JPH08306143A - ヘッド位置信号処理装置 - Google Patents

ヘッド位置信号処理装置

Info

Publication number
JPH08306143A
JPH08306143A JP10635295A JP10635295A JPH08306143A JP H08306143 A JPH08306143 A JP H08306143A JP 10635295 A JP10635295 A JP 10635295A JP 10635295 A JP10635295 A JP 10635295A JP H08306143 A JPH08306143 A JP H08306143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position signal
head
low
pass filter
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10635295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Mori
和則 森
Nobuyuki Suzuki
伸幸 鈴木
Toru Shinohara
徹 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10635295A priority Critical patent/JPH08306143A/ja
Publication of JPH08306143A publication Critical patent/JPH08306143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクのヘッド位置信号処理装置に関し、
ヘッドがオントラック中でもシーク中でも位置信号中の
不要な高域ノイズ成分を十分に除去可能で高精度な位置
検出を行えるディスクのヘッド位置信号処理装置の提供
を目的とする。 【構成】 ディスク1とヘッド2を備え、ヘッド2のデ
ィスク1上の位置決めを行う位置信号がトラック上に記
録されており、ヘッド2からの再生信号を位置検出部3
で処理してヘッド2の位置信号を取り出し可能なディス
ク装置において、取り出された位置信号の処理系にそれ
ぞれカットオフ周波数の異なるローパスフィルタ手段4
が直列または並列に接続してn個設け、各ローパスフィ
ルタ手段4の出力1〜nを位置信号選択手段5にそれぞ
れ接続し、ヘッドの移動速度の大小に応じてこの位置信
号選択手段5により適正なローパスフィルタ手段4の出
力を選択させる。この結果、ヘッド速度に応じてノイズ
成分が最大限除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘッド位置信号処理装置
に関し、特に、ディスク装置のヘッドから読み出される
サーボ信号を基にして位置信号を作成し,ヘッドの位置
決め制御を行っているヘッド位置信号処理装置に関す
る。近年の磁気ディスク装置や光ディスク装置の記録容
量が増えるにつれて、ディスク上のデータ記録領域は高
密度化されており、このデータを読み書きするヘッドに
高精度な位置決め制御が求められている。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のディスクのヘッド位置信号
処理装置90の構成を示すブロック構成図であり、例え
ば磁気ディスク装置の構成を示している。ディスク1は
スピンドルモータ6の回転軸7に取り付けられて回転す
るようになっている。ヘッド2はボイス・コイル・モー
タ(VCM)等によって構成される駆動部8のアーム9
の先端に設けられており、駆動部8によってディスク1
上の任意の位置に位置決めされる。
【0003】ディスク1上のデータはヘッド2によって
読み出され、AGC(自動利得制御)アンプ11によっ
て増幅されて復調部12に入力される。復調部12では
ヘッド2によって読み出されたサーボ信号が復調され、
データ信号(図示せず)やヘッドの位置決めを行なう位
置信号が出力される。従来のディスクのヘッド位置信号
処理装置90においては、位置信号に含まれる不要な高
域ノイズ成分を除去するために、復調部12から出力さ
れた位置信号はローパスフィルタ13に入力される。こ
のローパスフィルタ13で高域のノイズ成分が除去され
た位置信号はマイクロプロセッサ等から構成される制御
部14に入力される。制御部14はこの位置信号からヘ
ッド2のディスク1上の位置を認識する。そして、ディ
スク1上のヘッド2の位置を移動させる時には、制御部
