JPH0312012B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、工場等より出荷された荷物をトラツ
ク、コンテナ等の車両荷箱へ自動的に積込む荷物
搬送システムに関するものである。

（従来の技術） 従来より、トラツク、コンテナ等へのカートン
ボツクスその他の荷物の積付作業を自動的に行う
荷役装置がいくつか提案されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記荷役装置においては、パレ
タイザ、デパレタイザ、積込装置といつた単体の
荷役装置が提案されているのみで、能率よく搬送
するためのトータルシステムが少なかつた。

本発明は、工場等から出荷された荷物を車両の
荷箱に自動的に積付けることができ、これにより
荷役作業の時間を短縮して処理能率の向上を図る
ことができる荷物搬送システムを提供することを
目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の荷物搬送システムは、工場等より出荷
された荷物を搬入する搬入コンベアと、搬入コン
ベアにより搬入された荷物をデパレタイズするデ
パレタイザと、デパレタイズされた荷物の姿勢を
制御して搬送する姿勢制御装置と、前記姿勢制御
装置により搬送された荷物を車両の荷箱の後部開
口から積付ける積込装置とから構成された荷物搬
送システムであつて、前記姿勢制御装置は、デパ
レタイズされた荷物を搬送する搬送コンベアと、
搬送コンベアの適所に配設されこの搬送コンベア
により搬送されてくる荷物の寸法を測定する荷物
寸法測定装置と、上記搬送コンベアの一部を構成
し荷物寸法測定装置による測定に基づき搬送方向
に対する荷物の姿勢を変換する方向変換コンベア
とからなり、さらに、前記積込装置は、前記移動
可能な台車と、搬入端部が前記姿勢制御装置の搬
送コンベアに連設されるとともに搬出端部が台車
の後端に連設され前後方向に搬送可能に且つ伸縮
自在になされた送りコンベアと、送りコンベアの
前部に前後方向に搬送可能に連設されこの送りコ
ンベアから送られてくる各荷物を分離するように
構成された分割コンベアと、分割コンベアの前部
に左右方向に搬送可能に連設された整列コンベア
と、整列コンベアの前部に昇降可能に設けられる
とともに荷箱に荷物を積付ける積付コンベアと、
送りコンベア前方と分割コンベア後方との間及び
割コンベア前方と整列コンベア後方との間にそれ
ぞれ設けられ搬送面より昇降動するストツパと、
整列コンベアの上方に設けられ整列コンベア上の
荷物を積付コンベアまで搬送するプツシヤーとか
らなるものである。

（作用） 工場等から出荷された荷物を搬入コンベアに搬
入し、この搬入コンベアによつて搬入された荷物
をデパレタイザでデパレタイズする。そして、デ
パレタイズされた荷物は搬送コンベアで搬送さ
れ、この搬送途中で荷物寸法測定装置により荷物
の寸法を測定し、この荷物寸法測定装置の測定に
基づいて方向変換コンベアで荷物の姿勢を変換す
る。この後、荷物は積込装置に搬送され、積込装
置を車両の荷箱の後部開口からこの荷箱内に進入
させ、積込装置により荷物を荷箱に積付けて行
く。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図及び第２図は本発明に係る荷物搬送シス
テムの全体構成を示している。

第１図及び第２図において、Ｅは搬入部で、フ
オクリフト（図示せず）等で運搬されてきたパレ
ツトＥ１及びその上に段積された（パレタイズさ
れた）荷物Ａを搬入する搬入コンベアＥ２、空の
パレツトＥ１を収容する収容装置Ｅ３、段積みさ
れた荷物Ａを各段毎に搬出するテーブルリフタ
ー、プツシヤーを備えたデパレタイザＥ４よりな
る。

