドフレーム21の遊動輪ブラケット部25は、図7に例示するように履帯張り調整装置27を内部に収容するため左,右対称形状に形成し、その上面側には左,右方向の中央部に頂部25Bを有すると共に、該頂部25Bの位置から左,右へと斜め下向きに傾斜した傾斜板部25C,25Cを設ける構成としている。
このため、遊動輪ブラケット部25側でも、その上面側に左,右方向の中央部(頂部25B)から左,右の外側に向けた傾斜面を傾斜板部25Cにより形成でき、これらの傾斜板部25Cに沿って泥土を容易に排出できる。また、遊動輪ブラケット部25内には履帯張り調整装置27を余裕をもって収容でき、履帯4の張力調整を円滑に行うことができる。
かくして、本実施の形態によるトラックフレーム11は、サイドフレーム21、前脚部30、後脚部31を前述の如き横断面形状とすることにより、これらに泥土が付着したり、堆積したりするのを防止でき、掘削作業等の終了後に行う水洗い等の洗浄作業を簡略化することができる。
そして、従来技術で採用している泥よけカバー等は不要にできるため、部品点数が増加し組立時の作業性が低下する等の問題を解消できる。特に、トラックフレーム11をコンパクトに形成して小型化を図るようにした小型の油圧ショベル等にあっても、泥よけカバー等を不要にして組立作業を簡略化でき、簡単な構造で泥はけ性能(泥土の排出作業性)を向上することができる。
なお、前記第1の実施の形態では、図8に示すように横断面が円形の中空パイプ材を用いて前脚部30を形成するものとして述べたが、これに替えて、例えば図9に示す第1の変形例のように横断面が略三角形状の中空パイプ材により前側の脚部41を形成してもよい。
この場合には、脚部41の横断面を略三角形状としているので、頂部41Aを鋭角な山形状に形成でき、該頂部41Aの両側を下向きに直線状に傾斜した傾斜面部41B、41Bとして形成できる。これにより、脚部41の泥はけ性能を向上させ、剛性を高めることができると共に、中空構造として軽量化も図ることができる。
また、図10に示す第2の変形例のように横断面が逆U字形状をなす中空パイプ材を用いて脚部42を形成してもよい。この場合には、脚部42の頂部42Aを山形状に突出させ、該頂部42Aの両側を円弧状(凸湾曲状)に下方へと傾斜した傾斜面部42B、42Bとして形成することができる。
また、図11に示す第3の変形例の如く、横断面が等脚台形状をなす中空パイプ材を用いて脚部43を形成してもよい。この場合には、脚部43の上面側に細幅の頂部43Aを形成でき、該頂部43Aの両側を下向きに直線状に傾斜した傾斜面部43B、43Bとして形成できる。
一方、図12に示す第4の変形例のように、横断面が非対称な形状の中空パイプ材を用いて脚部44を形成してもよい。そして、この場合には一方の側面部44Aの上端側を頂部44Bとし、該頂部44Bと他方の側面部44Cとの間には頂部44Bから他方の側面部44Cに向けて斜め下向きに直線状に傾斜する傾斜面部44Dを形成することができる。
さらに、図13に示す第5の変形例のように、楕円形状をなす中空パイプ材を用いて脚部45を形成してもよい。そして、これらの脚部41〜45は、前記第1の実施の形態で述べた後脚部31(図2、図4等に示す)に適用してもよいことは勿論である。
次に、図14および図15は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、前側の脚部をセンタフレーム側からサイドフレーム側に向けて斜め前方に延ばし、後側の脚部を斜め後方に延ばす構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は本実施の形態で採用したトラックフレームを示している。本実施の形態によるトラックフレーム51は、第1の実施の形態で述べたトラックフレーム11とほぼ同様に、後述するセンタフレーム52、左,右のサイドフレーム57,57、前脚部61、後脚部62等により構成されている。
ここで、センタフレーム52は、第1の実施の形態で述べたセンタフレーム12とほぼ同様に、丸胴53、貫通穴54Aを有する上板54、下板(図示せず)、左,右の側板55(一方のみ図示)、前板56および後板(図示せず)等により構成されている。そして、センタフレーム52の前側には排土板10用の取付ブラケット19および支持ブラケット20等が設けられている。
57,57は左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフレーム57も、第1の実施の形態で述べたサイドフレーム21とほぼ同様に形成され、中間フレーム部58、遊動輪ブラケット部59およびモータブラケット部60等から構成されている。
