JPH0641508A - Uv硬化性組成物に有用な接着用添加剤混合物及びそれを含む組成物 - Google Patents

Uv硬化性組成物に有用な接着用添加剤混合物及びそれを含む組成物

Info

Publication number
JPH0641508A
JPH0641508A JP34519391A JP34519391A JPH0641508A JP H0641508 A JPH0641508 A JP H0641508A JP 34519391 A JP34519391 A JP 34519391A JP 34519391 A JP34519391 A JP 34519391A JP H0641508 A JPH0641508 A JP H0641508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
parts
composition
value
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34519391A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael Andrew Lutz
アンドリュー ルッツ マイケル
Kristen Andrea Scheibert
アンドレア シェイバート クリステン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPH0641508A publication Critical patent/JPH0641508A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
    • C09D183/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen, and oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/50Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms by carbon linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/14Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線硬化性シロキサン組成物の種々の基体
に対する接着性を向上させる。 【構成】 (I)アルコキシケイ素化合物、水酸基末端
ポリジオルガノシロキサン及びこれらの反応触媒の、反
応生成物、(II)アルコキシケイ素化合物並びに(III)
触媒、から成る紫外線硬化シロキサン組成物用接着性添
加剤。少なくとも1種の紫外線活性化性シロキサンポリ
マー及び光開始剤の混合物と上記接着性添加剤を混合し
てなる接着性の改善された紫外線硬化性シロキサン組成
物。この組成物は光ファイバーの被覆、相似被覆等に用
いうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、紫外線硬化性シロキサン組成物
に用いるための接着性添加剤及びそれを含む生じた組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般の
UV硬化性シロキサン塗料は、多数の基体に対して接着
力が非常に弱い。この接着力の弱いことは、このUV硬
化性組成物の有用性を多数の用途において制限する。U
V硬化性シロキサン組成物の基体への接着性を改善する
方法がいくつかあるが、殆どは概して限界がある。UV
硬化性シロキサン組成物に接着性組成物を直接添加しう
るが、しばしばこれら添加剤は、良好な接着性が発揮さ
れる前にUV硬化の後に加熱後硬化が必要である。接着
性添加剤がUV硬化性シロキサン組成物の室温での接着
性を改善するときでも、それらは、全組成物に対して有
効であることは一般にない。加えて、特定の組成物が接
着するタイプの基体はねらった用途に必要な全ての基体
を含まないかも知れない。加水分解に対して安定でない
結合を含み、従って湿った環境中では接着性が弱い結合
をも含んでいるものもある。加熱後硬化の必要性のない
UV硬化性シロキサン組成物の接着性を改善し、上記欠
点のいくつかを克服した接着性添加剤への需要がある。
【0003】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明者
らは、UV硬化性シロキサン組成物の種々の基体への接
着性を増すという問題に直面して鋭意研究した結果、本
発明解決に到達した。探求した接着性は、基体に施され
たUV硬化性組成物が下塗り剤を使用しなくても必要な
接着性を発揮するような、下塗り不要性のものであっ
た。硬化したフィルムは迅速に基体への接着性を発揮す
べきである。先行技術の材料は望みの接着性が得られる
迄に相当な時間が必要である。発揮される接着性は、硬
化した組成物が粘着不良を生じない程に充分に強くある
べきである。望ましい接着性の他の特性は、湿気の高い
条件下でその強度を保持すべきこと、電気装置及びエレ
クトロニクス装置に対して腐食性であるべきでないこと
であった。
【0004】ある混合物が、予想外にもアクリルアミド
官能性ポリオルガノシロキサンを含む組成物とアルミニ
ウム及びガラスのような基体との間接着性を増進するこ
とが見出された。この新しく発見された混合物は、接着
性添加剤に必要であると信じられていた既念には従わな
かった。
【0005】本発明は、本質的に次の(I)〜(III)か
らなる紫外線硬化性シロキサン組成物用接着性添加剤で
ある: (I)次の(A)〜(C)を組合わせ反応させることに
より得られる材料からなる反応生成物 (A)一般式Si(OR)4 (ここにRはメチル又はエ
チルである)で示されるアルコキシケイ素化合物又は一
般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここにRは
メチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n −(ここ
にnは1〜10の値をとる);−C6 4 −;
【化7】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
−OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
示されるアルコキシケイ素化合物、 (B)式HO(R2 2 SiO)x Hで示されるポリジオ
ルガノシロキサン(ここにR2 は脂肪族炭化水素基及び
芳香族炭化水素基から成る群から独立に選ばれた1価の
基であり、xは平均して3〜50の値をとる) (C)(A)の≡SiOR基と(B)の水酸基との間の
反応用の触媒量の触媒、但しここに(A)と(B)の量
は、(B)中の水酸基に対する(A)中のアルコキシ基
のモル比が2〜15となるようなものである、 (II)一般式R*a Si(OR)4-a (ここにRはメチ
ル又はエチルであり、R*はアルキル、アルケニル、ア
クリル官能性アルキレン基又はグリシドキシプロピルで
あり、aは0又は1である)で示されるアルコキシケイ
素化合物又は一般式(RO)3 Si−X−Si(OR)
3 [ここにRはメチル又はエチルであり、Xは−(CH
2 n −(ここにnは1〜10の値をとる);−C6
4 −;
【化8】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
−OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
示されるアルコキシケイ素化合物、並びに (III) 被膜と基体との間の接着反応を触媒しうる化合
物。
【0006】この接着性添加剤混合物は、紫外線に暴露
することにより数秒間以内に硬化して、ガラスやアルミ
ニウムのような種々の基体に上塗りなしですぐれた接着
性を示す紫外線硬化性シロキサン組成物を作るのに用い
うる。
【0007】本発明の接着性添加物は、特にアクリルア
ミド官能性のポリオルガノシロキサンをベースとする組
成物エレクトロニクス産業での使用における欠陥を克服
した。この混合物は又、湿気が存在する場合にも存在し
ない場合もガラス光学繊維に対して接着性を示す。この
接着性は、機械的、熱的及び化学的応力下での性能の改
善によって観察される。それを含む組成物が硬化すると
き接着性は室温で非常に早く発揮され、そしてそれはそ
の混合物を含む紫外線硬化塗料組成物を加熱することに
よっても、達成されうる。
【0008】本発明は又、(1)紫外線に暴露したとき
架橋製品を形成して硬化する紫外線で活性化しうる少な
くとも1つのシロキサンポリマーと紫外線で活性化され
る光開始剤との混合物及び(2)上記接着性添加剤混合
物、を含む紫外線硬化性シロキサン組成物にも関する。
【0009】本発明の接着性添加剤は、紫外線に暴露す
ることによって硬化するシロキサン組成物に用いたとき
その接着特性を生ずるように特に設計されている。この
接着性添加剤は、(I)2つの成分、即ちアルコキシケ
イ素化合物(A)及び水酸基で末端停止したポリジオル
ガノシロキサン(B)を、(A)のアルコキシ基と
(B)の水酸基との間の反応を促進する触媒の存在下に
反応させて得られる反応生成物;(II)(A)中に述べ
られたアルコキシケイ素化合物及びそれに加えて式R*
Si(OR)3 で示される化合物;並びに(III)(C)
に述べられた触媒の混合物である。
【0010】(A)及び(II)のアルコキシケイ素化合
物は一般式Si(OR)4 で示される化合物(ここにR
はメチル又はエチルである)例えばテトラメチルオルソ
シリケート及びテトラエチルオルソシリケートであるか
又は一般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここ
にRはメチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n
(ここにnは1〜10好ましくは2の値をとる);−C
6 4 −;
【化9】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
化水素基から成る群から選ばれる;及び−O(R″2
iO)m −(ここにR″は−OR及びR′からなる群か
ら選ばれ、mは0〜10の値をとる)から成る群から選
ばれる2価の基である]で示される化合物である。この
アルコキシケイ素化合物は、好ましくは式(RO)3
i−X−Si(OR)3 で示される化合物である。
【0011】(II)のアルコキシケイ素化合物は又、R
*Si(OR)3 (ここにR*は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルのようなアルキ
ル、ビニル及びアリルのようなアルケニル、γ−メタク
リロキシプロピル、γ−アクリロキシブチル及びγ−ア
クリロアミドプロピルのようなアクリル官能性アルキレ
ン並びにグリシドキシプロピルでありうる)でもありう
る。これらR*Si(OR)3 アルコキシケイ素化合物
の例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、
【化10】 がある。
【0012】(A)又は(II)で示されるアルコキシケ
イ素化合物でXが−(CH2 n −のものとしては、ビ
ス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリメトキシ
シリル)プロパン、ビス(トリエトキシシリル)エタ
ン、ビス(トリエトキシシリル)プロパン、ビス(トリ
メトキシシリル)ブタン、ビス(トリメトキシシリル)
イソブタン、ビス(トリエトキシシリル)ヘキサン及び
ビス(トリメトキシシリル)デカンを挙げうる。これら
化合物は、リチウムの存在下でクロロアルキルトリアル
コキシシランをテトラアルコキシシランと反応させるこ
とにより合成しうる。そのような方法は当技術分野でよ
く知られている。
【0013】Xが次式
【化11】 で示されるアルコキシケイ素化合物としては次のものを
挙げうる:
【化12】
【0014】最良の結果を与える接着性添加剤は、次式
で示されるビス(トリメトキシシリル)エタンを用いて
作られるものである:
【化13】
【0015】反応生成物(I)は、アルコキシケイ素化
合物(A)と、末端ケイ素原子に水酸基を持ち、式HO
(R2 2 SiO)x H(ここにR2 は、独立に、メチ
ル、エチル、ビニル、ブチル及びヘキシルのような脂肪
族炭化水素基並びにフェニルのような芳香族炭化水素基
から選ばれる1価の炭化水素基である)で示される
