JPH10337948A - インクジエツト用画像記録媒体 - Google Patents

インクジエツト用画像記録媒体

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JPH10337948A
JPH10337948A JP9151044A JP15104497A JPH10337948A JP H10337948 A JPH10337948 A JP H10337948A JP 9151044 A JP9151044 A JP 9151044A JP 15104497 A JP15104497 A JP 15104497A JP H10337948 A JPH10337948 A JP H10337948A
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JP
Japan
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dye
pigment
ink
image recording
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JP9151044A
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Masayuki Mishima
雅之 三島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク乾燥速度が速く、画質に優れ、かつ光堅
牢性に優れた画像記録媒体を提供する。 【解決手段】支持体上に被覆層を有する画像記録媒体に
おいて、該被覆層中に一般式(I)で表される色素受容
性ポリマーおよび一種以上の無機顔料を含有させる。
(式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に水
素原子またはアルキル基を表し、直鎖でも分岐していて
もよい。Lは2価の連結基を表す。pは0または1を表
す。) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画質に優れ、かつ光
堅牢性に優れたインクジェット用画像記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピューターの普及
に伴い、インクジェットプリンターを始めとするプリン
ターが急速に普及している。さらに、写真画像のスキャ
ナー、フォトCDさらにはデジタルカメラの普及に伴
い、デジタル化した写真画像をプリントするプリントシ
ステムの需要が急速に増えつつある。特に簡易で廉価な
インクジェットプリンターの普及は著しく、その画像の
画質に対する要求も年々高いものになりつつある。
【0003】インクジェット記録方式に使用される記録
用媒体としては、従来、通常の紙やインクジェット記録
用紙と称される支持体上にインク受容層を設けた記録媒
体が使用されていた。しかしながら、これらの記録媒体
を用いた場合、インクのにじみが多い、光沢性が低いな
ど、高い解像度と光沢性が求められる写真画像の分野で
は使用できうるものではなかった。
【0004】このような問題を解決するために紙の両面
を樹脂で被覆した樹脂被覆紙、いわゆるRC(レジンコ
ート)紙を支持体としてゼラチンをインク受容層に用い
るインクジェット用記録媒体の技術が特開平4−216
990号、同6−64306号等に記載されている。
【0005】またインクジェットプリンターで出力する
画像の外観と感触を従来の写真に近づける方法として、
特開平7−179032号には、インク受容層に合成親
水性樹脂を含む記録媒体およびそれを用いたインクジェ
ット記録方法が開示されている。
【0006】さらに、その画像の画質と安定性を高める
方法として、特開平8−244336号には、インク受
容層にゼラチンおよび塩基性ラテックスを含有し、樹脂
被覆した支持体を用いる方法が開示されている。
【0007】確かにこれらの方法で、従来のインクジェ
ット記録紙よりも写真に近い光沢がある画像が得られる
に至った。しかしながら、インク乾燥速度が遅いため解
像度や粒状性の点で写真として満足のいく画質は得られ
なかった。例えば、画像のにじみやビーディング(粒状
の濃度むら)が起こり、画質に劣るものであった。特に
比較的小さな面積の絵を高速プリンターで印字した場
合、画質が劣化する問題があった。また、濃度の薄いイ
ンク滴を多数噴射することにより画質を改良するタイプ
のプリンターを用いたときに画質が荒れ、またインク
が、重ねた他の紙や他の物体に転写するという問題があ
った。
【0008】これらを解決する目的で、インクの乾燥速
度の速い記録媒体が多く開示されている。例えば、特開
平8−230309号、同6−183134号にはシリ
カ顔料を用いた記録媒体が開示されている。また、特開
平3−281383号、同4−267180号、同5−
24335号には、アルミナ顔料を用いた記録媒体が開
示されている。これらは、記録層を多孔質化し、インク
の吸収を良くし、乾燥速度を速くしたものである。しか
しながら、これらはシリカ顔料やアルミナ顔料の無機顔
料にインクを吸着させるため、光堅牢性が大きく劣って
いるという問題があった。このように、インク乾燥速度
が速く画質が優れ、かつ光堅牢性が優れている記録媒体
が強く望まれている記録媒体が強く望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はインク
の乾燥速度を速め、画質に優れ、かつ光堅牢性に優れた
画像記録媒体を提供することにある。さらには、インク
ジェットなどのデジタル画像情報をプリントするプリン
ター、特に性能が向上しプリント速度が速くなったイン
クジェットプリンターや、濃度の薄いインク滴を多数噴
射することで画質を改良したインクジェットプリンター
で高い画質と光堅牢性が得られる画像記録媒体を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の手段によって達成された。 (1) 支持体上に被覆層を有するインクジェット用画
像記録媒体において、該被覆層中に一般式(I)で表さ
れる色素受容性ポリマーおよび一種以上の無機顔料を含
有することを特徴とするインクジェット用画像記録媒
体。 一般式(I)
【0011】
【化2】
【0012】式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞ
れ独立に水素原子またはアルキル基を表し、直鎖でも分
岐していてもよい。Lは2価の連結基を表す。pは0ま
たは1を表す。 (2)無機顔料の少なくとも一種がアルミナ顔料である
ことを特徴とする上記(1)記載のインクジェット用画
像記録媒体。 (3)アルミナ顔料が無水アルミナ顔料であることを特
徴とする上記(1)、(2)記載のインクジェット用画
像記録媒体。 (4)アルミナ顔料がアルミナ水和物であることを特徴
とする上記(1)、(2)記載のインクジェット用画像
記録媒体。 (5)アルミナ水和物が擬ベーマイトであることを特徴
とする上記(1)、(2)および(4)記載のインクジ
ェット用画像記録媒体。 (6)無機顔料の少なくとも一種がシリカ顔料であるこ
とを特徴とする上記(1)記載のインクジェット用画像
記録媒体。 (7)被覆層が二層以上であって、上層に一般式(I)
で表される色素受容性ポリマー、下層に一種以上の無機
顔料を含有することを特徴とする上記(1)〜(6)記
