JP5988639B2 - 鞍乗り型車両の導風構造 - Google Patents

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Description

本発明は、防風のためのウインドスクリーンの車両後方に適度に導風する鞍乗り型車両の導風構造に関する。
鞍乗り型車両の前部には、運転者への防風のためのウインドスクリーンが設けられているが、車両の走行中には、ウインドスクリーンの車両後方に負圧が発生し、走行風がウインドスクリーンの車両後方に巻き込まれて防風効果が下がったり、風切音が発生しやすくなったり、ウインドスクリーンの車両後方に位置する運転者がその負圧の影響を受けたりする。そこで、ウインドスクリーンの車両後方に導風することで上記負圧を低減することが行われている。
このような鞍乗り型車両の導風構造として、ウインドスクリーンの下方に走行風の導入口を設け、ウインドスクリーンと車体との間に導風路を形成し、この導風路によってウインドスクリーンの裏側に走行風を導くものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この導風構造においては、走行風は、導入口から導風路を通って吹出し口からウインドスクリーンの裏側に流れる。
走行風は、整流板の使用や通孔の位置によって、ウインドスクリーン裏側の車幅方向全体に分配されるため、ウインドスクリーン後方の広い範囲の負圧が低減される。
特開2007−176297号公報
上記したウインドスクリーン後方の負圧の影響を観察すると、運転者の車幅方向中心部への影響が最も大きいことが判明した。特許文献1のように、走行風をウインドスクリーン後方の車幅方向全体に拡散させて流れるようにした場合、運転者に対する十分な負圧低減効果が得られない場合がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、運転者への負圧の影響をより小さくし、防風効果を高めることが可能な鞍乗り型車両の導風構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、車体前部に備えるフロントカバー(50)に防風のためのウインドスクリーン(61)が設けられ、このウインドスクリーン(61)の車体後方に導風することで前記ウインドスクリーン(61)の後方に発生する負圧を低減する鞍乗り型車両の導風構造において、前記ウインドスクリーン(61)の前端中央部と前記フロントカバー(50)との間に導風口(206)が設けられ、この導風口(206)から取り込まれた走行風を前記ウインドスクリーン(61,231)の後方へ導く導風通路を有し、前記導風通路には前記フロントカバー(50)の上面に前後方向に階段状に形成され、この導風通路の一部を閉塞する起立壁(64h)が設けられるとともに、この起立壁(64h)の車幅方向中央部に凹部(208)が設けられ、前記凹部(208)よりも車幅方向外側で、前記凹部の後部を構成する部材(204A)と前記フロントカバー(50)を構成するガーニッシュ(64)の前記起立壁(64h)とが締結されていることを特徴とする。
この構成によれば、凹部によって、導風口の内部に取り込まれた走行風を車体中心側に集めることができるため、ウインドスクリーンで防風効果を高めながら、ウインドスクリーンの車体後方で且つ車体中心側に発生する負圧を低減することができ、凹部の後方に位置する運転者への負圧の影響をより少なくすることができる。また、フロントカバーの締結によって、ガーニッシュの保持剛性を向上させることができる。
上記構成において、前記凹部(208)の後方の前記フロントカバー(50)に、車体後方に指向する開口(204k)が設けられていても良い。この構成によれば、凹部からの導風によりウインドスクリーンとフロントカバーとの間に発生する負圧を利用して開口からフロントカバー内部の空気をウインドスクリーン後方の空間に吸い出すことができ、導風量を確保してウインドスクリーン後方の負圧をより一層低減することができる。
また、上記構成において、前記凹部(208)の側方斜め後方となる前記フロントカバー(50)の車幅方向両端部に、車体後方斜め側方に指向する側部開口(204m,204n)が設けられていても良い。この構成によれば、バーハンドルを握った運転者の手等の車幅方向中央部以外の負圧を低減することができる。
また、上記構成において、前記側部開口(204m,204n)は、車幅方向に指向する複数のフィン(204p)を備えるようにしても良い。この構成によれば、フィンによってフロントカバーの内部構造の露出を抑制するとともに、ウインドスクリーンの車幅方向両端部まで走行風を導き、負圧低減効果を高めることができる。
また、上記構成において、平面視で前記起立壁(64h)は、後方に凸となる円弧状に形成されていても良い。この構成によれば、円弧状の起立壁によって走行風を中央側の凹部に集めやすくすることができ、負圧低減効果を更に高めることができる。