そして、本実施の形態による中間フレーム部58も、第1の実施の形態で述べた中間フレーム部22と同様に傾斜板部58A等を有している。
61,61は左,右の前脚部で、該各前脚部61は、第1の実施の形態で述べた前脚部30とほぼ同様に構成されている。しかし、本実施の形態では、この前脚部61は、センタフレーム52の側板55からサイドフレーム57の遊動輪ブラケット部59に向け斜め前方に延び、その先端側は遊動輪ブラケット部59に溶接により接合されている。
62,62は左,右の後脚部で、該各後脚部62は、第1の実施の形態で述べた後脚部31とほぼ同様に構成されている。そして、後脚部62の先端側は、センタフレーム52の後部側からサイドフレーム57の接続フランジ24側に向けて斜め後方に延び、中間フレーム部58の後側部位と接続フランジ24とに接合されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。即ち、前脚部61と後脚部62とは、円形のパイプ材によって形成されているので、前脚部61、後脚部62の横断面形状に沿って泥土を下方に滑り落とすように排出することができ、前脚部61、後脚部62に泥土が付着、堆積するのを防止することができる。しかも、特に本実施の形態では、前脚部61を斜め前方に延ばして先端側をサイドフレーム57の遊動輪ブラケット部59に連結し、後脚部62は斜め後方に延ばして先端側を中間フレーム部58の後側部位とモータブラケット部60側の接続フランジ24とに連結する構成としている。
これにより、前脚部61、後脚部62をサイドフレーム57の遊動輪ブラケット部59とモータブラケット部60側の接続フランジ24とに前,後に大きく離間させて配設することができる。従って、これらの前脚部61、後脚部62により、サイドフレーム57をセンタフレーム52に高い剛性をもって連結することができる。
そして、これらの前脚部61、後脚部62を、図15に示すように左,右のサイドフレーム57,57間でセンタフレーム52を中心とした略X字形の梁構造に配設することができる。従って、前脚部61、後脚部62により、トラックフレーム51全体を安定したフレーム構造に製作、組立することができる。また、前脚部61と後脚部62との間には、図15に示すように略三角形状の空間部63を形成でき、この空間部63を泥落とし穴として活用することができる。
次に、図16ないし図18は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、前,後の脚部を左,右方向で互いに平行に延ばし、その先端側をサイドフレームの中間フレーム部に連結する構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、71は本実施の形態で採用したトラックフレームを示している。本実施の形態によるトラックフレーム71は、第1の実施の形態で述べたトラックフレーム11とほぼ同様に、後述するセンタフレーム72、左,右のサイドフレーム77,77、前脚部81、後脚部82等により構成されている。
ここで、センタフレーム72は、第1の実施の形態で述べたセンタフレーム12とほぼ同様に、丸胴73、貫通穴74Aを有する上板74、下板(図示せず)、左,右の側板75(一方のみ図示)、前板76および後板(図示せず)等により構成されている。そして、センタフレーム72の前側には排土板10用の取付ブラケット19および支持ブラケット20等が設けられている。
77,77は左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフレーム77も、第1の実施の形態で述べたサイドフレーム21とほぼ同様に形成され、中間フレーム部78、遊動輪ブラケット部79およびモータブラケット部80等から構成されている。そして、本実施の形態による中間フレーム部78も、第1の実施の形態で述べた中間フレーム部22と同様に傾斜板部78A等を有している。
81,81は左,右の前脚部で、該各前脚部81は、第1の実施の形態で述べた前脚部30とほぼ同様に構成され、センタフレーム72からサイドフレーム77側に向け左,右方向で斜め下向きに傾斜して延びている。そして、本実施の形態では、この前脚部81は、後述する下板83の前側板部83Aと前上板84とを接合することにより、図18に示す横断面形状をもって形成した点を特徴としている。
