JPH05259754A - Ab級プッシュプルドライブ回路 - Google Patents

Ab級プッシュプルドライブ回路

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JPH05259754A
JPH05259754A JP4055121A JP5512192A JPH05259754A JP H05259754 A JPH05259754 A JP H05259754A JP 4055121 A JP4055121 A JP 4055121A JP 5512192 A JP5512192 A JP 5512192A JP H05259754 A JPH05259754 A JP H05259754A
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Masao Arimoto
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/30Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/3001Single-ended push-pull [SEPP] amplifiers; Phase-splitters therefor with field-effect transistors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い電源電圧下で、入力電圧を下げても動作
可能なAB級プッシュプルドライブ回路を得る。 【構成】 第1のソース接地トランジスタQ1 のゲート
と、バッファ回路10の入力とを入力端子に直結する。
入力信号は、第1のソース接地トランジスタQ1を直接
ドライブすると同時に、バッファ回路10を経て電圧−
電流変換回路20にて電流信号に変換される。この電流
信号を受けて、次段の反転形増幅回路30で逆極性の電
圧が発生され、この電圧を第2のソース接地トランジス
タQ2 のゲートに印加することにより該トランジスタQ
2 がドライブされる。トランジスタQ1 ,Q2 のドレイ
ン同士は接続されており、この点が出力端子2となる。 【効果】 入力電圧,電源電圧とも、かなり低くするこ
とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低い電源電圧下で入
力電圧を下げても動作可能なAB級プッシュプルドライ
ブ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、本願出願人の出願に係る特願平
2−189908号に開示された従来のAB級プッシュ
プルドライブ回路を示す回路図である。このAB級プッ
シュプルドライブ回路は、バッファ回路10,電圧−電
流変換回路20および反転形増幅回路(電流−電圧変換
回路)30を含む。
【0003】バッファ回路10は、NチャネルMOSト
ランジスタQ3 ,PチャネルMOSトランジスタQ4
よび定電流源I1 ,I4 より成る。トランジスタQ3
ゲートは入力端子1に接続され、ソースはトランジスタ
4 のソースに接続されるとともに定電流源I4 を介し
て接地され、ドレインは電源電圧VCCを与える電源端子
100に接続されている。トランジスタQ4 のゲート・
ドレインは共通に接続され、その共通のゲート・ドレイ
ンは第1のソース接地トランジスタとしてのNチャネル
MOSトランジスタQ1 のゲートに接続されるととも
に、定電流源I1を介して接地されている。
【0004】電流−電圧変換回路20は、NチャネルM
OSトランジスタQ5 ,Q8 および抵抗R1 ,R3 ,R
4 より成る。トランジスタQ8 のゲートは自身のドレイ
ンに接続されるとともにトランジスタQ5 のゲートに接
続され、その接続点は抵抗R1 を介してバッファ回路1
0内のトランジスタQ3 のソースに接続されている。ト
ランジスタQ8 のソースは抵抗R3 を介して接地され、
トランジスタQ5 のソースは抵抗R4 を介して接地され
ている。
【0005】反転形増幅回路(電流−電圧変換回路)3
0は、PチャネルMOSトランジスタQ6 ,Q7 、定電
流源I2 および抵抗R2 より成る。トランジスタQ6
ソースは電源端子100に接続され、ドレインは第2の
ソース接地トランジスタとしてのPチャネルMOSトラ