また、上記構成において、前記部材(204A)と前記ガーニッシュ(64)の前記起立壁(64h)との締結部(202)は、前面視で前記ウインドスクリーン(61,231)に重なるようにしても良い。この構成によれば、締結部を外観に露出させないため、外観性を向上させることができるとともに、導風口を利用して締結することができるため、組付け性も両立させることができる。
また、上記構成において、前記凹部(208)より車幅方向外側には、前記部材(204A)と前記ウインドスクリーン(61)との間に、走行風を後方に導く導風通路(209,209)が形成されていても良い。この構成によれば、起立壁の車幅方向両端部が高い壁となって走行風を凹部に集めやすくすることができる。
また、上記構成において、前記ウインドスクリーン(61)の下縁の先端位置を通る水平線(219)を引いたときに、前記水平線(219)よりも上方に前記起立壁(64h)が設けられていても良い。
本発明は、ウインドスクリーンの前端中央部とフロントカバーとの間に導風口が設けられ、この導風口の内部でフロントカバーの上面に前後方向に階段状に形成される段差部が設けられるとともに、この段差部の車幅方向中央部に凹部が設けられているので、段差部の車幅方向中央部に設けられた凹部によって、導風口の内部に取り込まれた走行風を車体中心側に集めることができるため、ウインドスクリーンの車体後方で且つ車体中心側に発生する負圧を低減することができ、凹部の後方に位置する運転者への負圧の影響をより少なくすることができる。
また、凹部の後方のフロントカバーに、車体後方に指向する開口が設けられているので、凹部からの導風によりウインドスクリーンとフロントカバーとの間に発生する負圧を利用して開口からフロントカバー内部の空気をウインドスクリーン後方の空間に吸い出すことができ、導風量を確保してウインドスクリーン後方の負圧をより一層低減することができる。
また、凹部の側方斜め後方となるフロントカバーの車幅方向両端部に、車体後方斜め側方に指向する側部開口が設けられているので、バーハンドルを握った運転者の手等の車幅方向中央部以外の負圧を低減することができる。
また、段差部にフロントカバーを構成するガーニッシュが締結されているので、フロントカバーの段差部への締結によって、ガーニッシュの保持剛性を向上させることができる。
また、側部開口は、車幅方向に指向する複数のフィンを備えるので、フィンによってフロントカバーの内部構造の露出を抑制するとともに、ウインドスクリーンの車幅方向両端部まで走行風を導き、負圧低減効果を高めることができる。
また、平面視で段差部は、後方に凸となる円弧状に形成されているので、円弧状の段差部によって走行風を中央側の凹部に集めやすくすることができ、負圧低減効果を更に高めることができる。
また、段差部に設けられるガーニッシュとの締結部は、前面視でウインドスクリーンに重なるので、締結部を外観に露出させないため、外観性を向上させることができるとともに、導風口を利用して締結することができるため、組付け性も両立させることができる。
また、段差部は、車幅方向両端部の上縁が最も高い位置に形成されるので、段差部の車幅方向両端部が高い壁となって走行風を凹部に集めやすくすることができる。
本発明の第1実施形態を適用した鞍乗り型車両を示す左側面図である。 鞍乗り型車両を示す正面図である。 鞍乗り型車両の要部を示す正面図である。 図3からウインドスクリーンを取り外した状態を示す要部正面図である。 鞍乗り型車両の要部を示す平面図である。 図5からウインドスクリーンを取り外した状態を示す要部平面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 車体前部の導風構造の要部を示す断面図である。 図5のIX−IX線断面図である。 車体前部の断面により導風構造の作用を示す作用図である。 平面図により導風構造の作用を示す作用図である。 正面図により導風構造の作用を示す作用図である。 車体前部にガーニッシュを取付ける要領を示す作用図である。 本発明の第2実施形態を適用した鞍乗り型車両の前部を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態を適用した自動二輪車1を示す左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10に着座した乗員が足を載せる低床のステップフロア68を有するスクータ型車両であり、車体フレーム(不図示)の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)に軸支されている。車体フレームは、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
