JP6898838B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、外面に微細な突起が形成されたタイヤに関する。
従来、タイヤのサイド部に微細な突起を形成して、コントラストを有するパターン領域を形成することが行われている。例えば特許文献1には、パターン領域の全体にわたって形成された複数の突起によって、タイヤのサイド部に大きなコントラストを呈する技術が開示されている。
国際公開第2012/131089号
タイヤのサイド部の装飾部は、突起が形成された一の領域を有する。この一の領域の明度は、突起によって光の反射をコントロールすることにより、光をそのまま反射させる他の領域の明度と比して低くなる。しかしながら、突起が形成されている一の領域が、全体的に同様の明度で低くなっているだけでは、タイヤにおいて突起が形成されている装飾部を表現するための幅が限られてしまう。
本発明の課題は、タイヤにおいて突起が形成されている領域を有する装飾部の表現の幅を広げることである。
請求項1に係るタイヤは、タイヤの外面に形成され、ベース面を有する装飾部と、前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第一突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第一のパターン領域と、前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第二突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第二のパターン領域と、を備え、前記第一のパターン領域と前記第二のパターン領域とは、タイヤ周方向に並んでおり、夫々の前記第一突起の間隔と夫々の前記第二突起の間隔とが同様とされ、前記第一突起の突出高さと前記第二突起の突出高さとが異なることを特徴とする。
上記構成によれば、装飾部において、第一のパターン領域と、第一のパターン領域に近接して配置されている第二のパターン領域とには、予め決められた間隔で複数の第一突起、又は複数の第二突起が形成されている。そこで、第一のパターン領域に入射した光は、第一突起の向かい合う側面で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される。さらに、第二のパターン領域に入射した光は、第二突起の向かい合う側面で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される。これにより、第一のパターン領域の明度及び第二のパターン領域の明度が、突起が形成されていない他の領域と比して低くなり相対的に黒色に見える。
ここで、第一のパターン領域に予め決められた間隔で形成された複数の第一突起の高さと、第二のパターン領域に予め決められた間隔で形成された複数の第二突起の高さとが異なっている。このため、黒色に見える明度が低い領域において、第一のパターン領域の明度と第二のパターン領域の明度とが異なっている。このように、黒色に見える明度が低い領域において、明度が異なる領域を設けるで、タイヤにおいて突起が形成されている領域を有する装飾部の表現の幅を広げることができる。
請求項2に係るタイヤは、請求項1に記載のタイヤにおいて、前記第一突起、及び前記第二突起は、前記ベース面に対して直交する方向から見て、基点から複数方向に延びている延出部を含んで形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第一突起及び第二突起は、ベース面に対して直交する方向から見て、基点から複数方向に延びている延出部を含んで形成されている。このため、第一突起の側面及び第二突起の側面で反射される光の反射角度を異ならせることができ、反射光の集中が抑制される。これにより、装飾部に対して視認する角度を変えて装飾部を見た場合でも、見え方が異なるのを抑制することができる。
請求項3に係るタイヤは、請求項1又は2に記載のタイヤにおいて、第二突起の突出高さは、第一突起の突出高さの70〔%〕以下とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、第二突起の突出高さは、第一突起の突出高さの70〔%〕以下とされている。このため、第一のパターン領域に入射して外側に反射される光の量(光量)と、第二のパターン領域に入射して外側に反射される光の量(光量)との差が大きくなる。これにより、第一のパターン領域と第二のパターン領域との境界線が明確なり、突起が形成されている領域を有する装飾部の表現の幅を広げることができる。
請求項4に係るタイヤは、請求項1〜3の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第三突起が複数形成されており、前記第二のパターン領域と近接して配置されており、タイヤ周方向に延びている第三のパターン領域を備え、夫々の前記第三突起の間隔と夫々の前記第一突起の間隔とが同様とされ、前記第一突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して高くされ、前記第三突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して低くされ、前記第一のパターン領域、前記第二のパターン領域、及び前記第三のパターン領域は、タイヤ周方向でこの順番に一方向の一側から他側に並んでいることを特徴とする。
上記構成によれば、第一突起の突出高さは、第二突起の突出高さと比して高くされ、第三突起の突出高さは、第二突起の突出高さと比して低くされている。これにより、第一のパターン領域において外側に反射される光の量は、第二のパターン領域において外側に反射される光の量と比して少なくなる。さらに、第二のパターン領域において外側に反射される光の量は、第三のパターン領域において外側に反射される光の量と比して少なくなる。
このように、第三のパターン領域、第二のパターン領域、及び第一のパターン領域が、この順番で明度が低くなる。これにより、明度の段階的な変化(グラデーション効果)を表現することができる。
本発明によれば、タイヤにおいて突起が形成されている領域を有する装飾部の表現の幅を広げることができる。
