JP2012020677A - 装軌式車両のトラックフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊動輪ブラケットの泥掃け性を保ちつつ、遊動輪ブラケットの内側板と外側板の強度を均一化する。
【解決手段】 遊動輪ブラケット17を構成する内側板18の内上板18Bを、遊動輪6から内側板18の立上り板18Aに向けて斜め下向きに傾斜させ、外側板19の外上板19Bを、遊動輪6から外側板19の立上り板19Aに向けて斜め下向きに傾斜させる。これにより、内側板18と外側板19とを、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成することができる。この結果、接続フランジ16に固着された内側板18の断面強度と外側板19の断面強度とを均一化することができ、遊動輪ブラケット17の耐久性を高めることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の履帯(クローラ)を備えた装軌式車両のトラックフレームに関する。
一般に、装軌式車両の代表例としての油圧ショベルは、履帯を備えた自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、油圧ショベルは、作業現場等の不整地を安定して走行することができ、作業装置を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
この場合、油圧ショベルの下部走行体は、通常、センタフレームの左,右両側に前,後方向に延びるサイドフレームを有したトラックフレームと、サイドフレームの前,後方向の一側に設けられた遊動輪と、サイドフレームの前,後方向の他側に設けられた駆動輪と、これら遊動輪と駆動輪との間に巻回して設けられた履帯とにより構成されている。
ここで、サイドフレームは、前,後方向の中央部に位置するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体の前,後方向の一側に接続フランジを介して設けられ、遊動輪が取付けられる遊動輪ブラケットと、サイドフレーム本体の前,後方向の他側に他の接続フランジを介して設けられ、駆動輪が取付けられる駆動輪ブラケットとにより構成されている。
そして、サイドフレーム本体は、センタフレームの脚部に取付けられる内面板と、該内面板と左,右方向で対面する外面板と、内面板と外面板の上端部間を連結する上面板とにより、下端側が開口した逆U字型の断面形状をもって前,後方向に延びている。
一方、遊動輪ブラケットは、通常、遊動輪を挟んでセンタフレーム側に配置され、上端側に遊動輪に向けて折曲げられる内上板が設けられた内側板と、遊動輪を挟んでセンタフレームとは反対側に配置され、上端側に遊動輪に向けて折曲げられる外上板が設けられた外側板とにより構成され、内側板と外側板との間には、遊動輪を回転可能に支持するヨークを前,後方向に移動可能に支持するヨークガイドが設けられている。
また、遊動輪を支持するヨークとサイドフレーム本体との間には、通常、履帯の張力を調整するための張力調整装置が設けられ、履帯が路面の起伏等によって変形したときには、張力調整装置を構成するコイルスプリングの伸縮に応じて、遊動輪ブラケットのヨークガイドに沿ってヨークが前,後方向に移動する。これにより、ヨークに支持された遊動輪と駆動輪との間の距離が履帯の変形に応じて適宜に変化し、履帯の張力を調整することができる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−48570号公報
ところで、油圧ショベルが不整地や泥濘地を走行するときには、履帯によって泥土等が跳上げられるため、この泥土等がサイドフレーム本体や遊動輪ブラケットに付着して堆積するのを防止する必要がある。
これに対し、従来技術による油圧ショベルでは、サイドフレーム本体を構成する上面板を、内面板から外面板に向けて斜め下向きに傾斜させることにより、この上面板に落下した泥土等を傾斜に沿って外面板側に排出することができるものが知られている。
一方、遊動輪ブラケットについては、例えば外側板の高さ寸法を内側板の高さ寸法よりも小さくすることにより、内側板の内上板と外側板の外上板とを、それぞれ内側板から外側板に向けて斜め下向きに傾斜させている。これにより、遊動輪ブラケットに落下した泥土等を、内上板と外上板の傾斜に沿って外側板側に排出することができる。
しかしながら、遊動輪ブラケットの泥掃け性を高めるために、遊動輪ブラケットを構成する外側板の高さ寸法を内側板の高さ寸法よりも小さく形成した場合には、接続フランジに溶接等の手段を用いて接合される内側板の強度(断面強度)に比較して、外側板の強度が低下してしまう。
このように、ヨークを介して遊動輪を支持する内側板の強度と外側板の強度とが不均一となった場合には、例えば油圧ショベルが左,右方向に旋回走行(カーブ走行)を行うことにより、強度が低い外側板が捩れを生じてしまい、その結果、遊動輪ブラケットの耐久性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、遊動輪ブラケットの泥掃け性を保ちつつ内側板と外側板の強度を均一化することができ、遊動輪ブラケットの耐久性を高めることができるようにした装軌式車両のトラックフレームを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、センタフレームと、該センタフレームに左,右の脚部を介して取付けられ前,後方向に延びるサイドフレームとからなり、前記サイドフレームは、前,後方向の中央部に位置するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体の前,後方向の一側に接続フランジを介して設けられ遊動輪が取付けられる遊動輪ブラケットと、前記サイドフレーム本体の前,後方向の他側に他の接続フランジを介して設けられ駆動輪が取付けられる駆動輪ブラケットとにより構成し、前記サイドフレーム本体は、前記脚部に取付けられる内面板と、該内面板と左,右方向で対面する外面板と、前記内面板と外面板の上端部間を連結し前記内面板から外面板に向けて斜め下向きに傾斜する上面板とにより構成し、前記遊動輪ブラケットは、前記遊動輪を挟んで前記センタフレーム側に配置され上端側に内上板が設けられた内側板と、前記遊動輪を挟んで前記センタフレームとは反対側に配置され上端側に外上板が設けられた外側板とにより構成してなる装軌式車両のトラックフレームに適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記内側板の内上板は、前記遊動輪から前記内側板に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成し、前記外側板の外上板は、前記遊動輪から前記外側板に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成する構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、前記遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間には、前記サイドフレーム本体と遊動輪ブラケットをそれぞれ接続する前記接続フランジの板厚寸法よりも大きな寸法を有する段差部を形成したことにある。
請求項3の発明は、前記サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、前記遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間に形成される段差部は、前記接続フランジの板厚寸法の2倍以上で5倍以下の寸法に設定したことにある。
請求項4の発明は、前記遊動輪ブラケットの内側板と外側板とは、前記遊動輪を挟んで左,右方向で対称に形成したことにある。
請求項5の発明は、前記遊動輪ブラケットの内上板と外上板とは、前記接続フランジに隣接した位置で左,右方向に延びる上連結板によって連結する構成とし、前記上連結板は、左,右方向の中央部から前記遊動輪ブラケットの内側板と外側板に向けて左,右方向で対称となるように山形に傾斜する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、遊動輪ブラケットの内側板に設けられた内上板を、遊動輪から内側板に向けて斜め下向きに傾斜させ、外側板に設けられた外上板を、遊動輪から外側板に向けて斜め下向きに傾斜させることにより、内側板に対して外側板の高さ寸法を小さくする必要がなく、内側板と外側板の高さ寸法をほぼ等しく設定することができる。この結果、接続フランジに溶接等の手段を用いて接合される内側板の強度(断面強度)と外側板の強度(断面強度)とを均一化することができ、装軌式車両の旋回走行時等において、遊動輪ブラケットを構成する内側板と外側板のうち一方の側板が捩れを生じるのを抑え、遊動輪ブラケットの耐久性を高めることができるので、装軌式車両の信頼性を高めることができる。
また、内側板に設けられた内上板と外側板に設けられた外上板は、遊動輪の位置を中心として左,右両側に傾斜することになるので、履帯によって跳上げられた泥土等を、内上板および外上板の傾斜面に沿って円滑に排出することができ、遊動輪ブラケットの良好な泥掃け性を確保することができる。
請求項2の発明によれば、サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間に、接続フランジの板厚寸法よりも大きな寸法の段差部を形成している。このため、遊動輪と駆動輪とに巻回された履帯が路面の起伏等によって変形することにより、接続フランジに対し、サイドフレーム本体と遊動輪ブラケットとから互いに逆向きの荷重(剪断荷重)が作用した場合に、サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部から接続フランジに作用する荷重の作用点と、遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部から接続フランジに作用する荷重の作用点との間隔を大きくすることができる。この結果、接続フランジに作用する剪断応力を低減することができ、接続フランジの耐久性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間に、接続フランジの板厚寸法の2倍以上で5倍以下の段差部を形成することにより、接続フランジに作用する剪断応力をさらに低減することができ、接続フランジの耐久性を一層高めることができる。
請求項4の発明によれば、遊動輪ブラケットの内側板と外側板とを、遊動輪を挟んで左,右方向で対称に形成することにより、接続フランジに溶接等の手段を用いて接合される内側板の強度と外側板の強度とを均一化することができ、遊動輪ブラケットを構成する内側板と外側板のうち一方の側板に捩れが生じるのを確実に抑えることができる。
請求項5の発明によれば、遊動輪ブラケットの内上板と外上板とを上連結板によって連結することにより、遊動輪ブラケット全体の強度を高めることができる。また、上連結板に落下した泥土等は、当該上連結板の山形の傾斜に沿って内側板側または外側板側に排出されるので、遊動輪ブラケットの泥掃け性を高めることができる。