前輪2を操向する操舵系は、車体フレームの前端部を構成するヘッドパイプに回動自在に軸支されるステアリングシャフトと、このステアリングシャフトの上部に連結されるハンドル25とを有している。上記ステアリングシャフトの下端は、左右一対のフロントフォーク26,26(手前側の符号26のみ図示)に連結されており、前輪2は、フロントフォーク26,26の下端に設けられた車軸2Aで軸支され、ハンドル25による操作によって操向される。
ユニットスイングエンジンUは、エンジンEと、ベルト式の無段変速機構201が収容された伝動ケースMとが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。ユニットスイングエンジンUは、その前部に連結されるリンク部材27を介して、車体フレームに連結されており、リンク部材27に設けられるピボット軸28を中心にして上下に揺動自在である。
エンジンEは、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、シリンダ軸線が略水平に前方へ延びるように配置されている。エンジンEは、ユニットスイングエンジンUの前部に配置されるクランクケース30の前面に、シリンダ及びシリンダヘッドを結合して構成されている。なお、符号37はシリンダヘッドの下面の排気ポートに接続された排気管であり、エンジンEの下方を通って後方に延び、後述するアーム部の外側面に固定されたマフラーに接続される。
伝動ケースMは、クランクケース30の後部から後輪3の左側方を通って後方に延びている。クランクケース30の後部には、後輪3の右側方を通って後方に延びるアーム部が設けられており、後輪3は、伝動ケースMの後部とアーム部の後部との間に設けられる車軸3Aに支持されている。エンジンEの出力は、上記無段変速機構201を介して後輪3に伝達される。伝動ケースMの後端及びアーム部の後端と車体フレームの後部上部との間には、それぞれリヤサスペンション34が掛け渡されている。伝動ケースMの上面には、外気を吸い込むエアクリーナボックス35が設けられている。
エアクリーナボックス35は、シリンダヘッドの上面の吸気ポートに接続されたスロットルボディに、不図示のコネクティングチューブを介して接続されている。
伝動ケースMの後部の下部には、車両を直立状態に支持可能なメインスタンド39が設けられている。なお、符号47はサイドスタンド47である。
シート10は、その下方に配置された収納ボックスの上面に全長に亘って設けられた開口を開閉自在に塞いでおり、運転者が着座する前部シート10Aと、前部シート10Aよりも一段高く形成されて同乗者が着座する後部シート10Bとを有している。
収納ボックスの後方において車体フレームを構成する左右一対のシートレールの後部には、グラブレール48が固定されている。
車体カバーCは、ヘッドパイプの前方及び左右側方を覆うフロントカバー50と、フロントカバー50の下部に連結されて前輪2の後方に位置するフロントロアカバー(不図示)と、ハンドル25の下方でフロントカバー50の上部に連結される上部カバー52と、フロントカバー50の左右の縁部に連結された上部インナーカバー53と、上部インナーカバー53の下縁に連結された左右一対の下部インナーカバー54,54(手前側の符号54のみ図示)と、フロントカバー50の下部及び下部インナーカバー54,54の下縁に連結された左右一対のステップカバー55,55(手前側の符号55のみ図示)と、フロントカバー50の下部及びステップカバー55,55の下部に連結された左右一対の前部フロアスカート56,56(手前側の符号56のみ図示)と、前部フロアスカート56,56に連続して後方へ延びる左右一対の後部フロアスカート57,57(手前側の符号57のみ図示)と、車体下方を覆うアンダーカバー58と、下部インナーカバー54,54及びステップカバー55,55の後部に連結された左右一対のボディサイドカバー59,59(手前側の符号59のみ図示)と、ボディサイドカバー59,59の後部に連結されるテールカバー60とを有している。
左右のステップカバー55,55の底部には、前部シート10Aに着座した運転者が足を載せるステップフロア68がそれぞれ形成されている。
フロントカバー50の前部には、後上方に延びて運転者への防風を行うウインドスクリーン61が設けられている。フロントカバー50の前端には、左右一対のヘッドライト62,62(手前側の符号62のみ図示)が設けられ、左右一対のウインカー63,63(手前側の符号63のみ図示)は、ヘッドライト62,62の上部に連続して設けられている。ヘッドライト62,62とウインドスクリーン61との間には、板状のガーニッシュ64(フロントカバー50の一部を構成している。)が設けられている。
フロントフォーク26,26には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー65が設けられている。ボディサイドカバー59,59の下方には、後輪3を上方から覆うリヤフェンダー66が設けられている。
後部シート10Bの同乗者が足を載せる可倒式の左右一対のタンデムステップ67,67(手前側の符号67のみ図示)は、車体フレームにステーを介して支持されている。
