JP2003071603A - 立旋盤 - Google Patents

立旋盤

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JP2003071603A
JP2003071603A JP2001261901A JP2001261901A JP2003071603A JP 2003071603 A JP2003071603 A JP 2003071603A JP 2001261901 A JP2001261901 A JP 2001261901A JP 2001261901 A JP2001261901 A JP 2001261901A JP 2003071603 A JP2003071603 A JP 2003071603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスレールに捩り変形が発生することを回
避し、サドルのX軸移動の運動精度が高く、旋削加工を
高精度に行う立旋盤を提供すること。 【解決手段】 クロスレール部62は上面部に互いに平
行な2本のリニアガイド部65、66を設け、この2本
のリニアガイド部65、66間を中空とし、サドル90
はその中空部67を跨いで両側を2本のリニアガイド部
65、66より支持され、ラム120は中空部67を通
って垂下した構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】この発明は、立旋盤に関し、
特に、フレネルレンズ成形金型等の精密加工に使用され
る精密立旋盤に関するものである。
【0002 】
【従来の技術】旋削加工を行う工作機械として立旋盤が
あり、立旋盤は、水平配置の回転テーブルと、前記回転
テーブルの径方向に延在するクロスレールに軸移動(X
軸移動)可能に設けられたサドルと、前記サドルに垂直
方向(Z軸方向)に設けられたラムと、ラムの下端部に
固定装着されてバイト工具を保持する工具ホルダとを有
している。
【0003 】上述したような立旋盤では、回転テーブ
ル上に被削材が固定され、回転テーブルの回転の下に、
サドルのZ軸移動によって切り込みを行い、サドルのX
軸移動によってバイト工具のX軸位置を変更して回転テ
ーブルの回転中心周りの旋削加工を行うことができる。
【0004 】従来の立旋盤では、クロスレールの前面
(垂直片面)にリニアガイド部が設けられ、リニアガイ
ド部にサドルが係合し、リニアガイド部に案内されてサ
ドルがX軸方向に軸送りされる。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】上述したような立旋盤
では、サドルおよびサドルに設けられているラムの重量
がクロスレールの前面側に偏荷重として作用し、クロス
レールに捩り変形が発生する。クロスレールに捩り変形
はサドルのX軸移動の運動精度を悪化する原因になり、
加工精度の低下を招くことになる。このため、従来の立
旋盤では、フレネルレンズ成形金型の旋削加工等、高度
の加工精度を必要とする超精密旋削加工を行うことがで
きない。
【0006 】この発明は、上述の如き問題点を解消す
るためになされたもので、クロスレールに捩り変形が発
生することを回避し、サドルのX軸移動の運動精度が高
く、旋削加工を高精度に行うことができる立旋盤を提供
することを目的としている。
【0007 】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による立旋盤は、水平配置の回転テーブ
ルと、前記回転テーブルの径方向に延在するクロスレー
ル部に軸移動可能に設けられたサドルと、前記サドルに
垂直方向に設けられたラムと、ラムの下端部に固定装着
された工具ホルダとを有する立旋盤において、前記クロ
スレール部は上面部に互いに平行な2本のリニアガイド
部を有し、この2本のリニアガイド部間が中空になって
おり、前記サドルはその中空部を跨いで両側を前記2本
のリニアガイド部より支持され、前記ラムは前記中空部
を通って垂直方向に延在している。
【0008 】この発明による立旋盤によれば、サドル
が2本のリニアガイド部間の中空部を跨いで両側を2本
のリニアガイド部より支持され、ラムはその中空部を通
って垂下されているから、サドルやラムの重量が2本の
リニアガイド部に均等に作用し、ドル・ラム重量によっ
てクロスレールに偏荷重が及ぶことがなく、クロスレー
ルに捩り変形が発生することがない。
【009 】この発明による立旋盤では、前記サドルの
