JP4514310B2 - 横型工作機械のコラム装置 - Google Patents
横型工作機械のコラム装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4514310B2 JP4514310B2 JP2000328038A JP2000328038A JP4514310B2 JP 4514310 B2 JP4514310 B2 JP 4514310B2 JP 2000328038 A JP2000328038 A JP 2000328038A JP 2000328038 A JP2000328038 A JP 2000328038A JP 4514310 B2 JP4514310 B2 JP 4514310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- machine tool
- axis
- bed
- laid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Machine Tool Units (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横型工作機械において、主軸頭部をコラム片側面に水平姿勢に片支持し、上下Y軸方向及び前後Z軸方向に移動させるコラム装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横型工作機械において、主軸頭部をコラム片側面に水平姿勢に片支持(横抱き)するコラム装置は、図3に示すように構成されている。即ち、ベッド1の上面に2本のX軸ガイドレール3,4が敷設され、これにコラム5が左右X軸方向に移動可能に搭載されていて、X軸送りモータ(図示なし)によって移動される。上記コラム5の片側面5Aには、上下Y軸方向に2本のY軸ガイドレール6,7が敷設され、これにサドル8が上下移動出来るように支持され、Y軸送りモータYMと送りねじ9とにより、上下位置制御される。上記サドル8には、前後Z軸方向に2本のZ軸ガイドレール10,11が敷設されており、これに主軸17を持つ主軸頭部15が水平姿勢に支持されている。そして、図示しないZ軸送りモータにより、主軸頭部が前後Z軸方向に位置制御される。以上の構成により、横型工作機械20のコラム装置30が形成されている。尚、サドル8と主軸頭部15との中間位置に、Y軸重心Gが作用する。
【0003】
上記横型工作機械20のコラム装置30によると、主軸頭部15は、コラム片側面5Aから大きくX軸横方向(図示の左側)へ突出している。このため、主軸中心位置Оは、コラム中心位置О1からのオフセット量(偏位量)Sが大きくなり、治具や加工ワークの取付位置をベッド1の中心位置から左側へ大きく移動した位置に変更しなければならない。従って、▲1▼ベッドのX軸方向となる横幅寸法が長くなり、複数台の工作機械を並べるライン対応機として不向きである。▲2▼また、コラムの片側(主軸側)に主軸頭部のY軸重心Gが偏位しており、且つコラム重量が大きいから、コラムの高速移動ができない。という多くの問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の横型工作機械のコラム装置に見られる問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的とするところは、コラムからの主軸のオフセット量を最小とすることで、コラムのコンパクト化と機械幅の縮小を図った横型工作機械のコラム装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の横型工作機械のコラム装置は、ベッド上面に中空の箱型形状のコラムを搭載し、このコラムの片側面に敷設した上下Y軸方向のガイドレールに、サドルを上下移動可能に支持し、上記サドルには、前後Z軸方向に敷設したガイドレールに主軸頭部が水平姿勢に支持し、更に、主軸頭部はその主軸先端側が開口部から外部へ突出して配置し、前後及び上下方向に位置制御されることを特徴とする。
【0006】
請求項2の横型工作機械のコラム装置は、請求項1の横型工作機械のコラム装置において、上記コラムは、ベッド上面に敷設したガイドレール上に、X軸方向に移動可能に搭載されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記請求項1のよると、ベッド上面に中空の箱型形状のコラムを搭載しており、このコラムの片側面(内壁面)に敷設した上下Y軸方向のガイドレールに、サドルを上下移動可能に支持するとともに、このサドルに敷設した前後Z軸方向のガイドレールに主軸頭部が水平姿勢に支持されている。
【0008】
これにより、コラム左右幅の中心位置から主軸の回転中心位置までの距離(オフセット量)は、従来型のコラムよりも4分の1程度に狭められている。しかして、ベッドのX軸方向となる横幅寸法を狭くでき、複数台の工作機械を並べるライン対応機として好適である。また、コラムの中心位置付近に主軸頭部のY軸重心Gがほぼ一致しており、且つコラム重量が箱型構造で軽いから、コラムの高速移動が可能である。更に、主軸頭部の外側面に対面する空間が広く、この部分のメンテナンス性に優れている。
【0009】
請求項2によると、請求項1の横型工作機械のコラム装置において、コラムは、ベッド上面に敷設したガイドレール上に、X軸方向に移動可能に搭載されているから、コラムをベッド幅近くまでX軸方向に最大限に移動でき、大物ワーク加工ができる。
【0010】
しかして、従来型の横型工作機械よりも小型の横型工作機械により、大物ワーク加工が効率良く実施できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。図1と図2において、横型工作機械40は、ベッド1の上面に2本のX軸ガイドレール3,4が敷設されている。上記X軸ガイドレール3,4には、中空の箱型形状のコラム51を左右X軸方向に移動可能に搭載され、X軸送りモータ(図示なし)によって移動される。上記コラム51は、主壁柱51Bと、副壁柱51Cと、上記壁柱51B,51Cの基部間を連結する基台部51Eと、上記壁柱51B,51Cの天部間を連結する天板部51Dと、前壁及び後壁を開口して形成した前窓51F及び後窓51Gと、からなる。上記コラム51における主壁柱51Bの片側面51Aには、上下Y軸方向に2本のY軸ガイドレール6,7が敷設され、これにサドル8が上下移動出来るように支持され、Y軸送りモータYMと送りねじ9とにより、上下位置制御される。上記サドル8には、前後Z軸方向に2本のZ軸ガイドレール10,11が敷設されており、これに主軸17を持つ主軸頭部15が水平姿勢に支持されている。そして、図示しないZ軸送りモータにより、主軸頭部が前後Z軸方向に位置制御される。以上の構成により、横型工作機械40のコラム装置50が形成されている。
