JP3958261B2 - 光学系の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光装置を調整する調整方法及び装置に関する。本発明は、特に、露光光源として紫外線や軟X線(EUV:extreme ultraviolet光)を利用して露光を行う露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、マスク(レチクル)に形成された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い短波長化が進められ、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線光の波長は短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、紫外線光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至15nm程度の軟X線(EUV光)を用いた縮小投影光学系が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
EUV光の波長領域では、物質による光の吸収が非常に大きくなるので、可視光や紫外線光で用いられるような光の屈折を利用した屈折型光学系は実用的ではなく、EUV光を用いた露光装置では光の反射を利用した反射型光学系が用いられる。この場合、マスクも反射鏡の上に吸収体によって転写すべきパターンが形成された反射型マスクが用いられる。
EUV光を用いた露光装置を構成する反射型光学素子としては、光学定数の異なる2種類の物質を交互に積層した多層膜反射鏡が用いられる。例えば、精密な形状に研磨されたガラス基板の表面にモリブデン(Mo)層とケイ素(Si:シリコン)層を交互に積層する。かかる層の厚さは、例えば、モリブデン層の厚さは2nm、ケイ素層の厚さは5nm程度である。一般に、2種類の物質の層の厚さを加えたものは膜周期と呼ばれ、上記例では膜周期は7nmとなる。
このような多層膜反射鏡にEUV光を入射させると、特定の波長のEUV光が反射される。入射角をθ、EUV光の波長をλ、膜周期をdとすると、近似的には、以下に示す数式1の関係を満足するような波長λを中心とした狭いバンド幅のEUV光だけが効率よく反射される。このときのバンド幅は、0.6nm乃至1.0nm程度である。
Figure 0003958261
反射されるEUV光の反射率は最大で0.7程度であり、反射されなかったEUV光は多層膜中あるいは基板中で吸収され、そのエネルギーの大部分が熱になる。従って、光学系全系での反射率を高めるために多層膜反射鏡の枚数は最小限に抑えることが必要である。
そこで、EUV光に用いられる投影光学系は、4枚乃至6枚程度の多層膜反射鏡で構成され、かかる多層膜反射鏡の反射面は、平面、凸面又は凹面の球面又は非球面の面形状を有する。
特開平10−70058号公報
しかし、投影光学系の多層膜反射鏡の面形状は、非常に高い精度であることが要求される。例えば、投影光学系を構成する多層膜反射鏡の枚数をn、EUV光の波長をλとすると、許容される形状誤差σ(rms値)は数式2に示すマレシャルの式で与えられる。
Figure 0003958261
例えば、投影光学系を構成する多層膜反射鏡を4枚、EUV光の波長を13nmとした場合、形状誤差σは0.23nmとなる。また、分解能30nmのパターン転写を行う場合、投影光学系全系に許容される波面収差量は0.4nm程度である。
研磨によって形状誤差を上記許容値内に収めることは困難であるし、また、十分に精度良く研磨された多層膜反射鏡であっても自重による変形や複数の多層膜反射鏡を組み合わせるときに生じたアライメントに起因する誤差は避けられない。例えば、"2nd International Workshop on EUV Lithography Source October 17−19"において発表された「At Wavelength Testing of an EUVL Four Mirror Ring Field System」(Goldberg,et al、LLBL,UC Berkeley,LLNL)の内容を参照するに、繰り返しアライメントを行った後でも投影光学系全系を通じて1nm程度の波面収差が残っている。即ち、投影光学系を構成する多層膜反射鏡(基板)の面形状誤差、アライメント誤差、多層膜反射鏡の自重変形などによって、被処理体(例えば、ウェハなど)面上での波面は、計算により求まる理想的な波面からのずれ、所謂、波面収差を持つ。その結果、投影光学系の結像性能を十分に発揮することができず、解像度の低下やコントラストの低下などが起こり、微細なパターンの転写ができなくなる。
そこで、本発明は、EUV光を用いた場合においても安定して微細なパターンを転写することができる光学系の調整方法及び装置、露光装置を提供することを例示的目的とする。