14から駆動部8に駆動信号が出力される。
【0004】位置信号は、ヘッドの動きの少ないオント
ラック中は周波数がそれほど高くないが、ヘッドのシー
ク時には周波数は高くなる。すなわち、2相サーボ方式
の位置信号は、特定のシリンダ(トラック)にオントラ
ック中は一定の値に落ち着いているが、他のシリンダへ
シーク動作を行なわせると、4シリンダで1周期となる
ように変化する。この変化はヘッドの移動速度が速くな
るほど速くなり、位置信号の持つ周波数成分が高くなる
ことが知られている。
【0005】図10はヘッドのシーク時のヘッドの移動
速度と位置信号の特性を示すものである。ヘッドのシー
ク時にヘッドの移動速度が図10(b) のように変化した
時には、ヘッドの位置信号は図10(a) のように変化す
る。図10(a) に示されるヘッドの位置信号の波形から
ヘッドの移動速度が高い時には、位置信号の周波数は高
くなる。
【0006】従って、従来のディスクのヘッド位置信号
処理装置では、位置信号に含まれる不要な高域ノイズ成
分を取り除くためのローパスフィルタ12としては、ヘ
ッドが最高速で動いた時の位置信号も正常に検出できる
ように、カットオフ周波数の高い1種類のローパスフィ
ルタが使用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノイズ
成分はオントラック中等のヘッドの動きによる周波数成
分の低い場合でも、ヘッドの速度に関係なく位置信号に
含まれてくる。即ち、位置信号はヘッドの動きによる周
波数成分と、これと独立したノイズ成分が足されたもの
となっている。
【0008】一方、ディスクの記録容量が増大してディ
スク上のトラック密度が大きくなってくると、オントラ
ック時のヘッドの位置決め精度が要求され、オントラッ
ク時の位置信号に含まれる不要な高域ノイズ成分もでき
るだけ少なくしたいという要望がある。しかしながら、
従来のディスクのヘッド位置信号処理装置ではローパス
フィルタのカットオフ周波数が比較的高く設定されてい
るので、オントラック時の位置信号に含まれる不要な高
域ノイズ成分の除去が十分でないという問題がある。
【0009】このため、特開昭60−182073号公報や特開
平I−205768号公報には、ローパスフィルタの遮断周波
数を可変にした遮断周波数可変型ローパスフィルタを使
用することが提案されている。しかしながら、両公報に
記載の発明におけるローパスフィルタは1次のフィルタ
構成をとっており、ヘッドの移動速度の高低時のノイズ
の除去を目的としており、ヘッドの移動中 (シーク中)
とトラック追従中 (オントラック中) のノイズの除去を
目的としていないので、ヘッドのシーク中とオントラッ
ク中のノイズを最適に除去できるわけではなかった。
【0010】そこで、本発明は、ヘッドの動きの少ない
オントラック中でも、ヘッドが最高速で動いた時でも、
位置信号に含まれる不要な高域ノイズ成分を適正に十分
に除去することができ、高精度な位置検出を行うことが
可能なディスクのヘッド位置信号処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の形態のヘッド位置信号処理装置の原理構成が
図1(a) に、第2の形態のヘッド位置信号処理装置の原
理構成が図1(b) に示される。第1の形態のヘッド位置
信号処理装置は、データを記録するためのトラックを備
えたディスク1と、このディスク1上のトラックからデ
ータを読み出すヘッド2を備え、ヘッド2のディスク1
上の位置決めを行うための位置信号がトラック上に記録
されており、ヘッド2によって読み出された信号を位置
検出部3で処理することにより、ヘッド2の位置信号を
取り出すディスク装置において、取り出された位置信号
の処理系にそれぞれカットオフ周波数の異なるローパス
フィルタ手段4が直列に接続されてn個設けられてお
り、各ローパスフィルタ手段4の接続点および最終段の
ローパスフィルタ手段4の出力1〜nがそれぞれ位置信
号選択手段5に接続されていて、各ローパスフィルタ手
段4から出力される周波数成分の異なる位置信号の内の
所望の位置信号を取り出すことができることを特徴とし
ている。
【0012】第2の形態のヘッド位置信号処理装置は、
データを記録するためのトラックを備えたディスク1
と、このディスク1上のトラックからデータを読み出す
ヘッド2を備え、ヘッド2のディスク1上の位置決めを
行うための位置信号がトラック上に記録されており、ヘ
ッド2によって読み出された信号を位置検出部3で処理
することにより、ヘッド2の位置信号を取り出すディス
ク装置において、取り出された位置信号の処理系にそれ
