JPH0632831U - 金属積層形ガスケット - Google Patents

金属積層形ガスケット

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JPH0632831U
JPH0632831U JP075191U JP7519192U JPH0632831U JP H0632831 U JPH0632831 U JP H0632831U JP 075191 U JP075191 U JP 075191U JP 7519192 U JP7519192 U JP 7519192U JP H0632831 U JPH0632831 U JP H0632831U
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應 芳 男 宮
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石川ガスケット株式会社
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    • F02F11/002Arrangements of sealings in combustion engines  involving cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
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    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属積層形ガスケットにおいて、燃焼室穴シ
ール部における金属板の積層厚さを周囲の平坦部よりも
厚く形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させる
に当り、折り返し部分の金属板積層厚さを容易且つ簡易
に調整可能にし、さらにへたりのないビードの設置を可
能にする。 【構成】 燃焼室穴シール部21において積層した金属
板1の一部を折り返して他の金属板2,3を挟み込むこ
とにより、該燃焼室穴シール部21における金属板の積
層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、締め付け時の面
圧を集中させる。その際、積層した金属板3における上
記折り返し部分1aが当接する部分に、部分的な圧縮変
形により金属板の積層厚さを調節する段差3aを形成
し、微小な調整により必要な面圧の発生を可能にする。
また、上記段差3aを形成した金属板3に重ねる金属板
2に、該段差の形成のために生じた段部3bを跨ぐビー
ド2aを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属積層形ガスケットに関するものであり、さらに詳しくは、内燃 機関のシリンダヘッドガスケットとして用いる金属積層形のガスケットに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に装着される金属 積層形のシリンダヘッドガスケットでは、複数枚の金属板を積層し、それらの金 属板のうちの両面の外板で中板を挟着することにより組立てられている。このよ うなガスケットでは、燃焼室穴シール部や他の流体穴の周縁の流体穴シール部に おける金属板の積層厚さ(各金属板の厚さ合計)を他の平坦部よりも厚く形成す ることにより、その部分に締め付け時の面圧を集中させ、シール効果を高めるよ うにしている。
【0003】 この金属板の積層厚さを部分的に厚くするための手段としては、金属板の一部 を折り返して、その折り返し部により他の金属板を挟み込むなどの手段が用いら れている。この場合に、金属板の折り返し部の積層厚さが過度に厚くならず、そ の周囲の平坦部よりも若干厚くなるようにするため、通常は、金属板の折り返し 部が重なる位置で、その折り返し部よりも薄い他の金属板の一部を切除して逃げ 部を設けたり、非常に薄い金属板の一部を折り返したりするなどの配慮が行われ ている。
【0004】 しかしながら、このような手段によって積層厚さの調整をするためには、前者 では、予め逃げ部を設けるための所要厚さの金属板を用意し、あるいは各金属板 の厚さを微妙に調整しておく必要があり、後者では、折り返しのための特に薄い 金属板を用意するなどの配慮が必要になる。そのため、積層厚さの調整のみのた めに余分の枚数の金属板が必要で、各金属板の厚さが制限を受けるとか、折り返 す金属板の厚さを一定値以下にはできないため、僅かな厚さの差による面圧の調 整が不可能であるなどの問題がある。
【0005】 また、燃焼室穴シール部等における面圧を高めるためための手段として、その 部分にビードを設けることも行われているが、ガスケットをシリンダブロックに 装着してシリンダヘッドで締め付けることによりそのビードが押し潰された状態 が継続すると、ビードにへたりが生じ、面圧の集中によるシール効果を発揮する ことができなくなる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の技術的課題は、金属積層形ガスケットにおいて、燃焼室穴シール部に おける金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時 の面圧を集中させてシール効果を高めるに当り、予め各金属板の厚さ調整を行う 必要をなくし、しかも前記折り返し部の積層厚さを一層容易且つ簡易に調整可能 にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の金属積層形ガスケットは、 複数枚の金属 板を積層することにより形成し、燃焼室穴シール部における積層した金属板の一 部を折り返して他の金属板を挟み込むことにより、該燃焼室穴シール部における 金属板の積層厚さを周囲の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時の面 圧を集中させるようにしたガスケットにおいて、上記積層した金属板における上 記折り返し部分が重ねられる部分に、部分的な圧縮変形により、該折り返し部分 を重ねた部分の金属板の積層厚さがその周囲よりも若干厚くなるように調節する ための段差を形成し、上記段差を形成した金属板の該段差側に重ねる金属板に、 該段差の形成のために生じた段部を跨ぐビードを設けたことを特徴とするもので ある。