発明の一側面としての調整方法は、多層膜が形成された多層膜ミラーを含み、EUV光を使用する光学系の調整方法であって、前記EUV光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、前記第2の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記光学系の調整を行う調整ステップとを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としての光学系の製造方法は、EUV光を使用する光学系の製造方法であって、ミラー基板を研磨するステップと、前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、前記多層膜ミラーを含む前記光学系を組み立てるステップと、前記EUV光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、前記第2の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記光学系の調整を行う調整ステップとを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置の製造方法は、EUV光を使用する投影光学系を備える露光装置の製造方法であって、ミラー基板を研磨するステップと、前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、前記多層膜ミラーを含む前記投影光学系を組み立てるステップと、前記EUV光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記投影光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記投影光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、前記第2の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記投影光学系の調整を行う調整ステップと、前記投影光学系を露光装置に組み込むステップと、を有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、ミラー基板を研磨するステップと、前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、前記多層膜ミラーを含む前記投影光学系を組み立てるステップと、EUV光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記投影光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記投影光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、前記第2の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記投影光学系の調整を行う調整ステップと、前記投影光学系を露光装置に組み込むステップと、前記露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体に所定のプロセスを行うステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明の調整方法及び装置によれば、多層膜ミラーを有する光学系に発生する全系の波面収差に基づいて、かかる多層膜ミラーの一部を除去することで波面収差を低減し、EUV光を用いた場合においても安定して微細なパターンを転写することができる光学系を提供することができる。よって、かかる光学系を用いた露光装置は、高品位なデバイスを露光性能良く提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の例示的一態様である光学系の調整装置及び調整方法について説明する。但し、本発明は、これらの実施例に限定するものではなく、本発明の目的が達成される範囲において、各構成要素が代替的に置換されてもよい。ここで、図2は、本発明の調整装置100の概略ブロック図である。
調整装置100は、コーティングミーリングの手法を利用して、多層膜ミラーを有する光学系の調整を行う。コーティングミーリングは、個々の多層膜ミラーの基板面形状の補正方法として、「SUB−nm Figure Error Correction of a Multilayer Mirror by Its Surface Milling」(Masaki Yamamoto,Nuclear Instruments and Method in Physics Research A,467−468(2001)pp.1282−1285)において提案されている。以下、図3乃至図8を参照して、コーティングミーリングについて説明する。
図3(a)に示すように、平坦なミラー基板310上に均一に多層膜320が成膜されている多層膜ミラー300に位相の揃った平行光Aを入射すると、図3(b)に示すように、完全に位相の揃った(即ち、反射波面の揃った)反射光Bが得られる。しかし、図4(a)に示すように、多層膜320の膜数が一層対異なる部分320aからの反射光の波面B´との比較をする場合、図4(b)に示すように、反射光の波面B´に位相の違いが生じる。ここで、図3は、膜数が均一な多層膜における入射光と反射波面の関係を示す概略模式図、図4は、膜数が一層対異なる多層膜における入射光と反射波面の関係を示す概略模式図である。
一方、多層膜ミラーの反射率は、多層膜の周期数に依存する。図5に多層膜ミラーの反射率特性を示す。同図は、横軸に多層膜の周期数を、縦軸に最大値で規格化した反射率を採用している。図5を参照するに、40層対程度までは多層膜の周期数の増加と共に反射率は大きく増加する。しかし、40層対以上では反射率はほぼ飽和する。即ち、反射率が飽和した後に、十分な多層膜の周期数が積層された状態、例えば、60層対程度積層された状態であれば多層膜の周期数の違いにより生じる現象は波面の違いだけである。