Ｆは姿勢制御装置で、コンベアＥ５，Ｅ６，Ｆ
３からなりデパレタイズされた荷物を搬送する搬
送コンベアと、搬送コンベアの適所に配設されこ
の搬送コンベアにより搬送されてくる荷物の寸法
を測定する荷物寸法測定装置Ｆ１と、上記搬送コ
ンベアの一部を構成し荷物寸法測定装置Ｆ１によ
る測定に基づき搬送方向に対する荷物の姿勢を変
換する方向変換コンベアＦ２とよりなる。

１は積込装置で、荷物Ａを車両Ｂの有蓋の荷箱
Ｃ内に自動的に積付けるものである。この積込装
置１は基本的に、前後移動可能な台車２と、台車
２の後端に連設された送りコンベア３と、台車２
の後部に設けられた分割コンベア４と、分割コン
ベア４の左右部に設けられた位置決めストツパ５
と、分割コンベア４前部に設けられた整列コンベ
ア６と、整列コンベア６前部に設けられた昇降可
能な積付コンベア７と、送りコンベア３と分割コ
ンベア４間および分割コンベア４と整列コンベア
６間にそれぞれ設けられた第１ストツパ８および
第２ストツパ９と、整列コンベア６の上方に設け
られ整列コンベア６上の荷物Ａを積付コンベア７
まで搬送する第２プツシヤー２２とにより構成さ
れている。

なお、上記積込装置１が載置されるプラツトホ
ームＤの車両Ｂの荷箱Ｃが接続される端部にはド
ツクレベラー１０が設置され、荷箱Ｃの床面とプ
ラツトホームＤとを連続して、台車２の荷箱Ｃ内
への移動を可能としている。

上記積込装置１の詳細構造は第３図および第４
図に示す。台車２は門形に設けられ、底部に走行
車輪１１を有するとともに、台車２を前後方向に
移動させる駆動ローラ１２が設置され、さらに両
側方には前後にガイドローラ１３が配設されてい
る。

上記台車２の後部に設けられた分割コンベア４
は、前記送りコンベア３に連続して配設され、こ
の分割コンベア４および送りコンベア３は共に前
後方向に搬送可能に設けられ、分割コンベア４の
搬送速度が送りコンベア３の搬送速度より速くな
るように設定され、各荷物Ａ間を離すように構成
されている。また、上記送りコンベア３は台車２
の前後移動に追随して移動する一方、姿勢制御装
置Ｆからの搬入が受けられるように伸縮もしくは
折返方式に設けられている。

また、上記分割コンベア４の前方に連設して整
列コンベア６が設けられ、この整列コンベア６は
分割コンベア４より広幅に形成されており、荷物
Ａを左右方向に搬送可能に設けられている。

一方、上記分割コンベア４の上方の左右部に前
後方向に延びて設けられる一対の位置決めストツ
パ５は、進行方向の右側に固定位置決めストツパ
５ａが、左側に移動位置決めストツパ５ｂが配設
されてなり、移動位置決めストツパ５ｂは分割コ
ンベア４の搬送方向と直交する左右方向に図示し
ない駆動手段により移動される。両位置決めスト
ツパ５ａ，５ｂは、自由回転するコンベアにて構
成され、分割コンベア４上を搬送中の荷物Ａの一
側を固定位置決めストツパ５ａに押圧して左右方
向の位置決めを行うものである。

上記分割コンベア４と後方の送りコンベア３と
の間に、搬送面より昇降動する第１ストツパ８が
配置されるとともに、分割コンベア４と前方の整
列コンベア６との間に同じく搬送面より昇降動す
る第２ストツパ９が配設され、分割コンベア４へ
の荷物Ａの搬入、分割コンベア４からの荷物Ａの
搬出を一時停止するように構成されている。

また、前記整列コンベア６の前方にはガイドポ
スト１４が立設され、このガイドポスト１４は底
部に車輪１５を有するとともに、後方に延設され
たガイドバー１６が上記台車２に前後方向に摺動
自在に案内されており、図示しない駆動手段によ
り前後方向に駆動される。このガイドポスト１４
に沿つて昇降可能に積付コンベア７が設けられ
る。