【0008】
【作用】 上記ガスケットにおいては、燃焼室穴シール部における積層した金属板の一部 を折り返して、該燃焼室穴シール部における金属板の積層厚さを周囲の平坦部よ りも厚く形成するに際し、積層した金属板における上記折り返し部分が当接する 部分に、部分的な圧縮変形による段差を形成し、これによって金属板の積層厚さ を調節するので、予め必要な厚さに調整した金属板を積層する場合に比して、そ の厚さ調整が簡単であると同時に、折り返し部の積層厚さの微細な調整が一層容 易になる。
【0009】 また、上記段差を形成した金属板の該段差側に重ねる金属板に、該段差の形成 のために生じた段部を跨ぐビードを設けたので、ガスケットをシリンダブロック に装着して締め付けた場合にも、そのビードが完全に押し潰された状態にならず 、ビードのへたりが抑制される。しかも、そのビード部分が上記段部に接触せず 、ビード部分の損傷、変形も生じない。従って、このビードにおける面圧の集中 によっても、シール効果を有効に発揮させることが可能になる。
【0010】
【実施例】
図1ないし図3は、本考案に係る金属積層形シリンダヘッドガスケットの第1 実施例を示し、このガスケットは、金属板により形成した外板1,2と、それら の間に包合された中板3を備え、必要数の燃焼室穴11の他に、水穴12、及び オイル穴13等からなる流体穴、並びにボルト穴14等を適宜備えると共に、そ れらの燃焼室穴11及び流体穴の内周縁に流体穴シール部を備えている。即ち、 上記燃焼室穴11の内周縁には燃焼室穴シール部21を、水穴12の内周縁には 水穴シール部22を、オイル穴13の内周縁にはオイル穴シール部23を備えて いる。
【0011】 上記燃焼室穴シール部21においては、図2に詳細に示すように、積層した金 属板(外板1)の一部を穴縁において折り返し、この折り返し部分1aによって 他の金属板(外板2及び中板3)を挟み込むことにより、積層した金属板を全体 的に止着している。 而して、積層した金属板における上記折り返し部分1aが当接する部分の金属 板(中板3)には、コイニング加工による部分的な圧縮変形により段差3aを形 成している。この段差3aは、折り返し部分1aを重ねた部分の金属板の積層厚 さを、その周囲の平坦部よりも若干厚くなるように調節するためのもので、その 段差3aの加工深さT2 は、上記金属板の折り返し部分1aの厚さT1 よりも浅 くしている。従って、該折り返し部分1aの厚さT1 と圧縮加工された段差3a の深さT2 との差T1 −T2 だけ、燃焼室穴シール部21が周囲の平坦部よりも 厚く形成されることになる。
【0012】 このコイニング加工による金属板の圧縮変形によれば、予め必要な厚さに調整 した金属板を積層する場合に比して、段差3aの深さを微細に調整することがで き、その深さと折り返し部分1aの板の厚さの関係を微小に変化させて、燃焼室 穴シール部21の面圧を任意に調整することが可能になる。また、予め必要な厚 さにした金属板を用いる場合に比して、面圧の調整を非常に容易に行うことがで きる。
【0013】 上記段差3aを形成した中板3の該段差3a側に重ねる外板2には、該段差の 形成のために生じた段部3bを跨ぐようにビード2aを形成している。この燃焼 室穴シール部21においては、前述したように、折り返し部分1aの厚さT1 と 圧縮加工された段差3aの深さT2 との差T1 −T2 だけ、折り返し部分1aを 積層した部分が周囲の平坦部よりも厚く形成されているので、図3に示すように ガスケットをシリンダブロックに装着して締め付けた場合にも、そのビード2a が完全に押し潰された状態にならず、そのため、ビード2aのへたりが抑制され る。しかも、そのビード部分が上記段部3bに接触せず、ビード部分の損傷、変 形も生じない。従って、このビードにおける面圧の集中によっても、シール効果 を有効に発揮させることが可能になる。
【0014】 図4の第2実施例では、金属積層形ガスケットを、金属板からなる外板4,5 及びそれらに包合された中板6を積層することにより構成し、さらに燃焼室穴の 内周に沿ってワイヤリング7を内装した場合を示している。そして、外板4には 前記実施例と同様の折り返し部分4aを設け、中板6には、金属板の積層厚さを 調節するための段差6aを設け、上記段差6aを形成した中板6の該段差6a側 に重ねる外板5には、該段差の形成のために生じた段部6bを跨ぐように、ビー ド5aを設けている。この段差6aは、前記実施例と同様に、コイニング加工に よる部分的な圧縮変形により形成したものである。
【0015】 この実施例の場合には、ワイヤリング7の内装により、その部分に締め付け時 の面圧を集中させてシール効果を高めることができるが、それと同時に、前記第 1実施例と同様に、金属板からなる外板4の折り返し部分4aが当接する部分に おいて、中板6にコイニング加工による部分的な圧縮変形により段差6aを形成 し、折り返し部分4aを重ねることにより形成した流体穴シール部を、所要の面 圧を得るに必要な厚さだけ周囲の平坦部よりも厚く形成し、さらに、外板5に段 部6bを跨ぐビード5aを設けて、それらの部分に締め付け時の面圧を集中させ るようにしているので、それらの相乗作用により効果的にシール効果を発揮させ ることができる。
