JPH0722561A - 半導体装置用リードフレーム及びこれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置用リードフレーム及びこれを用いた半導体装置の製造方法

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JPH0722561A
JPH0722561A JP5163457A JP16345793A JPH0722561A JP H0722561 A JPH0722561 A JP H0722561A JP 5163457 A JP5163457 A JP 5163457A JP 16345793 A JP16345793 A JP 16345793A JP H0722561 A JPH0722561 A JP H0722561A
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JP
Japan
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lead frame
resin
semiconductor device
resin injection
frame
Prior art date
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Application number
JP5163457A
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English (en)
Inventor
Takekazu Shiotani
剛和 塩谷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0722561A publication Critical patent/JPH0722561A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂封止工程においてリードフレームの外枠
の中でモールド金型の樹脂注入経路と接する外縁部分に
樹脂バリが発生するのを防止することができるか、また
はリードフレームの外枠に樹脂バリが発生した場合で
も、リードフレームの外枠に付着した樹脂バリによって
不都合が発生するのを防止可能な半導体装置用リードフ
レームと、これを用いた半導体装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 この発明に係る半導体装置用リードフレーム
は、リードフレームの外枠のうち、上記モールド金型の
樹脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の外縁
に、当該樹脂注入方向上流側に向けて厚さが薄くなるよ
うに断面形状が形成された面取りを、樹脂注入経路の幅
よりも広く形成するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂封止型の半導体
装置に使用されるリードフレームとこれを用いた半導体
装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂封止型半導体装置
は、一般的に、次のようにして製造される。すなわち、
上記樹脂封止型半導体装置は、リードフレームに半導体
素子を取付け、この半導体素子が取付けられたリードフ
レームを樹脂で封止することによって製造される。上記
樹脂封止型の半導体装置100は、図10に示すよう
に、リードフレーム101のタブ102上に半導体素子
103を載置した状態で、この半導体素子103の各電
極とリード104とを、図示しないワイヤボンディング
によって互いに接続する。
【0003】そして、この半導体素子103が取付けら
れたリードフレーム101を、図11に示すように、下
モールド金型105と上モールド金型106によって挟
持する。その際、上記リードフレーム101は、その外
枠107を下モールド金型105のキャビティ108外
周に形成された凹所109に嵌合した状態で配置される
が、この凹所109は、リードフレーム101の外枠1
07を挟持したときに、上下のモールド金型105、1
06間に隙間が発生するのを防止するため、及びリード
フレーム101が浮き上がることなく完全に挟持可能と
するため、その深さDがリードフレーム101の厚さT
より浅く設定されている。そのため、上記下モールド金
型105、106の凹所109にリードフレーム101
の外枠107を嵌合した状態で、リードフレーム101
の外枠107の外縁107’が図11に示すように下モ
ールド金型105のパーテイング面から一部分突出する
ようになっている。
【0004】このように、半導体素子103が取付けら
れたリードフレーム101を、上下のモールド金型10
5、106によって挟持した状態で、図10及び図11
に示すように、上モールド金型106にリードフレーム