ウインドスクリーン61の後方には、ハンドル25の前方に設けられたメータを前方から覆ってメータの視認性を高めるメータバイザ204(フロントカバー50を構成する部品である。)が設けられている。なお、符号205はリヤコンビネーションランプである。
図2は、自動二輪車1を示す正面図であり、運転者200が乗車した状態を示している。フロントカバー50は、左右のヘッドライト62,62及び左右のウインカー63,63とウインドスクリーン61との間に配置された樹脂製のガーニッシュ64を含み、このガーニッシュ64の中央部上部とウインドスクリーン61の下端中央部とで、ウインドスクリーン61の後方に走行風を導くための導風口206が形成されている。
自動二輪車1が走行中には、ウインドスクリーン61の後方は、周囲よりも圧力が低くなって負圧が発生するため、この負圧によって走行風がウインドスクリーン61の後方に巻き込まれたり、ウインドスクリーン61の縁で風切音が発生したり、更には、運転者がその負圧による側方からの風などによって違和感を感じたりしないように、その負圧を低減する目的で、導風口206からウインドスクリーン61の後方に適度な風量の走行風を導く。運転者の顔や首、ハンドル25を握る左右の手は負圧の影響を受けやすく、特にこのような部分に向けて導風することで、負圧の影響を効果的に少なくすることが可能になる。
図3は、自動二輪車1の要部を示す正面図である。
ガーニッシュ64は、上方はウインドスクリーン61、左右はそれぞれヘッドライト62及びウインカー63で囲まれた正面視Y字形状の部品であり、車幅方向中央を上下方向に延びる中央延出部64aと、この中央延出部64aの上部左右から上方斜め外側方に延びる左右の翼部64b,64cとが一体成形されている。
中央延出部64aは、その下端部64dが、フロントカバー50の左右から車幅方向内側に延びる内側延出部50a,50bの内端部の裏側に差し込まれて固定され、上部には導風口206を形成するための窪み部64fが形成されている。
左右の翼部64b,64cは、左右のヘッドライト62,62及び左右のウインカー63,63とウインドスクリーン61との間に配置されて固定されている。
ウインドスクリーン61の後ろ側には、ウインドスクリーン61の輪郭の内側にメータバイザ204が配置されている。メータバイザ204の左縁204a及び右縁204bは、ウインドスクリーン61の左縁61a及び右縁61bとほぼ重なり、メータバイザ204の上縁204cは、ウインドスクリーン61の上縁61cより下側に入り込み、メータバイザ204の下縁204dは、ウインドスクリーン61の下縁61dより上側に入り込んでいる。
上記したガーニッシュ64の中央の窪み部64fとウインドスクリーン61の下縁61dとで導風口206が形成されている。
図4は、図3からウインドスクリーン61を取り外した状態を示す要部正面図である。
メータバイザ204は、ウインドスクリーン61に近い側に配置された前側メータバイザ204Aと、この前側メータバイザ204Aの後側、即ちメータ側に配置された後側メータバイザ204Bとからなる。
前側メータバイザ204Aは、その前端部に前後に高低差を有する段差部204gが形成され、この段差部204gの前壁204h(図13(A)参照)にガーニッシュ64の中央延出部64aの上端部に設けられた起立壁64hが2本のボルト207,207で固定されている。上記の前壁204hと起立壁64hとは、ボルト207,207で締結される締結部202を構成している。
メータバイザ204及びガーニッシュ64には、車幅方向中央に後方斜め上方に延びるとともに上方にいくにつれて車幅方向外側に広がる扇状凹部208が形成されている。
扇状凹部208は、導風口206から取り込まれた走行風をウインドスクリーン61の後ろ側へ導く導風通路をウインドスクリーン61との間で形成する部分であり、メータバイザ204の前部に形成されたメータバイザ凹部204jと、ガーニッシュ64の起立壁64hの上部に形成されたガーニッシュ凹部64jとからなる。
また、前側メータバイザ204Aにおけるメータバイザ凹部204jの後方には、フロントカバー50内の空気をウインドスクリーン61とメータバイザ204との間の空間(後述するスクリーン後方空間220(図7参照))に発生する負圧で吸い上げる通路となる後部開口204kが開けられている。
更に、前側メータバイザ204Aは、メータバイザ凹部204jの後方斜め外側方に左右一対の側部開口204m,204nが開けられている。側部開口204m,204nは、フロントカバー50内の空気をウインドスクリーン61とメータバイザ204との間の空間に発生する負圧で吸い上げる通路となり、具体的には、走行風を、ウインドスクリーン61の両端側周辺に導くように指向し、ウインドスクリーン61の両端側周辺の負圧を低減することで、ハンドル25を握った運転者の左右の手及びその周囲の負圧の影響を抑制して防風効果を高めている。