82,82は左,右の後脚部で、該各後脚部82は、第1の実施の形態で述べた後脚部31とほぼ同様に構成されている。しかし、これらの後脚部82は、センタフレーム72の後部側をサイドフレーム77の中間フレーム部78に連結し、両者の間を前脚部81とほぼ平行に左,右方向に延び、かつ斜め下向きに傾斜して配設されている。そして、本実施の形態では、この後脚部82は、後述する下板83の後側板部83Bと後上板85とを接合することにより、図18に示す如く前脚部81とは互いに異なる横断面形状をもって形成した点を特徴としている。
83は前脚部81と後脚部82との一部を構成する下板で、該下板83は、例えばセンタフレーム72の下板(図示せず)と一体または別体に形成されている。そして、この下板83は、図17に示す如くセンタフレーム72からサイドフレーム77に向けて互いに平行に延びる前側板部83A,後側板部83Bと、これらの前側板部83A,後側板部83B間に設けられた略U字状の切欠凹部83Cとから構成されている。
84は前上板を示し、この前上板84は、下板83の前側板部83Aと共に前脚部81を構成している。ここで、前上板84は、図18に示す如く鋼板等をプレス成形手段で台形状に折曲げることにより、前,後の側板部84A,84B、頂部84Cおよび傾斜板部84Dからなる横断面形状に形成されている。
この場合、前上板84は、前,後の側板部84A,84Bが互いに平行となって上,下方向に延在し、側板部84A,84Bの下端は下板83の前側板部83A上に溶接等の手段を用いて強固に接合されている。これにより、前上板84は、下板83と共に前脚部81を構成している。
また、側板部84A,84Bのうち前側に位置する側板部84Aは、後側の側板部84Bよりも長い寸法(大なる高さ寸法)に形成されている。そして、側板部84Aの上端側は略V字状に屈曲されて山形状をなす頂部84Cとして形成され、該頂部84Cと側板部84Bとの間は後側に向けて斜め下向きに直線状に傾斜する傾斜板部84Dとなっている。
85は後上板を示し、該後上板85は、下板83の後側板部83Bと共に後脚部82を構成している。ここで、後上板85は、図18に示す如く鋼板等をプレス成形手段で頂部が山形状をした五角形に折曲げることにより、前,後の側板部85A,85B、頂部85Cおよび前,後の傾斜板部85D,85Eからなる前,後で対称な横断面形状に形成されている。
この場合、後上板85は、前,後の側板部85A,85Bが互いに平行にほぼ同一の高さをもって上,下方向に延在し、側板部85A,85Bの下端は下板83の後側板部83B上に溶接等の手段を用いて強固に接合されている。
そして、後上板85は、側板部85A,85B間の中央部が略V字状に突出した山形状の頂部85Cとなり、該頂部85Cと前,後の側板部85A,85Bとの間は、それぞれ斜め下向きに直線状に傾斜する傾斜板部85D,85Eとして形成されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。即ち、前脚部81の前上板84は、頂部84Cから後側に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜板部84Dを有しているので、この傾斜板部84Dに沿って泥土を排出することにより、前脚部81に泥土が付着するのを防止することができる。一方、後脚部82の後上板85は、頂部85Cから前側,後側に斜め下向きに傾斜する傾斜板部85D,85Eを有しているので、これら傾斜板部85D,85Eに沿って泥土を排出することにより、後脚部82に泥土が付着するのを防止することができる。
しかし、特に本実施の形態では、前脚部81と後脚部82は、下板83を共通に用いてセンタフレーム72からサイドフレーム77の中間フレーム部78側に向け互いに平行に、かつ前,後に離間させて配設することができる。これにより、サイドフレーム77とセンタフレーム72とは、これらの前脚部81、後脚部82により十分な剛性をもって連結することができると共に、前脚部81と後脚部82との間には、下板83に設けた略U字状の切欠凹部83Cにより泥落とし穴を形成することができる。
また、前脚部81は、下板83の前側板部83Aと前上板84とを互いに上下で接合することにより組立てられ、後脚部82も、下板83の後側板部83Bと後上板85とを互いに上,下で溶接することにより組立てられている。しかも、前脚部81と後脚部82とは、互いに異なる横断面形状に形成している。これによって、走行時や作業時にトラックフレーム71が受ける荷重分担等に対応させて、前脚部81、後脚部82をそれぞれ所要(適切)な断面形状に形成でき、センタフレーム72に対するサイドフレーム77の接合強度等を効率的に高めることができる。