101の外枠107を越えるように形成されたランナ部
110及びゲート部111を介して、図11に示すよう
に、封止用の樹脂112を上下のモールド金型105、
106間に形成されたキャビティ108内に注入充填す
る。その際、上記キャビティ108内の空気は、上モー
ルド金型106に設けられたエアベンド部113から外
部に除去され、空気抜きが行われる。次に、樹脂112
が硬化した後、上下のモールド金型105、106を開
いて、リードフレーム101と一体化したキャビティ部
108の樹脂112aと共にランナ部110及びゲート
部111の樹脂112b、112cを、モールド金型1
05、106から取り出す。そして、最後に不必要なラ
ンナ部110及びゲート部111に充填硬化された樹脂
112を、図12に示すように、リードフレーム101
の表面から機械的に取り除き、半導体装置100の樹脂
封止部115を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来の樹脂封止型半導体装置100は、リード
フレーム101を上下のモールド金型105、106に
よって挟持した状態で樹脂封止が行われるが、上下のモ
ールド金型105、106を開いて樹脂封止されたリー
ドフレーム101を取り出す際、リードフレーム101
と一体化したキャビティ部108の樹脂112aと共
に、モールド金型106のランナ部110やゲート部1
11に相当する部分に不必要な硬化樹脂112b、11
2cが残る。そのため、このモールド金型106のラン
ナ部110やゲート部111に相当する部分に残った硬
化樹脂112b、112cを機械的に除去する必要があ
るが、モールド金型106のランナ部110は、図11
に示すように、リードフレーム101の外枠107を越
えるように形成されているため、モールド金型106の
ランナ部110で硬化する樹脂112bは、リードフレ
ーム101の外枠107の外縁107’に付着した状態
で硬化する。したがって、モールド金型106のランナ
部110等に残った硬化樹脂112bを機械的に除去す
る際に、図12及び図13に示すように、リードフレー
ム外枠107の外縁107’のエッジに硬化した樹脂1
16が引っ掛かり、硬化樹脂116がバリとなって残っ
てしまう。
【0006】ところで、上記樹脂封止後のリードフレー
ム101は、図14に示すように、ガイドレール12
0、121によって保持された状態で、次のリードトリ
ミング及びリードフォーミング工程等に移るが、リード
フレーム101の外枠107の外縁107’は、リード
フレーム101の搬送時にガイドレール120と接触す
る。そのため、リードフレーム外枠107の外縁10
7’に付着した樹脂バリ116は、次工程へリードフレ
ーム101を搬送する際に、ガイドレール120等と接
触して製造装置内に脱落することがあり、この脱落した
樹脂バリ116が例えばトリミング及びフォーミング金
型のパーテイング面に付着して、上下トリミング及びフ
ォーミングモールド金型のクランプ不良やトリミング及
びフォーミング金型の損傷を招いたり、他の部分に付着
してリードフレーム101の搬送不良等を発生させると
いう問題点があった。
【0007】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、樹脂封止工程においてリードフレームの外枠の
中でモールド金型の樹脂注入経路と接する外縁部分に樹
脂バリが発生するのを防止することができるか、または
リードフレームの外枠に樹脂バリが発生した場合でも、
リードフレームの外枠に付着した樹脂バリによって不都
合が発生するのを防止可能な半導体装置用リードフレー
ムと、これを用いた半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項第1項
記載の発明は、一対のモールド金型間に挟持されて樹脂
封止される半導体装置用のリードフレームにおいて、こ
のリードフレームの外枠のうち、上記モールド金型の樹
脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の外縁
に、当該樹脂注入方向上流側に向けて厚さが薄くなるよ
うに断面形状が形成された面取りを、樹脂注入経路の幅
よりも広く形成するように構成されている。
【0009】また、請求項第2項記載の発明は、樹脂注
入経路と、半導体装置の樹脂封止部に対応したキャビテ
ィと、リードフレームを嵌合状態に配置するためのリー
ドフレームの厚さよりも浅い凹所とをそのパーテイング
面の一方に有する一対のモールド金型を用い、この一対
のモールド金型間にリードフレームを凹所に嵌合した状
態で挟持し、上記樹脂注入経路から半導体装置の樹脂封
止部に対応したキャビティ内に樹脂を注入硬化させて半
導体装置を製造する方法において、上記リードフレーム
の外枠のうち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接す
