JP2000212024A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2000212024A
JP2000212024A JP11013698A JP1369899A JP2000212024A JP 2000212024 A JP2000212024 A JP 2000212024A JP 11013698 A JP11013698 A JP 11013698A JP 1369899 A JP1369899 A JP 1369899A JP 2000212024 A JP2000212024 A JP 2000212024A
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JP
Japan
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powder
treated
silicone
oil
cosmetics
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Pending
Application number
JP11013698A
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English (en)
Inventor
Keiji Hosomi
恵児 細見
Masahiko Hishikawa
昌彦 菱川
Hiroaki Konishi
宏明 小西
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Nonogawa Shoji Ltd
Original Assignee
Nonogawa Shoji Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 肌上に生じた汗、皮脂による化粧崩れの防止
効果に優れ、且つ使用感、特にフィット感、平滑性に優
れた化粧料の提供。 【構成】 粉体の表面を特定の含フッ素シリコーンで処
理して得られる粉体、およびシリコーン油を配合させて
化粧料を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐水耐油性、付着性、
平滑性に優れ、汗、皮脂による化粧崩れを防止でき、化
粧持ちに優れた化粧料に関する。さらに詳しくは、粉体
の表面を特定の含フッ素シリコーンで処理して得られる
粉体、およびシリコーン油を配合することにより、肌上
に生じた汗、皮脂による化粧崩れの防止効果に優れ、且
つ使用感、特にフィット感、平滑性に優れた化粧料に関
する。
【0002】
【従来の技術】化粧料用粉体を配合する化粧料形態とし
て、ファンデーション、ほほ紅、アイブロウ、アイシャ
ドウ、ボディパウダー、日焼け止め化粧料などがある。
近年、これらの化粧料について、化粧持続効果、日焼け
止め持続効果に対する要求が非常に高まっている。それ
に伴って、これらの化粧料に配合される化粧料用粉体に
対しても、耐水性、耐油性の向上が求められていた。
【0003】粉体に耐水性を付与する方法として、従来
よりシリコーンで粉体を処理する方法が知られている。
具体的には、メチルハイドロジェンポリシロキサンを粉
体と混合し、加熱焼き付けすることにより粉体を処理す
る(特公昭45−2915)方法、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサンあるいはジメチルポリシロキサンを有
機溶媒に溶解した後、架橋用触媒としてオクチル酸亜鉛
などを添加して焼き付けることにより粉体を処理する
(特公昭45−18999)方法、粉体に金属水酸化物
を混合、被覆処理した後、メチルハイドロジェンポリシ
ロキサンを用いてメカノケミカル反応により粉体を処理
する(特公昭56−43264)方法が知られている。
しかしながら、これらの処理粉体は、耐水性、耐油性と
も十分ではなく、肌上に生じた汗および皮脂により容易
に化粧崩れを起こすという問題があった。
【0004】そのため、粉体の耐水性、耐油性を向上さ
せ、汗、皮脂などによる化粧崩れを防止することを目的
として、近年、粉体をフッ素化合物で処理する方法が提
案されている。具体的には、テフロンで粉体を処理する
(特公昭61−55481)方法、フッ素化アクリレー
トで粉体を処理する(特公昭61−48803)方法、
パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミ
ン塩で粉体を処理する(特公平5−86984)方法、
パーフルオロアルキルシランで粉体を処理する(特開平
2−218603、特開平4−193816)方法が提
案されている。
【0005】これらの粉体はいずれも、粉体表面を極め
て表面自由エネルギーの低いフッ素化合物によって被覆
されているため、撥水撥油性を有し、汗や皮脂に対して
もなじまない。しかしながら、化粧料中に含まれる油剤
に対してもなじまず油剤への分散性が悪いため、粉体の
凝集、色ムラが生じ易く、化粧料への配合が極めて困難
であった。また、これらの粉体は、使用感の面で、処理
