JPH08225742A - 低温硬化性オルガノシロキサン組成物 - Google Patents

低温硬化性オルガノシロキサン組成物

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JPH08225742A
JPH08225742A JP7302740A JP30274095A JPH08225742A JP H08225742 A JPH08225742 A JP H08225742A JP 7302740 A JP7302740 A JP 7302740A JP 30274095 A JP30274095 A JP 30274095A JP H08225742 A JPH08225742 A JP H08225742A
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Theresa Eileen Gentle
エイリーン ジェントル テレサ
Michael Andrew Lutz
アンドリュー ラッツ マイケル
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性オルガノシロキサン組成物、特に白金
族金属で触媒されたヒドロシリル化反応により硬化する
ものの接着促進添加剤として特に有用なオルガノシロキ
サン組成物を提供する。 【解決手段】 1)1分子あたり少なくとも3つの加水
分解性基を有するシラン、2)少なくとも1つの有機官
能性基を有する1価又は多価のアルコール、及び 3)有機官能基もエチレン性不飽和も有しない多価アル
コールの反応生成物で、少なくとも2つのケイ素原子を
有するオルガノシロキサン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有用な接着促進添加
剤である新規な有機ケイ素化合物に関する。本発明はま
た、これら添加剤を含む白金族金属で触媒されるヒドロ
シリル化により硬化するオルガノシロキサン組成物に関
する。本発明は、100℃未満の硬化温度で種々の基体
に接着を行うのに特に有用である。
【0002】
【従来の技術】1つの硬化性オルガノシロキサン組成物
は、エチレン性不飽和有機基を有するオルガノポリシロ
キサンとケイ素に結合した水素原子を有する有機ケイ素
化合物とを含み、これは第8族金属又はその化合物もし
くは錯体を含む触媒の存在下で硬化性である。通常、こ
の触媒は白金の化合物又は錯体である。残念ながら、こ
れら組成物の接着性は弱く、多数の用途におけるそれら
の有用性を制限するものである。
【0003】オルガノシロキサン組成物の接着性を改善
する幾つかの方法は公知であるが、殆ど一般的に限界を
有している。例えば、プライマーを用いて接着性を改善
することができるが、それらを使用することは別々の作
業ステップをが必要となり、これは作業時間とコストが
増す。加えて、プライマーは通常、有効であるために
は、熱活性化硬化が必要である。接着性を促進するため
に組成物に直接加えられる接着添加剤は、それ故、相当
な注意が払われてきた。
【0004】有用な接着添加剤は、一般には少なくとも
2つの官能基を有する。米国特許No.3772026及
び3873334はアシロキシ官能性シランを教えてお
り、これは更にそれぞれケイ素に結合した水素原子又は
アルケニル基を有する。そのアシロキシ官能基は非常に
反応性であり、基体の表面に存在する水酸基と反応した
とき、又は水と接触したとき腐食性酢酸を放出する。
【0005】米国特許No.4196273は接着性添加
剤として不飽和アルコキシシランの使用を示している
が、100℃未満での接着は示されておらず、唯単に、
100℃でガラスへの接着を示すに止まる。米国特許N
o.4329273は部分的に加水分解され、ケイ素原子
に結合したエチレン性不飽和基を有するアルコキシシラ
ンの使用を特許請求している。これら組成物の満足な硬
化は100℃で示されたが、この組成物は周囲の実験温
度では硬化しなかった。
【0006】米国特許No.4082726はエポキシ官
能性ジアルコシシリル基及び少なくとも1つのアルケニ
ル基又はケイ素に結合した水素原子を含む有機ケイ素化
合物を接着添加剤として記載している。例示された組成
物は100〜200℃の温度で硬化している。
【0007】米国特許No.4087585は、エポキシ
官能性アルコキシシランと、アルケニル官能基を有する
シラノール官能性流体との物理的混合物を開示してい
る。硬化は高い温度で得られていた。エチレン性不飽和
基、エポキシ官能基、及びアルコキシ官能基を有する多
官能性オルガノシランが米国特許No.4732932に
記載されている。米国特許No.5106933はアルコ
キシシランの混合物を使用する。
【0008】米国特許No.4659851、47192
62及び4906686は、(1)不飽和アルコール又
はこのアルコールから誘導されたエーテルと、(2)ア
ルコキシシランとの反応生成物を記載している。これら
反応生成物の短所は、これら不飽和アルコールとアルコ
キシシランとの間に生じたSi−O−C結合は加水分解
を受けやすく、水分や水蒸気に曝されると接着性が低下
することである。
【0009】多価アルコールとケイ素に結合した加水分
解性基を有する化合物との反応から得られる有機ケイ素
化合物も当技術分野で公知である。米国特許No.234
9338は、熱伝達液体用に有用な腐食防止剤として、
種々のグリコール及びグリセロールシリケートエステル
誘導体を含む、1価及び多価のアルコールを用いる。こ
の腐食防止剤はこれら化合物の加水分解生成物によって
供給される。
【0010】米国特許No.2776307は、(R
1 O)3 Si(XR2 n OSi(OR 3 3 (ここ
に、Xは酸素であることができ、nは2、3又は4であ
る)のタイプのケイ素含有エステルに関する。この化合
物は圧媒液及び他の潤滑用に有用である。
【0011】米国特許No.3992429は、加水分解
安定性を改善するための新規な立体障害アルキル基を有
するアルコキシシランクラスター化合物に関する。意図
された用途は、熱媒液、圧媒液、ブレーキ液、伝導液
(transmissionfluids)等を含む。
【0012】米国特許No.2630446は、テトラア
ルキルオルソシリケートと多価アルコールとから調製さ
れたシリケート重合体に関する。このシリケートは可塑
剤、潤滑剤及び圧媒体として使用することを意図したも
のである。
【0013】米国特許No.4072655は、多価アル
コールと1分子あたり1〜4個の加水分解性基を含むシ
ランとの反応生成物を利用する。この反応生成物は、湿
分硬化性オルガノシロキサン組成物用の落ち込み防止剤
(non−slump additives)として用
いられる。
【0014】グリコール及びグリコールモノエーテルか
らのアルコキシシランの調製は、Jounal of
Inorganic Nuclear Chemist
ry, Vol. 30 (3), p.721, 1
968において、H.G.Emblem and K.