次に、図19は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、前側の脚部に排土板用の支持ブラケットを設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、91は本実施の形態で採用したトラックフレームを示している。本実施の形態によるトラックフレーム51は、第1の実施の形態で述べたトラックフレーム11とほぼ同様に、左,右のサイドフレーム21,21を有している。しかし、本実施の形態によるトラックフレーム91は、後述のセンタフレーム92と前脚部96、後脚部97とが、第1の実施の形態とは異なる形状に形成されている点を特徴としている。
92は本実施の形態で採用したセンタフレームで、該センタフレーム92は、第1の実施の形態で述べたセンタフレーム12とほぼ同様に、丸胴93、貫通穴94Aを有する上板94、下板、左,右の側板、前板および後板(いずれも図示せず)等により構成されている。
しかし、このセンタフレーム92は、上板94等の横幅寸法(左,右方向の寸法)が丸胴93の外径寸法に近付けるように小さく形成されている。即ち、センタフレーム92は、車幅方向で短縮させる構成となっている。また、センタフレーム92の前側には左,右方向の中央部に取付ブラケット95が設けられている。
なお、この取付ブラケット95は、第1の実施の形態で述べた排土板10用の取付ブラケット19とほぼ同様に構成されるものである。また、排土板10を支持する後述の支持ブラケット99は、後述する前脚部96にそれぞれ設けられているものである。
96,96は左,右の前脚部で、該各前脚部96は、第1の実施の形態で述べた前脚部30とほぼ同様に構成され、センタフレーム92の側面側からサイドフレーム21の中間フレーム部22に向けて左,右方向に延びている。しかし、この場合の前脚部96は、第1の実施の形態よりも長尺に形成され、長さ方向途中部位には後述の支持ブラケット99が設けられている。
また、これらの前脚部96は、例えば図12に示した第4の変形例による脚部44とほぼ同様に、横断面形状が台形状となる角筒パイプ材等を用いて形成するのがよい。このような脚部44を用いた場合には、前脚部96の前側面は、後述の支持ブラケット99を広い溶接面積をもって接合することができる。
97,97は左,右の後脚部で、該各後脚部97は、第1の実施の形態で述べた後脚部31とほぼ同様に構成され、センタフレーム92の後部側からサイドフレーム21の接続フランジ24側に向けて斜め後方に延びている。また、後脚部97の先端側とサイドフレーム21の中間フレーム部22との間には、第1の実施の形態と同様に補強板32が設けられている。
しかし、本実施の形態による後脚部97は、第1の実施の形態よる後脚部31よりも長尺に形成されている点で異なっている。また、サイドフレーム21とセンタフレーム92との間には、前脚部96,後脚部97間に位置して略三角形状の空間部98が形成され、この空間部98は泥落とし穴として活用されるものである。
99,99はセンタフレーム92の左,右両側に位置して前脚部96に設けられた一対の支持ブラケットで、該各支持ブラケット99は、第1の実施の形態で述べた支持ブラケット20とほぼ同様に構成されている。
しかし、この場合の支持ブラケット99は、基端側が前脚部96に溶接手段で接合され、先端側は前側へと斜め下向きに突出している。そして、各支持ブラケット99には、図1に示す排土板10に設けた左,右の支持アーム(図示せず)がそれぞれ回動可能に連結されるものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、排土板10用の支持ブラケット99を前脚部96に設ける構成としているため、下記のような作用効果を得ることができる。
即ち、排土板10用の支持ブラケット99をセンタフレーム92に設ける必要がなくなるので、センタフレーム92の上板94等を丸胴93の外径寸法に近付けるように横幅寸法を小さく形成することができる。これにより、センタフレーム92を車幅方向に関して可能な限り短くし、小型、軽量化を図ることができる。