する前と比べて平滑性が悪くなるという欠点があった。
【0006】また、化粧料に撥水性を付与することを目
的としてシリコーン油が配合されている。シリコーン油
は撥水性に優れ、なめらかな使用感を有しているため、
化粧料成分として汎用されている。しかしながら、シリ
コーン油は耐水性、耐油性とも十分ではなく、シリコー
ン油を配合した化粧料も、肌上に生じた汗、皮脂により
容易に化粧崩れを起こすという問題があった。
【0007】そのため、化粧料に耐水性、耐油性を付与
することを目的として、液状のパーフルオロポリエーテ
ルを配合した化粧料(特開昭61−234928、特開
昭63−247214)、フッ素変性シリコーン油を配
合した化粧料(特開平5−247214、特開平6−1
84312、特開平6−234858)が提案されてい
る。しかしながら、これらのフッ素油剤は撥水撥油性を
有するものの、流動性が高く、また肌への付着力が乏し
いため、大量の汗や皮脂に対して化粧崩れを十分に防止
することができないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、耐
水耐油性、付着性、平滑性に優れ、汗、皮脂による化粧
崩れを防止でき、化粧持ちに優れた化粧料を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、粉体の表面を特定
の含フッ素シリコーンで処理することにより、耐水耐油
性、付着性、平滑性に優れ、且つシリコーン油への分散
性が良好な粉体が得られること、およびこの処理粉体と
シリコーン油を配合することにより、耐水耐油性、付着
性、平滑性に優れた化粧料が得られることを見出し本発
明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、(a)粉体の表面を
一般式(1)[式中、R1は同種または異種の炭素数1
〜20のアルキル基またはアリール基、R2は−R5−
Rf(式中、R5は炭素数2〜6の二価のアルキレン基
を示し、Rfは炭素数1〜12のパーフルオロアルキル
基を示す。)、R3は−R5−SiX(式中、Xは炭
素数1〜4のアルコキシル基またはハロゲンを示
す。)、R4はR1またはR2またはR3のいずれかで
あり、l、m、nは整数であって、l=0〜500、m
=1〜500、n=1〜500である。]で表される含
フッ素シリコーンで処理して得られる粉体、および
(b)シリコーン油を配合することにより、肌上に生じ
た汗、皮脂による化粧崩れの防止効果に優れ、且つ使用
感、特にフィット感、平滑性に優れた化粧料を提供する
ものである。
【0011】
【図2】
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明に用いられる粉体には、通常化粧料
として用いられるものであれば全て適用できる。例えば
タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、ベントナイ
ト、スメクタイト、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、
ケイ酸、無水ケイ酸、アルミナ、酸化チタン、微粒子酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシ
ウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ヒド
ロキシアパタイト、窒化ホウ素、金属石鹸、ベンガラ、
黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、カー
ボンブラック、群青、紺青などの無機粉体、ナイロン、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、セルロース、アセチル化セルロース、ポリウレタ
ン、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シリコーン
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ビニル樹脂、シルクパウダーなどの高分子、赤色
104号、赤色106号、赤色201号、赤色202
号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色
226号、赤色227号、赤色228号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、黄色205号、
黄色401号、青色1号、緑色3号などの有機系色素が
挙げられる。また、2種以上の粉体およびこれらの複合
体を用いても構わない。同様に粉体の形状、粒径に関し
ても、特に限定されない。
【0014】これらの粉体は、公知の方法により事前に
表面処理されていてもいなくても構わない。表面処理の
方法としては例えば、油剤処理、金属石鹸処理、無機化
合物処理、アミノ酸処理、シリコーン処理、フッ素化合
物処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、