載のインクジェット用画像記録媒体。 (8)被覆層が二層以上であって、上層に一種以上の無
機顔料、下層に一般式(I)で表される色素受容性ポリ
マ−を含有することを特徴とする上記(1)〜(6)記
載のインクジェット用画像記録媒体。 本発明においては、一般式(I)で表される色素受容性
ポリマーおよび一種以上の無機顔料を併用することによ
り、それぞれ単独で用いた場合では予想できないほどに
インク吸収速度と色素受容力の向上が相乗効果を現し、
非常に画質が優れ、かつ光堅牢性に優れた画像記録媒体
を供給することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(I)で表される色素受容性ポリマーは
1、R2、R3およびR4が、それぞれ独立に水素原子ま
たは低級アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシ
ル基が好ましく、水素原子あるいはメチル基、エチル基
が特に好ましい。Lは1〜約20個の炭素原子を有する
2価の連結基を表し、例えばアルキレン基、フェニレン
基、アリーレン基等を表す。これら2価の基の好ましい
具体例を以下に示す。
【0014】
【化3】
【0015】本発明の一般式(I)で表される色素受容
性ポリマーのモノマー単位の好ましい具体例を以下に示
す。但し本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】
【化4】
【0017】本発明に用いることのできる色素受容性ポ
リマーは、一般式(I)で示されるモノマー単位以外の
モノマー単位を含んでも良く、好ましいモノマー単位と
しては例えば、ピロリドン類、アクリル酸エステル類
(例えば、n−ブチルアクリレート)、メタクリル酸エ
ステル類(例えば、n−ブチルメタクリレート)、アク
リルアミド類(ジアセトンアクリルアミド)、メタクリ
ルアミド類(例えば、nーブチルメタクリルアミド)、
スチレン類(例えば、スチレンスルフィン酸)、等が挙
げられる。また、特開昭59−169042号、同62
−244036号等に記載されているコモノマーを含有
してもよい。また、これらのモノマー単位を2種以上用
いてもよい。本発明に用いることのできる色素受容性ポ
リマーの分子量は、5×103〜1×107が好ましい。
分子量が小さすぎるとポリマーが移動しやすくなり、ま
た分子量が大きすぎると塗布に支障を生じることがあ
る。
【0018】以下に本発明に使用される色素受容性ポリ
マーの好ましい具体例を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。また2種以上併用しても構わな
い。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】本発明に用いられる一般式(I)で表され
る色素受容性ポリマーの合成法は、特開昭62−244
043号に記載されており、容易に合成が可能である。
本発明においては、一般式(I)で表される色素受容性
ポリマーを被覆層に含有させることにより、インク中の
色素が強く受容され、画質が向上しさらに光堅牢性が大
きく向上することができる。
【0024】本発明に用いられる無機顔料は特に限定さ
れることはなく、あらゆる無機顔料を使用することがで
きる。例えば、シリカ顔料、アルミナ顔料、二酸化チタ
ン顔料、酸化亜鉛顔料、酸化ジルコニウム顔料、雲母状
酸化鉄、鉛白、酸化鉛顔料、酸化コバルト顔料、ストロ
ンチウムクロメート、モリブデン系顔料、スメクタイ
ト、酸化マグネシウム顔料、酸化カルシウム顔料、炭酸
カルシウム顔料、ムライト等を挙げることができ、一種
もしくは二種以上のものを用いることができる。
【0025】中でもシリカ顔料、アルミナ顔料が好まし
い。シリカ顔料としては、球状シリカ、無定型シリカい
ずれでもよく、また乾式法、湿式法、エアロゲル法いず
れの方法による合成シリカであってもよい。また、トリ
メチルシリル基やシリコーン等で表面処理された疎水性
シリカであってもよい。これらはコロイド状シリカとし
て好ましく用いられる。用いられるシリカ顔料の平均粒
子径は4mμ〜120mμが好ましく、さらに好ましく
は4mμ〜90mμである。また本発明に用いられるシ
リカ顔料は多孔質であってもなくても良いが、多孔質で
ある方が好ましく、シリカ顔料粒子の平均細孔直径は5
0〜500Å、細孔容積は0.5〜3cc/gであるこ
とが好ましい。
【0026】アルミナ顔料としては、無水アルミナ、ア
ルミナ水和物いずれも好ましく用いられる。無水アルミ
ナとしては、α−、β−、γ−、δ−、ζ−、η−、θ
−、κ−、ρ−、χ−、いずれの結晶型のアルミナを用
いることができる。アルミナ水和物としては、一水和
物、三水和物いずれも好ましく用いることができる。一
水和物としては、擬ベーマイト、ベーマイト、ダイアス
ポアを挙げることができる。三水和物としては、ジブサ
イト、バイヤライトを挙げることができる。これらアル
ミナ顔料の中でもアルミナ水和物が好ましく用いられ
る。用いられるアルミナ顔料の平均粒子径は4mμ〜3
00mμが好ましく、さらに好ましくは4mμ〜200
mμである。また本発明に用いられるアルミナ顔料は多
孔質であってもなくても良いが、多孔質である方が好ま
しく、アルミナ顔料粒子の平均細孔直径は50〜500
Å、細孔容積は0.3〜3cc/gであることが好まし
い。
【0027】アルミナ水和物の合成法は特に限定されな
いが、例えばアルミニウム塩溶液にアンモニアを加えて
沈殿を生じさせるゾルゲル法や、アルミン酸アルカリを
加水分解する方法等をとることができる。またこれらを
加熱脱水し、無水アルミナ顔料として使用することもで
きる。
【0028】本発明においては、これら無機顔料を被覆
層に含有させることにより、被覆層を多孔質化する事が
でき、インクの吸収速度を極めて速くすることができ
る。その結果、画質が向上し、インクが重ねた他の紙や
他の物体に転写するという問題は解決される。
【0029】本発明においては、以上に詳細に説明した
一般式(I)で表される色素受容性ポリマーおよび一種
以上の無機顔料を含有する被覆層を設ける。これらは、
同一被覆層に含有させても、二層以上の被覆層にそれぞ
れ別々に含有させても良いがなかでも二層以上の被覆層
にそれぞれ別々に含有させ、機能分離した方が好まし
い。
【0030】まず、同一被覆層に含有する場合(以後タ
イプAとする)について詳細に説明する。含有させる一
般式(I)で表される色素受容性ポリマーおよび一種以
上の無機顔料の重量比は色素受容性ポリマー/無機顔料
=95/5〜5/95重量比であり、好ましくは90/
10〜10/90重量比である。これよりも一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーが多いと、無機顔
料により形成される被覆層の細孔容積が極端に減少しイ
ンク吸収速度が遅くなる。該被覆層の最高容積としては
0.1〜3cc/gが好ましい。一方、これよりも一般
式(I)で表される色素受容性ポリマーが少ないと、被
覆層の色素受容性が悪くなり、画質の劣化、光堅牢性の
悪化が起こる。用いられる無機顔料は特に限定されるこ
とはなく、前記無機顔料が好ましく用いられ、一種もし
くは二種以上を混合して用いられる。
【0031】一般式(I)で表される色素受容性ポリマ
ーと一種以上の無機顔料の塗布量は、用いるインク染料
の量、一般式(I)で表される色素受容性ポリマーの種
類や組成などに応じて当業者が容易に定めることができ