積付コンベア７はガイドポスト１４に装着され
た昇降台１７に左右動可能に支持され、昇降台１
７は該昇降台１７に接続されたループチエーン１
８の駆動により昇降作動され、積付コンベア７は
スクリユーバー１９のDCサーボモータ２０によ
る回転駆動によつて左右方向に作動されるように
設けられている。この積付コンベア７は駆動ロー
ラコンベアにて構成され、荷物Ａを前方に移動可
能に設けられている。

また、前記分割コンベア４の上方には第１プツ
シヤー２１が配設され、この第１プツシヤー２１
は図示しない駆動手段により、左右方向および前
方方向に移動され、分割コンベア４上の荷物Ａを
上記整列コンベア６上に移載するものであり、送
りコンベア３から分割コンベア４への荷物Ａの移
動時には左方に逃げるようにしている。

前記第２プツシヤー２２は、両側に矩形状に設
置された２重ループチエン２３によつて支持さ
れ、この２重ループチエン２３の駆動により上下
方向および前後方向に平行移動され、、整列コン
ベア６上の荷物Ａを上記積付コンベア７上に移載
するものであり、分割コンベア４から整列コンベ
ア６への荷物Ａの移動時には上方に逃げるように
している。

さらに、積付コンベア７の先端下部には荷物押
し用のシリンダ２４が付設されている。

次に、本発明の動作について説明すると、ま
ず、フオークリフト（図示せず）等により搬入部
Ｅに工場等から出荷されたパレツト荷を運搬し、
搬入コンベアＥ２に搬入する。搬入コンベアＥ２
により、段積みされた荷物ＡはパレツトＥ１とと
もにデパレタイザＥ４に搬送され、ここで荷物Ａ
は各段毎にデパレタイズされた後、搬送コンベア
により搬送され、搬送途中にコンベアＥ６上で荷
物寸法測定装置Ｆ１により荷物の寸法が測定さ
れ、あらかじめ設定された縦方向、横方向の各寸
法と比較の上、積込時の荷物の方向が選定され
る。荷物の方向は設定寸法を逐次変えることによ
り、個別の荷物毎に方向を変えることも可能であ
る。

姿勢制御装置Ｆにより荷物Ａの方向転換する場
合には、方向変換コンベアＦ２をコンベアＥ６の
上面よりも低い位置に下降させて不作動にする。
これにより荷物ＡはコンベアＥ６の横送り（第１
図）とコンベアＦ３の縦送りの両作用をうけて自
動的に90度回転して送りコンベア３側へと搬送さ
れる。また、荷物Ａの方向転換をしない場合に
は、方向変換コンベアＦ２をコンベアＥ６の上面
よりも若干高い位置に上昇させ、この方向変換コ
ンベアＦ２により荷物ＡをコンベアＥ６の搬送方
向と同一姿勢のままコンベアＦ３へ受渡し、さら
に、送りコンベア３に搬送される。

一方、車両Ｂについては荷箱Ｃを後退させて所
定位置に停止させ、ドツグレベラー１０を傾動さ
せてドツグレベラー１０先端を荷箱Ｃ底面の高さ
に合わせる。続いて上記積込装置１をプラツトホ
ームＤからドツグレベラー１０を経て荷箱Ｃ内部
に前進させる。

上記積込装置１は先端が荷箱Ｃ前壁を検知する
と、荷箱Ａの寸法に応じた所定位置に停止してか
ら積付作業を開始し、順次積付けを行いながら後
退するものである。

積付けは、まず、第５図に示すように、姿勢制
御装置Ｆにより所望方向を選定した荷物Ａが送り
コンベア３によつて分割コンベア４に対し送ら
れ、第１ストツパ８の下降動作によりこの荷物Ａ
が分割コンベア４上に進行し、分割コンベア４の
搬送速度が送りコンベア３より速いことにより、
荷物Ａの分割が行われる。２個目の荷物Ａが所定
量以上分割コンベア４上に移つた時点で、第６図
に示すように、移動位置決めストツパ５ｂがせり
出して、荷物Ａを固定位置決めストツパ５ａに押
し付けて位置決めを行う。この際、第２ストツパ
９は上昇している。