また、前脚部96は、サイドフレーム21とセンタフレーム92との間で該センタフレーム92と直交するように左,右方向(下向きに傾斜してもよい)に延ばす構成とすることにより、排土板10等の支持アームを支持ブラケット99に対して容易にピン結合でき、組付け時の作業性を高めることができる。
次に、図20は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、前脚部、後脚部を左,右方向に伸縮する可動脚とし、左,右のサイドフレーム間の間隔(車幅)を可変に調整できる構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、101は本実施の形態で採用したトラックフレームを示している。本実施の形態によるトラックフレーム101は、後述するセンタフレーム102、左,右のサイドフレーム106,106、前可動脚110、後可動脚111等により構成されている。
ここで、センタフレーム102は、丸胴103等を有し、センタフレーム102の前側には、排土板10用の取付ブラケット19および支持ブラケット20等が設けられている。しかし、センタフレーム102には、前,後に離間して円筒状のガイド筒104,105が設けられ、これらのガイド筒104,105内には後述の可動脚110,111がそれぞれ摺動可能に挿嵌されている。また、前,後のガイド筒104,105間には後述の調整シリンダ112が配設されている。
106,106は左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフレーム106は、中間フレーム部107、遊動輪ブラケット部108およびモータブラケット部109等から構成されている。また、中間フレーム部107は、傾斜板部107A等を有しているものである。
110,110は左,右の前可動脚で、該各前可動脚110は、例えばセンタフレーム102側のガイド筒104に対応して円形の中空パイプ材等により形成されている。また、前可動脚110は、一端(基端)側がセンタフレーム102のガイド筒104内に摺動可能に挿嵌され、他端(先端)側がサイドフレーム106の中間フレーム部107に溶接手段またはボルト等を用いて固着されている。そして、前可動脚110は、後述の調整シリンダ112を伸縮動作させることにより、センタフレーム102のガイド筒104に対し水平方向(左,右方向)に伸長,縮小されるものである。
111,111は前可動脚110と平行に左,右方向に延びた左,右の後可動脚で、該各後可動脚111は、前可動脚110と同様に構成されている。そして、後可動脚111は、一端(基端)側がセンタフレーム102のガイド筒105内に摺動可能に挿嵌され、他端(先端)側がサイドフレーム106の中間フレーム部107に固着されている。
112は調整シリンダを示し、該調整シリンダ112は、センタフレーム102のガイド筒104,105間に位置して左,右のサイドフレーム106,106間に配設されている。ここで、調整シリンダ112は、例えば油圧シリンダ等を用いて構成され、外部から圧油が給排されることによりロッド112Aを左,右方向に伸縮させるものである。
そして、調整シリンダ112のロッド112Aを伸長させるときには、前可動脚110,後可動脚111がセンタフレーム102のガイド筒104,105から張り出すことにより、センタフレーム102とサイドフレーム106との間の間隔が広がり、トラックフレーム101全体の車幅が拡張される。
また、調整シリンダ112のロッド112Aを縮小させるときには、前可動脚110,後可動脚111がセンタフレーム102のガイド筒104,105内へと縮小するように格納される。これにより、センタフレーム102とサイドフレーム106との間は間隔が小さくなり、トラックフレーム101全体の車幅が縮小されるものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、特に本実施の形態では、前可動脚110,後可動脚111を用いてセンタフレーム102とサイドフレーム106との間隔を可変に調整でき、トラックフレーム101全体の車幅調整を円滑に行うことができる。
次に、図21ないし図23は本発明の第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、前,後の脚部を鋳造手段によって成形したことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、121は本実施の形態で採用したトラックフレームを示し、該トラックフレーム121は、後述のセンタフレーム122、左,右のサイドフレーム129,129、前脚部135、後脚部136等により構成されている。
