JPS606762B2 - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents

化粧材及びその製造方法

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JPS606762B2
JPS606762B2 JP12011578A JP12011578A JPS606762B2 JP S606762 B2 JPS606762 B2 JP S606762B2 JP 12011578 A JP12011578 A JP 12011578A JP 12011578 A JP12011578 A JP 12011578A JP S606762 B2 JPS606762 B2 JP S606762B2
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thin
synthetic resin
hardwood
colored
resin liquid
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正行 筧
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鮮明で且つ立体的な木目模様を有する化粧材及
びその製造方法に関するものである。
広葉樹簿板の表面に塗料等の任意の色彩の着色剤を塗布
したのち、該薄板の平滑面上の着色剤を拭き取れば導管
溝内のみに着色剤を付着させることができるが、着色剤
中の固形分の割合が少ないために導管溝への充填効果が
小さくて塗膜に目やせが生じ易く、又、薄板の使用中に
おいて該薄板表面の汚れによる着色剤のにごりや薄板表
面の摺漆による着色剤の剥離が生じることがある。この
ような難点を解消するために、薄板表面に透明性を有す
る塗料を塗布すればよいが、導管溝内に付着した着色剤
が全面的に被覆されて充分な着色効果が得られないばか
りでなく木目模様が平面的に現出して立体感に劣り、又
、多湿な環境の下では薄板が吸湿して膨張し、塗膜に割
れが発生し、化粧性の低下が著しいものとなる。一方、
単坂内部に煤梁染料を含浸しておき、これに媒梁剤を混
合したフェノール樹脂等の合成樹脂を注入硬化させて木
材を着色すると同時に樹脂強化する方法が知られている
が、この方法によると単坂内部まで濃色に着色されてし
まうために木目を立体的に現わすことが困難である。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、広
葉樹薄板表面に開口した導管溝に顔料を付着させること
により薄板表面の導管溝を着色し、該顔料を広葉樹薄板
内部に付加重合型の合成樹脂液を注入硬化させることに
よって導管溝内に強固に固着させると共に広葉樹薄板全
体の透明度を高めて着色顔料による着色を施された薄板
表面の木目模様を鮮明且つ立体的に現出させ、併せて、
広葉樹薄板の諸物性を著しく改善した強度、耐侯性、化
粧性等に優れた化粧材を提供するものである。
本発明の実施例を図面について説明すると、Iはケヤキ
「センヘニレ、チーク、ウオールナツドその他の広葉樹
の木材薄板であり、2は該木材薄板1の表面に閉口して
いる導管溝である。
まず、この木材薄板1の表面にロールコーター、リバー
スコータ−その他の適宜な塗布装置により着色顔料を含
む着色剤を塗布したのち、拭き取りロール等によって薄
板表面の過剰分の着色剤を取り除きも導管溝2内部に着
色顔料3を滞溜付着させる。
この際「使用される着色剤としては「具体的には着色顔
料と分散剤、安定剤「合成樹脂、溶剤等の一種又は数種
との混合よりなる液状又はペースト状のものであるが〜
この着色剤を乾燥したのち「薄板川と合成樹脂液を注入
する関係上ト前記着色顔料は注入合成樹脂液中に溶出し
ないものが使用される。
着色剤に用いる着色顔料としては、例えばペンガラ、酸
化クロム「 カーボンブラック、コバルトフルー、金属
粉末等の無機顔料又はアゾ顔料t キナクリドン顔料、
アチン顔料等の有機顔料があり「 この着色剤の色彩は
得られる製品の導管溝部の色彩となるので、求める製品
の用途、化粧性に鑑みて選択使用する。
又「顔料として蟹光体を使用してもよく「 さらに両者
を混合させる等「必要に応じて使用すればよい。
次に「木材薄板富の導管溝2内に付着した前記着色顔料
3を乾燥させる。
この乾燥によって導管溝2内の着色顔料3はその固形分
のみが導管溝2の内部に付着して残存し「第亀図に示す
ように導管溝2に沿った凹所亀となって薄板量の表面に
現われる。
こうして、木材薄板1の木目を構成する導管溝2内の着
色処理が終れば「次いで該木材簿板川こ合成樹脂液5を
注入する。
この合成樹脂液5は付加重合型のものが用いられる。
即ち、付加重合型合成樹脂液は、硬化時に縮合水を生じ
ないために透明性の低下が少なく、薄板内部及び導管溝
の透明度を高めて顔料による色彩を浮き出すことが出来
るものである。
尚、上記合成樹脂液は透明性を著しく損わない範囲で任
意の色彩に着色した着色透明のものを用いてもよい。合
成樹脂液5の注入方法は特に限定されないが、木材薄板
全体にむらなく注入する必要上、減圧法或いは加圧減圧
法によるのが好ましい。このようにして木材簿板Wこ合
成樹脂液覇が注入されるとト該導管構内部の着色顔料3
は導管溝2に充填する合成樹脂液5によって被覆される
。即ちト合成樹脂液5は木材薄板1の内部に注入される
と共に薄板表面の導管溝部分においては合成樹脂液辱が
着色顔料3に浸透すると共に導管簿2の凹所母を充填す
るものである。次にャ木材薄板亀に注入した合成樹脂液
5を硬化させるがトこの硬化の方法は加熱による方法「
電子線、放射線による方法も硬化剤添加による方法等の
適宜の手段により行うもので特に限定されるものではな
い。
この注入合成樹脂液寮の硬化によって木材薄板翼の導管
簿2内に付着した着色顔料3が該導管溝2内に完全に埋
設ト固着されると共に木材薄板翼の素地の透明度が高め
られ「第2図及び第3図に示すように導管溝2の間口か