る外枠の樹脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方
向上流側に向けて厚さが薄くなるように断面形状が形成
された面取りを、樹脂注入経路の幅よりも広く形成した
リードフレームを用い、このリードフレームを一対のモ
ールド金型間に挟持した状態で樹脂封止を行った後、当
該樹脂封止されたリードフレームを一対のモールド金型
から取り出した状態で、モールド金型の樹脂注入経路内
で硬化した樹脂を、リードフレームの外枠の外縁に形成
された面取りによって、当該リードフレームの外枠の外
縁に残すことなく一体的に除去可能としたことを特徴と
する半導体装置の製造方法である。
【0010】さらに、請求項第3項記載の発明は、一対
のモールド金型間に挟持されて樹脂封止される半導体装
置用のリードフレームにおいて、このリードフレームの
外枠のうち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接する
外枠の樹脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方向
の下流側に向けた切り欠きを樹脂注入経路の幅よりも広
く形成したことを特徴とする半導体装置用リードフレー
ムである。
【0011】また、請求項第4項記載の発明は、樹脂注
入経路と、半導体装置の樹脂封止部に対応したキャビテ
ィと、リードフレームを嵌合状態に配置するためのリー
ドフレームの厚さよりも浅い凹所とをそのパーテイング
面の一方に有する一対のモールド金型を用い、この一対
のモールド金型間にリードフレームを凹所に嵌合した状
態で挟持し、上記樹脂注入経路から半導体装置の樹脂封
止部に対応したキャビティ内に樹脂を注入硬化させて半
導体装置を製造する方法において、上記リードフレーム
の外枠のうち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接す
る外枠の樹脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方
向の下流側に向けた切り欠きを樹脂注入経路の幅よりも
広く形成したリードフレームを用い、このリードフレー
ムを一対のモールド金型間に挟持した状態で樹脂封止を
行った後、当該樹脂封止されたリードフレームを一対の
モールド金型から取り出した状態で、モールド金型の樹
脂注入経路内で硬化した樹脂を除去する際に、リードフ
レームの外枠の外縁に形成された切り欠きに硬化樹脂が
残るようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法
である。
【0012】
【作用】この発明の請求項第1項記載の半導体装置用リ
ードフレームにおいては、リードフレームの外枠のう
ち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接する外枠の樹
脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方向上流側に
向けて厚さが薄くなるように断面形状が形成された面取
りを、樹脂注入経路の幅よりも広く形成するように構成
されているので、このリードフレームを一対のモールド
金型間に挟持した状態で樹脂封止を行った後、当該樹脂
封止されたリードフレームを一対のモールド金型から取
り出した状態で、モールド金型の樹脂注入経路内で硬化
した樹脂を、リードフレームの外枠の外縁に形成された
面取りによって、当該リードフレームの外枠の外縁に残
すことなく一体的に除去することができる。
【0013】また、この発明の請求項第3項記載の半導
体装置用リードフレームにおいては、リードフレームの
外枠のうち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接する
外枠の樹脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方向
の下流側に向けた切り欠きを樹脂注入経路の幅よりも広
く形成するように構成されているので、このリードフレ
ームを一対のモールド金型間に挟持した状態で樹脂封止
を行った後、当該樹脂封止されたリードフレームを一対
のモールド金型から取り出した状態で、モールド金型の
樹脂注入経路内で硬化した樹脂を除去する際に、リード
フレームの外枠の外縁に形成された切り欠きに硬化樹脂
が残るが、この切り欠きは、リードフレームの外枠のう
ち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接する外枠の樹
脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方向の下流側
に向けて形成されているので、当該切り欠きに残った硬
化樹脂は、リードフレームを搬送するためのガイドレー
ル等と接触することがなく、リードフレームの外枠に付
着した樹脂バリによって不都合が発生するのを防止する
ことができる。
