JPS5957032A

JPS5957032A - 四輪駆動車

Info

Publication number: JPS5957032A
Application number: JP57169090A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Akutagawa; 等芥川; Kazuhiro Shigemasa; 和洋重政; Hiroaki Hayashi; 弘昭林
Original assignee: Mazda Motor Corp; Toyo Kogyo Co Ltd
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1982-09-27
Filing date: 1982-09-27
Publication date: 1984-04-02
Also published as: JPS635292B2; DE3334905C2; US4541503A; DE3334905A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、エンジン横置き式四輪駆動車、詳しくは車軸
間差動装置のデフロック機構を備えた四輪駆動車に関す
る。

四輪駆動車においては、旋回時に生じる前車軸と後車軸
との回転速度差を吸収するために、トランスミッション
から前、後車軸への駆動力分割部に車軸間差動装置が備
えられる。然るに、車軸間差動装置を備えると、例えば
前輪が砂地に突入した場合に、後輪に駆動力が伝達され
ないため該砂地から脱出不能となる等の問題が生じ、そ
こで、該車軸間差動装置に対する所謂デフロック機構が
必要となる。

ところで、車軸間差動装置とデフロック機構とを備えた
ものとしては、例えば特公昭４７−２０１２３号公報に
記載された四輪駆動自動車用伝動装置が知られている。

これは第１図に骨子を示すように、トランスミッション
（公報においては変速歯車箱）の出力軸１にょシピニオ
ン２を介して駆動される入力ギア（駆動車）３の一側方
に、該入力ギア３側から車軸間差動装置４と後車輪間差
動装置５とを配置すると共に、他側方には上記車軸間差
動装置４に対するデフロック機構（オーバーラン一方向
クラッチ装置）６と前輪を駆動するための推進軸７への
出力ギア（かさ歯車）８とを配置した構成である。そし
て、上記トランスミッションの出力軸１からの動力が車
軸間差動装置４におけるピニオンキャリア４ａに入力さ
れると共に、該差動装置４のリングギア４ｂからの出力
で上記後車輪間差動装置５が、またサンギア４ｃからの
出力で上記出力ギア８、推進軸７を介して前車輪間差動
装置（図示せず）が駆動される。

然るに、上記の如き構成にあっては、先づ、動力が車軸
間差動装置４のピニオンキャリア４ａに入力される関係
で、軸方向寸法が長くなる欠点がある。つまシ、ピニオ
ンキャリア４ａの外側にはリングギア４ｂが、内側には
サンギア４Ｃが夫々位置するため、該キャリア４ａに対
する入力は側方から行わなければならず、従って該差動
装置４と入力ギア３との間に一定の軸方向寸法ａが必要
となる。また、上記の構成にあっては、後車輪間差動装
置５が当該伝動装置の一端部に片寄って位置するため、
左右の後輪駆動軸９，１０の不等長が著しくなっている
。更に、推進軸７を駆動する出力ギア８が上記車軸間差
動装置４や後車輪間差動装置５と同軸上にあって、当該
伝動装置に対する推進軸７の位置関係を自由に設定する
ことができないため、該推進軸７のレイアラ１−が制約
される欠点がある。

本発明は、従来の四輪駆動車ないし四輪駆動車用伝動装
置における上記のような実情に対処するもので、フロン
ト、横置きエンジン式四輪駆動車において、トランスミ
ッションのドライブギアから入力される車軸間差動装置
、該差動装置のデフロック機構、該車軸間差動装置の一
つの出力で駆動される前輪差動装置、同じく他の出力で
駆動される後輪差動装置への出力ギア等をコンパクトに
配置することを目的とする。また、上記前輪差動装置に
よって駆動される左右の前輪駆動軸の不等長を可及的少
なくし、更に上記各装置に対して車体前後方向に延びる
推進軸の位置関係を自由に設定可能とするものである。

