JPH11203805A - ヘツド位置決め制御装置及びその方法 - Google Patents

ヘツド位置決め制御装置及びその方法

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JPH11203805A
JPH11203805A JP10003325A JP332598A JPH11203805A JP H11203805 A JPH11203805 A JP H11203805A JP 10003325 A JP10003325 A JP 10003325A JP 332598 A JP332598 A JP 332598A JP H11203805 A JPH11203805 A JP H11203805A
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JP
Japan
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afc
frequency
error signal
tracking
disturbance
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JP10003325A
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English (en)
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Yoshikazu Oonuki
善数 大貫
Hideaki Ishioka
秀昭 石岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
    • G11B5/59627Aligning for runout, eccentricity or offset compensation

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡易な構成でヘツドの位置決め精度
を格段と向上し得るヘツド位置決め制御装置及びその方
法を実現しようとするものである。 【解決手段】位置誤差信号に基づいてトラツキング制御
したときに周波数補正手段から得られる周波数補正係数
に基づいて、ヘツド移動手段はヘツドをデイスク状記録
媒体上のトラツキング制御された第1の目標トラツクか
ら次の第2の目標トラツクの近傍位置に移動させること
により、ヘツド移動手段によるヘツドの移動量が大きい
動作であつても、デイスク状記録媒体の回転周波数に同
期して発生する外乱周波数を補正することができ、かく
して簡易な構成でヘツドの位置決め精度を格段と向上し
得るヘツド位置決め制御装置及びその方法を実現するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図10及び図11) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図1〜図4) (2)第2の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図5) (3)第3の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図6) (4)第4の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図7) (5)第5の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図8) (6)第6の実施の形態による磁気デイスク装置の構成
(図9) (7)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明はヘツド位置決め制御
装置及びその方法に関し、例えば磁気デイスク、光磁気
デイスク及び光デイスク等のデイスク状記録媒体を記録
又は再生するデイスク装置に適用して好適なものであ
る。
【0004】
【従来の技術】従来、この種のデイスク装置のうち磁気
デイスク装置においては、磁気ヘツドを位置決め制御す
る際、磁気ヘツドを目標位置近傍に高速に移動させるシ
ークモードと、磁気ヘツドを目標位置に整定させるセト
リングモードと、磁気ヘツドを目標位置に追従させるト
ラツキングモードとの3種類の動作モードを磁気ヘツド
の位置決め状態に応じて順次切り換えるようになされて
いる。
【0005】特にウインチエスタデイスク等の媒体固定
型の磁気デイスク装置においては、装置が組み立てられ
た後で、サーボ情報を書き込むこと(以下、この動作を
サーボライトと呼ぶ)が多く、そのときのデイスク回転
時に同期して発生する外乱(以下、これをデイスク回転
同期外乱と呼ぶ)はあまり大きくなく、トラツキング時
にPID(Proportional、Integration and Differenti
al)補償器やH∞制御器等を用いた閉ループ系によつて
十分な制御帯域をとることにより抑圧し得るようになさ
れていた。
【0006】ところが、デイスクパツク等の媒体交換可
能型の磁気デイスク装置においては、通常、媒体を入れ
換える度にデイスク回転同期外乱の第1次成分(偏心)
が変わつてしまう。また、サーボライト時のスピンドル
モータの回転精度等に依存して、第2次以上の外乱成分
も、媒体固定型の磁気デイスク装置と比較して大きくな
ることが多い。
【0007】因みにデイスク回転同期外乱の第i(iは
自然数)次成分としては、デイスクに偏心が生じた場合
(i=1)、デイスク上のトラツクが楕円状又は不定形
状になつた場合(i=2)、デイスク製造元となるスタ
ンパに変形が生じていた場合(i≧3)等が挙げられ
る。
【0008】さらに狭トラツクピツチ化によるヘツド位
置決め精度の要求がより厳しくなつていることから、デ
イスク回転同期外乱の十分な抑圧率を確保することが難
しくなつてきている。このため、内部モデル原理を応用
して、閉ループ内に正弦波発生モデルを入れ、その外乱
周波数におけるゲインを上げることにより、抑圧率を確
保するようなデイスク回転同期外乱を抑圧するフイルタ
の導入が提案されている。このような、デイスク回転同
期外乱抑圧フイルタの一つとして、適応フイードフオワ
ードキヤンセラ(AFC:Adaptive Feedforward Cance
llation )が提案されている。
【0009】ここで図10においてAFCを用いた制御
系1を示す。この制御系1では、制御対象P(s)に所
定周波数の同期外乱d(t)が入力されたとき当該外乱
周波数をデイジタル式のAFCフイルタ2を用いて抑圧
するようになされている。まず周期外乱d(t)が加算
器3を介して制御対象P(s)に入力されたとき、制御
対象P(s)では周期外乱d(t)の成分が与えられ、
当該成分に応じた出力y(t)を外部及びAFCフイル
タ2に送出する。
【0010】因みにこの周期外乱d(t)の周波数をω
i /2πとすると当該周期外乱d(t)は、次式
【0011】
【数1】
【0012】で表される。続いてAFCフイルタ2にお
いて、制御対象P(s)の出力y(t)は、対応する乗
算器3及び4に与えられ、それぞれcos(ωi t+Φ
i )及びsin(ωi t+Φi )が乗算された後、当該
乗算結果がそれぞれ積分器6及び7に供給される。積分
器6及び7は、乗算器4及び5の乗算結果をそれぞれ積
分することにより、AFC係数ai 及びbi を生成す
る。なおΦi は、制御対象P(s)のAFC加算点(u
(t))からAFC引き込み点(y(t))への伝達関
数における周波数ωi /2πの位相値である。
【0013】このようにして生成されたAFC係数ai
及びbi は、対応する乗算器8及び9においてそれぞれ
cos(ωi t)及びsin(ωi t)が乗算された
後、当該各乗算結果が加算器10において加算され、こ
の加算結果が制御対象P(s)の入力u(t)となる。
この入力u(t)は、次式
【0014】
【数2】
【0015】で表される。この入力u(t)は、加算器
3において周期外乱d(t)と加算され、当該周期外乱
d(t)のうちの所定の周波数成分が抑圧される。かく
してこのようなAFCフイルタ2を用いたフイードフオ
ワード制御を繰り返すことにより、AFC係数a及びb
が共に周期外乱d(t)に表されたAFC係数A及びB