図3及び図4において、メータバイザ204の前側メータバイザ204Aは、その左縁204a及び右縁204bに、車幅方向両側方に張り出す張り出し部204t,204t(図13(A)参照)が設けられ、また、ウインドスクリーン61は、上記のメータバイザ204と同様に、左縁61a及び右縁61bに車幅方向両側方に張り出す図示せぬ張り出し部が設けられ、メータバイザ204の張り出し部204tとウインドスクリーン61の張り出し部とが共に車体側のステー216(図7参照)に共締めされている。
図5は、自動二輪車1の要部を示す平面図、図6は、図5からウインドスクリーン61を取り外した状態を示す要部平面図である。
図5及び図6に示すように、ウインドスクリーン61は、平面視で頂角が車体前側に配置されたほぼ二等辺三角形状の部品であり、メータバイザ204は、ほぼ扇形状の部品であって、ウインドスクリーン61が、メータバイザ204の前側メータバイザ204Aのほぼ全体を上方から覆っている。詳しくは、扇状凹部208、後部開口204k、側部開口204m,204nは、ウインドスクリーン61によって上方から覆われている。
側部開口204m,204nは、車幅方向に指向する複数のフィン204pをそれぞれ備える。
図7は、図3のVII−VII線断面図である。
ウインドスクリーン61と、フロントカバー50を構成するメータバイザ204の前側メータバイザ204Aとの間には、スクリーン後方空間220が形成され、このスクリーン後方空間220に走行風を導く構造としては、(1)ウインドスクリーン61の下縁61dとガーニッシュ64の窪み部64fとで導風口206が形成され、(2)ガーニッシュ64の起立壁64hに設けられたガーニッシュ凹部64jと、前側メータバイザ204Aの段差部204gから後方斜め上方に延びるメータバイザ凹部204jとで扇状凹部208が形成され、(3)扇状凹部208の後方の前側メータバイザ204Aに後部開口204kが形成され、(4)前側メータバイザ204Aの左右に側部開口204m,204n(一方の符号204nのみ図示)が形成されている。後側メータバイザ204Bは、メータ210の前方を覆っている。
ここで、符号11,12は車体フレームFを構成するメインフレーム及びヘッドパイプであり、ヘッドパイプ12から後方斜め下方にメインフレーム11が延びている。符号211はヘッドパイプ105に回転自在に支持されたステアリングシャフト、212はハンドル25を支持するためにステアリングシャフト211の上端部に取付けられたハンドルブラケット、213はヘッドパイプ12に取付けられたメインスイッチ、214はヘッドパイプ12にステー216を介して支持されたABS(Antilock Brake System)用の油圧発生装置である。
図8は、車体前部の導風構造の要部を示す断面図である。
ウインドスクリーン61の下縁61dとガーニッシュ64の窪み部64fとで形成される導風口206からガーニッシュ64の起立壁64hまでは、走行風が導入される通路となる走行風導入部218が後上りに形成されている。図中のLは走行風導入部218の有効長さである。また、ウインドスクリーン61の下縁61dの先端位置を通る水平線219を引いたときに、水平線219よりも上方にガーニッシュ64の起立壁64h及びメータバイザ204の段差部204gが設けられている。
段差部204gは、フロントカバー50を構成するガーニッシュ64及びメータバイザ204において、上下方向に延びる起立壁64h及び前壁204hと、これらの起立壁64h及び前壁204hに対してほぼ直角に配置された前側メータバイザ204Aの上面(扇状凹部208の上面を含む)とで形成された前後方向に段差を有する階段状の部分である。このように、窪み部64fと、前側メータバイザ204Aの上面とに段差を設け、ガーニッシュ64及びメータバイザ204の車幅方向中央部に扇状凹部208を設けて導風通路とすることができる。
上記したように、走行風導入部218が所定の長さLを有する後上りの走行風通路を形成し、更にウインドスクリーン61の下縁61dよりも上方に起立壁64h及び段差部204gを設けることで、メータバイザ204にガーニッシュ64を固定するボルト207が車両前方から見えなくなって外観性を向上させることができるとともに、例えば、走行風と共に雨滴が走行風導入部218に進入したとしても、雨滴がガーニッシュ64の起立壁64hに到達するまでに雨滴の速度が低くなり、更に、雨滴が、起立壁64hに当たることで扇状凹部208を介してスクリーン後方空間220に浸入するのを防止することができる。
扇状凹部208は、ガーニッシュ凹部64jから後方斜め上方にいくにつれて深さが次第に浅くなり、扇状凹部208の後端208aは、後部開口204kより前方に位置している。扇状凹部208の後方の前側メータバイザ204Aには、車幅方向に延びるように後部凹部204sが形成され、この後部凹部204sの底に、上方斜め後方を指向するように後部開口204kが形成されている。このように、後部開口204kを上方斜め後方に指向させることで、メータバイザ204の下方、即ちフロントカバー50内の空気を後部開口204kからスクリーン後方空間220の後部側へスムーズに流れるようにすることができる。