本発明の実施の形態によるトラックフレームを備えた油圧ショベルを示す正面図である。 トラックフレームを単体で示す斜視図である。 サイドフレームを単体で示す斜視図である。 遊動輪ブラケット、遊動輪、接続フランジ、サイドフレーム本体を履帯を省略した状態で図1中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図である。 遊動輪を取外した遊動輪ブラケット、接続フランジ、サイドフレーム本体を示す図4と同様な拡大断面図である。 遊動輪ブラケット、接続フランジ、サイドフレーム本体を示す図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 比較例による遊動輪ブラケット、接続フランジ、サイドフレーム本体を示す断面図である。 比較例による遊動輪ブラケット、接続フランジ、サイドフレーム本体を示す図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 変形例による遊動輪ブラケットを示す図5と同様な拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態による装軌式車両のトラックフレームを、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図中、1は装軌式車両の代表例としての油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1は、自走可能な装軌式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより大略構成され、作業装置5を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
ここで、装軌式(クローラ式)の下部走行体2は、建設現場や不整地等の凹凸のある地面を走行するためのもので、後述のトラックフレーム11と、後述するサイドフレーム14の一端側に回転可能に設けられた遊動輪6と、サイドフレーム14の他端側に設けられた駆動輪7と、これら遊動輪6と駆動輪7とに巻回して設けられた履帯(クローラ)8とにより大略構成されている。
次に、11は本実施の形態によるトラックフレームを示し、該トラックフレーム11は、下部走行体2のベースとなるものである。ここで、トラックフレーム11は、図2に示すように、中央部に位置するセンタフレーム12と、該センタフレーム12を挟んで左,右両側に配置された後述するサイドフレーム14とにより大略構成されている。
12はトラックフレーム11の中央部を構成するセンタフレームで、該センタフレーム12は、上方からみて略X字状に形成された上板12Aと、上板12Aとほぼ等しいX字状に形成され該上板12Aの下側に間隔をもって配置された下板12Bと、これら上板12Aと下板12Bとの間を連結する多数枚(例えば8枚)の連結板12Cとにより大略構成され、強固な支持構造体をなしている。
ここで、センタフレーム12の左,右方向の両側には、上板12A、下板12B、各連結板12Cにより構成された4本の脚部12Dが、それぞれ前,後に離間して2本づつ設けられ、これら各脚部12Dの先端側には、後述する左,右のサイドフレーム14が取付けられている。また、上板12Aの中央部には大径な円筒状の丸胴13が設けられ、該丸胴13上に旋回輪3を介して上部旋回体4が搭載される構成となっている。
次に、14は本実施の形態による左,右のサイドフレームを示し、これら左,右のサイドフレーム14は、センタフレーム12を挟んで左,右両側に配置され、前,後方向に延びている。ここで、サイドフレーム14は、図3等に示すように、後述のサイドフレーム本体15と、遊動輪ブラケット17と、駆動輪ブラケット26とにより大略構成されている。
15はサイドフレーム14の前,後方向(長さ方向)の中央部に位置するサイドフレーム本体で、該サイドフレーム本体15は、センタフレーム12の左側の脚部12Dの先端に溶接等の手段を用いて固着され、ほぼ垂直に立上がる内面板15Aと、この内面板15Aと左,右方向で対面しほぼ垂直に立上がる外面板15Bと、内面板15Aの上端部と外面板15Bの上端部との間を連結する上面板15Cとにより、下端側が開口した逆U字型の断面形状をもって形成され、前,後方向に延びている。
そして、サイドフレーム本体15の前,後方向の一端側には、後述の接続フランジ16を介して遊動輪ブラケット17が取付けられ、サイドフレーム本体15の前,後方向の他端側には、後述する他の接続フランジ25を介して駆動輪ブラケット26が取付けられている。
ここで、サイドフレーム本体15は、内面板15Aの高さ寸法H1に比較して外面板15Bの高さ寸法H2が小さく設定されている(H1>H2)。従って、内面板15Aと上面板15Cとが交わる角隅部(コーナ部)15Dは、外面板15Bと上面板15Cとが交わる角隅部15Eよりも高い位置にあり、内面板15Aと外面板15Bの上端部間を連結する上面板15Cは、内面板15Aから外面板15Bに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。この場合、図2および図4に示すように、サイドフレーム本体15を構成する上面板15Cと、センタフレーム12に設けられた脚部12Dを構成する上板12Aの上面とは、ほぼ段差がない連続した傾斜面を形成している。これにより、油圧ショベル1の走行時に履帯8によって跳上げられた泥土等が、サイドフレーム本体15上に落下した場合でも、この泥土等を上面板15Cの傾斜に沿って外面板15B側に排出することができる構成となっている。
16はサイドフレーム本体15の前,後方向の一端側に設けられた接続フランジで、該接続フランジ16は、厚肉な鋼板材の下端側を後述する遊動輪ブラケット17側に略J字状に折曲げることにより形成されている。ここで、接続フランジ16は、図4等に示すように、遊動輪ブラケット17を前方からみたときの外形形状とほぼ相似形をなし、かつ、遊動輪ブラケット17の外形形状よりも一回り大きな板体として形成され、その板厚寸法Tは、例えば19mm〜25mm程度に設定されている。そして、接続フランジ16の後面16Aは、サイドフレーム本体15の一端側の端縁部に溶接等の手段を用いて固着され、接続フランジ16の前面16Bには、後述の遊動輪ブラケット17が溶接等の手段を用いて固着されている。
