JPH0648015A - 化粧材の製法 - Google Patents

化粧材の製法

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JPH0648015A
JPH0648015A JP20403992A JP20403992A JPH0648015A JP H0648015 A JPH0648015 A JP H0648015A JP 20403992 A JP20403992 A JP 20403992A JP 20403992 A JP20403992 A JP 20403992A JP H0648015 A JPH0648015 A JP H0648015A
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film
resin
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JP20403992A
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Tatsuo Iwata
立男 岩田
Hironao Nagashima
宏尚 長島
Kaneo Omoto
兼男 大本
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 木材片・合成樹脂複合化粧板の表面模様を写
真撮影し、この写真から写真製版印刷により上記表面模
様を樹脂フィルム7上に印刷し、この印刷フィルム8の
表面に透明保護フィルムを積層する。 【効果】 表面保護のための透明保護フィルム9を熱圧
着にて積層、貼合せることが可能となって、表面保護層
を簡単かつ確実にしかも高速で形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、テーブル、カウンタ
ー、家具、音響器ケース等の木製什器や床材、壁材等の
木質建材、車内装備品などの表面材として好適に用いら
れる化粧材の製法に関し、木材小片および硬化性樹脂か
ら得られた木材片・合成樹脂複合化粧板の表面模様を写
真撮影し、この写真から写真製版印刷により上記表面模
様を樹脂フィルム上に印刷し、ついでこのものの表面に
透明保護フィルムを積層することにより、耐湿性を向上
させるとともに、表面保護層を簡単に形成できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧材の製法として、本発明者
等が先に特許出願した特開平2−11301号公報に記
載のものがある。この先行発明は、多数の木材小片と硬
化性樹脂液を混合して加熱加圧し、硬化させた硬化成形
物の表面を研削し、この研削面上に透明合成樹脂膜を形
成してなる木材片・合成樹脂複合化粧板の表面を写真撮
影し、この撮影された写真そのものもしくはこの写真か
ら写真製版により印刷された化粧紙を基板上に貼着し、
さらにこの写真または化粧紙の上に透明合成樹脂層を形
成するものである。
【0003】しかしながら、この製法にあっては、写真
あるいは化粧紙が耐湿性,耐候性が劣り、吸湿によって
基材から剥離しやすい欠点がある。また、写真紙あるい
は化粧紙の表面に、耐湿性,耐候性を向上させるために
保護フィルムを貼り合せようとすると、写真紙および化
粧紙はセルロース系紙からなるため、熱圧着が不可能で
あり、接着剤を使用せねばならず、作業が面倒である不
都合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、保護フィルムを簡単に熱圧着できるように
し、耐湿性,耐候性を容易に高めることができるように
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、木材片・
合成樹脂複合化粧板の表面模様を写真撮影し、この写真
から写真製版印刷により上記表面模様を樹脂フィルム上
に印刷し、この印刷フィルムの表面に透明保護フィルム
を積層することで解決される。
【0006】以下、この発明を詳細に説明する。初め
に、この発明における木材片・合成樹脂複合化粧板につ
いて説明する。図1は、本発明における木材片・合成樹
脂複合化粧板1の断面図であり、図中符号2は樹脂組成
物、符号3は木材小片である。
【0007】まず、硬化性樹脂液である未硬化状態のペ
ースト状樹脂組成物2を用意する。この樹脂には、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタ
レート樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノー
ル樹脂、アクリル樹脂等の硬化前の状態が液状である熱
硬化性樹脂が主に用いられ、これに必要に応じて適宜の
充填剤、着色剤等の添加剤が添加され使用される。ここ
での充填剤には、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタ
ン、シリカ、ガラス粉末などが使用され、その配合量
は、樹脂液100重量部に対して、100〜400重量
部程度とされている。
【0008】また、着色剤には、木材小片3の色調と同