以下、MoSi多層膜ミラーに13.5nmのEUV光を入射角10°で入射した場合において、最上層の多層膜を原点とし、最上層から多層膜を削る場合について考える。多層膜を削る量を除去量と呼ぶ。Mo/Si多層膜ミラーに13.5nmのEUV光を入射角10°で入射した場合における、多層膜の除去量と反射率のグラフを図6(a)、多層膜の除去量と波面のずれ量のグラフを図6(b)に示す。一般に、Mo/Si多層膜ミラーは、Moの酸化の影響を考慮し、Si層を最上層にするため、本実施形態においてもSi層を最上層として計算を行った。図6(a)及び図6(b)を参照するに、多層膜を1層対(6.99nm)除去することで、反射光の波面が0.025波長程度動くことが分かる。また、波面のずれ量を空間的な反射位置のずれに換算したグラフを図6(c)に示す。ここで、入射光の波長をλ、波面のずれ量をWとすると、空間的な反射位置のずれLは以下の数式3により与えられる。
Figure 0003958261
本実施形態では、図6(c)を参照するに、多層膜を1層対(6.99nm)除去することは反射位置が0.2nm程度動くことに等しい。図6(a)から分かるようにコーティングミーリングを行うと、屈折率の関係からSi層に比べ、Mo層で大きく反射率及び波面が変化する。上述したように、60層対程度積層していれば、反射率は多層膜の周期に関して飽和しているので、1周期膜厚を取り除くと反射率は変化せずに波面だけが変化する。
図3乃至図6を参照して説明した関係を用いれば、多層膜ミラーの基板面形状の0.2nm程度の補正を、多層膜を一層対(6.99nm)除去することで容易に達成することができる。
例えば、図7(a)に示すように、歪んだミラー基板410に均一な多層膜420が成膜された多層膜ミラー400の場合を考える。コーティングミーリングは位相を遅らせる手法であるので、もっとも位相の遅れている多層膜ミラー400のA点を原点としてコーティングミーリングを行う。図6で示したように、Si層で波面の変化は少なく、Mo層で大きく波面が変化するが、上述したようにMo層は酸化に弱い。このため特殊なコーティングをしない場合は、Mo層の中間でコーティングミーリングを終えて連続的に波面を調整するのは望ましくない。よって、図7(b)に示すように、MoとSiをあわせた層を1層対ずつ取り除き不連続的に波面を調整する。Si層に関しては酸化されにくくまた波面に大きな影響を及ぼさないためSi層の中間でコーティングミーリングを終えたとしてもかまわない。上述したように、13.5nmのEUV光を入射角10°で入射した場合、多層膜を1層対(6.99nm)ずつ除去することで0.2nm刻みで、空間的な反射位置すなわちミラー基板の形状誤差を補正することができる。ここで、図7は、歪んだミラー基板410に均一な多層膜420が成膜された多層膜ミラー400の概略断面図であって、図7(a)は、コーティングミーリングを施す前の多層膜ミラー400、図7(b)は、コーティングミーリングを施した後の多層膜ミラー400を示す。
図7(a)及び図7(b)を参照するに、B点におけるミラー基板410の形状がA点から見て0.4nmの形状誤差をもち、C点が0.2nmの形状誤差をもつ場合、B点の多層膜420を2層対除去し、さらにC点の多層膜420を1層対除去することでミラー基板410の形状誤差に起因する波面収差が補正できる。
同様に、例えば、図8(a)に示すように、端部E点に比べ中心部F点が盛り上がっているミラー基板510に均一な多層膜520が成膜された多層膜ミラー500の場合を考える。ここでは多層膜ミラー500のE点の位相が相対的に最も遅れているので、E点を原点としてコーティングミーリングを行う。図8(a)及び図8(b)を参照するに、端部E点と中心部F点とのミラー基板510の形状誤差が0.4nm程度でその間が連続的に変化している場合、中心部F点の多層膜520を2層対除去する。さらに、その両脇を1層対除去することで基板の形状誤差に起因する波面収差が補正できる。いずれの例においても、コーティングミーリングを行うには多層膜の膜数を減少させても反射率が減少しないように十分な膜数を積層させるのが好ましい。ここで、図8は、端部E点に比べ中心部F点が盛り上がっているミラー基板510に均一な多層膜520が成膜された多層膜ミラー500の概略断面図であって、図8(a)は、コーティングミーリングを施す前の多層膜ミラー500、図8(b)は、コーティングミーリングを施した後の多層膜ミラー500を示す。
調整装置100は、図2によく示されるように、計測部110と、除去部120と、制御部130とを有する。
計測部110は、光学系の全体の波面収差を計測し、例えば、点回折干渉計などの波面収差計測装置(PDI:Point Diffraction Interferometer)で構成される。以下、露光装置の投影光学系を光学系とした例を基にPDIの説明をする。露光装置のマスク面に相当する面上にピンホールを置き、該ピンホールから光(軟X線、紫外線、可視光、赤外線など)の球面波を発生させる。ピンホール下流に位置する回折格子によりビームを2分割し、一方を、投影光学系を通過させてウェハ面位置の検出器に導き、残りの一方を参照波面として検出器に導く。
2つの波面を検出器面上で干渉させることで投影光学系によって生じる波面収差を観測する。上記の手法で、ウェハ面上のある一点に関する波面収差の観測が終了する。マスク相当面上のピンホールの位置を移動してマスクの照明領域全面にわたって波面収差を観測し、投影光学系の全体の波面収差を計測する。
除去部120は、例えば、スパッタリングやイオンビームミーリングによって、多層膜の一部を除去する。スパッタリングは、加速したイオンを多層膜ミラーの表面(即ち、多層膜)に入射して原子を剥ぎ取ることによって多層膜を除去する。イオンビームミーリングは、イオン源を正電位状態に保ち、不活性ガスを用いてプラズマを発生させ、イオン源より不活性ガスイオンを引き出し多層膜ミラーに照射しエッチングを行う。
制御部130は、計測部110と除去部120に接続され、計測部110が計測した波面収差に基づいて、多層膜を除去する条件(即ち、除去領域及び除去量)を決定すると共に、決定した条件に従って多層膜ミラーの一部を除去するように除去部120を制御する。また、制御部130は、計測部110が計測した波面収差に基づいて、多層膜ミラーの調整量(即ち、位置及び角度)を算出する。
