JPH081330Y2 - 金属積層形ガスケット - Google Patents

金属積層形ガスケット

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Publication number
JPH081330Y2
JPH081330Y2 JP1992056925U JP5692592U JPH081330Y2 JP H081330 Y2 JPH081330 Y2 JP H081330Y2 JP 1992056925 U JP1992056925 U JP 1992056925U JP 5692592 U JP5692592 U JP 5692592U JP H081330 Y2 JPH081330 Y2 JP H081330Y2
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JP1992056925U
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JPH0624266U (ja
Inventor
應 芳 男 宮
Original Assignee
石川ガスケット株式会社
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
    • F16J15/0818Flat gaskets
    • F16J15/0825Flat gaskets laminated

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属積層形ガスケット
に関するものであり、さらに詳しくは、内燃機関のシリ
ンダヘッドガスケットとして用いるのに有効な金属積層
形ガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に装着される金属積層形のシリンダ
ヘッドガスケットでは、2枚またはそれ以上の複数枚の
金属板を積層し、それらの金属板のうちの両面の外板
で、必要に応じて挟着した中板を包合させることにより
組立てられている。このようなガスケットでは、燃焼室
穴シール部や他の流体穴の周縁の流体穴シール部におけ
る金属板の積層厚さ(各金属板の厚さ合計)を他の平坦
部よりも厚く形成することにより、その部分に締め付け
時の面圧を集中させ、シール効果を高めるようにしてい
る。
【0003】この金属板の積層厚さを部分的に厚くする
ための手段としては、金属板の一部を折り返して、その
折り返し部により他の金属板を挟み込むなどの手段が用
いられている。この場合に、金属板の折り返し部の積層
厚さが過度に厚くならず、他の平坦部よりも若干厚くな
るようにするため、通常は、金属板の折り返し部が重な
る位置で、その折り返し部よりも薄い他の金属板の一部
を切除して逃げ部を設けたり、非常に薄い金属板の一部
を折り返したりする、などの配慮が行われている。
【0004】しかしながら、このような手段によって積
層厚さの調整をするためには、前者では、予め逃げ部を
設けるための所要厚さの金属板を用意し、あるいは各金
属板の厚さを微妙に調整しておくとか、後者では、折り
返しのための特に薄い金属板を用意する、などの配慮が
必要になり、そのため、積層厚さの調整のみのために余
分の枚数の金属板が必要で、各金属板の厚さが制限を受
けるとか、折り返す金属板の厚さを一定値以下にはでき
ないため、僅かな厚さの差による面圧の調整が不可能で
あるなどの問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の技術的課題
は、金属積層形ガスケットにおいて、燃焼室穴シール部
における金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成
し、その部分に締め付け時の面圧を集中させてシール効
果を高めるに当り、予め各金属板の厚さ調整を行う必要
をなくし、しかも前記折り返し部の積層厚さを一層容易
且つ簡易に調整可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の金属積層形ガスケットは、複数枚の金属板
を積層することにより形成し、燃焼室穴シール部におけ
る積層した金属板の一部を折り返して他の金属板を挟み
込むことにより、該燃焼室穴シール部における金属板の
積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、その部分に締
め付け時の面圧を集中させるようにしたガスケットにお
いて、上記折り返し部分を設けた金属板を除くいずれか
の金属板における折り返し部分が当接する部分の片面
に、部分的な圧縮変形により、該折り返し部分における
金属板の積層厚さを燃焼室穴のシールに適した厚さに調
節する段差を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記ガスケットにおいては、燃焼室穴シール部
における積層した金属板の一部を折り返して、該燃焼室
穴シール部における金属板の積層厚さを他の平坦部より
も厚く形成するに際し、上記折り返し部分を設けた金属
板を除くいずれかの金属板における、該折り返し部分が
当接する部分の片面に、部分的な圧縮変形による段差を
形成し、これによって該折り返し部分における金属板の
積層厚さを燃焼室穴のシールに適した厚さに調節するの
で、予め必要な厚さに調整した金属板を積層する場合に
比して、その厚さ調整が簡単であると同時に、折り返し
部の積層厚さの微細な調整が一層容易になる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3は、本考案に係る金属積層形