本発明の第1実施形態に係るタイヤの側面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部を示した拡大側面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第一低明度領域に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第一低明度領域に形成された突起を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第二低明度領域に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第二低明度領域に形成された突起を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第三低明度領域に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部の第三低明度領域に形成された突起を示した平面図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係るタイヤの装飾部に形成された突起を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤの側面図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤの装飾部の第二低明度領域に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係るタイヤの実施例に係るタイヤ、及び比較例に係るタイヤを評価した評価結果を表で示した図面である。 本発明の第3実施形態に係るタイヤの装飾部に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第4実施形態に係るタイヤの装飾部に形成された突起を示した拡大平面図である。 本発明の第4実施形態に係るタイヤを示した斜視図である。
<第1実施形態>
本発明の実施形態に係るタイヤの一例について図1〜図9に従って説明する。なお、図中に示す矢印Cは、タイヤ周方向を示し、矢印Rは、タイヤ径方向を示し、矢印Wは、タイヤ幅方向を示す。
図1に示されるように、タイヤ10のタイヤサイド部12には、装飾部14が形成されている。装飾部14は、タイヤ10の軸方向から見て、円弧状とされ、タイヤ中心軸CEを挟んで対称位置の2カ所に配置されている。さらに、タイヤサイド部12において装飾部14以外の領域で、突起等が形成されていない他の領域22に対して凹んだベース面30が、装飾部14に形成されている。このベース面30は、装飾部14の底面を構成すると共にタイヤ周方向から見て、タイヤ10の幅方向の外側に凸を成す湾曲面状とされている。本実施形態では、ベース面30は、他の領域22に対して0.4〔mm〕凹んでいる。
さらに、装飾部14には、他の領域22に対して明度が低く、黒色に見える第一低明度領域16、第二低明度領域18、及び第三低明度領域20が形成されている。換言すると、第一低明度領域16、第二低明度領域18、及び第三低明度領域20とによって、装飾部14が形成されている。第一低明度領域16は、第一のパターン領域の一例であって、第二低明度領域18は、第二のパターン領域の一例であって、第三低明度領域20は、第三のパターン領域の一例である。
そして、図2に示されるように、第一低明度領域16は、タイヤ周方向に延びており、第二低明度領域18は、タイヤ周方向において第一低明度領域16の両端側に夫々配置されている。さらに、第三低明度領域20は、第二低明度領域18を挟んで第一低明度領域16の反対側に夫々配置されている。このように、第一低明度領域16と第二低明度領域18とは近接して配置されており、第二低明度領域18と第三低明度領域20とは近接して配置されている。
なお、タイヤ10を成形するためのモールド(金型)において、第一低明度領域16、第二低明度領域18、及び第三低明度領域20に対応する部分に凹凸を設けることによって、第一低明度領域16、第二低明度領域18、及び第三低明度領域20が形成される。また、第一低明度領域16、第二低明度領域18、及び第三低明度領域20は、タイヤ最大幅部(例えば、タイヤサイド部間の直線距離の最大部分)よりもタイヤ径方向の外側に配置されることが、車両にタイヤ10を装着した状態での視認性の観点から好ましい。
(第一低明度領域16)
第一低明度領域16は、図4に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起34と、複数の第二アスタリスク突起36とを有している。そして、第一アスタリスク突起34と、第二アスタリスク突起36とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起34、及び第二アスタリスク突起36は、第一突起の一例である。
〔第一アスタリスク突起34〕
第一アスタリスク突起34は、図3に示されるように、ベース面30に対して直交する方向(タイヤ10の回転軸方向)から見て、基点としての中心O1から夫々異なる方向へ延出された第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、及び第三延出部35C−1、35C−2で構成されている。以下、これらの6本の延出部を、まとめて「延出部34E」と称する。一の延出部34Eと他の延出部34E(中心O1から互いに逆向きに延出されているもの同士を除く)とで、中心O1において屈曲された線形状が構成されている。
第一延出部35A−1と第一延出部35A−2とは、中心O1から互いに逆方向に延出され、第一延出部35A−1と第一延出部35A−2とで直線状に連続した形状が構成されている。第一延出部35A−1は、中心O1からタイヤ径方向の外側に延び、第一延出部35A−2は、中心O1からタイヤ径方向の内側に延びている。そして、第一延出部35A−1と第一延出部35A−2とは同様の長さとされている。以下、第一延出部35A−1と第一延出部35A−2を、まとめて「第一延出部35A」と称する。
第二延出部35B−1と第二延出部35B−2とは、中心O1から互いに逆方向に延出され、第二延出部35B−1と第二延出部35B−2とで直線状に連続した形状が構成されている。第二延出部35B−1及び第二延出部35B−2は、タイヤ周方向の一方側(図中左側)の端部が他方側(図中右側)の端部と比して、タイヤ径方向の外側に位置するように、タイヤ周方向に対して傾斜している。