【0014】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0015】図2はこの発明に係る半導体装置用リード
フレームを適用した樹脂封止型の半導体装置の一実施例
を示すものである。
【0016】図2において、1は半導体装置を示すもの
であり、この半導体装置1は、半導体素子2が取付けら
れたリードフレーム3を、合成樹脂4で封止することに
よって構成されている。上記リードフレーム3として
は、複数の半導体装置1を一連に製造可能なように、複
数の半導体装置1に対応した複数のリードフレーム3を
帯状に連設したものが使用されている。
【0017】上記リードフレーム3は、図1に示すよう
に、その両側に互いに平行に配置された幅の広い外枠
5、5と、これらの外枠5、5間を互いに連結して1つ
の半導体装置1に相当する領域を区画するダム6、6
と、中央に配置された半導体素子2を載置するための平
面正方形状のタブ7と、半導体素子2の電極と図示しな
いワイヤボンディングによって互いに接続される複数本
のリード8とを、一体的に備えている。
【0018】このリードフレーム3は、その中央部に形
成されたタブ7上に半導体素子2が載置され、この半導
体素子2は、その電極がリードフレーム3のタブ7の周
囲にまで延在された複数本のリード8と、図示しないワ
イヤボンディングによって互いに接続される。
【0019】このように、半導体素子2が取付けられた
リードフレーム3は、図3に示すように、下モールド金
型10と上モールド金型11によって挟持され、上下の
モールド金型10、11間に形成されるキャビティ12
に、上モールド金型11に設けられた樹脂注入経路とし
てのランナ部13及びゲート部14を介して、封止用の
合成樹脂15を注入して硬化させることによって、樹脂
封止部16が形成される。
【0020】ところで、この実施例では、上記リードフ
レームの外枠の外側端であって、上モールド金型の樹脂
注入経路に面した部分に、リードフレームの外側に向け
て薄くなるような面取り部を、モールド金型のランナ部
よりも幅広く形成するように構成されている。
【0021】すなわち、上記リードフレーム3の外枠5
の外側端5’には、図1及び図4に示すように、上モー
ルド金型11のランナ部13に面した部分に面取り部2
0が設けられている。この面取り部20は、リードフレ
ーム3の外側に向けて薄くなるように形成されており、
しかもその幅bがモールド金型11のランナ部13の幅
aよりも広く形成されている。上記面取り部20は、リ
ードフレーム3を製造する際のエッチング処理や、プレ
ス加工等によって形成される。
【0022】以上の構成において、この実施例に係る樹
脂封止型の半導体装置は、上記の如く構成されたリード
フレームを用いて、次のようにして製造される。まず、
半導体素子2が取付けられたリードフレーム3は、図3
に示すように、下モールド金型10の内部に配置された
状態で、下モールド金型10と上モールド金型11によ
って挟持される。その際、上記リードフレーム3は、そ
の外枠5を下モールド金型10のキャビティ12外周に
形成された凹所22に嵌合した状態で配置される。この
凹所22は、リードフレーム3の外枠5を挟持したとき
に、上下のモールド金型10、11間に隙間が発生する
のを防止するため、及びリードフレーム3が浮き上がる
ことなく完全に挟持可能とするため、その深さがリード
フレーム3の厚さより僅かに浅く設定されている。その
ため、上記下モールド金型10の凹所22にリードフレ
ーム3の外枠5を嵌合した状態で、リードフレーム3の
外枠5の外縁5’が図3に示すように一部下モールド金
型10のパーテイング面から突出するようになってい
る。
【0023】そして、上記の如く半導体素子2が取付け
られたリードフレーム3は、上下のモールド金型10、
11によって挟持した状態で配置され、上下のモールド
金型10、11間に形成されたキャビティ12内には、
図3に示すように、上モールド金型11にリードフレー
ム3の外枠5を越えるように形成されたランナ部13及
びゲート部14を介して、封止用の合成樹脂15が注入
充填される。その際、上記キャビティ12内の空気は、
上モールド金型11に設けられたエアベンド部23から
外部除去され、空気抜きが行われる。次に、樹脂15が
硬化した後、上下のモールド金型10、11を開いて、
リードフレーム3と一体化したキャビティ部12の樹脂
15a、ランナ部13及びゲート部14の樹脂15b、
15cを、モールド金型10、11から取り出す。そし
て、最後に不必要なランナ部13やゲート部14に充填
硬化された樹脂15b、15cを、図5及び図6に示す
ように、リードフレーム3の表面から機械的に取り除
き、図2に示すように、半導体装置1の樹脂部16を形
成する。
【0024】その際、上記リードフレーム3の外枠5の
外側端5’には、図4に示すように、上モールド金型1
1のランナ部13に面した部分に面取り部20が設けら
れている。そのため、上記モールド金型11のランナ部
13等に相当する部分に残った硬化樹脂15b、15c
