JP3495992B2 - 補正装置、露光装置、デバイス製造方法及びデバイス - Google Patents

補正装置、露光装置、デバイス製造方法及びデバイス

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    • GPHYSICS
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  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、露光装
置に関し、特に、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶デ
ィスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を
露光するのに使用される照明装置及び露光装置、前記被
処理体を使用するデバイスの製造方法、及び、前記被処
理体から製造されるデバイスに関する。本発明は、例え
ば、フォトリソグラフィ工程において、半導体ウェハ用
の単結晶基板を走査ステップ式(ステップアンドスキャ
ン)方式や走査式(スキャン)方式、更にはステップア
ンドリピート方式によって露光する露光装置に好適であ
る。
【0002】ここで、「ステップアンドスキャン方式」
は、マスク又はレチクル(以下、本出願ではこれらの用
語を交換可能に使用する。)に対してウェハを連続的に
スキャンさせてマスクのパターンをウェハに露光すると
共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動さ
せて、次のショットの露光領域に移動させる投影露光法
をいう。また、「スキャン方式」は、マスクパターンの
一部を投影光学系によってウェハに投影し、投影光学系
に対してマスクと被処理体を相対的に同期走査すること
によってマスクパターン全体をウェハに露光する方法で
ある。更に、ステップアンドリピート方式はウェハのシ
ョットの一括露光ごとにウェハをステップ移動させて次
のショットを露光領域に移動させる投影露光方法をい
う。
【0003】
【従来の技術】近年の電子機器の小型及び薄型化の要請
から、電子機器に搭載される半導体素子の微細化への要
求はますます高くなっている。例えば、マスクパターン
に対するデザインルールはライン・アンド・スペース
(L&S)130nmを量産工程で達成しようとし、今
後益々小さくなることが予想される。L&Sは露光にお
いてラインとスペースの幅が等しい状態でウェハ上に投
影された像であり、露光の解像度を示す尺度である。露
光では、解像度、重ね合わせ精度、スループットの3つ
のパラメータが重要である。解像度は正確に転写できる
最小寸法、重ね合わせ精度は被処理体にパターンを幾つ
か重ね合わせる際の精度、スループットは単位時間当た
り処理される枚数である。
【0004】露光法は基本的に等倍転写法と投影法の二
種類を有する。等倍転写は、マスクと被処理体を接触さ
せる密着法と僅かに離間させる近接法とを含む。しか
し、密着法は高解像度が得られるもののごみやシリコン
のかけらがマスクに圧入されて、マスクの破損や被処理
体の傷、欠陥をもたらす。近接法はかかる問題を改善し
ているがごみ粒子の最大寸法よりもマスクと被処理体の
間隔が小さくなると同様にマスクの破損が生じ得る。
【0005】そこで、マスクと被処理体との距離を更に
離間させる投影法が提案されている。投影法の中でも解
像度の改善と露光領域の拡大のためにマスクを一部ずつ
露光し、マスクとウェハを同期してウェハを連続的又は
断続的に掃引(スキャン)することによってマスクパタ
ーン全体をウェハに露光する走査型投影露光装置が最近
の主流になってきている。
【0006】投影露光装置は、一般に、光源から出射さ
れた光束を利用してマスクを照明する照明光学系とマス
クと被処理体との間に配置される投影光学系とを有す
る。照明光学系においては、均一な照明領域を得るため
に光源からの光束を複数のロッドレンズから構成される
ハエの目レンズなどのライトインテグレータに導入し、
ライトインテグレータ射出面を2次光源面としてコンデ
ンサーレンズでマスク面をケーラー照明する。
【0007】投影露光装置の解像度Rは、光源の波長λ
と露光装置の開口数(NA)を用いて次式で与えられ
る。
【0008】
【数1】
【0009】従って、波長を短くすればするほど、及
び、NAを上げれば上げるほど、解像度は良くなる。
【0010】一方、一定の結像性能を維持できる焦点範
囲を焦点深度といい、焦点深度DOFは次式で与えられ
る。
【0011】
【数2】
【0012】従って、波長を短くすればするほど、及
び、NAを上げれば上げるほど、焦点深度は小さくな
る。焦点深度は小さくなるとフォーカス合せが難しくな
り、基板のフラットネス(平坦度)やフォーカス精度を
上げることが要求されるため、基本的に大きい方が好ま
しい。
【0013】数式1及び2からNAよりも波長を短くす
る方が有効であることが理解される。このため、近年の
光源は、従来の超高圧水銀ランプからより波長の短いK
rFエキシマレーザー(波長約248nm)やArFエ
キシマレーザー(波長約193nm)に移行しつつあ
る。露光光の短波長化は光を透過する光学部材が増加す
ると透過率の低下(及びパワーの低下による像面照度の
低下とスループットの低下)をもたらすため、近年の投
影露光装置はなるべく光学部材数を少なくして透過率を
上げることを企図している。また、比較的小型な超高圧
水銀ランプを光源に使用する場合は、投影露光装置は光
源を装置本体内に通常搭載することができるが、比較的
大型なエキシマレーザーを光源に使用する場合は、投影
露光装置は光源を本体内に搭載することはできず、光源
ユニットを装置本体から分離して(例えば、装置本体を
