JPH1029914A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH1029914A
JPH1029914A JP18590996A JP18590996A JPH1029914A JP H1029914 A JPH1029914 A JP H1029914A JP 18590996 A JP18590996 A JP 18590996A JP 18590996 A JP18590996 A JP 18590996A JP H1029914 A JPH1029914 A JP H1029914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
fluorine
powder
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18590996A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Hase
昇 長谷
Makoto Toritsuka
誠 鳥塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP18590996A priority Critical patent/JPH1029914A/ja
Publication of JPH1029914A publication Critical patent/JPH1029914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は、H、C1-24炭化水素基等を示し、R2
はH、C1-24炭化水素基を示し、aは平均値が2〜10
00の数を示す〕で表わされるフッ素系ポリエーテル及
びフッ素化合物処理粉体を含有する化粧料。 【効果】 撥水・撥油性に優れ、化粧持ちがよく、且つ
使用感もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性及び撥油性
に優れ、汗や皮脂による顔料等の化粧成分の消失を防止
することができ、化粧持ちに優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
水や汗から皮膚を保護する目的で、また水や汗による化
粧くずれを防止する目的で種々の撥水性化粧料が用いら
れている。しかし、化粧くずれを防止するためには、皮
脂に対して撥油性を有することも必要であり、更に使用
感も良好でなければならない。
【0003】しかしながら、従来スキンクリーム、スキ
ンローション等の皮膚保護化粧料やメイクアップ化粧料
に配合されているシリコーン油やシリコーン樹脂は、撥
水性についてはある程度の効果を有するものの撥油性に
ついては充分な効果を有するものではなかった。従っ
て、このような成分を配合した化粧料は、皮脂による化
粧くずれを生じるという問題点があった。
【0004】そのため、撥水性及び撥油性をともに有す
る化合物を開発する試みが多方面でなされてきている。
例えば、特開昭61−234928号公報、同63−2
47214号公報等には、パーフルオロポリエーテルを
配合した化粧料が提案されている。また、特開平2−2
95912号公報には、フッ素変性シリコーン化合物を
配合した化粧料が耐水性及び耐皮脂性に優れることが開
示されている。
【0005】しかしながら、上記パーフルオロポリエー
テル及びフッ素変性シリコーンは、いまだ撥水・撥油性
基剤の条件を充分満足するものではなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、撥水性及び撥油
性の双方に優れ、化粧くずれを起こすことがなく、良好
な使用感を与える化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行ったところ、特定のフッ素系ポリエ
ーテルとフッ素化合物処理粉体を併用した化粧料が、撥
水・撥油性に優れ、かつ良好な使用感を有することを見
出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)次の一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 は水素原子、炭素数1〜24
の炭化水素基又は次の式(2)
【0011】
【化4】
【0012】(ここで、R3 は水素原子、炭素数1〜2
4の炭化水素基を示し、R4 は、炭素数1〜24の2価
の炭化水素基を示し、bは平均値が2〜1000の数を
示し、cは0又は1の数を示す)で表わされる基を示
し、R2 は水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を
示し、aは平均値が2〜1000の数を示す〕で表わさ
れるフッ素系ポリエーテル。 (B)フッ素化合物処理粉体 を含有する化粧料を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いるフッ素系ポリエー
テルは前記一般式(1)で表わされるものであり、式
中、R1 、R2 及びR3 のうち炭素数1〜24の炭化水
素基としては、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜22の
アルキルもしくはアルケニル基、炭素数3〜8のシクロ
アルキル基、又はアルキル基で置換されていてもよい総
炭素数6〜24のアリール基が好ましい。このうち、炭
素数1〜22のアルキル基としては、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチ
ル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、
n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル
基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘ
プタデシル基、n−ノナデシル基、n−イコシル基、n
−ヘニコシル基、n−ドコシル基の直鎖アルキル基;イ
ソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオ
ペンチル、1−エチルプロピル、2−エチルヘキシル等
の分岐鎖アルキル基等が挙げられる。また、炭素数3〜
8のシクロアルキル基としては、シクロペンチル、シク
ロヘキシル等が挙げられる。アリール基としては、フェ
ニル、ナフチル等が挙げられる。アルキル置換アリール
基としては、p−トリル基等のアルキル置換フェニル基
が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリ
ル基、オレイル基等が挙げられる。
【0014】また、R1 は水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基又は式(2)で示される基を示すが、直鎖も
しくは分岐鎖の炭素数1〜18のアルキル基、オレイル
基、炭素数6〜18のアルキル基が置換したフェニル基
又は式(2)に示される基が好ましく、特に直鎖又は分
岐鎖の炭素数1〜8のアルキル基又は式(2)の基が好
ましい。
【0015】R2 及びR3 は、水素原子又は炭素数1〜
24の炭化水素基を示すが、水素原子、直鎖もしくは分
岐鎖の炭素数1〜18のアルキル基、オレイル基又は炭
素数6〜18のアルキル基が置換したフェニル基が好ま
しく、特に水素原子、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜
8のアルキル基が好ましい。
【0016】R4 の炭素数1〜24の2価の炭化水素基
としては、炭素数1〜22のアルキレンもしくはアルケ
ニレン基、又はアルキル基で置換されていてもよい総炭
素数6〜24のアリーレン基が挙げられるが、直鎖もし
くは分岐鎖の炭素数1〜18のアルキレン基又は炭素数
6〜18のアルキル基が置換したフェニレン基が好まし
く、特に直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜8の直鎖又は分岐
鎖のアルキレン基が好ましい。
【0017】a及びbで示される数は、平均値で2〜1
000であるが、5〜500が好ましく、特に5〜10
0が好ましい。
【0018】一般式(1)で表わされるフッ素系ポリエ
ーテルは、例えば単量体としてトリフルオロプロピレン
オキシドを用い、特開平5−310910号公報、特開
平7−2837号公報等に記載の方法に従って製造する
ことができる。
【0019】このようなフッ素系ポリエーテル(1)
は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、
本発明の化粧料への配合量は特に制限されないが、全組
成中に0.01〜90重量%(以下、単に%で示す)配
合するのが好ましく、特に0.1〜70%、更に0.5
〜30%配合すると、撥水・撥油性及び使用感により優
れるとともに、安定性も良好であり好ましい。
【0020】本発明に用いる(B)成分のフッ素化合物
処理粉体は、粉体をフッ素化合物で処理して得られるも
のである。ここで粉体の処理に用いられるフッ素化合物
としては、例えば次の一般式(3)
【0021】
【化5】
【0022】〔式中、Rf は炭素数3〜21のパーフル
オロアルキル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示
し、直鎖状あるいは分岐状であって、単一鎖長のもので
あっても混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12
の整数を示し、yは1〜3の数を示す。Mは水素、アル
カリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウム等を示
す〕で表わされる化合物(パーフルオロアルキル基を有
するリン酸エステル)が挙げられる。
【0023】上記一般式で表わされるフッ素化合物とし
ては、具体的には、例えば、ジヘプタデカフルオロデシ
ルリン酸[(C8F17C2H4O)2PO(OH)]、ヘプタデカフルオ
ロデシルリン酸[C8F17C2H4OPO(OH)2]、ジヘプタデカ
フルオロデシルリン酸とヘプタデカフルオロリン酸のセ
スキ体[(C8F17C2H4O)pPO(OH)3-p,2>p>1]、上記
一般式(3)において、Rf が炭素数6〜18(平均
9)のパーフルオロアルキル基、yがほぼ1.5、且つ
Mが水素であるリン酸エステル及びパーフルオロアルキ
ルジオキシエチルアミン塩リン酸エステル[(CmF2m+1C2
H4O)qPO(ONH2(CH 2CH2OH)2)3-q,m=6〜18(平均
9),2>q>1、特開昭62−250074号公報]
等が挙げられる。更に、上記フッ素化合物としては、パ
ーフルオロアルキル基を有する樹脂(特開昭55−16
7209号公報)、四フッ化エチレン樹脂、パーフルオ
ロアルコール、パーフルオロエポキシ化合物、スルホア
ミド型フルオロリン酸、パーフルオロカルボン酸、パー
フルオロアルキルシラン[信越化学(株)社製、LP−
1T、LP−4T、LP−8T等のシランカップリング
剤]、アルキルフッ素変性シリコーン(特開平7−25
8035号公報等が挙げられる。
【0024】上記フッ素化合物で被覆される粉体として
は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定され
ず、例えばケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、
タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、ベン
トナイト、チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラ
ミン及びこれらの複合体等の無機粉体;ポリアミド、ポ
リエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリウレタン、シリコーン樹脂、ビニル樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、ア
クリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボ
ネイト樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シ