(B)のポリジオルガノシロキサンとを反応させること
により得られる。R2 基の好ましいものはメチル及びビ
ニルである。ポリジオルガノシロキサンは低分子量ポリ
マーでxが3〜50、好ましくは5〜15である。
【0016】(B)のポリジオルガノシロキサンとして
は、水酸基で末端停止したポリ(ジメチルシロキサ
ン)、水酸基で末端停止したポリ(メチルフェニルシロ
キサン)、水酸基で末端停止したメチルビニルシロキサ
ン)、水酸基で末端停止したポリ−コ−(ジメチルシロ
キサン−メチルビニルシロキサン)及び水酸基で末端停
止したポリ−コ−(ジメチルシロキサン−メチルフェニ
ルシロキサン)がある。
【0017】(C)は(A)のアルコキシ基、≡SiO
R基と(B)の水酸基との反応を、ポリジオルガノシロ
キサンの平衡を引起こさないで、促進する触媒である。
【0018】触媒として働く化合物、成分(C)は、2
つのケイ素に結合したアルコキシ基の間又はアルコキシ
基と他のケイ素化合物又は基体の上の水酸基の間の反応
を引起こす化合物で、有機錫化合物及び有機チタネート
を含みうる。成分(C)の内有機チタネートが好まし
い。それらが最適の性質を与えるからである。(A),
(B)及び(C)の合計重量を基準にして0.1〜2重
量%、好ましくは0.5〜1.5重量%のような触媒量
の(C)が用いられる。(A)及び(B)の間の反応は
好ましくは加熱により行なわれる。
【0019】成分(C)及び成分(III)はカルボン酸第
一錫又はジカルボン酸ジ有機錫のような有機錫でありう
る。カルボン酸第一錫としては、オクタン酸第一錫、2
−エチルヘキサン酸第一錫、ネオドデカン酸第一錫、イ
ソオクタン酸第一錫、イソデカン酸第一錫、及び2′,
2′−ジメチルデカン酸第一錫を挙げうる。ジカルボン
酸ジ有機錫としては、ジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクタン酸及びジメチ
ル錫ジラウレートを挙げうる。
【0020】成分(C)及び成分(III)はテトラブチル
チタネート、テトライソプロピルチタネート、テトラメ
チルチタネート及びテトラオクチルチタネート等を例と
して挙げうるテトラアルキルチタネート又は次式で示さ
れるようなキレート化チタン化合物のような有機チタネ
ートでありうる:
【0021】
【化14】
【0022】ここにR*はアルキル基又はR***の−
(CH2 CH2 )−に結合された−(CH2 CH2 )−
でありえ、R**はアルキル基又は水素原子であり、Zは
アルキル基、アルコキシ基又はアミノ基であり、R**
*はアルキル基、水素原子、アセチル基又はR*の−
(CH2 CH2 )−に結合された−(CH2 CH2 )−
であり、qは2〜6の整数である。
【0023】キレート化チタン化合物の例としては、ジ
イソプロピルチタンビス−(エチルアセトアセトネー
ト)、ジイソプロピルチタンビス−(メチルアセトアセ
トネート)、ジイソプロピルチタンビス−(アセチルア
セトネート)、ジブトキシチタンビス−(エチルアセト
アセトネート)、ジメトキシチタンビス−(メチルアセ
トアセトネート)、
【化15】
【化16】 を挙げうる。好ましい有機チタネートの内でテトラブチ
ルチタネートが、成分(C)及び成分(III)として、最
も好ましい。
【0024】触媒量の存在下での(A)及び(B)の間
の反応(反応生成物(I)の調整)は、(A),(B)
及び(C)の混合物を、5時間〜2日間のような(B)
の水酸基含量を本質的に除去するに充分な時間50〜9
0℃の温度に加熱することにより実施される。反応は湿
分との接触を避ける条件下に行なわれるべきである。ア
ルコキシケイ素化合物、チタネート及び反応生成物が湿
気に敏感だからである。反応が終わったら、副生アルコ
ールは減圧下にストリッピングにより除きうる。反応生
成物は、湿分の浸入を防ぐ容器に貯蔵さるべきである。
好ましくは、(A),(B)及び(C)は60〜80℃
に、10〜30時間混合し加熱する。(A)と(B)と
の量は、(B)中の水酸基の1モルあたり(A)のケイ
素に結合したアルコキシ基が2〜15モル好ましくは
(B)中の水酸基1モルあたり(A)のアルコキシ基5
〜15モルである。
【0025】反応生成物(I)は、次いで、(II)アル
コキシケイ素化合物、(A)で述べたのと同じ化合物及
び(III)塗料と基体の間の接着反応用触媒であり(C)
で述べたのと同じでありうる化合物と組合わされる。接
着性添加剤は(I),(II)及び(III)の混合物であ
り、好ましい割合は、(I)が20〜75重量%、(I
I)が20〜75重量%及び(III)が1〜50重量%、
好ましくは3〜12重量%である。(I),(II)及び
(III)の重量パーセンテージは(I),(II)及び(II
I)の合計重量を100重量%とするという基準に基づい
ている。
【0026】この接着性添加剤は、紫外線硬化性シロキ
サン組成物、特にアクリルアミド官能性ポリオルガノシ
ロキサンをベースにした組成物の接着性を促進するのに
用いられる。接着性の度合は、用いた接着性添加剤の量
により、接着性添加剤の反応生成物の種類により、そし
て用いられる紫外線硬化性シロキサン混合物の性質と種
類により、変わるであろう。好ましくは、接着性添加剤
(2)は(1)紫外線活性化性シロキサンポリマー及び
光開始剤の混合物並びに(2)本質的に(I),(II)
及び(III)からなる接着性添加剤の重量を基準として
0.1〜5重の量で用いられる。
【0027】接着性添加剤(2)及び紫外線硬化性シロ
キサン組成物(1)の組合わせは、硬化性組成物が基体
と接触して硬化するとき基体への接着性を与える。本発
明の紫外線硬化性シロキサン組成物は、(1)及び
(2)を混合することにより得られる。(2)は混合物
の状態で(1)に添加しうるし、又(2)は、(I),
(II)及び(III)を別々に加えることにより(1)に添
加しうる。(III)を(1)に加え、次いで(II)を加
え、最後に(I)を加えるのが好ましい。(1)は、紫
外線に暴露すると硬化する組成物であり、少なくとも1
つの紫外線活性化性シロキサンポリマー及び紫外線によ
り活性化される光開始剤をベースとしている。(2)は
上記の如く接着性添加剤である。
【0028】混合物(1)は、紫外線に暴露されたとき
硬化し、紫外線により活性化される光開始剤の存在下に
架橋製品を形成する少なくとも1つの紫外線活性化性シ
ロキサンポリマーである。この混合物は他のシロキサン
成分、有機化合物、強化剤及びそのようなシロキサン組
成物に用いられる他の化合物を含みうる。
【0029】ベースポリマーとしての混合物(1)に有
用な好ましいUV硬化性材料は、少なくとも2つの官能
性アクリルアミド基を持つポリジオルガノシロキサンで
あるシロキサンである。これらのポリジオルガノシロキ
サンは、光開始剤及び他の成分を含む組成物中に存在す
る。
【0030】(1)のアクリルアミド官能性ポリオルガ
ノシロキサンは、Si−C結合を通じてケイ素に結合し
たアクリルアミド官能基を持ち、1分子あたり平均して
少なくとも20の、しかし1500未満のシロキサン単
位を持ち、アクリルアミド官能基を持つ有機基以外のケ
イ素に結合した有機基はメチル及びフェニルからなる群
から選ばれる、アクリルアミドポリオルガノシロキサン
でありうる。混合物(1)は又、アクリルアミド官能性
ポリオルガノシロキサンと相溶性の光開始剤0.5〜1
0重量%を含む。
【0031】前記アクリルアミド官能基は、ポリマー鎖
の末端ケイ素原子上にあってもよく、ポリマー鎖中のケ
イ素原子上にぶら下がっていてもよい。ポリオルガノシ
ロキサンのケイ素原子に結合した残りの有機はメチル又
はフェニルであり、経済的な理由からメチルが好ましい
が、メチルとフェニルとの組合わせは反応溶媒及び光開
始剤との相溶性組成物を提供するために有用でありう
る。アクリルアミド官能性ポリジオルガノシロキサンは
Varaprathの米国特許No. 4,608,270
(1986年8月26日発行)から、当技術分野におい
て既知である。このポリオルガノシロキサンは好ましく
は20〜1500のシロキサン単位と少なくとも2つの
アクリルアミド基とを含む。
【0032】前記シロキサン単位は、ジメチルシロキサ
ン単位、ジフェニルシロキサン単位、メチルフェニルシ
ロキサン単位、トリメチルシロキシ単位、ジメチルフェ
ニルシロキシ単位及び次式のシロキサン単位でありう
る:
【化17】 ここにWはH又はG″であり、G″は1価の炭化水素基
でありA*はメチル又はフェニルであり、Q及びQ′は
2価の炭化水素基であり、G*は次式で示されるアシル
基であり:
【化18】 (ここにG**はH又はCH3 である)、Cは1又は2
であり、dは0又は1である。
【0033】前記1価の炭化水素基G″は、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ヘキシル及びオクチルのよう
なアルキル基;シクロヘキシルのような環状脂肪族基;
フェニル、ベンジル、スチリル、トリル及びキセニルの
ようなアリール基;並びにビニル及びアリルのようなア
ルケニル基でありうる。Q及びQ′は、エチレン、プロ
ピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ヘ
キシレン、オクチレン及びフェニルンのような2価の炭
化水素基でありうる。Qは、好ましくはエチレンであ
り、Q′は好ましくはプロピレン又はイソブチレンであ
る。G**が水素のときは、アシル基はアクリリル基で
あり、G**がメチルのときは、前記アシル基はメタク
リリル基である。
【0034】シロキサン単位が50〜250のような、
分子量がその範囲の下限付近にあるとき、そして低粘度
が望ましいときは
【化19】 で末端停止したポリジメチルシロキサンが好ましい。
【0035】比較的強靭な材料を作るときのように、比
較的高架橋密度が望まれるときは、ぶら下がったアクリ
ルアミド官能基又はぶら下がった及び末端のアクリルア
ミド官能基を含むポリジメチルシロキサンが好ましい。
【0036】光開始剤又は光増感剤は、紫外線を当てた
ときケイ素に結合した基、特にアクリルアミド基のよう
な反応性不飽和基の架橋反応を開始する化合物である。
前記光増感剤は、前記組成物中に相溶性である。光増感
剤の相溶性は、諸成分と組成物の重量基準で1重量%の
感光性付与化合物とを混合し、次いで室温で16時間ま
での混合、4時間までの80℃での加熱又はこの両方を
行なうことにより測定しうる。組成物が透明で光増感剤
が分散されていれば、光増感剤は相溶性であるといえ
る。相溶性の他に、光増感剤はこの組成物に、貯蔵中の
ゲル化のような望ましくない反応を引起こすべきでな
い。
【0037】光開示剤として用いうる化合物としては、
次のものを挙げうる:ベンゾフェノン、トリメチルシリ
ル化ベンゾフェノン、アセトナフテノン、プロピオフェ
ノン、3−メチルアセトフェノン、4−メチルアセトフ
ェノン、ベンゾインエチルエーテル、その2つの末端が
エーテル結合を通してベンゾインに結合されているジメ
チルポリシロキサン、アセトフェノン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−
ジエトキシアセトフェノン、
【化20】
【0038】最も好ましい光増感剤は、2,2−ジエト
キシアセトフェノン及び次式で示される化合物である。
【化21】
【0039】ポリシランも光開始剤として有用である。
このポリシランとしては、Westの米国特許No. 4,
260,780(1981年4月7日発行)に示された
フェニルメチルポリシラン類;Baneyらの米国特許
No. 4,314,956(1982年2月9日発行)に
示されたアミノ化メチルポリシラン類;Peterso
nらの米国特許No. 4,276,424(1981年6
月30日発行)に示されたメチルポリシラン類;及びW
estらの米国特許No. 4,324,901(1982
年4月13日発行)に示されたポリシラスチレンがあ
る。
【0040】これら本発明の組成物において有用な粘度
安定剤は、p−メトキシフェノール(ヒドロキノンのモ
ノメチルエステル、MEHQとしても知られている)、
カテコール、4−t−ブチルカテコール、フェノチアジ
ン、ヒドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−メチ
ルフェノール及びN−フェニル−2−ナフチルアミンの
ようなラジカル脱除剤である。ラジカル脱除剤粘度安定
剤は、組成物重量基準で、好ましくは0〜1重量%、よ
り好ましくは0.01〜1重量%の量で用いられる。最
も好ましいラジカル脱除剤粘度安定剤はMEHQであ
る。