この場合、接続フランジ16のうちセンタフレーム12の脚部12D側に位置する内側端縁16Cは、サイドフレーム本体15の内面板15Aとの接合部よりも脚部12D側(センタフレーム12側)に突出している。また、接続フランジ16の中央部には、遊動輪6を前,後方向に移動可能に支持するヨーク(図示せず)が挿通されるヨーク挿通孔16Dが穿設されている。従って、接続フランジ16は、サイドフレーム本体15の端縁の形状と遊動輪ブラケット17の端縁の形状とが異なる場合であっても、サイドフレーム14全体として、これら各端縁の溶接強度を保持する強度部材として機能するものである。
17は接続フランジ16を介してサイドフレーム本体15の前,後方向の一側に設けられた遊動輪ブラケットを示している。この遊動輪ブラケット17は、接続フランジ16の前面16Bに溶接等の手段を用いて固着され、遊動輪6が回転可能に、かつ前,後方向に移動可能に取付けられるものである。ここで、遊動輪ブラケット17は、図4ないし図6に示すように、後述の内側板18と、外側板19と、上連結板21と、内側ガイド22と、外側ガイド23とにより大略構成されている。
18は遊動輪6を挟んでセンタフレーム12側に配置された内側板を示し、該内側板18は、遊動輪6と対面した状態でほぼ垂直に立上がる立上り板18Aと、該立上り板18Aの上端側から遊動輪6に向けて折曲げられた内上板18Bとにより構成されている。そして、内側板18は、後端縁部が接続フランジ16の前面16Bに溶接等の手段を用いて固着され、接続フランジ16から前,後方向に延びている。また、内側板18のうち遊動輪6と対面する面には、後述の内側ガイド22が設けられている。
ここで、内側板18の内上板18Bは、遊動輪6から内側板18(立上り板18A)に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。これにより、内側板18の内上板18B上に落下した泥土等は、この内上板18Bの傾斜に沿って内側板18側に排出される構成となっている。
19は遊動輪6を挟んでセンタフレーム12とは反対側に配置された外側板を示し、該外側板19は、遊動輪6と対面した状態でほぼ垂直に立上がる立上り板19Aと、該立上り板19Aの上端側から遊動輪6に向けて折曲げられた外上板19Bとにより構成されている。そして、外側板19は、後端縁部が接続フランジ16の前面16Bに溶接等の手段を用いて固着され、接続フランジ16から前,後方向に延びている。また、外側板19のうち遊動輪6と対面する面には、後述の外側ガイド23が設けられている。
ここで、外側板19の外上板19Bは、遊動輪6から外側板19(立上り板19A)に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。これにより、外側板19の外上板19B上に落下した泥土等は、この外上板19Bの傾斜に沿って外側板19側に排出される構成となっている。
このように、遊動輪ブラケット17を構成する内側板18の内上板18Bと、外側板19の外上板19Bとは、遊動輪6の位置を中心として左,右方向の両端側が斜め下向きに傾斜する山形の傾斜面を形成している。これにより、内側板18の高さ寸法と外側板19の高さ寸法とをほぼ等しく設定することができ、内側板18と外側板19とは、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成されている。
このため、図5に示すように、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19(立上り板19A)と外上板19Bとが交わる角隅部19Cは、サイドフレーム本体15の外面板15Bと上面板15Cとが交わる角隅部15Eよりも高い位置に配置され、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cと、サイドフレーム本体15の角隅部15Eとの間に、上,下方向の段差部20を形成することができる。
この場合、段差部20の寸法Lは、サイドフレーム本体15と遊動輪ブラケット17とが固着された接続フランジ16の板厚寸法Tよりも大きく設定され、好ましくは、接続フランンジ16の板厚寸法Tの2倍以上で5倍以下の寸法に設定されている。例えば、接続フランジ16の板厚寸法Tが20mmの場合には、段差部20の寸法Lは、40mm以上で100mm以下に設定されている。
このように、本実施の形態では、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cと、サイドフレーム本体15の角隅部15Eとの間に、接続フランジ16の板厚寸法Tよりも大きな寸法Lを有する段差部20を形成している。これにより、遊動輪6と駆動輪7とに巻回した履帯8の張力により、図6に示すように、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ16に向けて矢示F1方向の荷重(剪断荷重)が作用し、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cから接続フランジ16に向けて矢示F2方向の荷重(剪断荷重)が作用した場合に、角隅部15Eから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P1と、角隅部19Cから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P2との間隔(段差部20の寸法L)を比較的大きな値に保つことができ、その分、接続フランジ16に作用する剪断応力を低減することができる構成となっている。