ルクパウダー、セルロース、CIピグメントイエロー、
CIピグメントオレンジ等の有機粉体;及びこれら無機
粉体と有機粉体との複合体等が挙げられる。これら粉体
は単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。かか
る粉体の形状は特に限定されず、平板状、塊状、鱗片
状、球状等の粉体を細孔の有無に関係なく使用できる
が、平板状又は球状が特に好ましい。粉体の一次粒子径
も粉体の外形をとどめる限り特に制限されないが、使用
感の観点より0.01〜80μm、特に0.1〜20μ
mが好ましい。
【0025】上記粉体を上記フッ素化合物で処理する方
法は、通常用いられる種々の方法を採用することができ
る。例えば、ヘンシェルミキサー、振動式ボールミル、
回転式ボールミル、スーパーミキサー等の混合攪拌装置
内で粉体を混合しながら、上記フッ素化合物をそのま
ま、又は適当な溶剤(例えば、水、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、クロロホルム、フロンR113及び
それらの混合溶媒等)に溶解させて噴霧あるいは滴下に
より添加し、均一分散させた後室温又は加熱乾燥を行う
方法が挙げられる。フッ素化合物として上記一般式
(3)で表わされ、且つリン酸エステルのパーフルオロ
アルキル基の炭素数が8以上の化合物を用いる場合に
は、該化合物の流動性が著しく低下するので、上記溶剤
としては、フロンR113、ヘキサフルオロメタキシレ
ン等のフッ素系の溶媒を用いることが好ましい。
【0026】上記粉体に対する上記フッ素化合物の使用
量は、撥水性、撥油性及び使用感の観点から粉体100
重量部に対し、好ましくは0.01〜30重量部、更に
好ましくは0.5〜15重量部である。
【0027】本発明の化粧料におけるフッ素化合物処理
粉体の配合量は、該化粧料中、好ましくは0.1〜99
%更に好ましくは5〜95%である。
【0028】本発明の化粧料には、上記必須成分の他更
に通常の化粧料に用いられる油剤を使用することができ
る。かかる油剤としては、例えばオクタメチルシクロテ
トラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコー
ン、メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサン等の不揮発性シリコー
ン、スクワラン、パーム油等の動植物性油脂、パーフル
オロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオ
ロオクタン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤、
その他炭化水素、高級脂肪酸エステル、流動パラフィ
ン、イソ流動パラフィンなどが挙げられる。
【0029】更に、本発明の化粧料には、必要に応じて
通常の化粧料に配合される成分、例えばワセリン、ラノ
リン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アル
コール等の固形・半固形油分、水溶性及び油溶性ポリマ
ー、無機及び有機顔料、シリコーンで処理された無機及
び有機顔料、有機染料等の色材、アニオン性活性剤、カ
チオン性活性剤、非イオン性活性剤、ジメチルポリシロ
キサン・ポリオキシアルキレン共重合体、ポリエーテル
変性シリコーン等の界面活性剤、その他、水、防腐剤、
酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸
収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、
皮膚賦活剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で、
適宜配合することができる。
【0030】本発明の化粧料は、その剤型、種類等にも
特に制限はなく、また通常の方法に従って製造すること
ができる。種類としては、例えば油性化粧料、乳化化粧
料、水性化粧料、油性固形化粧料、口紅、ほほ紅、ファ
ンデーション、皮膚洗浄剤等が挙げられる。
【0031】
【発明の効果】本発明の化粧料は、撥水性及び撥油性に
優れるため、汗や皮脂による化粧成分の消失を防止する
ことができるため、化粧持ちに優れ、また使用感も良好
である。
【0032】
【実施例】以下に、製造例及び実施例を挙げて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0033】製造例1 粉体150gを丸底フラスコ(又はニーダー)に入れ、
これにC8F17CH2CH2OPO(OH)2と、(C8F17CH2CH2O)2P(O)OH
のほぼ1:1の混合物7.5gをイソプロピルアルコー
ル1500gに加熱溶解(50℃)しておいたものを加
え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50℃に
てイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥してフッ
素化合物処理粉体155gを得た。
【0034】製造例2 粉体150gを丸底フラスコ(又はニーダー)に入れ、
これに[(CmF2m+1C2H4)qPO(OH)3-q](m=6〜18
(平均9)、2>q>1)7.5gをイソプロピルアル
コール1500gに加熱溶解(50℃)しておいたもの
を加え、60℃で4時間混合した。その後、40〜50
℃にてイソプロピルアルコールを減圧留去し、乾燥して
フッ素化合物処理粉体155gを得た。
【0035】製造例3 丸底フラスコ(又はニーダー)に水1リットル及び粉体
150gを入れ分散させた。これに、パーフルオロアル
キルエチルリン酸エステルジエタノールアミン塩(AG
530、旭硝子(株)社製)の15%水溶液50gを加
え、更に1N塩酸を系のpHが2前後となるように加えて
4時間攪拌した。次に濾過し、数回水洗した。これを乾
燥し、粉砕してフッ素化合物処理粉体155gを得た。
【0036】実施例1 二層型液状ファンデーション 下記組成の二層型液状ファンデーションを下記製法に従
いそれぞれ製造し、化粧持ち、使用感等を下記評価方法