図9は、図5のIX−IX線断面図である。
メータバイザ204の段差部204gは、その車幅方向両端部の上縁204r,204rが最も高い位置に形成され、これらの上縁204r,204rとウインドスクリーン61との間にも、扇状凹部208より導風量は少なくなるものの、走行風を後方に導く導風通路209,209が形成されている。これらの導風通路209,209は、スクリーン後方空間220の一部を構成している。
以上に述べた自動二輪車1の導風構造の作用を次に説明する。
図10は、車体前部の断面により導風構造の作用を示す作用図である。
自動二輪車1の走行中には、走行風は、矢印Jで示すように、導風口206から走行風導入部218に進入し、矢印Kに示すように、走行風導入部218から扇状凹部208を通ってスクリーン後方空間220に至る。そして、矢印Nに示すように、スクリーン後方空間220内を上方斜め後方に進み、矢印Pに示すように、スクリーン後方空間220内から外部の運転者側へ進む。
上記の矢印K及び矢印Nのように、走行風がスクリーン後方空間220内を流れるときには、その流速が速いため、スクリーン後方空間220内に負圧が発生する。この負圧は、ABS用の油圧発生装置214等が配置されたフロントカバー50内の圧力よりも低いため、上記の負圧によって、フロントカバー50内の空気は、矢印Qで示すように、後部開口204k側に移動し、矢印Rで示すように、フロントカバー50内から後部開口204kを通ってスクリーン後方空間220内に吸い出される。同様に、フロントカバー50内の空気は、矢印Sで示すように、側部開口204m,204n(一方の符号204nのみ図示)側へ移動し、矢印Tで示すように、フロントカバー50内から側部開口204m,204nを通ってスクリーン後方空間220内に吸い出される。この結果、スクリーン後方空間220内の風量が増加し、この風が外部の運転者側に進む。
図11は、平面図により導風構造の作用を示す作用図である。
自動二輪車1の走行中には、走行風は、矢印U,Uで示すように、導風口206から走行風導入部218に進入するとともに、矢印V,Vで示すように、段差部204gの車幅方向両端部の周辺では、後方に凸となる円弧状の段差部204gによって扇状凹部208側に集められ、矢印W,Wに示すように、走行風導入部218から扇状凹部208を通ってスクリーン後方空間220に至る。このとき、扇状凹部208は前部よりも後部が左右に広がっているので、走行風は、矢印W,Wに示すようにやや左右に広がるが、他の方向に比べて車幅方向中心側を流れる風量が多い。更に、走行風は、矢印X,Xに示すように、スクリーン後方空間220内から外部の運転者側へ進む。
また、後部開口204kから吸い出された空気は、矢印W,Wで示した走行風と共に流れたり、更に矢印Y,Yで示すように、大きく左右に広がってスクリーン後方空間220の外部に進む。
また、側部開口204m,204nから吸い出された空気は、矢印Z,Zで示すように、スクリーン後方空間220の左右端部に沿ってスクリーン後方空間220外に流れ、ハンドルを掴む左右の手及びその周囲へ進む。
図12は、正面図により導風構造の作用を示す作用図である。
自動二輪車1の走行中に、走行風は、車体前部の導風口206からウインドスクリーン61と、ウインドスクリーン61の後方のフロントカバー50との間の通路を通って、矢印で示すように、ウインドスクリーン61の後方に導かれることで、ウインドスクリーン61の後方に発生する負圧が低減される。これにより、ウインドスクリーン61の後方に位置する運転者200は、負圧の影響を受けにくくなり、ウインドスクリーン61の裏側へのウインドスクリーン61表面を流れる走行風の巻き込みを抑制し、防風効果を高めることができる。また、適度な走行風を受けることで走行中の快適性を得ることができる。
図13は、車体前部にガーニッシュ64を取付ける要領を示す作用図であり、図13(A)はガーニッシュ64を取付ける前の車体前部の斜視図、図13(B)はガーニッシュ64を取付けた後の車体前部の斜視図である。
図13(A)は、車体フレーム側にフロントカバー50、ヘッドライト62,62、ウインカー63,63及びメータバイザ204が取付けられた状態を示している。前側メータバイザ204Aは、左縁204a及び右縁204bにそれぞれ側方に張り出した張り出し部204t,204tが設けられ、段差部204gの前壁204hにはボルト207(図4参照)を挿入するボルト挿通穴204v,204vが開けられている。前壁204hには、めねじが形成されるクリップ(不図示)が挟持される。
図13(B)において、ガーニッシュ64の下端部64dの左右端を、フロントカバー50の内側延出部50a,50bにおける内端部の裏側に差し込んで固定し、ガーニッシュ64の裏側から突出する複数の係止片(不図示)をウインカー63,63に係止し、最後に、ガーニッシュ64の起立壁64hに設けられたボルト挿通穴(不図示)にボルト207を通し、ボルト207の先端を上記クリップのめねじにねじ込むとともにボルト挿通穴204vに通して起立壁64hと前壁204hとを締結する。これで、車体前部へのガーニッシュ64の取り付けが完了する。