2階に、光源ユニットを1階に)配置しなければならな
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、装置本体と光
源ユニットとを分離する従来の構成では、各装置の設置
環境の相違から光軸がずれて露光における解像度が低下
するという問題が生じる。例えば、両装置を異なる階に
配置すれば設置環境(各階の床振動の周波数や位相)が
異なるために光軸がずれて露光時に照度変動や照度むら
が生じ易くなり、解像度が低下する。これは、照明光学
系に入射する光線が、光軸がずれてしまい、ケラレが生
じて照度が変動したり、照明光学系に非対称に光が入射
するようになってしまって照度むらが生じるようになる
ためである。照度変動や照度むらが生じると露光時に露
光量を所望の量に制御することができず解像度の低下と
なる。特に、近年のパターンの微細化の要請から、わず
かな解像度低下も今後はますます無視できなくなること
が予想される。
【0015】かかる問題に対して、公開特許平成11年
第145033号公報や公開特許2000年第7731
5号公報はリアルタイムに光軸を補正する手段を設ける
方法を提案している。両公報は、ミラーを回転させるこ
とによって光軸の角度ずれを補正し、所定の屈折率を有
する平行平板を傾斜して光軸の位置ずれを補正すること
を提案している。しかし、ミラーの回転は応答性のよい
補正を達成することができるが、平行平板は透過率の低
下とそれによるスループットの低下をもたらすので好ま
しくない。一方、光軸の位置ずれをミラーの平行移動に
よって補正することも考えられるが、ミラーの角度を保
ったままでミラーを素早く平行移動させるのは困難であ
り、これでは補正の応答性が悪くなるという問題が発生
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、このような従来
の課題を解決する新規かつ有用な補正装置、露光装置、
デバイス製造方法及びデバイスを提供することを本発明
の概括的目的とする。
【0017】より特定的には、本発明は、光源からの透
過率を劣化させずに(即ち、所望のスループットを維持
しつつ)応答性良く光軸のずれを補正する補正装置、当
該補正装置を利用して重ね合わせ精度を高めた露光装置
及びデバイス製造方法、並びに、当該デバイス製造方法
を利用した高品位な半導体、LCD、CCD、薄膜磁気
ヘッドなどのデバイスを提供することを例示的目的とす
る。
【0018】 上記目的を達成するために、本発明の一
側面としての補正装置は、一方から射出した光が他方に
入射するように構成されている分離された2つの光学ユ
ニットの光軸ずれを補正する補正装置であって、光軸の
位置ずれを角度ずれに変換するフーリエ変換レンズと、
前記角度ずれを補正する角度補正部とを有する。かかる
補正装置によれば、フーリエ変換レンズが位置ずれを角
度ずれに変換して、例えば、光軸の位置ずれを反射位置
の平行移動によって補正することを不要にする。
【0019】 本発明の別の一側面としての補正装置
は、一方から射出した光が他方に入射するように構成さ
れている分離された2つの光学ユニットの光軸ずれを補
正する補正装置であって、光軸の角度ずれを補正する第
1の角度補正部と、光軸の位置ずれを角度ずれに変換す
フーリエ変換レンズと、前記変換された角度ずれを補
正する第2の角度補正部とを有する。かかる補正装置
も、フーリエ変換レンズが位置ずれを角度ずれに変換す
るので光軸の位置ずれを屈折や反射位置の平行移動によ
って補正することを不要にする。
【0020】前記第1及び第2の角度補正部の少なくと
も一方は、反射鏡と当該反射鏡を前記光軸に対して傾斜
させる傾斜手段からなる。かかる構成は、応答性が良
く、また、補正時の損失が殆どない。前記反射鏡は、屈
折率差を利用した全反射を用いた光学部材に置換されて
もよい。これは、短い波長領域では反射膜を成膜する為
の膜材が限られるために反射率の高い膜の設計が困難で
あり、光学部材と空気の屈折率差を利用した全反射の方
が、反射率が高い場合があるからである。
【0021】前記補正装置は、前記光軸の前記角度ずれ
を検出する第1の検出部と、前記光軸の前記位置ずれに
対応する前記変換された角度ずれを検出する第2の検出
部と、前記第1及び第2の検出部に接続され、当該第1
及び第2の検出部の検出結果に基づいて前記第1及び第
2の角度補正部を制御する制御部とを更に有してもよ
い。かかる補正装置は、検出部の検出結果に応じて制御
部が制御するので光軸を高精度に制御することができ
る。前記第1及び第2の角度補正部の少なくとも一方
は、反射鏡と当該反射鏡を前記光軸に対して傾斜するよ
うに駆動する駆動装置からなり、前記制御部は前記駆動
装置を制御してもよい。上述したようにかかる構成は、
応答性が良く、また、補正時の損失が殆どない。
【0022】本発明の別の側面としての露光装置は、上
述のいずれかの補正装置と、レチクル又はマスクに形成
されたパターンを被処理体に投影する光学系とを有す
る。かかる露光装置も、上述の露光装置と同様の作用を
奏する。
【0023】本発明の更に別の側面としてのデバイス製
造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を投影露光
する工程と、前記投影露光された被処理体に所定のプロ
セスを行う工程とを有する。上述の露光装置の作用と同
様の作用を奏するデバイス製造方法の請求項は、中間及
び最終結果物であるデバイス自体にもその効力が及ぶ。
また、かかるデバイスは、LSIやVLSIなどの半導
体チップ、CCD、LCD、磁気センサー、薄膜磁気ヘ
ッドなどを含む。
【0024】本発明の他の目的及び更なる特徴は、以下
添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって
明らかにされるであろう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の例示的な露光装置1について説明する。ここで、図
1は、本発明の例示的な露光装置1の単純化された光路
図である。露光装置1は、図1に示すように、光源ユニ
ット10と装置本体30から構成され、光源ユニット1
0は装置本体30から分離されている。光源ユニット1
0と装置本体30とは、光源ユニット10からの光束を
装置本体30に引き回す光学系20によって接続されて
いる。但し、本発明は光学系20の存在を必ずしも必要
とせず、光源ユニット10からの光束は光学系を介さず
に直接に装置本体30に入射する場合も含むものであ
る。装置本体30は、照明光学系40と、レチクル50
と、投影光学系60と、プレート70と、ステージ80
と、補正装置100とを収納する。図1に示すように、
露光装置1は、ステップアンドリピート投影露光方式又
はステップアンドスキャン投影露光方式でレチクル50
に形成された回路パターンをプレート70に露光する走
査型投影露光装置である。なお、光源ユニット10は、
図1においては装置本体30と別の階に設置されている
が、本発明は両者を異なる階に設置することは必ずしも
要求とせず、露光装置1が少なくとも2つの光学装置
(本実施例では光源ユニット10と装置本体30)に分
離されて別体であれば足りる。
【0026】 本実施例の光源ユニット10は光源とし
てエキシマレーザー(波長約193nmのArFエキシ
マレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザ
ー、波長約157nmの エキシマレーザーなど)を
使用するが、本発明は、レーザーの種類はエキシマレー
ザーに限定されず、例えば、YAGレーザーを使用して
もよいし、そのレーザーの個数も限定されない。光源ユ
ニット10にレーザーが使用される場合、レーザー光源
からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形
光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレン
ト化するインコヒーレント化光学系を使用することが好
ましい。エキシマレーザーは比較的大型であるために装
置本体30とは別体で設置されるが、本発明は光源ユニ
ット10の大きさを問題とするのではなく露光装置1が
複数のパーツに分離された場合に広く適用可能である。
従って、光源ユニット10に使用可能な光源はレーザー
に限定されず、一又は複数の水銀ランプやキセノンラン
プなどのランプも使用することができる。光源ユニット
10と装置本体30とは分離されており、設置環境(各
階の床振動の周波数や位相)が異なる。
【0027】光学系20は、本実施例では、ミラー22
及び24から構成され、光源ユニット10から発光され
た光束を装置本体30に案内する引き回し系である。引
き回し系にはレンズ等を含んでもよいし、本発明では光
学系20は省略されて光源ユニット10からの光束は装
置本体30に直接入射してもよい。
【0028】装置本体30は、上述したように、照明光
学系40と、レチクル50と、投影光学系60と、プレ
ート70と、ステージ80と、補正装置100とを有す
る。
【0029】照明光学系40はレチクル50を照明する
光学系であり、レンズ、ミラー、ライトインテグレー
タ、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレンズ、ハエ
の目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリッ
ト、結像光学系の順で整列する等である。照明光学系4
0は、軸上光、軸外光を問わず使用することができる。
ライトインテグレータは、ハエの目レンズや2組のシリ
ンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)
板を重ねることによって構成されるインテグレーター等
を含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もあ
る。
【0030】レチクル50は、例えば、石英製で、その
上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成さ
れ、図示しないレチクルステージに支持される。レチク
ル50から発せられた回折光は投影光学系60を通りプ
レート70上に投影される。プレート70はウェハや液
晶基板などの被処理体でありレジストが塗布されてい
る。レチクル50とプレート70とは共役の関係にあ
る。走査型投影露光装置であれば、レチクル50とプレ
ート70を走査することによりレチクル50のパターン
をプレート70上に転写する。露光装置1がステッパー
(ステップアンドリピート露光方式の露光装置)の場合
は、レチクル50とプレート70を静止させた状態で露
光が行われる。
【0031】投影光学系60は、複数のレンズ素子のみ
からなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の
凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学
系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォー
ムなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミラー型の
光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要