シリンダヘッドガスケットの第1実施例を示し、このガ
スケットは、金属板により形成した外板1,2と、それ
らの間に包合された中板3を備え、必要数の燃焼室穴1
1、水穴12、及びオイル穴13等からなる流体穴、並
びにボルト穴14等を適宜備えると共に、それらの流体
穴の内周縁に流体穴シール部を備えている。即ち、上記
燃焼室穴11の内周縁には燃焼室穴シール部21を、水
穴12の内周縁には水穴シール部22を、オイル穴13
の内周縁にはオイル穴シール部23を備えている。
【0009】上記燃焼室穴シール部21においては、図
2及び図3に詳細に示すように、積層した金属板(外板
1)の一部を折り返し、この折り返し部分1aによって
他の金属板(外板2及び中板3)を挟み込み、それによ
って、積層した金属板を全体的に止着している。
【0010】而して、積層した金属板における上記折り
返し部分1aが当接する部分の金属板(中板3)には、
コイニング加工による部分的な圧縮変形により段差3a
を形成している。この段差3aは、金属板の積層厚さを
調節するためのもので、積層した任意の金属板に形成す
ることができ、その加工深さは上記金属板の折り返し部
分1aの厚さよりも浅く、従って、該折り返し部分1a
の厚さとこの圧縮加工部の深さとの差だけ、流体穴シー
ル部が他の平坦部よりも厚く形成されることになる。
【0011】このコイニング加工による金属板の圧縮変
形によれば、予め必要な厚さに調整した金属板を積層す
る場合に比して、段差3aの深さを微細に調整すること
ができ、その深さと折り返し部分1aの板の厚さの関係
を微小に変化させて、燃焼室穴シール部21の面圧を任
意に調整することが可能になる。また、予め必要な厚さ
にした金属板を用いる場合に比して、面圧の調整を非常
に容易に行うことができる。
【0012】図4の第2実施例は、3枚の金属板4,
5,6を積層した場合を示すもので、この場合には、金
属板4に前記実施例と同様の折り返し部分4aを設け、
金属板5には、金属板の積層厚さを調節するための段差
5aを設け、金属板(中板)6にはビード6aを設けて
いる。この段差5aは、前記実施例と同様に、コイニン
グ加工による部分的な圧縮変形により形成したものであ
る。積層する金属板は、2枚であっても、あるいは3枚
以上であってもよく、必要に応じて、図示したように中
板にビードを設けることもできる。
【0013】また、図5の第3実施例は、ガスケットが
金属板からなる外板7,8、及びそれらに包合された中
板9を有し、さらに流体穴の内周に沿ってワイヤリング
10を内装した場合を示している。この場合には、ワイ
ヤリング10の内装により、その部分に締め付け時の面
圧を集中させてシール効果を高めることができるが、そ
れとは別に、前記第1実施例と同様に、金属板からなる
外板7の折り返し部分7aが当接する部分において、金
属板(中板9)にコイニング加工による部分的な圧縮変
形により段差9aを形成している。この段差9aは、折
り返し部分7aが積層される部分において金属板全体の
積層厚さを調節するためのものであり、その加工深さ
は、上記折り返し部分7aの厚さよりも浅く、従って、
該折り返し部分7aの厚さとこの圧縮加工部の深さとの
差だけ他の平坦部よりも厚く形成される。
【0014】このようにして、段差9aに金属板の折り
返し部分7aを重ねることにより形成した流体穴シール
部は、所要の面圧を得るに必要な厚さだけ他の平坦部よ
りも厚く形成され、その部分に締め付け時の面圧を集中
させるが、そのためには、ワイヤリング10の部分にお
いても、締め付け時に同程度の厚さになることが必要で
ある。従って、ワイヤリング10は、締め付け時におけ
る該ワイヤリング10の変形を予測し、金属板の積層さ
れた流体穴シール部との関連において適切な材料で適切
な寸法に設定されるべきである。
【0015】図6は、上述した金属板への段差の好まし
い圧縮加工形状を示すもので、金属板20における段差
20aを形成するための角部20b,20cにアールを
付すと同時に、該段差を傾斜面20dにより形成してい
る。このように構成すると、それに重なる金属板に段差
20aのエッジによる切り裂き等が生じるのを防止する
ことができる。
【0016】以上においては、燃焼室穴11の周囲のシ
ール部21について説明したが、その他の流体穴のシー
ル部22,23等については、同様な手段を用いること
もできるし、他の適宜シール手段を用いることもでき
る。即ち、図7に例示するように、必要数の金属板31
〜35を積層したガスケットにおいて、積層した金属板
のうちの一枚の金属板33の穴縁を折り返して折り返し
部分33aを形成することにより、シール部を形成した
り、あるいは穴の周囲において一部の金属板にビード3
2aを設けてシール部を形成することができる。
【0017】
【考案の効果】以上に詳述したように、本考案によれ
ば、複数枚の金属板を積層することにより構成される金
属積層形ガスケットにおいて、燃焼室穴シール部におけ
る積層した金属板の一部を折り返して、該燃焼室穴シー
ル部における金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く
形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させてシー
ル効果を高めるに際し、上記折り返し部分を設けた金属
板を除くいずれかの金属板における、該折り返し部分が
当接する部分の片面に、部分的な圧縮変形による段差を
形成し、これによって該折り返し部分における金属板の
積層厚さを燃焼室穴のシールに適した厚さに調節するよ