に収束し、この結果周期外乱d(t)は加算器3におい
て入力u(t)により相殺(キヤンセル)される。
【0016】実際には、AFCフイルタ2による演算処
理(以下、これをAFC演算処理と呼ぶ)は、通常はデ
イジタル演算器(DSP)内部で行われることから、そ
の場合にAFC係数a及びbは、それぞれ次式、
【0017】
【数3】
【0018】
【数4】
【0019】で表される更新則に従つて更新される。但
し、kはサンプリング時点を示す整数であり、Tはサン
プリング間隔である。このときAFCフイルタ2のシス
テム関数(伝達関数)C(t)(=u(t)/y
(t))は、次式
【0020】
【数5】
【0021】で表される。
【0022】ここで図11は従来の磁気デイスク装置1
0を示し、複数の磁気デイスク11A、11Bをスピン
ドルモータ12の回転駆動に応じて高速回転させなが
ら、可動アーム13の各先端に取り付けられた磁気ヘツ
ド14A〜14Dをボイスコイルモータ(VCM)15
の駆動に応じて移動して、それぞれ磁気デイスク11
A、11Bの一面11AX、11BX及び他面11A
Y、11BYに対応して位置合わせすることにより、当
該磁気デイスク11A、11Bの一面11AX、11B
X及び他面11AY、11BY上に同心円状又はスパイ
ラル状に形成された各トラツクに追従してそれぞれデー
タを記録又は再生するようになされている。
【0023】この磁気デイスク装置10のサーボ方式と
して、デイスク中心から放射状に広がるように複数のサ
ーボ領域が形成され、データ領域が等角度に分割されて
そのデータ領域間にサーボ情報を埋め込むいわゆるエン
ベデツド(embedded)サーボ方式や、複数枚のデイスク
を有する大容量型の磁気デイスク装置であつて、そのう
ちの1枚の磁気デイスクの片面をサーボ情報専用の面と
して当該一面にサーボ情報を埋め込むいわゆるサーボ面
サーボ方式等がある。
【0024】かかるサーボ方式によつて磁気デイスク1
1A、11Bの一面11AX、11BX及び他面11A
Y、11BYに形成された各サーボ領域にはそれぞれ時
間基準となるサーボ情報が形成され、これにより磁気ヘ
ツド14A〜14Dの位置情報を得るようになされてい
る。
【0025】磁気ヘツド14A〜14Dによつて磁気デ
イスク11A、11Bの一面11AX、11BX及び他
面11AY、11BYの各サーボ領域内のサーボ情報を
再生して得られた再生信号S1は、プリアンプ15を介
して増幅された後、A/D変換部16を介してデイジタ
ル変換され、これを基準信号S2として位置誤算信号生
成部17に送出される。
【0026】この位置誤算信号生成部17は、基準信号
S2に基づいて、磁気ヘツド14A〜14Dが目標トラ
ツクからどのくらい位置ずれしているかを表す位置誤差
信号(PES:Position Error Signal )S3を生成し
た後、これをAFC補正制御系18内の加算器19及び
スイツチ20に送出する。
【0027】このAFC補正制御系18は、誤差信号S
3をスイツチ20を介して4個のAFCフイルタ21A
〜21Dにそれぞれ供給して、上述したAFC演算処理
を実行することによりデイスク回転同期外乱の1〜4次
成分を抑圧した後、これらの出力を加算器22を介して
加算する。この加算結果はAFC出力信号S4としてス
イツチ23を介して加算器19に送出される。
【0028】なおこのスイツチ20及び23は、制御モ
ード切換部24から得られるモード切換信号S5によつ
て、トラツキングモード時にのみオン状態に接続され、
これ以外のシークモード時又はセトリングモード時には
オフ状態のままにされる。
【0029】ここで磁気デイスク11A、11Bの回転
周波数をω/2πとすると、デイスク回転同期外乱の1
〜4次成分をキヤンセルするためのAFCフイルタ21
A〜21Dのシステム関数C1 (z)〜C4 (z)は、
それぞれ次式
【0030】
【数6】
【0031】
【数7】
【0032】
【数8】
【0033】
【数9】
【0034】で表される。
【0035】一方、加算器19は、位相誤差信号生成部
17から得られた位相誤差信号S3と、4個のAFCフ
イルタ21A〜21Dの加算結果からなるAFC出力信
号S4とを加算することにより、ACF補正信号S6を
生成する。
【0036】続いてトラツキング制御部26、セトリン
グ制御部27及びシーク制御部28の前後には、3個の
入出力端を有する一対のスイツチ29及び30が設けら
れ、制御モード切換部24から得られるモード切換信号
S5に基づいて、スイツチ29及び30はそれそれ同じ
位置の入出力端と接続するように連動して切り換えられ
る。
【0037】かくして磁気ヘツド14A〜14Dを目標
トラツクに位置決めする際に、AFC補正制御系18
は、シークモード、セトリングモード及びトラツキング
モードと順次切り換えられたとき、トラツキングモード
時にのみスイツチ20及び23をオン状態にして、続く
シークモード時及びセトリングモード時にはスイツチ2
0及び23をオフ状態にする。
【0038】これによりトラツキングモード時において
のみ加算器19にAFC出力信号S4を送出して、当該
加算器19において位相誤差信号S3と加算して得られ
るAFC補正信号S6をトラツキング制御部26に送出
する。
【0039】トラツキング制御部26は、AFC補正信
号S6に基づいて磁気ヘツド14A〜14Dのヘツド位
置情報を計算した後、これをヘツド駆動信号S7として
D/A変換部31を介してアナログ変換した後、ボイス
コイルモータドライバ32に送出する。この結果、ボイ
スコイルモータドライバ32はヘツド駆動信号S7に基
づいてボイスコイルモータ33を駆動することにより、
磁気ヘツド14A〜14Dをそれぞれ対応する磁気デイ
スク11A、11Bの一面11AX、11BX及び他面
11AY、11BY上に形成された目標トラツクに追従
させることができる。
【0040】これに対してシークモード時又はセトリン
グモード時には、誤差信号生成部17から得られる誤差
信号S3が直接セトリング制御部27又はシーク制御部
28に供給され、当該セトリング制御部27又はシーク
制御部28はそれぞれヘツド位置情報を計算した後、当
該計算結果をそれぞれヘツド駆動信号S8又はS9とし
てD/A変換部31を介してボイスコイルモータドライ
バ32に送出する。かくしてボイスコイルモータ33
は、ヘツド駆動信号S8又はS9に基づいてボイスコイ
ルモータ33を駆動することにより、磁気ヘツド14A
〜14Dをそれぞれ対応する磁気デイスク11A、11
Bの一面11AX、11BX及び他面11AY、11B
Y上に形成された目標トラツクにシークし又は整定させ
ることができる。
【0041】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成
の磁気デイスク装置10では、磁気デイスク11A、1
1Bを再生して得られる誤差信号S3に基づいてAFC
フイルタ21A〜21Dが上述のAFC演算処理を実行
し、当該演算結果としてのAFC出力信号S4を誤差信
号S3に加えることにより、当該誤差信号S3から得ら
れる磁気デイスク11A、11Bの回転周波数に同期し
て発生する外乱周波数を十分に抑圧し得るようになされ
ている。
【0042】現在トラツキング制御状態にあるトラツク
から所望の目標トラツクに磁気ヘツドを位置決めする場
合、トラツキング制御部26からシーク制御部28にモ
ード切換えを行うことにより、現在位置決めされている
トラツクから目標トラツクに磁気ヘツド14A〜14D
をシークさせる。このときAFCフイルタ21A〜21
DによるAFC演算処理結果としてのAFC係数はトラ
ツキング制御したときに得られた収束値であり、当該収
束値に基づいてデイスク回転同期外乱が補正されたAF
C補正信号S6がシーク制御部28に入力される。
【0043】従つてシーク制御部28は、デイスク回転
同期外乱が完全に補正されていない状態で、磁気ヘツド
14A〜14Dを目標トラツクに対してシークするた
め、当該シーク制御したとしても目標トラツクに対して
磁気ヘツド14A〜14Dをセトリング(整定)し得く
なるおそれがある。このためシークモード時にはトラツ
キングモード時のAFC係数の収束値を用いてフイード
フオワード制御することが非常に困難となる問題があつ
た。
【0044】一方、媒体交換可能型の磁気デイスク装置
の場合、非常に大きな偏心が発生するおそれがあり、シ
