JPH10286734A - 門形工作機械 - Google Patents

門形工作機械

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JPH10286734A
JPH10286734A JP9398497A JP9398497A JPH10286734A JP H10286734 A JPH10286734 A JP H10286734A JP 9398497 A JP9398497 A JP 9398497A JP 9398497 A JP9398497 A JP 9398497A JP H10286734 A JPH10286734 A JP H10286734A
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JP
Japan
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bed
machine tool
cross rail
columns
axis
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JP9398497A
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English (en)
Inventor
Shigetomo Sakamoto
繁友 坂元
Takao Date
隆夫 伊達
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高剛性で、高度なマシン座標軸精度を容易に
確保でき、型彫盤等において要求される重・高速切削に
おいても高い加工精度を得ることができる主要構造体に
よる門形工作機械を提供すること。 【解決手段】 ベッド1上にワークテーブル5がX軸方
向に移動可能に設けられ、ベッド5の両側に立てられた
左右のコラム7、9間にクロスレール11が水平に掛け
渡され、クロスレール11にサドル15がY軸方向に移
動可能に設けられている門形工作機械において、左右の
コラム7、9とクロスレール11とを一体鋳造品により
構成する。また、ベッド1の左右両側にコラム載置用の
張り出し台部25、27をベッド1と一体鋳造し、張り
出し台部25、27上にコラム7、9を載置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、門形工作機械に
関し、特に中小サイズのモールド金型の加工を行う門形
型彫盤等の門形工作機械の主要構造体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】門形工作機械は、ベッド上にワークテー
ブルがX軸方向に移動可能に設けられ、前記ベッドの両
側に立てられた左右のコラム間にクロスレールが水平に
掛け渡され、前記クロスレールにサドルがY軸方向に移
動可能に設けられ、サドルにラムがZ軸方向に移動可能
に設けられている。
【0003】従来の門形工作機械は、工作機械の主要構
造体をなす左右のコラムとクロスレールとが各々個別の
鋳造品により構成され、ボルト締結により門形に組み立
てられ、左右のコラムは、ベッドの据付面(床面)上に
設置される。
【0004】従来の門形工作機械は、大型、長尺のワー
ク加工を行えるよう、ワークテーブルのX軸ストローク
がサドルのY軸ストロークより長い形態をなしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コラムとクロスレール
とがボルトにより締結された主要構造体のものでは、コ
ラム・クロスレール間の剛性が低く、Y軸方向に振動が
発生し易い。また、コラムとクロスレールとの接合面の
加工精度がマシン座標軸精度に直接影響を与えるため、
マシン座標軸精度の高精度化が難しい。
【0006】ベッドに関しては、コラムがベッドとは別
に据付面に設置されているため、据付面の変化がマシン
座標軸精度に直接影響し、コラムとベッドとの相対的変
位が発生し易い。
【0007】特に、金型加工を行う型彫盤では、重切削
が行われる上で、切削速度の高速化、加工精度の高精度
化が要求されており、このような型彫盤において要求さ
れる加工速度、加工精度を上述のような従来の主要構造
体による門形型彫盤において得ることが難しい。
【0008】型彫盤による金型加工では、高価な材料の
ワークを加工するため、オペレータは、ワークテーブル
上のワークや主軸に取り付けられている工具の刃先を確
認する必要があるが、従来の門形工作機械では、ワーク
テーブルのX軸ストロークが長く、ワークテーブル上の
ワークや主軸に対するアプローチ性について特に考慮が
なされていないため、ワークテーブル上のワークや主軸
に対する接近性が悪く、オペレータによる作業性が悪
い。
【0009】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、高剛性で、高度なマシン座標軸精
度を容易に確保でき、型彫盤等において要求される重・
高速切削においても高い加工精度を得ることができ、さ
らにはワークテーブル上のワークや主軸に対するアプロ
ーチ性について改善され、オペレータの作業性の向上を
図ることができる主要構造体による門形工作機械を提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による門形工作機械は、ベッド上にワー
クテーブルがX軸方向に移動可能に設けられ、前記ベッ
ドの両側に立てられた左右のコラム間にクロスレールが
水平に掛け渡され、前記クロスレールにサドルがY軸方
向に移動可能に設けられている門形工作機械において、
前記左右のコラムと前記クロスレールとが一体鋳造品に
より構成されているものである。
【0011】この発明による門形工作機械では、左右の
コラムとクロスレールとが一体鋳造品により構成されて