るが、3〜50g/m2が好ましく、なかでも5〜40
g/m2で使用するのが最も好ましい。
【0032】本発明においては、被覆層に必要に応じて
バインダーが用いられる。バインダーとしては、親水性
のものが好ましく用いられる。その例としては、特開昭
62−253159号の26頁〜28頁に記載したもの
が挙げられる。具体的には、透明か半透明の親水性バイ
ンダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体の
蛋白質またはセルロース誘導体、デンプン、アラビアゴ
ム、デキストラン、プルラン等の多糖類のような天然化
合物や、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド、その他の合成高分子化合物が
挙げられる。また、特開昭62−245260号等に記
載の高吸収性ポリマー、すなわち、−COOMまたは−
SO3M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有する
ビニルポリマーの単独重合体またはこのビルモノマー同
士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体(例えば、
メタクリル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウムも
使用される。これらのバインダーは2種以上組み合わせ
て用いることもできる。バインダー/(色素受容性ポリ
マー+無機顔料)重量比は0.1/99.9重量比〜8
0/20重量比であり、これよりもバインダー量が多い
と被覆層の色素受容力が低下し、また細孔容積が減少し
て光堅牢性、インク吸収速度の低下が起こり好ましくな
い。
【0033】本発明においては、一般式(I)で表され
る色素受容性ポリマーと一種以上の無機顔料および必要
に応じて用いられるバインダー、および後述の必要に応
じて用いられる添加剤を、任意の割合で溶剤中に溶解も
しくは分散せしめ、塗布、乾燥することにより本発明の
画像記録媒体を得ることができる。溶剤としては水系で
も有機溶剤系でもよい。また塗布方法は特に限定される
ことはなく、例えばダイコーター、ロールコーター、ブ
レードコーター、バーコーター、コンマコーター、グラ
ビアコーター等いずれの方法も好ましく用いることがで
きる。塗布後の乾燥温度は特に限定されることはなく、
支持体が損傷しない温度であれば何度でもよい。また乾
燥条件により、被覆層表面に亀裂が生じる場合がある
が、その亀裂は有っても無くても良く、また亀裂のサイ
ズも限定されない。
【0034】以上の如くにして得られる本発明の画像記
録媒体は、同一被覆層中に一般式(I)で表される色素
受容性ポリマーと一種以上の無機顔料を含んだ画像記録
媒体であり、多孔質層であるためインク吸収速度が速く
画質に優れ、光堅牢性に優れている。本発明において
は、一般式(I)で表される色素受容性ポリマーおよび
一種以上の無機顔料を併用することにより、それぞれ単
独で用いた場合に比べ、予期できないほどに非常に画質
が優れ、かつ光堅牢性に優れた画像記録媒体を供給する
ことができる。
【0035】次に二層以上の被覆層を設け、一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーと一種以上の無機
顔料がそれぞれ別の被覆層に含有させる場合について説
明する。この場合、2つの構成が有る。 1)上層に一般式(I)で表される色素受容性ポリマー
を含有し、下層に一種以上の無機顔料を含有させる場
合。(以後タイプB−1とする) 2)上層に一種以上の無機顔料を含有し、下層に一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーを含有させる場
合。(以後タイプB−2とする) 本発明においては、上記タイプB−1、タイプB−2い
ずれも好ましく用いることができる。尚、以後、一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーを含有する層を色
素受容層、一種以上の無機顔料を含有する層を無機顔料
層とする。
【0036】タイプB−1について詳細に説明する。ま
ず支持体上に一般式(I)で表される色素受容性ポリマ
ーを含有する色素受容層を設ける。一般式(I)で表さ
れる色素受容性ポリマーの塗布量は、2〜50g/m2
が好ましく、さらに好ましくは5〜40g/m2であ
る。これよりも一般式(I)で表される色素受容性ポリ
マー少ないと被覆層の色素受容力が低下し、光堅牢性が
低下する。必要に応じて用いられるバインダーは前記タ
イプAと同じである。バインダー/色素受容性ポリマ−
重量比は0.1/99.9重量比〜80/20重量比で
あり、さらに好ましくは10/90重量比〜70/30
重量比である。これよりもバインダーが多いと被覆層の
色素受容力が低下し、光堅牢性が低下する。
【0037】色素受容層全体の水による膨潤率は100
%以上300%以下であることが望ましく、150%以
上250%以下であることがさらに望ましい。ここで膨
潤率とは水を滴下したときの膨潤値を乾燥膜厚で割った
ものに100を乗じた値である。膨潤挙動を制御するこ
とはインクのしみ込みや広がりを制御する上で、またプ
リンター内での傷などを防止する上で極めて重要であ
る。
【0038】この上に無機顔料層を設ける。用いられる
無機顔料は特に限定されることはなく、前記無機顔料が
好ましく用いられ、一種もしくは二種以上を混合して用
いられる。用いられる無機顔料の塗布量は、0.1〜2
0g/m2が好ましく、なかでも0.1〜10g/m2
さらに好ましい。タイプB−1の場合、無機顔料層は記
録媒体表面からインクを迅速に内部に吸収する役割を
し、これよりも無機顔料塗布量が多いと、インクが記録
紙の水平方向に広がり、にじみの原因となり画質を悪化
させる。一方、これよりも少ないと、インクの吸収能力
が減りインク吸収速度が遅くなって、ビーディングが発
生し画質を悪化させる。
【0039】必要に応じて用いられるバインダーは前記
タイプAと同じである。バインダー/無機顔料重量比は
0.1/99.9重量比〜50/50重量比であり、さ
らに好ましくは2/98重量比〜30/70重量比であ
る。これよりもバインダー量が多いと無機顔料層の細孔
容積が減少し、インク吸収速度が極端に低下して好まし
くない。無機顔料層の好ましい細孔容積は0.1〜3c
c/gである。
【0040】上記色素受容層、無機顔料層の塗布方法、
乾燥温度は特に限定されず、前記タイプAと同じ方法を
とることができる。また各被覆層の逐次塗布、同時塗布
いずれの方法も好ましくとることができる。
【0041】以上の如くにして得られる本発明のタイプ
B−1の記録媒体では、上層に多孔質の無機顔料層を設
けているため、同一層内に一般式(I)で表される色素
受容性ポリマーおよび一種以上の無機顔料を含有させる
場合に比べ、非常にインク吸収速度が速く、かつ下層に
一般式(I)で表される色素受容性ポリマーを含有する
色素受容層を設けているため光堅牢性に優れ、画質にも
優れている。
【0042】次にタイプB−2について詳細に説明す
る。まず支持体上に無機顔料層を設ける。用いられる無
機顔料は特に限定されることはなく、前記無機顔料が好
ましく用いられ、一種もしくは二種以上を混合して用い
られる。用いられる無機顔料の塗布量は、5〜70g/
2が好ましく、なかでも7〜50g/m2がさらに好ま
しい。タイプB−1の場合、無機顔料層は記録媒体表面