うにしたので、1つの段差と折り返し部分の金属板厚さ
との差のみによって、燃焼室穴シール部の厚さを調整す
ることができ、このため、予め必要な厚さに調整した金
属板を積層する場合や、中板の表裏両面に段差を設け
て、これら2つの段差と各段差上の金属板厚さとの差に
よって燃焼室穴シール部の厚さ調整をする場合に比し
て、金属板の厚さ調整が簡単であると同時に、折り返し
部の積層厚さの微細な調整を一層容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る金属積層形ガスケットの第1実施
例を示す部分平面図である。
【図2】図1におけるA−A位置での要部拡大断面図で
ある。
【図3】図1におけるB−B位置での要部拡大断面図で
ある。
【図4】本考案の第2実施例における図2と同様な位置
での断面図である。
【図5】本考案の第3実施例における図2と同様な位置
での断面図である。
【図6】本考案における金属板の圧縮加工形状について
説明するための要部断面図である。
【図7】ガスケットにおける各種流体穴のシール部構造
を例示した断面図である。
【符号の説明】
1,2 外板、 1a 折り返し部分、 3 中板、 3a 段差、 4,5,6 金属板、 4a 折り返し部分、 5a 段差、 7,8 外板、 7a 折り返し部分、 9 中板、 9a 段差、 21 燃焼室穴シール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の金属板を積層することにより形成
    し、 燃焼室穴シール部における積層した金属板の一部を折り
    返して他の金属板を挟み込むことにより、該燃焼室穴シ
    ール部における金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚
    く形成し、 その部分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたガ
    スケットにおいて、上記折り返し部分を設けた金属板を除くいずれかの金属
    板における 折り返し部分が当接する部分の片面に、部分
    的な圧縮変形により、該折り返し部分における金属板の
    積層厚さを燃焼室穴のシールに適した厚さに調節する段
    差を形成した、ことを特徴とする金属積層形ガスケッ
    ト。
JP1992056925U 1992-07-21 1992-07-21 金属積層形ガスケット Expired - Lifetime JPH081330Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056925U JPH081330Y2 (ja) 1992-07-21 1992-07-21 金属積層形ガスケット
EP93305755A EP0580427B1 (en) 1992-07-21 1993-07-20 Metal laminate gasket with recess and flange
KR2019930013423U KR970006369Y1 (ko) 1992-07-21 1993-07-20 금속 적층형 가스킷
US08/093,909 US5408963A (en) 1992-07-21 1993-07-20 Metal laminate gasket having sealing mechanism formed of recess and flange
ES93305755T ES2091559T3 (es) 1992-07-21 1993-07-20 Junta laminada metalica con rebaje y pestaña.
DE69304461T DE69304461T2 (de) 1992-07-21 1993-07-20 Laminierte Metalldichtung mit einer Aussparung und einem Flausch
US08/325,481 US5460387A (en) 1992-07-21 1994-10-19 Metal laminate gasket having sealing mechanism formed of recess and flange

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JP1992056925U JPH081330Y2 (ja) 1992-07-21 1992-07-21 金属積層形ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0624266U JPH0624266U (ja) 1994-03-29
JPH081330Y2 true JPH081330Y2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=13041081

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0475270U (ja) * 1990-11-14 1992-06-30

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Publication number Publication date
KR940007930U (ko) 1994-04-15
JPH0624266U (ja) 1994-03-29
KR970006369Y1 (ko) 1997-06-24

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