２個目の荷物Ａが全部分割コンベア４上に乗る
と（第７図参照）、第１ストツパ８が上昇して３
個目以降の搬入を停止すると同時に、第１プツシ
ヤー２１が右方にせり出す一方、前方の第２スト
ツパ９が下降し、この第１プツシヤー２１の前進
動により分割コンベア４上の荷物Ａを整列コンベ
ア６に送り込み、移動位置決めストツパ５ｂは定
位置に戻る。その際、整列コンベア６に荷物Ａが
所定量移ると、第１ストツパ８が下降して次の荷
物Ａを分割コンベア４に進行させて、その分割動
作を平行して行う（第８図参照）。

整列コンベア６への荷物Ａの送り込みが完了す
ると、第２ストツパ９が上昇した後、整列コンベ
ア６は荷物Ａを横方向に移動し（第９図参照）、
次の荷物Ａを持ち、以下同様にして、第１０図に
示すように、整列コンベア６上に２列４個の荷物
Ａを事前整列する。

整列コンベア６に事前整列された荷物Ａは、第
２プツシヤー２２が下降するとともに前進動する
ことにより、前方に移動されて積付コンベア７に
送り込まれる（第１１図参照）。その際、積付コ
ンベア７は横方向に移動調整され、荷物Ａが積付
コンベア７の一側より側方に張り出して載置され
る。この送り込みが完了すると第２プツシヤー２
２は上方へ逃げ、同時に整列コンベア６上では次
の事前整列が行われる。

積付コンベア７上に送り込まれた荷物Ａは、第
１２図に示されるように、積付コンベア７上を前
方に移動されるとともに、ガイドポスト１４の前
方移動、昇降台１７の下降移動および積付コンベ
ア７の横移動によつて、荷箱Ｃの所定積付位置に
運ばれる。

荷箱Ａは積付コンベア７の横方向の移動によ
り、荷箱Ｃの側壁に押し付けられてこの側壁と平
行に位置決めされて後、若干離してから積付コン
ベア７を駆動して荷物Ａを前送りして該荷物Ａを
前壁に押し付けながら、積付コンベア７がガイド
ポスト１４の後退移動により後退し、積付コンベ
ア７上の荷物Ａを荷箱Ｃ床面に下ろす（第１３図
参照）。

定位置へ置かれた荷物Ａの後面を積付コンベア
７内蔵のシリンダ２４で押しつけて、その後面を
そろえた後、積付コンベア７はガイドポスト１
４、昇降台１７の作動により定位置へ復帰する。

続いて、第１４図に示すように、整列コンベア
６で事前整列された２列４個の荷物Ａ（前記積付
荷物Ａとは整列時の長手方向が異なる）を積付コ
ンベア７に送り込み、前記と同様に積付コンベア
７を前進、下降および横移動して、荷物Ａを所定
位置に運んだ後、荷箱Ｃの側壁と位置決めしてか
ら、荷物Ａを下ろす。（第１５図参照）。

上記動作を繰り返して荷物Ａを、第１６図に示
すように最上段まで積み上げると、台車２は所定
量後退し、順次積付を行うものである。

なお、荷物Ａの積付方向は荷箱Ｃの内法（幅、
長さ、高さ）に応じ、姿勢制御装置Ｆであらかじ
め最も死空間が少なく積載効率の良い方向に選定
される。

また、本発明は上記実施例の構造に限定される
ものではなく種々の変形例を包含している。すな
わち、整列コンベア６における事前整列の個数
は、上記実施例の如く２列４個に限定されるもの
ではなく、荷物Ａの大きさ、荷箱Ｃの広さ等に応
じて適宜変更されるものであり、さらに、荷物Ａ
を左右に分けて積付けることなく、１回で全幅の
荷物Ａを積付けるようにしてもよい。