ークモード時にも特定の周波数成分の外乱を補償したい
という要求がある。しかしながらシークモード時には磁
気ヘツド14A〜14Dは高速回転する磁気デイスク1
1A、11Bの半径方向を移動するため、AFCフイル
タ21A〜21Dが誤差信号S3に基づいて上述したA
FC演算処理を実行してAFC係数の値を更新すること
ができず、この結果磁気デイスク11A、11Bの回転
周波数に同期する外乱周波数を補償することは非常に困
難となる問題があつた。
【0045】さらにシークモード時に補償し得なかつた
外乱周波数がセトリングモード時には一層悪影響を及ぼ
すおそれがあり、このとき磁気ヘツド14A〜14Dを
磁気デイスク11A、11B上の所望の目標トラツクに
位置決めし得なくなるという問題があつた。
【0046】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成でヘツドの位置決め精度を格段と向上し
得るヘツド位置決め制御装置及びその方法を提案しよう
とするものである。
【0047】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、デイスク状記録媒体上の第1の目
標トラツクに対するヘツドの位置ずれ量を表わす位置誤
差信号を位置誤差信号生成手段において生成し、周波数
補正手段においてデイスク状記録媒体の回転周波数に同
期して発生する外乱周波数を補正するための周波数補正
係数を、位置誤差信号に基づいてトラツキング制御した
ときに生成し、位置誤差信号及び周波数補正係数に基づ
いて、ヘツド移動手段によつてヘツドをデイスク状記録
媒体上のトラツキング制御された第1の目標トラツクか
ら次の第2の目標トラツクの近傍位置に移動させるよう
にした。
【0048】この結果、位置誤差信号に基づいてトラツ
キング制御したときに周波数補正手段から得られる周波
数補正係数に基づいて、ヘツド移動手段はヘツドをデイ
スク状記録媒体上のトラツキング制御された第1の目標
トラツクから次の第2の目標トラツクの近傍位置に移動
させることにより、ヘツド移動手段によるヘツドの移動
量が大きい動作時であつても、デイスク状記録媒体の回
転周波数に同期して発生する外乱周波数を補正すること
ができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0050】(1)第1の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図11との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、40は全体として第1の実施の形態による磁気デイ
スク装置を示し、AFC補正制御系41の構成が異なる
点を除いて従来の磁気デイスク装置10と同様に構成さ
れている。
【0051】この磁気デイスク装置40においては、複
数の磁気デイスク11A、11Bをスピンドルモータ1
2の回転駆動に応じて高速回転させながら、可動アーム
13の各先端に取り付けられた磁気ヘツド14A〜14
Dをボイスコイルモータ(VCM)15の駆動に応じて
移動して、それぞれ磁気デイスク11A、11Bの一面
11AX、11BX及び他面11AY、11BYに対応
して位置合わせすることにより、当該磁気デイスク11
A、11Bの一面11AX、11BX及び他面11A
Y、11BY上に同心円状又はスパイラル状に形成され
た各トラツクに追従してそれぞれ映像音声データを記録
又は再生するようになされている。
【0052】またこの磁気デイスク装置10では、エン
デベツドサーボ方式やサーボ面サーボ方式等によつて磁
気デイスク11A、11Bの一面11AX、11BX及
び他面11AY、11BYに形成された各サーボ領域に
はそれぞれ時間基準となるサーボ情報が形成され、これ
により磁気ヘツド14A〜14Dの位置情報を得るよう
になされている。
【0053】磁気ヘツド14A〜14Dによつて磁気デ
イスク11A、11Bの一面11AX、11BX及び他
面11AY、11BYの各サーボ領域内のサーボ情報を
再生して得られた再生信号S1は、プリアンプ15を介
して増幅された後、A/D変換部16を介してデイジタ
ル変換され、これを基準信号S2として誤差信号生成部
17に送出される。
【0054】この誤差信号生成部17は、基準信号S2
に基づいて、磁気ヘツド14A〜14Dが目標トラツク
からどのくらい位置ずれしているかを表す位置誤差信号
(PES:Position Error Signal )S3を生成した
後、これをAFC補正制御系18内のスイツチ20及び
29に送出する。
【0055】このAFC補正制御系41において、誤差
信号生成部17から得られる誤差信号S3は、スイツチ
20を介してAFCフイルタ21A〜21Dにそれぞれ
与えられると共に、スイツチ29を介して択一的にトラ
ツキング制御部26、セトリング制御部27又はシーク
制御部28のうちのいずれかに与えられる。
【0056】AFCフイルタ21A〜21Dは、誤差信
号S3に基づいて上述したAFC演算処理を実行するこ
とによりデイスク回転同期外乱の第1次〜第4次成分を
それぞれ抑圧した後、これらの出力を加算器22を介し
て加算して得られるAFC出力信号S4を加算器42に
送出する。
【0057】一方、スイツチ29を介してトラツキング
制御部26、セトリング制御部27又はシーク制御部2
8に送出された誤差信号S3は、対応する制御部におい
て所定のヘツド制御処理が行われた後、スイツチ30を
介して加算器42に与えられる。
【0058】スイツチ29及び30は、制御モード切換
部43から得られるモード切換信号S10に基づいて、
磁気ヘツド14A〜14Dの制御移動量の大きい順番す
なわちシーク制御部28、セトリング制御部27及びト
ラツキング制御部26の順番で所定のタイミングで切換
え制御される。これと共にスイツチ20は、制御モード
切換部43から得られるモード切換信号S10に基づい
て、セトリングモード時の所定時間経過後からトラツキ
ングモード時まではオン状態に切り換えられ、これ以外
のシークモード時からセトリングモード時の所定時間経
過後まではオフ状態に切り換えられる。
【0059】加算器42は、AFC出力信号S4とトラ
ツキング制御部26、セトリング制御部27又はシーク
制御部28のうち選択された制御部の出力とを加算した
後、これをAFC補正信号S11としてD/A変換部3
1を介してボイスコイルモータドライバ32に送出す
る。
【0060】ボイスコイルモータドライバ32は、AF
C補正信号S11に基づいてボイスコイルモータ33を
駆動することにより、磁気ヘツド14A〜14Dをそれ
ぞれ対応する磁気デイスク11A、11Bの一面11A
X、11BX及び他面11AY、11BY上に形成され
た目標トラツクに位置決めすることができる。
【0061】ところで、このAFC補正制御系41で
は、シークモード時からセトリングモード時の所定時間
経過後までは、AFCフイルタ21A〜21Dに対して
誤差信号S3が入力されることなく、セトリングモード
時の所定時間経過後からトラツキングモード時までに行
つたAFC演算処理をそのまま続行する。
【0062】ここで図2にセトリングモード時の所定時
間後からトラツキングモード時までの各AFCフイルタ
21A〜21Dの演算処理手順RT1を示す。第i(i
=1〜4:iはデイスク回転同期外乱の次数を表わす)
次のデイスク回転同期外乱に対応するAFCフイルタ2
1A〜21Dは、ステツプSP1から当該演算処理手順
RT1に入り、ステツプSP2において誤差信号S3が
入力されると、続くステツプSP3に進んで各AFCフ
イルタ21A〜21D内の設定値をクリア(i=1)し
た後、ステツプSP4に進む。
【0063】このステツプSP4において、AFCフイ
ルタ21Aは、y(t)で表される誤差信号S3に基づ
いて、(3)式及び(4)式からAFC係数ai (k
T)及びbi (kT)を演算(更新)する。このAFC
係数ai (kT)及びbi (kT)は、それぞれ次式
【0064】
【数10】
【0065】
【数11】
【0066】で表される。
【0067】続いてステツプSP5において、AFCフ
イルタ21Aは、AFC係数ai (kT)及びbi (k
T)に対してcos(ωi t )及びsin(ωi t )を
乗算する。かくしてAFCフイルタ21Aは、補償対象