以下、図1を参照して、実施例1としての上述の調整装置100を利用した本発明の調整方法1000を説明する。図1は、本発明の調整方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、Mo/Si多層膜ミラーで構成される露光装置の投影光学系の調整を例に説明する。
まず、マレシャルの式で示したように、投影光学系の各々のMo/Si多層膜ミラーのミラー基板の面精度を十分な精度で研磨する(ステップ1002)。十分な精度で研磨が完成したミラー基板にMoとSiを交互に積層し多層膜を成膜する(ステップ1004)。例えば、全ミラーに、Mo層の厚さが2nm、Si層の厚さが5nm程度の多層膜を成膜する。
次に、多層膜を成膜した多層膜ミラーを投影光学系の鏡筒へ組み込む(ステップ1006)。そして、計測部110により、投影光学系を通じた波面収差をウェハ面上で計測する(ステップ1008)。かかる投影光学系をEUV光の波長領域で用いる場合、用いる波長と同じEUV光を用いて波面収差を計測する。
計測した収差波面と許容量を比較し(ステップ1010)、波面収差が許容量の範囲内、例えば、分解能30nmの転写を行う場合、0.4nm以下であれば鏡筒への組み込み作業を完了とする。波面収差が許容量以上の場合は、ミラー位置の調整回数と規定回数を比較し(ステップ1012)、規定回数内の場合、制御部130により、測定した波面収差の結果からミラーのアライメント調整量(即ち、ミラーの位置及び/又は角度)を算出する(ステップ1014)。制御部130は、予め計算で各ミラーの回転および移動により発生する波面の変化を変化表として示し、その変化表を用いても良い。
制御部130は、算出されたアライメント調整量に基づいて、投影光学系のミラー調整を行う(ステップ1016)。算出された量のミラー調整を行った後に計測部110により波面収差を測定する(ステップ1008)。波面収差が許容値以下であれば(ステップ1010)、組み込み作業を完了とし、許容値以上であれば(ステップ1010)、計測部110による波面収差の測定(ステップ1008)からミラー調整(ステップ1016)までの手順を繰り返す。投影光学系で発生する波面収差が最小となるようにアライメントを行う。しかし、ミラー基板の面形状誤差や、ミラーの自重によるたわみなどによって発生する波面収差を全てミラー位置の調整で取り除くことは困難であるのでミラーの位置調整を行う規定回数を定めて行う。
ミラー位置調整の規定回数に達しても波面収差の量が許容値以上であれば(ステップ1012)、前述したコーティングミーリングを行う。
計測部110によりウェハ面上で測定される波面収差は投影光学系全系に関しての波面収差である。個々のミラーに関してコーティングミーリングを行う必要はなく、所定のミラーを選びそのミラーにコーティングミーリングを行って投影光学系全系の波面収差補正を行う。その所定のミラーは1枚に限らず複数枚であっても良い。制御部130は、波面収差の計測結果からミラーの多層膜の一部を除去する条件(即ち、補正量及び補正場所)を決定する(ステップ1018)。鏡筒からコーティングミーリングを行うミラーを取り出し、除去部120により所望の場所の多層膜をミラーから取り除く(ステップ1020)。
コーティングミーリングを行ったミラーを鏡筒へ組み込み(ステップ1006)、計測部110による波面収差の計測(ステップ1008)からミラー調整(ステップ1016)までの手順を繰り返す。波面収差が許容値以下にならない場合は、更にコーティングミーリングにより補正を行い、同様のステップを繰り返す。
ステップ1008からステップ1020までの手順を繰り返し、全系の波面収差が許容量以下になった時点で光学系の調整が終了となる。
なお、この後、露光波長と波長の異なる光(紫外線、可視光、赤外線)により投影光学系の波面収差を測定してミラーの情報(ミラーの角度や位置に関する情報)を取得し、そのミラーの情報に基づいて、後述する露光装置自体に搭載した露光光と異なる光を用いる波面収差計測装置で波面収差を計測しながら投影光学系を露光装置に組み込んだり、多層膜ミラーの位置や角度の調整をしたりしてもよい。
紫外線光、可視光、赤外線光によってかかる投影光学系の波面収差を計測する場合、一度コーティングミーリングを行った後に再度それらの光(紫外線、可視光、赤外線)でミーリングした領域の波面を計測するのは困難である。コーティングミーリングを行った領域は多層膜に段差ができており、紫外線、可視光、赤外線で波面を観測すると波面が大きくずれて観測され、EUV波長の波面収差とは異なって観測される。よって、紫外線、可視光、赤外線によって波面収差を計測する場合、上記説明したようにステップ1006からステップ1020までの手順を繰り返して複数回のミーリングを行うことは困難である。
そこで、以下のような方法で光学系の調整を行えばよく、図12を参照して、その紫外線、可視光、赤外線によって波面収差を計測する場合の光学系調整過程を説明する。ステップ1016までの手順は、図1を用いて説明したEUV光を用いて波面収差を計測する場合と同じであり、ステップ1008においては、露光波長での光波面収差計測が行われる。
また、図12においても、ミラー位置調整の規定回数に達しても波面収差の量が許容値以上であれば(ステップ1012)、前述したコーティングミーリングを行う。ここで、コーティングミーリングを行う前に、露光波長以外の光を用いた前述の波面収差計測装置により、光学系の波面計測を行いミラーの情報(ミラーの角度や位置に関する情報)を取得しておく(ステップ1017)。後のステップ1020、1022で、ミラーを鏡筒から取り出しコーティングミーリングを行い、ミーリング終了時に再度鏡筒に組み込むのであるが、その際にミラー位置等を再現させるために、その情報を使用する。ここでは露光波長以外の光を用いた干渉計を用いたが、ミラーの位置が再現できるのであればこの手段に限らない。露光波長以外の光とは例えば紫外線光、可視光、赤外線光である。