第二延出部35B−1は、中心O1からタイヤ周方向の一方側に延び、第二延出部35B−2は、中心O1からタイヤ周方向の他方側に延びている。そして、第二延出部35B−1は、第二延出部35B−2と比して長くされている。さらに、第二延出部35B−2の先端側の部分は、タイヤ径方向の内側に湾曲している。以下、第二延出部35B−1と第二延出部35B−2を、まとめて「第二延出部35B」と称する。
第三延出部35C−1と第三延出部35C−2とは、中心O1から互いに逆方向に延出され、第三延出部35C−1と第三延出部35C−2とで直線状に連続した形状が構成されている。第三延出部35C−1及び第三延出部35C−2は、タイヤ周方向の一方側(図中左側)の端部が他方側(図中右側)の端部と比して、タイヤ径方向の内側に位置するように、タイヤ周方向に対して傾斜している。
第三延出部35C−1は、中心O1からタイヤ周方向の他方側に延び、第三延出部35C−2は、中心O1からタイヤ周方向の一方側に延びている。そして、第三延出部35C−1は、第三延出部35C−2と比して短くされている。以下、第三延出部35C−1と第三延出部35C−2を、まとめて「第三延出部35C」と称する。
6本の延出部34Eは、隣り合う延出部34Eと、夫々60°の角度を成している。第一アスタリスク突起34は、換言すると、中心O1から6本の延出部34Eが放射状に延出された形状となっている。
図9(A)に示されるように、第一アスタリスク突起34の延出部34Eにおいて、延出方向と直交する方向の断面は、平坦な頂面34Cを有する略二等辺三角形状とされている。つまり、第一アスタリスク突起34は、頂面34Cと、一対の側面34Dとを有している。本実施形態では、頂面34Cの幅(図中W1)は、0.02〔mm〕とされ、第一アスタリスク突起34の頂角(図中D1)は、26〔度〕とされている。また、第一アスタリスク突起34の高さ(図中H1)は、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.35〔mm〕とされている。突起の高さが0.1〔mm〕未満の場合は、突起の成形が困難になり、かつ、入射された光を減衰させて黒色に見える程度まで明度を低くできない虞がある(詳細は後述)。さらに、突起の高さを1.0〔mm〕以下とすることで、突起の部分の剛性と突起の周辺の部分の剛性との差を小さくし、局部的な応力集中を抑制させるようになっている。
なお、本実施形態における突起の高さ及び後述する突起の間隔(ピッチ)等の寸法については、一例として、株式会社キーエンスのワンショット3D形状測定機 VR−3000シリーズを用いて測定することができる。
〔第二アスタリスク突起36〕
第二アスタリスク突起36は、図3に示されるように、第一アスタリスク突起34と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起36は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O1を中心にして第一アスタリスク突起34を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O1を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起34の上下を反転させた形状である。
第二アスタリスク突起36において、第一アスタリスク突起34の第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、第三延出部35C−1、35C−2、及び中心O1に対応する部分を、第一延出部37A−1、37A−2、第二延出部37B−1、37B−2、第三延出部37C−1、37C−2、及び中心O2と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部36E」称する。
これにより、第二アスタリスク突起36の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.35〔mm〕とされている。つまり、第一アスタリスク突起34の高さと第二アスタリスク突起36の高さは、同様の値で、0.35〔mm〕とされている。
また、第二アスタリスク突起36において、第一アスタリスク突起34の頂面34Cに対応する部分を、頂面36Cと称する。さらに、第二アスタリスク突起36において、第一アスタリスク突起34の側面34Dに対応する部分を、側面36Dと称する(図9(A)参照)。
〔その他〕
図3、図4に示されるように、第一アスタリスク突起34と、第二アスタリスク突起36とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第一低明度領域16の全体を埋めている(図2参照)。
そして、第一アスタリスク突起34の第一延出部35A−1、35A−2の夫々の先端は、タイヤ径方向で隣り合う第二アスタリスク突起36の第二延出部37B−2と第三延出部37C−1の間、第二延出部37B−1と第三延出部37C−2の間に夫々挿入されている。また、第二アスタリスク突起36の第一延出部37A−1、37A−2の夫々の先端は、タイヤ周方向に隣り合う第一アスタリスク突起34の第二延出部35B−1と第三延出部35C−2の間、第二延出部35B−2と第三延出部35C−1の間に挿入されている。
さらに、第一アスタリスク突起34の第三延出部35C−1の先端と、第一アスタリスク突起34に対してタイヤ径方向の外側に配置された第二アスタリスク突起36の第二延出部37B−1の先端とは連結されている。これにより、連結部34Aが形成されている。また、第一アスタリスク突起34の第二延出部35B−1の先端と、第一アスタリスク突起34に対してタイヤ周方向の一方側に配置された第二アスタリスク突起36の第三延出部37C−1の先端とは連結されている。これにより、連結部34Bが形成されている。
この構成において、第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36とは、タイヤ径方向の内側から外側に向かって、連結部34A、34Bを介して階段状に連結されている。
また、タイヤ径方向及びタイヤ周方向で隣り合う第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36において、中心O1と中心O2との間隔(以下「間隔P1」)は、0.1〔mm〕以上1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。間隔P1が0.1〔mm〕未満の場合は、突起の成形が困難となる。さらに、間隔P1が1.0〔mm〕より大きくなると、入射された光を減衰させて黒色に見える程度まで明度を低くできない虞がある(詳細は後述)。