な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス
材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素
子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成した
りする。
【0032】プレート70にはフォトレジストが塗布さ
れている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着
性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリ
ベーク処理とを含む。前処理は洗浄、乾燥などを含む。
密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密
着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布に
よる疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamet
hyl−disilazane)などの有機膜をコート
又は蒸気処理する。プリベークはベーキング(焼成)工
程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除
去する。
【0033】ステージ80は、プレート70を支持して
いる。ステージ80は、当業界で周知のいかなる構成を
も適用することができるので、ここでは詳しい構造及び
動作の説明は省略する。例えば、ステージ80はリニア
モータを利用してXY方向にプレート70を移動するこ
とができる。レチクル50とプレート70は同期走査さ
れ、ステージ80と図示しないレチクルステージの位置
は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者
は一定の速度比率で駆動される。
【0034】補正装置100は、図2に詳細に示されて
いるが、光源ユニット10と装置本体30という2つの
光学ユニットの光軸のずれを補正する。ここで、図2
は、図1に示す補正装置100のより詳細なブロック図
である。また、光軸のずれは、本実施例では光軸の角度
ずれと位置ずれを含む。補正装置100は、ミラー11
0及び130と、傾斜部112及び132と、駆動装置
114及び134と、フーリエ変換レンズ120、逆フ
ーリエ変換レンズ140と、ハーフミラー150と、検
出光学系160と、制御部170とを有する。
【0035】ミラー110は、光軸ずれの角度ずれを光
軸とミラーのなす角度を変更することによって補正する
ミラーである。ミラー110にはミラーと光軸との角度
を変更するために傾斜部112が接続されている。本実
施例は、説明の便宜上、図2の紙面に垂直な一軸に関す
る角度のみを説明しているが、2次元的に角度を変化す
ることができることはいうまでもない。傾斜部112
は、例えば、図2の紙面に垂直でミラー110に接続さ
れた軸と当該軸に嵌合するギアから構成される。傾斜部
112は駆動装置114に接続及び駆動される。駆動装
置114は、例えば、モータと、当該モータのモータ軸
に嵌合して傾斜部112のギアに嵌合するギアから構成
される。この結果、駆動装置114へのモータへの通電
が制御されることによりモータ軸の回転が傾斜部112
の軸に伝達されてミラー110が回転し、光軸とミラー
110のなす角度が変更される。また他の駆動方法とし
て、ミラー背面にピエゾ素子を配置して、ピエゾ素子に
より駆動する方法も考えられる。
【0036】フーリエ変換レンズ120は、ミラー11
0の位置とミラー130の位置を像と瞳の関係に配置す
るレンズである。この結果、ミラー110の位置での位
置分布はミラー130の位置での角度分布に変換され、
ミラー110の位置での角度分布はミラー130の位置
での位置分布に変換される。
【0037】ミラー130は、光軸ずれの位置ずれを光
軸とミラーのなす角度を変更することによって補正する
ミラーである。ミラー130にはミラーと光軸との角度
を変更するために傾斜部132が接続されている。本実
施例は、説明の便宜上、図2の紙面に垂直な一軸に関す
る角度のみを説明しているが、2次元的に角度を変化す
ることができることは言うまでもない。傾斜部132
は、例えば、図2の紙面に垂直でミラー130に接続さ
れた軸と当該軸に嵌合するギアから構成される。傾斜部
132は駆動装置134に接続及び駆動される。駆動装
置134は、例えば、モータと、当該モータのモータ軸
に嵌合して傾斜部132のギアに嵌合するギアから構成
される。この結果、駆動装置134へのモータへの通電
が制御されることによりモータ軸の回転が傾斜部132
の軸に伝達されてミラー130が回転し、光軸とミラー
130のなす角度が変更される。また他の駆動方法とし
て、ミラー背面にピエゾ素子を配置して、ピエゾ素子に
より駆動する方法も考えられる。
【0038】なお、短い波長領域においては、反射膜を
成膜する膜材が限定されるために反射率の高い膜の設計
が困難である。このため、反射膜の反射率が低下しない
ように屈折率差を利用した全反射を用いた光学部材をミ
ラー110及び130に使用することが好ましい。以
下、かかる光学部材について説明する。
【0039】図8(a)はミラー110及び130の代
替例としての内面反射型光学素子200の概略斜視図で
ある。光学素子200は200nm以下の波長光におい
て充分な透過率(99.5%/cm以上)を有する硝材
から構成されている。図中、201は入射面、202は
反射面(全反射面)、203は射出面である。光を高効
率に偏向させるには、透過率が充分に高い硝材を使用す
ることはもちろんのこと、入射面、反射面、射出面の各