21は内側板18の内上板18Bと外側板19の外上板19Bとの間を連結する上連結板で、該上連結板21は、厚肉な鋼板材等を用いて平面視で略U字状に形成され、接続フランジ16に隣接した位置で左,右方向に延びている。そして、上連結板21は、接続フランジ16の前面16B、内側板18の内上板18B、外側板19の外上板19Bに溶接等の手段を用いて固着され、接続フランジ16に対する内側板18と外側板19の接合強度を補強している。
ここで、上連結板21は、左,右方向の中央部から遊動輪ブラケット17の内側板18と外側板19に向けて左,右方向で対称となるように、山形の傾斜面を形成している。これにより、上連結板21上に落下した泥土等は、当該上連結板21の傾斜面に沿って遊動輪ブラケット17の内側板18側、または外側板19側に排出される構成となっている。
22は内側板18のうち遊動輪6と対面する面に設けられた内側ガイドで、該内側ガイド22は、略L字状の断面形状をもって前,後方向に延びる上,下のガイド枠22A,22Bからなっている。そして、上側のガイド枠22Aは、内側板18の立上り板18Aと内上板18Bとに溶接等の手段を用いて固着され、これら立上り板18Aと、内上板18Bと、ガイド枠22Aとの間には、閉空間22Cが形成されている。一方、下側のガイド枠22Bは、内側板18の立上り板18Aに溶接等の手段を用いて固着され、これら立上り板18Aとガイド枠22Bとの間には、閉空間22Dが形成されている。また、上,下のガイド枠22A,22B間には、一定の間隔をもって前,後方向に延びる隙間が形成されている。
23は外側板19のうち遊動輪6と対面する面に設けられた外側ガイドで、該外側ガイド23も、内側ガイド22と同様に、略L字状の断面形状をもって前,後方向に延びる上,下のガイド枠23A,23Bからなっている。そして、上側のガイド枠23Aは、外側板19の立上り板19Aと外上板19Bとに溶接等の手段を用いて固着され、これら立上り板19Aと、外上板19Bと、ガイド枠23Aとの間には、閉空間23Cが形成されている。一方、下側のガイド枠23Bは、外側板19の立上り板19Aに溶接等の手段を用いて固着され、これら立上り板19Aとガイド枠23Bとの間には、閉空間23Dが形成されている。また、上,下のガイド枠23A,23B間には、一定の間隔をもって前,後方向に延びる隙間が形成されている。
そして、内側ガイド22の上,下のガイド枠22A,22B間に形成された隙間と、外側ガイド23の上,下のガイド枠23A,23B間に形成された隙間には、ヨーク(図示せず)の先端側に取付けられた左,右一対の軸受24が、前,後方向に移動可能に配置され、遊動輪6に設けられた支持軸6Aの両端側は、左,右の軸受24に回転可能に支持されている。これにより、遊動輪6は、左,右の軸受24によって回転可能に支持された状態で、遊動輪ブラケット17の内側ガイド22と外側ガイド23とに案内されつつ前,後方向に移動可能となっている。
ここで、遊動輪ブラケット17を構成する内側板18と外側板19とは、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成されているので、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Aとの間に形成される閉空間22Cと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Aとの間に形成される閉空間23Cとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成することができる。また、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Bとの間に形成される閉空間22Dと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Bとの間に形成される閉空間23Dとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成することができる。
これにより、接続フランジ16に固着された内側板18の断面強度と外側板19の断面強度とを均一化することができ、油圧ショベル1の旋回走行時等において、内側板18と外側板19のうち一方に捩れが生じるのを抑えることができる構成となっている。
25はサイドフレーム本体15の前,後方向の他端側に固着して設けられた他の接続フランジ、26は他の接続フランジ25を介してサイドフレーム本体15の前,後方向の他側に設けられた駆動輪ブラケットを示している。ここで、他の接続フランジ25も、サイドフレーム本体15と駆動輪ブラケット26との溶接強度を保持するものである。
そして、駆動輪ブラケット26には駆動輪7が取付けられ、走行用の油圧モータ(図示せず)によって駆動輪7を回転駆動することにより、遊動輪6と駆動輪7とに巻回された履帯8が周回する構成となっている。この場合、遊動輪6とサイドフレーム本体15との間には張力調整装置(図示せず)が設けられ、油圧ショベル1の走行時に履帯8が路面の起伏等によって変形した場合でも、張力調整装置によって遊動輪6と駆動輪7との間隔を変化させることにより、履帯8の張力を適宜に調整することができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如きトラックフレーム11を有するもので、駆動輪7を回転させて遊動輪6との間で履帯8を周回動作させることにより、作業現場まで自走し、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行う。
ここで、油圧ショベル1の走行時には、履帯8によって泥土等が跳上げられ、この泥土等は、サイドフレーム14を構成するサイドフレーム本体15、遊動輪ブラケット17等に落下する。