【0041】用いうる添加剤としては、ヒュームドシリ
カ、石英粉、グラスファイバー、アルミナ並びに炭酸カ
ルシウム及び炭酸マグネシウムのような金属炭酸塩のよ
うな充填材がある。
【0042】アクリルアミドシロキサン組成物は、組成
物の粘度を下げるため、及びより強靱な硬化フィルム及
び被膜を与えるため反応性希釈剤を含んでいてもよい。
この反応性希釈剤は、組成物の残りの成分と相溶性でな
ければならず、硬化過程の間にそれらが硬化生成物の一
部となるように反応しなければならない。これら組成物
に特に有用であることが見出された反応性希釈剤として
は、イソボルニルアクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート及び2−エチルヘキシルアクリレートがある。こ
の組成物は又、小量の、例えば組成物の重量を基準にし
て10重量%までの多官能アクリレートを含んでいても
よい。相似被覆以外の目的に用いられる組成物において
は、反応性希釈剤の種類と量は異なるであろう。例えば
ジアクリレートと多官能アクリレートを用いる。
【0043】これらアクリルアミドシロキサン組成物は
無溶媒であり、低粘度にすることができ、硬化して低温
柔軟性を示す軟質材料とすることができる。無溶媒で粘
度が低いことは印刷回路基板の相似被覆として用いる塗
料に望ましい組合わせである。特に、それらが2重の、
UVと湿分との硬化をするとき、及び生じた硬化フィル
ム及び塗膜が低温柔軟性を持つときは、そうである。
【0044】これらのアクリルアミドシロキサン組成物
は、特に印刷回路基板又は印刷配線基板(いずれの専門
用語をとるかは読者に任せる)の相似被覆として有用で
ある。これらの基板用に特に有用な組成物は、粘度が充
分低いので、基板を浸漬被覆又はスプレーコートし硬化
して許容しうる強靱な被膜とすることができる。そのよ
うな組成物は25℃での粘度が0.07〜0.2Pa.sで
ありうる。そして少なくとも20重量%のアクリルアミ
ド官能基をポリマーの末端に持つポリジメチルシロキサ
ン;少なくとも20重量%の、アルコキシ基とメタクリ
レート基の両方を含み、末端基1つあたり、Si−O結
合を通してケイ素に結合した2つのアルコキシ基及びS
i−C結合を通してケイ素に結合した1つのメタクリレ
ート基が存在し、1分子あたり350未満のジオルガノ
シロキサン単位を持ち、前記ジオルガノシロキサン単位
は、ジメチルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単
位及びメチル−フェニルシロキサン単位から選ばれ、前
記ジオルガノシロキサン単位の有機基の少なくとも50
%はメチルであるポリジオルガノシロキサン;少なくと
も20重量%のイソボルニルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレート
から選ばれる反応性希釈剤;0.5〜10重量%の相溶
性光開始剤並びに0.05〜1重量%の有機チタネート
を含みうる。
【0045】混合物(1)として有用であり、空気中で
紫外線照射により硬化し相似被覆材として有用なように
設計された特別のアクリルアミドシロキサン組成物が米
国特許No. 4,824,875(1989年4月25日
発行)に開示されている。この特許は本発明の混合物
(1)として用いうる相似被覆組成物を示している。こ
れらアクリルアミドシロキサン組成物を、ここでは相似
被覆組成物と呼ぶ。
【0046】この相似被覆組成物は二重の硬化性、即ち
紫外線硬化と湿分硬化とを持つ。これらの組成物は相似
被覆材として用いられるように設計されており、未硬化
時の性質、硬化特性及び硬化後の性質がそれらを印刷回
路板又は印刷配線基板を被覆するのに特に有用なように
している。
【0047】他のポリマー種をベースにした他のUV硬
化性組成物も、本発明の接着性添加剤混合物を用いるこ
とにより改善された接着性を示す。そのような硬化性材
料は、混合物(1)として(a)1分子あたり少なくと
も2つのビニル官能性基のあるビニル官能性ポリジオル
ガノシロキサン、及び(b)1分子あたり少なくとも2
つのメルカプト基を持つメルカプト官能性化合物を含
む。この混合物においては、充分な硬化性をうるために
は1分子あたりのビニル基の数プラス1分子あたりのメ
ルカプト基の数が少なくとも5である。これらの硬化性
材料の好ましい具体例はChi-long Lee及びMichael A. L
utz の米国特許No. 4,780,486に示されてい
る。この特許は、これら硬化性材料及びその調製を示し
ている。
【0048】混合物(1)のUV硬化性材料の他の例
は、ビニル/SiH組成物である。これは、1分子あた
り少なくとも2つのビニル官能基のあるビニル官能性ポ
リジオルガノシロキサンと1分子あたり少なくとも2つ
のケイ素に結合した水素を持つケイ素に結合した水素の
化合物との混合物であり、この混合物において、ビニル
官能基とケイ素に結合した水素原子合計が少なくとも5
である。そのような組成物はGantの米国特No. 4,
064,027(1977年12月20日発行)に記載
されており、この特許はそのような組成物とそれらの調
製法を示している。
【0049】混合物(1)としての他の有用なUV硬化
性シロキサン組成物は、Michael A.Lutz の米国特許出
願No. 07/335,908(1989年4月10日出
願)発明の名称“Utraviolet Cured Gels With Control
led Modulus and Viscosity"に記載されている。この出
願は、本発明の混合物(1)としてのアクリル官能性シ
ロキサンゲル組成物を示している。
【0050】混合物(1)としてのこれら組成物は、ア
クリル官能性ポリジオルガノシロキサン及び紫外線で照
射したとき後記配合物を硬化する光増感系の配合物を含
む。ここにこの配合物は、4〜90モル%の一般式A2
4 2 SiO(R5 2 SiO)p SiR4 2 2 で示さ
れる両末端アクリル官能性ポリジオルガノシロキサン、
9〜50モル%の一般式R4 3 SiO(R5 2 SiO)
p SiR4 2 2 で示される片末端アクリル官能性ポリ
ジオルガノシロキサン及び0〜65モル%の一般式R4
3 SiO(R5 2 SiO)p SiR4 3 で示される非官
性ポリジオルガノシロキサンから成る。
【0051】上記式において、R5 はアルキル、アリー
ル及びフッ素化アルキルから成る群から選ばれる1価の
基であり;各R4 は独立にR5 、水酸基及び加水分解性
基から選ばれ;A2 はSi−C結合を通してケイ素原子
に結合したアクリル官能性基であり、ここにこのアクリ
ル官能性基は次式で示され:
【化22】 (ここにG**は水素原子又はメチル基であり、X2
2価の酸素又は−N(R3 )−であり、R3 は水素原子
又は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R 1 は炭素
原子数1〜10の2価の炭素水素基であり、R6 は2価
の炭化水素基又はエーテル結合を含む2価の炭化水素基
である);そしてpは30〜3,000の値をとり、前
記モル%はブレンド全体を100モル%とした基準に基
づき、このブレンドのポリジオルガノシロキサンは、末
端の20〜95%がアクリル官能基で停止されており、
末端の5〜80%が非官能基で停止されている。
【0052】前記アクリル官能基は多種類のものであり
え、これらの配合物について、「アクリル官能性、又は
「アクリル官能基」とは次の基をいう:アクリレート
(CH 2 =CHCOO−)、メタクリレート{CH2
C(CH3 )COO−}、N−アルキル−N−アクリル
アミド{CH2 =CON(R3 )−}及びN−アルキル
−N−メタクリルアミド{CH2 =C(CH3 )CON
(R3 )−}、但しここにR3 は上に定義したものであ
る。アクリル官能基としては、アクリロキシアルキル官
能基、メタクリロキシアルキル官能基、アクリルアミド
アルキル官能基及びメタクリルアミドアルキル官能基が
ある。種々のポリオルガノシロキサン上のこれらの種類
のアクリル官能基は当技術分野で既知であり、ここで述
べた多数の方法で作りうる。これらの特殊な配合物は特
異であり、紫外線照射したとき硬化する組成物に、特異
な利益をもたらし、微細なワイヤーボンドのような繊細
な形態を持つエレクトロニクス装置を被覆し又はカプセ
ルに包むのに有用である。
【0053】アクリル官能性ポリジオルガノシロキサン
は1分子に2つのアクリル官能基を持ち、シロキサン単
位末端あたり1つ持つ。これらアクリル官能性ポリジオ
ルガノシロキサンは、R5 が1価の基例えばアルキル
基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル及びシク
ロヘキシル;アリール基例えばフェニル、2−フェニル
エチル及びベンシル;又はフッ素化アルキル基例えば
3,3,3−トリフルオロプロピル、2−(ペルフルオ
ロエチル)エチル及び2−(ペルフルオロブチル)エチ
ル、でありうる。各R4 は独立に水酸基Rで示される基
又はケイ素原子に結合した加水分解性の基、例えばアル
コキシ例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ及びイソブトキシ又は他の非腐食性加水分解性基
例えばイソプロペノキシ、アセトアミド及びケトキシモ
から選ばれる。アクリル官能性ポリジオルガノシロキサ
ンの重合度はpが30〜3,000好ましくは50〜
1,000であるようなものでる。好ましいジオルガノ
シロキサン単位は、ジメチルシロキサン、フェニルメチ
ルシロキサン、ジフェニルシロキサン及びメチル−
(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサンから
なる群から選ばれる。アクリル官能基A2 は、ポリジオ
ルガノシロキサン分子の末端にSi−C結合を通して結
合されている。
【0054】アクリル基において、G**は水素原子又
はメチルであり、X2 は2価の酸素又は式−N(R3
−で示される2価の基であり、R3 は水素原子又は炭素
原子数1〜4のアルキル基、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3ブチ
ルである。R1 は、炭素原子数1〜10の2価の炭化水
素基、例えばメチレン、エチレン、ブチレン、ヘキシレ
ン、プロピレン、デシレン、−C6 4 −,−CH2
2 6 4 −,−CH2 CH2 CH(CH3)−及び
−CH2 CH(CH3 )CH2 −である。ここに、好ま
しいR1 は炭素原子数2〜6のものであり、例えばエチ
レン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブ
チレン、第3ブチレン、ペンチレン及びヘキシレンであ
る。
【0055】R6 は2価の炭化水素基又はエーテル結合
を含む2価の炭化水素基である。2価の炭化水素基とし
てのR6 としては、メチレン、エチレン、プロピレン、
ブチレン、ヘキシレン、デシレン、−CH2 C(C
3 2 CH2 −,>CH−CH 2 −CH(CH3 2
及び−CH2 CH2 CH(CH3 )−がある。そしてエ
ーテル結合を含む2価の炭化水素基としては次のような
ものがある:
【化23】
【0056】アクリル官能性ポリジオルガノシロキサン
は、Pigeonの米国特許No. 4,290,869
(1981年9月22日発行)に記載された方法により
調製しうる。この特許はシロキサン類及び触媒としてオ
ルガノチタネートを用いてそれらを調製する方法を示し
ている。Leinらの米国特許NO. 4,528,081
(1985年7月9日発行)はPigeonの記載して
いるのと同様のポリジオルガノシロキサンの調製法を示
している。Nakosらの米国特許No. 4,699,8
02(1987年10月13日発行)は、アルコキシ以
外の加水分解性官能基、例えばオキシム、N−アルキル
アミド及びイソプロペノキシを含むアクリロキシアルキ
ル官能性ポリジオルガノシロキサンを示している。Li
nらの米国特許No. 4,503,208(1985年3
月5日発行)は、付加触媒例えば白金触媒の存在下にS
iHで末端停止したポリジオルガノシロキサン及びプロ
パルギルアクリレート又はプロパルギルメタクリレート
を反応させることにより得られアクリル官能性ポリジオ
ルガノシロキサン類を示している。
【0057】アクリル官能性ポリジオルガノシロキサン
は、アクリル官能基がアクリルアミド、特にN−アルキ
ル−N−アクリルアミド又はN−アルキル−N−メタク
リルアミドであるものでありうる。アクリル官能基を持