Hargreavesによって要約されている。
【0015】テトラアルキルオルソシリケートと多価ア
ルコールからテトラエステル化反応によって誘導される
エステルの調製は、英国特許No.450875中で取り
扱われている。
【0016】米国特許No.3029269は(RO)3
SiOCR’2 (CH2 n CR’ 2 −OSi(OR)
3 (ここに、nは0〜16であり、R’はH又は低級ア
ルキル基であり、Rは炭素原子数1〜16の飽和脂肪族
基である)のタイプの化合物を含む。この化合物は潤滑
剤、並びに加水分解安定性だけでなく低い流動点、良好
な粘度及び粘度指数特性を有する圧媒液として提案され
ている。
【0017】最後に、米国特許No.5424384は、
多価飽和アルコールとシラン又はビス−シリルアルカン
との反応生成物である硬化性オルガノシロキサン組成物
用の接着促進添加剤を有する。この有機ケイ素反応体
は、各ケイ素原子上に少なくとも3つのアルコキシ基又
はエノロキシ基を含む。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オル
ガノシロキサン組成物、特に100℃以下の温度で白金
族金属で触媒されるヒドロシリル化反応によって硬化す
るもの、における接着促進剤として特に有用なある種の
新規なオルガノシロキサンを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(1)
1分子中に少なくとも3つの加水分解性基を有するシラ
ン、(2)少なくとも有機官能基を含む1価又は多価ア
ルコール、及び(3)有機官能基のない多価アルコール
の反応生成物であるオルガノシロキサン組成物を提供す
ることによって達成される。
【0020】本発明の反応生成物は、好ましくは≡Si
OR1 OSi≡基(ここに、R1 はアルキレン基又はヒ
ドロキシアルキレン基を表し、ケイ素原子の残りの原子
価は加水分解性基及び少なくとも1つの、酸素原子を介
してケイ素に結合した接着促進有機官能性基である)を
含む分子を含む。適当な有機官能性基の例は、アルケニ
ル、エポキシアルキル、(メタ)アクリロキシアルキ
ル、カルボキシアルキル、アミノアルキル、アミドアル
キル及びメルカプトアルキルである。
【0021】本発明の有機ケイ素化合物は、(1)一般
式R1 (OH)m で示される多価アルコール、(2)一
般式R2 (OH)n で示される1価又は多価のアルコー
ル、及び(3)一般式R3 p SiX4-p で示されるシラ
ン(ここに、R1 は価数(valence)mを有し、
有機官能性置換基を有しない炭化水素基であり;R2
価数nを有し、炭素、水素、並びにCH2 =CH−、ア
クリロキシ、メタクリロキシ、エポキシ、カルボキシ、
アミノ、アミド、アクリルアミド、メタクリルアミド及
びメルカプトからなる群から選ばれた少なくとも1つの
有機官能性置換基を含む有機基であり;R3 は不飽和の
又は飽和の1価の炭化水素基であり;Xは加水分解性基
であり;mは少なくとも2であり;nは少なくとも1で
あり;pは0又は1である)の間の反応生成物であり、
前記有機ケイ素化合物反応生成物は少なくとも2つのケ
イ素原子を含む。
【0022】本発明は、次の(A)〜(D)を含む硬化
性オルガノシロキサン組成物をも提供する:(A)硬化
性ポリオルガノシロキサン;(B)前記組成物を硬化さ
せるに充分な量の硬化剤;(C)前記組成物の硬化を促
進するに充分な量の触媒;及び(D)前記組成物がその
硬化の間に接触する基体に接着を確立するに充分な量の
接着促進性添加剤としての本発明の有機ケイ素組成物。
【0023】本発明有機ケイ素組成物を構成する反応生
成物中の平均的分子の特徴とする態様は、次の(1)〜
(3)が存在することである。(1)式1におけるXで
示される少なくとも3つのケイ素に結合した加水分解性
基を含むシランから誘導される、1分子あたり少なくと
も2つの残基、及び炭素を介してケイ素に結合したR 3
で示される任意の1価の炭化水素基又は1価の有機官能
性基、(2)有機官能基を含む1価又は多価アルコール
から誘導された少なくとも1つの残基、並びに(3)エ
チレン性不飽和も他の有機基もない多価アルコールから
誘導された少なくとも1つの残基。
【0024】ここで用いているように、用語「1価の炭
化水素基」は、炭素原子数1〜20のアルキル、例えば
メチル、エチル、n−ヘキシル及びn−ドデシル;シク
ロアルキル、例えばシクロヘキシル;アリール基、例え
ばフェニル又はナフチル;アラルキル、例えばベンジ
ル;並びにアルカリル、例えばトリル又はキシリルを含
む。これらの炭化水素基は置換されていなくても、比較
的非反応性置換基、例えばハロゲン又は有機官能性基を
含んでいてもよい。
【0025】R2 で表される炭化水素基上に存在する有
機官能性基は、接着促進剤としての本発明反応生成物を
含む組成物の硬化の間に、反応する。これらの有機官能
基は、炭素、水素、及び前記有機官能性基がアルケニル
基以外のものであるときは、酸素、窒素及び硫黄の内の
少なくとも1つを含む。
【0026】シラン反応体上の任意の炭化水素基R
3 は、置換されていないか、又は不活性のもしくは有機
官能性の置換基を含みうる。ハロゲン原子のような比較
的不活性な置換基は、本発明反応生成物の調製の間に
も、これら反応生成物を本発明の硬化性オルガノシロキ
サン組成物に使用する間にも反応しない。
【0027】本発明化合物が、硬化性オルガノシロキサ
ン組成物中の接着促進剤として存在するときは、前記有
機官能基は、前記オルガノシロキサン組成物の硬化反応
に関与するか、又はこの組成物が硬化の間に接触する基
体上にある基の内の少なくとも1つと反応する。
【0028】適当な有機官能基の例は、CH2 =CH
−、エポキシアルキル、(メタ)アクリロキシアクリ
ル、メルカプトアルキル、カルボキシアルキル、アミド
アルキル及びアミノアルキルである。
【0029】以下、本発明化合物は、これを接着促進剤
として含む本発明の硬化性組成物の成分Dと言うことに
