JPH07283116A - X線投影露光装置 - Google Patents

X線投影露光装置

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JPH07283116A
JPH07283116A JP6073536A JP7353694A JPH07283116A JP H07283116 A JPH07283116 A JP H07283116A JP 6073536 A JP6073536 A JP 6073536A JP 7353694 A JP7353694 A JP 7353694A JP H07283116 A JPH07283116 A JP H07283116A
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ray beam
mask
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    • G03F7/70216Mask projection systems

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物体側(マスク4側)及び像側(ウェファー
7側)の両方でテレセントリックな光学系を使用するこ
とが可能なX線投影露光装置を提供すること。 【構成】 少なくとも、X線源2と、該X線源2から発
するX線を反射型マスク4上に照射する照明光学系3
と、該マスク4上に形成されたパターンの像をウェファ
ー7上に投影結像する投影結像光学系6とからなるX線
投影露光装置において、前記照明光学系3からのX線の
主光線を前記反射型マスク4の表面に垂直入射させ、か
つ、前記反射型マスク4で垂直反射したX線の主光線を
前記投影結像光学系6へ、該光学系6の光軸と平行に入
射させるX線ビームスプリッター1を設けたことを特徴
とするX線投影露光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線リソグラフィー等
に用いられるX線投影露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力を
向上させるために、従来の紫外線(波長193〜436
nm)に代わって、これより波長の短い軟X線(波長5
〜20nm)を使用した投影リソグラフィー技術が開発
されている。この技術に使用されるX線投影露光装置は
図5に示すように、主としてX線源、照明光学系、マス
ク及びマスクステージ、投影結像光学系、ウェファース
テージ等により構成される。
【0003】X線の波長域では、透明な物質は存在せ
ず、また物質表面での反射率も非常に低いため、レンズ
やミラーなどの通常の光学素子が使用できない。そのた
め、X線用の光学系は、反射面に斜め方向から入射した
X線を全反射を利用して反射させる斜入射ミラーや、多
層膜の各界面での反射光の位相を一致させて、干渉効果
によって高い反射率を得る多層膜ミラー等により構成さ
れている。
【0004】斜入射ミラーは、100%に近い反射率を
得ることも可能であるが、斜入射角(反射面から測った
入射角)が10度以下の斜入射でしか使用できない。多
層膜ミラーは、X線を垂直に反射することも可能である
が、100%に近い反射率は得られない。シリコンのL
吸収端(12.3nm)より長波長側で、モリブデンとシリ
コンからなる多層膜を用いたときに最も高い反射率が得
られるが、波長13〜15nmでは、入射角によらず7
0%程度である。シリコンのL吸収端よりも短波長側で
は、垂直入射で30%以上の反射率が得られる多層膜
は、開発されていない。
【0005】X線源には、放射光光源(Synchrotron Ra
diation Source)またはレーザープラズマX線源等の、
強力な軟X線の得られる光源が使用される。放射光光源
は、光速に近い速度で運動する電子が磁場によって進行
方向を偏向されるときに、電子軌道の接線方向に放射さ
れる電磁波を利用するものである。レーザープラズマX
線源は、ターゲットに強力なレーザーパルスを照射する
と、蒸発したターゲット物質がプラズマ化し、そこから
X線を含む電磁波が放射されるものである。
【0006】照明光学系は、斜入射ミラー、多層膜ミラ
ー、および所定(所望)波長のX線のみを透過または反
射させるフィルター等により構成され、マスク上を所望
波長のX線で照明する。マスクとしては、透過型マスク
と反射型マスクとが知られている。透過型マスクは、X
線を良く透過する物質からなる薄いメンブレンの上にX
線を吸収する物質を所定の形状(パターン)に設けるこ
とによってパターンを形成したものである。一方、反射
型マスクは、X線を反射する多層膜上に反射率の低い部