これに対し、本実施の形態によるサイドフレーム本体15は、センタフレーム12側に配置された内面板15Aとの上端部と、センタフレーム12とは反対側に配置された外面板15Bの上端部との間を連結する上面板15Cが、内面板15Aから外面板15Bに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。これにより、泥土等がサイドフレーム本体15上に落下した場合でも、この泥土等を上面板15Cの傾斜に沿って外面板15B側に排出することができる。
一方、本実施の形態による遊動輪ブラケット17は、遊動輪6を挟んでセンタフレーム12側に位置する内側板18の内上板18Bを、遊動輪6から内側板18に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面として形成すると共に、遊動輪6を挟んでセンタフレーム12とは反対側に位置する外側板19の外上板19Bを、遊動輪6から外側板19に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面として形成している。
これにより、泥土等が遊動輪ブラケット17上に落下した場合でも、この泥土等を内上板18Bの傾斜に沿って内側板18側に排出すると共に、外上板19Bの傾斜に沿って外側板19側に排出することができる。このように、遊動輪ブラケット17を構成する内側板18の内上板18B、外側板19の外上板19Bに泥土等が堆積するのを防止し、遊動輪ブラケット17の泥掃け性を良好に保つことにより、遊動輪6と駆動輪7との間で履帯8を円滑に周回動作させることができる。
しかも、本実施の形態による遊動輪ブラケット17は、内側板18の内上板18Bと、外側板19の外上板19Bとが、遊動輪6の位置を中心として左,右方向の両端側が斜め下向きに傾斜する山形の傾斜面を形成することにより、内側板18の高さ寸法と外側板19の高さ寸法とをほぼ等しく設定することができ、内側板18と外側板19とを、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成することができる。
これにより、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Aとの間に形成される閉空間22Cと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Aとの間に形成される閉空間23Cとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成することができる。また、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Bとの間に形成される閉空間22Dと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Bとの間に形成される閉空間23Dとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成することができる。
これにより、接続フランジ16に固着された内側板18の断面強度と外側板19の断面強度とを均一化することができ、油圧ショベル1が左旋回走行、右旋回走行を行う場合に、内側板18と外側板19のうち一方に捩れが生じるのを抑えることができる。この結果、遊動輪ブラケット17の耐久性を高めることができ、油圧ショベル1の走行時の安定性を高めることができる。
さらに、遊動輪ブラケット17の内側板18と外側板19とを、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成することにより、図5に示すように、外側板19(立上り板19A)と外上板19Bとが交わる角隅部19Cと、サイドフレーム本体15の角隅部15Eとの間に、接続フランジ16の板厚寸法Tよりも大きな寸法Lを有する段差部20を形成することができる。
このため、遊動輪6と駆動輪7とに巻回した履帯8の張力により、図6に示すように、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ16に向けて矢示F1方向の荷重が作用し、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cから接続フランジ16に向けて矢示F2方向の荷重が作用した場合に、角隅部15Eから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P1と、角隅部19Cから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P2との間隔(段差部20の寸法L)を比較的大きな値に保つことができる。
この結果、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ16に作用する矢示F1方向の荷重と、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cから接続フランジ16に作用する矢示F2方向の荷重とによって接続フランジ16に作用する剪断応力を低減することができ、接続フランジ16の耐久性を高めることができる。
次に、図5および図6に示す本実施の形態によるサイドフレーム14と、図7および図8に示す比較例によるサイドフレーム114との比較について説明する。
まず、比較例によるサイドフレーム114は、本実施の形態によるサイドフレーム14と同様なサイドフレーム本体15と、該サイドフレーム本体15の前,後方向の一側に接続フランジ116を介して取付けられた後述の遊動輪ブラケット117とを備えて構成されている。