らは勿論、その縁部からも導管溝内部の着色顔料3が透
けて見えるようになり〜木目模様が薄板表面に浮き出し
て鮮明且つ立体的に現われる。
又、本発明においても木材薄板1に注入する合成樹脂液
として着色透明の付加重合型合成樹脂液を使用するとも
木材薄板亀の導管簿部分においては該導管簿2に付着し
た着色顔料3の色彩と注入硬化した着色透明の合成樹脂
篤の色彩とが重なって表現されるためにへ深みのある木
目模様を形成することができる。
この時に木材簿板1の素地も着色合成樹脂によって着色
されることになるが「塗装による場合やフェメール樹脂
等の縮合型合成樹脂の注入による場合と異なりも木材薄
板亀の内部に着色透明の付加重合型合成樹脂液を注入し
て木材薄板富を着色したものであるから「木材薄板竜の
中に縮合水を生じることがなくて木材簿板全体の透明度
が高く且つ表面の着色顔料による木目模様が鮮明に浮き
出して立体的となる。なお、本発明を実施するにあたっ
て「木材薄板亀として特に薄く割れ易い薄板(例えば2
.仇吻以下の厚さの薄板)を使用する場合には、該薄板
1の下面に合板し繊維板「プラスチックシート、ァスベ
スト紙その他の適宜材料よりなる基材(図示せず)を接
着一体化して用いることが取扱い上好ましい。次に本発
明の具体的な実施例を示す。
実施例 1 厚さ0.6脚のセンのスライス単板を厚さ2.7肋の合
板に接着して一体化したのち、該センの単板表面に着色
顔料(御国色素株式会社製ブラウン):水=1:20の
着色の着色液を塗布し、過剰分の着色液を単板表面から
拭き取り、しかるのちこれを一日放置して乾燥し、着色
木質板を得た。
この着色木質板は該単板表面に閉口した導管溝内部に多
量の着色顔料が付着しており「その導管溝部分の隠蔽度
が高くて濃色を呈していた。
次に、前記着色木質板を減圧釜に入れ、20肌Hg以下
に排気後、不飽和ポリエステル:スチレン:BPO=5
0三50:4の割合の混合樹脂液を注入し、1時間放置
後常圧にもどしもさらに一晩放置したのち釜より取り出
し、ホットプレスで140℃「2粉ご、2k9′鮒の条
件下で熱圧して着色木質板に注入した合成樹脂液を硬化
させた。その結果、着色顔料が木質板表面の導管溝内部
に合成樹脂によって強固に埋設固着されており、しかも
薄板の透明度が高められて該着色顔料が導管溝の関口か
らはもちろん、導管溝縁部からも透視できて、木目模様
が薄板表面に浮き上って見える明瞭で且つ立体感に富ん
だ赤褐色の化粧材が得られた。
実施例 2 実施例1と同じ着色液で導管溝を着色した着色太質板を
減圧釜に入れ、20側Hg以下まで排気後「不飽和ポリ
エステル:BPO:油性染料(ブラウン):50:50
:4:0.03の割合の着色合成樹脂液を注入し、1時
間放置後常圧にもどしてさらに一晩放置したのち釜より
取り出し、ホットプレスで140o0、20分、2kg
′地の条件下で熱圧して着色木質板に注入した合成樹脂
液を硬化させた。
その結果、木材薄板全体が透明度の高い褐色を呈し、し
かも薄板表面に閉口した導管溝内部に付着させた着色顔
料の色彩とその表面を隠蔽する合成樹脂の色彩が重なり
合って薄板表面に浮き出した深みのある立体的な木目模
様を有する化粧材が得られた。上記実施例1及び2によ
って得た化粧材の表面に透明塗料を塗布して塗装仕上げ
を行ったところ、塗膜に目やせの発生はなく平滑なイけ
鑑面を得ることができた。
以上のように本発明は、広葉樹薄板表面に適宜の着色顔
料を含む着色剤を塗布して薄板表面に閉口した導管構内
部に該着色顔料を付着させることにより導管溝を着色し
たのち乾燥し〜次いで前記広葉樹薄板に付加重合型合成
樹脂液を注入硬化させて前記着色顔料を導管溝内に埋設
固着させると共に広葉樹薄板を透明化するものであるか
ら「薄板に注入硬化した合成樹脂によって導管構内の着
色顔料が強固に固着されると共に木材薄板全体の透明度
が高められて前記着色顔料による導管溝の木目模様が鮮
明且つ立体的に現出し、塗装による化粧板では得ること
のできなかった立体感に富んだ美麗な化粧材を得ること
ができるものである。
さらに本発明によれば、薄板に注入する合成樹脂液とし
て着色透明の付加重合型合成樹脂液を使用したことによ
り、木材薄板の透明度を高めると同時に任意の色彩に着
色することが可能であり、これによって導管溝内部の着
色顔料の色彩と着色合成樹脂液の色彩が相俊つた変化に
富んだ外観を得ることができ、しかも木材薄板の導管溝
部分においてはこれらの色彩が重なり合って深みのある
木目模様を形成し得るものである。又、この場合におい
ては塗装によって薄板表面のみを着色する場合と異なり
、木材薄板全体を着色透明合成樹脂液の注入で着色する
ものであるから、木材薄板全体の透明度が高く、薄板表
面に閉口した導管溝が鮮明で且つ立体的に現出してコン
トラストがはっきりした木目模様を現出させることがで
きる。又、本発明において、木材薄板をあらかじめ漂白
もしくは着色して使用してもよく、このように木材薄板
を合成樹脂液の注入に先立って着色しておくことにより
、多色の化粧材を形成する場合においても多種類の着色
合成樹脂液を準備する必要をなくして透明な一種類の合
成樹脂液を用いればよいものである。このようにして形
成したイa狂材は、前述したように美麗な外観を有して
いることは勿論、合成樹脂液の注入硬化によって木材薄
板の強度、硬度、耐摩耗性、耐衝撃性及び寸法安定性が
著しく改善されているので、衝撃等による損傷も少なく
、長期間に亘つて美麗な化粧面を保持することができる
ために各種用途の表面部材等として使用でき、しかも、
合成樹脂によって木材の吸水性も改善されているので、
カウンター等の水拭きの多い部材としても適しているも
のである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は表面の導
管溝内に着色処理した木材薄板の断面図、第2図は該木
材薄板に合成樹脂液を注入硬化させた状態の断面図、第
3図はその平面図である。 1…・・・木材薄板、2…・・。 導管溝、3・…・・着色顔料t 5……合成樹脂。ズフ
凶 次Z凶 次う偽