ンジスタQ2 のゲートおよび抵抗R2 の一端に接続され
ている。抵抗R2 の他端は、トランジスタQ7 のゲート
および電圧−電流変換回路20内のトランジスタQ5
ドレインに接続されるとともに、定電流源I3を介して
接地されている。トランジスタQ7 のソースはトランジ
スタQ6 のゲートに接続されるとともに、定電流源I2
を介して電源端子100に接続され、ドレインは接地さ
れている。
【0006】トランジスタQ1 のドレインは出力端子2
に接続され、ソースは接地されている。またトランジス
タQ2 のドレインは出力端子2に接続され、ソースは電
源端子100に接続されている。
【0007】このAB級プッシュプルドライブ回路で
は、出力段のドライブトランジスタとして、出力端子2
と電源端子100の間に第2のソース接地トランジスタ
としてのPチャネル型のトランジスタQ2 を設けるとと
もに、出力端子2と接地間には第1のソース接地トラン
ジスタとしてのNチャネル型のトランジスタQ1 を設け
ている。そして入力端子1の入力電圧にかかわらず、ト
ランジスタQ1 ,Q2 のベース間電位差が常に一定にな
るように、バッファ回路10,電圧−電流変換回路20
および反転形増幅回路(電流−電圧変換回路)30を設
けている。すなわち、バッファ回路10は高インピーダ
ンスの入力信号を低インピーダンスの信号に変換し、ト
ランジスタQ1 のゲートには、入力端子1の入力電圧に
応じた電圧がバッファ回路10から与えられる。一方、
電圧−電流変換回路20は、入力電圧に応じた電流を生
成する。この電流は、反転形増幅回路(電流−電圧変換
回路)30で再び電圧に変換されるが、その際、反転形
増幅回路30は、入力電圧が上昇(下降)しトランジス
タQ1 のゲート・ソース間電圧VGS1 が大きく(小さ
く)なったとき、これに応じてトランジスタQ2 のソー
ス・ゲート間電圧VSG2を小さく(大きく)するような
電圧を出力する。これにより、(VGS1 +VSG2)は常
に一定に保たれ、トランジスタQ1 ,Q2 のゲート間電
位差(すなわちVCC−(VGS1 +VSG2 ))も常に一定
に保たれる。
【0008】この回路で、バッファ回路10内のトラン
ジスタQ3 のソース電圧VS3に関しては、バッファ回路
10内のトランジスタQ4 のソース・ゲート間電圧をV
SG4、出力ドライブ用のトランジスタQ1 のゲート・ソ
ース間電圧をVGS1 、電圧−電流変換回路20内のトラ
ンジスタQ8 のゲート・ソース間電圧をVGS8 、ドレイ
ン・ソース電流をIDS8 と置くと、
【0009】
【数1】
【0010】
【数2】
【0011】が成立する。なお、数2におけるR1 ,R
3 は電圧−電流変換回路20内の抵抗R1 ,R3 の抵抗
値である。
【0012】上記数1,数2より、トランジスタQ8
ドレイン・ソース電流IDS8
【0013】
【数3】
【0014】で求められる。電流−電圧変換回路20内
のトランジスタQ5 とQ8 はミラー比が1:1のカレン
トミラーを構成するものとし、かつトランジスタQ5
ドレイン電流をIDS5 とすると
【0015】
【数4】
【0016】が成立する。
【0017】一方、出力ドライブ用のトランジスタQ2
のソース・ゲート間電圧をVSG2 、反転形増幅回路30
内のトランジスタQ6 のソース・ゲート間電圧を
SG6 、ドレイン電流をID6、反転形増幅回路30内の
トランジスタQ7 のソース・ゲート間電圧をVSG7 と置
くと、
【0018】
【数5】
【0019】が成立する。ここでR2 は反転形増幅回路
30内の抵抗R2 の抵抗値である。
【0020】定電流源I3 によるバイアス定電流をIB3
とすると、ID6
【0021】
【数6】
【0022】と表せるから、次の数7が成立する。
【0023】
【数7】
【0024】ここで、トランジスタQ1 のドレイン電流
をID1、その形状で決まる定数をβ1 、トランジスタQ
2 のドレイン電流をID2、その形状で決まる定数を
β2 、トランジスタQ4 の形状で決まる定数をβ4 、ト
ランジスタQ6 の形状で決まる定数をβ6 、トランジス
タQ7 の形状で決まる定数をβ7 、トランジスタQ8
形状で決まる定数をβ8 と置く。また、各トランジスタ
のうちNチャネルMOSトランジスタの閾値電圧をV
THON、PチャネルMOSトランジスタの閾値電圧をV
THOPとする。トランジスタQ4 とQ7 のソース・ドレイ