チタンカップリング剤処理、N−アシル化リジン処理、
ポリアクリル酸処理、プラズマ処理、メカノケミカル処
理などが挙げられる。
【0015】本発明で用いられる含フッ素シリコーンは
一般式(1)[式中、R1は同種または異種の炭素数1
〜20のアルキル基またはアリール基、R2は−R5−
Rf(式中、R5は炭素数2〜6の二価のアルキレン基
を示し、Rfは炭素数1〜12のパーフルオロアルキル
基を示す。)、R3は−R5−SiX(式中、Xは炭
素数1〜4のアルコキシル基またはハロゲンを示
す。)、R4はR1またはR2またはR3のいずれかで
あり、l、m、nは整数であって、l=0〜500、m
=1〜500、n=1〜500である。]で表される構
造を有する。その中でも特に、l=0、m=1〜50、
n=1〜50でmとnの比が9:1〜2:3の構造のも
のが好ましい。さらに好ましくは、mとnの比が3:1
〜1:1である。なお、一般式(1)で表される含フッ
素シリコーンの構造単位の配列は、交互でもブロックで
もランダムでもよい。具体的には、R1としては、CH
、C 、C、CH(CH、C
、CHCH(CH)CH、C(C
、C13、Cなどが、R5として
は、C、C 、C、CHCH(CH
)CH、CHCHCH(CH)、C 12
などが、Rfとしては、CF、C、C
13、C 17、C1225などが、Xとし
ては、OCH、OC、OC 、OCH(C
、OC、OCHCH(CH)C
、OC(CH、Cl、Brなどが挙げられ
る。
【0016】
【図3】
【0017】含フッ素シリコーンは、上記化合物のうち
それぞれ1種または2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0018】本発明で用いる表面処理において、含フッ
素シリコーンの添加量は、粉体および含フッ素シリコー
ンの種類によって異なるが、基材粉体の重量に対して1
〜50重量%が好ましい。さらに好ましくは、3〜20
重量%である。1重量%未満では本発明の効果である耐
水性、耐油性が十分ではなく、50重量%を越えて処理
しても、効果の増強は望めない。
【0019】本発明で用いられる表面処理の手法として
は、湿式法、乾式法などが挙げられる。本発明でいう湿
式法とは、粉体を適当な溶剤に分散させ、含フッ素シリ
コーンおよび必要に応じて酸またはアルカリを添加し、
撹拌混合後溶剤を除去し、乾燥、場合によっては粉砕し
て得られる手法を指す。溶剤の例としては、ヘキサン、
ヘプタン、トルエン、キシレン、ベンゼン、環状シリコ
ーン、塩化メチレン、クロロホルム、アセトン、ブタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、エタノール、
メタノール、水などが挙げられる。また、酸としては、
塩酸、硝酸、硫酸、酢酸などが、アルカリとしては、ア
ンモニア、ピリジン、アミンなどが挙げられる。また、
乾式法とは、ヘンシェルミキサー、ジェットミル、ボー
ルミル、スーパーミキサーなどの撹拌混合装置で粉体を
混合しながら、含フッ素シリコーンをそのまま、または
適当な溶剤に希釈して添加し、撹拌混合後乾燥、場合に
よっては粉砕して得られる手法を指す。含フッ素シリコ
ーンを希釈する溶剤としては、湿式法による処理で挙げ
た溶剤を用いることができる。その他、スプレードライ
法、流動造粒法などが挙げられるが、いかなる方法であ
れ、含フッ素シリコーンが基材粉体表面に被覆されてい
れば構わない。
【0020】(a)成分の処理粉体は、1種または2種
以上を組み合わせて用いることができる。化粧料への配
合量としては、0.1〜99重量%が好ましい。さらに
好ましくは、1〜95重量%である。0.1重量%未満
では本発明の効果である化粧持続効果が十分ではなく、
99重量%を越えて配合しても効果の増強は望めない。
【0021】また、本発明で用いられる(b)成分のシ
リコーン油は、化粧料に通常用いられているものであれ
ば、いずれも使用することができる。具体的には、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ア
ミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フルオ
ロシリコーン、アクリルシリコーン、シリコーン樹脂、
トリメチルシロキシケイ酸などが挙げられる。
【0022】(b)成分のシリコーン油は、1種または
2種以上を組み合わせて用いることができる。化粧料へ
の配合量としては、0.1〜70重量%が好ましい。さ
らに好ましくは、1〜40重量%である。0.1重量%
未満では(a)成分の処理粉体の分散性が十分ではな
く、70重量%を越えて配合しても(a)成分の処理粉
体の分散性は向上せず、逆に化粧持続効果が低下する。
【0023】本発明の化粧料のその他の成分としては、
目的とする化粧料の形態に応じて、通常の化粧料に配合
される成分から選択して用いることができる。これらの
成分としては、例えば油分としては、スクワラン、流動
パラフィン、ワセリン、軽質イソパラフィン、重質流動
イソパラフィンなどの各種炭化水素、マイクロクリスタ
リンワックス、オゾケライト、セレシン、ミツロウ、カ
ルナウバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸、ラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコ
ール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ベ
ヘニルアルコールなどの高級アルコール、イソオクタン
酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチ
ン酸セチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリ
セリル、イソノナン酸イソデシル、コハク酸ジオクチ
ル、乳酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステア
リン酸ジグリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコ
ール、ミリスチン酸イソステアリル、ステアリン酸コレ
ステリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、テ
トラオクタン酸ペンタエリスリットなどのエステル類、
オリーブ油、ホホバ油、水添ホホバ油、アボガド油、ヒ
マシ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリンなど
の油脂類、フルオロカーボン、パーフルオロポリエーテ
ル、フッ化ピッチ、フルオロアルコールなどのフッ素化
合物などが挙げられる。
【0024】その他の成分としては、各種ポリマー、無
機粉体、有機粉体、界面活性剤、多価アルコール、エタ
ノール、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、キ
レート剤、香料、紫外線吸収剤、殺菌剤、保湿剤、制汗
剤、水などが挙げられ、本発明の目的を損なわない範囲
内で配合可能である。
【0025】本発明の化粧料の例としては、例えばパウ
ダーファンデーション、油性ファンデーション、乳化型
ファンデーション、ほほ紅、白粉、プレストパウダー、
アイブロウ、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、
口紅、ネイルカラー、化粧下地、ボディパウダー、クリ
ーム、乳液、ローション、日焼け止め化粧料などが挙げ
られる。
【0026】本発明の化粧料は、通常の方法に従って製
造することができる。
【0027】
【実施例】次に本発明の一層の理解のために、実施例を
あげて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0028】実施例1 セリサイト100gをトルエン200gに分散させた
後、式(2)に示す構造を有する含フッ素シリコーンを
加え、80℃で2時間撹拌した。その後、トルエンを減
圧留去し、乾燥、粉砕して表面処理セリサイトを得た。
同様にして、タルク、マイカを表面処理した。なお、含
フッ素シリコーンの添加量を0.5g、1g、3g、2
0g、50g、100gに振ってそれぞれ処理した。
【0029】
【図4】
【0030】実施例2 セリサイト100gをキシレン200gに分散させた
後、式(3)に示す構造を有する含フッ素シリコーンを
加え、100℃で2時間撹拌した。その後、キシレンを
減圧留去し、乾燥、粉砕して表面処理セリサイトを得
た。同様にして、タルク、マイカを表面処理した。な
お、含フッ素シリコーンの添加量を0.5g、1g、3
g、20g、50g、100gに振ってそれぞれ処理し
た。
【0031】
【図5】
【0032】次に、上記のようにして得られた実施例
1、2の処理粉体について撥水撥油性、平滑性を評価し
た。その結果を表1〜3に示す。なお、横軸に含フッ素
シリコーンの添加量(g)を示す。
【0033】(評価方法) <撥水性>10mlの試験管に精製水5mlをとり、実
施例の粉体0.1gを添加して100回振とうした。3
0分静置した後の状態を目視で判定した。 ○:大部分が水の表面に浮遊した △:水の表面に一部浮遊するものの、大部分が水中に分
散した。 ×:完全に水中に分散、沈殿した。 <撥油性>10mlの試験管にスクワラン5mlをと
り、実施例の粉体0.1gを添加して100回振とうし
た。30分静置した後の状態を目視で判定した。 ○:大部分がスクワランの表面に浮遊した △:スクワランの表面に一部浮遊するものの、大部分が
スクワラン中に分散した。 ×:完全にスクワラン中に分散、沈殿した。 <平滑性>10人の専門パネラーにより官能評価を行
い、次の基準で示した。 〇:8人以上が良いと感じた △:4〜7人が良いと感じた ×:4人未満が良いと感じた
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】表1〜3から、含フッ素シリコーンの添加
量としては、粉体の重量に対して1〜50重量%が好ま
しく、さらに好ましくは、3〜20重量%であることが
明らかとなった。
【0038】実施例3 セリサイト100gをトルエン200gに分散させた