分を所定の形状に設けることによってパターンを形成し
たものである。
【0007】透過型マスクでは、X線の吸収を抑えるた
めに、0.1 μm程度以下の厚さの非常に脆弱なメンブレ
ンを使用しなければならない。そのため、実用的な寸法
(100mm以上)のマスクを作製することができな
い。一方、反射型マスクは、充分な機械的強度を持つ厚
い基板を用いることができる。従って、X線投影露光を
実際の半導体製造に適用する際には、反射型マスクが使
用される。
【0008】このようなマスク上に形成されたパターン
は、複数の多層膜ミラー等で構成された投影結像光学系
により、フォトレジストが塗布されたウェファー上に結
像されてフォトレジストに転写される。投影結像光学系
は、全て反射系(多層膜ミラー)で構成しなければなら
ない。また、多層膜ミラーの反射率があまり高くないの
で、実用的なスループットを得るためには、ミラーの枚
数を極力少なくしなければならない。そのため、広い露
光領域全体で収差を補正することは困難である。
【0009】そこで、図4に示すようなリングフィール
ド光学系が考案されている。この光学系20は、光軸2
1から所定の距離だけ離れた狭い輪帯状の領域(リング
フィールド)22内で収差が補正されている。マスク2
3上のリングフィールド22aがウェファー24上のリ
ングフィールド22bへ投影結像される。ウェファー2
4上の露光領域の大きさは、輪帯の幅方向では0.5 mm
程度の狭い領域しかとれないが、光学系20が回転対称
なので、輪帯に沿った方向では広い範囲を使用できる。
【0010】露光を行う際は、図4に示したように、例
えばマスク上で長さ120mm程度の円弧状の露光領域
25bを使用し、マスク23とウェファー24を縮小倍
率に応じた速度比で同期して走査することによって、3
0×30mm程度の実用的な寸法の露光領域を確保す
る。なお、X線は大気に吸収されて減衰するため、X線
の光路は全て所定の真空度に維持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来からの投影露光装
置の投影結像光学系には、テレセントリックな光学系が
使用されている。テレセントリックな光学系とは、物体
面あるいは像面においていずれの点でも主光線が光軸に
対して平行な光学系であり、それぞれ、物体側テレセン
トリック、像側テレセントリックという。通常、物体面
および像面は光軸に対して垂直なので、これらの主光線
はマスクおよびウェファーに対して垂直に入射する。
【0012】従来の紫外線を用いた露光装置では、物体
側(マスク側)も像側(ウェファー側)も両方ともテレ
セントリックな投影光学系が使用されている。テレセン
トリックな光学系を用いることの利点は、マスクまたは
ウェファーが光軸方向に移動しても光学系の倍率が変わ
らないことと、像面上で分解能が一定であることであ
る。これらの特性は、回折限界の結像性能を得ようとす
るリソグラフィー装置にとっては非常に重要である。
【0013】ところが、図5に示すような従来の軟X線
投影露光装置においては、像側(ウェファー側)をテレ
セントリックにすることは可能だが、反射型マスク4を
使用するため、マスクへの入射光(およびマスクでの反
射光)は、マスク面に対して垂直にすることは不可能で
あり、物体側(マスク側)をテレセントリックにした光
学系を使用できないという重大な問題点があった。
【0014】このような配置においても、光軸に対して
垂直ではなく傾いた物体面を有する投影結像光学系を用
いることによって、テレセントリックの条件を満たしな
がら反射マスクへの入射角を垂直ではなくすることは理
論的には可能である。しかしながら、物体面は光軸に対
して回転対称であるから、光軸に対して傾いた物体面は
平面ではない。従って、その場合には、曲率を持ったマ
スクを使用しなければならないことになり、これは非現
実的である。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、物体側(マスク側)及び像側(ウェフ
ァー側)の両方でテレセントリックな光学系を使用する
ことが可能なX線投影露光装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は第一
に「少なくとも、X線源と、該X線源から発するX線を
反射型マスク上に照射する照明光学系と、該マスク上に
形成されたパターンの像をウェファー上に投影結像する
投影結像光学系とからなるX線投影露光装置において、
前記照明光学系からのX線の主光線を前記反射型マスク
の表面に垂直入射させかつ、前記反射型マスクで垂直反
射したX線の主光線を前記投影結像光学系へ、該光学系
の光軸と平行に入射させるX線ビームスプリッターを設