ぞれカットオフ周波数の異なるローパスフィルタ手段4
が並列に接続されてn個設けられており、各ローパスフ
ィルタ手段4の出力1〜nがそれぞれ位置信号選択手段
5に接続されていて、各ローパスフィルタ手段4から出
力される周波数成分の異なる位置信号の内の所望の位置
信号を取り出すことができることを特徴としている。
【0013】なお、位置信号選択手段5は、ヘッド2の
移動速度が速いほど、カットオフ周波数が高いローパス
フィルタ手段4の出力を位置信号として取り出すように
構成しても良く、また、ヘッド2を別のトラックにシー
クさせるコアス制御時に、カットオフ周波数が高いロー
パスフィルタ手段4の出力を位置信号として取り出し、
ヘッド2を任意のトラック上を追従させるファイン制御
時に、カットオフ周波数が低いローパスフィルタ手段4
の出力を位置信号として取り出すようにしても良い。
【0014】また、ローパスフィルタ手段4は2次ロー
パスフィルタで構成することができ、更に、ヘッド2の
位置制御を行うマイクロプロセッサ内において、位置制
御に必要な帯域だけを取り出すためにファームウェアで
実現されたディジタルフィルタを、ローパスフィルタ手
段4で置き換えても良い。
【0015】
【作用】本発明のヘッド位置信号処理装置によれば、オ
ントラック中などのヘッドの動きが少なく位置信号に含
まれるヘッドの動きによる周波数成分が低いところでは
カットオフ周波数の低いローパスフィルタが使用される
のでノイズ成分のみが出来るだけ除去され、高精度な位
置検出を行うことができる。また、シーク中などのヘッ
ドの動きが大きく位置信号に含まれるヘッドの動きによ
る周波数成分が高いところではカットオフ周波数の高い
ローパスフィルタが使用されるのでノイズ成分を出来る
だけ除去しながらも必要な帯域を通過させるため、高精
度な位置検出を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明するが、図9で説明した従来のディスクのヘッド
位置信号処理装置90と同じ構成部材については同じ符
号を付して説明する。図2(a) は本発明の第1の実施例
における第1の形態のディスクのヘッド位置信号処理装
置10の構成を示すブロック構成図であり、例えば磁気
ディスク装置の構成を示している。ディスク1はスピン
ドルモータ6の回転軸7に取り付けられて回転するよう
になっている。ヘッド2はボイス・コイル・モータ(V
CM)等によって構成される駆動部8のアーム9の先端
に設けられており、駆動部8によってディスク1上の任
意の位置に位置決めされる。
【0017】ディスク1上のデータはヘッド2によって
読み出され、AGC(自動利得制御)アンプ11によっ
て増幅されて復調部12に入力される。復調部12では
ヘッド2によって読み出されたサーボ信号が復調され、
データ信号(図示せず)やヘッドの位置決めを行なう位
置信号が出力される。前述のように、位置信号に含まれ
るヘッドの動きによる周波数成分は、ヘッドの動きの少
ないオントラック中はそれほど高くないが、ヘッドのシ
ーク時には高くなる。すなわち、2相サーボ方式の位置
信号は、特定のシリンダ(トラック)にオントラック中
は一定の値に落ち着いているが、他のシリンダへシーク
動作を行なわせると、4シリンダで1周期となるように
変化する。この変化はヘッドの移動速度が速くなるほど
速くなり、位置信号の持つ周波数成分が高くなることが
知られている。このヘッドの動きによる周波数以上の成
分は全てノイズとして扱うことができる。
【0018】そこで、この実施例では、まず、位置信号
に含まれる不要な高域ノイズ成分を除去するために、復
調部12から出力された位置信号は第1のローパスフィ
ルタ21に入力される。第1のローパスフィルタ21
は、ヘッドの移動速度が高い時の周波数の高い位置信号
に含まれる周波数の高い不要な高域ノイズ成分を取り除
くために設置される。従って、ローパスフィルタ21と
しては、ヘッドが最高速で動いた場合でも位置信号を正
確に通過させて正常に検出できるように、カットオフ周
波数の高いローパスフィルタが使用される。カットオフ
周波数は後段のローパスフィルタの方が低い値に設定さ
れている。
【0019】第1のローパスフィルタ21で高域のノイ
ズ成分が除去された位置信号は、第2のローパスフィル
タ22とA/D変換器15に入力される。A/D変換器
15に入力された位置信号は、ディジタル信号に変換さ
れてマイクロプロセッサ14に入力され、マイクロプロ
セッサ14はこの位置信号からヘッド2のディスク1上
の位置を認識する。そして、ディスク1上のヘッド2の