【0016】 このようにして、段差6aに金属板の折り返し部分4aを重ね、そこにワイヤ リング7を設けた燃焼室穴シール部は、所要の面圧を得るに必要な厚さだけ周囲 の平坦部よりも厚く形成され、その部分に締め付け時の面圧を集中させるが、そ のためには、ワイヤリング7の部分でも、締め付け時に同程度の厚さになること が必要である。従って、ワイヤリング7は締め付け時における変形を予測し、金 属板の積層された燃焼室穴シール部との関連において適切な材料で適切な寸法に 設定されるべきである。
【0017】 以上においては、燃焼室穴11の周囲のシール部21について説明したが、そ の他の流体穴のシール部22,23等については、同様な手段を用いることもで きるし、他の適宜シール手段を用いることもできる。
【0018】
【考案の効果】
以上に詳述したように、本考案によれば、複数枚の金属板を積層することによ り構成される金属積層形ガスケットにおいて、燃焼室穴シール部における積層し た金属板の一部を折り返して、該燃焼室穴シール部における金属板の積層厚さを 周囲の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させてシー ル効果を高めるに際し、積層した金属板における上記折り返し部分が当接する部 分に部分的な圧縮変形による段差を形成し、これによって金属板の積層厚さを調 節するようにしたので、予め必要な厚さに調整した金属板を積層する場合に比し て、金属板の厚さ調整が簡単であると同時に、折り返し部の積層厚さの微細な調 整を一層容易に行うことができる。
【0019】 また、上記段差を形成した金属板の該段差側に重ねる金属板に、該段差の形成 のために生じた段部を跨ぐビードを設けたので、ガスケットをシリンダブロック に装着して締め付けた場合にも、そのビードが完全に押し潰された状態にならず 、ビードのへたりが抑制され、しかも、そのビード部分が上記段部に接触せず、 ビード部分の損傷、変形が生じることもない。従って、このビードにおける面圧 の集中によっても、シール効果を有効に発揮させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る金属積層形ガスケットの第1実施
例を示す部分平面図である。
【図2】図1におけるA−A位置での要部拡大断面図で
ある。
【図3】上記ガスケットのシリンダブロックへの装着状
態を示す要部拡大断面図である。
【図4】本考案の第2実施例における図2と同様な位置
での断面図である。
【符号の説明】
1,2 外板、 1a 折り返し部分、 3 中板、 3a 段差、 3b 段部、 4,5 外板、 4a 折り返し部分、 6 中板、 6a 段差、 6b 段部、 11 燃焼室穴、 21 燃焼室穴シール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の金属板を積層することにより形成
    し、燃焼室穴シール部における積層した金属板の一部を
    折り返して他の金属板を挟み込むことにより、該燃焼室
    穴シール部における金属板の積層厚さを周囲の平坦部よ
    りも厚く形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中さ
    せるようにしたガスケットにおいて、 上記積層した金属板における上記折り返し部分が重ねら
    れる部分に、部分的な圧縮変形により、該折り返し部分
    を重ねた部分の金属板の積層厚さがその周囲よりも若干
    厚くなるように調節するための段差を形成し、 上記段差を形成した金属板の該段差側に重ねる金属板
    に、該段差の形成のために生じた段部を跨ぐビードを設
    けた、 ことを特徴とする金属積層形ガスケット。
JP1992075191U 1992-07-21 1992-10-05 金属積層形ガスケット Expired - Lifetime JP2524026Y2 (ja)

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JP1992075191U JP2524026Y2 (ja) 1992-10-05 1992-10-05 金属積層形ガスケット
EP93305755A EP0580427B1 (en) 1992-07-21 1993-07-20 Metal laminate gasket with recess and flange
US08/093,909 US5408963A (en) 1992-07-21 1993-07-20 Metal laminate gasket having sealing mechanism formed of recess and flange
ES93305755T ES2091559T3 (es) 1992-07-21 1993-07-20 Junta laminada metalica con rebaje y pestaña.
DE69304461T DE69304461T2 (de) 1992-07-21 1993-07-20 Laminierte Metalldichtung mit einer Aussparung und einem Flausch
KR2019930019242U KR0114904Y1 (ko) 1992-10-05 1993-09-23 금속 적층형 가스킷

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