けたことを特徴とするX線投影露光装置(請求項1)」
を提供する。
【0017】また、本発明は第二に「前記X線ビームス
プリッターは、少なくとも、開口部を有する基板と、該
開口部を塞ぐように該基板上に形成してなる自立多層膜
とからなることを特徴とする請求項1記載のX線投影露
光装置(請求項2)」を提供する。また、本発明は第三
に「前記X線ビームスプリッターの開口部に、前記自立
多層膜を支持する梁状の支持部を設けたことを特徴とす
る請求項2記載のX線投影露光装置(請求項3)」を提
供する。
【0018】また、本発明は第四に「前記X線ビームス
プリッターを、その表面に対して平行な方向へ振動させ
る振動手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3記載
のX線投影露光装置(請求項4)」を提供する。また、
本発明は第五に「前記X線ビームスプリッターの破損を
検知する検知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜
4記載のX線投影露光装置(請求項5)」を提供する。
【0019】また、本発明は第六に「複数個のX線ビー
ムスプリッターを収納する収納手段と、前記検知手段に
より破損が検知されたX線ビームスプリッターを前記収
納手段に収納されたX線ビームスプリッターと交換する
交換手段とを更に設けたことを特徴とする請求項5記載
のX線投影露光装置(請求項6)」を提供する。また、
本発明は第七に「前記X線ビームスプリッターの、使用
X線に対する反射率と透過率とを等しく又は略等しくし
てなることを特徴とする請求項1〜6記載のX線投影露
光装置(請求項7)」を提供する。
【0020】
【作用】本発明にかかるX線投影露光装置の例を図1及
び図2を参照して説明する。図1及び図2に示す装置で
は、物体側(マスク側)と像側(ウェファー側)の両方
がテレセントリックなリングフィールド投影結像光学系
6を用いている。X線源2から発したX線は、照明光学
系3により、その主光線が互いに平行であり、且つ所定
寸法の照明領域を照射するのに充分な大きさをもつX線
光束に成形される。
【0021】このX線光束を、まず、X線ビームスプリ
ッター1により反射(図1の場合)又は透過(図2の場
合)させてから、反射型マスク4に対して、その主光線
(反射光又は透過光)が垂直になるように入射させる。
反射型マスク4の直前には、円弧状に照明領域を制限す
るためのスリット9を設けることが好ましい。反射型マ
スク4で垂直に反射したX線光束を、X線ビームスプリ
ッター1により透過(図1の場合)又は反射(図2の場
合)させた後、投影結像光学系6へ入射させる。このと
き、投影結像光学系6への互いに平行である入射X線光
束の主光線の方向と投影結像光学系6の光軸とを平行に
する。これで、物体側(マスク側)がテレセントリック
な軟X線投影露光装置を構成することができる。
【0022】ウェファー7は、その表面が投影結像光学
系6の光軸に対して垂直になるように設置されており、
像側(ウェファー側)でもテレセントリックな結像が行
われる。一度に露光できる領域は、例えば幅0.5 mm、
長さ30mm程度の円弧状の範囲なので、マスクステー
ジ5とウェファーステージ8とを、投影結像光学系6の
縮小倍率に応じた速度比で同期走査(スキャン)しなが
ら露光することによって、30×30mm程度の露光領
域を得る。
【0023】この領域を露光したら、ウェファー7の位
置をずらして(ステップして)、次の露光を行う。この
ようなステップ・アンド・スキャン動作を繰り返すこと
によってウェファー全面を露光する。本発明にかかるX
線ビームスプリッターは、少なくとも、開口部を有する
基板と、該開口部を塞ぐように該基板上に形成してなる
自立多層膜とにより構成することが好ましい(請求項
2)。このようなX線ビームスプリッター1の構造の一
例を図3に示す(図3aは平面図、図3bは断面図) 充分な機械的強度を持つ基板11に窓部(開口部)12
を形成し、この開口部12を覆うように自立した多層膜
13が形成されている。開口部12は、X線が透過およ
び反射する円弧状の領域(図中破線で示す)よりも全体
として大きめの長方形に形成してある。
【0024】X線ビームスプリッターの開口部には、自
立多層膜を支持する梁状の支持部を設けることが好まし
い(請求項3)。例えば、自立多層膜13の強度が不十
分で大きな面積では自立し難い場合には、開口部に設け
た梁状の支持部14により、自立多層膜13を補強(支
持)することができる。X線ビームスプリッター1は、
投影結像光学系6の焦点からずれた位置に設置されるの
で、このような支持部14があっても、支持部14の影
が直接ウェファー7上に転写されることはないが、露光
領域の照度ムラの原因となる。