【0012】
尚、サドル8と主軸頭部15との中間位置に、Y軸重心Gが作用する。上記横型工作機械40の主軸頭部15は、この主軸中心位置Оがコラム中心位置О1と接近し、Y軸重心Gとも1つに重なり合っている。これにより、両部材のオフセット量(偏位量)Sが非常に少なくなって、コラムと主軸頭部15とがバランスし、且つ治具や加工ワークの取付位置もベッド中央部付近に配置できる。
【0013】
本発明の実施形態は、上記のように構成されており、以下のように作用する。横型工作機械40のヘッド装置50によると、ベッド上面に中空の箱型形状のコラム51を搭載しており、このコラムの片側面(内壁面)51Aに敷設した上下Y軸方向のガイドレール6,7に、サドル8を上下移動可能に支持するとともに、このサドルに敷設した前後Z軸方向のガイドレール10,11に主軸頭部15が水平姿勢に支持されている。
【0014】
これにより、コラム左右幅の中心位置01から主軸17の回転中心位置0までの距離(オフセット量)Sは、従来型のコラムよりも4分の1程度に狭められている。従って、ベッド1のX軸方向となる横幅寸法を狭くでき、複数台の工作機械を並べるライン対応機として好適である。また、コラム51の中心位置01の付近に主軸頭部15のY軸重心Gがほぼ一致しており、且つコラム重量が箱型構造で軽いから、コラムの高速移動が可能である。更に、主軸頭部15の外側面に対面する空間が広く、この部分のメンテナンス性にも優れている。
【0015】
そして、コラム51は、ベッド上面に敷設したガイドレール3,4上に、X軸方向に移動可能に搭載されているから、コラムをベッド幅の両端近くまでX軸方向に最大限に移動でき、大物ワークの加工ができる。
【0016】
本発明は、上記一実施形態に限定されない。例えば、コラム51は、ベッド上面に敷設したガイドレール3,4を省略して直接ベッド上に固設し、X軸方向に移動不能に搭載させた形式の工作機械としてもよい。この実施形態による時は、コラム51は不動であるから、機械幅やコラム幅を最小限に圧縮でき、複数台の工作機械を並べるライン対応機として最適である。
【0017】
【発明の効果】
請求項1によると、ベッド上面に中空の箱型形状のコラムを搭載しており、このコラムの片側面(内壁面)に敷設した上下Y軸方向のガイドレールに、サドルを上下移動可能に支持するとともに、このサドルに敷設した前後Z軸方向のガイドレールに主軸頭部を水平姿勢に支持させたから、コラム左右幅の中心位置から主軸の回転中心位置までの距離(オフセット量)は、従来型のコラムよりも4分の1程度に狭めることができる。
【0018】
かくして、ベッドのX軸方向となる横幅寸法を狭くでき、複数台の工作機械を並べるライン対応機として好適であり、また、コラムの中心位置付近に主軸頭部のY軸重心がほぼ一致しており、且つコラム重量が箱型構造で軽く、コラムの高速移動が可能である。更に、主軸頭部の外側面に対面する空間が広いので、この部分のメンテナンス性に優れている。
【0019】
請求項2によると、コラムは、ベッド上面に敷設したガイドレール上に、X軸方向に移動可能に搭載されているから、コラムをベッド幅近くまでX軸方向に最大限に移動でき、従来型の横型工作機械よりも小型の横型工作機械により、大物ワーク加工が効率良く実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横型工作機械の正面図である。
【図2】本発明の要部となるコラムの斜視図である。
【図3】従来の横型工作機械の正面図である。
【符号の説明】
1 ベッド
3,4 X軸ガイドレール
6,7 Y軸ガイドレール
8 サドル
9 送りねじ
10,11 Z軸ガイドレール
15 主軸頭部
17 主軸
40 横型工作機械
50 コラム装置
51 コラム
51A 片側面
51B 主壁柱
51C 副壁柱
51D 天板部
51E 基台部
51F 前窓
51G 後窓
G Y軸重心
O 主軸中心位置
O1 コラム中心位置
S オフセット量(偏位量)
Claims (2)
- ベッド上面に中空の箱型形状のコラムを搭載し、このコラムの片側面に敷設した上下Y軸方向のガイドレールに、サドルを上下移動可能に支持し、上記サドルには、前後Z軸方向に敷設したガイドレールに主軸頭部が水平姿勢に支持し、更に、主軸頭部はその主軸先端側が開口部から外部へ突出して配置し、前後及び上下方向に位置制御されることを特徴とする横型工作機械のコラム装置。
- 上記コラムは、ベッド上面に敷設したガイドレール上に、X軸方向に移動可能に搭載されていることを特徴とする請求項1記載の横型工作機械のコラム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000328038A JP4514310B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 横型工作機械のコラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000328038A JP4514310B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 横型工作機械のコラム装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002137128A JP2002137128A (ja) | 2002-05-14 |
JP4514310B2 true JP4514310B2 (ja) | 2010-07-28 |
Family