以上の図1、図4及び図8に示したように、車体前部に備えるフロントカバー50に防風のためのウインドスクリーン61が設けられ、このウインドスクリーン61の車体後方に導風することでウインドスクリーン61の後方に発生する負圧を低減する鞍乗り型車両としての自動二輪車1の導風構造において、ウインドスクリーン61の前端中央部とフロントカバー50との間に導風口206が設けられ、この導風口206の内部でフロントカバー50の上面に前後方向に階段状に形成される段差部204gが設けられるとともに、この段差部204gの車幅方向中央部に凹部としての扇状凹部208が設けられている。
この構成によれば、段差部204gの車幅方向中央部に設けられた扇状凹部208によって、導風口206の内部に取り込まれた走行風を車体中心側に集めることができるため、ウインドスクリーン61の車体後方で且つ車体中心側に発生する負圧を低減することができ、扇状凹部208の後方に位置する運転者200への負圧の影響をより少なくすることができる。
また、扇状凹部208の後方のフロントカバー50に、車体後方に指向する開口としての後部開口204kが設けられているので、扇状凹部208からの導風によりウインドスクリーン61とフロントカバー50(詳しくはメータバイザ204)との間に発生する負圧を利用して後部開口204kからフロントカバー50内部の空気をウインドスクリーン61の後方の空間(スクリーン後方空間220)に吸い出すことができ、導風量を確保してウインドスクリーン61の後方の負圧をより一層低減することができる。
また、図4に示したように、扇状凹部208の側方斜め後方となるフロントカバー50の車幅方向両端部に、車体後方斜め側方に指向する側部開口204m,204nが設けられているので、ハンドル25(図2参照)を握った運転者の手の付近等、車幅方向中央部以外の負圧を低減することができる。
また、図13(A),(B)に示したように、段差部204gにフロントカバー50を構成するガーニッシュ64が締結されているので、フロントカバー50の段差部204gへの締結によって、ガーニッシュ64の保持剛性を向上させることができる。
また、図4、図6及び図11に示したように、側部開口204m,204nは、車幅方向に指向する複数のフィン204pをそれぞれ備えるので、フィン204pによってメータバイザ204の内部構造の露出を抑制するとともに、ウインドスクリーン61の車幅方向両端部まで走行風を導き、ウインドスクリーン61の後方の負圧低減効果を高めることができる。
また、平面視で段差部204gは、後方に凸となる円弧状に形成されているので、円弧状の段差部204gによって走行風を中央側の扇状凹部208に集めやすくすることができ、ウインドスクリーン61の後方の負圧低減効果を更に高めることができる。
また、図3、図4及び図8に示したように、段差部204gに設けられるガーニッシュ64との締結部202は、前面視でウインドスクリーン61に重なるので、締結部202を外観に露出させないため、自動二輪車1の外観性を向上させることができるとともに、導風口206を利用して導風口206からボルト207を回す工具を挿入して締結することができるため、組付け性も両立させることができる。
また、図4及び図9に示したように、段差部204gは、車幅方向両端部の上縁204r,204rが最も高い位置に形成されるので、段差部204gの車幅方向両端部が高い壁となって走行風を扇状凹部208に集めやすくすることができる。
<第2実施形態>
図14は、本発明の第2実施形態を適用した自動二輪車230の前部を示す説明図であり、図14(A)は左側面図、図14(B)は正面図である。図1に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図14(A),(B)に示すように、自動二輪車230(鞍乗り型車両)は、フロントカバー50に、図1に示した第1実施形態のウインドスクリーン61よりも上方に高く延びる縦長のウインドスクリーン231が設けられている。
ウインドスクリーン231と、このウインドスクリーン231の後方に位置するフロントカバー50の部分との間にはスクリーン後方空間が設けられて、第1実施形態と同様の導風構造が採用されている。このような車体前方からの投影面積が大きいウインドスクリーン231では、自動二輪車230が走行中にウインドスクリーン231の後方により大きな負圧が発生するため、スクリーン後方空間に導風する導風構造を採用することで負圧低減効果は大きくなる。