【0025】そこで、X線ビームスプリッターを、その
表面に対して平行な方向へ振動させる振動手段を設ける
ことが好ましい(請求項4)。即ち、X線ビームスプリ
ッター1をその表面に平行な面内で、例えば長方形の開
口部12の長手方向に振動させることにより、照度ムラ
を防ぐことができる自立多層膜13は、支持部14によ
り補強されている場合でも、壊れやすいものである。即
ち、長時間連続して露光を続けると、自立多層膜13が
途中で破損する可能性が充分にある。
【0026】そこで、前記X線ビームスプリッターの破
損を検知する検知手段を設けることが好ましい(請求項
5)。即ち、X線ビームスプリッター1の破損を検知す
る手段として例えば、X線検出器を設けることが好まし
い。X線検出器には、MCP(マイクロチャンネルプレ
ート)、光電子増倍管、X線ダイオード、X線CCDな
どを使用することができる。
【0027】例えば、図1の配置の場合には、照明光学
系3からのX線がX線ビームスプリッター1を透過する
位置にX線検出器10aを設置しておき、検出されるX
線強度の増加によってX線ビームスプリッター1の破損
を検知することができる。あるいは、スリット9上にX
線検出器10bを設置しておき、検出されるX線強度の
低下によってX線ビームスプリッター1の破損を検知す
ることができる。
【0028】また、図2の配置の場合には、スリット9
上にX線検出器10bを設置しておき、検出されるX線
強度の増加によってX線ビームスプリッター1の破損を
検知することができる。X線ビームスプリッターの破損
を検知する検知手段の他に、複数個のX線ビームスプリ
ッターを収納する収納手段と、前記検知手段により破損
が検知されたX線ビームスプリッターを前記収納手段に
収納されたX線ビームスプリッターと交換する交換手段
とを更に設けることが好ましい(請求項6)。
【0029】例えば、前記収納手段に予め複数の予備の
X線ビームスプリッターを収納しておく。そして、破損
を検出したら直ちに前記交換手段により新品(予備のX
線ビームスプリッター)と交換する。このような手段を
設けることによって、X線ビームスプリッターが万一破
損しても運転を停止する必要がなくなり、X線投影露光
装置の稼働率を高めることができる。
【0030】ところで、X線ビームスプリッター1にX
線が入射すると、その一部は反射し一部は透過して、残
りは多層膜13に吸収される。本発明にかかる軟X線投
影露光装置(例えば、図1および図2)においては、照
明光学系3から出たX線は、投影結像光学系6に至るま
での間に、X線ビームスプリッター1で一回の反射と一
回の透過を行う。
【0031】従って、投影結像光学系6へ入射するX線
の強度は、多層膜13の反射率をR透過率をTとする
と、R×Tに比例する。R+T+Aは一定なので(Aは
多層膜の吸収)、R=Tの時にR×Tは最大となり、投
影結像光学系6へ入射するX線の強度は最大になる。従
って、X線ビームスプリッターの、使用X線に対する反
射率と透過率とを等しく又は略等しくすることが好まし
い(請求項7)。多層膜13の積層数を増すと、反射率
は増加し、透過率は低下するので、この条件(R=T)
を満たすように、適当な積層数を選択することが好まし
い。
【0032】本発明にかかる多層膜としては、例えば、
モリブデン/ケイ素、モリブデン/ケイ素化合物、ルテ
ニウム/ケイ素、ルテニウム/ケイ素化合物、ロジウム
/ケイ素、ロジウム/ケイ素化合物、等の各組み合わせ
のうち、いずれか一つの組み合わせで交互に複数回積層
したものが好ましい。以下、実施例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるも
のではない。
【0033】
【実施例】まず、本発明にかかるX線ビームスプリッタ
ーの作製方法の例について説明する。図6はX線ビーム
スプリッターの第1の作製方法を示す図である。まず、
両面研磨したシリコンウェファー61の裏面に減圧CV
D(Chemical Vapour Deposition)により、厚さ0.1 μ
mのシリコンナイトライド(Si3 4)膜を形成す
る。
【0034】この上にフォトレジストを塗布し、フォト
リソグラフィーによりレジストをパターニングして、X
線ビームスプリッターの窓(開口部)となる部分のレジ
ストを除去する。このレジストをマスクとして、シリコ
ンナイトライド膜をCF4 ガスを用いたRIE(Reacti
ve Ion Etching)によりエッチングして、X線ビームス
プリッターの窓(開口部)となる部分が除去されたシリ
コンナイトライド膜62を形成する(図6a)。
【0035】次に、このシリコンウェファー61の表面
に高周波マグネトロンスパタリングにより、モリブデン