ン電流はそれぞれ定電流源I1 ,I2 より与えられるバ
イアス定電流IB1,IB2と等しいから、
【0025】
【数8】
【0026】
【数9】
【0027】
【数10】
【0028】
【数11】
【0029】
【数12】
【0030】
【数13】
【0031】が成立する。
【0032】数8〜数13を変形すると、それぞれ
【0033】
【数14】
【0034】
【数15】
【0035】
【数16】
【0036】
【数17】
【0037】
【数18】
【0038】
【数19】
【0039】となる。ここで数17に数6を代入すると
【0040】
【数20】
【0041】となり、さらに数4を用いると
【0042】
【数21】
【0043】となる。
【0044】数14〜16,18,19,21を数7に
代入すると次の数22が得られる。
【0045】
【数22】
【0046】ここで、簡単のため、R1 +R3 =R2
置くと、
【0047】
【数23】
【0048】が成立する。
【0049】したがって
【0050】
【数24】
【0051】となる。IB1,IB2,IB3は定電流である
ので、IDS8 の変化が小さいとすれば、数24の右辺は
ほぼ一定である。よって
【0052】
【数25】
【0053】と置くことができる。
【0054】また、数7において、簡単のためにR1
3 =R2 と置くと、数7は次のように変形できる。
【0055】
【数26】
【0056】IB1,IB2は定電流であるので、上記数1
6,数18よりVSG4 ,VSG7 は一定である。また、上
述のようにIDS8 の変化が小さいとすれば、上記数1
9,数21よりVGS8 ,VSG6 もほぼ一定となる。よっ
て、R2 B3を適当に設定することにより、(VGS1
SG2 )を常に一定に保つことができる。トランジスタ
1 ,Q2 のゲート間電位差はVCC−(VGS1
SG2 )であるので、(VGS1 +VSG2 )を一定に保つ
ことにより、トランジスタQ1 ,Q2 のゲート間電位差
を常に一定に保つことができる。
【0057】いま、出力端子2に負荷電流が流れていな
い時に、トランジスタQ2 のドレインからトランジスタ
1 のドレインに向かって流れる電流をアイドル電流I
idleとすると、
【0058】
【数27】
【0059】となるから、数24より次式が成立する。
【0060】
【数28】
【0061】アイドル電流Iidleは、上記数28より、
2 B3 を大きくすることによって十分小さな値に抑
えることができる。
【0062】一方、出力端子2に負荷が接続され、流出
電流Isourceがある時には、トランジスタQ2 のソース
・ゲート間電圧VSG2 が大きくなる。このとき、数26
で説明したように、トランジスタQ1 ,Q2 のゲート間
電位差はほぼ一定であるから、トランジスタQ1 のゲー
ト・ソース間電圧VGS1 は小さくなり、結果としてトラ
ンジスタQ1 のドレイン電流ID1は小さくなる。
【0063】この状態において、出力端子2の最高電圧
2maxは、トランジスタQ2 のソース・ドレイン間電圧
をVSD2 と置くと、次のようになる。
【0064】
【数29】
【0065】ここで、トランジスタQ2 のVSD2 は十分
小さな値(例えば0.2V以下)とすることができるの
で、電源電圧VCC近くまで高い電圧を出力することがで
きる。
【0066】一方、上述とは逆に、出力端子2に負荷が
接続され、流入電流Isinkがある時には、トランジスタ
1 のゲート・ソース間電圧VGS1 が大きくなる。この
場合、数26で説明したように、トランジスタQ1 ,Q
2 のゲート間電位差はほぼ一定であるから、トランジス
タQ2 のソース・ゲート間電圧VSG2 は小さくなり、結
果としてトランジスタQ2 のドレイン電流ID2は小さく
なる。
【0067】この状態において、出力端子2の最低電圧
2minは、トランジスタQ1 のドレイン・ソース間電圧
をVDS1 と置くと、次のようになる。
【0068】
【数30】
【0069】ここで、トランジスタQ1 のVDS1 は十分
小さな値(例えば0.2V以下)にすることができるの
で、接地電位近くまで低い電圧を出力することができ
る。
【0070】本回路の動作電圧を考えると、各トランジ
スタは、飽和領域内で動作しているから、次式が得られ
る。
【0071】
【数31】
【0072】ただし、
【0073】