つアミドポリオルガノシロキサンはポリマー鎖の末端ケ
イ素原子にSi−C結合を通してケイ素に結合した2つ
のアクリルアミド官能基を含む。ポリオルガノシロキサ
ンのケイ素原子に結合した残りの有機基はRについて定
義したものであり、好ましくはメチル、フェニル又は
3,3,3−トリフルオロプロピルである。アクリルア
ミド官能性ポリジオルガノシロキサン類はVarapr
athの米国特許No. 4,608,270から既知であ
る。ここにこの特許を引用する。
【0058】片末端アクリル官能性ポリジオルガノシロ
キサン類は、特によく知られている訳ではないが(F)
のアクリル官能性ポリジオルガノシロキサンを調製する
のに用いられる多数の方法で調製しうる。(H)の片末
端アクリル官能性ポリジオルガノシロキサンを作るとき
は最初に、いくらかの末端停止単位がトリオルガノシロ
キサンでありここで有機基にアルキル、アリール又はフ
ルオロアルキルであり、末端停止単位の残りは水酸基で
あるポリジオルガノシロキサンを作る。Dupreeは
そのようなそのようなポリマーを示している。
【0059】モノアクリル官能基で末端停止したポリジ
オルガノシロキサンは、適当な出発物質を選ぶことによ
りいくつかの方法で調製しうる。ポリジオルガノシロキ
サンを純粋な形で、即ち全ての分子が1つの非官能性末
端基と1つのアクリル官能性末端基を持つ形で調製する
のは難しい。ポリジオルガノシロキサンの経済的な調製
法の殆どは平衡法の使用を含み、これらの方法は分子種
の統計的分布を生じる。例えば、出発ポリジオルガノシ
ロキサンが、分子のいくらかが1つの水酸基末端と1つ
のトリメチルシロキシ単位のような非官能性末端を持つ
ものであれば、Pigeon,Leinら、Nakos
ら及びLinらに記載されているような触媒の存在下に
シランと水酸基で末端停止したポリジオルガノシロキサ
ンを反応させる方法によりアクリル官能性停止末端を作
るポリジオルガノシロキサンの調製法を用いうる。その
ようなポリジオルガノシロキサンはDupreeから知
られており、この特許は、分子のいくらかが1つの水酸
基末端を持っているポリジオルガノシロキサンを示して
いる。用いられるポリジオルガノシロキサンは、1つの
水酸基末端を持った望みの数の分子を生ずる方法を選ぶ
ことによって最もよく制御される。そうすればアクリル
官能基で末端停止したポリジオルガノシロキサン分子及
び非官能性ポリジオルガノシロキサンの数を変え、種々
のブレンドを作りうる。
【0060】Dupreeに記載されているような両末
端水酸基のポリジオルガノシロキサンから出発して、ア
クリル官能性/アルコキシシランをこれらポリジオルガ
ノシロキサンをオルガノチタネートのような縮合触媒の
存在下に反応させて、モノ−アクリル官能性末端のポリ
ジオルガノシロキサンを作る方法を用いうる。同様に、
出発成分がいくらかの非官能性末端停止基を生ずる前駆
体を含むことを除いてアクリル官能基で末端を停止した
ポリジオルガノシロキサンを作るために記述された方法
のような種々の種類のポリジオルガノシロキサン類を作
るための他の方法を用いうる。
【0061】非官能基で末端を停止したポリジオルガノ
シロキサンは当技術分野で周知であり、商業的に入手で
できる。これらの非官能性ポリジオルガノシロキサンは
平衡法を用いるポリジオルガノシロキサンの製造方法に
よっても製造しうる。
【0062】本発明におけるブレンドは20〜95%の
末端がアクリル官能基で構成され、5〜80%の末端が
非官能基で構成されている。好ましいブレンドは45〜
80%のアクリル官能性末端基を含み、20〜55%の
非官能性末端基を含む。
【0063】Leeらの米国特許No. 4,697,02
6(1987年9月29日発行)はジアクリレート又は
ジメタクリレート官能性化合物と第2アミン官能性ポリ
ジオルガノシロキサンとのマイクル(Michael)
付加によって作られるアクリル官能基で末端停止したポ
リジオルガノシロキサン類を教えている。Leeらはマ
イクル(Michael)付加法を用いるポリマーの調
製を示している。
【0064】我々の米国特許出願No. 07/335,6
38(1989年4月10日出願)発明の名称"Ultravi
olet Curable Phenyl Containing Compositions"に記載
された組成物は、混合物(1)用の追加のアクリルアミ
ド官能性シロキサン組成物を示している。これらの組成
物は、平均単位式Y2 g 7 h SiO(4-g-h)/2 を持つ
アクリルアミド官能性ポリオルガノシロキサン類と光増
感系との相溶性混合物である。上記式において、R7
1価の有機基であり、全R7 を100モル%の基準とし
て5〜50モル%のR7 が芳香族炭化水素であり、Y2
はSi−C結合を通してケイ素原子に結合したアクリル
アミド官能基であり、gは1分子中に平均して少なくと
も0.4のアクリルアミド官能基が存在するような値で
あり、hは、このポリオルガノシロキサンが基体に施用
され紫外線照射により硬化するような値であり、g+h
の合計は少なくとも0.7である。
【0065】このポリオルガノシロキサン類はアクリル
アミド官能基及びケイ素原子上の有機基の合計数を基準
にして5〜50モル%好ましくは20〜50モル%の芳
香族炭化水素を含み、この芳香族炭化水素はアクリルア
ミド官能基より少ない。それらはシロキサン単位のどん
な組合わせも含みえ、従って、その構造は広く変化し、
線状、分岐状、3次元網状、環状等を含むであろう。こ
のシロキサン単位は、モノオルガノセスキオキサン、ジ
オルガノシロキサン、トリオルガノシロキシ及びSiO
2 でありうる。アクリルアミド官能基はどの有機基含有
シロキサン単位上にあってもよいが、好ましいポリオル
ガノシロキサンは、本質的にジオルガノシロキサン単位
から構成されている線状ポリジオルガノシロキサンであ
る。
【0066】これらアクリルアミド官能性ポリオルガノ
シロキサン類は、紫外線硬化性組成物に用いるものとし
ては特異な種類のシロキサンポリマーである。これらの
ポリオルガノシロキサン類はそのような組成物としては
多数の改善を示す。この改善はこのポリオルガノシロキ
サンが含む芳香族炭化水素基の量の結果である。これら
の芳香族炭化水素含有アクリルアミド官能性ポリオルガ
ノシロキサンは、シロキサンポリマー上に5モル%より
少ない芳香族炭化水素を含むアクリルアミド官能性ポリ
オルガノシロキサンよりも多数の非ケイ素化合物、例え
ば光開始剤、反応性希釈剤、接着性添加剤、流動性調節
剤及び安定剤との相溶性を持つ。これらシロキサンポリ
マーと相溶性の非ケイ素化合物の数は、このポリオルガ
ノシロキサンの芳香族炭化水素含量が増すに従って増え
る。これらのポリオルガノシロキサン類は、硬化して改
善された低温柔軟性を持つ製品となる組成物を与え、当
技術分野例えば佐藤らの米国特許No. 4,364,80
9(1982年12月21日発行)の教えとは反対に芳
香族炭化水素含有アクリルアミド官能性ポリオルガノシ
ロキサンを含む組成物は芳香族炭化水素基のモルパーセ
ントが増すにつれて速く硬化しうる。
【0067】芳香族炭化水素基含有アクリルアミド官能
性ポリオルガノシロキサンから作られる組成物の成分で
あり、改善された相溶性を示すものは光開始剤である。
光開始剤は組成物の所望の硬化度をうるに充分な量で用
いられる。光開始剤の量は、アクリルアミド官能性ポリ
オルガノシロキサン中の芳香族炭化水素基のモル%が増
すにつれて、増加しうる。組成物中での光開始剤の相溶
性が増すからである。芳香族炭化水素基を全く含まない
ポリオルガノシロキサンは、紫外線硬化性組成物中にて
用いうる光開始剤の種類と量を制限する。何故ならこれ
らは高濃度では不溶性であり、組成物が硬化するに従っ
て非相溶性となりこの材料から沈殿するからである。こ
の特異な種類のアクリルアミド官能性ポリオルガノシロ
キサンは、硬化特性を持つ組成物を特別の用途向けに設
計できるようにし、組成物中の光開始剤の相溶性が硬化
特性を左右するようなことなく光開始剤の種類と量とを
所望の結果が得られるように選びうる。
【0068】光増感系は最も簡単な形をしている。光開
始剤である。それは又、光硬化過程に何らかの機能を与
える他の成分を存在させうる。例えばアミン、特に第4
アミンのような連鎖移動剤やここに述べたような光増感
剤を存在させることである。他の成分は当技術分野で既
知である。光開始剤の例としては、ここに記載したもの
がある。
【0069】反応性希釈剤が、架橋のため、また硬化物
を強化し補強するためにしばしば用いられる。しかしな
がらポリオルガノシロキサンはこれら反応性希釈剤と相
溶性の組成物を容易には作らない。従ってこの非相溶性
問題のために、反応性希釈剤の種類と量とは制限され
る。反応性希釈剤の種類と量とを制限することは、又、
ポリオルガノシロキサン、例えばアクリルアミド官能性
ポリオルガノシロキサンに基づく紫外線硬化性組成物に
よって達成しうる性質をも限定する。この特異な種類の
芳香族炭化水素含有アクリルアミド官能性ポリオルガノ
シロキサンは、紫外線硬化性組成物を作るために用いう
る、より広範な種類の反応性希釈剤と、そのような反応
性希釈剤の量を提供する。Beth I. Gutek の米国特許N
o. 4,824,875(1989年4月25日発行)
では、反応性希釈剤はイソボルニルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリ
レートに限られる。その他は非相溶性だからである。そ
してこれら3つの反応性希釈剤の内では、メチルシロキ
サンである組成物のポリオルガノシロキサンとの相溶性
の故にイソボルニルアクリレートが好ましい。イソボル
ニルアクリレートは有用であるが、非常に望ましくない
臭気を持つ。ケイ素に結合した5〜50モル%の芳香族
炭化水素基を持つ芳香族炭化水素含有アクリルアミド官
能性ポリオルガノシロキサンは、多数の他の種類の反応
性希釈剤の選択を可能にし、それ故臭は取り除けるか少
なくとも実質的に減少させうる。上記反応性希釈剤に加
えて、芳香族炭化水素基を含むポリオルガノシロキサン
と相溶性のある他の反応性希釈剤としては、ヘキサンジ
オールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、酢酸
ビニル、テトラヒドロフルフリルアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、フェノキシエチル
アクリレート及びトリプロピレングリコールジアクリレ
ートがある。
【0070】これらアクリルアミド官能性ポリオルガノ
シロキサン類ケイ素原子に結合した有機基(前記アクリ
ルアミド官能基以外のもの)を含み、その5〜50%は
芳香族炭化水素、好ましくはフェニルであり、残りは他
の有機基好ましくはメチルである。
【0071】R7 は非アクリルアミド官能性であり、5
〜50%が芳香族炭化水素である有機基を表わす。R7
は5〜50モル%がアリール基例えばフェニル、2−フ
ェニルエチル及びベンジルであり、残りはアルキル基、
例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル及びシクロヘ
キシル、又はフッ素化アルキル基、例えば3,3,3−
トリフルオロプロピル、2−(ペルフルオロ−エチル)
エチル及び2−(ペルフルオロブチル)エチルである1
価の基である。
【0072】Y2 はSi−C結合を通してケイ素原子に
結合したアクリルアミド官能基である。これらアクリル
アミド官能基は好ましくはアクリルアミドアルキル又は
メタクリルアミドアルキルである。gは平均単位式にお
いてケイ素原子1つあたりのY2 基の数を表わす。これ
は1分子あたり少なくとも0.4のアクリルアミド官能
基が存在すべきであり、平均単位式においてケイ素原子
1つあたりアクリルアミド官能基0.5まで高くしう
る。しかしながら、基体に施用し紫外線で照射して硬化
しうる組成物を作るのに用いうる好ましいアクリルアミ
ド官能性ポリオルガノシロキサンは、通常1ケイ素原子
当たり0.1を越えるアクリルアミド官能基は持たな
い。gの好ましい値は0.001〜0.04である。
【0073】hは、生じたアクリルアミド官能性ポリオ
ルガノシロキサンが基体に施用され、更に紫外線照射に
より硬化されるような値である。hについてのこの値は
ポリオルガノシロキサンが組成物に粘度を持たせるのに
使えるようなもの、即ち反応性希釈剤を混合することに
より前記組成物が基体に塗布されるような粘度を持つよ
うにしうるものである。hは好ましくは0.7から2を
少し上まわる値例えば2.02までの範囲にわたる。g
+hの合計は少なくとも0.7であり、好ましくは0.