位置を移動させる時には、マイクロプロセッサ14から
駆動部8に駆動信号が出力される。
【0020】第2のローパスフィルタ22は、オントラ
ック時等のようにヘッドが余り動かない場合やヘッドの
移動速度が低い時の周波数の低い位置信号に含まれる周
波数の低い不要な高域ノイズ成分を取り除くために設置
される。従って、ローパスフィルタ22としては、ヘッ
ドが低速で動いた時の位置信号も正常に検出できるよう
に、カットオフ周波数の低いローパスフィルタが使用さ
れる。
【0021】第2のローパスフィルタ22で高域のノイ
ズ成分が除去された位置信号は、A/D変換器16に入
力され、ディジタル信号に変換されてマイクロプロセッ
サ14に入力される。マイクロプロセッサ14はこの位
置信号からヘッド2のディスク1上の位置を認識する。
そして、ディスク1上のヘッド2の位置を移動させる時
には、マイクロプロセッサ14から駆動部8に駆動信号
が出力される。図2(b) は本発明の第1の実施例におけ
る第2の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置1
0′の構成を示すブロック構成図である。
【0022】第1の実施例における第2の形態のディス
クのヘッド位置信号処理装置10′が第1の形態のディ
スクのヘッド位置信号処理装置10と異なる点は、第1
のローパスフィルタ21と第2のローパスフィルタ22
の接続だけである。すなわち、第1の形態のディスクの
ヘッド位置信号処理装置10では第1のローパスフィル
タ21と第2のローパスフィルタ22は直列に接続され
ていたが、第2の形態のディスクのヘッド位置信号処理
装置10′では第1のローパスフィルタ21と第2のロ
ーパスフィルタ22は並列に接続されている点のみが異
なる。
【0023】従って、第2の形態のディスクのヘッド位
置信号処理装置10′では、復調部12から出力された
位置信号は第1のローパスフィルタ21と第2のローパ
スフィルタ22に同時に入力される。第2の形態におけ
る第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフィル
タ22は第1の実施例と同じもので良い。従って、第1
のローパスフィルタ21にはカットオフ周波数の高いロ
ーパスフィルタが使用され、第2のローパスフィルタ2
2にはカットオフ周波数の低いローパスフィルタが使用
される。
【0024】第1のローパスフィルタ21と第2のロー
パスフィルタ22には図6に示されるような2次ローパ
スフィルタを使用することができる。2次ローパスフィ
ルタは2つの同じ抵抗値を持つ抵抗器R1,R2と、2
つのコンデンサC1,C2、およびオベアンプ18とか
ら構成され、そのカットオフ周波数Fcは、 Fc = 1 / (2πR(C1・C2)1/2 ) で表される。
【0025】第1のローパスフィルタ21のカットオフ
周波数Fc1は、必要とするヘッドの位置信号の、ヘッ
ドの移動速度に応じた周波数成分を通過させるため、そ
の周波数以上でなければならない。例えば、ヘッドのシ
ーク時の最高速度が2.0m/sであったとすると、ヘ
ッドの最高速度時の位置信号波形(4シリンダ分)は図
7に示すようになる。今、ディスク1のトラックピッチ
が6.72μmであったとすると、図7に示す波形のよ
うにヘッドが移動した時のヘッドの移動距離Dは6.7
2×4=26.88μmとなる。この距離Dを最高速度
が2.0m/sでヘッドが移動したとすると、図7に示
す波形の1周期は13.44μsec となる。従って、図
7の波形の周波数は1/ (13.44 ×10-6) =74.4K
Hzとなる。
【0026】実際には、ヘッドの最高速度が2.0m/
sである場合は、その1.5倍程度の速度である3.0
m/sでヘッドが移動した時の位置信号の周波数程度ま
で検出する必要がある。これは、位置信号が完全な正弦
波ではないことから、最高検出周波数に余裕が必要なた
めである。従って、この場合は、111.6KHz程度
までの位置信号波形を検出できる必要がある。
【0027】一方、第2のローパスフィルタ22のカッ
トオフ周波数Fc2は次のようにして決めれば良い。オ
ントラック中でもヘッド2を駆動するための駆動部8は
完全に静止している訳ではなく、サーボ信号の書込み精
度や機械的な特性の影響により、10kHz程度以下の
動きを持っている。このようなヘッドの動きは完全に検
出することができ、かつ、位置信号に含まれるノイズだ
けを除去するようにするためには、カットオフ周波数F
2は10kHz〜20kHz程度に設定すれば良い。
【0028】図8(a) はカットオフ周波数Fcが15.