ID=18804956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000328038A Expired - Lifetime JP4514310B2 (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 横型工作機械のコラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4514310B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100101343A1 (en) | 2007-03-30 | 2010-04-29 | Takeki Shirai | Spindle driving mechanism for machine tool |
WO2010113617A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | コマツNtc株式会社 | 横形工作機械 |
DE112010005829T5 (de) * | 2010-08-30 | 2013-06-13 | Komatsu Ntc Ltd. | Horizontale Werkzeugmaschine |
CN102275077B (zh) * | 2011-08-12 | 2013-04-17 | 福建省威诺数控有限公司 | 复式龙门铣床 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000130593A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-12 | Toyoda Mach Works Ltd | シール装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS525115B2 (ja) * | 1971-12-23 | 1977-02-09 | ||
JPS61131238U (ja) * | 1985-02-04 | 1986-08-16 | ||
JPH10518A (ja) * | 1996-06-11 | 1998-01-06 | Toshiba Mach Co Ltd | 工作機械 |
JP3725625B2 (ja) * | 1996-07-30 | 2005-12-14 | ヤマザキマザック株式会社 | 工作機械 |
-
2000
- 2000-10-27 JP JP2000328038A patent/JP4514310B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000130593A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-12 | Toyoda Mach Works Ltd | シール装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002137128A (ja) | 2002-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5708825B2 (ja) | 工作機械 | |
JP4763938B2 (ja) | 工作機械 | |
US7493681B2 (en) | Machine tool | |
EP2060360A1 (en) | Splash guard for machine tool | |
US8662802B2 (en) | High rigidity moving column horizontal machine tool | |
JP3821429B2 (ja) | 工作機械、特に切削放電加工機ならびにモジュール・セット | |
KR20100118066A (ko) | 2주축 대향 복합 선반 | |
JP4514310B2 (ja) | 横型工作機械のコラム装置 | |
JP2003225806A (ja) | 複合nc旋盤のフレーム構造 | |
JP2000084712A (ja) | 2つの工具主軸ヘッドを備えた工作機械 | |
JP6779319B2 (ja) | 工作機械 | |
US7318693B2 (en) | Device for machining workpieces and machine arrangement therefor | |
JPH11235631A (ja) | 工作機械 | |
JP2988837B2 (ja) | 加工装置 | |
JP2004148426A (ja) | 門形工作機械 | |
WO2024004759A1 (ja) | 立柱及び工作機械 | |
JP3393343B2 (ja) | Nc旋盤 | |
JPH0751974A (ja) | 主軸ヘッドの送り装置 | |
JP2004098234A (ja) | 工作機械 | |
JP2002028832A (ja) | 立形主軸を有する装置及びその製造方法 | |
CN215747136U (zh) | 一种双头双工序雕刻机 | |
JP2585463Y2 (ja) | 形鋼加工機 | |
JP2891379B2 (ja) | ワーク垂直型レーザーマシン | |
JP3536929B2 (ja) | ワークテーブルの前後動装置 | |
SU1168350A1 (ru) | Копировально-фрезерный станок |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100423 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100430 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100511 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4514310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150521 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |