JP3294534B2 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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JP3294534B2
JP3294534B2 JP17531597A JP17531597A JP3294534B2 JP 3294534 B2 JP3294534 B2 JP 3294534B2 JP 17531597 A JP17531597 A JP 17531597A JP 17531597 A JP17531597 A JP 17531597A JP 3294534 B2 JP3294534 B2 JP 3294534B2
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村 進 稲
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石川ガスケット株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に装着されるシリン
ダヘッドガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の金属板を積層することにより形成
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁を一枚の金属板の
折返し部で挟着することにより、該燃焼室穴の周囲のシ
ール部における金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚
く形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させるよ
うにしたシリンダヘッドガスケットにおいて、上記積層
した金属板における折返し部が当接する部分に、部分的
な圧縮変形により金属板の積層厚さを調節する段差を形
成したものは、実開平6−32832号公報や実開平6
−32831号公報等において開示されている。
【0003】上記従来のシリンダヘッドガスケットは、
簡易な手段によりシール部における金属板の積層厚さを
部分的に調整する段差を形成して、上記シール部におけ
る面圧分布の適正化を図ることができる、という利点が
ある一方で、シリンダにおける燃焼に伴って上記折返し
部に局部的に面圧が繰り返し作用すると、該折返し部の
内面に上記積層した金属板における燃焼室穴縁側の先端
角部が繰り返し圧接することになり、その結果、該折返
し部が変形あるいは破損してしまうなど、何らかの損傷
を被る可能性がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、上記折返し部またはグロメットが重積される金属板
における燃焼室穴縁側の先端角部に、該折返し部または
グロメットの内面が圧接することによる変形あるいは破
損等の損傷を、簡易な手段により抑止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数枚の金属板を積層することにより形
成し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼
室穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁において一枚の
金属板の折返し部またはグロメットで積層金属板を挟着
することにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における
金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、その
部分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたシリン
ダヘッドガスケットにおいて、上記積層した金属板の上
記折返し部またはグロメットが重積される部分におい
て、該積層金属板の一枚に、その積層厚さを調節するた
めの段差を形成すると共に、該金属板の燃焼室穴縁側の
先端部に、積層金属板の先端角部が上記折返し部または
グロメットの内面に圧接するのを抑止するための欠落部
を形成したことを特徴とするものである。
【0006】本発明のシリンダヘッドガスケットにおい
ては、金属板における段差をコイニングにより形成し、
その段差を形成した金属板に欠落部を形成するのが適切
である。
【0007】上記構成のシリンダヘッドガスケットは、
上記積層した金属板における折返し部またはグロメット
に圧接する金属板の先端部分に欠落部を設けるという簡
易な手段により、該折返し部またはグロメットの内面に
上記金属板の先端角部が圧接することによって該部が変
形あるいは破損するなどの損傷を抑止することができ
る。上記欠落部は、積層した金属板における燃焼室穴縁
の表裏両面側の角部に設ける必要はなく、その一方に設
けるだけでも、その部分が折返し部またはグロメットの
内面に対して圧接しないので、反対面側の角部の該内面
に対する圧接力が緩和される。また、上記折返し部また
はグロメットの内面に角部が圧接する金属板の厚さが比
較的薄く、それが外力により湾曲しやすい場合には、そ
の金属板が重積されている隣接金属板の角部に前記欠落
部を設けておくこともできる。
【0008】上記段差をコイニングにより形成し、その
段差を形成した金属板に欠落部を形成すると、一枚の金
属板にそれらの段差及び欠落部を一回の加工で形成する
ことができるので、その製造がより容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の例
を図面に基づいて詳細に説明するに、図1及び図2は本
発明の第1実施例を示している。
【0010】この第1実施例のシリンダヘッドガスケッ
トは、金属板により形成した外板2,4と、それらの外
板2,4間に包合された中板6とを備え、シリンダブロ
ックの燃焼室に対応する複数の燃焼室穴8,8・・のほ
かに、該燃焼室穴8,8・・の周囲に分散して必要数の
水穴及びオイル穴等を備え、さらに、燃焼室穴8の周囲
にほぼ均等に配置されたボルト穴を備えている。
【0011】上記燃焼室穴8の周囲に設けたシール部8
aにおいては、図2に詳細に示すように、外板2の一部
を折り返し、この折返し部2aによって外板4及び中板
6を挟着している。そして、それらの金属板のうちの中
板6における折返し部2aが重積される部分において、
積層した金属板の全体的な積層厚さを調節するための段
差6aを、コイニングによる部分的な圧縮変形により形
成し、これにより、該シール部8aにおける金属板の積