計測部110により波面収差を測定し、その計測結果から制御部130はミラーの多層膜の一部を除去する条件を決定する(ステップ1018)。鏡筒からコーティングミーリングを行うミラーを取り出し、除去部120により所望の場所の多層膜をミラーから取り除く(ステップ1020)。
さらに、光学系へミラーを組み込み(ステップ1022)、露光波長以外の光で波面収差を測定する(ステップ1024)。ここで、上述したようにコーティングミーリングを行った後に計測される波面はステップ1017で計測した波面とは大きくずれて観測される。
そこで、コーティングミーリングを行った領域は除去して波面収差を測定する。コーティングミーリングを行った領域を除去する方法としては、多層膜ミラーのコーティングミーリングを行った領域に入射又は反射する光を遮蔽するマスクを設けても良いし、波面の測定データのうちコーティングミーリングを行った領域からの波面に相当するデータをデータ処理の際に除去しても構わない。
計測した波面収差と許容値を比較し(ステップ1026)許容値以下であれば光学系の調整が終了となる。許容値以上の場合は、ミラー位置の調整回数と規定回数を比較する(ステップ1028)。規定回数内の場合、アライメントによる調整(ステップ1022からステップ1032)を繰り返す。なお、許容値はステップ1017で求めたミラーの情報に基づいて決定される。
ミラー位置調整の規定回数に達しても波面収差の量が許容値以上であれば(ステップ1028)、光学素子研磨(1002)からの手順を再度行う。
かかる調整方法を用いることで、波面収差の補正された投影光学系が実現される。
実施例1及び2においてはステップ1008において波面収差計測を露光波長、すなわちEUV光において行った。露光波長での波面計測はたとえばシンクロトン光源などの大型設備が必要となることがある。しかし、露光波長以外の光(紫外線光、可視光、赤外線光等)によって計測された波面と、露光波長で計測された波面との関係が既知の場合、露光波長以外の光での波面計測のみで露光波長の場合の波面の情報を得ることができ、そのような大型設備が必要とならない。
露光波長以外の光によって計測された波面と、露光波長で計測された波面との関係はシミュレーション等により求めることが可能である。例えばEUV光での理想的な結像性能を持った光学系を仮定する。次にその光学系において、シミュレーションにより可視光を用いた場合の結像面上での波面収差を計算する。そして、可視光を用いて実測された波面収差と、上記シミュレーションでの波面収差の差の2乗和を取り、それが最小となるようにすることで、EUV光に換算した場合の波面収差が低減される。
また、露光波長以外の光を用いて計測された波面収差から、露光波長で計測された波面収差への換算式を実験的に求めても良い。例えば基準となる鏡筒を用意し、EUV光を用いて波面収差を計測し、露光に十分な精度まで波面収差を低減しておく。次に例えば可視光を用いてその基準となる鏡筒の波面収差を計測する。EUV、可視光の結像面での波面収差をツェルニケの多項式に展開し、その差分を求めておく。
調整時には可視光で波面収差を計測し、その波面収差をツェルニケの多項式に展開し、既知の差分を加えることでEUV光での波面収差を求めることができる。
いずれの場合にせよ、露光波長以外の光(紫外線光、可視光、赤外線光等)による波面計測から露光波長での波面の情報を得ることができる。
実施例3における光学系調整過程を図14に示す。ステップ1006の光学系組立までの手順は実施例1及び変形例での調整過程と同じである。ステップ1008での波面計測は露光波長以外の光により行われる。計測された波面はステップ1009において前述したような方法により露光波長で計測される波面に換算される。その換算された波面収差量が許容値以下になるように調整が行われる。
以下の調整過程は図12に示す実施例1での調整過程と同じであるが、図14中の露光波長以外での波面計測ステップ1017は図14中のステップ1008の波面計測で代替可能であるので省略しても構わない。
本実施例では一度、可視光とEUV光との波面収差の関係を求めておけば、以降は可視光での波面計測だけでEUV光の波面収差を低減した光学系を得ることができる。よって生産時にシンクロトン光源などの大型設備が必要なく、簡便な装置だけで高い結像性能を持った露光装置が実現される。
以上の実施例1〜3では、光学系組立(ステップ1006、ステップ1022)のための波面収差の測定(ステップ1008、1024)を調整装置100により実行していた。しかし、その場合、調整装置100で投影光学系を最終調整した後、更にその投影光学系を露光装置に組み込む工程が必要となってしまう。従って、その際にまた、その投影光学系に収差が発生してしまうことがありうる。
そこで、露光装置自体に上述のPDIを搭載して、光学系組立及び波面収差測定を実行しても良い。
その場合の、具体的な波面収差の測定の方法について、後に詳細を説明する図9の露光装置700を基に説明する。
まず、露光装置の投影光学系730にミラーを組み込む(ステップ1006、ステップ1022)。
次に、ウェハステージ745及びマスクステージ725を駆動し、ウェハステージ上のPS/PDIマスク778とマスクステージ上のピンホール776の夫々を露光領域に配置する。それぞれは露光時のマスク位置、ウェハ位置の一点に対応する。