となる外乱次数分(i=1)についての各乗算結果を累
積加算することにより、入力ui (t)を生成すること
ができる。因みにこのui (kT)は、次式
【0068】
【数12】
【0069】として表される。
【0070】この後ステツプSP7において外乱次数が
4より大きくなるまで、第i(i=2〜4)次のデイス
ク回転同期外乱に対応するAFCフイルタ21B〜21
Dについても順次ステツプSP4及びSP5と同様の処
理を行うことにより、入力ui (t)(i=2〜4)を
生成する。
【0071】かくしてステツプSP8において、AFC
フイルタ21A〜21Dから出力された入力ui (t)
(i=1〜4)が加算器22において加算された後、当
該加算結果をAFC出力信号S4として加算器42に送
出された後、ステツプSP10において当該演算処理手
順RT1を終了する。因みにAFC出力信号S4はu
(t)として、次式
【0072】
【数13】
【0073】で表される。
【0074】次に図3にセトリングモード時の開始後所
定時間内又はシークモード時において、AFC係数の更
新をしない場合の各AFCフイルタ21A〜21Dの演
算処理手順RT2を示す。この演算処理手順RT2は、
AFC係数ai (kT)及びbi (kT)が固定値であ
ることを除いて、図2に示す演算処理手順RT1と同様
の処理手順である。
【0075】第i(i=1〜4)次のデイスク回転同期
外乱に対応するAFCフイルタ21A〜21Dは、ステ
ツプSP20から当該演算処理手順に入り、ステツプS
P21においてスイツチ20(図1)がオフ状態になさ
れていることから、誤差信号S3は入力されることな
く、すなわちy(kT)=0となる。続いてステツプS
P22において各AFCフイルタ21A〜21D内の設
定値をクリア(i=1)にした後、ステツプSP23に
進む。
【0076】このステツプSP23において、AFCフ
イルタ21Aは、シーク制御に入る直前のAFC係数す
わなちトラツキング制御したときに得られるAFC係数
i(kT)及びbi (kT)に固定される。このとき
AFC係数ai (kT)及びbi (kT)は、それぞれ
次式
【0077】
【数14】
【0078】
【数15】
【0079】で表され、かかる係数値にcos(ωt)
及びsin(ωt)がそれぞれ乗ぜられることにより、
引き続きAFC係数は出力され続ける。以下ステツプS
P24〜SP29までは上述したトラツキングモード時
の演算処理手順RT1に示すステツプSP5〜SP10
と同様の処理である。
【0080】このようにして、例えば磁気ヘツド14A
〜14Dを磁気デイスク11A、11B上の所定のデイ
スク外周位置でトラツキング制御するとき、磁気デイス
ク11A、11Bの偏心量は通常一定であるため、AF
Cフイルタ21A〜21DではAFC係数が所定値に収
束される。続いて磁気ヘツド14A〜14Dを当該デイ
スク外周位置から所定の内周位置にシークする際に、そ
の外周位置におけるトラツキング時の収束値でなるAF
C係数を内周位置においても適用することができる。
【0081】以上の構成において、この磁気デイスク装
置40では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第i(iは自然数)次のデイスク回転同期外乱
が生じた場合、デイスク面上のサーボ領域から得られた
基準信号S2には当該外乱次数分に応じてそれぞれ磁気
デイスク11A、11Bの回転周波数に同期した外乱周
波数が発生する。
【0082】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時にはAFCフイル
タ21A〜21D及び加算器22を順次介して上述した
AFC演算処理が実行された後、トラツキング制御部2
6の出力と加算されてAFC補正信号S11として出力
される。
【0083】このAFC補正信号S11をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A〜
21Dの各AFC演算処理によつて得られるAFC係数
は順次更新されて所定の値に収束される。かくして磁気
ヘツド14A〜14Dは、デイスク回転同期外乱が補正
されたAFC補正信号S11に応じて正確にトラツキン
グ制御される。
【0084】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第1の目標トラツク)から次の目標トラ
ツク(第2の目標トラツク)に磁気ヘツド14A〜14
Dを位置決めする場合、このときトラツキングモードか
らシークモードにモード切換えすることにより、現在位
置決めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気
ヘツド14A〜14Dをシークする。
【0085】このときAFCフイルタ21A〜21Dの
各AFC演算処理によつて得られるAFC係数はモード
切換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収
束値が適用される。すなわちAFCフイルタ21A〜2
1Dは当該収束値に基づいて誤差信号S3に対してAF
C演算処理を実行した後、当該演算処理結果を加算器2
2を介してシーク制御部28の出力と加算させる。
【0086】かくしてシークモード時では磁気ヘツド1
4A〜14Dが磁気デイスク11A、11Bの半径方向
に移動するため、当該磁気デイスク11A、11Bの回
転周波数に同期して発生する外乱周波数を計測すること
が非常に困難であるが、磁気ヘツド14A〜14Dの移
動量の大きいシークモード時であつても、トラツキング
モード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数
に基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回
転同期外乱を補正することができる。さらにシークモー
ド時に用いられた今回のAFC係数は、次回のトラツキ
ングモード時におけるAFC係数の収束値を得るために
用いられる。
【0087】以上の構成によれば、磁気デイスク装置4
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
40を実現することができる。
【0088】なおこの第1の実施の形態においては、ト
ラツキング制御したときにAFC演算処理によつて得ら
れる(14)式及び(15)式のAFC係数ai (k
T)及びbi (kT)に基づいて、磁気デイスク11
A、11Bの一面11AX、11BX及び他面11A
Y、11BY上の次の目標トラツクに対してシーク制御
又はセトリング制御させるようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、磁気デイスク11A、1
1Bの一面11AX、11BX及び他面11AY、11
BY上を半径方向に複数の領域に分割して、当該各領域
毎にトラツキング制御したときに得られるAFC係数
(14)式及び(15)式のAFC係数ai (kT)及
びbi (kT)を割り当て、例えばRAMやメモリ等の
記憶手段(図示せず)に記憶しておくようにしても良
い。
【0089】この場合、図4にセトリングモード時の開
始後所定時間内又はシークモード時において、固定した
AFC係数を記憶手段から読み出す場合の各AFCフイ
ルタ21A〜21Dの演算処理手順RT3を示す。この
演算処理手順RT3は、AFC係数ai (kT)及びb
i (kT)の固定値をシークモード時又はセトリングモ
ード時に記憶手段からロードすることを除いて、図3に
示す演算処理手順RT2と同様の処理手順である。
【0090】実際には図1において、制御モード切換部
43は、スイツチ29及び30をセトリング制御部27
又はシーク制御部28に切り換えるタイミングに同期し
て、記憶手段に記憶されたAFC係数ai (kT)及び
i (kT)を読み出して、対応するセトリング制御部
27又はシーク制御部28に送出すれば第1の実施の形
態と同様な効果を得ることができる。
【0091】(2)第2の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図1との対応部分に同一符号を付した図5は、第2の実
施の形態による磁気デイスク装置50を示し、AFC補
正制御系51の構成が異なる点を除いて第1の実施の形