とシリコン(ケイ素)の多層膜63を形成する(図6
b)。多層膜63の周期長と積層数は、X線ビームスプ
リッターの所望の入射角と反射率、透過率を得られる値
に適宜設定する。最後に、裏面のシリコンナイトライド
膜62をマスクとして、KOH水溶液により、シリコン
ウェファー61をエッチングして、窓部(開口部)64
を形成する。多層膜を形成している側のシリコンも、こ
のKOH水溶液に侵されるので、多層膜の第1層目(シ
リコンウェファーに最初に形成する層)はモリブデンと
する。シリコンナイトライド膜62の残されていた部分
のシリコンウェファー61はエッチングされずに残るの
で、多層膜63の支持部65が形成される。(図6c) 図7はX線ビームスプリッターの第2の作製方法を示す
図である。
【0036】まず、例えば、シリコンウェファーなどの
基板71の表面に、厚さ1μm程度にフォトレジスト7
2を塗布する。この上に、高周波マグネトロンスパッタ
リングにより、モリブデンとシリコンの多層膜73を形
成する(図7a)。多層膜73の周期長と積層数は、X
線ビームスプリッターの所望の入射角と、反射率又は透
過率が得られる値に適宜設定する。
【0037】一般にスパッタリングにより形成した薄膜
は、圧縮応力を持つことが多いが、ここでは多層膜の内
部応力が0に近くなるように成膜条件を調節する。具体
的には、成膜時のガス圧力を通常(例えば5mTorr
程度)よりもやや高め(例えば、20mTorr程度)
にするか、或いは、成膜時に基板を例えば、100℃程
度に加熱することによって内部応力を低減することがで
きる。
【0038】次に、このようにして表面に多層膜73を
形成した基板71を、アセトン等の有機溶剤に浸漬す
る。そうすると、レジスト72は有機溶剤に溶けるの
で、多層膜73が基板71から剥がれる。この多層膜7
3(図7b)を掬い取って、予め窓部(開口部)75と
支持部76を形成しておいた別の基板74上に接着剤を
用いて貼り付けることにより、図7cに示すようなX線
ビームスプリッターが完成する。
【0039】次に、このようにして作製したX線ビーム
スプリッタの特性の例について説明する。図8は、波長
13nm、入射角45度で使用するX線ビームスプリッ
ターの反射率(実線)と透過率(破線)を示す。多層膜
は、モリブデン層の厚さが3.2 nm、シリコン層の厚さ
が6.4 nm、積層数は12層対であり、全体の厚さは11
5.2 nmである。反射率は33%、透過率は34%であ
るので、このX線ビームスプリッターの効率(反射率と
透過率の積)は11%である。
【0040】図9は、波長13nm、入射角15度で使
用するX線ビームスプリッターの反射率(実線)と透過
率(破線)を示す。多層膜は、モリブデン層の厚さが2.
3nm、シリコン層の厚さが4.6 nm、積層数は13層
対であり、全体の厚さは89.7nmである。反射率は39
%、透過率は43%であるので、このX線ビームスプリ
ッターの効率(反射率と透過率の積)は17%である。
【0041】図10は、波長13nm、入射角60度で
使用するX線ビームスプリッターの反射率(実線)と透
過率(破線)を示す。多層膜は、モリブデン層の厚さが
4.8nm、シリコン層の厚さが9.6 nm、積層数は4層
対であり、全体の厚さは57.6nmである。反射率は41
%、透過率は33%であるので、このX線ビームスプリ
ッターの効率(反射率と透過率の積)は14%である。
【0042】以上三つのX線ビームスプリッターは、非
偏光のX線に対して用いられるものであり、レーザープ
ラズマX線源を光源とする場合に使用する。放射光は直
線偏光なので、その場合は若干多層膜の構成が異なる。
図11は、波長13nmのs偏光に対して、入射角45
度で使用するX線ビームスプリッターの反射率(実線)
と透過率(破線)を示す。多層膜は、モリブデン層の厚
さが3.2 nm、シリコン層の厚さが6.4 nm、積層数は
6層対であり、全体の厚さは57.6nmである。反射率は
38%、透過率は44%であるので、このX線ビームス
プリッターの効率(反射率と透過率の積)は17%であ
る。
【0043】次に、本発明にかかるX線投影露光装置の
実施例について具体的に説明する。図12は、入射角4
5度のX線ビームスプリッターを用いた本発明にかかる
X線投影露光装置の第1実施例である。かかる装置は、
不図示の真空チャンバー内に設置されており、所定の真
空度の下で動作するものである。X線源2にレーザープ
ラズマX線源を用いた場合には、図8に示した特性のX
線ビームスプリッターを用い、放射光光源を用いた場合
には、図11に示した特性のX線ビームスプリッターを
用いる。後者の場合には、投影結像光学系6の光軸は、
放射光光源の電子軌道面(通常は水平面)に対して垂直
になるよう配置される。