以上の図14(A),(B)に示したように、車体前部に備えるフロントカバー50に防風のためのウインドスクリーン231が設けられ、このウインドスクリーン231の車体後方に導風することでウインドスクリーン231の後方に発生する負圧を低減する鞍乗り型車両としての自動二輪車230の導風構造において、ウインドスクリーン231の前端中央部とフロントカバー50との間に導風口206が設けられ、この導風口206の内部でフロントカバー50の上面に前後方向に階段状に形成される段差部204g(図4及び図8参照)が設けられるとともに、この段差部204gの車幅方向中央部に扇状凹部208(図4及び図8参照)が設けられている。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図4及び図8に示したように、扇状凹部208の底面(上面)の位置をガーニッシュ64の窪み部64fよりも高い位置に設けたが、これに限らず、扇状凹部208の底面の位置をガーニッシュ64の窪み部64fと面一に設けても良い。これにより、扇状凹部208の通路断面積を大きくすることができ、走行風を走行風導入部218から扇状凹部208内によりスムーズに流すことができ、スクリーン後方空間220に取り入れる風量が増加して、ウインドスクリーン61の後方での負圧低減効果を一層高めることができる。
また、図4に示したように、扇形状の扇状凹部208としたが、これに限らず、扇状凹部208に代えて、左右の縁部が平行で前後方向に延びる凹部としても良い。
更に、本発明は、自動二輪車1,230に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1,230 自動二輪車(鞍乗り型車両)
50 フロントカバー
61,231 ウインドスクリーン
204g 段差部
204j メータバイザ凹部(凹部)
204k 後部開口(開口)
204m,204n 側部開口
64 ガーニッシュ
64j ガーニッシュ凹部(凹部)
202 締結部
204p フィン
204r 段差部の車幅方向両端部の上縁
206 導風口
208 扇状凹部(凹部)

Claims (8)

  1. 車体前部に備えるフロントカバー(50)に防風のためのウインドスクリーン(61,231)が設けられ、このウインドスクリーン(61,231)の車体後方に導風することで前記ウインドスクリーン(61,231)の後方に発生する負圧を低減する鞍乗り型車両の導風構造において、
    前記ウインドスクリーン(61,231)の前端中央部と前記フロントカバー(50)との間に導風口(206)が設けられ、この導風口(206)から取り込まれた走行風を前記ウインドスクリーン(61,231)の後方へ導く導風通路を有し、前記導風通路には前記フロントカバー(50)の上面に前後方向に階段状に形成され、この導風通路の一部を閉塞する起立壁(64h)が設けられるとともに、この起立壁(64h)の車幅方向中央部に凹部(208)が設けられ
    前記凹部(208)よりも車幅方向外側で、前記凹部(208)の後部を構成する部材(204A)と前記フロントカバー(50)を構成するガーニッシュ(64)の前記起立壁(64h)とが締結されていることを特徴とする鞍乗り型車両の導風構造。
  2. 前記凹部(208)の後方の前記フロントカバー(50)に、車体後方に指向する開口(204k)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  3. 前記凹部(208)の側方斜め後方となる前記フロントカバー(50)の車幅方向両端部に、車体後方斜め側方に指向する側部開口(204m,204n)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  4. 前記側部開口(204m,204n)は、車幅方向に指向する複数のフィン(204p)を備えることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  5. 平面視で前記起立壁(64h)は、後方に凸となる円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  6. 前記部材(204A)と前記ガーニッシュ(64)の前記起立壁(64h)との締結部(202)は、前面視で前記ウインドスクリーン(61,231)に重なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  7. 前記凹部(208)より車幅方向外側には、前記部材(204A)と前記ウインドスクリーン(61)との間に、走行風を後方に導く導風通路(209,209)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  8. 前記ウインドスクリーン(61)の下縁の先端位置を通る水平線(219)を引いたときに、前記水平線(219)よりも上方に前記起立壁(64h)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
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