態による磁気デイスク装置40と同様に構成されてい
る。
【0092】このAFC補正制御系51において、AF
Cフイルタ21A〜21Dには、誤差信号S3が入力さ
れるのではなく、制御モード切換部43のモード切換え
によつて選択されたトラツキング制御部26、セトリン
グ制御部27又はシーク制御部28のうちいずれかの出
力が入力される。
【0093】以上の構成において、この磁気デイスク装
置50では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第1次〜第4次のデイスク回転同期外乱が生じ
た場合、デイスク面上のサーボ領域から得られた基準信
号S2には当該外乱次数分に応じてそれぞれ磁気デイス
ク11A、11Bの回転周波数に同期した外乱周波数が
発生する。
【0094】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時には選択されたト
ラツキング制御部26を介してその出力がAFCフイル
タ21A〜21D及び加算器22を順次介して上述した
AFC演算処理が実行された後、加算器42において当
該トラツキング制御部26の出力と加算されてAFC補
正信号S20として出力される。
【0095】このAFC補正信号S20をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A〜
21Dの各AFC演算処理によつて得られるAFC係数
は順次更新されて所定の値に収束される。かくして磁気
ヘツド14A〜14Dは、デイスク回転同期外乱が補正
されたAFC補正信号S20に応じて正確にトラツキン
グ制御される。
【0096】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第1の目標トラツク)から次の目標トラ
ツク(第2のトラツク)に磁気ヘツド14A〜14Dを
位置決めする場合、このときトラツキングモードからシ
ークモードにモード切換えすることにより、現在位置決
めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気ヘツ
ド14A〜14Dをシークする。
【0097】このときAFCフイルタ21A〜21Dの
各AFC演算処理によつて得られるAFC係数はモード
切換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収
束値が適用される。すなわちAFCフイルタ21A〜2
1Dは当該収束値に基づいてシーク制御部28の出力に
対してAFC演算処理を実行した後、当該演算処理結果
を加算器42を介してシーク制御部28の出力と加算さ
せる。
【0098】かくして磁気ヘツド14A〜14Dの移動
量の大きいシークモード時であつても、トラツキングモ
ード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数に
基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回転
同期外乱を補正することができる。
【0099】以上の構成によれば、磁気デイスク装置5
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
50を実現することができる。
【0100】(3)第3の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図1との対応部分に同一符号を付した図6は、第3の実
施の形態による磁気デイスク装置60を示し、AFC補
正制御系61の構成が異なる点を除いて第1の実施の形
態による磁気デイスク装置40と同様に構成されてい
る。
【0101】このAFC補正制御系61において、AF
Cフイルタ21A〜21Dにはそれぞれ誤差信号S3が
入力され、このうち第1次のデイスク回転同期外乱に対
応するAFCフイルタ21Aの出力はトラツキング制御
部26の後段にある加算器66に送出されるが、一方第
2次〜第4次のデイスク回転同期外乱に対応するAFC
フイルタ21B〜21Cの出力は加算器64及びスイツ
チ65を介してトラツキング制御部26の前段にある加
算器62に送出される。
【0102】このことは、第2次〜第4次のデイスク回
転同期外乱に対応したAFCフイルタ21B〜21Dで
は、トラツキング制御したときのAFC係数の収束値を
シークモード時又はセトリングモード時においても適用
し得ることを表している。
【0103】因みにスイツチ20及び65は、制御モー
ド切換部63から得られるモード切換信号S30に基づ
いて、セトリングモード時の所定時間経過後からトラツ
キングモード時まではオン状態に切り換えられ、これ以
外のシークモード時からセトリングモード時の所定時間
経過後まではオフ状態に切り換えられる。
【0104】以上の構成において、この磁気デイスク装
置60では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第1次〜第4次のデイスク回転同期外乱が生じ
た場合、デイスク面上のサーボ領域から得られた基準信
号S2には当該外乱次数分に応じてそれぞれ磁気デイス
ク11A、11Bの回転周波数に同期した外乱周波数が
発生する。
【0105】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時には第2次〜第4
次のデイスク回転同期外乱に対応したAFCフイルタ2
1B〜21D及び加算器64を順次介して上述したAF
C演算処理が実行された後、加算器62において元の誤
差信号S3と加算されてトラツキング制御部26に入力
される。これと共に誤差信号S3は第1次のデイスク回
転同期外乱に対応するAFCフイルタ21Aを介して上
述したAFC演算処理が実行された後、加算器66にお
いてトラツキング制御部26の出力と加算されてAFC
補正信号S31として出力される。
【0106】このAFC補正信号S31をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A〜
21Dの各AFC演算処理によつて得られるAFC係数
は順次更新されて所定の値に収束される。かくして磁気
ヘツド14A〜14Dは、デイスク回転同期外乱が補正
されたAFC補正信号S31に応じて正確にトラツキン
グ制御される。
【0107】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第1の目標トラツク)から次の目標トラ
ツク(第2の目標トラツク)に磁気ヘツド14A〜14
Dを位置決めする場合、このときトラツキングモードか
らシークモードにモード切換えすることにより、現在位
置決めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気
ヘツド14A〜14Dをシークする。
【0108】このときAFCフイルタ21B〜21Dの
各AFC演算処理によつて得られるAFC係数はトラツ
キング制御したときに得られた収束値が適用されるのに
対して、AFCフイルタ21AのAFC演算処理によつ
て得られるAFC係数はモード切換え直前の前回のトラ
ツキングモード時の最終的な収束値が適用される。
【0109】すなわちAFCフイルタ21B〜21Dは
トラツキングモード時のAFC係数の収束値に基づいて
誤差信号S3に対してAFC演算処理を実行した後、当
該演算処理結果を加算器62を介してシーク制御部28
に入力させる。一方、AFCフイルタ21Aはモード切
換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収束
値に基づいてシーク制御部28の出力に対してAFC演
算処理を実行した後、当該演算処理結果を加算器66を
介してシーク制御部28の出力と加算させる。
【0110】かくして磁気ヘツド14A〜14Dの移動
量の大きいシークモード時であつても、トラツキングモ
ード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数に
基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回転
同期外乱を補正することができる。
【0111】以上の構成によれば、磁気デイスク装置6
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
