JP2749911B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2749911B2
JP2749911B2 JP31694089A JP31694089A JP2749911B2 JP 2749911 B2 JP2749911 B2 JP 2749911B2 JP 31694089 A JP31694089 A JP 31694089A JP 31694089 A JP31694089 A JP 31694089A JP 2749911 B2 JP2749911 B2 JP 2749911B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はディスクブレーキに係り、特に、キャリパの
一対の爪の間にアウタパッドを嵌合状態に支持したディ
スクブレーキに関する。
「従来の技術」 従来のディスクブレーキとして例えば特開昭49−1257
75号公報に記載されたものがある。このディスクブレー
キは、ディスクをまたぐキャリパにシリンダ(公報の名
称ではブレーキ作動装置、以下かっこ内は公報の名称を
示す)を一体に形成したフィスト型と称されるディスク
ブレーキであり、そのシリンダの反対側に配置されるキ
ャリパの爪(反作動装置)に穴が形成されて、該穴に、
アウタパッド(ブレーキシュー)の裏金(パッド支持プ
レート)の背部に一体形成した突出部が嵌合状態に支持
された構成とされ、制動時にアウタパッドに作用するト
ルクを突出部から爪に伝達してキャリパに支持させるよ
うになっている。このようなディスクブレーキをピンス
ライド型のそれに適用するとアウタパッドをキャリパに
支持することにより、キャリアを単純にして板金化を可
能にし、コスト低減を図ることができる。
また、前記公報のディスクブレーキの場合、アウタパ
ッドは、リテーナスプリング(保持ばね)によって嵌合
方向の移動が規制されるとともに、上端面が円弧面に形
成されて、同じく円弧面に形成されたキャリパのディス
クパス部における加工面(支持面)に当接状態とされる
ことにより回り止めされている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、アウタパッドの上端面とディスクパス部の
加工面とを当接状態とする場合に、両者の円弧面が比較
的広い範囲で面接触するため、これらの寸法誤差を考慮
する必要があり、このため、わずかに隙間が生じる程度
の誤差範囲内で寸法設定する必要がある。その一方、隙
間が大きくなるといわゆるがたが生じ、リテーナスプリ
ングの負担が大きくなる。したがって、両円弧面の切削
加工には厳しい寸法管理の下に高い加工精度が要求され
る。
本発明は前記課題を有効に解決するもので、アウタパ
ッドの回り止めのための加工を容易にすることを目的と
する。
「課題を解決するための手段」 本発明のディスクブレーキは、ディスクをまたぐキャ
リパに、インナパッドを駆動するシリンダと、アウタパ
ッドの背部を支持する一対の爪とがディスクを介して対
向状態に配設されるとともに、両爪に、これら相互の間
に円形空間部を形成する円弧状トルク受け面と、爪の先
端をキャリパのディスクパス部における加工面と同心状
に加工してなる円弧状ストッパ面とが形成され、アウタ
パッドの裏金の背部に、前記円形空間部に嵌合状態に支
持される突出部と、円弧状ストッパ面に当接する係止凸
部とが一体に形成されていることを特徴とする。
「作用」 本発明のディスクブレーキにおいては、爪先端のスト
ッパ面とアウタパッドの係止凸部とが当接状態とされる
ことによりアウタパッドの回り止めがなされる。この場
合、両者の当接面が爪先端と係止凸部とのわずかな範囲
に限定されているとともに、そのストッパ面の加工をデ
ィスクパス部における加工面と同一工程で同時に加工す
ることができるものである。
「実施例」 以下、本発明のディスクブレーキの一実施例を図面に
基づいて説明する。
このディスクブレーキは、ディスク1をまたぐキャリ
パ2に、インナパッド3を駆動するシリンダ4と、アウ
タパッド5の背部を支持する2本の爪6とがディスク1
を介して対向状態に配設され、インナパッド3は、平板
状に形成されたキャリア7に、両端耳部3a,3aがキャリ
ア7の対向する溝部7a,7aに嵌合されて支持されるとと
もに、アウタパッド5は、その裏金8の背部に一体形成
した2個の突出部9が、キャリパ2の両爪6の相互間に
形成される円形空間部10に嵌合状態に支持されている。
なお、キャリパ2はキャリア7に固定したボルト11およ
びピン12に沿って移動し得るようになっている。また、
前記シリンダ4にはピストン13が摺動自在に収納されて
おり、該ピストン13によってインナパッド3が駆動され
る。
そして、前記円形空間部10における爪6相互の対向
面、つまりトルク受け面15は、キャリパ2のシリンダ4
の内周面と同一曲率の円弧面、少なくとも同心の円弧面
に形成されて、該シリンダ4と同一軸線上に配置されて
いる。従って、シリンダ4の穴の内周面の加工時に、同
一の切削具で加工できる。
一方、両突出部9は、各爪6のトルク受け面15に1個
ずつ接触されるように左右に間隔をおいて配設されてお
り、その外周面には、爪6のトルク受け面15に接触する
円弧面16が形成されるとともに、該円弧面16と両突出部
9間の対向面17との間の両側面が、アウタパッド5の中
央に向けて漸次接近するように傾斜面18に形成されてい
る。
また、両突出部9の下側傾斜面18から連続するように
係止凸部19が突出部9と一体に形成され、これら係止凸
部19はキャリパ2の各爪6の先端に当接しており、該爪