6KHzの2次ローパスフィルタの入出力特性を示す波
形図であり、図8(b) はカットオフ周波数Fcが128
KHzの2次ローパスフィルタの入出力特性を示す波形
図である。図8(a) の2次ローパスフィルタは、図6の
回路において、R1=R2=6.2kΩ、C1=330
0pF、C2=820pFとすれば実現することができ
る。また、図8(b) の2次ローパスフィルタは、図6の
回路において、R1=R2=5.1kΩ、C1=330
pF、C2=180pFとすれば実現することができ
る。
【0029】図3(a) は本発明の第2の実施例における
第1の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置20の
構成を示すブロック構成図であり、図3(b) は本発明の
第2の実施例における第2の形態のディスクのヘッド位
置信号処理装置20′の構成を示すブロック構成図であ
る。第2の実施例のディスクのヘッド位置信号処理装置
20,20′の構成は、第1の実施例のディスクのヘッ
ド位置信号処理装置10,10′とほぼ同じであるの
で、図3(a) ,(b) においては図2(a) ,(b) で説明し
た第1の実施例と同じ構成には同じ符号を付してその説
明が省略されている。
【0030】第2の実施例が第1の実施例と異なる点
は、第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフィ
ルタ22の出力が共に信号切換器24に入力されている
点である。信号切換器24は第1のローパスフィルタ2
1と第2のローパスフィルタ22の出力の一方を選択し
て出力するものであり、信号切換器24の出力がA/D
変換器19を通じてマイクロプロセッサ14に入力され
る。信号切換器24の切換動作はマイクロプロセッサ1
4からの切換信号によって行なわれる。
【0031】マイクロプロセッサ14は駆動部8からの
ヘッドのシーク速度信号を観察しており、ヘッド2が別
のトラックにシークされるコアス制御時にはカットオフ
周波数が高い第1のローパスフィルタ21の出力を選択
する信号を進行切換器24に送る。また、ヘッド2が任
意のトラック上を追従させるファイン制御時やオントラ
ック時には、カットオフ周波数が低い第2のローパスフ
ィルタ22の出力を選択する信号を進行切換器24に送
る。この実施例ではA/D変換器の数を減らすことがで
きる。
【0032】図4(a) は本発明の第3の実施例における
第1の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置30の
構成を示すブロック構成図であり、図4(b) は本発明の
第3の実施例における第2の形態のディスクのヘッド位
置信号処理装置30′の構成を示すブロック構成図であ
る。第3の実施例のディスクのヘッド位置信号処理装置
30,30′の構成は、第1の実施例のディスクのヘッ
ド位置信号処理装置10,10′とほぼ同じであるの
で、図4(a) ,(b) においては図2(a) ,(b) で説明し
た第1の実施例と同じ構成には同じ符号を付してその説
明が省略されている。
【0033】第3の実施例が第1の実施例と異なる点
は、第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフィ
ルタ22に加えて、第3のローパスフィルタ23とA/
D変換器17が追加されている点のみである。第1の形
態のディスクのヘッド位置信号処理装置30では、第3
のローパスフィルタ23は第1のローパスフィルタ21
の後段かつ第2のローパスフィルタ22の前段に接続さ
れている。そして、第3のローパスフィルタ23の出力
はA/D変換器17を介してマイクロプロセッサ14に
入力されている。また、第2の形態のディスクのヘッド
位置信号処理装置30′では、第3のローパスフィルタ
23は第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフ
ィルタ22に並列に接続されている。そして、第3のロ
ーパスフィルタ23の出力はA/D変換器17を介して
マイクロプロセッサ14に入力されている。
【0034】第3のローパスフィルタ23のカットオフ
周波数Fc3は、第1のローパスフィルタ21のカット
オフ周波数Fc1と第2のローパスフィルタ22のカッ
トオフ周波数Fc2の間の周波数に設定される。この実
施例では、ヘッドの移動速度が高速、中速、低速に分け
られ、マイクロプロセッサ14がヘッドが高速で移動し
ている時には第1のローパスフィルタ21の出力を選択
し、ヘッドが中速で移動している時には第3のローパス
フィルタ23の出力を選択し、ヘッドが低速で移動して
いる時には第2のローパスフィルタ22の出力を選択す
るようにすれば、一層精度の良い位置信号を得ることが
できる。
【0035】図5(a) は本発明の第4の実施例における
第1の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置40の
構成を示すブロック構成図であり、図5(b) は本発明の
第4の実施例における第2の形態のディスクのヘッド位
置信号処理装置40′の構成を示すブロック構成図であ
る。第4の実施例のディスクのヘッド位置信号処理装置
40,40′の構成は、第2の実施例のディスクのヘッ
