JP6256212B2 - 平版印刷インキおよび印刷物 - Google Patents
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Description
ポリエステル樹脂(A)が、ロジン類(a)、カルボキシル基を2つ以上有する化合物(b)、および、イソソルビド(c)を、重量固形分比で、ロジン類(a)5〜40重量%、カルボキシル基を2つ以上有する化合物(b)15〜50重量%、および、イソソルビド(c)20〜45重量%を反応させたものである、活性エネルギー線硬化型平版印刷インキに関する。
ポリエステル樹脂(A) 10〜40重量%
アクリレートモノマー 30〜75重量%
顔料 5〜40重量%
光開始剤 0.01〜15重量%
その他の成分 1〜15重量%
が挙げられる。
以下に示す処方により活性エネルギー線硬化型平版インキ組成物を作成した。
攪拌機、水分離器付き還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに、ガムロジン5部、テレフタル酸50部、イソソルビド45部、キシレン60部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、230℃まで加熱した。
その後、p−トルエンスルホン酸一水和物0.1部を添加し、230℃で15時間脱水縮合し、酸価15、GPC測定ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)3.0万の樹脂(R1)を得た。
次いで、同様のフラスコに樹脂(R1)を34部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート65.9部、ハイドロキノン0.1部を混合し、110℃で加熱溶解しワニス(V1)を得た。
さらに、リオノールブルーFG7330(トーヨーカラー社製藍顔料)20部、ワニス(V1)を60部、トリメチロールプロパンテトラアクリレート14.9部、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン2.5部、イルガキュア907(BASF社製)2.5部、ハイドロキノン0.1部を、40℃の三本ロールミルにて練肉し、インキのタックが9〜10になるようにトリメチロールプロパンテトラアクリレートで調整し、平版印刷インキ(C1)を得た。
インキのタックは東洋精機社製インコメーターにてロール温度30℃、400rpm、1分後の値を測定した。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価34、Mw1.1万の樹脂(R2)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V2)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C2)を得た。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価23、Mw2.5万の樹脂(R3)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V3)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C3)を得た。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価35、Mw1.2万の樹脂(R4)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V4)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C4)を得た。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価25、Mw1.9万の樹脂(R5)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V5)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C5)を得た。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価32、Mw1.6万の樹脂(R6)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V6)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C6)を得た。
実施例1と同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価22、Mw2.7万の樹脂(R7)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(V7)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(C7)を得た。
攪拌機、水分離器付き還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに、ガムロジン25部、テレフタル酸45部、ネオペンチルグリコール30部、キシレン60部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら、230℃まで加熱した。
その後、p−トルエンスルホン酸一水和物0.1部を添加し、230℃で15時間脱水縮合し、酸価37、GPC測定ポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)1.3万の樹脂(RA)を得た。
次いで、同様のフラスコに樹脂(RA)を30部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート69.9部、ハイドロキノン0.1部を混合し、110℃で加熱溶融しワニス(VA)を得た。
さらに、リオノールブルーFG7330(トーヨーカラー社製藍顔料)20部、ワニス(VA)を60部、トリメチロールプロパンテトラアクリレート14.9部、4,4‘−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン2.5部、イルガキュア907(BASF社製)2.5部、ハイドロキノン0.1部を、40℃の三本ロールミルにて練肉し、インキのタックが9〜10になるようにトリメチロールプロパンテトラアクリレートで調整し、平版印刷インキ(CA)を得た。
インキのタックは東洋精機社製インコメーターにてロール温度30度、400rpm、1分後の値を測定した。
実施例Aと同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価28、Mw1.7万の樹脂(RB)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(VB)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(CB)を得た。
実施例Aと同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価12、Mw2.8万の樹脂(RC)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(VC)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(CC)を得た。
実施例Aと同様の操作にて、表1に示す配合組成で酸価21、Mw2.4万の樹脂(RD)を得た。次いで、表2に示す配合組成でワニス(VD)、表3に示す配合組成にて平版印刷インキ(CD)を得た。
<硬化皮膜物性評価>
実施例1〜7、比較例A〜Dで得られた平版印刷インキを、RIテスター(明製作所製簡易展色装置)を用いて、マリコート紙(北越製紙社製コートボール紙)へ1g/m2の塗布量で印刷し、120W/cmの空冷メタルハライドランプ(東芝社製)1灯を用いて60m/minで紫外線を照射した。
◎は変化なし、○は一部にキズがみられたが剥離は見られなかった、△は一部(50%未満)に剥離が見られた、×は一部(50%以上)または全部に剥離が見られたことをそれぞれ表す。
◎は変化なし、○は一部表面部分に溶解がみられたが剥離は見られなかった、△は一部(50%未満)に剥離が見られた、×は一部(50%以上)または全部に剥離が見られたことをそれぞれ表す。
◎は変化なし、○は一部にキズがみられたが剥離は見られなかった、△は一部(50%未満)に剥離が見られた、×は一部(50%以上)または全部に剥離が見られたことをそれぞれ表す。
(評価基準) ◎:60以上、○:50以上〜60未満、×:50未満
その中でも、耐MEK性、耐摩擦性は実施例1、3、7の方が良好であった。これは、ポリエステル樹脂の分子量が大きくなることで皮膜強度が増すためと考えられる。
また、光沢はイソソルビド40重量%以上含有する実施例1、5の平版印刷インキは特に光沢値が優れる結果となった。イソソルビドを含有させることで、インキの流動性が上がり紙面のレベリングが良化するためと考えられる。さらに、同じ有機顔料・無機顔料を用いた活性エネルギー線硬化型オフセットインキの最大乳化率は、ロジンを用いることにより増加することが確認された。最大乳化率が高い場合、湿し水の供給過多の条件下においても、湿し水を取り込む能力が高いことから、最適な乳化状態を維持することが可能であり、版面・ブランケット表面へ転移不良したインキの体積(パイリング)等のトラブルを抑制することができる。
Claims (2)
- ポリエステル樹脂(A)、顔料、アクリレートモノマー、および、光開始剤を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型平版印刷インキであって、
ポリエステル樹脂(A)が、ロジン類(a)、カルボキシル基を2つ以上有する化合物(b)、および、イソソルビド(c)を、重量固形分比で、ロジン類(a)5〜40重量%、カルボキシル基を2つ以上有する化合物(b)15〜50重量%、および、イソソルビド(c)20〜45重量%を反応させたものである、活性エネルギー線硬化型平版印刷インキ。 - 請求項1記載の活性エネルギー線硬化型平版印刷インキを基材に印刷し、活性エネルギー線により硬化してなることを特徴とする印刷物。
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