7〜2.02である。
【0074】アクリルアミド官能基Y2 はSi−C結合
を通してポリオルガノシロキサン分子のケイ素原子に結
合されていて次式により示される:
【化24】 ここにG**、R3 及びR1 は上に定義したものであ
る。R8 は2価の炭化水素基である。2価の炭化水素基
としてのR8 の例としてはメチレン、エチレン、プロピ
レン、ブチレン、ヘキシレン、デシレン、−CH2 −C
2 −C(CH32 −CH2 −,>CH−CH2 −C
H(CH3 2 及び−CH2 CH2 CH(CH3 )−が
ある。
【0075】紫外線照射により硬化するアクリルアミド
官能性ポリオルガノシロキサン類は当技術分野で既知で
ある。例えばMorehouseの米国特許No. 2,9
29,829(1960年3月22日)は、アシルハラ
イドとアミノアルキルケイ素化合物を反応させてアシル
アミド官能性ケイ素化合物を生じさせることにより、ア
クリルアミド化合物を作りうることを考えている。Mo
rehouseは次の反応を教えている。
【化25】 ここにR9 はアルキル、アリール、アルケニル又は1価
の複素環式環であり、Mはハロゲン原子であり、kは少
なくとも3の整数である。R9 がビニルでMが塩素のと
き、このハロゲン化合物は塩化アクリロイルであり、形
成された製品はアクリルアミド官能性ケイ素化合物であ
る。Morehouseは、本発明で用いうるアクリル
アミド官能性ポリオルガノシロキサン類の調製法を示し
ている。アクリルアミド官能基を持つポリオルガノシロ
キサン類は又、Varaprathの米国特許No. 4,
608,270が教えている。
【0076】混合物(1)として有用な上記組成物は、
何らかの用途に適している随意の成分を含みうる。しか
しながら、硬化をもたらす及び/又は硬化した材料に何
らかの性質を生じさせるものは、各用途についてその適
当性を評価すべきである。未硬化材料の粘度、未硬化の
組成物及び硬化した組成物の両方の電気的性質、腐食性
が重要な用途では、随意成分の種類は注意深く評価さる
べきである。特に組成物が脆いエレクトロニクス装置用
の塗膜、封入剤又は注封材料として用いられるときは、
特にそうである。考えうる随意成分の例としては界面活
性剤、強化剤例えば充填材及び樹脂、着色剤及び他の変
性剤がある。
【0077】この組成物は、紫外線照射が受け入れられ
る多数の種類の用途に用いうる。特に適当な用途は、電
気装置又はエレクトロニクス装置の保護さるべき用途、
例えばエレクトロニクス装置の被覆、封入又は注封であ
る。本発明の組成物は硬化して硬い樹脂型材料ないし弾
性材料ないし軟質ゲル材料となりうる。この組成物の中
には紙塗布に有用なものがある。アクリルアミド感応性
ポリオルガノシロキサンは広範な非ケイ素化合物と相溶
性の組成物を作りうるので、硬化製品の種類は物理的及
び化学的性質の両方にわたって広く変化するであろう。
従ってそれらの用途も広範にわたるであろう。本発明の
組成物はその性質の多くを低温でも、例えば−60℃柔
軟性を、維持しうる。
【0078】このゲル組成物は、紫外線を照射したとき
急速に、通常2〜3秒で硬化するため、又それらはポリ
オルガノシロキサンをベースにしているために集積回路
の保護に適しているため、特別な利益がある。これら組
成物は優れた純度、低吸湿性を持ち、低温においても応
力緩和があり、優れた電気的性質を持ち、熱的に安定で
あり、苛酷な環境に対する保護作用がある。このゲル組
成物は、独立に粘度と硬さを変えるという性質のため
に、材料の塗布と画像形成の間でのフローバリヤー(fl
ow barrier)の発生を含むフォトバリヤー加工(photob
arrier processing)に有用でウェーハーステージ(wafe
r stage)での恒久的保護膜の被覆が可能となる。この組
成物は保存安定であり1包のコンテナー製品として運送
できる。このゲル組成物は集積回路を保護するのに用い
ることができ、迅速な加工が必要なところ、例えば自動
生産ラインでの製造に用いうる。
【0079】本発明の組成物を硬化するのに有用な紫外
線発生源としては既知の発生源なら何でもよく、例えば
水素放電管、キセノン放電管、低圧水銀灯、中圧水銀灯
及び高圧水銀灯がある。紫外線源は硬化が得られるかぎ
り臨界的でない。組成物を照射して硬化させるために
は、広いスペクトル波長の紫外線源を用いるのが好まし
い。多数の紫外線源が商業的に入手可能である。
【0080】
【実施例】以下の例において、特に断わらない限り
「部」は重量部を「%」は重量%を表わし、粘度は25
℃のものを表わす。
【0081】例1 Varaprathらの米国特許No.4,861,9
06(1989年8月29日発行)に記載された方法に
より、アクリルアミド官能基で末端停止したポリジオル
ガノシロキサンを調製した。43部の次式で示されるア
ミノイソブチル末端ポリジオルガノシロキサン
【化26】 (但し、ここにEBは次式で示される
【化27】 53部のヘプタン及び1.4部のナトリウムメトキシド
を反応器に仕込んだ。
【0082】この混合物を0℃に冷却し、2.2部の塩
化アクリロイル(ヘプタン中)をゆっくり加えた。この
反応混合物を温め、炭酸水素ナトリウムで中和して濾過
し、反応中に生成した塩化ナトリウム、未反応ナトリウ
ムメトキシド及び炭酸水素ナトリウムを除いた。生じた
混合物に、0.002部のp−メトキシフェノール(M
EHQ)及び0.001部のフェノチアジンを加え、次
いでこの混合物を真空ストリッピングにかけて50℃に
しヘプタンを除いた。生じた生成物はアクリルアミド官
能性上述のアクリルアミド官能性ポリオルガノシロキサ
ンであり、ここに末端基EBのアクリルアミド官能基は
次式で示され、
【化28】 粘度約1000センチポイズであった。
【0083】紫外線硬化性組成物は、上述のようにして
調製したアクリルアミド官能性ポリジオルガノシロキサ
ン98.5部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン1.0部及びテトラブチルチタ
ネート0.5部を混合することにより調製した。上記紫
外線硬化性組成物を、ガラス及びアルミニウム基体への
接着性について種々の添加剤を評価するためにこれらを
含む試験被覆組成物を調製するために、用いた。各試験
被覆組成物における添加剤の量は紫外線硬化性組成物1
00部に基づくパーセンテージ(10%=組成物100
部に対して添加剤10部)で示す。これら添加剤は以下
のようであった:
【0084】組成物1(C−1)=無添加(比較例)。 組成物2(C−2)=バイアル中に11.6部の1分子
あたり平均10個のメチルビニルシロキサン単位を持つ
ヒドロキシメチルビニルシリル末端ポリ(メチルビニル
シロキサン)、8.4部の(CH3 O)3 SiCH2
2 (OCH33 及び0.2部のテトラブチルチタネ
ートのブレンドを作り、このバイアルをシールし、次い
で強制空気炉中で70℃で20.5時間加熱し反応生成
物を生成させることにより調製した接着添加剤(以下
「RP−添加剤」という)10%(比較例)。
【0085】組成物3(C−3)=式(CH3 O)3
iCH2 CH2 Si(OCH3 310%(比較例)。 組成物4(C−4)=RP−添加剤5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2Si(OCH3 3 の化合物
5%及びテトラブチルチタネート0.5%。 組成物5(C−5)=RP−添加剤7.5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2 Si(OCH3 3 の化合物
2.5%及びテトラブチルチタネート0.5%。 組成物6(C−6)=RP−添加剤2.5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2 Si(OCH3 3 の化合物
7.5%及びテトラブチルチタネート0.5%。 組成物7(C−7)=RP−添加剤5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2Si(OCH3 3 の化合物
2.5%及びテトラブチルチタネート0.25%。 組成物8(C−8)=RP−添加剤5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2Si(OCH3 3 の化合物
2.5%及びテトラブチルチタネート0.5%。 組成物9(C−9)=RP−添加剤5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2Si(OCH3 3 の化合物
2.5%及びテトラブチルチタネート0.75%。 組成物10(C−10)=RP−添加剤5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2 Si(OCH3 3 の化合物
2.5%及びテトラブチルチタネート1%。
【0086】これら試験組成物をコーニング(Corn
ing)2947ガラスのミクロスライド(micro
slide)及びミル仕上げ(mill finish)のアルミニ
ウムのQ−パネル500−A35の上に流延した。UVEX
INC., Mountain View, Californiaにより製造されたU
VEXSモデル750A(LCU)からの紫外線で照射
することにより、この流延フィルムを硬化した。LCU
を各々通る毎に1.0J/cm2 の線量を当てた。この線
量はInternational Light が製作し、365nmフィルタ
ーを備えたIL390 Light Bug により測定した。特に
断わらない限り各フィルムを2回パスさせた。
【0087】基体への硬化フィルムの接着は、それをへ
らで取除くことにより測定した。室温での種々のエージ
ング期間及び150℃での30分の1回のエージング期
間の後結果を観察した。観察結果を次のように定義す
る:AF=接着剥離;WE=顕著な接着性を伴なう接着
剥離;WD=まだらの粘着性剥離;及びCF=粘着性剥
離。観察した結果を第1表に示す。
【0088】
【表1】
【0089】この結果は、反応生成物、ヘキサメトキシ
シリルエタン及びチタネート触媒の組合わせは、UVで
硬化し、アクリルアミド官能性ポリオルガノシロキサン
をベースにしている反応生成物単独、ヘキサメトキシシ
リルエタン単独及び組成物中に無添加のものに較べて改
善された接着性を提供する。この効果はアルミニウム及
びガラスの基体の基体について観察された。これらの実
験は又、接着性添加剤混合物を作り上げている成分の量
はよりよい結果を得るために簡単に変えうることを証明
している。
【0090】例2 ここに述べる如く、熱硬化性試験被覆組成物を調製し
た。32重量%のキシレン及び68重量%のベンゼン可
溶性シリコーン樹脂との混合物79.4部(但し前記ベ
ンゼン可溶性シリコーン樹脂はジメチルビニルシロキシ
単位、トリメチルシロキシ単位及びSiO2 単位を含
み、ジメチルビニルシロキシ単位とトリメチルシロキシ
単位とのモル量の合計がSiO2 単位のモル量に較べて
0.65:1で、樹脂中に1.9重量%のビニル基が存
在する)を100部の粘度約2Pa・sのジメチルビニル
シロキシ末端ポリジメチルシロキサンと混合することに
より、ポリマー−樹脂ブレンドを調製した。生じた混合
物を約670Paの圧力下100℃に加熱してキシレンを
ストリップし透明なポリマー−樹脂ブレンドを得た。前
記ポリマー−樹脂ブレンド100部に塩化白金酸のジビ
ニルジメチルジシロキサン醋体(この中には約0.7%
の白金がある)0.04部と後記ベース混合物を硬化剤
と組合わせるとき尚早な硬化を防ぐ抑制剤としてのメチ
ルブチノール0.01部をブレンドすることによりベー
ス混合物を調製した。
【0091】92部のポリマー−樹脂ブレンドを8部の
トリメチルシロキシ末端ポリオルガノ水素シロキサンと
ブレンドすることにより硬化剤を調製した。前記トリメ
チルシロキシ末端ポリオルガノ水素シロキサンは62.
5モル%のメチル水素シロキサン単位と37.5モル%
のジメチルシロキサン単位とからなるものであった(但
しモル%は末端シロキシ単位を除外して計算した)。前
記ベース混合物と前記硬化剤とを重量比1:1で、そし
て更に以下に示す添加剤を全混合物100部を基準とし
て以下に示す重量パーセントを組合わせて混合した。試
験被覆組成物をガラス及びアルミニウム基体上に、例1
と同様にして塗り、次いで熱風炉中で70℃に24時間
加熱し硬化した。試験被覆組成物は以下のとおりであ
る:
【0092】組成物(C−11)=無添加(比較例)。 組成物(C−12)=テトラブチルチタネート0.05
%(比較例)。 組成物(C−13)=RP−添加剤0.5%(比較
例)。 組成物(C−14)=RP−添加剤0.5%及びテトラ
ブチルチタネート0.05%(比較例)。 組成物(C−15)=式(CH3 O)3 SiCH2 CH
2 Si(OCH3 3の化合物0.5%(比較例)。 組成物(C−16)=式(CH3 O)3 SiCH2 CH
2 Si(OCH3 3の化合物0.5%及びテトラブチ
ルチタネート0.05%(比較例)。 組成物(C−17)=RP−添加剤0.5%、式(CH
3 O)3 SiCH2 CH2 Si(OCH3 3 の化合物
0.25%及びテトラブチルチタネート0.05%。
【0093】硬化試験被覆組成物の接着性試験の結果を
例1と同様にして得た。その結果を第2表に示す。 第 2 表 試験被覆 アルミ組成物 ガラス ニウム C−11 AF AF C−12 AF AF C−13 AF AF C−14 AF AF C−15 AF AF C−16 AF AF C−17 CF CF
【0094】例3 紫外線硬化性塗料A(以下「塗料A」という)を作るた
め、まず32重量%のキシレンと68重量%のベンゼン
可溶性シリコーン樹脂との混合物79.4部を粘度約2
Pa・s のジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロ
キサン100部と混合した。但し前記ベンゼン可溶性樹
脂は、ジメチルビニルシロキシ単位、トリメチルシロキ
シ単位及びSiO2 単位を含み、ジメチルビニルシロキ
シ単位トリメチルシロキシ単位の合計のSiO2 単位に
対する割合は0.65:1であり、樹脂中にビニル基
1.9重量%が存在した。生じた混合物を約670Paの
圧力下で100℃に加熱してキシレンをストリップし透
明なポリマー−樹脂ブレンドを生じさせた。
【0095】次式で示されるメルカプト官能性ポリオル
ガノシロキサン
【化29】 21.00部を前記ポリマー−樹脂ブレンド77.04
部に混合し、次いで次式で示される光増感剤
【化30】 0.98部、2−(ジイソプロピルアミノ)エタノール
0.98部及びp−メトキシフェノール0.01部を混
合して塗料Aを作った。この塗料は透明で、粘度が2.