面での光量損失を極力小さくする必要がある。図8
(b)は高効率に光を偏向させるための条件を詳細に示
した内面反射型光学素子200の平面図である。A1、
A2、A3、はそれぞれ入射面201、反射面202、
射出面203への入射角、A1’、A3’は入射面20
1、射出面203での屈折角である。内面反射型光学素
子200が波長193nmにおいて屈折率nc=1.5
の蛍石(CaF2)硝材から構成されるものとし、周囲
は波長193nmで十分透過性のある媒質(屈折率ng
=1)で満たされているものとする。入射光は波長19
3nmの平行な光束で、偏光は直線偏光状態である。
【0040】入射面201で光量損失なく入射させるた
めには、「入射光の偏光方向を入射平面内方向(p偏
光)と一致させ、かつ、ブリュースター角を満足する関
係」に設定すればよい。ここで、ブリュースター角(偏
光角)とは屈折率ngの物質から屈折率ncの物質へ入
射する際の入射角ψb1がtanψb1=nc/ngを満足
する角度である。本実施形態では、tanψb1=nc/
ng=1.5であるので、ψb1 は約56.3°とな
る。従って、入射角A1=ψb1とすることによって、p
偏光の入射光はほぼ100%の効率で入射面201を通
過し、反射面202へ導光される。
【0041】反射面202に到達した光を光量損失なく
反射させるためには、全反射条件を満たすように反射面
を配置すればよい。即ち、反射面202に到達する光の
入射角A2は「臨界角以上かつ90°以下」の条件を満
足すればよい。ここで、臨界角とは全反射を起こす最小
の入射角ψcで、屈折率ncの物質から屈折率ngの物
質を入射する場合、sinψc=ng/ncを満足する
角度である。本実施携帯ではsinψc=ng/nc=
0.666…であるので、ψcは約41.8°となる。
臨界角以外の条件で全反射すると、p偏光とs偏光で異
なった量の位相飛びが発生するが、本実施形態ではp偏
光成分のみの直線偏光であるため、p偏光のまま射出面
203に到達する。従って、反射面202への入射角A
2を41.8°≦A2<90°に設定することによっ
て、ほぼ100%の効率で反射され、射出面203へ導
光される。
【0042】射出面203に到達した光を光量損失なく
射出させるためには、入射面201と同様に「偏光方向
をp偏光とし、かつ、ブリュースター角を満足するよう
な位置関係」に設定すればよい。つまりtanψb3=n
g/nc=0.66666に設定すればよい。これを満
たすψb3は約33.7°である。従って、射出角A3=
ψb3=33.7°に設定することによって、p偏光成分
の反射光はほぼ100%の効率で射出面203を通過す
る。
【0043】以上より、光が平行光で直線偏光状態であ
る場合には、「入射面と射出面がブリュースター角を満
足し、反射面が全反射を満足する」ように配置した内面
反射型光学素子200を使用することで、屈折面及び反
射面での光量損失を理論的に零とすることが可能とな
り、この内面反射型光学素子200を用いた光学系の光
量損失を少なくすることができる。つまり、入射面20
1と射出面203のなす角度をθとすると、A1=A
3’=ψb1、A1’=A3=ψb3であるから、θ+2x
A2=180°(但し、臨界角≦A2<90°)を満た
せばよいことになる。
【0044】更に、図9に示すように、θ=90°とす
る光学素子210を使用すると製作上好ましく、射出光
を入射光に対して90°偏光させることも可能である。
その際の反射面はA2=45°を満足するように配置し
てやればよい。ここで、入射角が片側3°の開き角をも
った光束である場合、すなわち入射角A1が53.3±
3°のときの界面(入射、反射、射出)の偏光効率を表
1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1より、nc/ng=1.5の場合、入
射面211でのp偏光の反射率は、片側の開き角が3°
で約0.1%、2°で0.05%、1°では0.01%
であることが理解される。これは射出面213について
も同様である。反射面212への入射角A2は全反射条
件を満たしている。従って、偏向効率は表1に示すごと
く、開き角が3°で99.8%程度、2°以下なら9
9.9%以上を保証することができる。但し、厳密な偏
向効率は硝材の厚みに応じた透過率を考慮する必要があ
る。以上より、直線偏光で片側3°程度までの開き角を
持つ光束においても、内面反射型光学素子200で効率
よく偏向することが可能となる。
【0047】図10は直角プリズムの場合を示し、反射
面222で全反射させることによって偏向を行う。この
構造は単純な構造なので製作上好ましいが、入射面22
1と射出面223にそれぞれ反射防止膜を設ける必要が
ある。また、反射防止膜を設けると入射光を特に直線偏
光状態に限定する必要はなくなるが、プリズムの光利用
効率は反射防止膜の効率に依存する。
【0048】次に、波長193nmのArFエキシマレ
ーザ光の場合を考える。ArFエキシマレーザ光は、露
光装置内の投影光学系の色収差の問題から狭帯域化され
ており、偏光度は95%以上の略直線偏光状態となって
いる。また、片側の開き角が1°以下の略平行光束であ
る。図11は、このビームプロファイル及び偏光状態を
示す。
【0049】内面反射型光学素子210を用いて、Ar
Fエキシマレーザ光を偏向させた場合の効率を計算す
る。95%の直線偏光成分を入射面211に対してp偏
光となるように入射させると、p成分の光は100%の
効率で入射で入射面を透過するが、僅かに存在するs成
分の光は14.8%が反射される。(95%×1)+5
%x0.852)=99.26%であるから透過率は9
9.26%となる。射出面213でも同様の減少が起こ
るため、内面反射型光学素子210の偏光効率は98.