からインクの溶剤もしくは湿潤剤を迅速に内部に吸収す
る役割をし、これよりも無機顔料塗布量が少ないとその
能力が低下し、インクの乾燥速度が遅くなる。またこれ
よりも多いとカールの原因となり、使用上好ましくな
い。必要に応じて用いられるバインダーは前記タイプA
と同じである。バインダー/無機顔料重量比は0.1/
99.9〜50/50重量比であり、さらに好ましくは
2/98〜30/70重量比である。これよりもバイン
ダー量が多いと無機顔料層の細孔容積が低下し、インク
の溶剤もしくは湿潤剤の吸収速度が極端に低下して好ま
しくない。該無機顔料層の好ましい細孔容積は0.1〜
3cc/gである。
【0043】この上に一般式(I)で表される色素受容
性ポリマーを含有する色素受容層を設ける。一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーの塗布量は、0.
2〜20g/m2が好ましく、さらに好ましくは0.5
〜10g/m2である。これよりも多いと色素受容層の
膜厚が厚くなり、インク吸収速度が遅くなり好ましくな
い。またこれよりも少ないと、色素受容力が低下し光堅
牢性の低下、画質の劣化が起こる。必要に応じて用いら
れるバインダーは前記タイプAと同じである。バインダ
ー/色素受容性ポリマー重量比は0.1/99.9重量
比〜80/20重量比であり、さらに好ましくは10/
90〜50/50重量比である。これよりもバインダー
の量が多いと、色素受容力が低下し光堅牢性の低下、画
質の劣化が起こる。
【0044】上記色素受容層、無機顔料層の塗布方法、
乾燥温度は特に限定されず、前記タイプAと同じ方法を
とることができる。また各被覆層の逐次塗布、同時塗布
いずれの方法も好ましくとることができる。
【0045】以上の如くにして得られるタイプB−2の
記録媒体では、上層に色素受容層を設けているため、同
一層内に一般式(I)で表される色素受容性ポリマーお
よび一種以上の無機顔料を含有させる場合に比べ、非常
に画像濃度が高く、かつ光堅牢性、画質に優れている。
さらに下層に多孔質の無機顔料層を設けているため、イ
ンクの溶剤や湿潤剤が速やかに吸収されインク乾燥速度
が速いものである。
【0046】以上、示したように本発明においては、一
般式(I)で表される色素受容性ポリマーおよび一種以
上の無機顔料は、同一被覆層内に含有させても、別の被
覆層にそれぞれ含有させても、優れた画像記録媒体を得
ることができる。
【0047】本発明の画像記録媒体では、上記一般式
(I)で表される色素受容性ポリマーおよび一種以上の
無機顔料を含有する被覆層の他に、必要に応じて保護
層、白地改良のための蛍光増白剤を有する層、カール防
止層などの補助層を設けることができる。特に保護層、
白地改良のための蛍光増白剤を有する被覆層を設けるの
は有効である。
【0048】本発明の画像記録媒体にはマット剤を用い
ることができる。マット剤としては、従来公知のものを
使用できる。マット剤は写真技術分野に於いてよく知ら
れており、親水性有機コロイドバインダー中に分散可能
な無機または有機材料の不連続固体粒子であると定義で
きる。無機のマット剤の例としては酸化物(例えば二酸
化硅素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム等)、アルカリ土類金属塩(例えば硫酸塩や炭酸塩
であって、具体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、画像を形成し
ないハロゲン化銀粒子(塩化銀や臭化銀等でさらにハロ
ゲン成分として沃素原子がわずかながら加わってもよ
い)やガラス等である。
【0049】このほかに***特許2,529,321
号、英国特許第760,775号、同1,260,77
2号、米国特許第1,201,905号、同2,19
2,241号、同3,053,662号、同3,06
2,649号、同3,257,206号、同3,32
2,555号、同3,353,958号、同3,37
0,951号、同3,411,907号、同3,43
7,484号、同3,523,022号、同3,61
5,554号、同3,635,714号、同3,76
9,020号、同4,021,245号、同4,02
9,504号等に記載されている無機マット剤を用いる
こともできる。
【0050】また、有機のマット剤の例には澱粉、セル
ロースエステル(例えば、セルロースアセテートプロピ
オネート等)、セルロースエーテル(例えばエチルセル
ロース等)、合成樹脂等である。合成樹脂の例として
は、水不溶または難溶性合成ポリマーであり、例えばア
ルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メ
タ)アクリレート、グリシシリル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル(例えば
酢酸ビニル)、アクリロニトリル、オレフィン(例えば
エチレン等)、スチレン、ベンゾグアナミン、ホルムア
ルデヒド縮合物などの単独もしくは組合せ、またはこれ
らとアクリル酸、メタクリル酸、α、β−不飽和ジカル
ボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ス
ルホアルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン
酸等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いること
ができる。
【0051】その他エポキシ樹脂、ナイロン、ポリカー
ボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾール、
ポリ塩化ビニリデン等も用いることができる。このほか
に英国特許第1,055,713号、米国特許第1,9
39,213号、同2,221,873号、同2,26
8,662号、同2,322,037号、同2,37
6,005号、同2,391,181号、同2,70
1,245号、同2,992,101号、同3,07
9,257号、同3,262,782号、同3,44
3,946号、同3,516,832号、同3,53
9,344号、同3,591,379号、同3,75
4,924号、同3,767,448号、特開昭49−
106821号、同57−14835号等に記載されて
いる有機マット剤を用いることができる。
【0052】なかでもポリメチルメタクリレート、ベン
ゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合ポリマー(ベンゾ
グアナミン樹脂、具体的には下記式で示されるもの、例
えば商品名エポスター;日本触媒化学工業(株)製:既
存化学物質7−31など)、ポリオレフィン(例えば商
品名フロービーズLE−1080、CL−2080、H
E−5023;製鉄化学製あるいは商品名ケミパールV
−100;三井石油化学製)、
【0053】ポリスチレンビーズ(モリテックス社
製)、ナイロンビーズ(モリテックス社製)、AS樹脂
ビーズ(モルテックス社製)、エポキシ樹脂ビーズ(モ
リテックス社製)、ポリカーボネート樹脂(モルテック
ス社製)等が好ましい。アルカリ可溶性マット剤として
特開昭53−7231号、同58−66937号、同6
0−8894号記載のメタアクリル酸アルキル/メタア
クリル酸共重合体等のアルカリ可溶マット剤、特開昭5
8−166341号記載のアニオン性基を有するアルカ