する。
【0030】成分D中に存在する加水分解性基及び有機
官能性基は、この成分を含む組成物の硬化を妨げないど
んなものであってもよい。
【0031】シラン反応体用の前記式中のXで表される
適当な加水分解性基の例は、アルコキシ、エノロキシ
(enoloxy)及びケトキシモである。
【0032】本発明の反応生成物は、本発明組成物のた
めの公知の反応のいずれであれ、それを用いて硬化する
本発明オルガノシロキサン組成物中において接着促進剤
として用いられる。公知の硬化反応の例は次のものを含
む:白金族金属又はこれら金属の化合物によって触媒さ
れるヒドロシリル化反応;白金族金属、これら金属の化
合物、錫化合物又はアミンによって触媒されたケイ素に
結合した水素原子とシラノール基との反応;大気中の水
蒸気及び、任意の触媒、例えば有機錫又は有機チタン化
合物の存在下に起こるシラノール基とケイ素に結合した
加水分解性基、例えばアルコキシ又はケトキシモとの反
応;並びに光分解に不安定な化合物の分解により、又は
高エネルギー照射への暴露により開始されるカチオン反
応又はラジカル反応。
【0033】用語「硬化」は、ポリオルガノシロキサン
(成分A)上に存在する反応性基と硬化剤との反応によ
り、液体又は半固体組成物が架橋されたエラストマー材
料又は樹脂状材料に変換することを意味する。
【0034】本発明の接着促進添加剤は、好ましくは、
周期律表の白金族金属又はこれら金属の化合物によって
触媒されたヒドロシリル化反応によって硬化するオルガ
ノシロキサン組成物と共に使用される。この添加剤は、
100℃迄の温度で硬化する組成物において特に有用で
ある。
【0035】本発明接着添加剤の好ましい具体例の形成
の間に、シランR3 p SiX4-p の1分子あたり1つの
アルコキシ基又は他の加水分解性基は、多価アルコール
1(OH)m 上の水酸基と反応し、前記シランの第2
の加水分解性基は有機官能性アルコールR2 (OH)n
の水酸基と反応する。好ましくは、少なくとも50%、
最も好ましくは少なくとも90%の当初のシラン分子は
有機官能性アルコールと多価アルコールR1 (OH)m
の両方と反応し、前記多価アルコールは2分子のシラン
と反応する。
【0036】当初のシラン上の2又はそれ以上のアルコ
キシ基又は他の加水分解性基が、同じの、又は異なった
多価アルコールR1 (OH)m 分子と反応することも可
能である。これに代えて、シランの与えられた分子は
0、1、2又は3モルの有機官能性アルコールR2 (O
H)n と反応することも可能である。加水分解性基を含
むシランと2つの異なったアルコールとの平衡反応に精
通している者には他の可能な反応生成物が明らかであろ
う。
【0037】本発明反応生成物は一般には種々の可能な
生成物の混合物である。多価アルコールR1 (OH)m
がジオールであるときは、シラン例えば多価アルコール
対有機官能性アルコールの好ましいモル比1.4:1:
1を用いれば、反応生成物の主要部分は2種類のアルコ
ールの各々からの1つの残基を含む筈である。非置換多
価アルコールについての式中のmが3であるときは、よ
り大きな相対濃度のシランが必要であろう。
【0038】本発明反応生成物を調製するのに用いられ
るシランは、式R3 n SiX4-n (ここに、R3 は置換
された又は置換されていない1価の炭化水素基を表す)
で表される。R3 が置換基を有するときは、それはハロ
ゲン原子のように比較的不活性でありえ、又はそれは有
機官能性基であり得る。適当な有機官能性基は上に論じ
られている。
【0039】有機官能基を有しない好ましいシラン反応
体は、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、テトラメチルオルソシリケート、テトラエチル
オルソシリケート、及びメチルトリイソプロペニルオキ
シシランである。有機官能性基を有するシランの例は、
ビニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピ
ルトリ−メトキシシラン及び3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシランである。
【0040】多価アルコールR1 (OH)m は、炭素原
子数2〜20であり、エチレン性不飽和も他の有機官能
基もない。好ましい多価アルコールは、炭素原子数2〜
10であり、2又は3個の水酸基を有し、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、グリセロール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2,2,2−トリメチロールプロパ
ン及び1,10−デカンジオールである。好ましい態様
において、多官能性アルコールのR1 は炭素原子数2〜
5の非置換脂肪族基であり、mが2又は3の価数を有す
る。
【0041】多価アルコール中の水酸基の数が式1中の
mで表される数を超えるときは、追加の水酸基の少なく
とも一部はエーテル化され又はエステル化される。
【0042】式R2 (OH)n で示される有機官能性ア
ルコールは3〜20の炭素原子、及び上述の少なくとも
1つの有機官能性基を有する。好ましい態様において、
2は炭素原子数3〜12のアルケニル基である。好ま
しいアルコールの例は、アリルアルコール、3−ブテン
−1−オル、5−ヘキセン−1−オル、1−オクテン−
3−オル及び10−ウンデセン−1−オルである。
【0043】第2の種類の適当なエチレン性不飽和1価
アルコールは、2価アルコールの半エステルであり、エ
チレン性不飽和モノカルボン酸、例えばアクリル酸又は
メタクリル酸から誘導されたものである。この種の適当
なエステルの例は、エチレングリコールモノアクリレー
ト、プロピレングリコールモノアクリレート及びエチレ
ングリコールモノメタクリレートである。
【0044】他の種類のエチレン性不飽和1価有機化合
物から誘導されたシランは、米国特許No.471926