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 広葉樹薄板表面に開口している導管溝内部に付着さ
    せた着色顔料を、該広葉樹薄板内部に付加重合型合成樹
    脂液を注入硬化することにより導管溝内に埋設、固着す
    ると共に広葉樹薄板を透明化したことを特徴とする化粧
    材。 2 前記広葉樹薄板を適宜の基材表面に一体的に接着し
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の化粧材
    。 3 広葉樹薄板表面に適宜の着色顔料を含む着色剤を塗
    布して薄板表面に開口した導管溝内部に該着色顔料を付
    着させることにより導管溝を着色したのち乾燥し、次い
    で前記広葉樹薄板に付加重合型合成樹脂液を注入硬化さ
    せて前記着色顔料を導管溝内に埋設固着させると共に広
    葉樹薄板を透明化することを特徴とする化粧材の製造方
    法。 4 前記合成樹脂液は任意の色彩に着色した着色透明の
    付加重合型合成樹脂液であることを特徴とする特許請求
    の範囲第3項記載の化粧材の製造方法。
JP12011578A 1978-09-28 1978-09-28 化粧材及びその製造方法 Expired JPS606762B2 (ja)

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JPS58116112A (ja) * 1981-12-29 1983-07-11 松下電工株式会社 化粧単板の耐候性改良法
JPS6083803A (ja) * 1983-10-14 1985-05-13 段谷産業株式会社 樹脂含浸化粧板の製造方法
JPS62249706A (ja) * 1986-04-23 1987-10-30 松下電工株式会社 強化化粧単板の製造方法
US10479441B2 (en) 2016-08-23 2019-11-19 Shimano Inc. Bicycle hub assembly and bicycle control system

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