ここで、図7に示すように、比較例によるサイドフレーム114を構成するサイドフレーム本体15は、本実施の形態によるものと同様に、内面板15Aの高さ寸法H1に比較して外面板15Bの高さ寸法H2が小さく設定され、内面板15Aと外面板15Bの上端部間を連結する上面板15Cは、内面板15Aから外面板15Bに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。
一方、比較例による遊動輪ブラケット117は、立上り板118Aと内上板118Bとからなる内側板118と、立上り板119Aと外上板119Bとからなる外側板119と、内側板118の内上板118Bと外側板119の外上板119Bとの間を連結する上連結板120と、内側板118の内面側に設けられた上,下のガイド枠121A,121Bを有する内側ガイド121と、外側板119の内面側に設けられた上,下のガイド枠122A,122Bを有する外側ガイド122とにより構成されている。
この場合、内側板118の内上板118Bは、立上り板118Aの上端側から遊動輪に向けて水平方向に延びている。一方、外側板119の外上板119Bは、遊動輪から立上り板119Aに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成し、この外上板119Bの傾斜は、サイドフレーム本体15の上面板15Cとほぼ等しい傾斜角度に設定されている。
このように、比較例によるサイドフレーム114の遊動輪ブラケット117は、外側板119の外上板119Bのみが、遊動輪の位置から立上り板119Aに向けて斜め下向きに傾斜しており、内側板118の高さ寸法に比較して、外側板119の高さ寸法が小さく設定されている。
このため、比較例によるサイドフレーム114では、遊動輪ブラケット117の内側板118と内側ガイド121のガイド枠121Aとの間に形成される閉空間121Cに比較して、外側板119と外側ガイド122のガイド枠122Aとの間に形成される閉空間122Cの断面積が小さくなる。この結果、接続フランジ116に固着された内側板118の断面強度に比較して外側板119の断面強度が不足し、油圧ショベル1の旋回走行時等において外側板119側に捩れが生じ易くなるので、走行時の安定性が低下してしまうという問題が生じる。
一方、比較例のサイドフレーム114においては、遊動輪ブラケット117を構成する外側板119の立上り板119Aと外上板119Bとが交わる角隅部119Cと、サイドフレーム本体15の角隅部15Eとの間に形成される上,下方向の段差部123の寸法L′は、サイドフレーム本体15と遊動輪ブラケット117とが固着された接続フランジ116の板厚寸法T′よりも小さくなっている(L′<T′)。
このため、比較例によるサイドフレーム114では、図8に示すように、履帯の張力によってサイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ116に向けて矢示F1方向の荷重が作用し、遊動輪ブラケット117を構成する外側板119の角隅部119Cから接続フランジ116に向けて矢示F2方向の荷重が作用した場合に、角隅部15Eから接続フランジ116に作用する荷重の作用点P1と、角隅部19Cから接続フランジ116に作用する荷重の作用点P2との間隔(段差部123の寸法L′)が小さくなる。この結果、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ116に作用する矢示F1方向の荷重と、遊動輪ブラケット117を構成する外側板119の角隅部119Cから接続フランジ116に作用する矢示F2方向の荷重とによって接続フランジ116に作用する剪断応力が増大し、接続フランジ116の耐久性が低下してしまうという問題が生じる。
これに対し、本実施の形態によるサイドフレーム14は、遊動輪ブラケット17を構成する内側板18の内上板18Bが、遊動輪6から内側板18の立上り板18Aに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成し、外側板19の外上板19Bが、遊動輪6から外側板19の立上り板19Aに向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成している。これにより、内側板18の高さ寸法と外側板19の高さ寸法とをほぼ等しく設定することができ、内側板18と外側板19とを、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成することができる。
このため、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Aとの間に形成される閉空間22Cと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Aとの間に形成される閉空間23Cとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成し、内側板18と内側ガイド22のガイド枠22Bとの間に形成される閉空間22Dと、外側板19と外側ガイド23のガイド枠23Bとの間に形成される閉空間23Dとを、ほぼ等しい断面積を有する閉空間として形成することができる。
この結果、接続フランジ16に固着された内側板18の断面強度と外側板19の断面強度とを均一化することができ、油圧ショベル1が左旋回走行、右旋回走行を行う場合に、内側板18と外側板19のうち一方に捩れが生じるのを抑えることができるので、遊動輪ブラケット17の耐久性を高めることができ、油圧ショベル1の走行時の安定性を高めることができる。
また、遊動輪ブラケット17の内側板18と外側板19とを、遊動輪6を中心として左,右方向で対称に形成することにより、図5に示すように、外側板19(立上り板19A)と外上板19Bとが交わる角隅部19Cと、サイドフレーム本体15の角隅部15Eとの間に、接続フランジ16の板厚寸法Tよりも大きな寸法Lを有する段差部20を形成することができる。