リニアガイドを有限形V−Vころがり案内で構成するこ
とができる。有限形V−Vころがり案内とは、移動方向
に所定長さを有するV形断面のころ保持ケージによって
複数個の針状ころを等間隔に配置したものを、互いに係
合する両者(クロスレール部とサドル)のV形断面リニ
アガイドレール間に挟み込んだものであり、高剛性、低
摩擦で、循環形ころがり案内に比して、微小うねりが少
ない高い運動精度が得られる。
【0010 】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。 (全体構成)立旋盤は、図1〜図3に示されているよう
に、基台10と、基台10上に垂直軸線周りに回転可能
に設けられた回転テーブル30と、コラム部61とコラ
ム部61の上端部より水平に回転テーブル30の径方向
に延在する片持ちのクロスレール部62とを有する上部
構造体60と、クロスレール部62に当該クロスレール
部62の延在方向(X軸方向)に移動可能に設けられた
サドル90と、サドル90に垂直方向(Z軸方向)に移
動可能に設けられたラム120と、ラム120の下端部
に水平軸線(B軸)周りに回転可能に設けられて工具を
保持する工具ホルダ151を含むスイベルヘッド150
と、垂直軸線周りに旋回可能設けられてクロスレール部
62の先端部を選択的に保持するクロスレールサポート
装置180と、回転テーブル30上に着脱可能に装着さ
れるリニアテーブルユニット210とを有している。上
部構造体60には、工具ホルダ151に取り付けられた
バイト工具の刃先位置を検出する顕微鏡63が取り付け
られている。
【0011 】(回転テーブル)図4に示されているよ
うに、回転テーブル30は油静圧軸受11によって基台
10より垂直軸線周りに回転可能に支持されている。油
静圧軸受11は、基台10の上部に固定されたリング部
材12を有し、リング部材12の内周面と回転テーブル
30の下底部に固定されたリング部材31の外周面との
間にラジアル静圧ポケット13を画定している。
【0012 】また、油静圧軸受11は、リング部材1
2の上面と回転テーブル30の下底面との間に上部スラ
スト静圧ポケット14を画定していると共に、リング部
材12の下面とリング部材31の下底部に固定されたリ
ング部材32の上面との間に下部スラスト静圧ポケット
15を画定している。
【0013 】上部スラスト静圧ポケット14と下部ス
ラスト静圧ポケット15は対向型油静圧軸受をなし、テ
ーブル回転時には両静圧ポケット14、15に油圧供給
を行い、テーブルクランプ時には片側の静圧ポケット1
4或いは15にのみ油圧供給を行い、静圧軸受部の油圧
によって回転テーブル30を基台10上に回転不能に固
定(クランプ)する。これにより、油静圧軸受11は、
回転テーブル30を任意の回転角位置にクランプする回
転テーブルクランプ手段としても機能する。
【0014 】基台10はころがり軸受部材16によっ
て垂直なテーブル回転駆動軸33を回転可能に支持して
いる。テーブル回転駆動軸33の上部にはキー35によ
って回転駆動円盤34がトルク伝達関係で嵌合している
と共に固定具36によって固定されている。回転駆動円
盤34と回転テーブル30とは両者に嵌合した複数本
(4本程度)のトルク伝達ピン37(図では1本のみ示
す)によって連結されている。
【0015 】テーブル回転駆動軸33の下端部にはキ
ー38によってタイミングプーリ39がトルク伝達関係
で嵌合していると共に固定具40によって固定されてい
る。基台10の近傍にはモータ台41が熱対策のために
別置きされており、モータ台41にテーブル駆動用モー
タ42が載置されている。テーブル駆動用モータ42の
出力軸43には駆動側のタイミングプーリ44が固定さ
れている。タイミングプーリ44と39との間には無端
のタイミングベルト45が掛け渡されている。
【0016 】この伝動構造により、テーブル駆動用モ
ータ42によってテーブル回転駆動軸33およびこれと
一体の回転駆動円盤34が回転し、その回転力がトルク
伝達ピン37によって回転テーブル30がテーブル回転
駆動軸33を回転中心として回転する。
【0017 】回転テーブル30には、テーブル上面に
開口した多数の真空吸着孔(図示省略)が開口してお
り、テーブル上面に被削材(ワーク)、付加ステージと
してのリニアテーブルユニット210を真空圧によって
吸着保持する真空吸着チャックを構成されている。真空
吸着チャックに対する真空圧の供給は、テーブル回転駆
動軸33の中空孔46、テーブル回転駆動軸33の上端