2に記載されている。この特許は、本発明化合物の好ま
しい具体例を調製するための出発物質として有用な種類
のシラン源として役立つ。
【0045】多価アルコールR1 (OH)m 、有機官能
性アルコールR2 (OH)n 及びシランR3 p SiX
4-p の間の反応は、アルコールとケイ素に結合した加水
分解性基との間の交換反応の典型である条件下に行われ
る。これらの反応は一般的には不活性で無水の雰囲気、
例えば窒素の下で、周囲温度〜200℃の温度で行わ
れ、触媒として有機チタン化合物を用いてもよい。適当
な有機チタン化合物はテトラアルキルチタネート、例え
ばテトライソプロピルチタネート又はテトラ−n−ブチ
ルチタネート及びキレート化有機チタン化合物、例えば
2,5−ジイソプロポキシ−ビス−エチルアセトアセテ
ートチタンである。
【0046】触媒の重量は、一般には全反応体の合計重
量の0.1〜5%である。
【0047】ケイ素に結合したアルコキシ及びエノロキ
シ(enoloxy)基の交換を含む反応は、副生物と
して、当初のケイ素に結合したアルコキシ基又はエノロ
キシ基に対応するアルコール又はケトンを生ずる。これ
らの反応体はしばしば可逆的であるから、反応が進むに
つれて、この副生アルコール又はケトンを蒸留によって
除くのが通常望ましい。
【0048】アルコール及びケトン副生物の発生と除去
を含む交換反応の過程は、集められた副生物の量を測る
ことにより容易に追跡できる。
【0049】メタノール及びエタノールは最も低い温度
で沸騰するアルコールであり、本発明の接着促進添加剤
の調製の間に最も容易に除くことができる。従って、前
述の式におけるOR4 で示される本発明の接着添加剤の
アルコキシ基は、メトキシ又はエトキシであることが好
ましい。同じ理由で、エポキシ基は好ましくはイソプロ
ペニルオキシである。
【0050】反応体及び任意の触媒は実質的に反応が完
結するに充分な時間加熱する。この反応の完結は集めら
れた副生アルコール及びケトンの量で示される。この時
間は、一般には1〜5時間であり、反応混合物は、好ま
しくは50〜200℃に加熱される。
【0051】反応混合物中に各反応体の溶媒としても機
能する液体希釈材を添加するのが望ましいであろう。適
当な希釈材は周囲温度で液体であり、50〜200℃の
範囲で沸騰する脂肪族及び芳香族炭化水素を含む。代表
的な希釈材は、アルコール、例えばメタノール、エタノ
ール及びイソプロパノール;脂肪族炭化水素、例えばヘ
キセン及びヘプタン及び液体芳香族炭化水素、例えばト
ルエン及びキシレンを含む。
【0052】本発明の有機ケイ素組成物は2つの段階で
調製される。第1の段階の間に、多価アルコールR
1 (OH)m はR3 p SiX4-p と反応する。次いで、
得られた反応生成物は硬化性オルガノシロキサン組成物
と混合し、この時、有機官能性アルコールR2 (OH)
n をこの組成物に加える。本発明の有機ケイ素組成物
は、このオルガノシロキサン組成物の硬化の間に形成さ
れる。
【0053】本発明の接着促進添加剤は、100℃未満
の温度で、白金族金属で触媒されたヒドロシリル化反応
によって硬化するオルガノシロキサン組成物において、
特に有用である。
【0054】接着促進成分Dの濃度は、硬化した組成物
の、望みの基体への凝集接合を与えるに充分なものであ
る。これは一般には硬化性組成物の重量を基準として少
なくとも0.25wt%の接着促進剤を必要とする。
0.5〜5wt%の間の濃度が好ましい。
【0055】接着促進剤の濃度が、硬化性組成物の重量
を基準として、10wt%を超えると、オルガノシロキ
サン組成物が望みの条件下で完全に硬化する能力及び/
又は硬化した組成物の性質が悪影響を受ける。
【0056】本発明にとって、凝集接合は、硬化したオ
ルガノシロキサン材料と基体の間の接合に働く力が硬化
した材料の引っ張り強度を超えたとき生ずる凝集破壊に
よって特徴付けられる。一般的な接着試験において、硬
化した材料の層にかかる力を増していき、それが基体か
ら剥がれるまで続ける。
【0057】凝集破壊は、硬化した材料とこの材料が硬
化反応の間に接触していた基体との間で起こるのではな
く、この材料の内部で起こる。硬化した材料の少なくと
も一部は基体に接着したまま残る。凝集破壊の度合い
は、硬化したオルガノシロキサン組成物がその硬化反応
の間に接触している基体から剥がすときに必要とされる
力のレベルとして表される。
【0058】本発明の好ましい硬化性オルガノシロキサ
ン組成物の、前記ポリオルガノシロキサン成分、即ち成
分Aは主要な成分である。これらの組成物はヒドロシリ
ル化反応によって硬化するから、成分Aは各分子中に少
なくとも2つのケイ素に結合したアルケニル基を有す
る。
【0059】適当なアルケニル基は1〜10個の炭素原
子を有し、その例を挙げれば、ビニル、アリル及び5−
ヘキセニルがある。成分A中に存在するアルケニル基以
外のケイ素に結合した有機基は、一般に1価の炭化水素
基及びハロゲン化1価炭化水素基で、例を挙げれば、ア
ルキル基、例えばメチル、エチル及びプロピル;アリー
ル基、例えばフェニル;並びにハロゲン化アルキル基、
例えば3,3,3−トリフルオロプロピルがある。
【0060】成分Aの分子構造はさほど重要ではなく、
硬化された組成物に望まれる物性によって決定されるで
あろう。本発明組成物を硬化することによって調製され
るエラストマー及び他の生成物に有用なレベルの引っ張
り特性を確立するためには、この成分の分子量は、25
℃で0.1Pa・sより大きい粘度を確立するに充分な
ものであるべきである。
【0061】成分Aの分子量の上限は特に限定されない
が、一般には硬化性オルガノシロキサン組成物の加工性
によってのみ限定される。このポリオルガノシロキサン
は流動性液体から一般にウイリアム可塑度値によって特
徴付けられるガムタイプのポリマーまでの範囲にわた
る。
【0062】成分Aの好ましい具体例は次の一般式Iで
示されるポリジオルガノシロキサンである。