ここで、本実施形態に記載する黒色に見える第一低明度領域16とは、日本電色工業(株)のハンディ型分光色差計(NF333)を用いて測定した明度L* の値が、一例として10未満の領域である。本実施形態では、第一低明度領域16の明度L*の値は、この測定器具を用いて4と測定された。
(第二低明度領域18)
第二低明度領域18は、図5、図6に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起44と、複数の第二アスタリスク突起46とを有している。そして、第一アスタリスク突起44と、第二アスタリスク突起46とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起44、及び第二アスタリスク突起46は、第二突起の一例である。
〔第一アスタリスク突起44〕
第一アスタリスク突起44については、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と異なる部分を主に説明する。
図5に示されるように、第一アスタリスク突起44は、ベース面30に対して直交する方向から見て、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と同様の形状とされている。第一アスタリスク突起44において、第一アスタリスク突起34の第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、第三延出部35C−1、35C−2、及び中心O1に対応する部分を、第一延出部45A−1、45A−2、第二延出部45B−1、45B−2、第三延出部45C−1、45C−2、及び中心O3と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部44E」称する。
図9(B)に示されるように、第一アスタリスク突起44の延出部44Eにおいて、延出方向と直交する方向の断面は、平坦な頂面44Cを有する略二等辺三角形状とされている。つまり、第一アスタリスク突起44は、頂面44Cと、一対の側面44Dとを有している。本実施形態では、頂面44Cの幅(図中W2)は、0.02〔mm〕とされ、第一アスタリスク突起44の頂角(図中D2)は、26〔度〕とされている。さらに、第一アスタリスク突起44の高さ(図中H2)は、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、一例とて0.28〔mm〕とされている。つまり、第一アスタリスク突起44の高さ(突出高さ)は、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34の高さと比して低くされている。
〔第二アスタリスク突起46〕
図5に示されるように、第二アスタリスク突起46は、第一アスタリスク突起44と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起46は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O3を中心にして第一アスタリスク突起44を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O3を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起44の上下を反転させた形状である。
第二アスタリスク突起46において、第一アスタリスク突起44の第一延出部45A−1、45A−2、第二延出部45B−1、45B−2、第三延出部45C−1、45C−2、及び中心O3に対応する部分を、第一延出部47A−1、47A−2、第二延出部47B−1、47B−2、第三延出部47C−1、47C−2、及び中心O4と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部46E」称する。
また、第二アスタリスク突起46において、第一アスタリスク突起44の頂面44Cに対応する部分を、頂面46Cと称する。さらに、第二アスタリスク突起46において、第一アスタリスク突起44の側面44Dに対応する部分を、側面46Dと称する(図9(B)参照)。
そして、第二アスタリスク突起46の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.28〔mm〕とされている。つまり、第一アスタリスク突起44の高さと第二アスタリスク突起46の高さとは、同様の値で、0.28〔mm〕とされている。
〔その他〕
図6に示されるように、第一アスタリスク突起44と、第二アスタリスク突起46とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第二低明度領域18(図2参照)の全体を埋めている。そして、第一アスタリスク突起44と第二アスタリスク突起46とは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36と同様に、連結されている。
また、図5に示されるように、タイヤ径方向及びタイヤ周方向で隣り合う第一アスタリスク突起44と第二アスタリスク突起46において、中心O3と中心O4の間隔(以下「間隔P2」)が、1.0〔mm〕より大きく3.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、中心O3と中心O4の間隔P2は、第一低明度領域16における中心O1と中心O2の間隔P1と同様の値とされている。
本実施形態では、第一低明度領域16の明度L*の値は、前述した測定器具を用いて6と測定された。
(第三低明度領域20)
第三低明度領域20は、図7、図8に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起54と、複数の第二アスタリスク突起56とを有している。そして、第一アスタリスク突起54と、第二アスタリスク突起56とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起54、及び第二アスタリスク突起56は、第三突起の一例である。
〔第一アスタリスク突起54〕
第一アスタリスク突起54については、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と異なる部分を主に説明する。