により評価した。その結果を表4に示す。
【0037】
【表1】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例1) 酸化チタン 6.0 セリサイト 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:H) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (4)ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (5)グリセリン 2.0 (6)エタノール 15.0 (7)精製水 バランス (8)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (9)香料 微 量
【0038】<製法>成分(2)〜(4)及び(8)、
(9)を室温にて溶解させる。更に成分(1)を加え、
ディスパーで分散させた。これに成分(5)〜(7)を
攪拌しながら添加して乳化し、目的の二層型液状ファン
デーションを得た。
【0039】比較例1 二層型液状ファンデーション
【表2】 <組成> % (1)シリコーン処理顔料(ポリメチル水素シロキサンで 下記顔料を処理した市販品) 酸化チタン 6.0 セリサイト 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:H) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (4)ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (5)グリセリン 2.0 (6)エタノール 15.0 (7)精製水 バランス (8)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (9)香料 微 量
【0040】<製法>成分(2)〜(4)及び(8)、
(9)を室温にて溶解させる。更に成分(1)を加え、
ディスパーで分散させた。これに成分(5)〜(7)を
攪拌しながら添加して乳化し、目的の二層型液状ファン
デーションを得た。
【0041】比較例2 二層型液状ファンデーション
【表3】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例1) 酸化チタン 6.0 セリサイト 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (2)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製、KF-96A 6cs) 10.0 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (4)ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (5)グリセリン 2.0 (6)エタノール 15.0 (7)精製水 バランス (8)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (9)香料 微 量
【0042】<製法>成分(2)〜(4)及び(8)、
(9)を室温にて溶解させる。更に成分(1)を加え、
ディスパーで分散させた。これに成分(5)〜(7)を
攪拌しながら添加して乳化し、目的の二層型液状ファン
デーションを得た。 (評価方法)化粧持ち、ファンデーションの残留性及び
使用感:10人の専門パネリストが官能評価を行い、下
記基準により評価した。結果を表4に示す。
【0043】 ○:「良い」が8人以上 △:「良い」が4〜7人 ×:「良い」が4人未満
【0044】
【表4】
【0045】表4より明らかなように、本発明の液状フ
ァンデーションは、フッ素系ポリエーテルとフッ素化合
物処理粉体とを併用せず、それぞれ単独で配合したもの
に比べ、化粧持ちに優れ、しかも使用感の優れるもので
あった。
【0046】実施例2 パウダーファンデーション 下記組成のパウダーファンデーションを下記製法に従い
製造した。
【0047】
【表5】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例2) 酸化チタン 10.0 セリサイト 30.0 マイカ バランス カオリン 5.0 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:Me, R2:Me) 8.0 (3)ミツロウ 2.0 (4)防腐剤 0.2 (5)香料 微 量
【0048】<製法>成分(1)を混合し、粉砕機を通
して粉砕した。これを高速ブレンダーに移し、成分
(2)〜(5)を加熱混合し、均一にしたものを加えて
更に混合し、均一にした。これを粉砕機で処理し、ふる
いを通し粒度をそろえた後、数日間放置してから金皿な
どの容器中に圧縮成型して目的のパウダーファンデーシ
ョンを得た。
【0049】実施例3 ほほ紅 下記組成のほほ紅を、実施例2と同様にして製造した。
【表6】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例3) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.0 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:Me, R2:H) 7.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製、KF-96A、6cs) 5.0 (4)防腐剤 0.1 (5)香料 微 量
【0050】実施例4 パウダーアイシャドー 雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した後、雲母チ
タンを混合した以外は、実施例2と同様にして、以下の
組成のパウダーアイシャドーを製造した。