【0044】照明光学系3から出たX線は、X線ビーム
スプリッター1により反射された後マスクステージ5に
保持されたマスク4へ垂直に入射する。X線ビームスプ
リッター1を透過したX線は、X線検出器(検知手段の
一例)10aにより、その強度が監視される。マスク4
の直前には、露光領域を制限するための円弧状の開口を
もったスリット9が設置されている。このスリット上に
もX線検出器(検知手段の一例)10bが設けられてお
り、X線の強度を監視する。
【0045】X線ビームスプリッター1が破損すると、
X線検出器10aの出力は増加し、X線検出器10bの
出力は低下するので、破損を直ちに検知することができ
る。マスク4で垂直に反射したX線は、再度X線ビーム
スプリッター1へ入射し、これを透過した後、投影結像
光学系6へ入射する。本実施例では、投影結像光学系6
には4枚の非球面形状の反射面からなる光学系を用い
た。各反射面には、X線を反射するためのモリブデンと
シリコンからなる多層膜がコーティングされている。
【0046】この光学系は、物体側(マスク側)と像側
(ウェファー側)の両側とも、テレセントリックな光学
系である。この光学系の像側(ウェファー側)開口数は
0.08、縮小倍率は1/4であり、波長13nmにおいて
0.1 μmの解像力を有する。投影結像光学系6は、ウェ
ファーステージ8に保持されたウェファー7の表面にマ
スクパターンの像を形成する。
【0047】一度に露光される領域は、幅0.5 mm、長
さ30mmの細い円弧状の領域であるので、マスクステ
ージ5とウェファーステージ8を動かして、マスク4と
ウェファー7とを縮小倍率に応じた速度比で同期走査
(スキャン)を行うことにより30mm角の露光領域に
マスク4上のパターン全体を転写する。ウェファー7上
の一つの露光領域を露光した後、ウェファーステージ8
を動かしてウェファー7の位置をずらし(ステップし
て)、再度次の露光領域をスキャンしてパターンの転写
を行う。
【0048】このようなステップ・アンド・スキャン動
作を繰り返すことによって、直径が8インチから12イ
ンチのウェファー7全面へパターンの転写を行う。本実
施例のX線投影露光装置には、X線ビームスプリッター
1を、その面内で振動させるための振動駆動手段(振動
手段の一例)101が設けられており、自立多層膜を補
強(支持)する梁(支持部)により露光領域の照度ムラ
が生じることを防ぐ。
【0049】また、本実施例の露光装置には、予備のX
線ビームスプリッターを20枚収納するX線ビームスプ
リッター収納部(収納手段の一例)103と、収納部1
03から使用時の位置へX線ビームスプリッターを搬送
して交換する搬送手段(交換手段の一例)102が設け
られている。X線検出器10(10a,10b)によっ
てX線ビームスプリッター1の破損が検知されると、直
ちに搬送手段102により破損したX線ビームスプリッ
ター1は、収納部103に納められている予備品と交換
される。
【0050】真空を破ってX線ビームスプリッター1を
交換し、再度所定の真空度まで排気する必要がないた
め、露光装置の運転停止時間を最小限に(数十秒間に)
とどめることができるので、スループットが大幅に向上
する。図13は、入射角15度のX線ビームスプリッタ
ーを用いた本発明にかかるX線投影露光装置の第2実施
例である。かかる装置は、不図示の真空チャンバー内に
設置されており、所定の真空度の下で動作するものであ
る。
【0051】X線源2には、レーザープラズマX線源を
用いている。照明光学系3から出たX線は、X線ビーム
スプリッター1により反射された後、マスクステージ5
に保持されたマスク4へ垂直に入射する。X線ビームス
プリッター1を透過したX線は、X線検出器(検知手段
の一例)10aにより、その強度を監視される。マスク
4の直前には露光領域を制限するための円弧状の開口を
もったスリット9が設置されている。このスリット上に
もX線検出器(検知手段の一例)10bが設けられ、X
線の強度を監視する。
【0052】X線ビームスプリッター1が破損すると、
X線検出器10aの出力は増加し、X線検出器10bの
出力は低下するので、破損を直ちに検知することができ
る。マスク4で垂直に反射したX線は、再度X線ビーム
スプリッター1へ入射し、これを透過した後、投影結像
光学系6へ入射する。本実施例では、投影結像光学系6
には、2枚の非球面形状の反射面からなる光学系を用い
た。各反射面にはX線を反射するためのモリブデンとシ
リコンからなる多層膜がコーティングされている。
【0053】この光学系は、物体側(マスク側)と像側
(ウェファー側)の両側ともテレセントリックな光学系
である。この光学系の像側(ウェファー側)開口数は0.
08、縮小倍率は1/4であり、波長13nmにおいて0.