図7に示されるように、第一アスタリスク突起54は、ベース面30に対して直交する方向から見て、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34(図3参照)と同様の形状とされている。第一アスタリスク突起54において、第一アスタリスク突起34の第一延出部35A−1、35A−2、第二延出部35B−1、35B−2、第三延出部35C−1、35C−2、及び中心O1に対応する部分を、第一延出部55A−1、55A−2、第二延出部55B−1、55B−2、第三延出部55C−1、55C−2、及び中心O5と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部54E」称する。
図9(C)に示されるように、第一アスタリスク突起54の延出部54Eにおいて、延出方向と直交する方向の断面は、平坦な頂面54Cを有する略二等辺三角形状とされている。つまり、第一アスタリスク突起54は、頂面54Cと、一対の側面54Dとを有している。本実施形態では、頂面54Cの幅(図中W3)は、0.02〔mm〕とされ、第一アスタリスク突起54の頂角(図中D3)は、26〔度〕とされている。さらに、第一アスタリスク突起54の高さ(図中H3)は、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、一例とて0.2〔mm〕とされている。つまり、第一アスタリスク突起54の高さは、第二低明度領域18の第一アスタリスク突起44の高さと比して低くされている。
〔第二アスタリスク突起56〕
図7に示されるように、第二アスタリスク突起56は、第一アスタリスク突起54と同様の形状をしている。具体的には、第二アスタリスク突起56は、ベース面30に対して直交する方向から見て、中心O5を中心にして第一アスタリスク突起54を時計回り方向に90〔度〕回転させ、さらに、中心O5を中心に90〔度〕回転させた第一アスタリスク突起54の上下を反転させた形状である。
第二アスタリスク突起56において、第一アスタリスク突起54の第一延出部55A−1、55A−2、第二延出部55B−1、55B−2、第三延出部55C−1、55C−2、及び中心O5に対応する部分を、第一延出部57A−1、57A−2、第二延出部57B−1、57B−2、第三延出部57C−1、57C−2、及び中心O6と称する。以下、前述の6本の延出部を、まとめて「延出部56E」称する。
また、第二アスタリスク突起56において、第一アスタリスク突起54の頂面54Cに対応する部分を、頂面56Cと称する。さらに、第二アスタリスク突起56において、第一アスタリスク突起54の側面54Dに対応する部分を、側面56Dと称する(図9(C)参照)。
そして、第二アスタリスク突起56の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.2〔mm〕とされている。つまり、第一アスタリスク突起54の高さと第二アスタリスク突起56の高さは、同様の値で、0.2〔mm〕とされている。
〔その他〕
図8に示されるように、第一アスタリスク突起54と、第二アスタリスク突起56とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されており、第三低明度領域20(図2参照)の全体を埋めている。そして、第一アスタリスク突起54と第二アスタリスク突起56とは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36と同様に、連結されている。
また、図7に示されるように、タイヤ径方向及びタイヤ周方向で隣り合う第一アスタリスク突起54と第二アスタリスク突起56において、中心O5と中心O6の間隔(以下「間隔P3」)が、1.0〔mm〕より大きく3.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、中心O5と中心O6の間隔P3は、第一低明度領域16における中心O1と中心O2の間隔P1と同様の値とされている。つまり、第一低明度領域16における第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36との間隔P1、第二低明度領域18における第一アスタリスク突起44と第二アスタリスク突起46との間隔P2、及び第三低明度領域20における第一アスタリスク突起54と第二アスタリスク突起56との間隔P3は、同様の値とされている。
本実施形態では、第三低明度領域20の明度L*の値は、前述した測定器具を用いて9と測定された。また、突起が形成されていない他の領域22の明度L* の値は、前述した測定器具を用いて24と測定された。
(作用、効果)
次に、本実施形態に係るタイヤの作用効果について説明する。
タイヤサイド部12の装飾部14の第一低明度領域16では、第一低明度領域16に形成された第一アスタリスク突起34及び第二アスタリスク突起36へ入射する光は、図9(A)に示す側面34D、36Dに当たる。そして、入射した光は、向かい合う側面34D、36D間で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される
また、タイヤ周方向において第一低明度領域16の両端側に夫々配置された第二低明度領域18では、第二低明度領域18に形成された第一アスタリスク突起44及び第二アスタリスク突起46へ入射する光は、側面44D、46Dに当たる。そして、入射した光は、向かい合う側面44D、46D間で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される。
さらに、タイヤ周方向において第二低明度領域18の両端側に夫々配置された第三低明度領域20では、第三低明度領域20に形成された第一アスタリスク突起54及び第二アスタリスク突起56へ入射する光は、側面54D、56Dに当たる。そして、入射した光は、向かい合う側面54D、56D間で反射を繰り返しながら減衰して、外側に反射される。
さらに、タイヤサイド部12の突起が形成されていない他の領域22では、他の領域22に入射した光は、他の領域22を構成する外面によって外側に反射される。