【数32】
【0074】
【数33】
【0075】
【数34】
【0076】
【数35】
【0077】
【数36】
【0078】
【数37】
【0079】
【数38】
【0080】
【数39】
【0081】が成立する。なお、トランジスタQ5 のゲ
ート・ソース間電圧をVGS5 、ドレイン・ソース間電圧
をVDS5 、形状で決まる定数をβ5 とする。
【0082】入力電圧V1 は、トランジスタQ3 のゲー
ト・ソース間電圧をVGS3 とすると次式で表せる。
【0083】
【数40】
【0084】ただし、トランジスタQ1 ,Q3 ,Q4
飽和領域内にあるから、
【0085】
【数41】
【0086】
【数42】
【0087】
【数43】
【0088】である。したがって、数40に数41,4
2,43を代入すると、
【0089】
【数44】
【0090】となる。
【0091】トランジスタQ3 のドレイン電流ID3は、
定電流IB1,IB4及びトランジスタQ8 のドレイン・ソ
ース電流ID8に分流するから、
【0092】
【数45】
【0093】である。よって数44は
【0094】
【数46】
【0095】と書ける。
【0096】すなわち、入力電圧V1 を小さくするとI
D1,IDS8 は少なくなり、その結果、抵抗R2 の両端電
圧も下がるため、トランジスタQ2 のソース・ゲート間
電圧VSG2 は大きくなりそのドレイン電流ID2が多くな
る。逆に入力電圧V1 を大きくすると、ID1,IDS8
多くなり、その結果、抵抗R2 の両端電圧も上がるた
め、トランジスタQ2 のソース・ゲート間電圧VSG2
小さくなりそのドレイン電流ID2がは少なくなる。
【0097】
【発明が解決しようとする課題】従来のAB級プッシュ
プルドライブ回路は以上のように構成されており、動作
電源電圧VCCは数31より求められる。数31の右辺に
おいて、可変の項はIDS 8 ・R1 とVDS5 とID6・R2
であり、これらを小さく設定することにより動作電源電
圧VCCはかなり低くすることができる。一方、出力トラ
ンジスタである第1,第2のソース接地トランジスタQ
1 ,Q2 を駆動するのに必要な入力電圧V1 は、バッフ
ァ回路10を構成するトランジスタQ3 ,Q4 を飽和領
域内で動作させ、かつ、第1のソース接地トランジスタ
1 をも飽和領域内で動作させる必要があるため、ある
程度の大きさの電圧が必要となる。したがって、電源電
圧VCCを数31による限界近くまで下げた場合、最低限
必要とされる入力電圧が電源電圧付近やこれを超えたり
することがある。その様な場合には、出力電圧がある電
圧値にはり付いてしまい、入出力間の線形的関係が損な
われてしまう。したがって、実際には、電源電圧VCC
あまり下げることはできないなどの問題点があった。
【0098】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、低い電源電圧のもとで、入力電
圧を下げても動作できるAB級プッシュプルドライブ回
路を得ることを目的とする。
【0099】
【課題を解決するための手段】この発明に係るAB級プ
ッシュプルドライブ回路は、異なる第1,第2の電源電
位をそれぞれ与える第1,第2の電源端子と、入力およ
び出力信号がそれぞれ与えられる入力および出力端子
と、一方電極が出力端子、他方電極が第1の電源端子に
接続されるとともに、制御電極が入力端子に直結されて
該制御電極に入力信号の電圧が与えられ、制御電極・他
方電極間の電位差に応じてその導通が制御される第1の
トランジスタと、一方電極が出力端子、他方電極が第2
の電源端子に接続され、制御電極・他方電極間の電位差
に応じてその導通が制御される第1のトランジスタと逆
極性の第2のトランジスタと、入力端子に連結され、入
力信号の電圧に応じた電流を生成する電圧−電流変換回
路と、この電圧−電流変換回路の出力と第2のトランジ
スタの制御電極との間に接続され、前記電流を当該電流
とは逆極性の電圧に変換して第2のトランジスタの制御
電極に与える反転形増幅回路とを備えて構成されてい
る。
【0100】
【作用】この発明において、入力端子に入力される電圧
は、第1のトランジスタを飽和領域内にて動作させるこ
とができなければならないが、第1のトランジスタのゲ
ートが入力端子に直結されているので、その電圧値は小
さくて済む。またその小さい電圧により、電圧−電流変