その際、整列コンベア６および積付コンベア７
の幅を荷箱Ｃの幅に対応して広く設けると同時に
ガイドポスト１４の位置を変更する必要がある
が、積付コンベア７の左右移動は不要である。

さらに、積付コンベア７に設けた荷物Ａそろえ
用のシリンダ２４は、ガイドポスト１４の前後動
により積付コンベア７の前縁で行うようにしても
よい。一方、第１および第２プツシヤー２１，２
２は、分割コンベア４もしくは整列コンベア６に
その搬送機能を付与するようにしてもよい。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明の荷物搬送システム
によれば、工場等から出荷された荷物を車両の荷
箱に自動的に積付けることができ、これにより荷
役作業の時間を短縮して処理能率の向上を図るこ
とができる。しかも、荷物は姿勢制御装置により
この荷物の姿勢を制御しながら搬送されるため、
荷箱には荷物を死空間の少ないように効率良く積
付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は荷物搬
送システムの全体構成を示す概略平面図、第２図
は同概略側面図、第３図は積込装置の詳細構造を
示す平面図、第４図は同側面図、第５図ないし第
１６図は積込装置の積付過程を順次示し、第５図
ないし第７図、第９図、第１０図、第１２図、第
１４図および第１５図は平面図、第８図、第１１
図、第１３図および第１６図は側面図である。 １……積込装置、２……台車、３……送りコン
ベア、４……分割コンベア、５……位置決めスト
ツパ、６……整列コンベア、７……積付コンベ
ア、８……第１ストツパ、９……第２ストツパ、
２２……第２プツシヤー、Ａ……荷物、Ｂ……車
両、Ｃ……荷箱、Ｅ……搬入部、Ｆ……姿勢制御
装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 工場等より出荷された荷物を搬入する搬入コ
   ンベアと、 搬入コンベアにより搬入された荷物をデパレタ
   イズするデパレタイザと、 デパレタイズされた荷物の姿勢を制御して搬送
   する姿勢制御装置と、 前記姿勢制御装置により搬送された荷物を車両
   の荷箱の後部開口から積付ける積込装置とから構
   成された荷物搬送システムであつて、 前記姿勢制御装置は、デパレタイズされた荷物
   を搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの適所
   に配設されこの搬送コンベアにより搬送されてく
   る荷物の寸法を測定する荷物寸法測定装置と、上
   記搬送コンベアの一部を構成し荷物寸法測定装置
   による測定に基づき搬送方向に対する荷物の姿勢
   を変換する方向変換コンベアとからなり、 さらに、前記積込装置は、前後移動可能な台車
   と、搬入端部が前記姿勢制御装置の搬送コンベア
   に連設されるとともに搬出端部が台車の後端に連
   設され前後方向に搬送可能に且つ伸縮自在になさ
   れた送りコンベアと、送りコンベアの前部に前後
   方向に搬送可能に連設されこの送りコンベアから
   送られてくる各荷物を分離するように構成された
   分割コンベアと、分割コンベアの前部に左右方向
   に搬送可能に連設された整列コンベアと、整列コ
   ンベアの前部に昇降可能に設けられるとともに荷
   箱に荷物を積付ける積付コンベアと、送りコンベ
   ア前方と分割コンベア後方との間及び分割コンベ
   ア前方と整列コンベア後方との間にそれぞれ設け
   られ搬送面より昇降動するストツパと、整列コン
   ベアの上方に設けられ整列コンベア上の荷物を積
   付コンベアまで搬送するプツシヤーとからなるこ
   とを特徴とする荷物搬送システム。