を機械的に除去するときに、リードフレーム3の外枠5
の外縁5’で硬化した樹脂15bは、この外枠5の外縁
5’に引っ掛かることがなく、面取り部20からランナ
部13で硬化した樹脂15bと一体的に除去されるの
で、リードフレーム3の外枠5の外縁5’に硬化樹脂1
5bがバリとなって残るのを確実に防止することができ
る。
【0025】ところで、上記樹脂封止後のリードフレー
ム5は、図7に示すように、ガイドレール30、31に
よって保持された状態で、次のリードトリミング及びフ
ォーミング工程等へと搬送されるが、リードフレーム3
の外枠5の外縁5’には、樹脂バリが付着することがな
い。そのため、リードフレーム外枠5の外縁5’に付着
した樹脂バリが、次工程へリードフレーム3を搬送する
際に、ガイドレール30等と接触して製造装置内に脱落
し、この脱落した樹脂バリが例えば上下トリミング及び
フォーミング金型のパーテイング面に付着して、上下ト
リミング及びフォーミング金型のクランプ不良やトリミ
ング及びフォーミング金型の損傷を招いたり、他の部分
に付着してリードフレーム3の搬送不良等を発生させる
のを確実に防止することができる。
【0026】このように、上記実施例に係る半導体装置
用リードフレームにおいては、リードフレームの外枠の
うち、上記モールド金型の樹脂注入経路と接する外枠の
樹脂注入方向上流側の外縁に、当該樹脂注入方向上流側
に向けて厚さが薄くなるように断面形状が形成された面
取りを設けるように構成されているので、このリードフ
レームを一対のモールド金型間に挟持した状態で樹脂封
止を行った後、当該樹脂封止されたリードフレームを一
対のモールド金型から取り出した状態で、モールド金型
の樹脂注入経路内で硬化した樹脂を、リードフレームの
外枠の外縁に形成された面取りによって、当該リードフ
レームの外枠の外縁に残すことなく一体的に除去するこ
とができる。
【0027】図8はこの発明の他の実施例を示すもので
あり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明すると、この実施例では、リードフレームの外枠の
外側端であって、上モールド金型の樹脂注入経路に面し
た部分に、リードフレームの内側に向けた切り欠き部
を、モールド金型のランナ部よりも幅広く形成し、この
切り欠き部の外側端にリードフレームの外側に向けて薄
くなるような面取り部を形成するように構成されてい
る。
【0028】すなわち、上記リードフレーム3の外枠5
の外側端5’には、図8に示すように、上モールド金型
11のランナ部13に面した部分に切り欠き部40が設
けられており、この切り欠き部40は、その幅bがモー
ルド金型11のランナ部13の幅aよりも広く形成され
ている。また、上記切り欠き部40は、上モールド金型
のランナ部13の樹脂注入方向に対して傾斜するように
形成されている。さらに、この切り欠き部40の外側端
5’には、図4に示すように、面取り部20が設けられ
ている。この面取り部20は、リードフレーム3の外側
に向けて薄くなるように形成されている。上記切り欠き
部40及び面取り部20は、リードフレーム3を製造す
る際のエッチング処理や、プレス加工等によって形成さ
れる。
【0029】そして、このように構成されるリードフレ
ーム3を用いて半導体装置を製造する際に、次のように
して、上モールド金型のランナ部13に相当する部分に
樹脂バリが発生するのが防止される。
【0030】すなわち、上記上モールド金型11のラン
ナ部13で硬化した樹脂15bを、リードフレーム3の
表面から機械的に取り除く際、リードフレーム3の外枠
5の外側端5’には、図8に示すように、上モールド金
型11のランナ部13に面した部分に切り欠き部40及
び面取り部20が設けられている。そのため、上記モー
ルド金型11のランナ部13等に相当する部分に残った
硬化樹脂15b、15cを機械的に除去するときに、リ
ードフレーム3の外枠5の外縁5’で硬化した樹脂15
bは、この外枠5の外縁5’に引っ掛かることがなく、
面取り部20からランナ部13で硬化した樹脂15bと
一体的に除去されるのは勿論のこと、この面取り部20
は、ランナ部13に対して傾斜するように設けられた切
り欠き部40の外側端に形成されている。したがって、
上記リードフレーム3の外枠5の外縁5’で硬化した樹
脂15bは、ランナ部13に対して傾斜する切り欠き部
40の外側端側から徐々に剥離されるので、リードフレ
ーム3の外枠5の外縁5’に硬化樹脂15bがバリとな
って残るのを一層確実に防止することができる。
【0031】その他の構成及び作用は、前記実施例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0032】図9はこの発明の請求項第 項に記載の発
明の一実施例を示すものであり、前記発明の実施例と同
一の部分には同一の符号を付して説明すると、この発明
の実施例では、リードフレームの外枠の外側端であっ