1 μmの解像力を有する。投影結像光学系6は、ウェフ
ァーステージ8に保持されたウェファー7の表面にマス
クパターンの像を形成する。
【0054】一度に露光される領域は幅0.5 mm、長さ
30mmの細い円弧状の領域であるので、マスク4とウ
ェファー7とを縮小倍率に応じた速度比で同期走査(ス
キャン)を行うことにより、30mm角の露光領域にマ
スク4上のパターン全体を転写する。ウェファー7上の
一つの露光領域を露光した後、ウェファーステージ8を
動かしてウェファー7の位置をずらし(ステップし
て)、再度次の露光領域をスキャンしてパターンの転写
を行う。
【0055】このようなステップ・アンド・スキャン動
作を繰り返すことによって、直径が8インチから12イ
ンチのウェファー7の全面へパターンの転写を行う。本
実施例のX線投影露光装置には、X線ビームスプリッタ
ー1を、その面内で振動させるための振動駆動手段(振
動手段の一例)101が設けられており、自立多層膜を
補強(支持)する梁(支持部)により露光領域の照度ム
ラが生じることを防ぐ。
【0056】また、本実施例の露光装置には、予備のX
線ビームスプリッターを20枚収納するX線ビームスプ
リッター収納部(収納手段の一例)103と、収納部1
03から使用時の位置へX線ビームスプリッターを搬送
して交換する搬送手段(交換手段の一例)102が設け
られている。X線検出器10(10a,10b)によっ
てX線ビームスプリッター1の破損が検知されると、直
ちに搬送手段102により破損したX線ビームスプリッ
ター1は、収納部103に納められている予備品と交換
される。
【0057】真空を破ってX線ビームスプリッター1を
交換し、再度所定の真空度まで排気する必要がないた
め、露光装置の運転停止時間を最小限に(数十秒間に)
とどめることができるので、スループットが大幅に向上
する。図14は、入射角60度のX線ビームスプリッタ
ーを用いた本発明にかかるX線投影露光装置の第3実施
例である。かかる装置は、不図示の真空チャンバー内に
設置されており、所定の真空度の下で動作するものであ
る。
【0058】X線源2には、レーザープラズマX線源を
用いている。照明光学系3から出たX線は、X線ビーム
スプリッター1を透過した後、マスクステージ5に保持
されたマスク4へ垂直に入射する。マスク4の直前に
は、露光領域を制限するための円弧状の開口をもったス
リット9が設置されている。このスリット上にはX線検
出器10bが設けられておりX線の強度を監視する。
【0059】X線ビームスプリッター1が破損すると、
X線検出器10bの出力は低下するので、破損を直ちに
検知することができる。マスク4で垂直に反射したX線
は、再度X線ビームスプリッター1へ入射してこれより
反射された後、投影結像光学系6へ入射する。本実施例
では、投影結像光学系6には2枚の球面形状の反射面で
3回反射するオフナー光学系を用いた。各反射面には、
X線を反射するためのモリブデンとシリコンからなる多
層膜がコーティングされている。
【0060】この光学系は、物体側(マスク側)と像側
(ウェファー側)の両側ともテレセントリックな光学系
である。この光学系の像側(ウェファー側)開口数は0.
08、縮小倍率は等倍であり、波長13nmにおいて0.1
μmの解像力を有する。投影結像光学系6の後には、マ
スクステージ5とウェファーステージ8との干渉を防ぐ
ために、X線ビームを折り曲げるための平面形状の多層
膜ミラー141が設置されている。
【0061】投影結像光学系6は、ウェファーステージ
8に保持されたウェファー7の表面にマスクパターンの
像を形成する。一度に露光される領域は幅0.5 mm、長
さ30mmの細い円弧状の領域であるので、マスク4と
ウェファー7とを同じ速度で同期走査(スキャン)を行
うことにより、30mm角の露光領域にマスク4上のパ
ターン全体を転写する。
【0062】ウェファー7上の一つの露光領域を露光し
た後、ウェファーステージ8を動かしてウェファー7の
位置をずらし(ステップして)、再度次の露光領域をス
キャンしてパターンの転写を行う。このようなステップ
・アンド・スキャン動作を繰り返すことによって、直径
が8インチから12インチのウェファー7の全面へパタ
ーンの転写を行う。
【0063】本実施例のX線投影露光装置には、X線ビ
ームスプリッター1を、その面内で振動させるための振
動駆動手段(振動手段の一例)101が設けられてお
り、自立多層膜を補強(支持)する梁(支持部)により
露光領域の照度ムラが生じることを防ぐ。また、本実施
例の露光装置には、予備のX線ビームスプリッターを2
0枚収納するX線ビームスプリッター収納部(収納手段
の一例)103と、収納部103から使用時の位置へX
線ビームスプリッターを搬送して交換する搬送手段(交
換手段の一例)102が設けられている。
【0064】X線検出器10によってX線ビームスプリ
ッター1の破損が検知されると、直ちに搬送手段102
により破損したX線ビームスプリッター1は、収納部1
03に納められている予備品と交換される。真空を破っ
てX線ビームスプリッター1を交換し、再度所定の真空
度まで排気する必要がないため、露光装置の運転停止時
間を最小限に(数十秒間に)とどめることができるの
で、スループットが大幅に向上する。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば反射型マ
スクへのX線の入射角を垂直にすることができるので、
従来のX線投影露光装置では使用できなかった物体側
(マスク側)テレセントリックな投影結像光学系を使用