6の先端がアウタパッド5の回り止めを行うストッパ面
20とされている。そして、これら係止凸部19と爪6のス
トッパ面20との当接面は、キャリパ2のシリンダ4と各
爪6との間におけるディスクパス部21の加工面21aの曲
率中心Oと同心の円弧面に形成されているものである。
さらに、アウタパッド5における両突出部9の外側方
位置には、裏金8を貫通するモールド穴23が配設され、
該モールド穴23の中に摩擦部材24の一部が貫通状態に食
い込んでいる。
一方、アウタパッド5とキャリパ2の爪6との間に、
アウタパッド5の嵌合方向の移動を規制するリテーナス
プリング25が設けられており、該チテーナスプリング25
は、板ばねをプレス加工することにより、アウタパッド
5の両突出部9間の凹部26に係合される固定部27と、キ
ャリパ2の各爪6の背面に当接される一対のアーム部28
とから構成されている。固定部27は、全体として平面状
に形成されるとともに、外側方に突出して4個の係止片
29が形成され、これら係止片29の先端が突出部9の各傾
斜面18と同じ角度に傾斜して立ち上げられ、各立ち上げ
部30の先端が傾斜面18に弾性接触することにより、前記
凹部26内に固定されるようになっている。この場合、リ
テーナスプリング25が脱落する方向に対しては、立ち上
げ部30の先端が傾斜面18に食い込むようになるため、抜
け難くなる。
このように構成したディスクブレーキにおいては、制
動時に摩擦部材24に作用するトルクは、該摩擦部材24に
固着されている裏金8を介して、その突出部9からキャ
リパ2の爪6のトルク受け面15に伝達される。また、こ
のトルクの伝達によりアウタパッド5に回転力が作用す
るが、係止凸部19と爪6のストッパ面20とが当接状態と
なっていることにより回り止めされる。
そして、このストッパ面20がディスクパス部21におけ
る加工面21aと同心状に形成されていることにより、両
者の加工を同時に行うことができるものである。すなわ
ち、ディスクパス部21の加工面21aは、ディスク1の周
方向両側で爪6近傍に設けられ、この部分は、従来か
ら、鋳物自体の寸法管理で製品とすると肉厚を薄くする
方向にしなければアウタパッド5の上部が当たって組み
込まれなくなるおそれがあり、一方この部分の剛性は十
分に必要なため切削加工を施す方法を採用している。し
たがって、このディスクパス部21の加工面21aの切削加
工時に、第2図の鎖線Xで示す形状の切削刃を使用する
ことにより、同時にストッパ面20をも加工することがで
きるものである。
この場合、アウタパッド5とキャリパ2との当接面を
突出部9から張り出した係止凸部19と爪6の先端とのわ
ずかな範囲に限定しているため、これらの加工誤差を小
さくすることができ、したがって隙間等を生じることな
く確実に当接状態を確保することができる。
また、図示例の場合、前述したようにキャリパ2の爪
6のトルク受け面15とシリンダ4の穴とをも同一工程で
加工することができ、製造コストを低下させて、フィス
ト型ディスクブレーキ本来の低価格性を十分に発揮させ
ることができる。
なお、本発明においては、アウタパッドの突出部と係
止凸部とは必ずしも連続構造を有している必要はなく、
別々に突出させてもよい。
「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明のディスクブ
レーキによれば、アウタパッドの回り止めのための当接
面をキャリパの爪先端とアウタパッドの係止凸部とのわ
ずかな範囲に限定しているから、これらの加工精度を向
上させ得て、隙間の発生等を防止することができ、か
つ、爪先端のストッパ面をディスクパス部における加工
面と同心状の円弧面に形成したから、これらを同一工程
で同時に加工することができ、したがって加工を容易に
して製造コストの低下を図ることができる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のディスクブレーキの一実施例を示すもの
で、第1図は一部を破断した正面図、第2図は第1図の
II−II線に沿う縦断面図、第3図は一部を断面にした上
面図、第4図は背面図である。 1……ディスク、2……キャリパ、3……インナパッ
ド、4……シリンダ、5……アウタパッド、6……爪、
7……キャリア、8……裏金、9……突出部、10……空
間部、11……ボルト、12……ピン、15……トルク受け
面、16……円弧面、17……対向面、18……傾斜面、19…
…係止凸部、20……ストッパ面、21……ディスクパス
部、21a……加工面、23……モールド穴、24……摩擦部
材、25……リテーナスプリング、26……凹部、27……固
定部、28……アーム部、29……係止片、30……立ち上げ
部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクをまたぐキャリパに、インナパッ
    ドを駆動するシリンダと、アウタパッドの背部を支持す
    る一対の爪とがディスクを介して対向状態に配設される
    とともに、両爪に、これら相互の間に円形空間部を形成
    する円弧状トルク受け面と、爪の先端をキャリパのディ
    スクパス部における加工面と同心状に加工してなる円弧
    状ストッパ面とが形成され、アウタパッドの裏金の背部
    に、前記円形空間部に嵌合状態に支持される突出部と、
    円弧状ストッパ面に当接する係止凸部とが一体に形成さ
    れていることを特徴とするディスクブレーキ。
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