て、上モールド金型の樹脂注入経路に面した部分に、リ
ードフレームの内側に向けた切り欠き部を、モールド金
型のランナ部よりも幅広く形成するように構成されてい
る。
【0033】すなわち、上記リードフレーム3の外枠5
の外側端5’には、図9に示すように、上モールド金型
11のランナ部13に面した部分に切り欠き部40が設
けられており、この切り欠き部40は、その幅bがモー
ルド金型11のランナ部13の幅aよりも広く形成され
ている。また、上記切り欠き部40は、上モールド金型
のランナ部13の樹脂注入方向に対して直交するように
形成されている。さらに、この切り欠き部40とリード
フレーム3の外枠5と角部40aは、切り欠き部40が
ガイドレール30等に引っ掛かるのを防止するため、リ
ードフレーム3の外枠5から切り欠き部40側へ向けて
更に切り欠かれている。上記切り欠き部40は、リード
フレーム3を製造する際のエッチング処理や、プレス加
工等によって形成される。
【0034】そして、このように構成されるリードフレ
ーム3を用いて半導体装置を製造する際に、次のように
して、上モールド金型のランナ部13に相当する部分に
発生した樹脂バリが次工程でトラブルを発生させるのが
防止される。
【0035】すなわち、上記上モールド金型11のラン
ナ部13で硬化した樹脂15bを、リードフレーム3の
表面から機械的に取り除く際、リードフレーム3の外枠
5の外側端5’には、図9に示すように、上モールド金
型11のランナ部13に面した部分に切り欠き部40が
設けられている。そのため、上記モールド金型11のラ
ンナ部13等に相当する部分に残った硬化樹脂15b、
15cを機械的に除去するときに、リードフレーム3の
外枠5の外縁5’で硬化した樹脂15bは、切り欠き部
40の外縁40’に引っ掛かり、硬化樹脂15bがバリ
となって残ってしまう。
【0036】ところで、上記樹脂封止後のリードフレー
ム3は、図7に示すように、ガイドレール30、31に
よって保持された状態で、次のリードトリミング及びフ
ォーミング工程等に移るが、リードフレーム3の外枠5
の外縁5’は、リードフレーム3の搬送時にガイドレー
ル30と接触するが、樹脂バリ15bが付着した切り欠
き部40は、リードフレーム3の外枠5の外縁5’より
も凹んでいる。そのため、切り欠き部40に付着した樹
脂バリ15bは、次工程でリードフレーム3を搬送する
際に、ガイドレール30等と接触する虞れがなく、樹脂
バリ15bが製造装置内に脱落することはない。したが
って、リードフレーム3の切り欠き部40に樹脂バリ1
5bが付着しても、この樹脂バリ15bが例えば上下ト
リミング及びフォーミング金型のパーテイング面等に脱
落して付着することがないので、上下トリミング及びフ
ォーミング金型のクランプ不良やトリミング及びフォー
ミング金型の損傷を招いたり、他の部分に付着してリー
ドフレーム3の搬送不良等を発生するのを防止すること
ができる。
【0037】その他の構成及び作用は、前記実施例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、樹脂封止工程においてリードフレームの外枠の
中でモールド金型の樹脂注入経路と接する外縁部分に樹
脂バリが発生するのを防止することができるか、または
リードフレームの外枠に樹脂バリが発生した場合でも、
リードフレームの外枠に付着した樹脂バリによって不都
合が発生するのを防止可能な半導体装置用リードフレー
ムと、これを用いた半導体装置の製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る半導体装置用のリード
フレームの一実施例を示す平面構成図である。
【図2】 図2は半導体装置を示す断面構成図である。
【図3】 図3は半導体装置を製造するためのモールド
金型を示す断面構成図である。
【図4】 図4はこの実施例に係るリードフレームの要
部を示す断面図である。
【図5】 図5は樹脂封止後のリードフレームを示す断
面図である。
【図6】 図6は樹脂封止後のリードフレームから樹脂
バリを除去する状態を示す説明図である。
【図7】 図7は樹脂封止されたリードフレームの搬送
状態を示す構成図である。
【図8】 図8はこの発明に係る半導体装置用のリード
フレームの他の実施例を示す平面構成図である。
【図9】 図9はこの発明に係る半導体装置用のリード
フレームの更に他の実施例を示す平面構成図である。
【図10】 図10は従来の半導体装置用リードフレー
ムを示す平面構成図である。
【図11】 図11は半導体装置を製造するためのモー
ルド金型を示す断面構成図である。
【図12】 図12は樹脂封止後のリードフレームから
樹脂バリを除去する状態を示す断面構成図である。
【図13】 図13は同じく樹脂封止後のリードフレー
ムから樹脂バリを除去する状態を示す説明図である。
【図14】 図14は樹脂封止されたリードフレームの
搬送状態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 半導体装置、3 リードフレーム、5 外枠、1