リ可溶性ポリマーを用いることもできる。これらのマッ
ト剤は併用してもよい。
【0054】本発明の記録媒体には硬膜剤を用いてもよ
い。本発明の記録媒体に用いられる硬膜剤には特別な制
限はなく、公知の硬膜剤、例えばアルデヒド系(ホルム
アルデヒド、グリオキサール、グルタールアルデヒドな
ど)、アジリジン系(例えば、PBレポート19,92
1、米国特許第2,950,197号、同第2,96
4,404号、同第2,983,611号、同第3,2
71,175号の各明細書、特公昭46−40898
号、特開昭50−91315号の各公報に記載のも
の)、イソオキサゾール系(例えば、米国特許第33
1,609号明細書に記載のもの)、エポキシ系(例え
ば米国特許第3,047,394号、***特許第1,0
35,663号、英国特許第1,033,518号の各
明細書、特公昭48−35495号公報に記載のも
の)、ビニールスルホン系(例えば、1,3,5−トリ
アクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス
(ビニルスルホニル)メチルエーテル、N,N′−エチ
レン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタン、
N,N′−トリメチレン−ビス(ビニルスルホニルアセ
タミド)など、また例えば、PBレポート19,92
0、***特許第1,100,942号、同2,337,
412号、同2,545,722号、同2,635,5
18号、同2,742,308号、同2,749,26
0号、英国特許第1,251,091号、特願昭45−
54236号、同48−110996号、米国特許第
3,539,644号、同第3,490,911号の各
明細書に記載のもの)、アクリロイル系(例えば、特願
昭48−27949号、米国特許第3,640,720
号の各明細書に記載のもの)、カルボジイミド系(例え
ば、米国特許第2,938,892号、同4,043,
818号、同4,061,499号の各明細書、特公昭
46−38715号公報、特願昭49−15095号明
細書に記載のもの)、トリアジン系(例えば、2,4−
ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジンなど、また
例えば、***特許第2,410,973号、同2,55
3,915号、米国特許第3,325,287号の各明
細書、特開昭52−12722号公報に記載のもの)、
N−メチロール系(ジメチロール尿素、メチロールジメ
チルヒダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−
ジヒドロキシジオキサンなど)、ムコハロゲン酸系(ム
コクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)、ジアルデ
ヒド澱粉、1−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル化
ゼラチン、マレイミド系、アセチレン系、メタンスルホ
ン酸エステル系の硬膜剤を用いることができる。
【0055】また高分子硬膜剤としては、例えば、米国
特許第3,396,029号に記載のアルデヒド基を有
するポリマー(例えばアクロレインの共重合体など)、
同第3,362,827号、リサーチ・ディスクロージ
ャー17333号(1978)などに記載のジクロロト
リアジン基を有するポリマー、米国特許第3,623,
878号に記載のエポキシ基を有するポリマー、リサー
チ・ディスクロージャー16725号(1978)、米
国特許第4,161,407号、特開昭54−6503
3号、同56−142524号公報などに記載の活性ビ
ニル基あるいはその前駆体となり得る基を有するポリマ
ー、および特開昭56−66841号公報に記載の活性
エステル基を有するポリマーなどが挙げられる。硬膜剤
の添加量は任意であるが、硬膜剤と反応しうるものの約
0.1〜30wt%、特に0.5〜10wt%が適当であ
る。
【0056】本発明において、各種薬品の分散液あるい
は塗布液の腐敗を防止するため、画像記録媒体に防菌防
バイ剤を用いることができる。本発明において使用され
る防菌防バイ剤としては水溶性のものなら何でもよい
が、具体的にはチアゾリルベンズイミダゾール系化合
物、イソチアゾロン系化合物、クロロフェノール系化合
物、ブロモフェノール系化合物、チオシアン酸やイソチ
アン酸系化合物、酸アジド系化合物、ダイアジンやトリ
アジン系化合物、チオ尿素系化合物、アルキルグアニジ
ン化合物、4級アンモニウム塩、有機スズや有機亜鉛化
合物、シクロヘキシルフェノール系化合物、イミダゾー
ル及びベンズイミダゾール系化合物、スルファミド系化
合物、塩素化イソシアヌル酸、ナトリウム等の活性ハロ
ゲン系化合物、キレート剤、亜硫酸化合物、ペニシリン
に代表される抗生物質等種々の防バクテリア剤や防カビ
剤がある。またその他L.E.ウエスト(L.E.West)、ウォー
ター クォリティ クライテリア(Water Quality Crite
ria") Phot.Sci. and Eng., Vol9、No. 6(196
5)記載の殺菌剤;特開昭57−8542号、同58−
105145号、同59−126,533号、同55−
111,942号及び同57−157244号記載の各
種防バイ剤;堀口博著「防菌防黴の化学」(昭和57年
三共出版)記載の防菌防黴剤などを用いることができ
る。
【0057】本発明の画像記録媒体には塗布助剤、帯電
防止、スベリ性改良、接着防止、帯電防止など種々の目
的で種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類またはポリエチレングリコール
アルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコール
エステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステ
ル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミンまたは
アミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物
類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニルコハク酸
ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、等のアルキ
ルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アルキルカ
ルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸
塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル
類、N−アシル−N−アルキルタウリン酸、スルホコハ
ク酸エステル類、エスホアルキルポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルエイコサン酸エステル類などのようなカルボキシ基、
スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル
基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、
アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸また
はリン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオキ
シド類などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、脂
肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジニ
ウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム
塩類および脂肪族もしくは複素環を含むホスホニウムも
しくはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を用
いることができる。
【0058】本発明の画像記録媒体には、可塑剤、スベ
リ剤、カール防止剤として高沸点有機溶媒を用いること
ができる。具体的には、前記リサーチ・ディスクロージ
ャーや特開昭62−245,253号などに記載された
ものがある。更に、上記の目的のために、各種のシリコ
ーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチルシ
ロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオイ
ルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。その
例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコ
ーンオイル」技術資料P6〜18Bに記載の各種変性シ
リコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品
名X−22−3710)などが有効である。また特開昭
62−215,953号、同63−46,449号に記
載のシリコーンオイルも有効である。
【0059】感光材料や色素固定要素には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159,644号記載の化合物も有効である。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物
(米国特許第3,533,794号など)、4−チアゾ
リドン系(米国特許第3,352,681号など)、ベ
ンゾフェノン系化合物(特開昭46−2,784号な
ど)、その他特開昭54−48,535号、同62−1
36,641号、同61−88,256号等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260,152号記載
の紫外線吸収性ポリマーも有効である。
【0060】金属錯体としては、米国特許第4,24
1,155号、同4,245,018号第3〜36欄、
同第4,254,195号第3〜8欄、特開昭62−1
74,741号、同61−88,256号(27)〜(29)
頁、同63−199,248号、特開平1−75,56
8号、同1−74,272号等に記載されている化合物
がある。
【0061】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号に記載されている。記録媒体に画像形成され
た染料の退色を防止するための退色防止剤は予め記録媒
体に含有させておいてもよいし、インクなどに含有させ
て外部から記録媒体に供給するようにしてもよい。上記
の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はそれぞれ組み
合わせて用いてもよい。
【0062】本発明の画像記録媒体には、蛍光増白剤を
用いてもよい。特に記録媒体に蛍光増白剤を内蔵させる
か、インクなどに含有させて外部から記録媒体に供給さ
せるのが好ましい。蛍光増白剤の例としては、K.Ve
enkataraman編「The Chemistr
y of Synthetic Dyes」第V巻第8
章、特開昭61−143752号などに記載されている
化合物を挙げることができる。より具体的には、スチル
ベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合
物、ベンゾオキサゾリル系化合物、ナフタルイミド系化
合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物な
どを挙げることができる。蛍光増白剤は、退色防止剤と
組み合わせて用いることができる。
【0063】本発明において画像記録媒体の支持体とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば紙、合成
高分子(フィルム)が挙げられる。具体的には、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セ
ルロース類(例えばトリアセチルセルロース)、または
これらのフィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有させ
たもの、さらにポリプロピレンなどから作られるフィル
ム法合成紙、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天然パ
ルプとから作られる混抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、
キャストコート紙、金属、布類、ガラス類等が挙げられ
る。これらは単独で用いることもできるし、ポリエチレ
ン等の合成高分子で片面または両面をラミネートされた
支持体として用いることもできる。この他に、特開昭6
2−253159号に記載の支持体を用いることができ
る。
【0064】本発明において、特に好ましい支持体とし
ては、両面をポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリブテン)やポリエチレンテレフタレー
ト等でラミネートした紙やプラスチック支持体(ただ
し、ポリオレフィン中に、酸化チタン、酸化亜鉛等の白
色顔料、コバルトブルーや群青、酸化ネオジウムなどの
色味付け染料を含有させることが好ましい)が好まし
い。
【0065】ポリオレフィン層の厚さに関して、特に制
限はないが、10ないし100ミクロン、特に15ない
し50ミクロン、更に20ないし35ミクロンが特に好
ましい。ポリオレフィンの表面形状は鏡面、規則的な凹
凸をつけたもの、不規則な凹凸をつけたものなど、任意
の形状が可能であるが、特に表面側は鏡面であることが
好ましい。ポリオレフィン層の表面は、コロナ放電処
理、火炎処理等の表面活性化処理を行い必要に応じて下
塗り層を設け、その上に本発明の被覆層を塗布し用い
る。表面側のポリオレフィン中に含ませることのできる
白色顔料について特に制限はないが、酸化チタン、酸化
亜鉛が好ましく、特にアナターゼ型酸化チタンが好まし
く、分散性を向上するために50%以下の酸化亜鉛と併
用することが好ましい。ポリオレフィンに含有させる白
色顔料の量は、5重量%以上が好ましく、更に10ない
し50重量%が好ましく、特に15%ないし30%が好
ましい。
【0066】表面側のポリオレフィン中に含ませること
のできる色味づけ顔料に付いては、特に制限はないがコ
バルトブルーや群青、酸化ネオジウム等の300℃以上
のコーティング温度に耐えられるものが望ましい。色味