5%と低くなる。
【0050】そこで、ArFエキシマレーザ光等の略直
線偏光光において、偏向効率を更に向上させるための方
法を以下に示す。図12は、内面反射型光学素子200
の更に変形例の内面反射型光学素子230の平面図であ
る。内面反射型光学素子230は、屈折率nc=1.5
の蛍石(CaF2)硝材からなり、周囲は波長193n
mで十分透過性のある媒質(屈折率ng=1)で満たさ
れている。屈折面である入射面231と射出面233に
は透過率を向上させるため、例えば、屈折率n=1.4
の物質でオーバーコート234が施され、その入射角A
1はオーバーコート234の条件に応じて設定されてい
る。これは、入射面等の屈折面にオーバーコートする
と、コート層の各界面での屈折率がsin関数で決定さ
れるため、tan関数で決定されるブリュースターの条
件から誤差が生じて透過率が悪化するためである。つま
り、コートする物質の屈折率と厚みに応じて透過率が最
適となる入射角を設定する必要がある。
【0051】表2に屈折率n=1.4の物資を蛍石硝材
に55nm厚でオーバーコート下場合の、入射面におけ
る入射角A1と反射率(Rs、Rp)及び界面(入射、
反射、射出)での偏向効率を示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2よりオーバーコートを施すことによ
り、入射角A1が48°乃至52°の際には屈折面一面
当たり99.65%の透過率が得られ、内面反射型光学
素子230の偏向効率は99.3%まで高くすることが
できることが理解されるであろう。
【0054】以上より、片側2°以下の開き角で偏光度
が95%程度の略直線偏光を用いる場合には、屈折面に
オーバーコートを施し、最適な入射角を与えることで高
い偏光効率を得ることが可能になる。
【0055】なお、蛍石等潮解性を有する硝材を使用す
る場合には、保護膜という意味においても表面にオーバ
ーコートをすることが望ましい。屈折面におけるオーバ
ーコートは表2で示したような条件で代用してもよい。
一方、反射面におけるオーバーコートは全反射を満足さ
せつつ耐性のある物質でコートすることが望ましく、屈
折面のオーバーコート物質を流用できればなお好まし
い。
【0056】図13は、例えば、SiO2を反射面20
2にオーバーコートした場合を示した図である。E0は
反射面への入射光である。E0はCaF2とSiO2の界
面において、大部分(T1)はSiO2コート層へ透過
し、一部(R1)は反射する。透過光T1はSiO2
媒質(例えば、窒素雰囲気)の界面において全反射し、
CaF2とSiO2の界面において、T1の大部分(R
2)は透過してCaF2へ戻る。一部(T2)はSiO2
コート層へ反射し、以後、全反射(SiO2と窒素の界
面で)と反射屈折(CaF2とSiO2の界面で)を繰り
返す。
【0057】よって、全反射面への入射光(E0)とC
aF2に反射して戻ってくる光(R1+R2+…)とは
等しく、結果的に光量損失なく偏向することが可能とな
る。なお、SiO2コート層の厚みは数十nmオーダー
なので、SiO2コート層での透過率損失は無視できる
量である。なお、上記実施形態においては、硝材として
蛍石(CaF2)を使用して説明してきたが、他にも合
成石英(SiO2)、MgF2、LiF等が使用可能であ
る。
【0058】逆フーリエ変換レンズ140は、以降の説
明を簡単にするために設けられているが必ずしも必要で
はない。
【0059】ハーフミラー150は、ほとんどの光を反
射して一部の光を透過するが。ハーフミラー150によ
って反射された光は照明光学系40に入射し露光光とな
り、ハーフミラー150を透過した光は光軸のずれを検
出する検出光学系160に入射する。
【0060】検出光学系160は第1及び第2の検出光
学系からなり、第1の検出光学系は、ハーフミラー16
2と、結像レンズ164aと、検出器166aとから構
成され、第2の検出光学系は、ハーフミラー152と、
フーリエ変換レンズ164bと、検出器166bとから
構成される。ハーフミラー152の透過率と反射率のほ
ぼ等しく設定されている。結像レンズ164aは、ミラ
ー110と検出器166aとをほぼ共役に配置する。フ
ーリエ変換レンズ164bは、ミラー110と検出器1
66bとを像と瞳の関係に配置する。なお、検出器16
6aに入射する光をハーフミラー162からの反射光と
し、検出器166bに入射する光をハーフミラー162
からの透過光にしてもよい。
【0061】検出器166a及び166bは、本実施例
では、電荷結合素子(CCD:Charge Coup
led Device)から構成され、光強度分布の位
置分布を検出することができる。但し、検出器166a
及び166bはCCDに限定されず、光強度分布が計測
可能な検出器4分割センサや、入射ビームの位置を検出
可能なPSD(Position Sensor Dio
de)などを使用してもよい。
【0062】制御部170は、検出光学系160の検出
結果から光軸の位置ずれ及び角度ずれがなくなるように
駆動装置114及び134を補正する。
【0063】以下、補正装置100の動作について、図
3乃至図5を参照して説明する。ここで、図3は、ミラ
ー110及び130の光学的関係を示す図であり、図4
は、補正装置100が光軸の角度ずれを補正する場合を
説明する図であり、図5は、補正装置100が光軸の位
置ずれを補正する場合を説明する図である。なお、上述
したように、本実施例の補正装置100の一次元の補正
を実行するが通常の光軸のずれは2次元であり、本実施
例を2次元に拡張したものが使用される。
【0064】光源ユニット10から発せられた光束は光
学系20により引き回されて装置本体30の補正装置1
00に入射する。光源ユニット10と装置本体30との
設置環境の相違から装置本体30に入射する光軸は、装
置本体30の光学系の光軸とは角度及び位置においてず
れている。
【0065】補正装置100においては、フーリエ変換
レンズ120に関して、その像側焦点にミラー130が
配置され、その物体側焦点にミラー110が配置されて
いる。図3に示す直線は、フーリエ変換レンズ120に
より、ミラー110の位置で平行光であった光がミラー
130の位置で集光することを示し、図3に示す点線
は、フーリエ変換レンズ120により、ミラー110の
位置で集光していた光がミラー130の位置で平行光と
なることを示している。この結果、ミラー110の位置
での位置ずれはミラー130の位置で角度ずれに変換さ
れ、ミラー110の位置での角度ずれはミラー130の
位置での位置ずれに変換される。
【0066】光源ユニット10と装置本体30との光軸
ずれが角度ずれのみである場合には、図4に示すように
ミラー110を細線から太線に回転することによって、
ミラー130より先の光強度分布を角度ずれが発生して
いない時と同じように補正することができる。一方、光
源ユニット10と装置本体30との光軸ずれが位置ずれ
のみである場合には、図5のようにミラー130を細線
から太線へ回転することによって、ミラー130より先