【化1】 ここに、各R5 は独立に1価の炭化水素基から選ばれ、
6 はビニル又は他のアルケニルを表し、nは少なくと
も100センチポアズ(0.1Pa・s)、好ましくは
0.1〜10Pa・sの粘度に等しい重合度を表す。
【0063】R5 で表される炭化水素基は、非置換であ
るか、又は貯蔵安定性及び本発明組成物の硬化又はその
組成物から調製された硬化物の性質に悪い影響を与えな
いハロゲン原子のような置換基を含んでいる。
【0064】式I中のケイ素原子のそれぞれに結合した
2つのR5 置換基は同じであるか又は異なり、炭素原子
数が1〜20である。対応するモノマーの入手の容易さ
から、炭素原子数1〜10が好ましい。最も好ましく
は、各ケイ素原子に結合した少なくとも1つの炭化水素
基はメチルであり、残りはビニル、フェニル、及び/又
は3,3,3−トリフルオロプロピルである。これが好
ましい理由は、前記ポリジオルガノシロキサンを調製す
るのに一般に用いられる反応体の入手が容易であるこ
と、及びこのポリジオルガノシロキサンから調製された
硬化したエラストマーの性質による。同じ理由からR6
は好ましくはビニル又は5−ヘキセニルである。
【0065】成分Aの代表的具体例は、末端位置にのみ
エチレン性不飽和炭化水素基を有するものを含み、その
ようなものとして、ジメチルビニルシロキシ末端ポリジ
メチルシロキサン、ジメチルビニルシロキシ末端−3,
3,3−トリフルオロプロピルシロキサン、ジメチルビ
ニルシロキシ末端ジメチルシロキサン/メチルフェニル
シロキサンコポリマーがある。
【0066】成分Aを調製する方法は、対応するハロシ
ランの加水分解縮合、又は環状ポリジオルガノシロキサ
ンの縮合による。これらの方法は特許及び他の文献に充
分に開示されているのでこの明細書において詳細な説明
は必要でない。
【0067】高いレベルの物性、例えば引き裂き強度を
要求する用途のためには、両末端及び非末端ケイ素原子
に結合したエチレン性不飽和炭化水素基を含む第2のポ
リジオルガノシロキサンを硬化性オルガノシロキサン組
成物に添加するのが望ましいであろう。
【0068】本発明の好ましい硬化性オルガノシロキサ
ン組成物は、成分Aの硬化剤として機能する少なくとも
1つのオルガノハイドロジェンシロキサンを含む。成分
Cであるヒドロシリル化触媒の存在下に、成分B中のケ
イ素に結合した水素原子は、成分A中のケイ素に結合し
たアルケニル基と、ヒドロシリル化と呼ばれる付加反応
を行い、この組成物の架橋と硬化を行う。
【0069】成分Bは、各分子中に少なくとも2つのケ
イ素に結合した水素原子を含んでいなければならない。
もし、成分Aが1分子あたり唯2つのアルケニル基を含
むならば、最終的に硬化した生成物中における架橋構造
をうちたてるために成分Bは平均2より多くのケイ素に
結合した水素原子を含んでいなければならない。
【0070】成分B中に存在するケイ素に結合した有機
基は、成分Aの有機基と同じ1価の炭化水素基及びハロ
ゲン化炭化水素基の群から選ばれる。成分B中の有機基
は、好ましくは実質的にエチレン性不飽和もアセチレン
性不飽和も存在しない。成分Bの分子構造は直鎖であっ
ても、枝を有する直鎖であっても、環状であっても、ま
た網状であってもよい。
【0071】成分Bの分子量は特に限定されないが、2
5℃での粘度が3〜10,000センチポアズ(0.0
03〜10Pa・s)であることが好ましい。
【0072】成分Bの濃度は前記硬化性組成物中におい
て、ケイ素に結合した水素原子対アルケニル基のモル比
が0.5〜20となるに充分なものである。前記モル比
の範囲は0.5〜2が好ましい。
【0073】前記硬化性組成物がアルケニル基1モルあ
たり0.5モル未満のケイ素に結合した水素原子を含む
ときは、硬化後に望みの物性をを得ることができない。
このモル比について、アルケニル基1モルあたりケイ素
に結合した水素原子が20モルを超えると、この硬化物
の物性が時間と共に変化するであろう。
【0074】これら組成物の硬化はヒドロシリル化触媒
によって触媒される。この触媒は周期律表の白金族金属
及びそのような金属の化合物から選ばれる。これらの金
属は白金、パラジウム及びロジウムを含む。白金及び白
金化合物が、ヒドロシリル化反応におけるこれら触媒の
高い活性レベルの故に好ましい。
【0075】好ましい硬化性触媒は白金黒、種々の固体
担体上の白金金属、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコー
ル溶液、及び液体エチレン性不飽和化合物、例えばオレ
フィン及びケイ素に結合したエチレン性不飽和炭化水素
基を含むオルガノシロキサンを有する塩化白金酸の錯体
である。エチレン性不飽和炭化水素基を含む上述のオル
ガノシロキサンを有する塩化白金酸の錯体は、米国特許
No.3419593に記載されており、これは特に好ま
しい触媒を教えている。
【0076】本発明における成分Cの濃度は、成分A及
びBの合計重量100万部あたり、白金族金属の重量に
して0.1〜500重量部(ppm )、好ましくは1〜5
0重量部(ppm )の白金濃度に等しい。
【0077】白金が0.1ppm より少ないときは、硬化
は満足に進まず、一方、500ppmより多くを使用して
も評価できる程に硬化速度が増加せず、従って不経済で
ある。
【0078】上述の成分A、B及びCの混合物は周囲温
度で硬化を始める。比較的長い使用時間又は「ポットラ
イフ」を得るために、周囲条件下での触媒の活性は適当
な抑制剤で遅らせるか又は抑制される。
【0079】公知の白金触媒抑制剤は、米国特許No.3
445420に開示されたアセチレン化合物を含む。2
−メチル−3−ブチン−2−オルのようなアセチレンア
ルコールは、25℃での白金含有触媒の活性を抑制する
好ましい種類の抑制剤である。これらの触媒抑制剤を含
む組成物は、一般に、実際的な速度で硬化するためには
70℃以上の温度で加熱することが必要である。
【0080】周囲条件下での硬化性組成物のポットライ