即ち、本発明は、クランク軸が車体横方向に延びるよう
に配置されたエンジンと、入力軸及び出力軸が同じく車
体横方向に延びるように配置されて上記クランク軸によ
シフラッチを介して駆動されるトランスミッショント、
該トランスミッションにおけるドライブギアからリング
ギアに入力される遊星歯車機構でなる車軸間差動装置と
、該差動装置のピニオンキャリアによって駆動される前
輪差動装置と、同じくサンギアによって中間軸、出力ギ
ア、推進軸を介して駆動される後輪差動装置と、更に上
記車軸間差動装置のデフロック機構とを備えると共に、
上記車軸間差動装置、前輪差動装置及びデフロック機構
を同軸上に且つ前輪差動装置がこれらの中央に位置する
ように配置し、且つ車軸間差動装置におけるピニオンキ
ャリアと前輪差動装置におけるデフケーヌとを一体化し
たことを特徴とする。このような構成によシ、当該伝動
機構の全体がコンパクト化されると共に、左右の前輪駆
動軸の不等長が少なくされ、且つ推進軸の配設位置を自
由に設定することが可能と々る。

以下、本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。

第２図は、本発明四輪駆動車の伝動系統を示す概略平面
図で、エンジン１１は、クランク軸１２が車体幅方向に
延びるように横向きに設置されている。また、上記クラ
ンク軸１２にクラッチ１３を介して駆動される入力軸１
４と、一端にドライブギア１５を有する出力軸１６と、
両軸１４．１６間に設けられた変速機構１７とからなる
トランスミッション１８も、上記入力軸１４及び出力軸
１６が車体幅方向に延びるように横向きに配置されてい
る。そして、上記トランスミッション１８の出力軸１６
に設けられたドライブギア１５が、車軸間差動装置１９
におけるリングギア２ｏの外周に一体形成された大径の
入力ギア２１に噛合している。

この車軸間差動装置１９は、第３図に拡大して示すよう
に１、上記リングギア２ｏと、これに同芯状のサンギア
２２と、該リングギア２ｏ及びサンギア２２に噛合する
複数のピニオン２３・・・２３と、これらのピニオン２
３１・２３をピン２４．、、２４を介して担持するピニ
オンキャリア２５とからなる遊星歯車機構によって構成
されている。ここで、第４図に示すように、該車軸間差
動装置１９におけるリングギア２０％ンギア２２との間
の複数ノヒニオン２３・・・２８は、夫々リングギア２
０に噛合するピニオン２３ａと、該ピニオン２３ａ及び
サンギア２２に噛合するピニオン２３ｂとからなるダブ
ルピニオンとされている。

また、該車軸間差動装置１９の一側力（図面上、右方）
には、デフケース２６と、該ケー７２６に両端部を支持
された半径方向のピン２７に回転自在に嵌合された一対
のピニオン２８．２８．！：、両ビニオン２８．２８に
噛合する左右−列の傘歯車２９．２９とから構成される
前輪差動装置３゜が配置されている。該前輪差動装置３
ｏにおける上記傘歯車２９．２９には、左右方向に延び
る右前輪駆動軸３１及び右前輪駆動軸３２が夫々結合さ
れ、左前輪駆動軸３１は上記車軸間差動装置１９の中心
部を貫通して、第２図に示すように左前輪３３に至シ、
また、右前輪駆動軸３２は右前輪３４に至る。

然して、上記車軸間差動装置１９におけるピニオンキャ
リア２５と、その側方に位置する前１倫差動装置３０に
おけるデフケース２６とは同一部品として一体化されて
いる。また、該車軸間差動装置１．９におけるリングギ
ア２ｏとピニオンキャリア２５（デフケース２６）は、
前輪差動装置８゜を越えて図面上右方に延長され、その
延長部外周に隣接して形成された同径のスプライン３５
，３６と、その一方に嵌合された状態から両者に跨って
嵌合された状態にスライド可能とされたスリーブ３７と
にょシ、車軸間差動装置１９におけるリングギア２ｏと
ピニオンキャリア２５とを結合しｖＮｉ　＆ｉ　分Ｉｌ
ｌ　−’Ｊ−ル７フＩＩツク槻構３８が構成されている
。このようにして、車軸ｒｍ差動装置１９と、前輪差動
装置３ｏと、車軸間差動装置１９のデフロック機構３８
とが、前輪差動装置３ｏを中央として同軸上に配置され
ている。