系統の黄色系、茶色系、褐色系の色調の染料、顔料等が
好ましいが、これ以外の色調のものでもよい。この添加
量は、通常の範囲でよく、特に限定されることはない。
【0009】この樹脂組成物2に、木材小片3を混合し
て混練したのち、この混合物を平板状に成形し、ホット
プレスなどを使用して加熱加圧し、硬化成形物4を形成
する。この木材小片3としては、黒タン、ブナ、ナラ、
トチ、セン、タモ、カエデ、カバ、カシなどの広葉樹、
スギ、ヒノキ、マツ、スプルース、アガチスなどの針葉
樹などの木材小片が用いられ、その形状は、特に限定さ
れるものではない。また、この木材小片3の大きさは、
その形状を直方体状とした場合、幅3〜7mm、好まし
くは5〜6mm、長さ3〜20mm、好ましくは12〜
20mm厚さ0.2〜3mm、好ましくは0.2〜1m
m、幅20〜25mm、長さ20〜100mm、好まし
くは30〜60mm、厚さ0.2〜3mm、好ましくは
0.2〜1mmまでの偏平なものが望ましく、円柱状で
あれば径5〜100mm、厚さ0.2〜5mm程度とさ
れ、破砕片であれば幅1〜4mm、長さ3〜30mm、
好ましくは5〜30mm、厚さ0.2〜3mm、好まし
くは0.2〜1mm程度が望ましい。
【0010】また、この木材小片3は、樹種の異なるも
の、色調の異なるものなどが、混入されていてもよい。
このほか、木材小片3には、必要に応じて寸法安定化処
理を施したものを用いることもでき、また、ポリエチレ
ングリコールや液状樹脂中に有機ハロゲン系防腐剤を混
入しておき、寸法安定化処理と防腐処理とを同時に行う
こともできる。また、木材小片3には、その一部または
全部を、黒色系、茶色系など各種の色調に着色処理した
ものを用いることもできるが、木材の自然色を活かすこ
ともまた好ましい。着色処理は、染料、顔料などの色剤
を、水または有機溶剤などの溶剤に溶解した色剤濃度
0.1〜10重量%程度の着色液に、多数の木材小片を
浸漬する方法などが用いられる。着色液を加温した着色
液の浸透を促し、濃色に着色することもできる。また、
前記寸法安定化処理の際に、種々の液状樹脂中に色剤を
溶解しておき、寸法安定化処理と同時に着色処理を行う
こともできる。
【0011】ついで、この硬化成形物4の表面を、サン
ダー掛けなどによって研削し、多数の木材小片3…を表
面に露出させて、研摩面5と形成する。研摩面5の面積
に占める木材小片3…の露出面積の総和は、10〜90
%、好ましくは70〜90%程度とされる。
【0012】さらに、この研摩面5の表面に、透明合成
樹脂膜6を形成し、木材片・合成樹脂複合化粧板1を得
る。この透明合成樹脂膜6を形成するには、透明樹脂フ
ィルムを積層接着もしくは圧着する方法や、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、エポキシ樹脂などからなる透明塗料を厚さ50〜
300μm程度に塗布する方法などが採用される。この
ように、透明合成樹脂6を形成すると、白色がかかって
乾燥した外観の研摩面5が、濡れ色になり、美観が向上
する。また、上述の方法以外に樹脂組成物2のみを予じ
め平板状に形成し、この上に木材小片3を散布し、この
状態で加熱加圧して樹脂組成物2を固化し、その表面を
研削し、透明合成樹脂膜6を形成する方法で木材片・合
成樹脂複合板1を製造することができる。
【0013】ついで、このようにして製造された木材片
・合成樹脂複合化粧化粧1の表面模様を写真撮影して、
その写真から写真製版によって印刷版を作成する。この
写真はカラー写真が好ましいが、モノクロ写真であって
もよい。写真製版には、この技術分野において広く用い
られている通常の方法が用いられる。
【0014】一方、これとは別に化粧材の素地となる樹
脂フィルムを用意する。この樹脂フィルムとしては、着
色不透明の樹脂フィルムが用いられ、例えば厚さ50〜
500μmの塩化ビニル樹脂フィルム、ABS樹脂フィ
ルム、ポリカーボネイト樹脂フィルム、2軸延伸ポリス
チロール樹脂フィルムなどが用いられる。
【0015】そして、図2に示すように、上述の樹脂フ
ィルム7上に上記写真製版によって得られた印刷版を使
用して、木材片・合成樹脂複合化粧板1の表面模様を印
刷し、印刷層8を形成する。この印刷には凸版印刷、オ
フセット印刷などの通常の印刷法が用いられるが、印刷
インキには、耐候性、耐熱性の良好なものを使用するこ
とが好ましい。
【0016】次に、図3に示すように、上記印刷層8上
に透明保護フィルム9を積層して、目的とする化粧材と
する。この透明保護フィルム9としては、透明の合成樹
脂フィルムであれば、特に限定されないが、例えば厚さ
25〜300μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリカーボネイト樹脂フ
ィルム、ABS樹脂フィルム、ポリカボーネイト樹脂フ
ィルムなどが好ましい。
【0017】また、透明保護フィルム9の積層には、素
地として樹脂フィルム7を用いるので、熱圧着が可能と
なる。この熱圧着には、ホットプレス、ホットロールな
どを用いる方法が採用でき、また透明保護フィルム9の
種類によっては、押出ラミネート法などの方法も採用で
きる。勿論、接着剤を透明保護フィルム9の貼合面や印