【表7】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例2) 雲母チタン 4.9 セリサイト バランス マイカ 25.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.0 群青 9.0 紺青 12.0 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:H, R2:Me) 8.0 (3)スクワラン 2.0 (4)ワセリン 1.5 (5)ソルビタントリオレート 1.0 (6)防腐剤 0.1 (7)香料 微 量
【0051】実施例5 両用パウダーファンデーショ
ン 下記組成の両用パウダーファンデーションを実施例4と
同様にして製造した。
【表8】 <組成> % (1)フッ素化合物処理粉体(製造例2) マイカ バランス タルク 4.8 酸化チタン 14.0 雲母チタン 3.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 酸化亜鉛 4.5 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:Me, R2:Me) 6.0 (3)ラノリン 3.0 (4)ワセリン 1.0 (5)イソプロピルミリステート 1.0 (6)防腐剤 1.5 (7)香料 微 量
【0052】実施例6 二層型サンスクリーン乳液 下記組成の二層型サンスクリーン乳液を実施例1と同様
にして製造した。
【表9】 <組成> % (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:Me) 15.0 (3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (4)グリセリン 2.0 (5)エタノール 10.0 (6)精製水 バランス (7)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (8)フッ素化合物処理粉体(製造例3) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 セリサイト 5.0 (9)香料 微 量
【0053】実施例7 サンスクリーンクリーム 下記組成のサンスクリーンクリームを下記製法により得
た。
【表10】 <組成> % (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.0 (3)グリセリン 6.0 (4)1,3−ブチレングリコール 6.0 (5)精製水 バランス (6)スクワラン 5.0 (7)ホホバ油 5.0 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 18.0 (9)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (10)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:Me) 30.0 (11)フッ素化合物処理粉体(製造例3) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 セリサイト 5.0
【0054】<製法>(6)〜(10)を混合し、これ
に(11)をディスパーで分散させる。これを水性成分
(1)〜(5)に攪拌下で徐々に添加して乳化して目的
のサンスクリーンクリームを得た。
【0055】実施例8 クリーム状ファンデーション
(油中水型) 下記組成のクリーム状ファンデーションを下記製法によ
り得た。
【表11】 <組成> % (1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 2.0 (2)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:Me) 10.0 (3)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0 (4)ステアリン酸アルミニウム 0.2 (5)1−イソステアロイル−3−ミリストイル− グリセロール 2.0 (6)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (7)フッ素化合物処理粉体 タルク 5.0 酸化チタン 9.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (10)安息香酸ナトリウム 0.2 (11)硫酸マグネシウム 0.5 (12)グリセリン 5.5 (13)1,3−ブチレングリコール 2.5 (14)精製水 バランス (15)香料 0.1
【0056】<製法>(1)〜(6)を混合し、75℃
に加熱する。これに(7)をディスパーで分散させる。
この中に(9)〜(14)の混合物を75℃に加熱し、
攪拌下で徐々に添加して乳化する。その後30℃に冷却
し(8)及び(15)を加え、更に室温まで冷却して目
的のクリーム状ファンデーション(W/O型)を得る。
【0057】実施例9 口紅 下記組成の口紅を下記製法により得た。
【表12】 <組成> % (1)ヒレシン 5.0 (2)パラフィンワックス 10.0 (3)キャンデリラワックス 3.0 (4)カルナバワックス 2.0 (5)ヒドロキシステアリル酸イソコレステリル 5.0 (6)イソステアリン酸イソプロピル 17.1 (7)イソパルミチン酸イソプロピル 17.2 (8)イソノナン酸イソノニル 5.0 (9)ヒマシ油 10.0 (10)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.) 10.0 (11)フッ素系ポリエーテル(R1:t-Bu, R2:Me) 10.0 (12)フッ素化合物処理酸化チタン(製造例1) 1.5 (13)赤色201号 1.0 (14)赤色202号 2.0 (15)黄色4号Alレーキ 1.0 (16)抗酸化剤 0.1 (17)香料 0.1
【0058】<製法>上記に示す各成分を80℃に加熱
して均一に混合し、成形用型に流し込み、冷却固化し、
口紅を製造した。
【0059】実施例10 口紅 下記組成の口紅を実施例9と同様にして製造した。