一方、上記車軸間差動装置１９や前輪差動装置３０の軸
芯から一定の間隔を隔てて中間軸３９が平行に配設され
ている。そして、該中間軸３９に一体形成されたギア４
ｏが上記車軸間差動装置Ｉ９におけるサンギア２２に一
体形成されたギア４１に噛合されていると共に、該中間
軸３９の延長上に第２中間軸４２が配設され、雨中間軸
３９゜４２の隣接端部に形成されたスプライン４３，４
４にスリーブ４５が嵌合されて、該スリーブ４５のスラ
イドによって雨中間軸３９．４２が接続又は分離される
構成とされている。また、第２中間軸４２には冠歯車で
なる出カギ１４６が設けられ、該ギア４６に車体前後方
向に延びる推進軸４７に一体の傘歯車４８が噛合されて
いる。この推進軸４７は、第２図に示すように後輪差動
装置４９に至シ、該装置４９から左右に延ひる左後輪駆
動軸５０と右後輪駆動軸５１を介して左右の後輪５２．
５３を駆動する。

上記の構成によれば、エンジン１１におけるクランク軸
１２の回転は、クラッチ１３を介してトランスミッショ
ン１８に入力されると共に、該トランスミッション１８
において減速比を選択された上で、出力軸１６上のドラ
イブギア１５から入力ギア２１を介して車軸間差動装置
１９におけるリングギア２０に入力される。・そして、
リングギア２０に入力された動力は、該車軸間差動装置
１９において分割されて、ピニオンキャリア２５とサン
ギア２２とから夫々出力され、ピニオンキャリア２５か
らの出力は前輪差動装置８ｏを介して左右の前輪駆動軸
８１．３２ないし左右の前輪３３．３４を駆動する。ま
た、サンギア２２からの出力は、ギア４１．４０、中間
軸８９．４２及び出カギ７４６を介して推進軸４７を駆
動し、更に後輪差動装置４９を介して左右の後輪駆動軸
５゜、５１ないし後輪５２．５８を駆動する。この場合
において、上記中間軸３９と第２中間軸４２のスプライ
ン４３．４４に跨って、嵌合されたスリーブ４５を第３
図に鎖線で示すようにスライドさせて雨中間軸８９．４
２を分断すれば、上記エンジン１１の出力は前輪のみに
伝達されることになる。また、雨中間軸８９．４２を結
合した状態、即ち四輪駆動状態において、車軸間差動装
置１９のデフロック機構３８におけるスリーブ３７を鎖
線で示すようにスライドさせて、リングギア２ｏ及びピ
ニオンキャリア２５におけるスプライン３５．８６に跨
って嵌合させれば、該リングギア２０とピニオンキャリ
ア２５とが結合されることにょ。これによシ前輪８３．
８４及び後輪５２．５３が夫々に作用する抵抗に拘らず
、エンジン１１の回転によって等しく回転されることに
なる。ここで、図示の実施例においては、車軸間差動装
置１９におけるピニオン２３がダブルピニオンとされて
いるから、エンジン１１の出力が前輪３３，３４と後輪
５２．５８に略均等に分割されて伝達される。

然して上記の構成によれば、トランヌミッション１８の
出力が、ドライブギア１５から車軸間差動装置１９のリ
ングギア２０に、その欠周に形成された入力ギア２１を
介して入力されるから、上記ドライブギア１５、入力ギ
ア２１及び車軸間差動装＠１９を同一平面図上に配置す
ることができ、第１図に示す従来例における入力ギア３
と車軸間差動装置４との間の軸方向寸法ａが不要となる
。従って装置全体の軸方向寸法が短縮されることになる
。また、車軸間差動装置１９におけるピニオンキャリア
２５と前輪差動装置３０のデック°−７２６とが一体化
されていることによシ、これらの強度ないし剛性が向上
して小型化が可能となり、これによっても装置全体のコ
ンパクト化が可能となる。