そして、露光光と異なる波長の光(紫外線、可視光、赤外線等)を発生する光源770からの光をファイバー772でマスクステージ725に設けたピンホール776まで導き、そのピンホールから球面波を発生させる。さらに、不図示のグレーティングステージに搭載された回折格子774でその球面波を2つに分割し、投影光学系730、ウェハステージ745上の図13に示したPS/PDIマスク780を介し検出手段(CCD等)でその分割されたそれぞれの光を干渉させて検出することにより、投影光学系730の波面収差を露光装置上で測定することができる(ステップ1008、1024)。ここで、図13は、ウェハステージ745上に設けたPS/PDIマスク780を表す図であり、781が開口である。コーティングミーリングのための波面収差の測定にEUV光を用いた場合であっても、その後の光学系組立及び波面収差測定をこのように露光装置に搭載した露光波長以外の光を用いた波面収差計測装置により実行することが可能である。
なお、前述の露光光を用いて波面収差の測定をする場合(図1及び図12のステップ1008)には、マスクステージにマスク720の代わりにピンホール板を置き、同様に波面収差を計測することが可能である。
以下、図9を参照して、本発明の例示的な露光装置700について説明する。ここで、図9は、本発明の例示的な露光装置700の概略構成図である。本発明の露光装置200は、露光用の照明光としてEUV光(例えば、波長13.4nm)を用いて、ステップ・アンド・スキャン方式の露光を行う投影露光装置である。
図9を参照するに、露光装置700は、照明装置710と、マスク(レチクル)720と、マスク720を載置するマスクステージ725と、投影光学系730と、被処理体740と、被処理体Wを載置するウェハステージ745と、アライメント検出機構750と、フォーカス位置検出機構760とを有する。
また、図9に示すように、EUV光は大気に対する透過率が低いため、少なくともEUV光が通る光路は真空雰囲気Aであることが好ましい。
照明装置710は、投影光学系730の円弧状の視野に対応する円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)によりマスク720を照明する照明装置であって、EUV光源712と、照明光学系714より構成される。
EUV光源712は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。これは真空容器中のターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属膜、ガスジェット、液滴などが用いられる。放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方が良く、通常数kHzの繰り返しで運転される。
照明光学系714は、集光ミラー、オプティカルインテグレーターなどから構成される。集光ミラーはレーザープラズマからほぼ等方的に放射されるEUV光を集める役割を果たす。オプティカルインテグレーターはマスクを均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。またマスクの照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャが設けられる。
マスク720は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ725に支持及び駆動される。マスク720から発せられた回折光は、投影光学系730で反射されて被処理体740上に投影される。マスク720と被処理体740とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置700は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク720と被処理体740を走査することによりマスク720のパターンを被処理体740上に縮小投影する。
マスクステージ725は、マスク720を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ725は、当業界周知のいかなる構成をも適用することができる。図示しない移動機構はリニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にマスクステージを駆動することでマスク720を移動することができる。露光装置700は、マスク720と被処理体740を同期した状態で走査する。ここで、マスク720又は被処理体740面内で走査方向をX、それに垂直な方向をY、マスク720又は被処理体740面に垂直な方向をZとする。
投影光学系730は複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)を用いて、マスク720面上のパターンを像面上に縮小投影する。ミラー枚数は4枚乃至6枚程度である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク720と被処理体740を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系730の開口数NAは、0.1乃至0.3程度である。かかる投影光学系730を構成する多層膜ミラーの調整に前述した本発明の調整装置100及び調整方法1000を適用することができ、波面収差が低減され、優れた結像性能を発揮する。