部と回転テーブル30との間に設けられた回転継手47
によって行うことができる。
【0018 】(上部構造体)図4に示されているよう
に、上部構造体60はコラム部61とクロスレール部6
2とを一体に有する一体鋳造品によって構成されてお
り、コラム部61の下端部を基台10と一体鋳造の側部
延出部17上にボルト64によって剛固に締結固定さ
れ、オープンサイドコラム型の立旋盤の形態をなしてい
る。
【0019 】上部構造体60がコラム部61とクロス
レール部62とを一体に有する一体鋳造品であることに
より、高い剛性が得られ、コラム部61の下端部が基台
10と一体鋳造の側部延出部17上に固定されているこ
とにより、高い取付(組み付け)位置精度が得られる。
【0020 】(サドル)図4〜図9に示されているよ
うに、クロスレール部62は、上面部に互いに平行な2
本のリニアガイド部65、66を有し、この2本のリニ
アガイド部65、66間が中空部67になっている。サ
ドル90は中空部67を跨いで両側を2本のリニアガイ
ド部65、66より支持されている。リニアガイド部6
5、66におけるサドル90のリニアガイドは有限形V
−Vころがり案内68で構成されている。この構造によ
り、サドル・ラム重量によってクロスレール部62に偏
荷重が及ぶことがなく、クロスレール部62に捩り変形
が発生することがない。
【0021 】これにより、サドル90のX軸移動の運
動精度がよくなり、フレネルレンズ成形金型の旋削加工
等、高度の加工精度を必要とする超精密旋削加工を行う
ことが可能になる。
【0022 】有限形V−Vころがり案内68は、移動
方向に所定長さを有するV形断面のころ保持ケージ69
によって複数個の針状ころ70を等間隔に配置したもの
を、互いに係合するクロスレール部62とサドル90の
V形断面リニアガイドレール62A、90A間に挟み込
んだものである。
【0023 】有限形V−Vころがり案内68の適用に
より、サドル90のX軸移動に関して、高剛性、低摩擦
で、循環形ころがり案内に比して、微小うねりが少ない
高い運動精度が得られ、このことによっても、フレネル
レンズ成形金型の旋削加工等、高度の加工精度を必要と
する超精密旋削加工を行うことが可能になる。
【0024 】クロスレール部62上には両端を軸受ブ
ラット71、72によって回転可能に支持されたボール
ねじによるX軸送りねじ棒73が設けられている。サド
ル90にはボールナット91が平行ばね部材92によっ
て取り付けられている。ボールナット91はX軸送りね
じ棒73に螺合している。X軸送りねじ棒73は、クロ
スレール部62上に搭載されたX軸サーボモータ74と
駆動連結され、X軸サーボモータ74によって回転駆動
される。これにより、サドル90はX軸サーボモータ7
4によってX軸方向に軸移動する。
【0025 】平行ばね部材92は、軸送り方向には厚
肉によって高剛性を示し、上下左右の薄肉ブリッジ部9
3によってぶれ動きに対して弾性変形する一種の可撓性
カップリングであり、ボールねじの曲がりやX軸送りね
じ棒73とボールナット91との芯違いを吸収し、ボー
ルねじの回転により発生する揺動を低減する。
【0026 】(ラム)図8に示されているように、サ
ドル90の下底部にはボルト95によって四角筒状のラ
ムガイド部材94が吊り下げ固定されている。ラムガイ
ド部材94は、左右のリニアガイド部(X軸V−V案内
面)65、66間の中空部67内に位置しており、内部
にラム120を収容している。
【0027 】ラム120の両側にはZ軸ガイドレール
121、122が各々固定されており、ラムガイド部材
94の内部にはZ軸ガイドレール121、122の各々
に係合する循環形ころがり案内等によるリニアガイド部
材96、97が固定されている。これにより、ラム12
0はリニアガイド部材96、97に案内されてZ軸方向
に移動する。
【0028 】サドル90は軸受部材98によってボー
ルねじによるZ軸送りねじ棒99の回転可能に支持して
いる。ラム120にはボールナット123が取り付けら
れており、ボールナット123はZ軸送りねじ棒99に
螺合している。Z軸送りねじ棒99は、サドル90上に
搭載されたZ軸サーボモータ100と駆動連結され、Z
軸サーボモータ100によって回転駆動される。これに
より、ラム120はZ軸サーボモータ100によってZ
軸方向に軸移動する。
【0029 】サドル90には2個のバランスシリンダ
装置101、102(図5参照)が取り付けられてお
り、バランスシリンダ装置101、102の各々のピス
トンロッド103がラム120の上端部に連結されてい