づけ顔料の使用量は白色顔料に対して0.1ないし3重
量%である。本発明の目的の表面反射特性を実現するた
めには、色味づけ顔料の選択と使用量が特に重要であ
る。群青と称される顔料においても、メーカーや製品ナ
ンバーにより色味が大きく異なるため、本発明の表面反
射特性になるよう、各種顔料を調合して使用することが
望ましい。
【0067】支持体が、酸化チタンなどの白色顔料を含
有したポリエチレンラミネート紙である場合にはバック
層は、帯電防止機能をもち表面抵抗率が1012Ω・cm以
下になる様設計することが好ましい。
【0068】本発明の画像記録媒体はインクジェットプ
リント、昇華型熱転写プリント、色素拡散転写プリント
を始め、色素の放出と受容からなるシステム全般に用い
ることができる。その中でもインクジェットプリントに
用いると、本発明の効果が大きく発揮される。
【0069】インクジェットプリントの方式にはまった
く制限がなく、連続式、オンディマンド式を問わず本発
明の記録媒体を用いることができる。インクジェットの
ヘッドの方式にも制限はなく、ピエゾ方式、バブルジェ
ット方式、サーマルジェット方式、あるいは超音波を用
いた方式を始めとするあらゆるプリンターに好ましく用
いられる。
【0070】インクジェットシステムの最近の進歩は著
しく、例えば、フォトインクと称する濃度の薄いインク
を小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で
濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方
式、無色透明のインクを用いる方式など、数多くの新方
式が提案、実用化されている。本発明の記録媒体はこれ
らのいずれの方式にも好ましく用いられるが、特にプリ
ント速度の速いプリンターや濃度が低いインクを多量に
噴射する方式のプリンターでその画質改良効果が顕著に
発揮される。
【0071】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の説明をする。 (タイプA画像記録媒体) 実施例1 パルプ混合比LBKP/NBSP=6/4の上質紙(密
度1.053、厚さ152μm )の両面に、押し出しコ
ーティング法により300℃でポリエチレンをラミネー
トし、支持体を作成した。裏面には密度0.955の高
密度ポリエチレンを用い、表面には密度0.923のポ
リエチレンに白色顔料として表面処理したチタンと色味
付け顔料として第一化成社製の群青(青口および赤口)
を混合したものを用いた。表ポリエチレンの厚さは36
μm 、裏ポリエチレンの厚さは27μm であった。上記
の樹脂被覆支持体上に乾燥後の固形分が下記の量になる
ように被覆層を塗設し、画像記録媒体試料を作成した。
なお、各化合物の添加の主目的を( )内に示したが、
添加の目的はそれに限らない。
【0072】 化合物P−17(色素受容性ポリマー) 5.0g/m2 Cataloid−SI80P 25.0g/m2 (無機顔料、触媒化成工業(株)製コロイダルシリカ) PVA405 3.5g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) 化合物H−01(硬膜剤) 0.08g/m2 化合物W−01(界面活性剤) 0.02g/m2
【0073】
【化9】
【0074】この画像記録媒体試料を用いて、下記方法
により評価をおこなった。画質は、画像濃度、ビーディ
ング(粒状の濃度むら)、にじみにより評価した。な
お、印字はすべてインクジェットプリンターPM700
C(EPSON(株)製)を用いておこなった。
【0075】<インク乾燥時間>イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)インクで
ベタ印字し、印字後、印字部を指でこすりインクが定着
乾燥する時間を測定した。 ◎1秒以内で乾燥 ○10秒以内で乾燥 △1分以内で乾燥 ×10分以内で乾燥 ××10分以上で乾燥 <画像濃度>Mインクでベタ印字し、画像濃度を反射濃
度計(X−Rite310TR)を用いて測定した。 <ビーディング>Y、M、C、Bkインクでベタ印字
し、印字部の粒状の濃度むらを目視で評価した。 ○粒状濃度むら無し △粒状濃度むらがやや発生 ×粒状濃度むらが多く発生。 <にじみ>Y、M、C、Bkインクでベタ印字し、印字
部のにじみ発生を目視で評価した。 ○にじみ発生無し △にじみがやや発生 ×にじみが多く発生。 <光堅牢性>Mインクでベタ印字し、このサンプルをア
トラスCi−65ウェザーメーターを用い、キセノン光
(8万5千ルクス)を一週間照射した。キセノン光照射
前後での画像濃度を上記反射濃度計で測定し、画像の光
堅牢性を染料残存率を求めて評価した。なお、染料残存
率は下記の式に従って求めた。 染料残存率=(キセノン照射後の画像濃度)/(キセノ
ン照射前の画像濃度)×100(%) これらの評価の結果を表1に示した
【0076】
【表1】
【0077】実施例2〜4 実施例1の色素受容性ポリマー化合物P−17の替わり
に下記の色素受容性ポリマーを用いる以外は、実施例1
と同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同
じ方法で評価した。評価結果を表1に示した。 実施例2 P−1 実施例3 P−5 実施例4 P−10
【0078】実施例5〜7 実施例1の無機顔料Cataloid−SI80Pの替
わりに下記の無機顔料を用いる以外は、実施例1と同じ
方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同じ方法
で評価した。評価結果を表1に示した。 実施例5 AEROSIL200(シリカ顔料、日本ア
エロジル(株)製) 実施例6 Cataloid−SI350(触媒化成工
業(株)製コロイダルシリカ) 実施例7 Cataloid−AS3(擬ベーマイトア
ルミナ水和物顔料、触媒化成工業(株)製)
【0079】実施例8 Cataloid−AS3(擬ベーマイトアルミナ水和
物顔料、触媒化成工業(株)製)を400℃で24時間
加熱脱水し、γ−アルミナ(無水物)を得た。実施例1
の無機顔料Cataloid−SI80Pの替わりに、
このγ−アルミナ(無水物)を用いる以外は、実施例1
と同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同
じ方法で評価した。評価結果を表1に示した。
【0080】比較例1 実施例1で作成した樹脂被覆支持体上に乾燥後の固形分
が下記の量になるように被覆層を塗設し、画像記録媒体
試料を作成した。この試料は実施例1の画像記録媒体試
料より無機顔料のみを除いたものである。なお、各化合
物の添加の主目的を( )内に示したが、添加の目的は
それに限らない。 化合物P−17(色素受容性ポリマー) 5.0g/m2 PVA405 3.5g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) 化合物H−01(硬膜剤) 0.08g/m2 化合物W−01(界面活性剤) 0.02g/m2 この画像記録媒体試料を用いて、実施例1と同じ方法で
評価した。その結果を表1に示した。
【0081】比較例2 実施例1で作成した樹脂被覆支持体上に乾燥後の固形分
が下記の量になるように被覆層を塗設し、画像記録媒体
試料を作成した。この試料は実施例1の画像記録媒体試
料より色素受容性ポリマーのみを除いたものである。な