刷層8上に塗布して、両面を積層することもできるが、
生産性の点で熱圧着が好ましい。ホットプレスによる熱
圧着では、温度150〜180℃、圧力10〜30kg
/cm2、時間5〜30分程度の条件で行われる。
【0018】このようにして得られた化粧材は、用途等
に応じて、ラワン合板、パーチクルボード、ランバコー
アボード、鉄板、アルミニウム板、石膏ボード、セメン
ト系ボード、繊維強化合成樹脂板などの基材に貼り合せ
て用いられる。
【0019】このような化粧材の製法においては、印刷
層8の素地として樹脂フィルム7を用いているので、耐
湿性、耐候性が良好となり、吸湿による基材からの剥離
がない。また、表面保護用の透明保護フィルム9の積層
に、熱圧着法が採用可能となり、表面保護層を簡単かつ
確実に高スピードで形成可能となる。また、木材片・合
成樹脂複合化粧板1の美麗な模様を安価に再現でき、さ
らに透明保護フィルム9の存在により、この模様に奥行
き感、深味感が付与される。
【0020】(実施例)不飽和ポリエステル樹脂未硬化
液100重量部に炭酸カルシウム300重量部と黄色顔
料1重量部を配合し、混練して型に流し込み、均して平
板状混練物とした。一方、ブナ、ナラなどを幅10〜2
0mm、長さ10〜20mm、厚さ1〜1.5mmの大
きさの小片に切断し、これを乾燥したのち不飽和ポリエ
ステル樹脂未硬化液に浸漬して樹脂液を含浸し、常温で
放置して半硬化状態とした木材小片を上記平板状混練物
上に手で散布した。散布量は混練物の全表面の85〜9
0%か隠れるように均一に配置した。これを室温で数時
間静置したのち、ホットプレスにて圧力1MPa、温度
100℃、時間5分間加熱加圧して固化物としたのち、
これの表面を研削し、ついで研削面に不飽和ポリエステ
ル樹脂系透明塗料を塗布、乾燥して木材片・合成樹脂複
合化粧板を得た。
【0021】ついで、この木材片・合成樹脂複合化粧板
の表面模様を写真撮影して、常法により写真製版によっ
てオフセット印刷版を作成した。一方、厚さ200μm
で黄色、不透明の塩化ビニル樹脂フィルムを用意し、こ
れの表面に上記オフセット印刷版によって上記表面模様
を印刷した。一昼夜放置し、印刷インキが乾燥固化した
のち、この印刷層上に厚さ100μmの透明ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、好ましくは透明ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムと塩化ビニル樹脂フィルムと
のラミネートフィルム(厚さ125〜200μm)を、
その塩化ビニル樹脂フィルムが内側となるように重ね合
せ、ホットプレスにて圧力1MPa、温度180℃、時
間10分の条件で熱圧着して目的とする化粧材を得た。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の化粧材
の製法は、木材片・合成樹脂複合化粧板の表面模様を写
真撮影し、この写真から写真製版印刷により上記表面模
様を樹脂フィルム上に印刷し、この印刷フィルムの表面
に透明保護フィルムを積層するものであるので、表面保
護のための透明保護フィルムを熱圧着にて積層すること
ができ、表面保護層を簡単かつ確実にしかも高スピード
で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における木材片・合成樹脂複合板の例
を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の製法における一例の印刷工程を示す
化物の一例を示す概略構成図である。
【図3】 本発明の製法で得られた化粧材の一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1…木材片・合成樹脂複合化粧板、7…樹脂フィルム、
8…印刷層、9…透明保護フィルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材片・合成樹脂複合化粧板の表面模様
    を写真撮影し、この写真から写真製版印刷により上記表
    面模様を樹脂フィルム上に印刷し、この印刷フィルムの
    表面に透明保護フィルムを積層することを特徴とする化
    粧材の製法。
JP20403992A 1992-07-30 1992-07-30 化粧材の製法 Withdrawn JPH0648015A (ja)

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JP20403992A JPH0648015A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 化粧材の製法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100461011B1 (ko) * 2002-03-13 2004-12-14 희훈아티퍼니처 주식회사 인조무늬목 패널 및 그 제조방법

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Effective date: 19991005