る。これにより、ラム120は2個のバランスシリンダ
装置101、102によって吊り下げられ、2個のバラ
ンスシリンダ装置101、102の個別動作によってラ
ム120の進直性を保証することができる。
【0030 】(スイベルヘッドおよび工具ホルダ)図
8〜図13に示されているように、ラム120の下端部
にスイベルヘッドハウジング152が固定されている。
スイベルヘッドハウジング152は、空気静圧軸受15
3によって工具ホルダ軸154を水平軸線(B軸)周り
に回転可能に支持しており、工具ホルダ軸154の一端
部に工具ホルダ151が固定装着されている。これによ
り、工具ホルダ151はB軸回転可能である。
【0031 】空気静圧軸受153は、工具ホルダ軸1
54の中間部に形成された中間フランジ部155の両側
に固定配置された2個のフランジ付き軸受ブッシュ15
6、157を有し、この軸受ブッシュ156、157の
各々にラジアル空気静圧部158、159、スラスト空
気静圧部160、161が形成されている。
【0032 】スラスト空気静圧部160と161は中
間フランジ部155を挟んで相対向しており、B軸回転
時(工具ホルダ回転時)には両スラスト空気静圧部16
0、161に空気圧供給を行い、B軸クランプ時には片
側のスラスト空気静圧部160あるいは161にのみ空
気圧供給を行い、静圧軸受部の空気圧によって工具ホル
ダ151を任意の回転角位置にクランプする工具ホルダ
クランプ手段としても機能する。
【0033 】工具ホルダ軸154にはウォームホイー
ル162が固定装着されている。スイベルヘッドハウジ
ング152にはB軸サーボモータ163が搭載されてお
り、B軸サーボモータ163の出力軸164にはウォー
ム165が取り付けられている。ウォーム165はウォ
ームホイール162と噛合しており、B軸サーボモータ
163によって工具ホルダ151が任意の回転角位置に
回転駆動される。
【0034 】工具ホルダ151には4個の工具取付部
166が放射線状に設けられ、工具ホルダ151はタレ
ットディスクをなし、4種類のバイト工具Tを同時装着
され得るようになっている。工具取付部166は各々、
調整ねじ167によって動かされるくさび部材168に
よってバイト工具TのY軸方向取付位置を微調整するこ
とができ、ロックねじ169によって任意のY軸方向取
付位置にバイト工具Tをできる。また、各工具取付部1
66にはバイト工具Tの長さ方向位置を微調整する調整
ねじ170が設けられている。
【0035 】調整ねじ167と170とによってバイ
ト工具Tの刃先位置を微調整することができ、この刃先
位置微調整は、顕微鏡63によってバイト工具Tの刃先
位置を目視確認しながら高精度に行うことができる。
【0036 】(クロスレールサポート装置)クロスレ
ールサポート装置180は、図1〜3に示されているよ
うに、基台10の近傍に配置されたポスト支持体181
より垂直軸線周りに回動可能に設けられた垂直ポスト1
82と、垂直ポスト182の上端部に設けられた水平ア
ーム183とを有し、水平アーム183の先端に高さ調
整部材184を取り付けられている。
【0037 】水平アーム183は、図3において、符
合Aで示されているように、立旋盤本体(回転テーブル
30やクロスレール部62)より離れた待避位置と、符
合Bで示されているように、高さ調整部材184がクロ
スレール部62の先端部に固定された補助ブラケット1
04に係合してこれを下側より支持する支持位置との間
に旋回可能になっている。
【0038 】これにより、水平アーム183が支持位
置Bに回動移動されることにより、クロスレール部62
の先端部が保持され、回転テーブル30に対するワーク
の搬入、搬出の作業性がよい等のオープンサイドコラム
型の特徴を活かしたまま、実加工時にはクロスレール部
62の見かけ上の剛性を向上できる。
【0039 】高さ調整部材184は流体圧式、電動式
の精密ジャッキのようものであり、外部信号によって高
さ寸法を微調整できる。
【0040 】(リニアテーブルユニット)リニアテー
ブルユニット210は、平削り加工時に、回転テーブル
30上に付加されるものであり、図14〜図16に示さ
れているように、回転テーブル30上に取り外し可能に
固定される固定ベース211を有している。固定ベース
211には互いに平行な2本のリニアガイド部212、
213が形成されており、リニアガイド部212、21
3上にリニアテーブル214が往復動可能に設けられて
いる。
【0041 】リニアガイド部212、213における