お、各化合物の添加の主目的を( )内に示したが、添
加の目的はそれに限らない。
【0082】 Cataloid−SI80P 25.0g/m2 (無機顔料、触媒化成工業(株)製コロイダルシリカ) PVA405 3.5g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) 化合物H−01(硬膜剤) 0.08g/m2 化合物W−01(界面活性剤) 0.02g/m2 この画像記録媒体試料を用いて、実施例1と同じ方法で
評価した。その結果を表1に示した。
【0083】(タイプB−1画像記録媒体) 実施例9 実施例1で作成した樹脂被覆支持体上に乾燥後の固形分
が下記の量になるように被覆層を塗設し、画像記録媒体
試料を作成した。なお、各化合物の添加の主目的を
( )内に示したが、添加の目的はそれに限らない。
【0084】 (下層:無機顔料層) Cataloid−SI80P 35.0g/m2 (無機顔料、触媒化成工業(株)製コロイダルシリカ) PVA117 3.5g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) (上層:色素受容層) 化合物P−17(色素受容性ポリマー) 1.4g/m2 PVA405 0.7g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) 化合物H−01(硬膜剤) 0.02g/m2 化合物W−01(界面活性剤) 0.02g/m2 この画像記録媒体試料を用いて、実施例1と同じ方法で
評価した。その結果を表2に示した。
【0085】
【表2】
【0086】実施例10〜12 実施例9の色素受容性ポリマー化合物P−17の替わり
に下記の色素受容性ポリマーを用いる以外は、実施例9
と同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同
じ方法で評価した。評価結果を表2に示した。 実施例10 P−1 実施例11 P−5 実施例12 P−10
【0087】実施例13〜16 実施例9の無機顔料Cataloid−SI80Pの替
わりに下記の無機顔料を用いる以外は、実施例9と同じ
方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同じ方法
で評価した。評価結果を表2に示した。 実施例13 AEROSIL200(シリカ顔料、日本
アエロジル(株)製) 実施例14 Cataloid−SI350(触媒化成
工業(株)製コロイダルシリカ) 実施例15 Cataloid−AS3(擬ベーマイト
アルミナ水和物顔料、触媒化成工業(株)製) 実施例16 実施例8で合成したγ−アルミナ(無水
物)
【0088】比較例3 実施例9の色素受容性ポリマー化合物P−17の替わり
にポリビニルピロリドンを用いる以外は、実施例9と同
じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同じ方
法で評価した。評価結果を表2に示した。
【0089】(タイプB−2画像記録媒体) 実施例17 実施例1で作成した樹脂被覆支持体上に乾燥後の固形分
が下記の量になるように被覆層を塗設し、画像記録媒体
試料を作成した。なお、各化合物の添加の主目的を
( )内に示したが、添加の目的はそれに限らない。
【0090】 (下層:色素受容層) 化合物P−17(色素受容性ポリマー) 9.2g/m2 PVA405 5.6g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) 化合物H−01(硬膜剤) 0.06g/m2 化合物W−01(界面活性剤) 0.02g/m2 (上層:無機顔料層) Cataloid−SI550 3.0g/m2 (無機顔料、触媒化成工業(株)製コロイダルシリカ) PVA117 0.3g/m2 (結着剤、クラレ(株)製ポリビニルアルコール) この画像記録媒体試料を用いて、実施例1と同じ方法で
評価した。その結果を表3に示した。
【0091】
【表3】
【0092】実施例18〜20 実施例17の色素受容性ポリマー化合物P−17の替わ
りに下記の色素受容性ポリマーを用いる以外は、実施例
17と同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1
と同じ方法で評価した。評価結果を表3に示した。 実施例18 P−1 実施例19 P−5 実施例20 P−10
【0093】実施例21〜24 実施例17の無機顔料Cataloid−SI80Pの
替わりに下記の無機顔料を用いる以外は、実施例17と
同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同じ
方法で評価した。評価結果を表3に示した。 実施例21 AEROSIL200(シリカ顔料、日本
アエロジル(株)製) 実施例22 Cataloid−SI350(触媒化成
工業(株)製コロイダルシリカ) 実施例23 Cataloid−AS3(擬ベーマイト
アルミナ水和物顔料、触媒化成工業(株)製) 実施例24 実施例8で合成したγ−アルミナ(無水
物)
【0094】比較例4 実施例17の色素受容性ポリマー化合物P−17の替わ
りにポリビニルピロリドンを用いる以外は、実施例17
と同じ方法で画像記録媒体試料を作成し、実施例1と同
じ方法で評価した。評価結果を表3に示した。
【0095】以上、実施例で示したように本発明の画像
記録媒体は、インク乾燥速度が速く画質に優れ、かつ光
堅牢性に優れていることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 20/60 C08F 26/06 26/06 D21H 1/22 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に被覆層を有するインクジェッ
    ト用画像記録媒体において、該被覆層中に一般式(I)
    で表される色素受容性ポリマーおよび一種以上の無機顔
    料を含有することを特徴とするインクジェット用画像記
    録媒体。 一般式(I) 【化1】 式中、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立に水素
    原子またはアルキル基を表し、直鎖でも分岐していても
    よい。Lは2価の連結基を表す。pは0または1を表
    す。
  2. 【請求項2】 無機顔料の少なくとも一種がアルミナ顔
    料またはシリカ顔料であることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット用画像記録媒体。
  3. 【請求項3】 アルミナ顔料が無水アルミナ顔料または
    アルミナ水和物であることを特徴とする請求項1乃至2
    記載のインクジェット用画像記録媒体。
  4. 【請求項4】 被覆層が二層以上であって、上層に一般
    式(I)で表される色素受容性ポリマー、下層に一種以
    上の無機顔料を含有することを特徴とする請求項1乃至
    3記載のインクジェット用画像記録媒体。
  5. 【請求項5】 被覆層が二層以上であって、上層に一種
    以上の無機顔料、下層に一般式(I)で表される色素受
    容性ポリマーを含有することを特徴とする請求項1乃至
    3記載のインクジェット用画像記録媒体。
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