ド位置信号処理装置20,20′とほぼ同じであるの
で、図5(a) ,(b) においては図3(a) ,(b) で説明し
た第2の実施例と同じ構成には同じ符号を付してその説
明が省略されている。
【0036】第4の実施例が第2の実施例と異なる点
は、第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフィ
ルタ22に加えて、第3のローパスフィルタ23が追加
されている点のみである。第1の形態のディスクのヘッ
ド位置信号処理装置40では、第3のローパスフィルタ
23は第1のローパスフィルタ21の後段かつ第2のロ
ーパスフィルタ22の前段に接続されている。そして、
第3のローパスフィルタ23の出力は信号切換器24に
入力されている。また、第2の形態のディスクのヘッド
位置信号処理装置40′では、第3のローパスフィルタ
23は第1のローパスフィルタ21と第2のローパスフ
ィルタ22に並列に接続されている。そして、第3のロ
ーパスフィルタ23の出力は信号切換器24に入力され
ている。
【0037】第3のローパスフィルタ23のカットオフ
周波数Fc3は、第1のローパスフィルタ21のカット
オフ周波数Fc1と第2のローパスフィルタ22のカッ
トオフ周波数Fc2の間の周波数に設定される。信号切
換器24は第1のローパスフィルタ21から第3のロー
パスフィルタ23の出力の何れか一つを選択して出力す
るものであり、信号切換器24の出力がA/D変換器1
9を通じてマイクロプロセッサ14に入力される。信号
切換器24の切換動作はマイクロプロセッサ14からの
切換信号によって行なわれる。
【0038】マイクロプロセッサ14は駆動部8からの
ヘッドの移動速度を観察しており、マイクロプロセッサ
14はこの実施例では、ヘッドの移動速度の観察値を高
速、中速、低速に判定する。そして、マイクロプロセッ
サ14がヘッド2が高速で移動していると判定した時に
は第1のローパスフィルタ21の出力を選択する信号を
進行切換器24に送る。また、マイクロプロセッサ14
がヘッド2が中速で移動していると判定した時には第3
のローパスフィルタ23の出力を選択する信号を進行切
換器24に送る。更に、マイクロプロセッサ14がヘッ
ド2が低速で移動していると判定した時には第2のロー
パスフィルタ22の出力を選択する信号を進行切換器2
4に送る。この実施例でもA/D変換器の数を減らすこ
とができる。
【0039】以上の実施例ではローパスフィルタを2種
類直列、或いは並列に接続した例と、3種類直列、或い
は並列に接続した例について具体的に説明したが、ロー
パスフィルタの数は多いほど高精度なヘッドの位置検出
を行なうことができるが、この場合は回路数が増えてし
まう。ローパスフィルタの数を2種類、或いは3種類に
増やすだけでも従来に比べて高精度にヘッド位置を制御
することが可能である。また、以上の実施例では磁気デ
ィスク装置について説明したが、本発明は光ディスク装
置にも応用が可能である。更に、前述の実施例では駆動
部8の制御にマイクロプロセッサ8を使用しているが、
DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)も使用する
ことが可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
のヘッド位置信号処理装置によれば、オントラック中な
どのヘッドの動きが少なく位置信号に含まれるヘッドの
動きによる周波数成分が低いところではカットオフ周波
数の低いローパスフィルタが使用され、また、シーク中
などのヘッドの動きが大きく位置信号に含まれるヘッド
の動きによる周波数成分が高いところではカットオフ周
波数の高いローパスフィルタが使用されるので、ヘッド
の速度に応じたノイズ成分を出来るだけ除去されること
になり、高精度な位置検出を行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明のディスクのヘッド位置信号処理
装置の第1の形態の構成を示す原理構成図、(b) は本発
明のディスクのヘッド位置信号処理装置の第2の形態の
構成を示す原理構成図である。
【図2】(a) は本発明の第1の実施例における第1の形
態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を示すブ
ロック構成図、(b) は本発明の第1の実施例における第
2の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を
示すブロック構成図である。
【図3】(a) は本発明の第2の実施例における第1の形
態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を示すブ
ロック構成図、(b) は本発明の第2の実施例における第
2の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を
示すブロック構成図である。
【図4】(a) は本発明の第3の実施例における第1の形
態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を示すブ
ロック構成図、(b) は本発明の第3の実施例における第
2の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を
