JPS6224836Y2 - - Google Patents

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JPS6224836Y2
JPS6224836Y2 JP3624479U JP3624479U JPS6224836Y2 JP S6224836 Y2 JPS6224836 Y2 JP S6224836Y2 JP 3624479 U JP3624479 U JP 3624479U JP 3624479 U JP3624479 U JP 3624479U JP S6224836 Y2 JPS6224836 Y2 JP S6224836Y2
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JP
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guide rail
axis
back plate
friction pad
recess
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JP3624479U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はデイスクブレーキに関し、詳細には摩
擦パツドと案内レールとのがた止め構造に係る。
従来の技術 回転するデイスクに、非回転部材によつて保持
されたパツドを押し付けて、デイスクの回転を抑
制する形式のデイスクブレーキが広く採用されて
いる。この種のブレーキにおいては、パツドは保
持部材(固定部材)によつてデイスクの板面に垂
直な方向に移動可能に保持されることが必要であ
り、その代表的な機構の一つに、保持部材自体に
設けられた案内レール上をパツドが摺動する形式
のものがある。
しかし、この形式のデイスクブレーキは、車両
等のように振動の激しい部分に使用する場合には
パツドがラトリング(がたつき)を起こす。そこ
で、従来はかかるラトリングを防止するために、
例えば、特開昭54−35566号公報に開示されてい
るように、パツドと保持部材との間に弾性部材を
介装し、パツドをデイスクとの摩擦面に平行な一
方向に常時付勢させている。この結果、ブレーキ
振動時にも、パツドを一体的に振動させることが
でき、ラトリングが防止される。そして、この作
用をなす弾性部材は、一般にアンチラトルスプリ
ングと称される。
このアンチラトルスプリングは、第2図に示す
ように、案内レール4aに密に嵌合する略コの字
状の部分5aと、案内レール4aの軸方向の移動
防止するストツパ5bと、略コの字状の部分5a
と一体とされ、摩擦パツドの裏板の板面に平行な
面内においてV字状をなすV字状舌片5cとから
成る。このアンチラトルスプリング5は、従来、
第4図に示すように組み付けられ、摩擦パツド
2′を保持している。このとき、摩擦パツド2′の
裏板2b′の側部に形成された凹部2d(第2図参
照)の下方にある側壁2f′の長さは、アンチラト
ルスプリング5のV字状舌片5cの自由状態での
位置5e′のやや上または下のところまでしか設定
されていなかつた。
考案が解決しようとする問題点 したがつて、上記従来に案内レールと摩擦パツ
ドのがた止め構造では、組付け方法を十分に知ら
ない作業者がアンチラトルスプリング5に摩擦パ
ツド2′を取り付ける際に、第4図に示すように
V字状舌片5cを下方へ弾性変形させて拡張し、
V字状舌片5cの先端部5dを下方の側壁2f′の
下端面2i′に係合させてしまつたり、アンチラト
ルスプリング5が自由状態で下方の側壁2f′をま
たいだ状態に組み付けてしまつたりすることがあ
る。そして、このような場合には、アンチラトル
スプリング自体の機能が十分に発揮できないとい
う問題が生じる。
そこで、作業者がアンチラトルスプリングと摩
擦パツドの組付け方法を熟知していない場合に
も、誤組付けが生じないようにする工夫が求めら
れていた。
問題点を解決するための手段 上記問題は、次に述べる本考案のデイスクブレ
ーキによつて解決される。
すなわち、本考案は、一軸線のまわりに回転す
るデイスクに押し付けられてその回転を抑制する
摩擦パツドの裏板の、前記一軸線(デイスク軸
線)に平行な方向から見た場合の側部に、側端面
からその裏板の中央部に向かつて切り込んだ凹部
を形成する一方、固定部材にその凹部より小さい
幅を有して前記一軸線に平行に延びる案内レール
を形成し、その案内レールに、前記裏板の板面に
平行な面内において略V字状に拡がる一対の腕部
を有するV字状舌片を一体に備えたアンチラトル
スプリングを固定し、前記凹部を前記案内レール
に摺動自在に嵌合させると共に、前記V字状舌片
を前記一対の腕部の両先端部が互いに接近する向
きに弾性変形させて、それら両先端部を前記凹部
と前記案内レールとの前記一軸線に近い側の隙間
に挿入し、そのV字状舌片の弾発力により前記摩