08Pa・s であり、紫外線を含む光を通さない容器に貯
えた。
【0096】塗料A100部に以下に述べる接着性配合
物を混合することにより紫外線硬化性シロキサン組成物
を調製した。コーニング(Corning)2947ガ
ラスミクロスライド(microslide)上及びミ
ル仕上げ(mill finish)をしたアルミニウムQ−パネル
(Q−panels)500−A35上に、これらシロ
キサン組成物を流延した。Colight, Minneapolis, Minn
esota の製造したUV−6単ランプコンベアベルト付U
V硬化装置(UV−6Single Lamp ConveyorizedUV Curin
g Unit)からの紫外線を照射して、前記流延フィルムを
硬化させた。UV−6を通した各パスはInternational
Light の製造したIL390 Light Bugにより測定して
3.0J/cm2 の線量を与えた。UV−6の電力は30
0ワットに設定した。各フィルに1回のパスを与えた。
【0097】下記接着性添加剤は、下記成分をバイアル
中で、バイアルをシールし、次いで強制空気循環炉中で
70℃で64時間加熱し反応生成物を生成することによ
り調製した。接着性配合物を作るのに用いた成分は以下
のようである:
【0098】組成物(C−18)は、100部の塗料A
に3部の(CH3 O)3 SiCH2CH2 Si(OCH
3 3 (以下「アルコキシ1」という)、0.5部のテ
トラブチルチタネート(以下「チタネート」という)及
び3部の接着性添加剤(Adhesion Additive)(以下「A
A1」と記す)のブレンドを混合して作った。前記AA
1は、11.6部の、1分子あたり平均して10のジメ
チルシロキサン単位を持つヒドロキシジメチルシリル末
端ポリ(ジメチルシロキサン)(以下「ポリマー1」と
いう)、8.4部のアルコキシ1及び0.2部のチタネ
ートの反応生成物である。
【0099】組成物(C−19)は、100部の塗料A
に3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3部
の接着性添加剤2(以下「AA2」と記す)のブレンド
を混合して作った。前記AA2は、前記ヒドロキシジメ
チルシリル末端ポリジメチルシロキサンを1分子あたり
平均して10のメチルビニルシロキサン単位を持つヒド
ロキシメチルビニルシリル末端ポリ(メチルビニルシロ
キサン)(以下「ポリマー2」という)で置き替えた他
はAA1について述べたのと同じである。
【0100】組成物(C−20)は、100部の塗料A
に3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3部
の接着性添加剤3(以下「AA3」と記す)のブレンド
を混合して作った。前記AA3は、前記ヒドロキシジメ
チルシリル末端ポリ(ジメチルシロキサン)を1分子あ
たり平均して8のメチルフェニルシロキサン単位を持つ
ヒドロキシメチルフェニルシリル末端ポリ(メチルフェ
ニルシロキサン)(以下「ポリマー3」という)で置き
替えた他はAA1について述べたのと同じである。
【0101】組成物(C−21)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤4(以下「AA4」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA4は反応させた成分の
量が10部のポリマー1、10部のアルコキシ1及び
0.2部のチタネートであった他はAA1で述べたのと
同様にして調製した。
【0102】組成物(C−22)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤5(以下「AA5」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA5は反応させた成分の
量が10部のポリマー2、10部のアルコキシ1及び
0.2部のチタネートであった他はAA2について述べ
たのと同様にして調製した。
【0103】組成物(C−23)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤6(以下「AA6」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA6は反応させた成分の
量が10部のポリマー3、10部のアルコキシ1及び
0.2部のチタネートであった他はAA3で述べたのと
同様にして調製した。
【0104】組成物(C−24)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤7(以下「AA7」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA4はアルコキシ1を約
71重量%のエトキシ基を持つエチルポリシリケート
(アルコキシ2で置き替えた他はAA4について述べた
のと同様にして調製した。
【0105】組成物(C−25)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤8(以下「AA8」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA8はアルコキシ1をア
ルコキシ2で置き換えた他はAA5で述べたのと同様に
して調製した。
【0106】組成物(C−26)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤9(以下「AA9」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA9はアルコキシ1をテ
トラエチルオルソシリケートで置き換えた他はAA2に
ついて述べたのと同様にして調製した。
【0107】組成物(C−27)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤10(以下「AA10」という)の配
合物を混合して作った。但し前記AA10はアルコキシ
1をアルコキシ3で置き換えた他はAA1で述べたのと
同様にして調製した。
【0108】組成物(C−22)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤5(以下「AA5」という)の配合物
を混合して作った。但し前記AA5は反応させた成分の
量が10部のポリマー2、10部のアルコキシ1及び
0.2部のチタネートであった他はAA2について述べ
たのと同様にして調製した。
【0109】組成物(C−28)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤11(以下「AA11」と記す)の配
合物を混合して作った。但し前記AA11はアルコキシ
1をアルコキシ4で置き換える他はAA1について述べ
たのと同様にして調製した。前記アルコキシ4は、3.
36gのテトラメチルジシロキサン、H(CH3 2
iOSi(CH3 2H、7.4gのビニルトリメトキ
シシラン及び2滴の白金錯体(白金0.64重量%を含
む塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの
錯体)の物理的ブレンドを作ることにより調製した。前
記配合物はバイアル中に置き、このバイアルをシール
し、次いで70℃に約4時間加熱した。
【0110】組成物(C−29)は、100部の塗料A
に、3部のアルコキシ1、0.5部のチタネート及び3
部の接着性添加剤12(以下「AA12」と記す)の配
合物を混合して作った。但し前記AA12はアルコキシ
1をアルコキシ5で置き換える他はAA1について述べ
たのと同様にして調製した。前記アルコキシ4は、6.
72gのテトラメチルジシロキサン、H(CH3 2
iOSi(CH3 2H、16.2gのアリルトリメト
キシシラン及び4滴の白金錯体(白金0.64重量%を
含む塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンと
の錯体)の物理的ブレンドを作ることにより調製した。
前記配合物はバイアル中に置き、このバイアルをシール
し、次いで70℃に約4時間加熱した。
【0111】基体への硬化フィルムの接着は、それをへ
らで取除くことにより測定した。室温での種々のエージ
ング期間及び1回の加熱期間の後結果を観察した。観察
結果を次のように定義する:AF=接着剥離;WE=顕
著な接着性を伴なう接着剥離;WD=まだらの粘着性剥
離;及びCF=粘着性剥離。観察した結果を第3表に示
す。
【0112】
【表2】
【0113】この結果は、本発明の接着性添加剤が、紫
外線硬化性シロキサン組成物に、下塗無しでの室温(周
囲条件)接着性を与える能力を持っていることを証明す
る。この接着性は室温でのエージングにより又加熱によ
り改善される。この組成物とこの接着性添加剤の調製法
は、特定の紫外線硬化性シロキサン組成物において改善
された接着性を与える能力をもたらす。
【0114】C−19,C−22,C−26及びC−2
8で用いられた接着性ブレンドは塗料Aではさ程効果は
ないが、塗料Bではすぐれた結果をもたらす。
【0115】例4 紫外線硬化性組成物を次のようにして作った。組成物
(C−31)は、100部の塗料Aに0.5部のチタネ
ート及び6部のアルコキシ1を混合することにより調製
した。組成物(C−32)は100部の塗料Aに0.5
部のチタネート及び6部のAA4を混合することにより
調製した。組成物(C−33)は、100部の塗料Aに
0.5部のチタネート、3部のアルコキシ1及び3部の
AA4を混合することにより調製した。組成物(C−3
4)は100部の塗料Aに0.5部のチタネート、3部
のアルコキシ及び3部のAA4を混合することにより調
製した。組成物(C−35)は100部の塗料Aに0.
5部のチタネート、3部のアルコキシ5及び3部のAA
4を混合することにより調製した。組成物(C−36)
は100部の塗料Aに0.5部のチタネート及び3部の
アルコキシ6を混合することにより調製した。但し前記
アルコキシ6は6.01のポリ(メチル水素シロキサ
ン)環状体、16.23gのアリルトリメトキシシラン
及び4滴の白金錯体(この錯体は0.64重量%の白金
を含む塩化白金酸及びジビニルテトラメチルジシロキサ
ンから成る)の物理的ブレンドを作ることにより調製し
た。前記配合物をバイアル中に入れ、このバイアルをシ
ールし、次いで70℃で約4時間加熱した。組成物(C
−30)は接着性添加物を全く添加しない塗料Aであっ
た。これらの組成物を例3と同様にして硬化し接着性を
試験した。観察した結果を第4表に示す。
【0116】 第 4 表 周囲条件 硬化性組成物 基 体 エージング C-30 C-31 C-32 C-33 C-34 C-35 C-36 ──────────────────────────────── ガラス 0 分 AF CF CF CF CF CF CF 60 分 AF CF CF CF CF CF CF 240 分 AF CF CF CF CF CF CF 20時間 AF CF CF CF CF CF CF 熱エージ* AF CF CF CF CF CF CF ──────────────────────────────── アルミ 0 分 AF AF AF AF AF AF AF ニウム 60 分 AF AF AF AF AF WE AF 240 分 AF AF AF AF AF WE CF 20時間 AF AF AF AF AF WE WD 熱エージ* AF WE WD WE CF CF CF ──────────────────────────────── *熱エージ=周囲温度で1日及び150℃で30分。
【0117】紫外線硬化性組成物C−30,C−31及
びC−32は比較例として持ち出したもので本発明の範
囲に属しない。
【0118】例5 反応器に80.98部のポリマー1を仕込み、窒素ガス
シールをし、温度を30℃未満に保ちながら19.02
部の次式で示されるシラン
【化31】 をゆっくり加えることによりアミノ官能基末端ポリジオ
ルガノシロキサンを調製した。シランの添加の終了後反
応混合物をゆっくり80℃に加熱しその温度に1時間保
った。次いで80℃、及び約45mmHgで揮発物を除い
た。生じたアミノ官能基末端ポリジオルガノシロキサ
ン、アミノポリマーAは、アミン中性当量(ANE)が
708.5g/g当量であった。
【0119】アミノ官能基末端ポリジオルガノシロキサ
ン、アミノポリマーBを調製するために、先ず反応器
に、3.76部のアミノポリマーA、12.64部の1
分子あたり3〜6のメチルフェニルシロキサン単位を持
つポリ(メチルフェニル−シロキサン)環状体、81.
92部の1分子あたり3〜6ジメチルシロキサン単位を
持つポリ(ジメチルシロキサン)環状体、0.49部の
ジメチルホルムアミド及び0.01部のカリウムシラノ
レート触媒を仕込んだ。生じた混合物を150℃に約8
時間加熱し、50℃に冷却し、次いで0.044部のプ
ロピオン酸で中和した。この混合物を少なくとも1時間
攪伴し、過剰のプロピオン酸を0.049部の炭酸水素
ナトリウムで中和し、次いで150℃、約45mmHgでス
トリップした。このストリップした混合物に0.99部
のSupercell(商標)(ケイソウ土濾過助剤)
を加え、次いでこの混合物を圧力ろ過した。生じたアミ
ノ官能基末端ポリジオルガノシロキサン、アミノポリマ
ーBは、ANEが17,870g/g当量、屈折率が
1.4245、粘度が6.75Pa・s 及び不揮発分含量
が97.7%であった。
【0120】アクリルアミド官能基末端ポリジオルガノ
シロキサンを調製するために12Lの三ッ口フラスコに
3,000gのアミノポリマーB、3000gのヘプタ
ン及び12.70gのナトリウムメトキシドを加えた。
この混合物を0〜5℃に冷却し76.3mlのメタノール
を加え、次いで19.10mlの塩化アクリロイル(28
1mlのヘプタン中)を2時間かけて(in)添加した。
混合物を中和するために約1時間後に120gの炭酸ナ
トリウム及び60gのSupercellを加えた。混
合物が中和に達する迄これを攪伴した後これを0.22
μm半透膜フィルターを通して圧力ろ過した。生じた透
明溶液を50ppm のp−メトキシフェノール(MEH
Q)及び25ppm のフェノチアジンと混合し、そして真
空ストリッピングにかけ、50℃及び10mmHg未満にし
た。
【0121】得られた生成物は、アミン基が次式
【化32】 で示されるアクリルアミド官能基に変換されている。以
下この生成物を「アクリルアミドA」という。このもの
は、アミンのアクリルアミドへの変換率が98.3%で
あり、粘度が5.44Pa・s であり、塩素含量1ppm 未
満、ナトリウム含量0.5ppm 未満、カリウム含量0.
5ppm 未満であった。
【0122】紫外線硬化性塗料(塗料B)を、100部
のアクリルアミドAに1部の光増感剤
【化33】 を加えることにより、調製した。100部の塗料Bに
0.5部のチタネート、3部のアルコキシ1及び3部の
各AA1,AA2,AA3,AA7,AA8及びAA1
0を混合することにより、組成物C−38,C−39,
C−40,C−41,C−42及びC−43をそれぞれ
作ることにより、紫外線硬化性組成物を調製した。紫外
線硬化性組成物C−44を、100部の塗料Bに0.5
部のチタネート及び6部のアルコキシ1を混合すること
により調製した。100部の塗料Bに0.5部のチタネ
ート及び6部のAA2を混合することにより紫外線硬化
性組成物C−45を調製した。100部の塗料Bに0.