おり、コラム・クロスレール間の剛性が高い。また、コ
ラムとクロスレールとの位置精度、ついてはマシン座標
軸精度が一体鋳造精度によって決まる。
【0012】請求項2による門形工作機械は、請求項1
に記載の門形工作機械において、前記左右のコラムと前
記クロスレールは各々箱形構造をなし、その各々の内部
に傾斜補強リブが一体鋳造されているものである。
【0013】この発明による門形工作機械では、コラム
とクロスレールとが各々箱形構造をなし、その各々の内
部に傾斜補強リブが一体鋳造されており、左右のコラム
とクロスレールとが一体鋳造品により構成されているこ
とに併せて高剛性が得られる。
【0014】請求項3による門形工作機械は、請求項1
または2に記載の門形工作機械において、前記ベッドは
左右両側にコラム載置用の張り出し台部を一体鋳造さ
れ、前記張り出し台部上に前記コラムが載置されている
ものである。
【0015】この発明による門形工作機械では、ベッド
と一体鋳造された張り出し台部上にコラムが設置され、
コラムとベッドとの相対的位置関係が高精度に決まり、
両者間で相対的変位を発生することがない。
【0016】請求項4による門形工作機械は、請求項1
〜3の何れかに記載の門形工作機械において、前記ワー
クテーブルのX軸ストロークが前記サドルのY軸ストロ
ークより短いものである。
【0017】この発明による門形工作機械では、X軸ス
トロークが短く、このことにより主軸位置、ワークテー
ブル上のワークに対するアプローチ性が改善される。
【0018】請求項5による門形工作機械は、請求項1
〜4の何れかに記載の門形工作機械において、前記ベッ
ドはワークテーブルのリニアガイド部を左右に有し、左
右のリニアガイド部間が開口によってベッド前方に開放
され、オペレータが左右のリニアガイド部間に進入し得
るように構成されているものである。
【0019】この発明による門形工作機械では、左右の
リニアガイド部間が開口によってベッド前方に開放さ
れ、オペレータが左右のリニアガイド部間に進入するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0021】図1〜図6はこの発明による門形工作機械
の一つの実施の形態を示している。
【0022】門形工作機械は、ベッド1と、ベッド1上
に設けられたX軸リニアガイドレール3上をX軸方向
(テーブル前後移動方向)に移動可能に設けられたワー
クテーブル5と、ベッド1の左右両側に立てられた左右
のコラム7、9およびこのコラム7、9間に水平に掛け
渡されたクロスレール11と、クロスレール11に設け
られたY軸リニアガイドレール13に係合してY軸方向
(主軸頭左右移動方向)に移動可能なサドル15と、サ
ドル15にZ軸方向に移動可能に設けられたラム17
と、ラム17に取り付けられた主軸頭19とを有してい
る。
【0023】左右のコラム7、9とクロスレール11と
は一体鋳造品により構成されており、全体で一体構造の
π形(門形)をなしている。コラム7、9とクロスレー
ル11とは、図3、図4に示されているように、各々箱
形構造をなし、その各々の内部に傾斜補強リブ21、2
3を一体鋳造されている。
【0024】ベッド1は左右両側にコラム載置用の張り
出し台部25、27をウィング状に一体鋳造され、T形
をなしている。張り出し台部25、27上には上述のコ
ラム・クロスレール一体鋳造構造体のコラム7、9が載
置され、剛固にボルト締結(図示省略)されている。
【0025】コラム載置用張り出し台部25、27の上
面(コラム載置面)25a、27aは、X軸リニアガイ
ドレール3のガイド基準面3aと同一高さ位置にあり、
コラム載置用張り出し台部25、27の上面25a、2
7aはX軸リニアガイドレール3の取付面部1a等と同
時加工によって精度よく仕上げられる。
【0026】ベッド1は左右のリニアガイド部3間が開
口29によってベッド前方に開放され、オペレータが左
右のリニアガイド部3間に設置された作業台部31に進
入し得るように構成されている。なお、図5、図6にお
いて、33は後側のX軸送りねじの軸受部であり、35
が前側のX軸送りねじの軸受部である。
【0027】ワークテーブル5のX軸ストロークは1〜
1.5m程度に、サドル15のY軸ストロークは2〜
2.5m程度に設定され、ワークテーブル5のX軸スト
ロークがサドル15のY軸ストロークより短い構造にな
っている。
【0028】上述のような構成による門形工作機械で
は、左右のコラム7、9とクロスレール11とが一体鋳
造品により構成されているから、コラム・クロスレール
間の剛性が組立式(ボルト締結式)のものに比して格段
に高くなり、特にY軸方向の振動減衰性が向上し、加工
精度の向上が図られる。
【0029】また、コラム7、9とクロスレール11と
の相対的な位置精度は、コラム7、9とクロスレール1
1との一体鋳造精度によって決まり、このことによりマ
シン座標軸精度の向上が容易に図られる。
【0030】また、コラム7、9とクロスレール11と
が一体鋳造品により構成されていることによって、部品
点数、加工面数が削減され、コストダウンが図られる。
【0031】また、左右のコラム7、9とクロスレール
11とが各々箱形構造をなし、その各々の内部に傾斜補
強リブ21、23が一体鋳造されていることによって
も、コラム・クロスレールの剛性が高くなり、加工精度
の向上が図られる。
【0032】コラム7、9がベッド1と一体鋳造された
張り出し台部25、27上に設置されていることによ
り、コラム7、9とベッド1との相対的位置関係が高精
度に決まり、両者間で相対的変位を発生することがない
から、X軸、Y軸、Z軸のマシン座標軸精度(相対精
度)が容易に得られるようになる。
【0033】これらのことにより、高剛性で、高度なマ
シン座標軸精度を容易に確保でき、型彫盤等において要
求される重・高速切削においても高い加工精度を得るこ
とができるようになる。
【0034】上述の構成による門形工作機械は、主とし