ここで、第一低明度領域16における第一アスタリスク突起34と第二アスタリスク突起36との間隔P1、第二低明度領域18における第一アスタリスク突起44と第二アスタリスク突起46との間隔P2、及び第三低明度領域20における第一アスタリスク突起54と第二アスタリスク突起56との間隔P3は、同様の値とされている。つまり、第一低明度領域16に形成されている突起の密度、第二低明度領域18に形成されている突起の密度、及び第三低明度領域20に形成されている突起の密度は、同様の値となっている。
さらに、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34の高さと第二アスタリスク突起36の高さは、同様の値で、0.35〔mm〕とされている。また、第二低明度領域18の第一アスタリスク突起44の高さと第二アスタリスク突起46の高さは、同様の値で、0.28〔mm〕とされている。さらに、第三低明度領域20の第一アスタリスク突起54の高さと第二アスタリスク突起56の高さは、同様の値で、0.2〔mm〕とされている。つまり、第一低明度領域16の突起、第二低明度領域18の突起、及び第三低明度領域20の突起は、この順番で高さが低くなっている。
また、夫々の突起の頂角が同様であるため、第一低明度領域16のベース面30が単位面積当たりに占める割合、第二低明度領域18のベース面30が単位面積当たりに占める割合、及び第三低明度領域20のベース面30が単位面積当たりに占める割合が、この順番で大きくなる。
これにより、第一低明度領域16において外側に反射される光の量は、第二低明度領域18において外側に反射される光の量と比して少なくなる。さらに、第二低明度領域18において外側に反射される光の量は、第三低明度領域20において外側に反射される光の量と比して少なくなる。
このため、第三低明度領域20、第二低明度領域18、及び第一低明度領域16が、この順番で明度L*が低くなっている。つまり、第一低明度領域16は、第二低明度領域18と比して相対的に黒色に見え、第二低明度領域18は、第三低明度領域20と比して相対的に黒色に見える。
このように、突起の高さを変えることで、突起が形成された装飾部14を全体に亘って同様の明度L*とする場合と比して、突起が形成されている領域を有する装飾部14を表現するための幅を広げることができる(手法を増やすことができる)。
また、装置周方向(一方向の一例)に並ぶ第三低明度領域20、第二低明度領域18、及び第一低明度領域16については、この順番で明度を低くすることで、明度の段階的な変化(グラデーション効果)を表現することができる。
また、第一アスタリスク突起34の夫々の延出部34Eは、異なる方向に延出されており、第二アスタリスク突起36の夫々の延出部36Eは、異なる方向に延出されている。これにより、反射光の集中が抑制され、第一低明度領域16に対して視認する角度を変えて第一低明度領域16を見た場合でも、見え方が異なるのを抑制することができる。さらに、第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36の夫々は、倒れにくくなり、夫々の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36の耐久性を向上させることができる。第二低明度領域18、及び第三低明度領域20においても同様の作用を奏する。
さらに、第一アスタリスク突起34、44、54と、第二アスタリスク突起36、46、56とが、連結部34A、44A、54A及び連結部34B、44B、54Bを介して連結されている。これにより、夫々の連結部を介して第一アスタリスク突起34、44、54と第二アスタリスク突起36、46、56とが互いに支え合い、第一アスタリスク突起34、44、54及び第二アスタリスク突起36、46、56の倒れ込みが抑制され、耐久性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るタイヤ110について、図10〜図12を用いて説明する。第2実施形態のタイヤ110については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
図10に示されるように、タイヤ110の装飾部114には、他の領域22に対して明度が低く、黒色に見える第一低明度領域16、及び第二低明度領域118が形成されている。換言すると、第一低明度領域16、及び第二低明度領域118とによって、装飾部114が形成されている。そして、第一低明度領域16は、タイヤ周方向に延びており、第二低明度領域118は、タイヤ周方向において第一低明度領域16の両端側に夫々配置されている。第二低明度領域118は、第二のパターン領域の一例である。
(第二低明度領域118)
第二低明度領域118は、図11に示されるように、ベース面30から突出した複数の第一アスタリスク突起144と、複数の第二アスタリスク突起146とを有している。そして、第一アスタリスク突起144と、第二アスタリスク突起146とは、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向に交互に配置されている。第一アスタリスク突起144、及び第二アスタリスク突起146は、第二突起の一例である。
〔第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146〕
第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146については、第1実施形態の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36と異なる部分を主に説明する。第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146の高さは、0.1〔mm〕以上、0.245〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。本実施形態では、一例とて0.245〔mm〕とされている。
ここで、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36の高さは、前述したように、0.35〔mm〕である。つまり、第二低明度領域118の第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146の高さは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起46の高さの70〔%〕以下とされている。換言すると、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36の高さは、第二低明度領域118の第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146の高さの143〔%〕以上とされている。