後、式(2)に示す構造を有する含フッ素シリコーン5
gを加え、80℃で2時間撹拌した。その後、トルエン
を減圧留去し、乾燥、粉砕して表面処理セリサイトを得
た。同様にして、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、酸化チタンを表面処理した。
【0039】
【図6】
【0040】実施例4 セリサイト100gをキシレン200gに分散させた
後、式(3)に示す構造を有する含フッ素シリコーン6
gを加え、100℃で2時間撹拌した。その後、キシレ
ンを減圧留去し、乾燥、粉砕して表面処理セリサイトを
得た。同様にして、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化
鉄、黒酸化鉄、酸化チタンを表面処理した。
【0041】
【図7】
【0042】実施例5 メチルハイドロジェンポリシロキサン3%処理セリサイ
ト100gをトルエン200gに分散させた後、式
(4)に示す構造を有する含フッ素シリコーン5gを加
え、85℃で2時間撹拌した。その後、トルエンを減圧
留去し、乾燥、粉砕して表面処理セリサイトを得た。同
様にして、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸
化鉄、酸化チタンを表面処理した。
【0043】
【図8】
【0044】比較例1 大東化成工業製のパーフルオロアルキルリン酸エステル
塩5%処理セリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタンをもって比較例1とし
た。
【0045】比較例2 セリサイト100gをトルエン200gに分散させた
後、ジメチルポリシロキサン(1000cs)6gを加
え、実施例3と同様の手法で処理した。同様にして、タ
ルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チ
タンを表面処理し、比較例2とした。
【0046】比較例3 東色ピグメント製のメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン3%処理セリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタンをもって比較例3とし
た。
【0047】次に、本発明の処理粉体およびシリコーン
油を配合した化粧料の実施例について説明する。なお、
成分の配合割合は重量%である。
【0048】実施例6(乳化型ファンデーション) 実施例3の処理粉体を使用し、表4に示す組成の乳化型
ファンデーションを製造した。製法は次の通りである。
【0049】(製法)油相を室温にて均一溶解した後、
これに粉体を添加し、ホモミキサーで分散させる。これ
に水相を撹拌しながら添加して乳化し、乳化型ファンデ
ーションを得た。
【0050】実施例7(乳化型ファンデーション) 実施例4の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0051】実施例8(乳化型ファンデーション) 実施例5の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0052】比較例4(乳化型ファンデーション) 実施例3の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0053】比較例5(乳化型ファンデーション) 比較例1の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0054】比較例6(乳化型ファンデーション) 比較例2の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0055】比較例7(乳化型ファンデーション) 比較例3の処理粉体を使用し、実施例6と同様の方法で
表4に示す組成の乳化型ファンデーションを製造した。
【0056】次に、上記のようにして得られた実施例6
〜8および比較例4〜7の乳化型ファンデーションにつ
いて汗および皮脂に対する化粧持ち、使用感、凝集の有
無および安定性について評価した。その結果を表5に示
す。
【0057】(評価方法) <化粧持ちおよび使用感>10人の専門パネラーにより
官能評価を行い、次の基準で示した。 〇:8人以上が良いと感じた △:4〜7人が良いと感じた ×:4人未満が良いと感じた <凝集の有無>製造直後の乳化型ファンデーションにつ
いて、凝集の有無を目視で判定した。 〇:凝集なし ×:凝集あり <安定性>40℃で1ヵ月保存後の乳化型ファンデーシ
ョンについて、次の基準により評価した。 〇:軽く振ると均一に分散する ×:強く振っても均一に分散しない
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】表5から明らかなように、本発明の乳化型
ファンデーション(実施例6〜8)は、本発明の処理粉
体およびシリコーン油を配合することにより、使用感、
安定性に優れ、化粧持ちが極めて良好なものであった。