換回路および反転形増幅回路を介して、第2のトランジ
スタをも飽和領域内にて動作させることが可能である。
【0101】
【実施例】図1は、この発明によるAB級プッシュプル
ドライブ回路の一実施例を示す回路図である。この実施
例の回路において、図2の従来回路と異なる点は、第1
のソース接地トランジスタQ1 のゲート・ソース間電圧
をバッファ回路10を介さずに入力端子1から直接印加
するようにし、バッファ回路10は第2のソース接地ト
ランジスタQ2 側のみをドライブするようにした点であ
る。
【0102】すなわち、トランジスタQ1 のゲートは入
力端子1に直接に接続される。バッファ回路10は、P
チャネルMOSトランジスタQ31および定電流源I11
り成る。トランジスタQ31のゲートは入力端子1に接続
され、ソースは定電流源I11を介して電源端子100に
接続されるとともに電流−電圧変換回路20内の抵抗R
1 の一端に接続され、ドレインは接地されている。その
他の構成は図2の従来回路と同様である。
【0103】この回路において、トランジスタQ1 ,Q
2 のゲート間電位差(すなわちVCC−(VGS1
SG2 ))が常に一定に保たれる動作は図2の従来回路
で説明したのと同じである。
【0104】一方、この回路で、バッファ回路10のト
ランジスタQ31のソース電圧VS31は、トランジスタQ
8 のゲート・ソース間電圧をVGS8 、ドレイン・ソース
電流をIDS8 と置くと、
【0105】
【数47】
【0106】となる。
【0107】また、入力端子1への入力電圧V1 は第1
のソース接地トランジスタQ1 のゲート・ソース間電圧
GS1 と等しいから、
【0108】
【数48】
【0109】が成立する。さらに、トランジスタQ31
ソース・ゲート間電圧VSG31より
【0110】
【数49】
【0111】が成立する。
【0112】数47〜数49より、トランジスタQ8
ドレイン・ソース電流IDS8
【0113】
【数50】
【0114】と表せる。トランジスタQ5 とQ8 はミラ
ー比1:1のカレントミラーを構成するから、トランジ
スタQ5 のドレイン電流ID5
【0115】
【数51】
【0116】である。
【0117】第2のソース接地トランジスタQ2 につい
て見ると、図2の従来回路に関し述べたように数5,数
6が成立するから、
【0118】
【数52】
【0119】となる。
【0120】トランジスタQ31のドレイン電流を
D31 、形状で決まる定数をβ31と置くと、
【0121】
【数53】 である。この数53より
【0122】
【数54】
【0123】が得られる。
【0124】数52に数14,15,18,19,2
1,54を代入すると、数22(図2)に対応するもの
として、次の数55(図1)が得られる。
【0125】
【数55】
【0126】ここで、簡単のため、R1 +R3 =R2
置くと、数23に対応するものとして、
【0127】
【数56】
【0128】が成立する。
【0129】したがって、数24に対応するものとし
て、
【0130】
【数57】
【0131】となる。IB1,IB2,IB3は定電流である
ので、IDS8 ,ID31 の変化が小さいとすれば、数57
の右辺はほぼ一定である。よって
【0132】
【数58】
【0133】と置くことができる。
【0134】また、数52において、簡単のためにR1
+R3 =R2 と置くと、数52は次のように変形でき
る。
【0135】
【数59】
【0136】IB2は定電流であるので、前記数18より
SG7 は一定である。また、上述のようにIDS8 ,I
D31 の変化が小さいとすれば、前記数19,数21,数
54よりVGS8 ,VSG6 ,VSG31もほぼ一定となる。よ
って、R2 B3を適当に設定することにより、(VGS1
+VSG2 )を常に一定に保つことができる。トランジス
タQ1 ,Q2 のゲート間電位差はVCC−(VGS1 +V
SG2 )であるので、(VGS1+VSG2 )を一定に保つこ
とにより、トランジスタQ1 ,Q2 のゲート間電位差を
常に一定に保つことができる。
【0137】出力端子2に負荷電流が流れていない時、
数27から、数57は
【0138】
【数60】
【0139】となる。これにより、トランジスタQ2
ドレインからトランジスタQ1 のドレインに向かって流
れるアイドル電流Iidleは、R2 B3を大きくすること