122は本実施の形態で採用したセンタフレームで、該センタフレーム122は、第1の実施の形態で述べたセンタフレーム12とほぼ同様に、丸胴123が固着された上板124、下板125、左,右の側板126,126、前板127および後板128等により構成されている。
しかし、このセンタフレーム122は、上板124と下板125とが上方からみて六角形状に形成されている。そして、左側の側板126は前,後方向の中間部位から後側が丸胴123の外周縁に沿うように屈曲し、右側の側板126も前,後方向の中間部位から後側が丸胴123の外周縁に沿うように屈曲している。
129,129は左,右のサイドフレームを示し、該各サイドフレーム129は、第1の実施の形態で述べたサイドフレーム21とほぼ同様に、中間フレーム部130、前側の接続フランジ131、後側の接続フランジ132、遊動輪ブラケット部133、モータブラケット部134等により構成されている。
しかし、中間フレーム部130は、第1の実施の形態による中間フレーム部22よりも前,後方向の長さが大きく形成されており、遊動輪ブラケット部133は、第1の実施の形態による遊動輪ブラケット部25よりも前,後方向の長さが小さく形成されている。また、中間フレーム部130の上面は、第1の実施の形態と同様に、斜め下向きに傾斜する傾斜板部130Aとなっている。
135,135は左,右の前脚部で、該各前脚部135は、センタフレーム122から各サイドフレーム129に向けて斜め前方に延びている。ここで、前脚部135は、センタフレーム122に接合されるセンタフレーム側接合部135Aと、サイドフレーム129に接合されるサイドフレーム側接合部135Bと、センタフレーム側接合部135Aとサイドフレーム側接合部135Bとの間に位置する中間筒部135Cとにより構成されている。
そして、前脚部135は、センタフレーム側接合部135A、サイドフレーム側接合部135B、中間筒部135Cが、例えば鋳鋼材料、または溶接可能な鋳鉄(例えば、脱炭鋳鉄)材料を用いた鋳造手段により、単一の筒体として一体成形されている。また、前脚部135は、横断面が中空形状をなし、その上面側は円弧状に湾曲し、下向きに傾斜している。
ここで、中間筒部135Cは、第1の実施の形態による前脚部30とほぼ同様な円形の横断面を有する円筒状に形成されている。また、センタフレーム側接合部135Aの横断面は、中間筒部135Cから徐々に拡径するラッパ状の拡径筒体として形成され、センタフレーム122の側板126に溶接によって接合されている。さらに、サイドフレーム側接合部135Bの横断面は、中間筒部135Cから徐々に拡径するラッパ状の拡径筒体として形成され、サイドフレーム129の中間フレーム部130に溶接によって接合されている。
136,136は左,右の後脚部で、該各後脚部136は、センタフレーム122から各サイドフレーム129に向けて斜め後方に延びている。ここで、後脚部136は、センタフレーム122に接合されるセンタフレーム側接合部136Aと、サイドフレーム129及び後側の接続フランジ132に接合されるサイドフレーム側接合部136Bと、センタフレーム側接合部136Aとサイドフレーム側接合部136Bとの間に位置する中間筒部136Cとにより構成されている。そして、後脚部136は、前脚部135と同様に、鋳鋼材料等を用いた鋳造手段により、単一の筒体として一体成形されている。また、後脚部136は、横断面が中空形状をなし、その上面側は円弧状に湾曲し、下向きに傾斜している。
ここで、中間筒部136Cは、第1の実施の形態による前脚部30とほぼ同様な円形の横断面を有する円筒状に形成されている。また、センタフレーム側接合部136Aの横断面は、中間筒部136Cから徐々に拡径するラッパ状の拡径筒体として形成され、センタフレーム122の側板126に溶接によって接合されている。さらに、サイドフレーム側接合部136Bの横断面は、中間筒部136Cから徐々に拡径するラッパ状の拡径筒体として形成され、サイドフレーム129の中間フレーム部130と後側の接続フランジ132とに溶接によって接合されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
しかし、本実施の形態では、前脚部135を、センタフレーム側接合部135Aとサイドフレーム側接合部135Bとを有する筒体として鋳造手段により一体成形し、後脚部136を、センタフレーム側接合部136Aとサイドフレーム側接合部136Bとを有する筒体として鋳造手段により一体成形している。