示すブロック構成図である。
【図5】(a) は本発明の第4の実施例における第1の形
態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を示すブ
ロック構成図、(b) は本発明の第4の実施例における第
2の形態のディスクのヘッド位置信号処理装置の構成を
示すブロック構成図である。
【図6】本発明の実施例に使用する2次ローパスフィル
タの一例の構成を示す回路図である。
【図7】ヘッドの最高移動速度時の位置信号波形を示す
波形図である。
【図8】(a) はカットオフ周波数が15.6KHzの2
次ローパスフィルタの入出力特性を示す波形図、(b) は
カットオフ周波数が128KHzの2次ローパスフィル
タの入出力特性を示す波形図である。
【図9】従来のディスクのヘッド位置信号処理装置の構
成を示すブロック構成図である。
【図10】(a) はヘッドのシーク時の位置信号の波形の
変化を示す波形図、(b) はヘッドのシーク時の移動速度
を示す波形図である。
【符号の説明】
1…ディスク 2…ヘッド 3…位置検出歩 4…ローパスフィルタ手段 5…位置信号選択手段 8…駆動部(VCM) 10…第1の実施例のディスクのヘッド位置信号処理装
置 11…AGCアンプ 12…復調部 13…ローパスフィルタ 14…制御部(マイクロプロセッサ) 15,16,17,19…A/D変換器 21…第1のローパスフィルタ 22…第2のローパスフィルタ 23…第3のローパスフィルタ 24…信号切換器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録するためのトラックを備え
    たディスクと、このディスク上のトラックからデータを
    読み出すヘッドを備え、前記ヘッドのディスク上の位置
    決めを行うための位置信号が前記トラック上に記録され
    ており、前記ヘッドによって読み出された信号を位置検
    出部で処理することにより、前記ヘッドの位置信号を取
    り出すディスク装置において、 取り出された前記位置信号の処理系に複数個設けられた
    それぞれカットオフ周波数の異なるローパスフィルタ手
    段と、 各ローパスフィルタ手段から出力される周波数成分の異
    なる位置信号の内の所望の位置信号を取り出す位置信号
    選択手段と、 を備えることを特徴とするヘッド位置信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘッド位置信号処理装
    置であって、 前記位置信号選択手段が、前記ヘッドの移動速度が速い
    ほど、カットオフ周波数が高い前記ローパスフィルタ手
    段の出力を位置信号として取り出すことを特徴とするヘ
    ッド位置信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のヘッド位置信号処理装
    置であって、 前記位置信号選択手段が、前記ヘッドを別のトラックに
    シークさせるコアス制御時に、カットオフ周波数が高い
    前記ローパスフィルタ手段の出力を位置信号として取り
    出し、前記ヘッドを任意のトラック上を追従させるファ
    イン制御時に、カットオフ周波数が低い前記ローパスフ
    ィルタ手段の出力を位置信号として取り出すことを特徴
    とするヘッド位置信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1項に記載のヘ
    ッド位置信号処理装置であって、 前記ローパスフィルタ手段が2次ローパスフィルタで構
    成されていることを特徴とするヘッド位置信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3の何れか1項に記載のヘ
    ッド位置信号処理装置であって、 前記ヘッドの位置制御を行うマイクロプロセッサ内にお
    いて、位置制御に必要な帯域だけを取り出すためにファ
    ームウェアで実現されたディジタルフィルタを、前記ロ
    ーパスフィルタ手段で置き換えたことを特徴とするヘッ
    ド位置信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項に記載のヘ
    ッド位置信号処理装置であって、 前記ローパスフィルタ手段が前記位置信号の処理系の中
    に直列に接続されて設けられており、前記各ローパスフ
    ィルタ手段の接続点および最終段のローパスフィルタ手
    段の出力がそれぞれ前記位置信号選択手段に接続されて
    いることを特徴とするヘッド位置信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5の何れか1項に記載のヘ
    ッド位置信号処理装置であって、 前記ローパスフィルタ手段が前記位置信号の処理系の中
    に並列に接続されて設けられており、前記各ローパスフ
    ィルタ手段の出力がそれぞれ前記位置信号選択手段に接
    続されていることを特徴とするヘッド位置信号処理装
    置。