被処理体740は、本実施形態ではウェハであるが、球状半導体、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体740には、フォトレジストが塗布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを含む。前処理は、洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamethyl−disilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理する。プリベークは、ベーキング(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。
ウェハステージ745は、ウェハチャックによって被処理体740を支持する。ウェハステージ745は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体740を移動する。マスク720と被処理体740は、同期して走査される。また、マスクステージ725とウェハステージ745の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
アライメント検出機構750によってマスク720の位置と投影光学系730の光軸との位置関係、および被処理体740の位置と投影光学系730の光軸との位置関係が計測され、マスク720の投影像が被処理体740の所定の位置に一致するようにマスクステージ725およびウェハステージ745の位置と角度が設定される。
また、フォーカス位置検出機構760によって被処理体740面でZ方向のフォーカス位置が計測され、ウェハステージ745の位置及び角度を制御することによって、露光中は常時被処理体740面を投影光学系730による結像位置に保つ。
露光において、照明装置710から射出されたEUV光はマスク720を照明し、マスク720面上のパターンを被処理体740面上に結像する。本実施携帯において、像面は円弧状(リング状)の像面となり、マスク720と被処理体740を縮小倍率比の速度比で走査することにより、マスク720の全面を露光する。
次に、図10及び図11を参照して、上述の露光装置700を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図10は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
図11は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置700によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、光学系であって多層膜ミラーとそれ以外の光学要素(レンズ、回折格子等)を有するものにも適用できる。また、例えば、本発明は、ArFエキシマレーザーやF2レーザーなどの波長200nm以下の紫外線用の投影光学系に適用することもでき、大画面をスキャン露光する露光装置にもスキャンしない露光をする露光装置にも適用可能である。
本発明の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の調整装置の概略ブロック図である。 膜数が均一な多層膜における入射光と反射波面の関係を模式的に示す断面図である。 膜数が一層対異なる多層膜における入射光と反射波面の関係を模式的に示す断面図である。 多層膜ミラーの反射率特性を示すグラフである。 多層膜ミラーの多層膜の一部を除去した際の効果を示すグラフである。 歪んだミラー基板に均一な多層膜が成膜された多層膜ミラーの概略断面図である。 端部に比べて中心部が盛り上がっているミラー基板に均一な多層膜が成膜された多層膜ミラーの概略断面図である。 本発明の例示的な露光装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の露光装置を有するデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。 図10に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 本発明の調整方法を説明するためのフローチャートである。 PS/PDIマスクを表す概略平面図である。 本発明の調整方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 調整装置
110 計測部
120 除去部
130 制御部
700 露光装置
710 照明装置
720 マスク
730 投影光学系
740 被処理体
750 アライメント検出機構
760 フォーカス位置検出機構

Claims (10)

  1. 多層膜が形成された多層膜ミラーを含み、EUV光を使用する光学系の調整方法であって、
    前記EUV光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、
    前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、
    前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、
    前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、
    前記第2の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記光学系の調整を行う調整ステップとを有することを特徴とする調整方法。
  2. 前記条件は、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去領域であることを特徴とする請求項1記載の調整方法。
  3. 前記条件は、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去量であることを特徴とする請求項1又は2記載の調整方法。