これにより、例えば中空なパイプ材を切断して脚部を形成する場合や、板材を曲げ加工して脚部を形成する場合に比較して、前脚部135、後脚部136に対する加工工数を減らすことができるので、これら前脚部135、後脚部136の製造コストを低減することができる。
なお、前記第5の実施の形態では、前可動脚110,後可動脚111を円形の中空パイプ材を用いて形成するものとして述べた。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9〜図13に示す第1〜第5の変形例による脚部41〜45とほぼ同様の横断面を有する中空パイプ材を用いて可動脚を形成してもよい。この点は、図14〜図19に示す第2〜第4の実施の形態で述べた脚部61,62,81,82,96,97についても同様である。
また、前記第1の実施の形態では、前脚部30,後脚部31を同一の横断面形状に形成するものとして述べた。しかし、これに替えて、前,後の脚部を互いに異なる横断面形状に形成してもよく、例えば図18に例示した前脚部81,後脚部82等のように2枚の板材を互いに連結、接合することにより、山形状の頂部を有する中空構造体として脚部を構成してもよい。この点は、第1〜第4の変形例および第2,第4の実施の形態等についても同様である。
また、前記各実施の形態で用いた脚部30,31,41〜45,61,62,81,82,96,97等は、1枚の板材を曲げ加工することにより円弧状または直線状の傾斜面を有する中空構造体として形成してもよいものである。
また、前記第1の実施の形態では、上部旋回体5にキャブ7を設ける型式の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば運転席の上方を部分的に覆うようにしたキャノピー形式の油圧ショベルに適用してもよいことは勿論である。この点は、他の実施の形態についても同様である。
さらに、本発明は、油圧ショベルの下部走行体に適用するトラックフレームに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の他の建設機械の下部走行体にも広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態によるトラックフレームが適用された小型の油圧ショベルを示す外観図である。
図2は、第1の実施の形態によるトラックフレームを拡大して示す斜視図である。
図3は、図2に示すトラックフレームの拡大正面図である。
図4は、図2に示すトラックフレームの平面図である。
図5は、図4中の矢示V−V方向から拡大してみたトラックフレームの拡大横断面図である。
図6は、中間フレーム部を図4中の矢示VI−VI方向から拡大してみた拡大横断面図である。
図7は、遊動輪ブラケット部を図4中の矢示VII−VII方向から拡大してみた拡大横断面図である。
図8は、図4中の脚部を拡大して示す拡大横断面図である。
図9は、第1の変形例による脚部を図8とほぼ同様位置で示す横断面図である。
図10は、第2の変形例による脚部を図8とほぼ同様位置で示す横断面図である。
図11は、第3の変形例による脚部を図8とほぼ同様位置で示す横断面図である。
図12は、第4の変形例による脚部を図8とほぼ同様位置で示す横断面図である。
図13は、第5の変形例による脚部を図8とほぼ同様位置で示す横断面図である。
図14は、第2の実施の形態によるトラックフレームを示す正面図である。
図15は、図14に示すトラックフレームの平面図である。
図16は、第3の実施の形態によるトラックフレームを示す正面図である。
図17は、図16に示すトラックフレームの平面図である。
図18は、第3の実施の形態による前脚部と後脚部を図17中の矢示XVIII−XVIII方向から拡大してみた前,後の脚部の拡大横断面図である。
図19は、第4の実施の形態によるトラックフレームを示す平面図である。
図20は、第5の実施の形態によるトラックフレームを示す一部破断の平面図である。
図21は、第6の実施の形態によるトラックフレームを示す斜視図である。
図22は、第6の実施の形態によるトラックフレームを示す平面図である。
図23は、図22中のセンタフレーム、サイドフレーム、前脚部、後脚部等を一部を省略した状態で拡大して示す水平方向の断面図である。
Claims (14)