JP10635295A 1995-04-28 1995-04-28 ヘッド位置信号処理装置 Pending JPH08306143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10635295A JPH08306143A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 ヘッド位置信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10635295A JPH08306143A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 ヘッド位置信号処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08306143A true JPH08306143A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14431395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10635295A Pending JPH08306143A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 ヘッド位置信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08306143A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG85611A1 (en) * 1998-01-09 2002-01-15 Sony Corp Head positioning control apparatus and method therefor
KR100720915B1 (ko) * 2006-03-03 2007-05-25 후지쯔 가부시끼가이샤 제어 장치, 디스크 장치 및 시크 궤도 생성 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG85611A1 (en) * 1998-01-09 2002-01-15 Sony Corp Head positioning control apparatus and method therefor
KR100720915B1 (ko) * 2006-03-03 2007-05-25 후지쯔 가부시끼가이샤 제어 장치, 디스크 장치 및 시크 궤도 생성 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100418740B1 (ko) 자기 헤드 부상량 이상 검출 방법, 데이터 기록 방법 및하드디스크 드라이브 장치
JP3787762B2 (ja) 磁気ディスク装置および回転同期振動の制御方法
US5065386A (en) Servo system responsive to noise and having variable characteristic filter means
JP2857277B2 (ja) 磁気ディスク装置の回路パラメータ制御装置
JPH0346168A (ja) ディスク装置
US6137753A (en) Runout calibration for disc drive system
JPH07220210A (ja) 磁気ディスク装置
JPH09265746A (ja) デイスク装置およびデイスク装置におけるヘッド切り換え方法
WO1998047137A9 (en) Runout calibration for disc drive system
US5453888A (en) Servo signal noise suppression in a sectored servo system by separating user data from servo data and filtering each with a specific filter
JPH08306143A (ja) ヘッド位置信号処理装置
JP2578973B2 (ja) オン/オフトラック検出機能を有するコンパチブルディスクプレーヤ
JP2000251269A (ja) 情報記録再生装置および方法並びに伝送媒体
JPH05250804A (ja) ディスク再生装置
JP2666747B2 (ja) 磁気ディスク装置の磁気ヘッド位置決め回路
JPH09251606A (ja) データ記録再生装置及び同装置におけるリード信号処理方法
JP2608179B2 (ja) 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置
JP2821342B2 (ja) ディスク装置のデータ読み出し機構
JPS62281127A (ja) 光学式デイスク再生装置
JP2000090605A (ja) 位置検出信号復調方法および磁気ディスク装置
JPS60182073A (ja) デ−タ記憶装置
JP3586008B2 (ja) ディスク記録再生装置のデータ再生処理装置
JPH02149985A (ja) ディスク装置
JPS61240479A (ja) デイスク再生装置
JPH03141014A (ja) 磁気ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011030