リニアテーブル214のリニアガイドは有限形V−Vこ
ろがり案内215で構成されている。有限形V−Vころ
がり案内215は、前述の有限形V−Vころがり案内6
8と同様に、移動方向に所定長さを有するV形断面のこ
ろ保持ケージ216によって複数個の針状ころ(図示省
略)を等間隔に配置したものを、互いに係合する固定ベ
ース211とリニアテーブル214のV形断面リニアガ
イドレール211A、214A間に挟み込んだものであ
る。
【0042 】有限形V−Vころがり案内215の適用
により、リニアテーブル214の移動(Y軸移動)に関
して、高剛性、低摩擦で、循環形ころがり案内に比し
て、微小うねりが少ない高い運動精度が得られる。
【0043 】固定ベース211上には両端を軸受ブラ
ット217、218によって回転可能に支持されたボー
ルねじによる送りねじ棒219が設けられている。リニ
アテーブル214には平行ばね部材220によってボー
ルナット221が取り付けられている。ボールナット2
21は送りねじ棒219に螺合している。送りねじ棒2
19は、固定ベース211上に搭載されたサーボモータ
222と駆動連結され、サーボモータ222によって回
転駆動される。これにより、リニアテーブル214はサ
ーボモータ222によって軸移動する。
【0044 】平行ばね部材220は、前述した平行ば
ね部材92と同等のものであり、軸送り方向には厚肉に
よって高剛性を示し、上下左右の薄肉ブリッジ部223
によってぶれ動きに対して弾性変形する一種の可撓性カ
ップリングであり、ボールねじの曲がりや送りねじ棒2
19とボールナット221との芯違いを吸収し、ボール
ねじの回転により発生する揺動を低減する。
【0045 】リニアテーブル214の上面には多数の
真空吸着孔224が開口しており、テーブル上面に被削
材(ワーク)を真空圧によって吸着保持する真空吸着チ
ャックを構成されている。
【0046 】(立旋盤の使用例)つぎに、上述の構成
による立旋盤の使用例として、フレネルレンズ成形金型
を旋削により製作する工程について説明する。 (1)工具ホルダ151の工具取付部166に取り付け
られているバイト工具Tの長さ(工具長)を顕微鏡63
を使用して測定する。
【0047 】(2)被削材の旋回中心(回転テーブル
30の回転中心)と工具ホルダ151の工具取付部16
6に取り付けられているバイト工具Tの位置合わせを行
う。
【0048 】(3)クロスレールサポート装置180
の水平アーム183を待避位置Aに位置させた状態で、
フレネルレンズ成形金型の素材(被削材)を回転テーブ
ル30上に搬入し、回転テーブル30の真空吸着チャッ
クによって被削材を規定位置に固定する。
【0049 】(4)クロスレールサポート装置180
の水平アーム183を支持位置Bに位置に移動させ、高
さ調整部材184によってクロスレール部62の先端部
を保持する。この場合、サドル90のX軸位置がクロス
レール部62の先端側であるほど、高さ調整部材184
を伸長させてクロスレールサポート装置180のクロス
レール部62の支持を強くすることもできる。
【0050 】(5)アンクランプ状態で、B軸サーボ
モータ163によって工具ホルダ151の回転角を調整
し、バイト工具Tの角度をフレネルレンズのレンズ面
(フレネル面)傾斜角に合わせ、工具ホルダ軸154
(B軸)をクランプし、テーブル駆動用モータ42によ
って回転テーブル30を所定の回転速度で回転駆動し、
X軸サーボモータ74によってサドル90のX軸位置を
設定し、Z軸サーボモータ100によってラム120を
Z軸送り(切り込み送り)し、フレネルレンズ成形金型
を旋削を開始する。
【0051 】(6)フレネルレンズのレンズ面(フレ
ネル面)傾斜角はフレネルレンズ成形金型の径方向位置
により変化するから、サドル90のX軸位置に応じて
(5)の場合と同様に、B軸サーボモータ163によっ
て工具ホルダ151の回転角を調整し、バイト工具Tの
角度をフレネルレンズのレンズ面(フレネル面)傾斜角
に合わせ変化させ、Z軸サーボモータ100によってラ
ム120をZ軸送り(切り込み送り)し、フレネルレン
ズ成形金型を旋削を遂行する。このフレネルレンズ成形
金型の旋削は、テーブル旋回中央から外側へ向けて行
う。
【0052 】(リニアテーブルユニットを付加した立
旋盤の使用例)リニア形状のフレネルレンズ成形金型や
フロントガラス導光板成形金型の製作等、平削り加工を
行う場合は、図1、図14に示されているように、リニ
アテーブルユニット210の固定ベース211を回転テ