また、上記前輪差動装置３０が、同軸上に配置された車
軸間差動装置１９とそのデフロック機構３８の間に位置
しているから、該前輪差動装置３０から左右に延びる前
輪駆動軸８１．８２の不等長が少なくなる。

更に、車体前後方向に延びる推進軸４７を駆動する出力
ギア４６が、上記車軸間差動装置１９や前輪差動装置３
０等の軸芯から一定の間隔を隔てて平行に配設された中
間軸３’９．４２を介して設けられているから、該出カ
ギ７４６の車体幅方向、前後方向及び上下方向の位置を
上記車軸間差動装置１９等の位置に対して一定範囲で自
由に設定することができ、従って上記推進軸４７の配設
位置全エンジン１１．トランヌミツシヨン１８及び上記
差動装置１９．３０等に対して自由にレイアウトするこ
とができる。

尚、コレマで、フロントエンジン、フロントドライブの
車輛について説明したが、リアエンジン、リアドライブ
の車輛についても、同様の構成で略同−の効果が得られ
ることは勿論である。

以上のように、本発明によれば、車軸間差動装置のデフ
ロック機構を備えたエンジン横置き式の四輪駆動車にお
いて、上記エンジンから前、後輪に至る伝動機構がコン
パクト化されると共に、左右の前輪駆動軸の不等長が少
なくされ、且つ上記エンジンやトランスミッションＴａ
ハ差動装置等ト車体前後方向に延びる推進軸との位置関
係を自由に設定することが可能となる。これにより、車
室内の特に前席下方のヌベースに余裕が生じて当該自動
車の居住性が向上され、また、エンジンルーム内や車体
下部に装備される各種装置のレイアウトが容易化され、
更には前輪駆動軸の不等長によるトルクヌテア現象が軽
減されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す骨子図、第２図は本発明実施例の
骨子図、第３図は該実施例の要部拡大平面図、第４図は
第３図ＩＶ−ＩＶ線で切断した断面図である。１１・・・エンジン、１２・・・クランク軸、１３・・
・クラッチ、１４・・・入力軸、１５・・・ドライブギ
ア、１６・・・出力軸、１７・・・変速機構、１８・・
・トランスミッション、１９・・・車軸間差動装置、２
０・・・リングギア１２２・・・サンギア、２３・・・
ピニオン、２５・・・ピニオンキャリア、２６・・・デ
フケーヌ、３０・・・前輪差動装置、３３゜３４・・・
前輪、３８・・・デフロック機構、３９゜４２・・・中
間軸、４６・・・出力ギア、４７・−・推進軸、４９・
・・後輪差動装置、５２．５８・・・後輸出願人　　東
洋工業株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）クランク軸が車体幅方向に延びるように配置サレ
タエンジンと、クラッチを介して上記クランク軸に駆動
される入力軸とドライブギアを有する出力軸との間に変
速機構が設けられてなシ且つ上記入力軸及び出力軸が車
体幅方向に延びるように配置されたトランスミッション
と、リングギアとサンギアと両ギアに噛合するピニオン
と該ピニオンを担持するピニオンキャリアとで構成され
る遊星歯車機構でなシ且っ上記トランスミッションにお
けるドライブギアからリングギアに入力される車軸間差
動装置と、該車軸間差動装置におけるピニオンキャリア
にょシ駆動されて左右の前輪を駆動する前輪差動装置と
、同じく車軸間差動装置におけるサンギアにょシ中間軸
、出力ギア、推進軸を介して駆動されて左右の後輪を駆
動する後輪差動装置とＶ車軸間差動装置における上記リ
ングギアとピニオンキャリアとを結合、分離させるデフ
ロック機構とが備えられていると共に、上記車軸間差動
装置、前輪差動装置及びデフロック機構が同軸Ｆに且つ
車軸間差動装置の前輪差動装置側にデフロック機構が位
置するように配置され、更に車軸間差動装置におけるピ
ニオンキャリアと前輪差動装置におりるデフケースとが
一体化されていることを特徴とする四輪駆動車。
（２）車軸間差動装置におけるピニオンがダブルピニオ
ンである特許請求の範囲第１項記載の四輪駆動車。