することが可能となり、露光装置の結像性能を大幅に向
上することができる。
【0066】また、本発明にかかるX線ビームスプリッ
ターの反射角度は、任意の値に設定することができるの
で、露光装置の構成要素(X線源、照明光学系、マスク
ステージ、投影結像光学系、ウェファーステージなど)
の配置の自由度が増し、露光装置全体をコンパクトに設
計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線投影露光装置の一例を示す構成図
である。
【図2】本発明のX線投影露光装置の他例を示す構成図
である。
【図3】本発明にかかるX線ビームスプリッターの一例
を示す概略平面図(a)及び概略断面図(b)である。
【図4】リングフィールド光学系の一例を示す概略斜視
図である。
【図5】従来の軟X線投影露光装置の一例を示す構成図
である。
【図6】本発明にかかるX線ビームスプリッターを作製
する方法の一例(第1の製作方法)を説明する概略断面
図である。
【図7】本発明にかかるX線ビームスプリッターを作製
する方法の一例(第2の製作方法)を説明する概略断面
図である。
【図8】実施例に用いられる第1のX線ビームスプリッ
ターの反射透過特性図である。
【図9】実施例に用いられる第2のX線ビームスプリッ
ターの反射透過特性図である。
【図10】実施例に用いられる第3のX線ビームスプリ
ッターの反射透過特性図である。
【図11】実施例に用いられる第4のX線ビームスプリ
ッターの反射透過特性図である。
【図12】本発明にかかるX線投影露光装置の第1実施
例を示す構成図である。
【図13】本発明にかかるX線投影露光装置の第2実施
例を示す構成図である。
【図14】本発明にかかるX線投影露光装置の第3実施
例を示す構成図である。
【主要部分の符号の説明】
1 X線ビームスプリッター 2 X線源 3 照明光学系 4 反射型マスク 5 マスクステージ 6 投影結像光学系 7 ウェファー 8 ウェファーステージ 9 スリット 10 X線検出器(検知手段の一例) 11 基板 12 窓部(開口部) 13 多層膜 14 支持部 20 リングフィールド光学系 21 光軸 22 リングフィールド 23 マスク 24 ウェファー 25 円弧状の露光領域 61 シリコンウェファー 62 シリコンナイトライド膜 63 多層膜 64 窓部(開口部) 65 支持部 71 シリコンウェファー 72 レジスト層 73 多層膜 74 基板 75 窓部(開口部) 76 支持部 101 X線ビームスプリッター振動駆動手段(振動手
段の一例) 102 X線ビームスプリッター搬送手段(交換手段の
一例) 103 X線ビームスプリッター収納部(収納手段の一
例) 以 上

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、X線源と、該X線源から発
    するX線を反射型マスク上に照射する照明光学系と、該
    マスク上に形成されたパターンの像をウェファー上に投
    影結像する投影結像光学系とからなるX線投影露光装置
    において、 前記照明光学系からのX線の主光線を前記反射型マスク
    の表面に垂直入射させかつ、前記反射型マスクで垂直反
    射したX線の主光線を前記投影結像光学系へ、該光学系
    の光軸と平行に入射させるX線ビームスプリッターを設
    けたことを特徴とするX線投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記X線ビームスプリッターは、少なく
    とも、開口部を有する基板と、該開口部を塞ぐように該
    基板上に形成してなる自立多層膜とからなることを特徴
    とする請求項1記載のX線投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記X線ビームスプリッターの開口部
    に、前記自立多層膜を支持する梁状の支持部を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載のX線投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記X線ビームスプリッターを、その表
    面に対して平行な方向へ振動させる振動手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載のX線投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記X線ビームスプリッターの破損を検
    知する検知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4
    記載のX線投影露光装置。
  6. 【請求項6】 複数個のX線ビームスプリッターを収納
    する収納手段と、前記検知手段により破損が検知された
    X線ビームスプリッターを前記収納手段に収納されたX
    線ビームスプリッターと交換する交換手段とを更に設け
    たことを特徴とする請求項5記載のX線投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記X線ビームスプリッターの、使用X
    線に対する反射率と透過率とを等しく又は略等しくして
    なることを特徴とする請求項1〜6記載のX線投影露光
    装置。
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