- 上部旋回体が取付けられるセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイドフレームと、該左,右のサイドフレームを前記センタフレームに連結する前,後の脚部とからなる建設機械のトラックフレームにおいて、
前記脚部は、泥土の付着を抑えるために上面を傾斜をもった横断面形状に形成したことを特徴とする建設機械のトラックフレーム。 - 前記脚部は、横断面形状が円弧状または直線状の傾斜面を有する中空のパイプ材により形成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記脚部は、板材を曲げ加工することにより横断面形状が円弧状または直線状の傾斜面を有する中空構造体として形成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記脚部は、前記センタフレームに接合されるセンタフレーム側接合部と、前記サイドフレームに接合されるサイドフレーム側接合部とを有する筒体として鋳造手段により一体成形してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記脚部は、前記センタフレーム側からサイドフレーム側へと下向きに傾斜して延びる構成としてなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に設けられたモータブラケット部とからなり、前記中間フレーム部は左,右方向の内側から外側に向けて下向きに傾斜した横断面形状に形成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に設けられたモータブラケット部とからなり、前記遊動輪ブラケット部は履帯張り調整装置を内部に収容するため左,右方向の中央部に頂部を有し該頂部の位置から左,右へと斜めに傾斜した横断面形状に形成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記各脚部は左,右方向で互いに平行に延びて先端側を前記サイドフレームの中間フレーム部に連結する構成としてなる請求項6または7に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に接続フランジを介して設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に他の接続フランジを介して設けられたモータブラケット部とからなり、前記各脚部のうち前側の脚部は斜め前方にまたは左,右方向に延びて先端側を前記サイドフレームの中間フレーム部に連結し、後側の脚部は斜め後方に延びて先端側を前記中間フレーム部とモータブラケット部側の接続フランジとに連結する構成としてなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記サイドフレームは、前,後方向に延びる中間フレーム部と、該中間フレーム部の長さ方向一側に接続フランジを介して設けられた遊動輪ブラケット部と、前記中間フレーム部の長さ方向他側に他の接続フランジを介して設けられたモータブラケット部とからなり、前記各脚部のうち前側の脚部は斜め前方に延びて先端側を前記サイドフレームの遊動輪ブラケット部に連結し、後側の脚部は斜め後方に延びて先端側を前記中間フレーム部とモータブラケット部側の接続フランジとに連結する構成としてなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記中間フレーム部は左,右方向の内側から外側に向けて下向きに傾斜した横断面形状に形成してなる請求項9または10に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記各脚部のうち前側の脚部と後側の脚部とは互いに異なる横断面形状に形成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記各脚部のうち前側の脚部には、排土板を回動可能に支持するための支持ブラケットを設けてなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
- 前記各脚部は、前記センタフレームとサイドフレームとの間の左,右方向の間隔を可変に調整する可動脚として構成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
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