フを増すのが望まれるときは、これは、米国特許No.3
989667に記載されたタイプのアルケニル置換シロ
キサンを用いて達成できる。環状メチルビニルシロキサ
ンが好ましい。
【0081】白金1モルあたり抑制剤1モルという低い
抑制剤濃度は、場合によっては満足な貯蔵安定性及び硬
化速度を与えるであろう。他の場合には、白金1モルあ
たり500モル又はそれ以上までの抑制剤濃度が必要で
ある。与えられた組成物における与えられた抑制剤につ
いての最適濃度は、日常的な実験によって容易に決定さ
れるので、本発明の部分を構成しない。
【0082】ヒドロシリル化反応によって硬化し、白金
族金属又はその化合物を触媒として含む1液を長期間貯
蔵することが望まれるときは、これは、微細に分割され
た形の触媒を、望みの硬化温度で融解する熱可塑性ポリ
マー中に封入することによって達成することができる。
典型的な封入された白金含有触媒は米国特許No.476
6176に記載されている。
【0083】本発明の接着促進剤に使用するのに適した
1つのタイプの他のオルガノシロキサン組成物は、1分
子あたり少なくとも2つのシラノール基を有するポリオ
ルガノシロキサン、硬化剤としての少なくとも3つのケ
イ素に結合した加水分解性基又はケイ素に結合した水素
原子、及び任意の硬化触媒を含む。
【0084】湿分硬化性組成物用の適当な加水分解性基
は、アルコキシ、エノロキシ、ケトキシモ及びカルボキ
シ、例えばアセトキシである。
【0085】他のタイプの代替組成物は、光分解的に不
安定な化合物、例えばα−ヒドロキシケトンの分解によ
り、又は高エネルギー線照射によって開始されるラジカ
ル重合又はカチオン重合によって硬化する。ラジカル反
応は有機過酸化物又はアゾ化合物のようなラジカル前駆
体の熱分解によっても開始されうる。
【0086】高レベルの引き裂き強度及び他の物性を達
成するために、微細に分割されたシリカのような補強充
填材を添加するのが望ましいかもしれない。シリカ及び
他の補強充填材は、硬化性組成物の加工の間に「クレー
ピング(creping)」又は「クレープ硬化(cr
epe hardening)」と呼ばれる現象を防止
するために、しばしば1又はそれ以上の公知の処理剤で
処理される。
【0087】微細に分割された形のシリカは好ましい補
強充填材である。ヒュームドシリカは、典型的には少な
くとも50m2/gである比較的高い表面積の故に、特に
好ましい。少なくとも200m2/gの表面積を有する充
填材が本発明方法に使用するのに好ましい。
【0088】これら組成物に使用される微細に分割され
たシリカ又は他の補強充填材の量は、少なくとも部分的
には硬化したエラストマーに望まれる物性によって決定
される。液体又はポンプ輸送可能なポリオルガノシロキ
サン組成物は、一般には、ポリジオルガノシロキサンの
重量を基準として、10〜60wt%のシリカを含んで
いる。この値は好ましくは30〜50%である。
【0089】前記充填材処理剤は、加工の間にオルガノ
シロキサン組成物のクレーピングを妨げるのに適したも
のと当技術分野で開示されている低分子量有機ケイ素化
合物のいずれでもよい。前記処理剤は、一般には、1分
子あたり平均2〜20個の反復単位を有する液体水酸基
末端ポリジオルガノシロキサン、及び充填材を処理する
のに用いられる条件下に加水分解し縮合するヘキサオル
ガノジシロキサン又はヘキサオルガノジシラザンのよう
な有機ケイ素化合物である。好ましくは、処理剤上に存
在するケイ素に結合した炭化水素基の少なくとも一部
は、成分A及びBに存在する炭化水素基の大部分と同じ
である。少量の水は、加工助剤としてシリカ処理剤と共
に加えることができる。
【0090】前記処理剤はシリカ又は他の充填材粒子の
表面上に存在するケイ素に結合した水酸基と反応し、硬
化性組成物中に存在するこれら粒子とポリオルガノシロ
キサンとの間の相互作用を減らすことによって機能する
ものと考えられる。
【0091】シリカ充填材が使用されるときは、それは
好ましくは本発明組成物の他の諸成分の少なくとも一部
の存在下に処理され、この処理は、充填材が完全に処理
され、均一に分散されて均質な材料を形成するまで、こ
れら成分を混合することによって行われる。
【0092】充填材の処理の間に存在する成分は、一般
にはシリカ処理剤及び少なくとも一部のポリジオルガノ
シロキサン(ここで成分Aと呼ばれているもの)を含
む。
【0093】本発明オルガノシロキサン組成物は、接着
性に加えて、硬化した組成物のある種の物性を付与し又
は高めるために、又はこの硬化性組成物の加工性を促進
するためにこの種の硬化性組成物中に従来から存在する
1又はそれ以上の添加剤も含むこともできる。
【0094】典型的な添加剤は非補強性充填材、例えば
石英、アルミナ、マイカ及び炭酸カルシウム;顔料、例
えばカーボンブラック又は二酸化チタン;染料、難燃
剤、並びに熱及び/又は紫外線安定剤である。樹脂状オ
ルガノシロキサンコポリマーも、硬化したオルガノシロ
キサン組成物の物性を改善するために1又はそれ以上の
補強充填材の代わりに、又はこれと共に用いることがで
きる。
【0095】好ましいタイプの樹脂状コポリマーは、一
般式R7 3SiO1/2 のトリオルガノシロキシ単位及び一
般式CH2 =CH(R8 2 SiO1/2 のジオルガノビ
ニルシロキシ単位に加えて、一般式SiO4/2 の反復単
位を含む。これらの式において、R7 及びR8 は、それ
ぞれ独立に、先に成分AのR5 基について定義した1価
の炭化水素基又は置換された1価の炭化水素基である。
【0096】樹脂状コポリマーにおけるトリオルガノシ
ロキシ単位及びジオルガノシロキシ単位の合計対SiO
4/2 単位のモル比は0.7〜1.2である。ビニル含有
単位は、コポリマーの2〜8wt%を構成し、このコポ
リマーは、好ましくは、1分子あたり少なくとも2つの
ビニル基を含む。このコポリマーの好ましい具体例にお
いて、ジオルガノビニルシロキシ対トリオルガノシロキ
シ対SiO4/2 単位のモル比の範囲は0.08〜0.