の光強度分布を位置ずれが発生していない時と同じよう
に補正することができる。実際には、光軸の位置ずれと
角度ずれは同時に発生するので、ミラー110の駆動と
ミラー130の駆動を組み合わせることになる。本実施
例によれば、位置ずれも角度ずれに変換されてミラー1
30を回転することにより補正される。ミラー130を
一つの軸に対して回転させるだけで補正できるので、従
来のようにミラー110を平行移動するよりも容易で応
答性のよい補正が可能となる。なぜなら、平行移動によ
り補正するためにはミラーの平行度を保って駆動しなけ
ればならないために駆動機構が複雑になり、かつミラー
全体が動くために慣性力が大きく急加速、急減速ができ
ないため応答性が悪いからである。一方1つの軸に対し
て回転により補正する場合には、軸に対して回転するだ
けであるので、駆動機構が簡素であり、かつミラー全体
を駆動するわけではないので、応答性が高い。また、所
定の屈折率を有する平行平板を使用する公開特許平成1
1年第145033号公報や公開特許2000年第77
315号公報によれば、例えば、平行平板の最大傾け角
を20度とし、屈折率を1.5とすると、最大±15m
mの補正を行なうためには122mmの厚さの平行平板
を使用しなければならない。一方、硝材の透過率を1c
m当たり99.5%とすると、0.995の12.2乗
となり、光学部材の透過率は94%程度となってしま
う。一枚で94%であり、x方向とy方向のために2枚
必要なので、硝材透過率だけで88.5%、かつ、光学
部材の透過率には反射防止膜の透過率もかけなければな
らないので2次元の光軸ずれを補正するにはそれ以下の
透過率となる。一方、本実施例においては、反射膜の反
射ロス分の効率ロスであり、94%以上の効率が得られ
る。
【0067】図2を再び参照するに、ハーフミラー15
0に入射した光線はハーフミラー150によって分岐さ
れ、反射光は照明光学系40へ向かい、ハーフミラー1
50を透過した光は検出光学系160へ入射する。検出
光学系160に入射した光は、まず透過率と反射率のほ
ぼ等しいハーフミラー162によって分岐される。透過
光は結像レンズ164aによってミラー110とほぼ共
役に配置された検出器166aに入射し、反射光はフー
リエ変換レンズ164bによってミラー110に対して
像と瞳の関係に配置された検出器166bに入射する。
検出器166aはミラー110の位置における位置分布
を、検出器166bはミラー110の位置における角度
分布を検出する。従って、本実施例の検出光学系160
によれば、制御部170は検出器166aの出力に従っ
てミラー130を、検出器166bの出力に従ってミラ
ー110の駆動を制御する。
【0068】 より具体的には、検出器166aの出力
aと検出器166bの出力bのそれぞれに基づいて、制
御部170は、まず、検出器166aの光量分布
(a、a)と検出器166bの光量分布(b、b
)を計算する。次いで、制御部170は、各重心位置
の基準位置(a、a)及び(b、b)からのず
れ量(δa、δa)及び(δb、δb)を算出
する。次に、制御部170は、(δa、δa)に基
づいてミラー130の回転角に相当する制御信号(θa
、θa)を駆動装置134に出力し、(δb、δ
)に基づいてミラー110の回転角に相当する制御
信号(θb、θb)を駆動装置134に出力する。
θaとδaの間には、130から検出器166aまでの
光学系の焦点距離をfaとしてθa=δa÷faの関係
が、θbとδbの間には、110から検出器166bま
での光学系の焦点距離をfbとしてθb=δb÷fbの
関係がある。制御部170によるかかる制御により、ハ
ーフミラー150から照明光学系40への反射光の光軸
のずれ(即ち、角度ずれ及び位置ずれ)が補正される。
【0069】露光装置1の動作として以下に説明する。
露光において、光源ユニット10から発せられた光束は
装置本体30に入射した後、補正装置100によりその
光軸のずれが補正され、ハーフミラー150よって照明
光学系40に入射する。照明光学系40に入射した光
は、その後、レチクル50を、例えば、ケーラー照明す
る。露光装置1は照明光学系40に入射する光の光軸の
ずれを補正するので、レジストへのパターン転写を高精
度に行って高品位なデバイス(半導体素子、LCD素
子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を
提供することができる。
【0070】次に、図6及び図7を参照して、上述の露
光装置1を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明
する。図6は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チ
ップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフロ
ーチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例
に説明する。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回
路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計し
た回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ
3(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いてウェ
ハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程
と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィ技術に
よってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5
(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作
成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体
デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を
行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、こ
れが出荷(ステップ7)される。
【0071】図7は、ステップ4のウェハプロセスの詳
細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では
ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)で
は、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13
(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって
形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハ
にイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)で
はウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)で
は、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハ
に露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェ
ハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像
したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19
(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となっ
たレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行
うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成さ
れる。本実施例の製造方法によれば従来よりも高品位の
デバイスを製造することができる。
【0072】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で種
々の変形及び変更が可能である。
【0073】
【発明の効果】本発明の補正装置及び露光装置によれ
ば、変換部が位置ずれを角度ずれに変換して、例えば、
光軸の位置ずれを反射位置の平行移動によって補正する
ことを不要にするので、反射位置の角度を維持したまま
平行移動するよりも構造が簡単で、かつ、応答性よく光
軸の位置ずれを補正することができる。また、本発明の
補正装置及び露光装置は、所定の屈折率を有する平行平
板による補正よりも透過率が高いので所望の像面照度と
スループットを得ることができる。また、補正装置によ
り露光の解像度の高いデバイス製造方法により、高品位
な半導体、LCD、CCD、薄膜磁気ヘッドなどのデバ
イスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的な露光装置の単純化された光
路図である。
【図2】 図1に示す露光装置の補正装置のより詳細な
ブロック図である。
【図3】 図2に示す補正装置のミラーの光学的関係を
示す図である。
【図4】 補正装置が光軸の角度ずれを補正する場合を
説明する図である。
【図5】 補正装置が光軸の位置ずれを補正する場合を
説明する図である。
【図6】 本発明の露光工程を有するデバイス製造方法
を説明するためのフローチャートである。
【図7】 図6に示すステップ4の詳細なフローチャー
トである。
【図8】 図8(a)は図1に示す補正装置のミラーの
代替例としての内面反射型光学素子の概略斜視図で、図
8(b)は高効率に光を偏向させるための条件を詳細に
示した内面反射型光学素子の平面図である。
【図9】 図8に示す内面反射型光学素子の変形例の平
面図である。
【図10】 図8に示す内面反射型光学素子の更に変形
例としての直角プリズムの平面図である。
【図11】 ArFエキシマレーザ光のビームプロファ
イルと偏光を示す図である。
【図12】 図8に示す内面反射型光学素子の更に変形
例の平面図である。
【図13】 図8に示す内面反射型光学素子の反射面を
SiO2でオーバーコートした場合の図である。
【符号の説明】
1 露光装置 100 補正装置 110 ミラー 120 フーリエ変換レンズ 130 ミラー 140 逆フーリエ変換レンズ 150 ハーフミラー 160 検出光学系 170 制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 13/00 G03F 7/20 521 G02F 1/13 101 H01L 21/30 516Z G03F 7/20 521 G02B 7/18 B

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方から射出した光が他方に入射するよ
    うに構成されている分離された2つの光学ユニットの光
    軸ずれを補正する補正装置であって、 光軸の位置ずれを角度ずれに変換するフーリエ変換レン
    と、 前記角度ずれを補正する角度補正部とを有する補正装
    置。
  2. 【請求項2】 一方から射出した光が他方に入射するよ
    うに構成されている分離された2つの光学ユニットの光
    軸ずれを補正する補正装置であって、 光軸の角度ずれを補正する第1の角度補正部と、 光軸の位置ずれを角度ずれに変換するフーリエ変換レン
    と、 前記変換された角度ずれを補正する第2の角度補正部と
    を有する補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の角度補正部の少なく
    とも一方は、反射鏡と当該反射鏡を前記光軸に対して傾
    斜させる傾斜手段からなる請求項2記載の補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の角度補正部の少なく
    とも一方は、屈折率差を利用した全反射を用いた光学部
    材と、当該光学部材を前記光軸に対して傾斜させる傾斜
    手段からなる請求項2記載の補正装置。
  5. 【請求項5】 前記光軸の前記角度ずれを検出する第1
    の検出部と、 前記光軸の前記位置ずれに対応する前記変換された角度
    ずれを検出する第2の検出部と、 前記第1及び第2の検出部に接続され、当該第1及び第
    2の検出部の検出結果に基づいて前記第1及び第2の角
    度補正部を制御する制御部とを更に有する請求項2記載
    の補正装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の角度補正部の少なく
    とも一方は、反射鏡と当該反射鏡を前記光軸に対して傾
    斜するように駆動する駆動装置からなり、 前記制御部は、前記駆動装置を制御する請求項5記載の
    補正装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうちいずれか一項記載
    の補正装置と、 前記光を射出する前記一方の光学ユニットに設けられた
    光源と、 前記光源からの光を使用してレチクル又はマスクに形成
    されたパターンを被処理体に投影する光学系とを有する
    露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の露光装置を用いて被処理
    体を投影露光する工程と、 前記投影露光された被処理体に所定のプロセスを行う工
    程とを有するデバイス製造方法。
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