  4. 前記第2及び前記第3の計測ステップにおいて、可視光又は赤外線によって、前記光学系の波面収差を計測することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の調整方法。
  5. 前記第3の計測ステップにおいて、前記多層膜ミラーの、前記多層膜を除去した領域に入射する光を遮蔽することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の調整方法。
  6. 前記第3の計測ステップにおいて、前記多層膜ミラーの、前記多層膜を除去した領域から反射する光を遮蔽することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の調整方法。
  7. 前記第3の計測ステップにおいて、前記光学系の波面収差を計測したデータのうち、前記多層膜ミラーの前記多層膜を除去した領域の波面に相当するデータを除去することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の調整方法。
  8. EUV光を使用する光学系の製造方法であって、
    ミラー基板を研磨するステップと、
    前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、
    前記多層膜ミラーを含む前記光学系を組み立てるステップと、
    前記EUV光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、
    前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、
    前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、
    前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、
    前記第2の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記光学系の調整を行う調整ステップとを有することを特徴とする光学系の製造方法
  9. EUV光を使用する投影光学系を備える露光装置の製造方法であって、
    ミラー基板を研磨するステップと、
    前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、
    前記多層膜ミラーを含む前記投影光学系を組み立てるステップと、
    前記EUV光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、
    前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、
    前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、
    前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記投影光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記投影光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、
    前記第2の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記投影光学系の調整を行う調整ステップと、
    前記投影光学系を露光装置に組み込むステップと、
    を有することを特徴とする露光装置の製造方法
  10. デバイスの製造方法であって、
    ミラー基板を研磨するステップと、
    前記研磨したミラー基板に多層膜を成膜して多層膜ミラーを作成するステップと、
    前記多層膜ミラーを含む前記投影光学系を組み立てるステップと、
    EUV光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第1の計測ステップと、
    前記EUV光とは異なる非露光波長の光を用いて、前記投影光学系の波面収差を計測する第2の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップで計測した前記波面収差が低減するような、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去条件を決定する除去条件決定ステップと、
    前記除去条件決定ステップで決定した前記除去条件に基づいて、前記多層膜ミラーの多層膜の一部を除去する除去ステップと、
    前記除去ステップで多層膜の一部を除去された多層膜ミラーを前記投影光学系に組み込んだ上で、前記多層膜ミラーのうち前記多層膜を除去した領域を除いた、前記投影光学系の波面収差の計測を、前記非露光波長の光を用いて行う第3の計測ステップと、
    前記第2の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果と前記第3の計測ステップによる前記投影光学系の波面収差の計測結果に基づいて、前記投影光学系の調整を行う調整ステップと、
    前記投影光学系を露光装置に組み込むステップと、
    前記露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体に所定のプロセスを行うステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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