て中小サイズのモールド金型の加工を行う小型機種の部
類に入る型彫盤に適用される。ワークテーブル5のX軸
ストロークがサドル15のY軸ストロークより短いスト
ローク仕様のものでは、特にX軸ストロークが門形マシ
ニングセンタ等に比して短いことにより、主軸位置、ワ
ークテーブル5上のワークに対するアプローチ性が改善
され、操作性、保守性が向上する。また、X軸ストロー
クが短い門形であることから、機械後方からの段取り等
の作業も容易に行われ得るようになる。
【0035】また、X軸ストロークがY軸ストロークよ
り短いことから、機械全体がコンバクトになり、小さい
スペースで据え付けることができ、機械の運搬性もよ
い。
【0036】また、左右のリニアガイド部3間が開口2
9によってベッド前方に開放され、オペレータが左右の
リニアガイド部3間に設置された作業台部31に進入し
得るように構成されているから、オペレータが作業台部
31上に乗って作業することで、主軸位置、ワークテー
ブル5のワークに対するアプローチ性が改善され、操作
性、保守性が向上する。
【0037】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による門形工作機械でによれば、右のコラムとクロス
レールとが一体鋳造品により構成されていることによ
り、コラム・クロスレール間の剛性が高くなり、特にY
軸方向の振動減衰性が向上し、加工精度の向上が図られ
ると共に、部品点数、加工面数が削減され、コストダウ
ンも図られる。また、左右のコラムとクロスレールとの
相対的な位置精度はコラムとクロスレールの一体鋳造精
度によって決まるから、マシン座標軸精度の向上が容易
に図られる。
【0039】請求項2による門形工作機械によれば、コ
ラムとクロスレールとが各々箱形構造をなし、その各々
の内部に傾斜補強リブが一体鋳造されているから、左右
のコラムとクロスレールとが一体鋳造品により構成され
ていることに併せて高剛性が得られ、Y軸方向の振動減
衰性が向上し、加工精度の向上が図られる。
【0040】請求項3による門形工作機械によれば、ベ
ッドと一体鋳造された張り出し台部上にコラムが設置さ
れ、コラムとベッドとの相対的位置関係が高精度に決ま
り、両者間で相対的変位を発生することがないから、X
軸、Y軸、Z軸のマシン座標軸精度(相対精度)が容易
に得られるようになり、ついては、高い加工精度が得ら
れるるようになる。
【0041】請求項4による門形工作機械によれば、X
軸ストロークが短いことにより、主軸位置、ワークテー
ブル上のワークに対するアプローチ性が改善され、操作
性、保守性が向上する。
【0042】請求項5による門形工作機械によれば、左
右のリニアガイド部間が開口によってベッド前方に開放
され、オペレータが左右のリニアガイド部間に進入する
ことができるから、主軸位置、ワークテーブル上のワー
クに対するアプローチ性が改善され、操作性、保守性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による門形工作機械の一つの実施の形
態を示す斜視図である。
【図2】この発明による門形工作機械の一つの実施の形
態を示す組立分解斜視図である
【図3】この発明による門形工作機械のコラム・クロス
レール一体鋳造構造体の一つの実施の形態を示す正面図
である。
【図4】この発明による門形工作機械のコラム・クロス
レール一体鋳造構造体の一つの実施の形態を示す側面図
である。
【図5】この発明による門形工作機械のベッドの一つの
実施の形態を示す平面図である。
【図6】この発明による門形工作機械のベッドの一つの
実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ベッド 3 X軸リニアガイドレール 5 ワークテーブル 7、9 コラム 11 クロスレール 13 Y軸リニアガイドレール 15 サドル 17 ラム 19 主軸頭 21、23 傾斜補強リブ 25、27 張り出し台部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上にワークテーブルがX軸方向に
    移動可能に設けられ、前記ベッドの両側に立てられた左
    右のコラム間にクロスレールが水平に掛け渡され、前記
    クロスレールにサドルがY軸方向に移動可能に設けられ
    ている門形工作機械において、 前記左右のコラムと前記クロスレールとが一体鋳造品に
    より構成されていることを構成されていることを特徴と
    する門形工作機械。
  2. 【請求項2】 前記左右のコラムと前記クロスレールは
    各々箱形構造をなし、その各々の内部に傾斜補強リブが
    一体鋳造されていることを特徴とする請求項1に記載の
    門形工作機械。
  3. 【請求項3】 前記ベッドは左右両側にコラム載置用の
    張り出し台部を一体鋳造され、前記張り出し台部上に前
    記コラムが載置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の門形工作機械。
  4. 【請求項4】 前記ワークテーブルのX軸ストロークが
    前記サドルのY軸ストロークより短いことを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載の門形工作機械。
  5. 【請求項5】 前記ベッドはワークテーブルのリニアガ
    イド部を左右に有し、左右のリニアガイド部間が開口に
    よってベッド前方に開放され、オペレータが左右のリニ
    アガイド部間に進入し得るように構成されていることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の門形工作機
    械。
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