(作用、効果)
次に、本実施形態に係るタイヤの作用効果について説明する。
前述したように、第二低明度領域118の第一アスタリスク突起144の高さ及び第二アスタリスク突起146の高さは、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34の高さ及び第二アスタリスク突起36の高さの70〔%〕以下とされている。
このため、第二低明度領域118に入射して外側に反射される光の量(光量)と、第一低明度領域16に入射して外側に反射される光の量(光量)との差が大きくなる。これにより、第二低明度領域118と第一低明度領域16との境界線が明確になり、突起が形成されている領域を有する装飾部114を表現するための幅を広げることができる。
(評価)
本発明の効果を確認するために、本発明を適用した実施例1、2のタイヤと、比較例1、2のタイヤとを準備して評価を実施した。
〔評価タイヤ〕
供試タイヤとしては、いずれもサイズが205/55R16でタイヤ断面高さSHが114mmのタイヤを用いた。
実施例1、2、比較例1、2のタイヤは、本発明の第2実施形態に係るタイヤと同様の構造のタイヤである。そして、第一低明度領域16の第一アスタリスク突起34、第二アスタリスク突起36の高さが夫々、図12に示す表のように異なっている。さらに、第二低明度領域118の第一アスタリスク突起144、第二アスタリスク突起146の高さがが夫々、図12に示す表のように異なっている。そして、第一低明度領域16の突起の高さに対する第二低明度領域118の突起の高さの割合〔%〕が夫々、図12に示す表のように異なっている。
〔評価方法、評価内容〕
それぞれの供試タイヤを車両に取り付け、一対の装飾部114が上下方向になるように供試タイヤを配置した。そして、晴れた日の屋外で、20人の看者が複数方向から供試タイヤの装飾部を目視して評価した。
評価内容については、第一低明度領域16と第二低明度領域118との境界線を認識できるか否かについて評価した。境界線を認識できたと評価した看者の数が18人以上の場合を「A」、10〜17人の場合を「B」、9人以下の場合を「C」として評価した。
〔評価結果〕
図12に示す表のように、本発明を適用した実施例1、2のタイヤについては、評価結果が、「A」であった。これに対して、比較例1、2のタイヤについては、評価結果が、「B」であった。なお、今回の評価では、評価結果が「C」となることはなかった。この評価結果から、実施例1、2のタイヤについては、比較例1、2のタイヤと比して、第二低明度領域118と第一低明度領域16との境界線が明確になっていることが分かる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るタイヤ210について、図13を用いて説明する。第3実施形態のタイヤ210については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
タイヤ210の第一低明度領域216に形成されている突起234は、図13に示されるように、基点としての中心O7からタイヤ周方向の他側に延びる延出部235Aを有している。さらに、突起234は、中心O7からタイヤ周方向の他側で、かつ、タイヤ径方向の外側に延びる延出部235Bと、中心O7からタイヤ周方向の他側で、かつ、タイヤ径方向の内側に延びる延出部235Cとを有している。そして、タイヤ周方向及びタイヤ径方向における間隔P21は、0.1〔mm〕以上1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。また、突起234の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.35〔mm〕とされている。第一低明度領域216は、第一のパターン領域の一例であって、突起234は、第一突起の一例である。
また、タイヤ210の第二低明度領域218に形成されている突起244については、突起234と異なる部分を主に説明する。突起244の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.28〔mm〕とされている。第二低明度領域218は、第二のパターン領域の一例であって、突起244は、第二突起の一例である。
さらに、タイヤ210の第三低明度領域220に形成されている突起254については、突起234と異なる部分を主に説明する。突起254の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.2〔mm〕とされている。第三低明度領域220は、第三のパターン領域の一例であって、突起254は、第三突起の一例である。
なお、第3実施形態の作用については、第1実施形態の作用において、夫々の突起が連結することで生じる作用以外の作用と同様である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るタイヤ310について、図14を用いて説明する。第4実施形態のタイヤ310については、第1実施形態のタイヤ10と異なる部分を主に説明する。
タイヤ310の第一低明度領域316に形成されている突起334は、図14に示されるように、底面が正六角形とされた六角錐で、かつ、突起334の突出端には、突出方向を向く頂面334Cが形成されている。そして、タイヤ周方向及びタイヤ径方向における間隔P31は、0.1〔mm〕以上1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされている。また、突起334の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.35〔mm〕とされている。第一低明度領域316は、第一のパターン領域の一例であって、突起334は、第一突起の一例である。
タイヤ310の第二低明度領域318に形成されている突起344については、突起334と異なる部分を主に説明する。突起344の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.28〔mm〕とされている。第二低明度領域318は、第二のパターン領域の一例であって、突起344は、第二突起の一例である。