それに対して、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩
処理粉体を配合した乳化型ファンデーション(比較例
5)は安定性に劣り、シリコーン処理粉体を配合した乳
化型ファンデーション(比較例6、7)は、化粧持ちが
不良であった。また、実施例3の処理粉体およびシリコ
ーン油以外の油剤を配合した乳化型ファンデーション
(比較例4)は、処理粉体が油剤に分散せず、安定性に
劣った。このことから、本発明の処理粉体とシリコーン
油を組み合わせて配合することの必然性が明らかとなっ
た。
【0061】実施例9 パウダーファンデーション 実施例3の処理粉体を使用し、目的のパウダーファンデ
ーションを得た。 (製法)実施例3の処理粉体を混合、粉砕してヘンシェ
ルミキサーに移し、残りの成分を加熱混合し均一にした
ものを顔料に混合した後、再び粉砕してふるいに通し
た。これを金皿に圧縮成型してパウダーファンデーショ
ンを得た。 組成(%) 1 表面処理タルク 34.5 2 表面処理マイカ 10.0 2 表面処理セリサイト 30.0 3 表面処理酸化チタン 10.0 4 表面処理ベンガラ 2.0 4 表面処理黄酸化鉄 3.0 4 表面処理黒酸化鉄 0.1 5 スクワラン 4.0 6 ジメチルポリシロキサン 6.0 7 防腐剤 0.2 8 香料 0.2
【0062】実施例10 ほほ紅 実施例3の処理粉体を使用し、実施例9と同様にして目
的のほほ紅を得た。 組成(%) 1 表面処理タルク 60.6 2 表面処理マイカ 20.0 3 表面処理酸化チタン 5.0 4 表面処理ベンガラ 2.0 5 スクワラン 8.0 6 ジメチルポリシロキサン 1.0 7 メチルフェニルポリシロキサン 3.0 8 防腐剤 0.2 9 香料 0.2
【0063】実施例11 パウダーアイシャドウ 実施例3の処理粉体を使用し、実施例9と同様にして目
的のパウダーアイシャドウを得た。 組成(%) 1 表面処理セリサイト 28.0 2 表面処理マイカ 54.6 3 表面処理ベンガラ 1.0 4 表面処理黄酸化鉄 2.0 5 トリオクタン酸グリセリル 6.0 6 メチルフェニルポリシロキサン 8.0 7 防腐剤 0.2 8 香料 0.2
【0064】実施例12 プレストパウダー 実施例3の処理粉体を使用し、実施例9と同様にして目
的のプレストパウダーを得た。 組成(%) 1 表面処理セリサイト 30.0 2 表面処理タルク 57.89 3 表面処理ベンガラ 0.2 4 表面処理黄酸化鉄 0.5 5 表面処理黒酸化鉄 0.01 6 表面処理酸化チタン 3.0 7 トリオクタン酸グリセリル 4.0 8 ジメチルポリシロキサン 4.0 9 防腐剤 0.2 10 香料 0.2
【0065】実施例9〜12で得られた化粧料はいずれ
も使用感、安定性に優れ、化粧持ちが極めて良好なもの
であった。
【0066】
【発明の効果】本発明の化粧料は、汗、皮脂による化粧
崩れの防止効果に優れ、且つ使用感、特にフィット感、
平滑性に優れたものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08J 3/12 C08J 3/12 Z Fターム(参考) 4C083 AB232 AB242 AB432 AC022 AC102 AC422 AC902 AD151 AD152 AD162 BB25 CC01 CC05 CC12 CC14 DD17 DD31 EE06 4F070 AA02 AA13 AA18 AA32 AA45 AA46 AA50 AA53 AA54 AA60 AC92 BA08 BB02 DC02 DC05 DC11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)粉体の表面を一般式(1)[式
    中、R1は同種または異種の炭素数1〜20のアルキル
    基またはアリール基、R2は−R5−Rf(式中、R5
    は炭素数2〜6の二価のアルキレン基を示し、Rfは炭
    素数1〜12のパーフルオロアルキル基を示す。)、R
    3は−R5−SiX(式中、Xは炭素数1〜4のアル
    コキシル基またはハロゲンを示す。)、R4はR1また
    はR2またはR3のいずれかであり、l、m、nは整数
    であって、l=0〜500、m=1〜500、n=1〜
    500である。]で表される含フッ素シリコーンで処理
    して得られる粉体、および(b)シリコーン油を配合す
    ることを特徴とする化粧料。 【図1】
  2. 【請求項2】 一般式(1)の構造中、l=0、m=1
    〜50、n=1〜50で、mとnの比が9:1〜2:3
    であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 一般式(1)の構造中、l=0、m=1
    〜50、n=1〜50で、mとnの比が3:1〜1:1
    であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
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