5部のチタネート、3部のアルコキシ4及び3部のAA
2を混合することにより紫外線硬化性組成物C−46を
調製した。100部の塗料Bに0.5部のチタネート、
3部のアルコキシ5及び3部のAA2を混合することに
より紫外線硬化性組成物C−47を調製した。紫外線硬
化性組成物C−37は接着剤添加物無添加の塗料Bであ
った。これら組成物を、例3で述べたのと同様にして硬
化させ、ガラス及びアルミニウムへの接着性を試験し
た。その結果を第5表に示す。
【0123】
【表3】
【0124】紫外線硬化性組成物C−37,C−44及
びC−45は比較例として加えたもので、本発明の範囲
に属しない。
【0125】例6 アミノ官能基末端ポリジオルガノシロキサン(「アミノ
ポリマーC」という)を、粘度を下げるためにアミノポ
リマーAの量を増やす他は例5に述べたのと同様の方法
で、調製した。このポリマーを作るために反応器に仕込
んだものは、8.75部のアミノポリマーA、12.6
2部の1分子あたり3〜6個のメチルフェニルシロキサ
ン単位を持つポリ(メチルフェニルシロキサン)環状
体、及び76.95部の1分子あたり3〜6個のジメチ
ルシロキサン単位を持つポリ(ジメチルシロキサン)環
状体とした。反応体の残りと手順とは、アミノポリマー
Bの場合と同じであった。アミノポリマーCはANEが
7,340g/g当量、粘度が0.715Pa・s 、不揮
発分含量が97.2%であった。
【0126】アクリルアミド官能基末端ポリジオルガノ
シロキサンを調製するために12L三ツ口フラスコに
3,000gのアミノポリマーC、3,000gのヘプ
タン及び23.60gのナトリウムメトキシドを加え
た。生じた混合物を0〜5℃に冷却し、10.0mLのメ
タノールを加え次いで38.16mLの塩化アクリロイル
(282mLのヘプタン中)を1時間かけて(in)添加
した。生じた混合物は酸度が0.28mgKOH /gであっ
た。約1時間後に、混合物を中和するために、168g
の炭酸ナトリウム及び60gのSupercellを加
えた。次いでこの混合物をアクリルアミドの場合と同様
に処理した。生じた生成物(「アクリルアミドB」とい
う)は、アミンからアクリルアミドへの転換率が98.
9%、粘度が0.8Pa・s 、塩素含量が1ppm 未満、ナ
トリウムが0.5ppm 未満、カリウムが0.5ppm 未満
であった。
【0127】接着性添加剤13(以下「AA13」と記
す)を調製するため攪拌機、温度計、コンデンサー及び
チッソパージを備えた500mL三ツ口フラスコに11
9.2gのアルコキシ1を仕込んだ。次いで3.0gの
チタネートを加え、溶解する迄攪拌した。添加の後フラ
スコ内容物を70℃に加熱し75分間かけて177.8
gのポリマー2を滴下した。反応を70℃で24時間継
続させた。
【0128】100部のアクリルアミドBに1部の光増
感剤としての
【化34】 を混合することにより紫外線硬化性塗料(以下「塗料
C」という)を調製した。
【0129】100部の塗料Cに0.5部の以下に述べ
る縮合触媒、5部のアルコキシ1及び5部のAA13を
混合することにより紫外線硬化性組成物を調製した。次
の縮合触媒を用いたが、これらの識別符号として特定の
縮合触媒を含む組成物について用いるCとそれに続く番
号を用る:チタネート(C−48)、ジブチル錫ジラウ
レート(C−49)、ナフテン酸錫(C−50)、オク
タン酸錫(C−51)、ビス(エチルアセトアセタト)
ジイソプロホキシチタニウム(C−52)、混合チタン
オルソエステル錯体(E.I.DuPontから得たT
yzor GBAチタネート)(C−53)、イソプロ
ポキシ(トリ−エタノールアミナト)チタニウム(C−
54)及びテトラアルキルチタネートをブタジケトン及
びアルカノールアミンと反応させた反応生成物(E.
I.DuPontから得たTyzor CLAチタネー
ト)(C−55)。これら組成物をミル仕上げしたアル
ミニウムQ−panels 500−A35上にフィル
ム状に流延した。Fussion Systems Corporation, Rockv
ille, Marylandの製造したH−型球をおおう2つのF−
450UVランプを備えたモデルDRS−120紫外線
硬化システムからの紫外線を照射することにより、前記
流延フィルムを硬化した。これらランプを高出力レベル
に設定し、コンベヤを4フィート/分設定した。この速
度はIL390Light Bugにより測定して2.
8J/cm2 を与えた。観察した結果を第6表に示す。
【0130】 第 6 表 周囲条件 硬 化 性 組 成 物 エージング C-48 C-49 C-50 C-51 C-52 C-53 C-54 C-55 ─────────────────────────────── 0分 AF AF AF AF AF AF CF AF 30分 AF AF AF AF AF CF CF CF 60分 CF AF AF AF CF CF CF CF 120分 CF AF AF AF CF CF CF CF 72時間 CF AF CF AF CF CF CF CF ─────────────────────────────── 第6表の結果は、アルミニウム基体に対しては、錫縮合
触媒よりもチタン縮合触媒の方がよりよい接着性を与え
たことを示している。
【0131】例7 54.64部のアクリルアミドA、1.09部の2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、0.27部のチタネート、36.06部の平均粒径
4μmの溶融シリカ、3.85部のアルコキシ1及び
4.09部のAA2を混合して紫外線硬化性組成物C−
56を調製した。生じた放射線硬化性組成物は粘度が
9.2Pa・s であった。この組成物は1つの容器に詰め
て3ヶ月以上貯蔵でき、透明な白い外観をしていた。水
抽出法を用いてイオンに関する純度を測ったところ、ナ
トリウム1ppm 未満、カリウム1ppm 未満、塩素5ppm
未満であった。上述のモデルDRS−120紫外線硬化
システム中で4J/cm2 を照射したところ、この組成物
は100ミルよりも大きな深さで硬化した。この組成物
を例3の基体上に流延し、モデルDRS−120紫外線
硬化システム中で2J/cm2 を照射して硬化させ、例3
に述べたのと同様の方法で接着性を調べた。得られた結
果を第7表に示す。この表中において、GL=ガラスで
あり、Al=アルミニウムである。
【0132】 第 7 表 試料 周囲条件エージング 基体 ─────────────────── 厚さ 0分 30分 120分 300分 ────────────────────────────── 10ミル GL CF CF CF CF AL AF AF AF CF 20ミル GL WE CF CF CF AL AF AF CF CF 40ミル GL AF WE CF CF AL AF AF CF CF ────────────────────────────── 硬化したフィルムの硬さはシヨア硬度スケールAで20であった。
【0133】例8 例6に述べたのと同様の方法で、アミノポリマーCから
アクリルアミド官能基末端ポリジオルガノシロキサンを
調製した。得られた生成物、アクリルアミドCは、アミ
ンのアクリルアミドへの変換率が98.1%、粘度0.
6Pa・s 、塩基1ppm 未満、ナトリウム0.5ppm 未
満、カリウム0.5ppm 未満であった。9.2部のアク
リルアミドC、0.05部のチタネート、0.1部の2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−
1−オン、0.25部のアルコキシ1及び0.5部のA
A2を混合して紫外線硬化性組成物C−57を調製し
た。湿潤厚さ10ミルでフィルムを流延し、紫外線照射
により硬化させ、例3で述べたのと同様の方法で接着性
を測定した。観察した結果を第8表に示す。
【0134】 第 8 表 周囲条件エージング 基 体 ───────────────────────── 0分 60分 120分 24時間 熱エージ* ────────────────────────────────── 窒化ケイ素 AF WE WE CF CF 二酸化ケイ素 AF AF AF CF CF エポキシド樹脂 WD CF CF CF CF ポリイミド樹脂 WD WD WD CF CF 銅 AF AF AF AF AF ────────────────────────────────── *熱エージ=周囲条件で20時間及び150℃で30分。 この例の結果は、本発明の接着性混合物は、多数の基体
に接着することを示している。C−57は、銅の基体に
対しては改善された接着性を示さないことが観察され
た。
【0135】例9 100部の塗料Aに以下に述べる各接着性配合物を混合
して紫外線硬化性組成物を調製した。得られた組成物
を、例3に述べたのと同じ方法で試験した。
【0136】組成物(C−58)は100部の塗料Aに
0.5重量%のチタネート及び10重量%のアルコキシ
1であった(比較例)。組成物(C−59)は100部
の塗料Aに0.5重量%のチタネート、5重量%のアル
コキシ1及び5重量%のAA1であった。組成物(C−
60)は100部の塗料Aに0.5重量%のチタネー
ト、5重量%のアルコキシ1及び5重量%のAA3であ
った。組成物(C−61)は100部の塗料Aに0.5
重量%のチタネート、5重量%のアルコキシ1及び5重
量%のAA7であった。組成物(C−62)は100部
の塗料Aに0.5重量%のチタネート、5重量%のアル
コキシ1及び5重量%のAA8であった。組成物(C−
63)は100部の塗料Aに0.5重量%のチタネー
ト、5重量%のアルコキシ1及び5重量%のAA10で
あった。組成物(C−64)は100部の塗料Aに0.