【表13】 <組成> % (1)ヒマシ油 バランス (2)オクチルドデカノール 15.0 (3)ラノリン 5.0 (4)液状ラノリン 5.0 (5)ミツロウ 5.0 (6)オゾケライト 4.0 (7)キャンデリラロウ 7.0 (8)カルナウバロウ 2.0 (9)フッ素系ポリエーテル(R1:H, R2:Me) 30.0 (10)フッ素化合物処理酸化チタン(製造例2) 1.5 (11)赤色201号 1.0 (12)赤色202号 1.0 (13)黄色4号Alレーキ 1.0 (14)赤色223号 0.1 (15)抗酸化剤 0.1 (16)香料 0.1
【0060】以上の実施例2〜10で得られた化粧料
は、いずれも化粧持ちが良好で、しかも使用感に優れる
ものであった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/031 A61K 7/031 7/42 7/42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
    又は次の式(2) 【化2】 (ここで、R3 は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素
    基を示し、R4 は、炭素数1〜24の2価の炭化水素基
    を示し、bは平均値が2〜1000の数を示し、cは0
    又は1の数を示す)で表わされる基を示し、R2 は水素
    原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を示し、aは平均
    値が2〜1000の数を示す〕で表わされるフッ素系ポ
    リエーテル。 (B)フッ素化合物処理粉体 を含有する化粧料。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中のR1 、R2 及びR3
    炭素数1〜24の炭化水素基が、直鎖もしくは分岐鎖の
    炭素数1〜22のアルキルもしくはアルケニル基、炭素
    数3〜8のシクロアルキル基、又はアルキル基で置換さ
    れていてもよい総炭素数6〜24のアリール基である請
    求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 式(2)中のR4 が、炭素数1〜22の
    アルキレンもしくはアルケニレン基、又はアルキル基で
    置換されていてもよい総炭素数6〜24のアリーレン基
    である請求項1記載の化粧料。
JP18590996A 1996-07-16 1996-07-16 化粧料 Pending JPH1029914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18590996A JPH1029914A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18590996A JPH1029914A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1029914A true JPH1029914A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16179009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18590996A Pending JPH1029914A (ja) 1996-07-16 1996-07-16 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1029914A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082220A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Kao Corp 粉体スラリー組成物
JP2009299072A (ja) * 2009-09-14 2009-12-24 Kao Corp 粉体スラリー組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003082220A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Kao Corp 粉体スラリー組成物
JP2009299072A (ja) * 2009-09-14 2009-12-24 Kao Corp 粉体スラリー組成物
JP4641324B2 (ja) * 2009-09-14 2011-03-02 花王株式会社 粉体スラリー組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001039819A (ja) 新規シリコーン化合物及びそれを含有してなる化粧料
JP3073877B2 (ja) 化粧料
JP2726778B2 (ja) 化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JP3040661B2 (ja) 化粧料
JP2672913B2 (ja) 化粧料
JP3081502B2 (ja) 化粧料
JP2624915B2 (ja) 複合化粧用粉体及び該粉体を含有する化粧料
JPH07119168B2 (ja) 化粧料
JPH1029914A (ja) 化粧料
JP3243350B2 (ja) 乳化化粧料
JP2009286766A (ja) 化粧料
JPH07223932A (ja) 皮膚外用剤
JP3276659B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP4082809B2 (ja) 油性固形化粧料
JP3073885B2 (ja) 化粧料
JPH05285373A (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JP3243354B2 (ja) 乳化化粧料
JP3276660B2 (ja) 撥水・撥油性粉体及びこれを含有する化粧料
JPH06321725A (ja) 化粧料
JPH0825856B2 (ja) 化粧料
JP2521398B2 (ja) 粉体化粧料
JP3597300B2 (ja) 化粧料
JP3274483B2 (ja) 化粧料及び化粧方法
JP4602583B2 (ja) 粉体化粧料
JP2000212024A (ja) 化粧料