1:0.06〜1:1である。
【0097】樹脂状コポリマーは米国特許No.2676
182に記載されているようにして調製され、この特許
はこれら樹脂の調製と使用の範囲を開示している。この
特許に記載されたコポリマーは2〜23wt%の水酸基
を含み、これは本発明におけるコポリマーの前駆体につ
いて好ましい約0.8wt%の最大量より相当に高い。
この前駆体の水酸基含量は、前記特許に開示された濃度
範囲よりも高い濃度のトリオルガノシロキシ単位を用い
ることにより、望みの量に減らすのが便利である。
【0098】本発明の組成物は周囲温度で全ての成分を
混合することにより調製される。この目的のために、先
行技術に記載された混合方法及び混合装置のいずれをも
用いることができる。用いられる特定の装置は諸成分の
粘度及び最終の硬化性組成物によって決定されるであろ
う。適当なミキサーはパドル型ミキサー、ニーダー型ミ
キサー及び2本又は3本ロールゴム用ミルを含む。
【0099】混合中に諸成分を冷却することは組成物の
時期尚早な硬化を避けるために望ましいであろう。
【0100】ヒドロシリル化反応によって硬化する好ま
しいオルガノシロキサン組成物の貯蔵安定性を最大にす
るために、これら組成物は好ましくは、使用されるまで
閉じた容器中に保たれる。もし、比較的大きな貯蔵安定
性が望みならば、この組成物は2又はそれ以上の容器に
詰め、オルガノハイドロジェンシロキサン(成分B)及
び白金族金属触媒(成分C)を異なる容器に詰めること
ができる。
【0101】成分A及びBの種類と濃度に依存して、本
発明組成物を用いて調製された硬化されたオルガノシロ
キサン物質は脆い樹脂ないしエラストマーないしゲルに
亘って性質を変化させるであろう。それらは、皮膜とし
て、成形物として、又は押し出し物としての種々の末端
用途に有用である。
【0102】充填されていない硬化性オルガノシロキサ
ン組成物は、接着剤、保護皮膜、封入剤及び注封組成物
として特に有用である。前記注封組成物はデリケートな
エレクトロニクス装置、例えばトランジスター及び集積
回路を、この装置の作動に悪影響を与えうる環境中に存
在する湿分及び他の物質による損傷から保護するための
ものである。これらの組成物は、個々の装置又は多数の
これら装置を他のエレクトロニクス部品と共に含む回路
基板を被覆するのに用いることができる。
【0103】本発明組成物は、スプレーによって、浸漬
によって、流し込みによって、押し出しによって、又は
ブラシ、ローラーもしくは被覆棒の使用によって、基体
に適用される。特定の適用方法の選択は、少なくとも硬
化性組成物の粘度によって決定されるであろう。この組
成物の粘度は、この技術分野で公知のように、適当な溶
剤又は反応性希釈剤を用いて減少させることができる。
【0104】本発明の接着添加剤を含むオルガノシロキ
サン組成物は、25℃のような低い温度での硬化の間
に、種々の有機及び無機の基体に凝集接着する。本発明
組成物の、これらの比較的低い温度で硬化するとき接着
が発達する能力は、この組成物を、100℃又はそれ以
上の高い温度に耐えることのできない基体への適用に適
当なものとする。これらの高い温度は、先行技術の接着
添加剤を含むオルガノシロキサン組成物を硬化させるの
にしばしば必要である。その添加剤の幾つかは、白金族
金属触媒を抑制さえする。
【0105】本発明の好ましい組成物は、周囲条件下に
数時間かけて硬化する。白金で触媒されたヒドロシリル
化反応により硬化する他の組成物について真実であるよ
うに、硬化は本発明組成物の加熱によっても促進され
る。25〜80℃の硬化温度が好ましい。
【0106】
【実施例】以下の例は本発明の好ましい硬化性組成物を
更に述べる。特に断らない限り、例中の全ての部及びパ
ーセンテージは、重量基準であり、粘度は25℃で測定
した。
【0107】以下の一般的手順を用いて多価アルコー
ル、1価アルコール、及びアルコキシシランを調製し
た:
【0108】前記アルコキシシラン及びチタネート触媒
を三つ口、丸底ガラス反応器中に装填した。次いでこの
反応器を攪拌機、温度計、サーモウォッチ(Therm
o−Watch)(R)温度調節装置、添加ロート、蒸
留ヘッド、コンデンサー、ドライアイスで冷却した受器
フラスコ、及びドライアイスで冷却したフィンガートラ
ップ(finger trap)を装備した。次いで、
この反応器を窒素で満たした。
【0109】全てのガラス器具を使用に先立って120
℃で乾燥した。添加ロートに、ポリオール、同重量のエ
チルアルコール、及び不飽和アルコールを装填した。次
いで、反応混合物を攪拌し、75℃に加熱し、添加ロー
トの内容物をゆっくりと加えた。添加が完了したのち、
窒素の気流を反応器に通し、受器中に追加の液体がもは
や集まらなくなるまで反応混合物を105℃に加熱し
た。この時間は一般に0.5〜1.5時間を要した。反
応器中の圧力が急速に5.3kPa(40mmHg)に減少
し、そこで20分維持する間、加熱を続けた。次いで、
反応混合物を冷却し、大気圧にした。大気圧下で回収さ
れた液体は主にエチルアルコールであり、減圧で回収さ
れた液体はエチルアルコールとテトラエチルオルソシリ
ケートの混合物であった。
【0110】64.21部のテトラエチルオルソシリケ
ート、0.1部のテトラブチルチタネート、9.56部
の無水エチレングリコール、及び26.23部のウンデ
シレニルアルコールを反応することにより、接着添加剤
D1を調製した。ポリオール/1価アルコール溶液を4
7分かけて加え、次いで、25分加熱した後、真空をか
けた。27.2部の留出物を集めた後真空をかけたとこ
ろ、ガス/液クロマトグラフィー(GC)により、9
1.6%のエチルアルコール及び8.4%のテトラエチ
ルオルソシリケートを含むことが示された。
【0111】真空をかけた後、6.04部の留出物が集
まり、このものはGC分析により、60.1%のエチル
アルコール及び39.8%のテトラエチルオルソシリケ
ートを含んでいることが示された。生成物(72.6
部)は黄/褐色透明液体であった。
【0112】接着添加剤D2cは本発明の範囲外であ
り、比較の目的で調製した。これは、テトラエチルオル
ソシリケート(245.6部)、テトラブチルチタネー
ト(0.45部)及びウンデシルアルコール(199.
6部)を反応させて調製した。この接着添加剤を調製す
るにあたって、ポリオールもエチルアルコールも用いな
かった。
【0113】前記不飽和アルコールは95℃で8時間か
けて添加し、この時点で反応混合物を最終温度140℃
に加熱した。減圧下での揮発性液体の除去は、この調製
においては用いなかった。
【0114】テトラエチルオルソシリケート(TEO
S)及びエチルポリシリケート(EPS)も、比較目的
の接着添加剤として用いた。
【0115】硬化性組成物の各々は、接着の発達の速度
を増すために、触媒としてのテトラブチルチタネート
(TBT)を含んでいた。
【0116】接着促進剤を評価するために用いた2液硬
化性オルガノシロキサン組成物は次の成分を含んでい
た:
【0117】パートA:25℃で粘度0.4Pa・sを
有するジメチルビニルシロキシ−末端ポリジメチルシロ
キサン46部;平均粒度5μm を有する石英46部;2
5℃で粘度0.4Pa・sを有するジメチルビニルシロ
キシ−末端ポリジメチルシロキサンを80wt%含有す
る分散体7部;13wt%の酸化亜鉛及び7wt%のラ
ンプブラック;及び六塩化白金酸及びsym−テトラメ
チルジビニルジシロキサンの反応生成物で、白金含量が
0.7wt%となるに充分な量の液体ジメチルビニルシ
ロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈したもの0.
2部。
【0118】パートB:25℃で粘度0.4Pa・sを
有するジメチルビニルシロキシ−末端ポリジメチルシロ
キサン47部;平均粒度5μm を有する石英47部;1
分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン
単位及び3つのジメチルシロキサン単位を有し、ケイ素
に結合した水素原子含量が0.7〜0.8wt%である
トリメチルシロキシ−末端ポリジオルガノシロキサン
(成分B);並びに0.1部の環状メチルビニルシロキ
サン。
【0119】この組成物の幾つかは、追加の量のオルガ
ノハイドロジェンシロキサン(成分B)を含んでいた。
【0120】硬化性組成物のパートA及びBの量、並び
に評価した各組成物を調製するのに用いた接着促進剤の
量を表1及び2にまとめる。量は重量部で表している。
【0121】 〔表1〕組成物1 C1 C2 C3 C4 C5 C6 パートA 7.5 7.5 7.5 7.5 4.88 4.76 パートB 7.5 7.5 7.5 7.5 4.89 4.75 TBT 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 5 5 5 5 0 0 成分D 種類 EPS EPS TEOS TEOS D2c D2c 濃度 0.38 0.75 0.38 0.75 0.23 0.43成分B 0.00 0.00 0.00 0.00 0.09 0.17 1=重量部で表した濃度。 組成物C1〜C6は、比較例である。
【0122】 〔表2〕 組成物(部) パートA 4.89 4.88 4.75 4.74 パートB 4.89 4.90 4.79 4.76 TBT 0.010 0.010 0.010 0.010 添加剤の種類 D1 D1 D1 D1 添加剤の濃度 0.25 0.33 0.51 0.67 成分B 0.07 0.09 0.13 0.17
【0123】減圧下において閉じ込められた空気泡を除
いた後、各サンプルの複数の部分を引き落として基体の
上に厚さ0.008インチ(0.2mm)の液体フィルム
を形成した。
【0124】その上で硬化性組成物を評価した基体は、
ガラス顕微鏡スライド(ガラスと記す);寸法7.6×
12.7cmのQ−Panelから入手可能なType
3003 H14合金ミル仕上げアルミニウム(ミルア
ルミと記す);寸法2.5×7.6cmのType 20
24 T3裸アルミニウムパネル(裸アルミと記す);
寸法7.6×12.7cmのAlmac Plastic
s, Inc.からG−10として入手可能なエポキシ
で接合したガラス繊維パネル(エポキシと記す);及び
寸法2.5×7.6cmの銅メッキしたエポキサイドパネ
ル(銅と記す)であった。
【0125】前記組成物を室温で硬化させるか、又は強
制空気循環炉中70℃で30分硬化させその後室温での
追加の硬化を行った。
【0126】接着試験は、硬化した皮膜を金属のへらの
刃でそぎ取り、皮膜が基体の表面上に残留物を残さない
で取り除かれるか(接着破壊、AF)、又は破壊が皮膜
層内で起こり、皮膜材料の少なくとも一部が試験領域中
で基体に接着しているか(凝集破壊、CF)を測定し
た。サンプルの中には、ある領域においては接着破壊を
示し、他の領域では凝集破壊を示した(AF/CF)。
【0127】凝集破壊を示す皮膜を更に試験して基体表
面上の残留物及び隣接する皮膜材料が指でこすって取れ
るかどうかを測定した。もし、皮膜がこのようにして除
かれたときは、この皮膜を除くのに要した圧力を主観的
な等級に基づいて格付けし、低(WE)、中(WM)及
び高(WD)とした。
【0128】室温で硬化した皮膜及び加熱により硬化し
た皮膜について達成された接着を表3及び4に示す。
【0129】 〔表3〕 室 温 接 着 ガラス 裸アルミ ミルアルミ エポキシ 組成物 1日 3日 1日 3日 1日 3日 1日 3日 1日 3日 C1 CF CF AF AF AF/C CF AF AF AF AF F C2 CF CF AF AF CF CF AF AF AF AF C3 AF AF AF AF AF AF/C AF AF AF AF F C4 AF AF AF AF AF AF AF AF AF AF C5 CF CF CF CF CF CF WM CF AF AF C6 CF CF CF CF CF CF AF CF AF AF 1 CF CF CF CF CF CF WM CF AF AF 2 CF CF CF CF CF CF WM CF AF AF 3 CF CF CF CF CF CF WD CF AF AF4 CF CF CF CF CF CF WE CF WE AF
【0130】 〔表4〕 炉 硬 化 接 着 ガラス 裸アルミ ミルアルミ エポキシ 組成物 初期 1日 初期 1日 初期 1日 初期 1日 初期 1日 C1 AF CF AF AF AF AF AF AF AF AF C2 AF CF AF AF AF AF AF AF AF AF C3 AF AF AF AF AF AF AF AF AF AF C4 AF AF AF AF AF AF AF AF AF AF C5 CF CF CF CF CF CF AF AF AF AF C6 CF CF CF CF CF CF AF AF WE AF 1 CF CF AF CF CF CF AF CF AF AF 2 CF CF AF CF CF CF AF AF AF AF 3 CF CF WE CF CF CF AF AF WE WE4 CF CF CF CF CF CF AF CF CF CF
【0131】表3及び4にまとめた結果は、本発明の接
着促進剤を含む組成物を用いて室温で又は70℃で短時
間硬化した後の、種々の基体への優れた接着を示してい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)一般式R1 (OH)m で示される
    多価アルコール、(2)一般式R2 (OH)n で示され
    るアルコール、及び(3)一般式R3 p SiX4-p で示
    されるシラン(ここに、R1 は価数(valence)
    mを有し、エチレン性不飽和を有しない炭化水素基であ
    り、R2 は価数nを有し、炭素、水素、並びにCH2
    CH−、アクリロキシ、メタクリロキシ、エポキシ、カ
    ルボキシ、アミノ、アミド、アクリルアミド、メタクリ
    ルアミド及びメルカプトからなる群から選ばれた少なく
    とも1つの有機官能性置換基を含む有機基であり、R3
    は不飽和の又は飽和の1価の炭化水素基であり、Xは加
    水分解性基であり、mは少なくとも2であり、nは少な
    くとも1であり、pは0又は1である)の間の反応によ
    り形成される少なくとも1つの化合物であって、この化
    合物の少なくとも1つは少なくとも2つのケイ素原子を
    有するものを含む有機ケイ素組成物。
  2. 【請求項2】 次のものを含む硬化性オルガノシロキサ
    ン組成物: (A)硬化性ポリオルガノシロキサン; (B)前記組成物を硬化させるに充分な量の硬化剤; (C)前記組成物の硬化を促進するに充分な量の触媒;
    及び (D)接着促進添加剤であって、前記添加剤が請求項1
    の有機ケイ素組成物であることを特徴とするもの。
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