このため、遊動輪6と駆動輪7とに巻回した履帯8の張力により、図6に示すように、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ16に向けて矢示F1方向の荷重が作用し、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cから接続フランジ16に向けて矢示F2方向の荷重が作用した場合に、角隅部15Eから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P1と、角隅部19Cから接続フランジ16に作用する荷重の作用点P2との間隔(段差部20の寸法L)を比較的大きな値に保つことができる。
この結果、サイドフレーム本体15の角隅部15Eから接続フランジ16に作用する矢示F1方向の荷重と、遊動輪ブラケット17を構成する外側板19の角隅部19Cから接続フランジ16に作用する矢示F2方向の荷重とによって接続フランジ16に作用する剪断応力を低減することができ、接続フランジ16の耐久性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、遊動輪ブラケット17を構成する内側板18の内上板18Bと外側板19の外上板19Bとの間を上連結板21によって連結した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す変形例のように、内上板18B′の上端を外側板19側に延長すると共に外上板19B′の上端を内側板18側に延長し、これら内上板18B′の上端部と外上板19B′の上端部とを左,右方向の中央部で溶接等の手段を用いて固着する構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、装軌式車両として油圧ショベル1を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の他の装軌式車両にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(装軌式車両)
6 遊動輪
7 駆動輪
11 トラックフレーム
12 センタフレーム
14 サイドフレーム
15 サイドフレーム本体
15A 内面板
15B 外面板
15C 上面板
15E,19C 角隅部
16 接続フランジ
17 遊動輪ブラケット
18 内側板
18B,18B′ 内上板
19 外側板
19B,19B′ 外上板
20 段差部
25 他の接続フランジ
26 駆動輪ブラケット

Claims (5)

  1. センタフレームと、該センタフレームに左,右の脚部を介して取付けられ前,後方向に延びるサイドフレームとからなり、
    前記サイドフレームは、前,後方向の中央部に位置するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体の前,後方向の一側に接続フランジを介して設けられ遊動輪が取付けられる遊動輪ブラケットと、前記サイドフレーム本体の前,後方向の他側に他の接続フランジを介して設けられ駆動輪が取付けられる駆動輪ブラケットとにより構成し、
    前記サイドフレーム本体は、前記脚部に取付けられる内面板と、該内面板と左,右方向で対面する外面板と、前記内面板と外面板の上端部間を連結し前記内面板から外面板に向けて斜め下向きに傾斜する上面板とにより構成し、
    前記遊動輪ブラケットは、前記遊動輪を挟んで前記センタフレーム側に配置され上端側に内上板が設けられた内側板と、前記遊動輪を挟んで前記センタフレームとは反対側に配置され上端側に外上板が設けられた外側板とにより構成してなる装軌式車両のトラックフレームにおいて、
    前記内側板の内上板は、前記遊動輪から前記内側板に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成し、前記外側板の外上板は、前記遊動輪から前記外側板に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜面を形成する構成としたことを特徴とする装軌式車両のトラックフレーム。
  2. 前記サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、前記遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間には、前記サイドフレーム本体と遊動輪ブラケットをそれぞれ接続する前記接続フランジの板厚寸法よりも大きな寸法を有する段差部を形成してなる請求項1に記載の装軌式車両のトラックフレーム。
  3. 前記サイドフレーム本体の外面板と上面板とが交わる角隅部と、前記遊動輪ブラケットの外側板と外上板とが交わる角隅部との間に形成される段差部は、前記接続フランジの板厚寸法の2倍以上で5倍以下の寸法に設定してなる請求項2に記載の装軌式車両のトラックフレーム。
  4. 前記遊動輪ブラケットの内側板と外側板とは、前記遊動輪を挟んで左,右方向で対称に形成してなる請求項1,2または3に記載の装軌式車両のトラックフレーム。
  5. 前記遊動輪ブラケットの内上板と外上板とは、前記接続フランジに隣接した位置で左,右方向に延びる上連結板によって連結する構成とし、
    前記上連結板は、左,右方向の中央部から前記遊動輪ブラケットの内側板と外側板に向けて左,右方向で対称となるように山形に傾斜する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の装軌式車両のトラックフレーム。
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