5重量%のチタネート及び10重量%のAA1であった
(比較例)。組成物(C−65)は100部の塗料Aに
0.5重量%のチタネート及び10重量%のAA3であ
った(比較例)。組成物(C−66)は100部の塗料
Aに0.5重量%のチタネート及び10重量%のAA7
であった(比較例)。組成物(C−67)は100部の
塗料Aに0.5重量%のチタネート及び10重量%のA
A8であった(比較例)。組成物(C−68)は100
部の塗料Aに0.5重量%のチタネート及び10重量%
のAA10であった(比較例)。観察された結果を第9
表に示す。
【0137】 第 9 表 周囲条件 組 成 物 基体 ─────────────────────────── エージング C-58 C-59 C-60 C-61 C-62 C-63 C-64 C-65 C-66 C-67 C-68 ─────────────────────────────────── ガラス 0 分 CF CF CF AF AF CF AF AF AF AF AF 60 分 CF CF CF CF AF CF AF AF AF AF AF 240 分 CF CF CF CF AF CF AF AF AF AF AF 20 時間 CF CF CF CF CF CF AF AF AF AF AF 熱エージ* CF CF CF CF CF CF AF AF AF AF AF ─────────────────────────────────── アルミ 0 分 AF WD CF AF AF CF AF AF AF AF AF ニウム 60 分 CF WD CF AF AF CF AF AF AF AF AF 240 分 CF CF CF AF AF CF AF AF AF AF AF 20 時間 CF CF CF CF CF CF AF AF AF AF AF 熱エージ* CF CF CF CF CF CF AF AF AF AF AF ─────────────────────────────────── *熱エージ=周囲温度で1日及び150℃で30分。 上記結果は接着促進剤の濃度を増しても接着性は改善さ
れず、むしろ本発明の配合物により改善されたことを示
している。
【0138】例10 91部の例1に述べたアクリルアミド官能性ポリジオル
ガノシロキサン又は1分子あたりのジメチルシロキサン
単位の平均数が432であり、メチルフェニルシロキサ
ン単位の平均数が33である他は例1で述べたのと同じ
アクリルアミド官能性ポリジオルガノシロキサン(以下
「アクリルアミド10B」という)、0.5部のチタネ
ート、1部の2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン及び合計で7.5部の下記接着性
添加剤を配合することにより紫外線硬化組成物を調製し
た。
【0139】接着性添加剤10Aは(CH3 O)3 Si
CH2 CH2 Si(OCH3 3 であった(比較例)。
接着性添加剤10Bは2.5部の(CH3 O)3 SiC
2 CH2 Si(OCH3 3 及び5部のRP−添加剤
であった。接着性添加剤10Cは2.5部の次式で示さ
れるシラン
【化35】 及び5部のRP−添加剤であった。接着性添加剤10D
は2.5部のビニルトリメトキシシラン及び5部のRP
−添加剤であった。接着性添加剤10Eは2.5部のメ
チルトリメトキシシラン及び5部のRP−添加剤であっ
た。接着性添加剤10Fは1.25部のビニルトリメト
キシシラン、1.25部のメチルトリメトキシシラン及
び5部のRP−添加剤であった。
【0140】組成物を調製し、アルミニウムQ−パネル
及びガラススライド上に10ミルの湿潤フィルムとして
流延し、例6に述べたモデルDRS−120紫外線硬化
システムで硬化した。各流延フィルムは4フィート/分
で2パスで硬化した。例1に述べたのと同様にして接着
性を観察した。その結果を第10表に示す。尚、この表
にてGLとあるのはガラスを、ALとあるのはアルミニ
ウムをそれぞれ表わす。
【0141】 第 10 表 アクリル アミド 基体 添加剤 接着性 10A GL 10A CF/WE 10A AL 10A CF 10A GL 10B CF/WE 10A AL 10B AF 10A GL 10C CF 10A AL 10C CF 10A GL 10D CF 10A AL 10D CF 10A GL 10E AF 10A AL 10E AF 10A GL 10F AF 10A AL 10F AF 10B GL 10A CF 10B AL 10A CF 10B GL 10B CF 10B AL 10B CF 10B GL 10C AF/CF 10B AL 10C CF/WE 10B GL 10D CF 10B AL 10D CF 10B GL 10E AF/CF 10B AL 10E CF/WD 10B GL 10F CF 10B AL 10F CF

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に次の(I)〜(III)からなる紫
    外線硬化性シロキサン組成物用接着性添加剤: (I)次の(A)〜(C)を組合わせ反応させることに
    より得られる材料からなる反応生成物 (A)一般式Si(OR)4 (ここにRはメチル又はエ
    チルである)で示されるアルコキシケイ素化合物又は一
    般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここにRは
    メチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n −(ここ
    にnは1〜10の値をとる);−C6 4 −; 【化1】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
    −OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
    値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
    示されるアルコキシケイ素化合物、 (B)式HO(R2 2 SiO)x Hで示されるポリジオ
    ルガノシロキサン(ここにR2 は脂肪族炭化水素基及び
    芳香族炭化水素基から成る群から独立に選ばれた1価の
    基であり、xは平均して3〜50の値をとる) (C)(A)の≡SiOR基と(B)の水酸基との間の
    反応用の触媒量の触媒、 但しここに(A)と(B)の量は、(B)中の水酸基に
    対する(A)中のアルコキシ基のモル比が2〜15とな
    るようなものである、 (II)一般式R*a Si(OR)4-a (ここにRはメチ
    ル又はエチルであり、R*はアルキル、アルケニル、ア
    クリル官能性アルキレン基又はグリシドキシプロピルで
    あり、aは0又は1である)で示されるアルコキシケイ
    素化合物又は一般式(RO)3 Si−X−Si(OR)
    3 [ここにRはメチル又はエチルであり、Xは−(CH
    2 n −(ここにnは1〜10の値をとる);−C6
    4 −; 【化2】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
    −OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
    値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
    示されるアルコキシケイ素化合物、並びに (III) 被膜と基体との間の接着反応を触媒しうる化合
    物。
  2. 【請求項2】 次の(1)及び(2)を含む紫外線硬化
    性シロキサン組成物: (1)紫外線に暴露されたとき架橋生成物を形成して硬
    化する少なくとも1つの紫外線活性化性シロキサンポリ
    マー及び紫外線によって活性化される光開始剤、並びに (2)本質的に次の(I)〜(III)からなる紫外線硬化
    性シロキサン組成物用接着性添加剤: (I)次の(A)〜(C)を組合わせ反応させることに
    より得られる材料からなる反応生成物 (A)一般式Si(OR)4 (ここにRはメチル又はエ
    チルである)で示されるアルコキシケイ素化合物又は一
    般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここにRは
    メチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n −(ここ
    にnは1〜10の値をとる);−C6 4 −; 【化3】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る;並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は−
    OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の値
    をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で示
    されるアルコキシケイ素化合物、 (B)式HO(R2 2 SiO)x Hで示されるポリジオ
    ルガノシロキサン(ここにR2 は脂肪族炭化水素基及び
    芳香族炭化水素基から成る群から独立に選ばれた1価の
    基であり、xは平均して3〜50の値をとる) (C)(A)の≡SiOR基と(B)の水酸基との間の
    反応用の触媒量の触媒、 但しここに(A)と(B)の量は、(B)中の水酸基に
    対する(A)中のアルコキシ基のモル比が2〜15とな
    るようなものである、 (II)一般式R*a Si(OR)4-a (ここにRはメチ
    ル又はエチルであり、R*はアルキル、アルケニル、ア
    クリル官能性アルキレン基又はグリシドキシプロピルで
    あり、aは0又は1である)で示されるアルコキシケイ
    素化合物又は一般式(RO)3 Si−X−Si(OR)
    3 [ここにRはメチル又はエチルであり、Xは−(CH
    2 n −(ここにnは1〜10の値をとる);−C6
    4 −; 【化4】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
    −OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
    値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
    示されるアルコキシケイ素化合物、並びに (III)(1)及び(2)の被膜と基体との間の接着反応
    を触媒しうる化合物。
  3. 【請求項3】 次の(i)及び(ii)を含む熱硬化性組
    成物: (i)1分子あたり少なくとも2つのアルケニル基を持
    つアルケニル官能性ポリジオルガノシロキサン、1分子
    あたり少なくとも2つのケイ素に結した水素原子を持つ
    ポリオルガノハイドロゲンシラン及び白金触媒、並びに (ii)本質的に次の(I)〜(III)からなる紫外線硬化
    性シロキサン組成物用接着性添加剤: (I)次の(A)〜(C)を組合わせ反応させることに
    より得られる材料からなる反応生成物 (A)一般式Si(OR)4 (ここにRはメチル又はエ
    チルである)で示されるアルコキシケイ素化合物又は一
    般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここにRは
    メチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n −(ここ
    にnは1〜10の値をとる);−C6 4 −; 【化5】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
    −OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
    値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
    示されるアルコキシケイ素化合物、 (B)式HO(R2 2 SiO)x Hで示されるポリジオ
    ルガノシロキサン(ここにR2 は脂肪族炭化水素基及び
    芳香族炭化水素基から成る群から独立に選ばれた1価の
    基であり、xは平均して3〜50の値をとる) (C)(A)の≡SiOR基と(B)の水酸基との間の
    反応用の触媒量の触媒、 但しここに(A)と(B)の量は、(B)中の水酸基に
    対する(A)中のアルコキシ基のモル比が2〜15とな
    るようなものである、 (II)一般式Si(OR)4 (ここにRはメチル又はエ
    チルである)で示されるアルコキシケイ素化合物又は一
    般式(RO)3 Si−X−Si(OR)3 [ここにRは
    メチル又はエチルであり、Xは−(CH2 n −(ここ
    にnは1〜10の値をとる);─C6 4 −; 【化6】 (ここに各R′は独立に脂肪族炭化水素基及び芳香族炭
    化水素基から成る群から選ばれ、yは1〜10の値をと
    る);並びに−O(R″2 SiO)m −(ここにR″は
    −OR及びR′からなる群から選ばれ、mは0〜10の
    値をとる)から成る群から選ばれる2価の基である]で
    示されるアルコキシケイ素化合物、 (III)(i)及び(ii)の被膜と基体との間の接着反応
    を触媒しうる化合物。
JP34519391A 1990-12-26 1991-12-26 Uv硬化性組成物に有用な接着用添加剤混合物及びそれを含む組成物 Withdrawn JPH0641508A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US633812 1984-07-23
US63381290A 1990-12-26 1990-12-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0641508A true JPH0641508A (ja) 1994-02-15

Family

ID=24541218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34519391A Withdrawn JPH0641508A (ja) 1990-12-26 1991-12-26 Uv硬化性組成物に有用な接着用添加剤混合物及びそれを含む組成物

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0492828A1 (ja)
JP (1) JPH0641508A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6072016A (en) * 1997-12-29 2000-06-06 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Silphenylene polymer and composition containing same
JP2009275098A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2010248446A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The 光半導体封止用シリコーン樹脂組成物
JP2013535098A (ja) * 2010-06-08 2013-09-09 ヘンケル コーポレイション パルスuv光源によるウエハ裏面被覆方法
CN110770282A (zh) * 2017-06-20 2020-02-07 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 可固化有机硅组合物及其应用和用途

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05125284A (ja) * 1991-10-23 1993-05-21 Three Bond Co Ltd 硬化性シリコーン組成物
US5516812A (en) * 1992-03-31 1996-05-14 Loctite Corporation UV-moisture dual cure silicone conformal coating compositions with improved surface tack
US5292549A (en) * 1992-10-23 1994-03-08 Armco Inc. Metallic coated steel having a siloxane film providing temporary corrosion protection and method therefor
DE102006018400A1 (de) * 2006-04-20 2007-10-25 Wacker Chemie Ag UV-vernetzbare Polysiloxane
BE1019159A5 (nl) 2010-01-22 2012-04-03 Europlasma Nv Werkwijze voor de afzetting van een gelijkmatige nanocoating door middel van een lage druk plasma proces.
US20150284849A1 (en) * 2014-04-07 2015-10-08 Applied Materials, Inc. Low-k films with enhanced crosslinking by uv curing
KR102347872B1 (ko) * 2019-11-21 2022-01-06 주식회사 엘지화학 표면 보호 필름
CN114214029B (zh) * 2021-12-29 2023-08-01 苏州润邦半导体材料科技有限公司 一种紫外光-湿气双固化的loca胶
CN114316895B (zh) * 2021-12-31 2023-06-13 苏州润邦半导体材料科技有限公司 一种具有高透过率及低收缩率的loca胶水

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4921880A (en) * 1988-08-15 1990-05-01 Dow Corning Corporation Adhesion promoter for UV curable siloxane compositions and compositions containing same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6072016A (en) * 1997-12-29 2000-06-06 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Silphenylene polymer and composition containing same
JP2009275098A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2010248446A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Yokohama Rubber Co Ltd:The 光半導体封止用シリコーン樹脂組成物
JP2013535098A (ja) * 2010-06-08 2013-09-09 ヘンケル コーポレイション パルスuv光源によるウエハ裏面被覆方法
CN110770282A (zh) * 2017-06-20 2020-02-07 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 可固化有机硅组合物及其应用和用途

Also Published As

Publication number Publication date
EP0492828A1 (en) 1992-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1339437C (en) Adhesion promoter for uv curable siloxane compositions and compositions containing same
ES2276890T3 (es) Adhesivo para caucho de silicona.
JPH07309951A (ja) アクリル官能性シロキサン
JPS5826376B2 (ja) ゴム状に硬化しうるオルガノポリシロキサン組成物
KR100228364B1 (ko) 열 안정성 아크릴아미드 폴리실록산 조성물
JPH0688029A (ja) 紫外線及び湿気硬化性オルガノポリシロキサン組成物、その硬化物及びその製造方法
JPH0641508A (ja) Uv硬化性組成物に有用な接着用添加剤混合物及びそれを含む組成物
JPH03423B2 (ja)
JPS6296562A (ja) シリコ−ン組成物
EP3680276B1 (en) Condensation-curable silicone resin composition
JP3604450B2 (ja) 低温反応性接着添加剤を含む硬化性オルガノシロキサン組成物
JPH08225742A (ja) 低温硬化性オルガノシロキサン組成物
JPH10195198A (ja) シリコーンエラストマーに硬化可能な樹脂含有オルガノシロキサン組成物
JPH0632985A (ja) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JPS642626B2 (ja)
WO1999009103A1 (en) Dual curing silicone compositions
JP2634924B2 (ja) 紫外線により硬化可能なアクリル機能性ポリジオルガノシロキサン含有組成物
EP0409272B1 (en) Reaction products as adhesion additives for uv curable compositions and compositions containing same
JP2518952B2 (ja) 改良された熱安定性を有するアクリルアミドポリシロキサン組成物
JPH07118537A (ja) 剥離性オルガノポリシロキサン組成物
JP6319168B2 (ja) 縮合反応生成物の製造方法、該縮合反応生成物を含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の製造方法
JP3020381B2 (ja) 紙及びフィルムの離型剤用紫外線硬化型オルガノポリシロキサン組成物
JPH02206654A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
EP0400785A2 (en) Ultraviolet curable phenyl and acrylamide group-containing silicone compositions
JP2003253207A (ja) コーティング用硬化性シリコーン樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990311