により、十分小さな値に抑えることができるのがわか
る。
【0140】出力端子2に出力される出力電圧V2 は、
最大は数29、最小は数30から得られる。したがっ
て、図2の従来回路と同様に、接地電位近くの電圧か
ら、電源電圧VCC近くまでの電圧が出力端子2より出力
される。
【0141】次に動作電圧について考える。各トランジ
スタは飽和領域内で動作しているから、数31(図2)
に対応するものとして、
【0142】
【数61】
【0143】が成立する。ただし
【0144】
【数62】
【0145】
【数63】
【0146】
【数64】
【0147】
【数65】
【0148】
【数66】
【0149】
【数67】
【0150】
【数68】
【0151】
【数69】
【0152】が成立する。
【0153】図1の回路において、動作電源電圧VCC
ついては、数61より求められる。数61の右辺におい
て、可変の項はIDS8 ・R1 とID6・R2 とVSG31であ
り、これらを小さく設定することにより動作電源電圧V
CCはかなり低くすることができる。
【0154】一方、入力電圧V1 については、数48よ
り、数40(図2)に対応するものとして、
【0155】
【数70】
【0156】が成立する必要がある。また同時に、数5
0より、数46(図2)に対応するものとして、
【0157】
【数71】
【0158】が成立する必要がある。
【0159】すなわち、トランジスタQ1 を飽和領域内
で動作させつつ(数70を満足)、トランジスタQ31
飽和領域内で動作させる(数71を満足)ような範囲に
入力電圧V1 を置けば良い。したがって、数71のI
DS8 (R1 +R3 )の項を調整することにより、数70
で与えられる入力電圧V1 の値を最小値にすることがで
きる。この最小値は、図2の従来回路で要求される入力
電圧V1 の最小値と比べるとかなり低くすることが可能
である。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1のトランジスタの制御電極を入力端子に直結す
るとともに、第2のトランジスタの制御電極を、電流−
電圧変換回路および反転形増幅回路を介して入力端子に
連結したので、入力電圧を第1のトランジスタが飽和領
域内で動作できる限界電圧まで下げることができ、か
つ、低い電源電圧のもとでも動作でき、接地電圧近くか
ら電源電圧近くまでの広い出力電圧を得られるという効
果がある。また、素子点数を減らすことができるという
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるAB級プッシュプル
ドライブ回路を示す回路図である。
【図2】従来のAB級プッシュプルドライブ回路を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 Q1 第1のソース接地トランジスタ Q2 第2のソース接地トランジスタ 10 バッファ回路 20 電圧−電流変換回路 30 反転形増幅回路 100 電源端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる第1,第2の電源電位をそれぞれ
    与える第1,第2の電源端子と、 入力および出力信号がそれぞれ与えられる入力および出
    力端子と、 一方電極が前記出力端子、他方電極が前記第1の電源端
    子に接続されるとともに、制御電極が前記入力端子に直
    結されて該制御電極に前記入力信号の電圧が与えられ、
    制御電極・他方電極間の電位差に応じてその導通が制御
    される第1のトランジスタと、 一方電極が前記出力端子、他方電極が前記第2の電源端
    子に接続され、制御電極・他方電極間の電位差に応じて
    その導通が制御される前記第1のトランジスタと逆極性
    の第2のトランジスタと、 前記入力端子に連結され、前記入力信号の電圧に応じた
    電流を生成する電圧−電流変換回路と、 前記電圧−電流変換回路の出力と前記第2のトランジス
    タの制御電極との間に接続され、前記電流を当該電流と
    は逆極性の電圧に変換して前記第2のトランジスタの制
    御電極に与える反転形増幅回路とを備えるAB級プッシ
    ュプルドライブ回路。
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