60を実現することができる。
【0112】(4)第4の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図6との対応部分に同一符号を付した図7は、第4の実
施の形態による磁気デイスク装置70を示し、AFC補
正制御系71の構成が異なる点を除いて第3の実施の形
態による磁気デイスク装置60と同様に構成されてい
る。
【0113】このAFC補正制御系71において、AF
Cフイルタ21A、21B、21D、21F及び21H
にはそれぞれ誤差信号S3が入力され、このうち第1次
及び第2次のデイスク回転同期外乱に対応するAFCフ
イルタ21A及び21Bの出力はトラツキング制御部2
6の後段にある加算器66に送出されるが、一方第4
次、第6次及び第8次のデイスク回転同期外乱に対応す
るAFCフイルタ21D、21F及び21Hの出力は加
算器64及びスイツチ65を介してトラツキング制御部
26の前段にある加算器62に送出される。
【0114】このことは、第4次及、第6次及び第8次
のデイスク回転同期外乱に対応したAFCフイルタ21
D、21F及び21Hでは、トラツキング制御したとき
のAFC係数の収束値をシークモード時又はセトリング
モード時においても適用し得ることを表している。
【0115】因みに磁気デイスク11A、11Bの回転
周波数をω/2πとすると、デイスク回転同期外乱の6
次及び8次成分をキヤンセルするためのAFCフイルタ
21F及び21Hのシステム関数C6 (z)及びC
8 (z)は、それぞれ次式
【0116】
【数16】
【0117】
【数17】
【0118】で表される。
【0119】以上の構成において、この磁気デイスク装
置70では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第1次、第2次、第4次、第6次及び第8次の
デイスク回転同期外乱が生じた場合、デイスク面上のサ
ーボ領域から得られた基準信号S2には当該外乱次数分
に応じてそれぞれ磁気デイスク11A、11Bの回転周
波数に同期した外乱周波数が発生する。
【0120】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時には第4次、第6
次及び第8次のデイスク回転同期外乱に対応したAFC
フイルタ21D、21F、21H及び加算器64を順次
介して上述したAFC演算処理が実行された後、加算器
62において元の誤差信号S3と加算されてトラツキン
グ制御部26に入力される。これと共に誤差信号S3は
第1次及び第2次のデイスク回転同期外乱に対応するA
FCフイルタ21A、21Bを介して上述したAFC演
算処理が実行された後、加算器66においてトラツキン
グ制御部26の出力と加算されてAFC補正信号S40
として出力される。
【0121】このAFC補正信号S40をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A、
21B、21D、21F及び21Hの各AFC演算処理
によつて得られるAFC係数は順次更新されて所定の値
に収束される。かくして磁気ヘツド14A〜14Dは、
デイスク回転同期外乱が補正されたAFC補正信号S4
0に応じて正確にトラツキング制御される。
【0122】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第1の目標トラツク)から次の目標トラ
ツク(第2のトラツク)に磁気ヘツド14A〜14Dを
位置決めする場合、このときトラツキングモードからシ
ークモードにモード切換えすることにより、現在位置決
めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気ヘツ
ド14A〜14Dをシークする。
【0123】このときAFCフイルタ21D、21F及
び21Hの各AFC演算処理によつて得られるAFC係
数はトラツキング制御したときに得られた収束値が適用
されるのに対して、AFCフイルタ21A及び21Bの
AFC演算処理によつて得られるAFC係数はモード切
換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収束
値が適用される。
【0124】すなわちAFCフイルタ21D、21F及
び21Hはトラツキングモード時のAFC係数の収束値
に基づいて誤差信号S3に対してAFC演算処理を実行
した後、当該演算処理結果を加算器62を介してシーク
制御部28に入力させる。一方、AFCフイルタ21A
及び21Bはモード切換え直前の前回のトラツキングモ
ード時の最終的な収束値に基づいてシーク制御部28の
出力に対してAFC演算処理を実行した後、当該演算処
理結果を加算器66を介してシーク制御部28の出力と
加算させる。
【0125】かくして磁気ヘツド14A〜14Dの移動
量の大きいシークモード時であつても、トラツキングモ
ード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数に
基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回転
同期外乱を補正することができる。
【0126】以上の構成によれば、磁気デイスク装置7
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
70を実現することができる。
【0127】(5)第5の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図6との対応部分に同一符号を付した図8は、第5の実
施の形態による磁気デイスク装置80を示し、AFC補
正制御系81の構成が異なる点を除いて第3の実施の形
態による磁気デイスク装置60と同様に構成されてい
る。
【0128】このAFC補正制御系81において、第2
次〜第4次のデイスク回転同期外乱に対応するAFCフ
イルタ21B〜21Cにはそれぞれ誤差信号S3が入力
され、これらの出力は加算器64及びスイツチ65を介
してトラツキング制御部26の前段にある加算器62に
送出される。このことは、第2次〜第4次のデイスク回
転同期外乱に対応したAFCフイルタ21B〜21Dで
は、トラツキング制御したときのAFC係数の収束値を
シークモード時又はセトリングモード時においても適用
し得ることを表している。
【0129】さらに第1次のデイスク回転同期外乱に対
応するAFCフイルタ21Aには、制御モード切換部8
2のモード切換えによつて選択されたトラツキング制御
部26、セトリング制御部27又はシーク制御部28の
うちいずれかの出力が入力される。
【0130】因みにスイツチ20、65及び83は、制
御モード切換部82から得られるモード切換信号S50
に基づいて、セトリングモード時の所定時間経過後から
トラツキングモード時まではオン状態に切り換えられ、
これ以外のシークモード時からセトリングモード時の所
定時間経過後まではオフ状態に切り換えられる。
【0131】以上の構成において、この磁気デイスク装
置80では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第1次〜第4次のデイスク回転同期外乱が生じ
た場合、デイスク面上のサーボ領域から得られた基準信
号S2には当該外乱次数分に応じてそれぞれ磁気デイス
ク11A、11Bの回転周波数に同期した外乱周波数が
発生する。
【0132】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時には第2次〜第4
次のデイスク回転同期外乱に対応したAFCフイルタ2
1B〜21D及び加算器64を順次介して上述したAF
C演算処理が実行された後、加算器62において元の誤
差信号S3と加算されてトラツキング制御部26に入力
される。またトラツキングモード時におけるトラツキン
グ制御部28の出力は、AFCフイルタ21A及び加算
器22を順次介して上述したAFC演算処理が実行され
た後、加算器84において当該トラツキング制御部26
の出力と加算されてAFC補正信号S51として出力さ
れる。
【0133】このAFC補正信号S51をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A〜
21Dの各AFC演算処理によつて得られるAFC係数