0、11 上下のモールド金型、12 キャビティ、1
3 ランナ部、14 ゲート部、15 樹脂、20 面
取り部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のモールド金型間に挟持されて樹脂
    封止される半導体装置用のリードフレームにおいて、こ
    のリードフレームの外枠のうち、上記モールド金型の樹
    脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の外縁
    に、当該樹脂注入方向上流側に向けて厚さが薄くなるよ
    うに断面形状が形成された面取りを、樹脂注入経路の幅
    よりも広く形成したことを特徴とする半導体装置用リー
    ドフレーム。
  2. 【請求項2】 樹脂注入経路と、半導体装置の樹脂封止
    部に対応したキャビティと、リードフレームを嵌合状態
    に配置するためのリードフレームの厚さよりも浅い凹所
    とをそのパーテイング面の一方に有する一対のモールド
    金型を用い、この一対のモールド金型間にリードフレー
    ムを凹所に嵌合した状態で挟持し、上記樹脂注入経路か
    ら半導体装置の樹脂封止部に対応したキャビティ内に樹
    脂を注入硬化させて半導体装置を製造する方法におい
    て、上記リードフレームの外枠のうち、上記モールド金
    型の樹脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の
    外縁に、当該樹脂注入方向上流側に向けて厚さが薄くな
    るように断面形状が形成された面取りを、樹脂注入経路
    の幅よりも広く形成したリードフレームを用い、このリ
    ードフレームを一対のモールド金型間に挟持した状態で
    樹脂封止を行った後、当該樹脂封止されたリードフレー
    ムを一対のモールド金型から取り出した状態で、モール
    ド金型の樹脂注入経路内で硬化した樹脂を、リードフレ
    ームの外枠の外縁に形成された面取りによって、当該リ
    ードフレームの外枠の外縁に残すことなく一体的に除去
    可能としたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 一対のモールド金型間に挟持されて樹脂
    封止される半導体装置用のリードフレームにおいて、こ
    のリードフレームの外枠のうち、上記モールド金型の樹
    脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の外縁
    に、当該樹脂注入方向の下流側に向けた切り欠きを樹脂
    注入経路の幅よりも広く形成したことを特徴とする半導
    体装置用リードフレーム。
  4. 【請求項4】 樹脂注入経路と、半導体装置の樹脂封止
    部に対応したキャビティと、リードフレームを嵌合状態
    に配置するためのリードフレームの厚さよりも浅い凹所
    とをそのパーテイング面の一方に有する一対のモールド
    金型を用い、この一対のモールド金型間にリードフレー
    ムを凹所に嵌合した状態で挟持し、上記樹脂注入経路か
    ら半導体装置の樹脂封止部に対応したキャビティ内に樹
    脂を注入硬化させて半導体装置を製造する方法におい
    て、上記リードフレームの外枠のうち、上記モールド金
    型の樹脂注入経路と接する外枠の樹脂注入方向上流側の
    外縁に、当該樹脂注入方向の下流側に向けた切り欠きを
    樹脂注入経路の幅よりも広く形成したリードフレームを
    用い、このリードフレームを一対のモールド金型間に挟
    持した状態で樹脂封止を行った後、当該樹脂封止された
    リードフレームを一対のモールド金型から取り出した状
    態で、モールド金型の樹脂注入経路内で硬化した樹脂を
    除去する際に、リードフレームの外枠の外縁に形成され
    た切り欠きに硬化樹脂が残るようにしたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
JP5163457A 1993-07-01 1993-07-01 半導体装置用リードフレーム及びこれを用いた半導体装置の製造方法 Pending JPH0722561A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013021227A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Toyota Motor Corp リードフレーム、半導体装置及び製造方法
CN111293043A (zh) * 2018-12-07 2020-06-16 富士电机株式会社 半导体装置的制造方法及半导体装置

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