タイヤ310の第三低明度領域320に形成されている突起354については、突起334と異なる部分を主に説明する。突起354の高さは、0.1〔mm〕以上、1.0〔mm〕以下の予め決められた一の値とされており、本実施形態では、一例とて0.2〔mm〕とされている。第三低明度領域320は、第三のパターン領域の一例であって、突起354は、第三突起の一例である。
なお、第4実施形態の作用については、第1実施形態の作用において、夫々の突起が連結することで生じる作用以外の作用と同様である。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係るタイヤ410について、図15を用いて説明する。第5実施形態のタイヤ410については、第2実施形態のタイヤ110と異なる部分を主に説明する。
タイヤ410の装飾部414には、タイヤ410のタイヤ径方向の外側のトレッド430に形成されており、第一低明度領域416及び第二低明度領域418を有している。具体的には、タイヤ410のトレッド430には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝432が、タイヤ幅方向(図中矢印W)に離間して形成されている。そして、第一低明度領域416、及びの第二低明度領域418は、タイヤ幅方向において中央側の周方向溝432に形成されており、第一低明度領域416と第二低明度領域418とは、タイヤ幅方向で分かれている。
そして、第一低明度領域416には、第一アスタリスク突起34及び複数の第二アスタリスク突起36が形成されている(図3参照)。また、第二低明度領域418には、第一アスタリスク突起144及び複数の第二アスタリスク突起146が形成されている(図11参照)。第一低明度領域416は、第一のパターン領域の一例であって、第二低明度領域418は、第二のパターン領域の一例である。
第5実施形態の作用については、第2実施形態の作用において、夫々の突起が連結することで生じる作用以外の作用と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第1実施形態では、第一アスタリスク突起34、44、54及び第二アスタリスク突起36、46、56の頂角(図9のD1)は、26〔度〕とされたが、他の角度であってもよい。頂角D1が大きくなると、側面34D、44D、54D、36D、46D、56Dで反射する反射光が、入射した方向に戻る割合が多くなり、相対的に明度L*が高くなる。
10…タイヤ、14…装飾部、16…第一低明度領域(第一のパターン領域の一例)、18…第二低明度領域(第二のパターン領域の一例)、20…第三低明度領域(第三のパターン領域の一例)、30…ベース面、34…第一アスタリスク突起(第一の突起の一例)、34E…延出部、36…第二アスタリスク突起(第一の突起の一例)、36E…延出部、44…第一アスタリスク突起(第二の突起の一例)、44E…延出部、46…第二アスタリスク突起(第二の突起の一例)、46E…延出部、54…第一アスタリスク突起(第三の突起の一例)、54E…延出部、56…第二アスタリスク突起(第三の突起の一例)、56E…延出部、110…タイヤ、114…装飾部、118…第二低明度領域(第二のパターン領域の一例)、144…第一アスタリスク突起(第二突起の一例)、146…第二アスタリスク突起(第二突起の一例)、210…タイヤ、216…第一低明度領域(第一のパターン領域の一例)、218…第二低明度領域(第二のパターン領域の一例)、220…第三低明度領域(第三のパターン領域の一例)、234…突起(第一突起の一例)、235A…延出部、235B…延出部、235C…延出部、244…突起(第二突起の一例)、254…突起(第三突起の一例)、310…タイヤ、316…第一低明度領域(第一のパターン領域の一例)、318…第二低明度領域(第二のパターン領域の一例)、320…第三低明度領域(第三のパターン領域の一例)、334…突起(第一突起の一例)、344…突起(第二突起の一例)、354…突起(第三突起の一例)、410…タイヤ、414…装飾部、416…第一低明度領域(第一のパターン領域の一例)、418…第二低明度領域(第二のパターン領域の一例)

Claims (4)

  1. タイヤの外面に形成され、ベース面を有する装飾部と、
    前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第一突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第一のパターン領域と、
    前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第二突起が複数形成され、タイヤ周方向に延びている第二のパターン領域と、を備え、
    前記第一のパターン領域と前記第二のパターン領域とは、タイヤ周方向に並んでおり、
    夫々の前記第一突起の間隔と夫々の前記第二突起の間隔とが同様とされ、前記第一突起の突出高さと前記第二突起の突出高さとが異なるタイヤ。
  2. 前記第一突起、及び前記第二突起は、前記ベース面に対して直交する方向から見て、基点から複数方向に延びている延出部を含んで形成されている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 第二突起の突出高さは、第一突起の突出高さの70〔%〕以下とされている請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記装飾部の前記ベース面から0.1mm以上で1.0mm以下の予め決められた値の突出高さで突出すると共に0.1mm以上1.0mm以下の予め決められた値の間隔でタイヤ周方向及びタイヤ径方向に並んだ第三突起が複数形成されており、前記第二のパターン領域と近接して配置されており、タイヤ周方向に延びている第三のパターン領域を備え、
    夫々の前記第三突起の間隔と夫々の前記第一突起の間隔とが同様とされ、
    前記第一突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して高くされ、前記第三突起の突出高さは、前記第二突起の突出高さと比して低くされ、
    前記第一のパターン領域、前記第二のパターン領域、及び前記第三のパターン領域は、タイヤ周方向でこの順番に一方向の一側から他側に並んでいる請求項1〜3の何れか1項に記載のタイヤ。
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