擦パツドを前記一軸線に接近する向きに押圧する
ことによつて、その摩擦パツドの前記案内レール
に対するがた止めを行うデイスクブレーキにおい
て、前記裏板の前記凹部の両側に形成される一対
の側壁のうち、前記一軸線に近い側の側壁の、前
記裏板の側端面上における前記一軸線に近い側の
端が、前記一対の腕部のうち前記一軸線に近い側
の腕部を回動させたときそれの先端が描く円弧状
軌跡より、前記一軸線側に位置するようにしたも
のである。
作 用 本考案のデイスクブレーキにおいては、アンチ
ラトルスプリングのV字状舌片のデイスク軸線に
近い側の腕部をいかに回動させようとも、その腕
部の先端を、裏板の凹部の両側に形成された一対
に側壁のうちデイスク軸線に近い側の側壁のデイ
スク軸線側の端に係合させることはできず、ま
た、V字状舌片がデイスク軸線に近い側の側壁を
またぐ状態にもできないため、たとえ作業者が組
付け作業を熟知していなくとも、V字状舌片が所
定位置に装着されたかどうかについて誤解するこ
とがない。このため、誤組付けが防止され、アン
チラトルスプリングは本来の機能を十分に果たす
ことができる。
実施例 次に、本考案の実施例を図面を参考にして説明
する。
ここで、第1図は本考案の一実施例であるデイ
スクブレーキの外観図、第2図はそのデイスクブ
レーキにおける摩擦パツドとアンチラトルスプリ
ングとの関係を説明するために、アンチラトルス
プリングと摩擦パツドとを90度展開して示す図、
第3図は本考案の実施例において摩擦パツドにア
ンチラトルスプリングを組み付けた状態を示すと
ともに、アンチラトルスプリングの別の変形状態
を示す図である。
第1図において、1は車輪と共に一軸線(デイ
スク軸線)のまわりに回転するデイスクであり、
このデイスク1を両側から挟む状態で摩擦パツド
2,3が配設されている。そして、デイスク1
は、図示しない車両のステアリングナツクル等に
固定された固定部材4の案内レール4aに摺動自
在に嵌合されている。
固定部材4には摩擦パツド2,3をデイスク1
に押し付けるキヤリパ6が取り付けられている。
すなわち、キヤリパ6は固定部材4に取り付けら
れたピン組立体7,8に腕6cを介して摺動自在
に支持されている。このキヤリパ6は、油圧を受
けて内側の摩擦パツド3を直接デイスクに押し付
けるピストン6aと、その反力で外側の摩擦パツ
ド2を同じくデイスク1に押し付ける爪部6hと
を有している。
摩擦パツド2は、第2図に示すように、摩擦材
2aと裏板2bとから成り、その側部2cには、
側端面から裏板2bの中央部Aに向かつて切り込
んだ凹部2dが形成され、その凹部2dの上下
(デイスク軸線から遠い側とデイスク軸線に近い
側)にはそれぞれ側壁2e,2fが形成されてい
る。そして、この凹部2dは、凹部2dより幅4
bの小さい案内レール4aに嵌合されている。
摩擦パツド2と案内レール4aとのがたつきを
防止するため、案内レール4aには、第2図に示
すように、アンチラトルスプリング5が取り付け
られている。このアンチラトルスプリング5は、
案内レール4aに密に嵌合する略コの字状の部分
5aと、案内レール4aの軸方向の移動を防止す
るストツパ5bと、略コの字状の部分5aと一体
とされ、摩擦パツドの裏板の板面に平行な面内に
おいてV字状をなすV字状舌片5cとから成る。
V字状舌片5cはV字状に拡がる一対の腕部5
f,5gを備えている。摩擦パツド2は、このア
ンチラトルスプリング5により、固定部材4の切
欠き4cを介して案内レール4aに嵌合される。
すなわち、アンチラトルスプリング5のV字状舌
片5cを、一対の腕部5f,5gの先端部5d,
5h(先端部5hは略コの字状の部分5aとつな
がつている)が互いに接近する向きに弾性変形さ
せ、この両先端部5d,5hを裏板2bの凹部2
dと案内レール4aとのデイスク軸線に近い側の
隙間、つまり案内レール4aと凹部2dの面2j
との間に挿入する。すると、V字状舌片5cの元
に戻ろうとする弾発力により、摩擦パツド2が下
方(デイスク軸線に接近する方向)へ押圧され
る。この結果、摩擦パツド2の案内レール4aに
対するがたつきが防止される。
本実施例において、従来と異なるところは、第
3図に示すように、裏板2bの下方の側壁2fが
下方へ延長されている点である。すなわち、裏板
2bの凹部2dが案内レール4aに嵌合された状
態でV字状舌片5cの腕部5fを自由状態の位置
5eより拡張させた際、円弧状の軌跡l−lを描
く先端部5dが下方の側壁2fの先端面(裏板2
bの側壁面)を含む平面L−Lから離れる範囲F
まで延長されているのである。換言すれば、凹部
2dの下方に形成された側壁2fの、裏板2bの
側端面上における下端2hが、V字状舌片5cの
腕部5fを回動させたときそれの先端部5dが描
く円弧状軌跡l−lよりロータ軸線側に位置する
ようにされているのである。そのため、範囲Eで
はV字状舌片5cは湾曲してその先端部5dが下
方の側壁2fの先端面に当接し、円弧状軌跡l−
lと平面L−Lとの交点Gを超えた範囲Fでは、
先端部5dが下方の側壁2fの先端面から離れる
こととなる。
したがつて、本実施例のデイスクブレーキにお
いては、V字状舌片5cの腕部5fをいかに回動
させようとも、その先端部5dを下方の側壁2f
の下面2iに係合させることは不可能となり、作
業者が組付け作業を熟知していなくても、従来の
ような組付け間違いは発生しなくなる。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く実用新案登録請求の範囲内において種々の実施
態様を包含するものである。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案のデイ
スクブレーキによれば、たとえ作業者がアンチラ
トルスプリングと摩擦パツドの組付け作業を熟知
していなくとも、誤組付けが生じないという優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるデイスクブレ
ーキの外観図、第2図は上記デイスクブレーキに
おける摩擦パツドとアンチラトルスプリングとの
関係を説明するために、アンチラトルスプリング
と摩擦パツドとを90度展開して示す図、第3図は
上記デイスクブレーキにおいて摩擦パツドにアン
チラトルスプリングを組み付けた状態を示すとと
もに、アンチラトルスプリングの別の変形状態を
示す図、第4図は従来技術において摩擦パツドに
アンチラトルスプリングを組み付けた状態を示す
とともに、アンチラトルスプリングの別の変形状
態を示す図である。 1:デイスク、2,3:摩擦パツド、2b:裏
板、2c:側部、2d:凹部、2e:側壁(上
方)、2f:側壁(下方)、2h:下端、4:固定
部材、4a:案内レール、5:アンチラトルスプ
リング、5c:V字状舌片、5d:先端部、5
f:腕部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一軸線のまわりに回転するデイスクに押し付け
    られてその回転を抑制する摩擦パツドの裏板の、
    前記一軸線に平行な方向から見た場合の側部に、
    側端面からその裏板の中央部に向かつて切り込ん
    だ凹部を形成する一方、固定部材にその凹部より
    小さい幅を有して前記一軸線に平行に延びる案内
    レールを形成し、その案内レールに、前記裏板の
    板面に平行な面内において略V字状に拡がる一対
    の腕部を有するV字状舌片を一体に備えたアンチ
    ラトルスプリングを固定し、前記凹部を前記案内
    レールに摺動自在に嵌合させると共に、前記V字
    状舌片を前記一対の腕部の両先端部が互いに接近
    する向きに弾性変形させて、それら両先端部を前
    記凹部と前記案内レールとの前記一軸線に近い側
    の隙間に挿入し、そのV字状舌片の弾発力により
    前記摩擦パツドを前記一軸線に接近する向きに押
    圧することによつて、その摩擦パツドの前記案内
    レールに対するがた止めを行うデイスクブレーキ
    において、 前記裏板の前記凹部の両側に形成される一対の
    側壁のうち、前記一軸線に近い側の側壁の、前記
    裏板の側端面上における前記一軸線に近い側の端
    が、前記一対の腕部のうち前記一軸線に近い側の
    腕部を回動させたときそれの先端が描く円弧状軌
    跡より、前記一軸線側に位置するようにしたこと
    を特徴とするデイスクブレーキ。
JP3624479U 1979-03-21 1979-03-21 Expired JPS6224836Y2 (ja)

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JP3624479U JPS6224836Y2 (ja) 1979-03-21 1979-03-21

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JPS55135827U JPS55135827U (ja) 1980-09-27
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10110756A (ja) * 1996-10-03 1998-04-28 Tokico Ltd ディスクブレーキ
JP5469501B2 (ja) * 2010-03-29 2014-04-16 曙ブレーキ工業株式会社 ディスクブレーキ装置用パッドクリップ

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JPS55135827U (ja) 1980-09-27

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