は順次更新されて所定の値に収束される。かくして磁気
ヘツド14A〜14Dは、デイスク回転同期外乱が補正
されたAFC補正信号S51に応じて正確にトラツキン
グ制御される。
【0134】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第1の目標トラツク)から次の目標トラ
ツク(第2の目標トラツク)に磁気ヘツド14A〜14
Dを位置決めする場合、このときトラツキングモードか
らシークモードにモード切換えすることにより、現在位
置決めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気
ヘツド14A〜14Dをシークする。
【0135】このときAFCフイルタ21B〜21Dの
各AFC演算処理によつて得られるAFC係数はトラツ
キング制御したときに得られた収束値が適用されるのに
対して、AFCフイルタ21AのAFC演算処理によつ
て得られるAFC係数はモード切換え直前の前回のトラ
ツキングモード時の最終的な収束値が適用される。
【0136】すなわちAFCフイルタ21B〜21Dは
トラツキングモード時のAFC係数の収束値に基づいて
誤差信号S3に対してAFC演算処理を実行した後、当
該演算処理結果を加算器62を介してシーク制御部28
に入力させる。一方、AFCフイルタ21Aはモード切
換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収束
値に基づいてシーク制御部28の出力に対してAFC演
算処理を実行した後、当該演算処理結果を加算器84を
介してシーク制御部28の出力と加算させる。
【0137】かくして磁気ヘツド14A〜14Dの移動
量の大きいシークモード時であつても、トラツキングモ
ード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数に
基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回転
同期外乱を補正することができる。
【0138】以上の構成によれば、磁気デイスク装置8
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
80を実現することができる。
【0139】(6)第6の実施の形態による磁気デイス
ク装置の構成 図7との対応部分に同一符号を付した図9は、第6の実
施の形態による磁気デイスク装置90を示し、AFC補
正制御系91の構成が異なる点を除いて第4の実施の形
態による磁気デイスク装置70と同様に構成されてい
る。
【0140】このAFC補正制御系91において、第4
次、第6次及び第8次のデイスク回転同期外乱に対応す
るAFCフイルタ21D、21F及び21Hにはそれぞ
れ誤差信号S3が入力され、これらの出力は加算器64
及びスイツチ65を介してトラツキング制御部26の前
段にある加算器62に送出される。このことは、第4
次、第6次及び第8次のデイスク回転同期外乱に対応し
たAFCフイルタ21D、21F及び21Hでは、トラ
ツキング制御したときのAFC係数の収束値をシークモ
ード時又はセトリングモード時においても適用し得るこ
とを表している。
【0141】さらに第1次及び第2次のデイスク回転同
期外乱に対応するAFCフイルタ21A及び21Bに
は、制御モード切換部82のモード切換えによつて選択
されたトラツキング制御部26、セトリング制御部27
又はシーク制御部28のうちいずれかの出力が入力され
る。
【0142】因みにスイツチ20、65及び83は、制
御モード切換部82から得られるモード切換信号S50
に基づいて、セトリングモード時の所定時間経過後から
トラツキングモード時まではオン状態に切り換えられ、
これ以外のシークモード時からセトリングモード時の所
定時間経過後まではオフ状態に切り換えられる。
【0143】以上の構成において、この磁気デイスク装
置90では、磁気デイスク11A、11Bの高速回転に
起因して第1次、第2次、第4次、第6次及び第8次の
デイスク回転同期外乱が生じた場合、デイスク面上のサ
ーボ領域から得られた基準信号S2には当該外乱次数分
に応じてそれぞれ磁気デイスク11A、11Bの回転周
波数に同期した外乱周波数が発生する。
【0144】この基準信号S2に基づいて生成された誤
差信号S3は、トラツキングモード時には第4次、第6
次及び第8次のデイスク回転同期外乱に対応したAFC
フイルタ21D、21F、21H及び加算器64を順次
介して上述したAFC演算処理が実行された後、加算器
62において元の誤差信号S3と加算されてトラツキン
グ制御部26に入力される。またトラツキングモード時
におけるトラツキング制御部28の出力は、AFCフイ
ルタ21A、21B及び加算器22を順次介して上述し
たAFC演算処理が実行された後、加算器84において
当該トラツキング制御部26の出力と加算されてAFC
補正信号S60として出力される。
【0145】このAFC補正信号S60をトラツキング
制御部26を含むトラツキングサーボループ内でフイー
ドバツク制御することにより、AFCフイルタ21A、
21B、21D、21F及び21H〜21Dの各AFC
演算処理によつて得られるAFC係数は順次更新されて
所定の値に収束される。かくして磁気ヘツド14A〜1
4Dは、デイスク回転同期外乱が補正されたAFC補正
信号S60に応じて正確にトラツキング制御される。
【0146】ここで現在トラツキング制御された状態に
あるトラツク(第の目標トラツク)から次の目標トラツ
ク(第2の目標トラツク)に磁気ヘツド14A〜14D
を位置決めする場合、このときトラツキングモードから
シークモードにモード切換えすることにより、現在位置
決めされているトラツクから次の目標トラツクに磁気ヘ
ツド14A〜14Dをシークする。
【0147】このときAFCフイルタ21D、21F及
び21Hの各AFC演算処理によつて得られるAFC係
数はトラツキング制御したときに得られた収束値が適用
されるのに対して、AFCフイルタ21A及び21Bの
AFC演算処理によつて得られるAFC係数はモード切
換え直前の前回のトラツキングモード時の最終的な収束
値が適用される。
【0148】すなわちAFCフイルタ21D、21F及
び21Hはトラツキングモード時のAFC係数の収束値
に基づいて誤差信号S3に対してAFC演算処理を実行
した後、当該演算処理結果を加算器62を介してシーク
制御部28に入力させる。一方、AFCフイルタ21A
及び21Bはモード切換え直前の前回のトラツキングモ
ード時の最終的な収束値に基づいてシーク制御部28の
出力に対してAFC演算処理を実行した後、当該演算処
理結果を加算器84を介してシーク制御部28の出力と
加算させる。
【0149】かくして磁気ヘツド14A〜14Dの移動
量の大きいシークモード時であつても、トラツキングモ
ード時のAFC演算処理によつて得られたAFC係数に
基づいてシーク制御部28の出力に生じたデイスク回転
同期外乱を補正することができる。
【0150】以上の構成によれば、磁気デイスク装置9
0において、誤差信号S3に基づいてトラツキング制御
したときにAFC演算処理によつて得られるAFC係数
に基づいて、シークモード時にデイスク状記録媒体の回
転周波数に同期する外乱周波数を補正するようにしたこ
とにより、シークモード時のような磁気ヘツド14A〜
14Dの移動量の大きい動作時であつても、デイスク回
転同期外乱を補正することができ、かくして簡易な構成
でヘツドの位置決め精度を向上し得る磁気デイスク装置
90を実現することができる。
【0151】(7)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、誤差信号S3に基づ
いて磁気デイスク11A、11Bの回転周波数に同期し
て発生する外乱周波数を補正するための周波数補正手段
としてAFC(適応フイードフオワードキヤンセラ)フ
イルタ21A〜21D、21F及び21Hを適用した場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種
々の特定周波数外乱除去フイルタを適用しても良い。要
は磁気デイスク11A、11Bの回転周波数に同期して
発生する外乱周波数を抑圧し得るものであれば種々の周
波数補正手段を広く適用することができる。