層厚さを他の平坦部よりも若干厚く形成して、その部分
に締め付け時の面圧を集中させるようにしている。そし
て、上記折返し部2aの内面に圧接するところの中板6
の燃焼室穴縁側の裏面側先端角部に、傾斜面状の欠落部
6bを形成している。
【0012】この欠落部6bは、エンジンの運転時等の
過酷な条件下において、上記外板2の折返し部2aの内
面が、上記中板6における燃焼室穴8の穴縁側の先端角
部に繰り返し圧接することにより変形したり、割れ等の
損傷を生じたりするのを抑止するためのものであり、上
記段差6aと共にコイニング加工による部分的な圧縮変
形で形成するのが好ましいが、他の適宜手段により形成
することができる。
【0013】上記構成を有するシリンダヘッドガスケッ
トによれば、上記外板2の折返し部2aが圧接するとこ
ろの中板6の燃焼室穴縁側の先端角部に欠落部6bを設
けるという簡易な手段により、上記折返し部2aの内面
に中板6の先端角部が繰り返し圧接することによる該折
返し部2aの変形あるいは破損などの損傷を抑止するこ
とができる。また、段差6aを形成した金属板(中板
6)に欠落部6bを形成しているので、一枚の金属板
(中板6)にそれらの段差6a及び欠落部6bを形成す
ることができ、従って、その製造をより容易に行うこと
ができる。
【0014】なお、この第1実施例においては、上記欠
落部6bを、中板6における上記外板2の折返し部2a
が圧接するところの一方の先端角部に形成したものとし
ているが、この部分が折返し部2aの内面に対して圧接
していないので、反対面側の角部の該内面に対する圧接
力が緩和され、即ち、積層した金属板の表裏両面側の角
部が折返し部内面に圧接する場合に比して、一方の角部
の圧接力が著しく緩和される。
【0015】ここで、上記欠落部6bの構成は、上記第
1実施例のものに限定されず、図3に示すように、中板
6の表裏両面側の先端角部に形成することができる。ま
た、特に、折返し部2aにおける折返しのための折曲部
に対する圧接力が大きくなるため、図4に示すように、
厚い金属板(中板6)の裏面側先端角部には欠落部6b
を設けるが、反対側表面に積層した薄い金属板(外板
4)の先端角部を外板2の折曲部に達しない程度に後退
させておくのが有利である。さらに、この欠落部6b
は、上述した傾斜面状のものに限らず、図4及び図5に
示すような段状のものなど適宜の形状とすることができ
る。
【0016】次に、図6は本発明の第2実施例を示して
おり、この第2実施例のシリンダヘッドガスケットは、
同図からわかるように、金属板により形成した外板1
2,14と、それらの外板12,14間に包合された中
板16とを備えており、燃焼室穴8の穴縁において、そ
れらの金属板のうち、厚さ調節のために燃焼室穴縁側を
切断した中板16を除く、外板12,14をグロメット
20で挟着することにより、該燃焼室穴8の周囲のシー
ル部8aにおける金属板の積層厚さを他の平坦部分より
も若干厚く形成している。そして、上記グロメット20
が重積される部分において、上記外板12に、積層した
金属板の全体的な積層厚さを調節するための段差12a
をコイニングにより形成すると共に、シリンダヘッドの
締め付け時において、上記グロメット20の内面に圧接
するところの外板12における燃焼室穴縁側の表裏両面
側の先端角部に、グロメット20の損傷を抑止するため
の段状の欠落部12b,12bを形成したものである。
【0017】ここで、この第2実施例のその他の構成及
び作用は、実質的に第1実施例と同様であるから、同一
または相当部分に同一符号を付して、それらの説明を省
略する。
【0018】なお、積層する金属板は、2枚であっても
あるいは3枚以上であってもよく、必要に応じて、いず
れかの金属板にビードを設けることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のシリン
ダヘッドガスケットによれば、積層した金属板における
折返し部またはグロメットに圧接する金蔵版の先端部分
に欠落部を設けるという簡易な手段により、該折返し部
またはグロメットの内面に上記金属板の先端角部が圧接
するのを抑止し、延いては、該部が変形あるいは破損す
るなどの損傷を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す部分破断平面図であ
る。
【図2】図1のA−A拡大端面図である。
【図3】第1実施例の他の構成例を示す図2と同様の位
置での要部拡大断面図である。
【図4】第1実施例のさらに他の構成例を示す同要部拡
大断面図である。
【図5】第1実施例の他の構成例を示す同要部拡大断面
図である。
【図6】本発明の第2実施例における図2と同様の位置
での要部拡大端面図である。
【符号の説明】
2,4,12,14 外板 2a 折返し部 6,16 中板 6a,12a 段差 6b,12b 欠落部 8 燃焼室穴 8a シール部 20 グロメット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の金属板を積層することにより形成
    し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
    穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁において一枚の金
    属板の折返し部またはグロメットで積層金属板を挟着す
    ることにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における金
    属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、その部
    分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたシリンダ
    ヘッドガスケットにおいて、 上記積層した金属板における上記折返し部またはグロメ
    ットが重積される部分において、積層金属板の一枚に、
    その積層厚さを調節するための段差を形成すると共に、
    該金属板の燃焼室穴縁側の先端部に、積層金属板の先端
    角部が上記折返し部またはグロメットの内面に圧接する
    のを抑止するための欠落部を形成した、ことを特徴とす
    るシリンダヘッドガスケット。
  2. 【請求項2】金属板における上記段差及び欠落部をコイ
    ニングにより形成したことを特徴とする請求項1に記載
    のシリンダヘッドガスケット。
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