ーブル30上に固定し、回転テーブル30を回転させて
リニアテーブルユニット210のリニアテーブル214
の軸移動方向、すなわち、リニアガイド部212、21
3がX軸方向と直交するY軸方向になるように調整す
る。
【0053 】この調整が完了すれば、油静圧軸受11
の片側の静圧ポケット14或いは15にのみ油圧供給を
行い、静圧軸受部の油圧によって回転テーブル30を基
台10上に回転不能にクランプする。
【0054 】被削材は、リニアテーブルユニット21
0のリニアテーブル214上に設置し、リニアテーブル
214の真空吸着チャックによって被削材をリニアテー
ブル214上に吸着保持する。
【0055 】リニアテーブルユニット210を使用し
た加工では、サドル90のX軸移動と、リニアテーブル
214のY軸移動と、ラム120のZ軸移動と、工具ホ
ルダ軸154のB軸回転により、バイト工具の角度を変
更できる態様で、平削り加工を行うことができる。
【0056 】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による立旋盤によれば、サドルが2本のリニアガイド
部間の中空部を跨いで両側を2本のリニアガイド部より
支持され、ラムはその中空部を通って垂下されているか
ら、サドルやラムの重量が2本のリニアガイド部に均等
に作用し、ドル・ラム重量によってクロスレールに偏荷
重が及ぶことがなく、クロスレールに捩り変形が発生す
ることがなく、サドルの軸移動の運動精度がよくなり、
フレネルレンズ成形金型の旋削加工等、高度の加工精度
を必要とする超精密旋削加工を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による立旋盤の全体構成を示す正面図
である。
【図2】この発明による立旋盤の全体構成を示す側面図
である。
【図3】この発明による立旋盤の全体構成を示す平面図
である。
【図4】この発明による立旋盤の基台、回転テーブル、
上部構造体の組立図である。
【図5】この発明による立旋盤のクロスレール部分の平
面図である。
【図6】この発明による立旋盤のサドル軸送り部の正面
図である。
【図7】この発明による立旋盤のサドルのリニアガイド
部分の斜視図である。
【図8】この発明による立旋盤のサドルおよびラム部分
の縦断面図である。
【図9】この発明による立旋盤のラム下端部およびスイ
ベルヘッド部分の正面図である。
【図10】この発明による立旋盤のスイベルヘッド部分
の半断面図である。
【図11】この発明による立旋盤のスイベルヘッド部分
の縦断面図である。
【図12】この発明による立旋盤の工具ホルダ部分の正
面図である。
【図13】この発明による立旋盤の工具ホルダ部分の側
面図である。
【図14】この発明による立旋盤で使用するリニアテー
ブルユニットの平面図である。
【図15】この発明による立旋盤で使用するリニアテー
ブルユニットの軸の送り部分の平面図である。
【図16】この発明による立旋盤で使用するリニアテー
ブルユニットの軸の送り部分の正面図である。
【符号の説明】
10 基台 30 回転テーブル 60 上部構造体 61 コラム部 62 クロスレール部 63 顕微鏡 65、66 リニアガイド部 67 中空部 68 有限形V−Vころがり案内 90 サドル 120 ラム 150 スイベルヘッド 151 工具ホルダ 180 クロスレールサポート装置 210 リニアテーブルユニット 211 固定ベース 214 リニアテーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平配置の回転テーブルと、前記回転テ
    ーブルの径方向に延在するクロスレール部に軸移動可能
    に設けられたサドルと、前記サドルに垂直方向に設けら
    れたラムと、ラムの下端部に固定装着された工具ホルダ
    とを有する立旋盤において、 前記クロスレール部は上面部に互いに平行な2本のリニ
    アガイド部を有し、この2本のリニアガイド部間が中空
    になっており、前記サドルはその中空部を跨いで両側を
    前記2本のリニアガイド部より支持され、前記ラムは前
    記中空部を通って垂直方向に延在していることを特徴と
    する立旋盤。
  2. 【請求項2】 前記サドルのリニアガイドが有限形V−
    Vころがり案内であることを特徴とする請求項1記載の
    立旋盤。
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