【0152】また上述の実施の形態においては、誤差信
号S3及び周波数補正係数(AFC係数)に基づいて磁
気ヘツド14A〜14Dを磁気デイスク11A、11B
上の次の目標トラツク(第2の目標トラツク)の近傍位
置に移動させるヘツド移動手段を、主にシーク制御部2
8、ボイスコイルモータドライバ32及びボイスコイル
モータ33から構成した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、セトリング制御部27、ボイスコイル
モータドライバ32及びボイスコイルモータ33から構
成するようにしても良い。またシーク制御及びセトリン
グ制御を連続する一連の動作として単一の制御部を設
け、当該制御部とボイスコイルモータドライバ32及び
ボイスコイルモータ33とから構成するようにしても良
い。
【0153】さらに上述の実施の形態においては、第i
次のデイスク回転同期外乱として第1〜第4、第6及び
第8のデイスク同期外乱が磁気デイスク11A、11B
の回転に同期して発生する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、デイスク回転同期外乱の度合いに応
じて第3次、第5次又は第9次以上のデイスク回転同期
外乱についても周波数補正手段における補正対象とする
ようにしても良い。
【0154】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を磁気デイスク11A、11Bを記録又は再生する磁
気デイスク装置40、50、60、70、80及び90
に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、要はデイスク状記録媒体を記録又は再生する際にデ
イスク回転同期外乱の抑圧を必要とする装置に広く適用
することができる。この場合、ヘツドとして磁気ヘツド
14A〜14D以外にも光ヘツドや光ピツクアツプ等を
広く適用することができ、またデイスク状記録媒体とし
て磁気デイスク11A、11B以外にも光磁気デイスク
や光デイスク等を広く適用することができる。
【0155】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、位置誤差
信号に基づいてトラツキング制御したときに周波数補正
手段から得られる周波数補正係数に基づいて、ヘツド移
動手段はヘツドをデイスク状記録媒体上のトラツキング
制御された第1の目標トラツクから次の第2の目標トラ
ツクの近傍位置に移動させることにより、ヘツド移動手
段によるヘツドの移動量が大きい動作時であつても、デ
イスク状記録媒体の回転周波数に同期して発生する外乱
周波数を補正することができ、かくして簡易な構成でヘ
ツドの位置決め精度を格段と向上し得るヘツド位置決め
制御装置及びその方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図2】トラツキングモード時のAFC演算処理手順を
示すフローチヤートである。
【図3】シークモード時のAFC演算処理手順を示すフ
ローチヤートである。
【図4】他の実施の形態によるシークモード時のAFC
演算処理手順を示すフローチヤートである。
【図5】第2の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図6】第3の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図7】第4の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図8】第5の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図9】第6の実施の形態による磁気デイスク装置の構
成を示すブロツク図である。
【図10】AFC制御系の原理の説明に供するブロツク
図である。
【図11】従来の磁気デイスク装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【符号の説明】
2、21A〜21D、21F、21H……AFCフイル
タ、10、40、50、60、70、80、90……磁
気デイスク装置、11A、11B……磁気デイスク、1
4A〜14D……磁気ヘツド、17……誤差信号生成
部、18、41、51、61、71、81、91……A
FC補正制御系、19、22、42、62、64、6
6、72、84、92……加算器、20、23、29、
30、65、83……スイツチ、24、43、63、8
2……制御モード切換部、26……トラツキング制御
部、27……セトリング制御部、28……シーク制御
部、32……ボイスコイルモータドライバ、33……ボ
イスコイルモータ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デイスク状記録媒体上の第1の目標トラツ
    クに対するヘツドの位置ずれ量を表わす位置誤差信号を
    生成する位置誤差信号生成手段と、 上記デイスク状記録媒体の回転周波数に同期して発生す
    る外乱周波数を補正するための周波数補正係数を、上記
    位置誤差信号に基づいてトラツキング制御したときに生
    成する周波数補正手段と、 上記位置誤差信号及び上記周波数補正係数に基づいて、
    上記ヘツドを上記デイスク状記録媒体上の上記トラツキ
    ング制御された上記第1の目標トラツクから次の第2の
    目標トラツクの近傍位置に移動させるヘツド移動手段と
    を具えることを特徴とするヘツド位置決め制御装置。
  2. 【請求項2】上記周波数補正手段は、 上記外乱周波数を所定レベル毎に複数の周波数成分に分
    割し、当該複数の周波数成分のうち所定数の周波数成分
    を補正するための上記周波数補正係数を生成することを
    特徴とする請求項1に記載のヘツド位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】上記周波数補正手段は、 上記デイスク状記録媒体上を半径方向に複数の領域に分
    割して、当該各領域毎に上記トラツキング制御したとき
    に得られる上記周波数補正係数を割り当てて記憶する記
    憶手段を具え、上記ヘツド移動手段が上記ヘツドを上記
    第2の目標トラツクの近傍位置に移動させるときに、上
    記記憶手段から上記第2の目標トラツクが位置する上記
    領域に対応する上記周波数補正係数を読み出して出力す
    ることを特徴とする請求項1に記載のヘツド位置決め制
    御装置。
  4. 【請求項4】デイスク状記録媒体上の第1の目標トラツ
    クに対するヘツドの位置ずれ量を表わす位置誤差信号を
    生成する第1のステツプと、 上記デイスク状記録媒体の回転周波数に同期して発生す
    る外乱周波数を補正するための周波数補正係数を、上記
    位置誤差信号に基づいてトラツキング制御したときに生
    成する第2のステツプと、 上記位置誤差信号及び上記周波数補正係数に基づいて、
    上記ヘツドを上記デイスク状記録媒体上の上記トラツキ
    ング制御された上記第1の目標トラツクから次の第2の
    目標トラツクの近傍位置に移動させる第3のステツプと
    を具えることを特徴とするヘツド位置決め制御方法。
  5. 【請求項5】上記第2のステツプでは、 上記外乱周波数を所定レベル毎に複数の周波数成分に分
    割し、当該複数の周波数成分のうち所定数の周波数成分
    を上記周波数補正係数に基づいて補正することを特徴と
    する請求項4に記載のヘツド位置決め制御方法。
  6. 【請求項6】上記第2のステツプでは、 上記デイスク状記録媒体上を半径方向に複数の領域に分
    割して、当該各領域毎に上記トラツキング制御したとき
    に得られる上記周波数補正係数を割り当てて記憶手段に
    記憶させておき、 上記第3のステツプでは、 上記ヘツドを上記第2の目標トラツクの近傍位置に移動
    させるときに、上記記憶手段から上記第2の目標トラツ
    クが位置する上記領域に対応する上記周波数補正係数を
    読み出して出力することを特徴とする請求項4に記載の
    ヘツド位置決め制御方法。
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